5109.黙示録の時代がいつから始り、どうなるのか?



世界的な戦乱と病気、温暖化の混乱が広がっている。この状況は、
黙示録が記述する時代を示している。いつから始まり、どうなるの
かを検討したい。      津田より

0.現状
Stephen Walt(ステファン・ウォルト)氏のツイッターで、「
US Grand Strategy quiz: which problem should be top priority
:ISIS,Ukraine, rising China,Iran nuke prgm,Ebola,Afghanistan
,or???」と述べている。「米国の基本戦略は、ISIS、ウクライナ、
中国、イラン核、エボラのどれを優先しているのか、わからない」
というのである。この疑問を米政権のアドバイザーが言うのである
から、世界の評論家も分かるはずがない。しかし、その検討をしよ
う。

そして、これ以外に温暖化の対策を足すと、世界の問題をすべて尽
くすことになる。

ISISについては、シリアのアサド政権はISISがその内、欧米とぶつ
かると思い戦闘を回避していたという。そして、フォーリン・ポリ
シー誌には、「Assad Is America's Strange Bedfellow and 
the Price Is 190,000 Dead」と、アサド政権やイランが、米国とは
政治的な同士であるという。イラク政府は、民族間の軋轢があり弱
いので使い物にならない。アサド政権は19万人も国民を殺してい
るのにである。イラクとは核問題があるのにである。

シリアのアサド政権やイランよりISISの方が危険度が高いと評価し
ている可能性が高いようである。

ガーディアン紙「Isis surges towards the borders of Turkey as
 west mulls options」によると、ISISは、シリアとトルコの国境地
域を攻撃に出ているようである。このため、欧米が支援する穏健派
のイスラム戦線が窮地に立っている。このため、拘束された日本人
の交渉もできないようである。

一方、目をウクライナに向けると、ウクライナではロシアの支援ト
ラックが、ウクライナの許可が出てないのに国境を越えて、東ウク
ライナに支援物資を供給して、無事にロシア国境に戻ったという。

ロシア・ツディによると、この裏で、露プーチン大統領が、独メル
ケル首相に電話して、いつになってもロシア支援物資供給にウクラ
イナからの許可がないのは、耐えられないと言って、許可なしで物
資配達するとした。停戦については賛成としている。ということで
、ウクライナ大統領ポロシェンコに対して、独メルケル首相は、ロ
シア支援トラックを襲撃しないように、要請したのである。

しかし、ロシアはこの支援トラックをウクライナが襲ったら、1万
5千人の部隊をトラック防衛のためにという理由でウクライナに入
れる可能性があった。もし襲ったら恐ろしいことになっていた。

このため、独メルケル首相から連絡があり、米国も知っているので
米副大統領バイデンは「ロシアのあからさまな挑発と主権の無視」
に対するウクライナのトラック攻撃を自制したことを称賛した。

ドイツのメルケル首相は23日、このためウクライナの首都キエフを
訪れ、ポロシェンコ大統領らと会談し、ロシアの停戦条件を示した
はずである。現在、ロシアはロシア特殊部隊を安全に撤退させるこ
とが最重要であり、その条件と州制度の2つを示したはず。

米国は、独メルケル首相の調整を尊重している。NATOの強硬論とは
米国は明らかに違う。ウクライナより、ISIS問題の方が危険度が高
いと見ているのである。

ということで、オバマ米大統領は、「イスラム国」による米国人記
者殺害を受け、同組織に対する空爆を実施するための新たな財源を
議会に承認するよう近く要請するようだ。国民世論も「イスラム国
」への空爆を支持している。

1.イスラム過激派の脅威
イスラム過激派の動きは、1996年にアフガニスタンで「タリバン」
が政権を樹立したことで始まる。この「タリバン」の支援で、「ア
ルカイダ」は1998年2月にはユダヤ・十字軍に対する聖戦のための国
際イスラム戦線を結成し、「ムスリムにはアメリカと同盟国の国民
を殺害する義務がある」とした。

この使命を達成するために、2001年の9.11の米同時多発テロを実行
した。この前後「アルカイダ」による反欧米テロ活動が大々的に起
こる。

2001年9.11以降、アフガニスタンに欧米は「タリバン」と「「アル
カイダ」を破壊するために戦争を開始した。その2つを目標にして
、目標を絞れば良いのにイラクまで侵攻する。このため、イラクを
「イスラム国」が活躍できるように社会の安定装置を破壊したので
ある。

そして、テロが欧米に移り、2004年にスペインでの列車爆破事件と
2005年にロンドン同時多発テロ事件を起こす。しかし、2011年5.2に
ビン・ラーディン「アルカイダ」首謀を殺した。

このため、各地の「アルカイダ」組織が独自活動を始めて、ここ数
年は、イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)やボコ・ハラ
ムなど「アルカイダ系」といわれる組織のテロ活動も活発化してい
る。そして、現在、最も注目されているのが、イラクとシリアの国
境地域で支配領域を急速に広げている「イスラム国」である。

