1584.縄文時代の再考



古神道の原型は、縄文時代の日本人(縄文人)の考え方によってい
る。この縄文時代を追及しよう。     Fより

縄文時代とは・・・
今から約1万2000年から2300年前の時代で、その名前は、
土器につけられた縄目もようからきている。当時の人々は、森では
狩りや木の実・山菜取りをし、川では魚を捕まえていました。また
ムラでは、豊かなくらしを自然の神に祈り、祭りなども行われいた。

土器の特徴は低温で焼成された土器で、手製で紐状粘土を輪形に積
みかさねて円筒形にした形が基本である。特に中部では凝って念入
りに作られた変形のものも多い。典型的な装飾としては縄文の由来
である縄を押し付けて紋様をつけるのであるが、刻線、押形、表面
をなめらかにしたもの、粘土片を付けたもの、彫刻をほどこしたも
の、赤や黒の漆で色付けしたものもある。
というのが、一般的な説明です。

最近まで縄文文化は閉鎖的に成立し日本列島の中で弧立したものと
思われてきた。しかし大陸とのつながりを探ろうとする試みが始ま
り、玉の装飾品類の型式,抜歯の習慣、大陸の土器と関係のある型
式、そして住居の形式や村の構成などが大陸との関係がありそうと
思われている。

縄文人は植物の栽培化(くり、くるみなど)に成功したといっても
耕作にはほとんど頼っていなかった。農作による作物の余剰を貯蔵
することなく、狩猟採集民は簡素な社会生活を営み、リーダーがい
てもそれは微力であった。これは漁労が中心でサバンナに住むよう
な大型動物の狩ではなかったためである。とはいえ縄文社会構成は
かなり複雑であったことを示すいろいろな形跡もある。縄文時代の
社会構成は地域社会(共同体)の組織のパターン、葬制や物物交換
の仕方などを考察することからときあかされるのであろう。この研
究はまだ始まったばかりである。

もう1つ、縄文時代の特徴は、戦争を示す埋蔵品がほとんどなく、
かつ集落を守る堀や塀がないことであろう。縄文時代の日本の中心
が東北地方であったようだ。東北地方に500人と縄文時代では巨
大な集落が存在している。

縄文時代の環境は、氷河期から温暖期になった12000年前に始
まり、気候が寒くなる2300年前に終わっている。縄文人が狩猟
採集民であり、気候の変動による捕獲量が減ると、即飢えることに
なる。

しかし、縄文式土器は南米のペルーや米国でも発見されている。こ
のため、世界的なネットワークが確立していた可能性がある。この
一貫として、大陸との関係を調査している。三内丸山の翡翠は糸魚
川が産地であり、黒曜石は北海道の物とこの縄文時代でも交易が盛
んであることが分かっている。この延長でアムール川や中国東北部
の遺跡とも関係していたことも知られている。

この時期の考え方は、遺跡からではあまり良く分からない。縄文人
の文化は今の沖縄とアイヌ人に引き継がれている可能性が高いため
に梅原猛や吉本隆明氏らが研究している。この研究から、魂は海や
空から来て、海や空に帰ると信じていたようである。生きとし生け
る者は、すべて魂を持ち死んだら天国に行く。しかし、死んだ物に
恨みがあると、現世に漂い、人間に悪さをすると見ていたようだ。

このため死んだ者を厚く弔ったのでしょうね。そして、戦争のよう
な恨みを持たれるようなことをしないのでしょうね。この前提は、
日本の人口が少なく、食料は豊富であったからできたように感じる。
戦争が無いというのが縄文時代の特徴の1つである。

日本全体が森に覆われて、特に東北地方はブナなどの広葉樹林であ
り、多くの小動物や魚や昆虫やきのこなどが豊富にあったのでしょ
うね。三内丸山遺跡から出土する食物類もクリなどを主食として、
豊富な魚など食物があったようだ。

日本の気候は沙漠化しない。これは一年中雨があり、森から種が来
て、復活させる。それと、鎮守の森というように森を大事にしてき
た。森には虫が住み、その虫を食べる鳥や小動物が住み、その小動
物を食べるイノシシのような中型の動物が住む。このような食性連
鎖を知っていたように感じる。三内丸山の遺跡周辺にはクリを植え
て、クリ畑にしていたようだ。

自然の環境を利用して、人間の手を極力掛けないようにしていた。
この自然利用がもう1つの特徴でしょうね。

次の弥生文化は戦争があり、殺伐とした時代になる。しかし、森の
文化はその弥生文化に引き継がれ、長江文明の末裔達が古神道とし
て確立したのでしょうね。この後、秦氏がそれを発展させたのです。
そして、戦前まで日本の文化にこの縄文文化が浸透していたが、
高度経済成長期にその森の文化を捨ててしまったようです。

しかし、皆さんは縄文時代の人間にはなれないよと、言われると思
いますが、日本の人口が3000万人の江戸時代は鎖国体制であり
、日本資源だけで自然を利用して自給自足していた。現在は技術が
発展しているので6000万人程度は暮らしていける可能性がある
ように思う。そして、日本の人口が減少に転じている。ますます、
キューバのように自然の力を利用した農業や自然エネルギー取得で
、海外の資源が無くても、今後の日本が生き残れるチャンスが出て
きたように感じるが??
そして、この森の文化の構築を早く行う必要になっている。


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