日本の歴史と使命とは



日本の使命とは何かを検討しよう。   Fより

日本の使命を明らかにしたのは、江戸時代の平田篤胤であろう。
その前に本居宣長が古代の研究をして、これをベースにして平田が
古神道を復活したのだ。この古神道の中に日本の真髄と使命が隠さ
れている。

この古神道で日本古代の神道を類推できる。この後、大本教の出口
王仁三郎が日本の役割を世界に広げている。古神道の理論自体は、
現代人には噴飯物かもしれないが、日本の使命が鮮明に出ている。

この出口王仁三郎は「立替え立直し」の予言、世界の雛型理論を言
っている。この立替えの予言は、ハルマゲドンの予言に類似してい
るし、第2次大戦に負けた日本は世界のこれからの姿であるという
雛型理論で今後の世界を予言している。

この時、日本はどうするべきか??も論じている。人間の物欲中心
の唐心を捨て、世界を作っている神の法則に沿った素直なこころに
戻ることであると。そして、世界にその考えを広めることであると。

この素直な心とは自然の法則(かんながら)に人間も従った生き方
をすることであり、それを実践する心であると言っている。人の心
の動きも、自然な心が重要で、謙ったり、尊大に振舞うこともして
はいけないと、現代人が精神病に多くかかるのも、人間の自然な心
の動きを、人為的に押し殺しているから出る病気なのであろう。

自然な心の動きを社会が容認すれば、いい社会になると思うが、巨
大な組織と利益を追求する現代の会社組織は、それを許さない。

神道はもう1つ、武道などにも影響をしているが、丹田を重要視し
ている。お腹の下にあるという丹田に気を集めると気が集中して、
大きな仕事ができるという。座禅をしていると、自然と丹田に気が
集中することが分かる。

無我の境地でも丹田には力が入っている。このお腹に力を入ると、
体全体が安定する。歩いていても丹田に力が入っていると、安定し
て歩ける。何時間でも歩けるし、何時間でも座禅ができる。

気が集中すると考えが一点に集中して、その時に大きな啓示・突然
トンでもない考えが、どこからともなく浮かぶ。
論理的に考えているわけではないのにである。この浮かんだ考えを
、後でいろいろな歴史や報道などで証明する方向を取っている。

この頃、日本の使命を明らかにする必要がありそうだと、感じるこ
とが多くなっている。それと、神道を研究する外国の学者も多くな
ってきて、日本神道の良さを認識する世界の学者も多くなっている。

日本が真摯に世界の平和と環境問題を取り上げても、この神道を研
究している人たちが、応援してくれる可能性が出ている。日本の根
底にあるアミニズムの神道が、生物全体の平和な環境を大事にする
として、本当の人間の戦争反対としての平和や動物の生存を保障す
る森を求めていると考えてくれる可能性がある。
ここに本当の平和を志向する宗教があると考えてくれることになる。

神道的な神の御心を世界に普及する役割を日本は負っているのであ
ると思う。米国のように民主主義の普及と言いながら、他民族を征
服することや他民族の意思に反した自分の意志を押し通す唐心では
、いけない。くれぐれもこのような唐心は止めて、「かんながら」
の道を行くことである。

また、秩序安定のために導入した国家神道も古代の日本人が信仰し
た神とは違うし、これでは素直な心を持てない。序列があり、序列
固定の儀式があるのは古代の神道ではない。神はどこにでも居る、
生きとし生ける物は平等という神道の心とは違う。このため、神道
では悪いことをした人間も死ねば同じという思想になる。恥じや穢
れや清らかさの考え方が、明らかに仏教思想とは違う。

このように国家神道と古代の神道とは全然違うのですが、神道が、
戦争に利用されたために世界的に神道が誤解されている。この誤解
から、まず自由にすることが必要でしょうね。

日本人が普通に生活している時に感じる感じ方が神道であり、それ
を大事にして、その感じ方を高めて、素直な心(かんながら)を
日本中で確立して、そして、世界にその心を分けていくことが必要
であるように感じる。

特に、米国の今の心の持ち方や行動原理は、世界の他民族から大き
な反発を受け、大戦争に結びつく可能性が高くなっている。イラン
に侵攻した時、ロシア、中国、インドは前回のイラクとは違う行動
を取る可能性が高い。

