5396.日本の働き方は世界と違う



日本人の宗教観が、世界の人と違うために、大きな誤解を生んでい
る。石門心学が江戸時代に出来て、多かれ少なかれ、その雰囲気を
日本人たちは持っている。

しかし、石門心学を多くの日本人は知らないし、日本人が何故、外
国人と労働に対する考え方が違うのか、よくわからないし、説明も
できない。

しかし、日本人は、企業の中で専門家として生きることを選択する。
または、大学の中で研究者として長い人生を歩もうとする。これは
1つの仕事、研究などに真剣に取り組みたいという欲求から出てい
るのだ。そして、ある程度、技術力ができたら、独立しても良いし
、子会社の重役になっても良いと考えているからである。

仕事が即、修行であり、自分を高めるために仕事をするので、自分
に修行をさせてくれる道場としての企業を選択するのである。

このため、自分の技量がこの企業で高まるかが重要なのである。営
業でも技術でも同じで、そのやり方を身につけたら、次に、企業が
経営者としての教育をしてくれる。

親戚の子が、高校を出たあと、ラーメンのチェーン店に勤めたが、
7年目で店長になり、帳簿のつけ方、材料の仕入れ、経営のセンス
を教えてもらい、いかにお客の入りが大きな差を生むかを知ったよ
うである。採算分岐点の考え方を知ってよかったと話をしている。

これで独立できるねと私が話したら、逆に店の経営の怖さを知って
会社に残ると言い出している。昔と比べて、考え方も随分しっかり
してきた。

企業が徐々に知識を積んで、それを従業員に教育して、より高みに
行くというのが、日本企業、日本人の考え方のようである。集団戦
に強いのも、この考え方があるからだ。

このため、企業は柔軟な企業戦略を持つことが重要である。今まで
は国内市場の開拓に勤しんできたことで、世界に出ることを考えて
いなかった。このため、世界標準を逃すことになったが、これから
は、日本企業も世界を目指すので、知見を積み上げていくことにな
る。

やっと、10年前に言っていた日本拡大戦略が動き始めたようであ
る。また観光大国になるという構想も、徐々に動き始めている。

次は、植生文明になり、世界に日本から人間の生き方の手本を示す
ことである。

さあ、どうなりますか?


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低迷脱出に向けた革新を迫られる日本企業、国際規格争いに「4連敗
」―中国紙
Record China 6月1日(月)6時40分配信
2015年5月29日、富士通など日本の携帯端末メーカーはこのほど、独
自の基本ソフト(OS)を搭載した従来型の携帯電話(いわゆる「ガ
ラケー」)の生産を2017年以降中止することを決めた。今後開発す
る全端末のOSは、米グーグル社のアンドロイドに統一する。スマー
トフォンが広く普及していることから、日本だけの特殊な「ガラケ
ー」の研究開発費の負担が、各メーカーにとって重荷となっていた
。人民日報が伝えた。
日本の各メディアは、今回の決定について、「日本のガラケー開発
時代が集団で幕を閉じる」と評している。携帯電話の生産も、日本
の製造業における創造力低下の縮図のひとつとなった。
1999年には、移動端末によるインターネット接続サービス「iモード
」を世界に先駆け打ち出した。日本は一時期、モバイルネットワー
ク発展の主要指標において、世界を5年から8年リードしていた。だ
が、その後10年も経たないうちにスマホ時代が到来、敗者に転じる
ことを余儀なくされた。日本ブランドの携帯電話は世界売上トップ
3からはじき出されただけではなく、スマホの普及でも遅れを取った。
総務省の「情報通信白書」によると、2014年3月の時点で、日本にお
けるスマホの個人所有率は53.3%にとどまり、韓国の90%を大幅に
下回った。
一橋大学の鷲田祐一准教授は、著書「イノベーションの誤解」にお
いて、「1980年代後半以降、日本の製造業は、IC、ソフトウェア、
インターネット、モバイル・ネットワークの国際規格争いに置いて
、『四連敗』を喫した」と書いている。
日本の若者の留学願望や創業願望は、他国の同年代の人々よりはる
かに低い。経済成長期、日本企業は軒並み、熟練労働者を他社に引
き抜かれないように「終身雇用制」を導入した。「年功序列」のも
と、勤続年数が長くなればなるほど給料が上がる。大企業で安定し
た仕事に就くことを願う若者たちは、あえて創業のリスクを背負い
たくないのだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)
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