この「イスラム国」は「アルカイダ」より危険と欧米指導者は見て
いる。「イスラム国」は、支配下に置いた油田からの原油や石油製
品の販売により、1か月1億ドル以上の資金を得ていることと、国際
社会が対ソ連用として抵抗勢力に供与した武器を使ってタリバンが
「アフガニスタン・イスラム首長国」をつくったのと同様に、アサ
ド政権打倒のために反体制派に送られた武器が、「イスラム国」で
使われている。そして、モスルにあったイラク軍の最新鋭の米軍兵
器が手に入る。

また、「イスラム国」構成員の多くがイスラム教の欧米国民であり
、自国で阻害されていたので、反欧米の意識が現実性を帯びている
。特に英国では、「イスラム国」構成員が500人以上という。こ
のため、ブローバックのテロが欧米でも起きると警戒している。

これからも、この戦いは続くことになる。そして、マーティン・デ
ンプシー統合参謀本部議長は、「イスラム国」をヨハネの黙示録の
第4の騎士と例えて、非常に危険であるとしている。今までの「ア
ルカイダ」から続く歴史を見ると、そう考えても納得できるが、黙
示録を出したことで、米国の真剣度が分かる。

2.日月神示の言葉で予測すると
このような黙示録と同様な日本の預言書として、日月神示があるが、
この中でも、いろいろな予言が書かれている。その言葉が、黙示録
的な事態を予測するのに、非常に有効である。

日月神示に、「悪はますます増えるのみ、悪を殺すちゅう、そのこ
とが悪そのものと知らざるや」(海5帖)と悪を退治するというこ
とが相互の戦闘になっているという。

この状況を、「悪の終わりは共食いじゃ、共食いして共倒れ、理屈
が理屈と、悪が悪と共倒れになるのが、神の仕組みじゃ。」(雨の
巻10帖)この構図が出来始めている。最後の時にオロシャが出てく
ることは、黙示録も日月神示も述べている。このため、ロシアが出
てくると見ているのである。

この時、日本はどうするべきかというと、「悪神暴れるから巻き込
まれぬ様に、褌締めて、この神示を読んで神の心、汲み取って御用
を大切になされよ。」(磐戸の巻18帖)である。

この黙示録の時代は「子の歳、真中にして前後十年が正念場」(磐
戸の巻16帖)とあり、2008年が子の歳であり、そこが中心となると
、1998年から始まり2018年まで続くことになる。

最後に、「スメラ神とユヤダ神と一つになりなされて、末代動かん
光の世と影のない光の世と致すのじゃ。今の臣民には見当とれん光
の世とするのじゃ。」(光の巻6帖)となり、イスラエルが中東戦争
に負けて、ユダヤ民族を日本に招く事になるような気がする。ユダ
ヤ人が立替の中心、日本人が立直の中心であるという。

そして、黙示録の時代を終えた後は、どのような世界を作るべきで
あるかというと、「つつましく、正しくしていけば、その国々で一
切不足なく暮らしていけるように、何もかも与えているに気付かん
のか」(黄金の巻92帖)と自立した世界を作ることが言われている
。この基礎を作るのが日本の役割である。砂漠や寒冷地で野菜を作
り、石油のないところでも自然のエネルギーで自立できるようにな
っているということである。

自然の摂理で生きることができるようになっているというのである。

で次の世も、大体、現時点で見え始めてきた。

そして、日本の役割は、日本で確立した自然の摂理で生きる方法を
世界にお裾分けすることである。

さあ、どうなりますか?


参考資料:
Assad Is America's Strange Bedfellow and the Price Is 190,000 Dead
http://blog.foreignpolicy.com/posts/2014/08/22/assad_is_america_s_strange_bedfellow_and_the_price_is_190000_dead?utm_content=buffer8b5cb&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

Isis surges towards the borders of Turkey as west mulls options
http://www.theguardian.com/world/2014/aug/23/isis-islamic-state-surges-to-turkish-border?CMP=twt_fd

Putin to Merkel: Further delays of aid delivery to Ukraine would have been unacceptable
http://rt.com/news/182224-putin-merkel-aid-ukraine/

5108.「イスラム国」はヨハネの黙示録の第4の騎士:
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/260823.htm