その前に世界に、日本は平和の使者として出て行く必要があるそう
である。そうしないと、ハルマゲドンが本当に実現してしまう。
人間を含めた地球生物にとって、これは大きな災難になる。それを
止められるのは、神道の考え方を持っている日本しかないように感
じている。

そして、その時期が来たようである。米国は世界を破滅に導く可能
性が高いと心配な状況になってきている。

(参考資料)
6331.戦後世界はどうなるのか?2024.03.18F
6323.ヨハネの黙示録の完結に向けて2024.01.21F
6305.新秩序の構築2023.09.17F
6303.世界の再構築が必要2023.09.10F
6224.戦争の時代へ2022.03.27F
6216.株式資本主義の転換とは2022.01.30F
6210.日本衰退を見越した環境整備2021.12.19F
6209.日本衰退の原因と対策2021.12.12F
6208.日本復活には超円安が必要2021.12.05F
6200.新しい日本型資本主義とは2021.10.10F
6191.リーダーの危機時の考え方2021.08.12F
6188.コロナとオリンピック後の世界2021.07.25F
6184.世界は暗黙の時代に2021.07.04F
6183.日本は貧しくも心豊かな国に2021.06.27F
6178.コロナ後の経済と社会2021.05.23F
6177.コロナ後の世界と日本の秩序構築2021.05.09F
6174.米国の国家資本主義化2021.05.02F
6173.コロナ第4波で日本衰退か?2021.04.25F
6149.次の世界は統制金融資本主義2020.11.22F
6144.日本の復活戦略2020.10.18F
6142.トランプ大統領のコロナ感染で2020.10.04F
6135.米中対決で日本復活か?2020.09.06F
6134.米中軍事対決の方向か?2020.08.30F
6130.経済を回すのは、治療法確立か抑込み2020.08.02F
6129.新型コロナ感染再拡大2020.07.26F
6126.メルケル首相のコペルニクス的転換2020.07.05F
6125.中印国境紛争で世界の構図が変わる2020.06.28F
6122.米中対決から熱戦の可能性2020.06.14F
6121.トランプ再選不可で日本は?2020.06.07F
6120.米中対立本格化と日本の再生2020.05.31F
6119.新型コロナから米中の覇権争いへ2020.05.24F
6109.産業危機から世界恐慌になるか?2020.03.15F
6108.新型コロナウィルスは、世界経済の構造を変える2020.03.08F
6106.新型肺炎ウィルスは日本経済を殺す2020.02.23F
6101.新型コロナウィルスで株価急落へ2020.01.26F
6100.米中第1次合意で米株価上昇2020.01.19F
6099.中東混乱の行方2020.01.12F
6098.2020年以降を予測する2020.01.05F
6096.中国の経済崩壊と第2次朝鮮戦争が真近か?2019.12.22F
6095.大停滞時代の経済社会2019.12.15F
6094.追われる国の経済学2019.12.09F
6093.日銀のETF買い継続で社会が変わる2019.12.01F
6091.韓国問題を考える2019.11.17F
6089.著名な天皇一覧2019.11.05秋好
6086.日本の時代がやってきた2019.10.27F
6081.米中通商交渉と中東紛争の行方2019.09.22F
6080.中東戦争の可能性が出てきた2019.09.15F
6077.米国的な資本主義の終焉2019.08.25F
6076.トランプ大統領のご乱心2019.08.18F
6071.ドイツ銀行の混乱警戒2019.07.15F
6063.米中対決と中東戦争2019.05.26F
6053.欧米論理社会から日中倫理社会への転換点2019.03.17F
6050.地産地消経済と直接取引経済2019.02.24F
6049.日本の再生について2019.02.17F
6000.世界観の変更が必要な時代2018.05.20F
5978.日本の生き残りの道2018.01.21F
5977.世界の構図を壊す米国と中国2018.01.14F
5976.世界の構造と特殊な日本の構造2018.01.06F
5946.地産地消経済の働き方2017.09.17F
5941.地産地消経済の思想とは2017.09.02F
5936.地産地消経済は植生文明2017.08.13F
5932.地産地消経済の成立条件は2017.08.06F
5930.資本主義経済から次の経済システムへ2017.07.30F
5874.日本文明の世界への拡散2017.03.26F
