759−2. 日本歴史の考察



日本の歴史を見直すと、日本が行き詰まるとそれを突破する力が、
出て、乗り越える。そしてまた、歴史積み重なると、日本の古い形
を変更する力が出てくる。この歴史を考察しよう。   Fより

日本の政治体制は、その体制を継続すると、政治権力者が腐敗して、
社会がその支配を受け入れなくなる。その時、爆発的な力で変わる
場合が多い。近年の小泉政権の高支持率があらわしているようにで
ある。旧権力者は抵抗するのもいつの時代も一緒。

まず、近年では第2次世界大戦後、米国のGHQの力で日本の政治
体制は変更させられた。この時までに、旧日本の軍隊は、その権力
を拡大して腐敗いたが、日本と米国の戦争で日本の軍隊の限界が明
らかになる。この軍隊を解体したのがGHQである。戦後の体制は
、軍隊から権力が官僚に移行した。今、その官僚の権力が拡大・腐
敗して、日本は岐路に立っている。

昭和20年の体制変革以前は明治維新で、江戸幕府の武士官僚体制
の米経済から商業経済に移行して、武士から商人、下級武士が権力
を持った。その後、軍隊が権力を奪取する。昭和10年あたりから
であろう。このため、戦争に負ける。

江戸時代末期は、武士が武力ではなく、経済官僚として活躍したが
、幕府が重農政策であったことで、経済的に生き詰まる。経済的な
政策を十分に検討できないことが明確になったためであった。

この江戸時代構築の意味は戦国時代の戦闘を、無くして平和な時代
にすることであった。このため、江戸幕府ができたことは大いに
意味があったのです。産業の発展には、平和が必要であるからだ。

そして、戦国時代は、今までの日本文化・社会を根底から壊したの
で大きな意味がある。日本が宗教国家ではないのは、信長の宗教弾
圧が徹底的であったためで、俗社会の権力が宗教権力より上位にあ
ることが、国民に徹底的に周知させられた。今、世界は宗教権力が
まだまだ大きく、宗教同士の戦いにもなりそうである。日本は絶対
にそうはならない。これは信長の功績による。貴族や僧侶の権力は
日本ではほとんどないのも、この戦国時代があったためで、また
才能がある者はいつでもトップになることができると、知らせたの
も戦国時代なのです。
これがヨーロッパと違って、天皇制の歴史が長いのに貴族階級がな
い理由です。現代社会でも、才能あれば偉くなると思っている。
このため、学歴社会になる理由でもあるのですが??

戦国時代は、才能あるのものは上司でも殺して権力を得ることが、
できる時代であった。日本が一番、ダイナミックな時代でした。
火縄銃があっという間に日本中に普及するし、平安時代に、上皇が
嘆いた僧兵を繰り出す宗教権力を徹底的に潰したのですからたいへ
んです。鎌倉時代は武士の階級が貴族階級に変わって、最初に権力
を持ったが、日本が二重権力状況になっていたのと、商業基盤が整
っていなかったために地方分権的であった。大きな権力の発生も
あまりなかった。それより、宗教の一形態としての芸能、商業活動
が行われていた。宗教を中心とした停滞した社会であった。座とい
うギルドを宗教団体が決めていた。このような停滞を活性したのは
、戦国時代の競争社会であったのです。

鎌倉時代は、武力を持つ武士が過去からの継続でしかない貴族の権
力を奪う。この意味は、実力のある階級が社会を支配しないと、
社会が安定しないためです。平安時代は、宗教的な力が大きな意味
を持っていたのです。怨霊の意味が多いのです。ここらは、井沢さ
んの本を読んでほしい。

このように、日本は権力交代が、日本が行き詰まると行われている。
今、行き詰まり、再度権力の交代が必要になっているような気がす
る。官から民への方向であろう。合わせて、民の競争力強化だ。
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今までの日本の歴史を調査としては、
日本歴史の波についての考察:F
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kako/nami.htm
日本史の特徴:辻本武
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/kak3/1302093.htm


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