5389.日本の原理とは何か?



9月予定の講演会の内容を考えている。環境問題の過去・現在・将
来を語ることになりそうである。まだ、確定ではないが、この内容
を「日本の原理が何か?」という問題意識を持って、考えたいと思
っている。

日本文化、または、日本文明の頂点はどの時代なのであろうか?と
考えると、3つの頂点があった。1つが縄文時代であり、この食生
活は最高であったことが、三内丸山遺跡から見えてきた。土器と漆
器の器であったようである。調理には黒曜石の包丁もある。その産
地と消費地を結ぶ商人もいたことがわかってきた。日本海を超えて
大陸とも交易があったこともわかってきている。

もう1つの日本文明の頂点は江戸時代であろう。中国文化を完全に
吸収して、その上に日本の文化を足して、その当時、江戸は綺麗な
都市であったようだ。中国文化を吸収するには、二段階があったこ
とも明らかである。

1つが、弥生時代から奈良時代で律令制度、漢字、仏教、儒教の導
入であり、次には鎌倉時代である。南宋が滅亡して、その貴族たち
が日本に亡命してきて、宋文化を五山文化として定着させた。この
五山文化は、宋の内倹の心から「わびさび」という日本文化の中心
を作ることになる。

そして、もう1つが、今から今後なのであろうと見ている。西洋文
明をを完全に吸収して、その上に日本文化を足して、環境問題、特
に温暖化問題を解決した日本の技術と考え方が次の世界文明の頂点
に立つような気がする。

それでは、日本文明の原理は何かというと、自然と人間の調和を説
く神道と、海外文化を積極的に取り込み、日本文化化する吸収力な
のであろう。

食文化で言うと、ラーメンであり、カレーなどがわかりやすい。

もう1つが、中国人、韓国人、日本人は仏教と儒教などで自分の欲
を抑えて、集団的な行動を取ることが得意であるが、中国人、韓国
人は同族意識が高いが、日本人はそれが比較的少なく、誰とでも集
団化できる。そして、人には迷惑をかけてはいけないという感覚。
この集団的思想的な面が日本の原理なのであろうと思う。企業や軍
隊など集団戦になると滅法強い。

日本で、1970年代まで公害が問題になったが、それを1980
年代には解決している。この早い解決には、国民の強い意志が働き
、公害反対運動を正義として、公害を出す企業を悪として徹底的な
活動が行われた結果、1970年前半に巨額の公害防止施設の投資
が行われているし、それに伴い公害除去装置の開発が進み、その上
で政府系銀行も積極的に貸している。国家一致で公害を防止したの
である。現時点で、世界的にもトップ技術がある状態になっている。

しかし、中国を見ると公害が叫ばれているが、PM2.5もひどいが、
公害防止があまり行われていないようである。

しかし、まだ、NOXの公害問題の解決が出来ていない。このため、光
化学スモッグが近年、また増加してきている。もちろん、中国から
のPM2.5も影響しているが、一層の公害防止と温暖化防止で、日本は
再生可能エネルギー+水素社会へと進むのであろうが、それも国家
一致で行くことが期待されている。原子力発電をなるべく早く止め
るということは、国民合意になっている。70%の国民が、なるべ
く早く原子力を止めるべきとしている。

しかし、欧米では、水素自動車を出すことに抵抗しているので、イ
ンフラができないことで、水素社会への移行は日本を見てからにな
る。水素社会にならないと、再生可能エネルギーも有効に使えない。

日本は水素社会のインフラと技術を開発して、コストをあまりかけ
ないでも快適な生活ができるようになるような気がする。

それと、イノベーションが日本から起きていることが近年多い。

海洋温度差発電でも、佐賀大学が実用化のための新技術を発明した
ことで、世界的なブームになりそうである。IPS細胞も日本が先頭に
いるし、がん治療での新免疫療法がでるし、ペットボトルを分解す
る大腸菌を作り、分解できるようになった。これらは、この10年
内外の間に、日本で発明・発見したことである。

そして、日本を訪れる観光客は、日本の街の綺麗さ、店員の親切さ
、渋谷のスクランブル交差点で人がぶつからないことに驚嘆してい
る。日本人全員が普通の生活であると思っていることが、世界では
普通ではないのである。

米国の移住してきた労働者が、賃金が安くて普通の家に住めずに、
テント村で過ごしているし、マクドナルド、ウールマートの従業員
も低賃金で働いているし、国民保険も社会保険がなく、盲腸の手術
でも230万円もするという。これでは、米国の時代はそれほど長
くは続かない。

世界の人たちがどこで働きたいかを見れば、その国が次の世界の中
心になるはずである。日本は、今後、世界から従業員を採用しない
と、日本人だけでは手が足りないはずである。

さあ、どうなりますか?


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日本、中国、韓国人は「世界で最も頭が良い」、英国の研究者の知
能指数調査で明らかに―香港メディア
Record China 5月25日(月)13時0分配信
2015年5月21日、香港メディア・鳳凰網によると、英国のある研究者
の調査で、日本人、中国人、韓国人を含む東アジアの人の知能指数
(IQ)が世界で最も高いことが分かった。
英アルスター大学のリチャード・リン教授が調査を行った。世界130
カ国を対象に採取したデータを基に結論づけたもので、東アジアの
平均IQは105と欧州人(同100)や他の民族を上回った。
世界が目を見張った日本の高度経済成長や近年の中国経済の躍進は
IQの高さと関係があると指摘されており、韓国についても、かつて
「資源豊かなガーナやフィリピンが経済成長を遂げる一方、韓国は
貧困状態が続く」と予測されていたが、韓国人のIQの高さが予測を
覆す結果を生んだとみられている。(翻訳・編集/野谷)





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