5866.日本企業は日本教の宗派だ2017.03.05F
5865.日本の価値を上げた原因を探る2017.02.26F
5862.日本が世界を助ける時代が来る2017.02.19F
5731.日本会議とこのコラムの違い2016.08.01F
5725.次の文明の形は、新しい江戸時代2016.07.24F
5722.地政学リスクの高まりと日本の対策2016.07.16F
5715.非相互依存経済へ移行する世界と日本の役割2016.07.10F
5708.自由主義的な世界秩序の終焉2016.07.01F
5704.資本主義社会から次の社会システムへ2016.06.25F
5698.日本の時代が来る2016.06.18F
5689.成長を前提とした経済学の変革期2016.06.05F
5680.Gゼロ時代で日本にチャンスあり2016.05.22F
5671.縄文人のDNAから古い人種であることがわかる2016.05.05F
5661.地震から見る日本の本来の姿とは2016.04.17F
5486.MJOの影響2015.09.07F
5465.天皇陛下のおことば2015.08.17F
5464.次の世界の経済はどうなるか?2015.08.16F
5462.「ダビクの戦い」2015.08.14F
5459.ノストラダムスの大予言2015.08.11F
5444.最後の審判にどう準備しておくか?2015.07.23F
5427.瞑想と使命の関係2015.07.07F
5420.ローマ法王「最後の審判の日が到来」2015.06.30F
5401.日本食材の世界展開2015.06.07F
5400.日本が次の世界に変える22015.06.07F
5396.日本の働き方は世界と違う2015.06.01F
5395.日本が世界を変える2015.05.31F
5389.日本の原理とは何か?2015.05.26F
5370.黙示録というのは何か?2015.05.10F
5369.覇権移行期の混乱か?2015.05.10F
5344.日本から内倹の心を2015.04.15F
5238.日本衰退で何が起きる2015.01.03F
5114.未来はわかるが時間がわからない理由2014.08.29F
5110.ヨハネの黙示録とは2014.08.25F
5109.黙示録の時代がいつから始り、どうなるのか?2014.08.24F
5103.審神(さにわ)とは2014.08.18F
5102.世界の混乱と日本のあるべき姿2014.08.17F
5094.麻賀多神社に行ってきた2014.08.08F
5049.預言書からの警告2014.06.20F
4991.斎場御嶽(せーふぁうたき)に行く2014.04.23F
4990.自然神道が社会運動に2014.04.22F
4971.縄文時代は日本の基礎か?2014.04.03F
4967.自然の摂理に従った暮らしとは2014.03.29F
4965.神仏習合とは何か?2014.03.27F
4955.人間の魂の構造と鍛え方2014.03.18F
4953.古代史で次の時代を紐解く2014.03.15F
4939.網野善彦と岡田英弘の史観2014.02.27F
4925.国家神道と自然神道の戦い2014.02.14F
4828.日本が欧米から望まれている理由2013.10.27F
4814.米国退位後の日本の役割は?2013.10.13F
4339.日本文明の見直し期に2012.05.05F
4321.鎮守の森が日本を守る2012.04.15F
4317.日月神示が示す地震の時代へ2012.04.10F
4105.日本の行く道は?2011.09.03F
4089.日本の予言体系2011.08.21F
4059.保守主義とは何か?2011.07.29F
4018.普国強民または復国強民2011.06.18F
3967.企業分散を国際戦略で2011.04.23F
3940.震災・原発で日本沈没か?2011.04.02F
3830.新・江戸時代に向けて2010.12.05F
3827.禊ぎとは何か2010.12.02得丸
3818.現時点、文明の転換点にある2010.11.22F
3799.次の戦略は、江戸時代の復活である。2010.11.03F
3616.国が乱れる兆候2010.04.29F
3527.日本的霊性について2010.01.21F
3513.難波宮と斑鳩2010.01.04F
3465.日本文明の成立ち2009.11.15F
3453.シリーズ「日本と朝鮮半島2000年」2009.11.03F
3349.日本の戦略を考える2009.07.20F
3294.死生観の科学と思想2009.05.18F
3280.日本思想の根源(中国思想)2009.05.04F
3248.明治維新の思想の源流を求めて2009.03.30F
