5110.ヨハネの黙示録とは



このコラムで、ヨハネの黙示録が出てくるが、どのようなものかと
いう問い合わせがあり、ここで解説する。キリストがヨハネに予言
を伝えたということであるが、ヨハネが予言的空想を書いたとも見
える。

ヨハネの黙示録は、巻物の七つの封印を解くことで始まる。

七つの封印の一つを解いた時、白い馬が出てきた。そして、それに
乗っている者は、弓を手に持っており、また冠を与えられて、勝利
の上にもなお勝利を得ようとして出かけた。

第二の封印を解いた時、赤い馬が出てきた。そして、それに乗って
いる者は、人々が互に殺し合うようになるために、地上から平和を
奪い取ることを許され、また、大きなつるぎを与えられた。

第三の封印を解いた時、黒い馬が出てきた。そして、それに乗って
いる者は、はかりを手に持っていた。「小麦一ますは一デナリ。大
麦三ますも一デナリ。オリブ油とぶどう酒とを、そこなうな」と。

第四の封印を解いた時、青白い馬が出てきた。そして、それに乗っ
ている者の名は「死」と言い、それに黄泉が従っていた。彼らには
、地の四分の一を支配する権威、および、つるぎと、ききんと、死
と、地の獣らとによって人を殺す権威とが、与えられた。

第五の封印を解いた時、神の言のゆえに、また、そのあかしを立て
たために、殺された人々の霊魂が、祭壇の下にいるのを、わたしは
見た。彼らは大声で叫んで言った、「聖なる、まことなる主よ。い
つまであなたは、さばくことをなさらず、また地に住む者に対して
、わたしたちの血の報復をなさらないのですか」。 
すると、彼らのひとりびとりに白い衣が与えられ、それから、「彼
らと同じく殺されようとする僕仲間や兄弟たちの数が満ちるまで、
もうしばらくの間、休んでいるように」と言い渡された。

第六の封印を解いた時、わたしが見ていると、大地震が起って、太
陽は毛織の荒布のように黒くなり、月は全面、血のようになり、天
の星は、いちじくのまだ青い実が大風に揺られて振り落されるよう
に、地に落ちた。 

第七の封印を解いた時、半時間ばかり天に静けさがあった。それか
らわたしは、神のみまえに立っている七人の御使を見た。そして、
七つのラッパが彼らに与えられた。
そこで、七つのラッパを持っている七人の御使が、それを吹く用意
をした。
第一の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、血のまじった雹と
火とがあらわれて、地上に降ってきた。そして、地の三分の一が焼
け、木の三分の一が焼け、また、すべての青草も焼けてしまった。
第二の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、火の燃えさかって
いる大きな山のようなものが、海に投げ込まれた。そして、海の三
分の一は血となり、海の中の造られた生き物の三分の一は死に、舟
の三分の一がこわされてしまった。
第三の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、たいまつのように
燃えている大きな星が、空から落ちてきた。そしてそれは、川の三
分の一とその水源との上に落ちた。
この星の名は「苦よもぎ」と言い、水の三分の一が「苦よもぎ」の
ように苦くなった。水が苦くなったので、そのために多くの人が死
んだ。
第四の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、太陽の三分の一と
、月の三分の一と、星の三分の一とが打たれて、これらのものの三
分の一は暗くなり、昼の三分の一は明るくなくなり、夜も同じよう
になった。

ということで、第1の騎士は、ブッシュ大統領であろう。勝利の上
に勝利を得ようとして戦争をした。第2の騎士はアルカイダである
と思われる。

そして、第3の騎士が欧米諸国が推進する自由貿易体制で、国際法
を無視して戦闘する集団ということで、第4の騎士は「イスラム国」
であろう。

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王も、「少数宗派を抹殺
するイスラム教スン二派過激テロ組織『イスラム国』に対する国際
社会の戦闘は合法的だ」と表明した。完全にキリスト教の黙示録を
遂行することを是認している。

そして、第6の封印を解くと地震や大天災が地球を襲うことになる。
第7の封印を解くと、核兵器が落ちた様子が表現されている。

というのが、ヨハネの黙示録であり、この黙示録をベースにして、
ノストラダムスの予言集などがある。その第4の騎士まで出てきた
のが現時点であり、今後、第6、第7の封印が解かれるのを待って
いるようである。

これを日本の神道的な立場から見たのが、大本の「大本神諭」や
「伊都能神諭」や「霊界物語」、「日月神示」なのであろうと思わ
れる。

ということで、神が予言したことが起こる時代が現在であるという
ことであると見ている。

さあ、どうなりますか?


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バチカンが「武力行使」を容認 --- 長谷川 良
2014年08月20日11:05agora
独福音主義教会(EKD)元議長のマルゴット・ケスマン女史は同国週
刊誌シュピーゲル(8月11日号)とのインタビューの中で、「武力で
紛争を解決することには賛成できない」と主張し、「正義の戦争は
存在しない」という従来の持論を展開させている。それに対し、世
界に12億人の信者を有する世界最大キリスト教会、ローマ・カトリ
ック教会のフランシスコ法王は18日、訪韓からローマに向かう機内
で、「少数宗派を抹殺するイスラム教スン二派過激テロ組織『イス
ラム国』(IS)に対する国際社会の戦闘は合法的だ」と表明して話
題を呼んでいる。バチカン法王庁(ローマ・カトリック教会総本山
)は過去、いかなる紛争も対話で解決すべきだという平和路線をと
ってきた。その意味で、フランシスコ法王の武力行使容認論は非常
に画期的だ。
バチカンは平和路線から決別したのだろうか。それともISへの戦闘
容認はあくまでも例外的対応に過ぎないのか。ISがシリア、イラク
国内の少数宗派のキリスト教徒やクルド系民族宗教の信者たちを迫
害し、虐殺を繰り返していることに、バチカンはこれまで強く批判
してきたが、ここにきて「イラク軍・米軍の軍事攻勢」を「ISを阻
止する手段として合法的だ」と表明したわけだ。それに先立ち、ス
ンニ派指導者はISの蛮行に明確に距離を置くことを表明している。




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