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シリア:日本人拘束、長期化か イスラム国が交渉拒否 戦闘継続で
毎日新聞 2014年08月23日 東京夕刊
 【カイロ秋山信一】シリアで日本人男性がイスラム過激派組織「
イスラム国」に拘束されたとされる事件で、拘束直前まで男性と同
行していた反体制派武装組織「イスラム戦線」が持ちかけた解放交
渉をイスラム国が拒否していたことが23日、イスラム戦線への取
材で分かった。男性の拘束から24日で10日を迎えるが、解放に
向け時間がかかる可能性が出てきた。
 イスラム戦線の交渉担当者によると、仲介役の地元有力者が21
ー22日、アレッポ郊外アルバーブにあるイスラム国の拠点に行き
、幹部との交渉を申し入れた。
 だがイスラム国は「周辺でイスラム戦線との戦闘が続いており、
交渉には応じられない」として面会を拒否されたという。イスラム
国は、男性の捕虜としての利用価値を見極めている可能性がある。
 イスラム戦線によると、日本人男性は今月14日、アレッポ郊外
の村で、写真を撮影するために反体制派の部隊から離れた間に所在
不明となった。
 所持していた旅券の情報から千葉市在住の湯川遥菜さん(42)
の可能性が高く、日本政府も情報収集を続けている。
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イスラム過激派空爆で追加財源要請も、米大統領が記者殺害受け
2014年 08月 23日 10:53 JST
[ワシントン 22日 ロイター] - オバマ米大統領はイスラム過
激派組織「イスラム国」による米国人記者殺害を受け、同組織に対
する空爆を実施するための新たな財源を議会に承認するよう近く要
請する可能性がある。上院民主党側近が22日、明らかにした。
同側近によると、オバマ政権は9月初旬もしくは中旬に軍事行動に
必要な財源の詳細を明らかにする可能性がある。
オバマ大政権は「イスラム国」が勢力を拡大している地域に戦闘部
隊は投入しないとの方針を示しているが、対処するためにあらゆる
選択肢を検討しているとしている。
前日には共和党のマケイン上院議員がロイターの電話インタビュー
に対し「空爆の規模を大幅に拡大させる必要がある」と発言。有力
議員の間から「イスラム国」に対する軍事行動拡大に向けた要請が
出る可能性もある。
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ロシアはトラック撤収を 米、追加制裁を警告
 【ワシントン共同】ローズ米大統領副補佐官は22日、ロシアが
ウクライナの同意を得ずに同国領内に人道支援名目で侵入させた大
量のトラックについて「ウクライナの主権を甚だしく侵害している
」として撤収を求めた。応じなければ、国際社会で協調し対ロ追加
制裁を科すと警告した。
 オバマ大統領が夏休みで滞在する東部マサチューセッツ州で記者
会見した。ローズ氏は、ロシア領内からウクライナへの砲撃が続い
ているとして、地域を「混乱させている」と非難した。
2014/08/23 09:45   【共同通信】
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ウクライナの自制称賛=米副大統領、ロシア車列侵入で
 【ワシントン時事】バイデン米副大統領は23日、ウクライナの
ポロシェンコ大統領と、ウクライナ東部情勢について電話で協議し
た。ポロシェンコ氏は、無許可でウクライナ東部に侵入したロシア
のトラックが自国に戻ったと説明。バイデン氏は「ロシアのあから
さまな挑発と主権の無視」に対するウクライナの自制を称賛した。
(2014/08/24-05:26)
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独首相、停戦へ地ならし急ぐ ウクライナ訪問 
対ロ強硬派けん制
2014/8/24 1:09日本経済新聞 電子版
 【キエフ=田中孝幸】ドイツのメルケル首相は23日、親欧米派が
政権を握った2月の政変以降初めてウクライナの首都キエフを訪れ
、ポロシェンコ大統領らと会談した。同国東部で続く戦闘を終結さ
せ、ロシアとの関係悪化を避ける外交努力の一環で、22日には米ロ
首脳とも電話協議した。ただ、ポロシェンコ政権は親ロシア派武装
勢力の掃討を目指す方針を変えておらず、緊張緩和に向けた道筋は
見えていない。
 「ウクライナの立場を…
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一部は搬送終え帰国も 露の「人道支援車列」 首脳会合の行方に
暗雲
2014.8.23 21:33sankei
 【モスクワ=遠藤良介】ロシアがウクライナ東部に人道支援物資
の車列を一方的に侵入させた問題で、同国東部イズバリノで越境し
て物資搬送を終えた大型トラックの一部が23日、ロシア側へと戻
り始めた。しかし、欧米諸国からは、ロシアが人道支援を口実に国
境を侵犯したことへの非難が続出。26日にベラルーシの首都ミン
スクで予定されるロシア、ウクライナ、欧州連合(EU)などによ
る首脳会合の行方にも影を落としている。
 人道支援物資を積載しているとされる二百数十台は22日、政府
軍と交戦する親露派武装勢力が支配するルガンスクに物資を搬送し
た。ロシアは、車列が約1週間にわたって国境付近で足止めされた
ことについてウクライナを批判。同国側が一部の積載物の検査しか
終えていない時点で、合意していた赤十字国際委員会(ICRC)
の同伴もないまま車列を進行させた。
 北大西洋条約機構(NATO)はロシアの行動について、「真の
目的は親露派の貯蔵品補給ではないかと疑わせる」と指摘。8月中
旬以降、ロシアの親露派支援は強まる一方で、ロシア軍がウクライ
ナ領内で戦闘に加わっていることを示す証拠があると断じた。
 ウクライナ情勢をめぐっては、26日の首脳会合が和平に向けた
交渉の端緒になると期待されていた。ロシアが今回、親露派支配地
域に独断で物資を送る前例を作ったことで、対立構図がいっそう固
定化しそうだ。



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