3167.日本的資本主義への回帰2009.01.10F
3159.狩猟民族と農耕民族について2009.01.04F
3157.籠神社と天橋立2009.01.02F
3126.日本の社会と世界の違い2008.11.29秋田&F
3077.海外思想の日本化で世界の範に2008.10.12F
3048.日本の特徴とその針路2008.09.14F
3027.日本文化の起源について2008.08.24F
3019.山の辺の道(三輪王朝)から2008.08.15F
3018.葛城の里2008.08.14F
3013.考古学から見た古代2008.08.05F
3011.里山復活で生物多様性を守る2008.08.03F
3001.日月神示の時代へ2008.07.26F
2998.将来が見える仏教の歴史2008.07.23F
2966.日本文化と製品を世界に広める2008.06.21F
2956.環境のピンチは日本のチャンス2008.06.09F
2954.日本の次サービス・次の使命は2008.06.07F
2948.日本の主知主義、欧米の理念主義2008.06.01F
2852.日本建国史22008.01.21himiko
2846.日本建国史2008.01.13F
2838.地方政権としての出雲大社2008.01.04F
2833.秦氏を追って宇佐神宮へ2007.12.29F
2799.日本文化優位の根源は2007.11.12F
2763.とてつもない日本の歴史22007.09.24F
2748.とてつもない日本の歴史12007.09.08F
2744.日本史の誕生2007.09.04F
2725.受身文化「てぃ」について2007.08.13F
2572.日本状況と個人の規範について2007.01.12F
2568.日本精神の復活には2007.01.07F
2560.感謝の心2006.12.30F
2554.日本の役割22006.12.23F
2550.日本の役割とは2006.12.17F
2468.不耕起農業の発展2006.09.25F
2385.「国家の品格」から見える日本2006.07.02F
2315.日本の目指すべき目標2006.04.13F
2310.日本人の特徴2006.04.06F
2179.カレーライスと日本仏教2005.11.20久保&F
2160.日本古代史の形2005.11.01F&得丸
1941.民主化に必要なこと2005.03.26F
1935.沖縄事情2005.03.20T
1928.日本文化への再評価2005.03.13F
1892.世界で生きる2005.02.05F
1886.日本外交の検討方法について2005.01.30F&CHOCO
1823.ユダヤ人と日本人について2004.11.28F
1820.日本的な平和とは2004.11.25F
1817.島国根性について2004.11.22F
1808.アミニズムが世界を救う2004.11.13F
1794.日月神示2004.10.30F
1787.覇権とその移行期について2004.10.23F
1738.異型の聖人2004.09.04F
1705.自然に生きる2004.08.02F
1696.魂の成長について2004.07.24F
1683.次の社会発展について2004.07.11F
1584.縄文時代の再考2004.04.03F
1492.危機を救うためには2004.01.02S子&F
1395.古神道の形成32003.9.27F
1388.古神道の形成22003.09.20F
1382.古神道の形成2003.09.14F
1367.古神道形成の背景について2003.08.30F
1362.古神道への道2003.08.25如月&まとり&虚風老&umdhrs
1290.日本技術者の起源2003.06.14F
1235.文明の循環論2003.04.20F
1185.覇権の構図2003.03.01F
1124.自然の摂理への復帰22002.12.30F
1123.自然の摂理への復帰2002.12.29F
1101.文明の転換とその影響2002.12.07F
1094.自然農法について2002.11.30F
759-2. 日本歴史の考察2001.12.30F
568.日本の中世2001.06.22F
529.プラウトについて2001.05.14F
499-1.日本の成り立ち2001.04.14F
461-2.歴史とは何か2001.03.07F
415-2.日本の道教について2001.01.20F
219-1.江戸時代の農村を概観2000.06.29F
江戸末期と現代日本
日本の歴史の波
歴史の繰返し性と今後の日本
覇権の移行について
日本語圏世界会議の提案
日本の大義
人類の目標と日本

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