4105.日本の行く道は?



この10年、政治の停滞で、現時点多くの問題を解決しないできた
。この付けを解決しないと日本が衰退する危険にある。Fより

まずは、財政赤字問題で、自民党政権で所得税の減税だけを行い、
それに対応する消費税の増税をしなかったことで、大幅な赤字が継
続している。国債償還に問題が出てくる可能性がある。

その問題を解決しない間に、東北の津波、原発事故となり、そして
世界的な財政問題から景気動向に暗雲が立ち込めている状態になっ
ている。近傍の中国は軍拡で、周辺国に大きな圧力をかけている。

すべて、大きな問題であるが、それを同時に解決しないといけない
ことになった。今までのような先送り政策ができないことになって
いる。

このため、日本の構造を根本から見直していくことが重要になって
いる。日本の政治経済軍事を根本から改造する必要に迫られたと見
ている。

昔からこのようになるぞと予想していたことが、今現実の目の前に
ある。中曽根政権時代、松下政経塾の学生と論議した状態になって
いる。そのとき、論議した学生が首相になっている。しかし、まだ
、多くの国民はわからないし、理解できないようだ。

野田政権に期待するのは、危機的な時代だからこそできる一番必要
な改革を自己犠牲上で行うことである。政権の延命ではなく、政権
の実行力を高めていくことが重要なことである。しかし、このため
には、野党に理解をしてもらい、国民に理解してもらい、皆の協力
がないとできない。

もちろん、時間が限られているので、どこかで実行することになる。
しかし、その裏には多くの人たちの犠牲がでてしまう。政治は利益
配分という側面を持つ。

そして、今後、暗い時代になり、多くの人たちを中間階層にして、
肩を寄り添って生きていくしかない時代になってくることを国民に
理解してもらい、行くしかない。増税や社会保障制度の縮小などの
支出のカットなども行う必要がある。

このため、老齢者でも働ける人たちは、働いてもらい制度とか、働
ける生活保護者は、働いてもらうようにする。特例的な低賃金労働
を認めるなど生活保護所帯数自体を減らすことが重要である。生活
の最低保証はすることであるが、労働を前提にするなどの工夫をす
る必要がある。もちろん、健康上の問題がある人は例外である。

健康な人は、労働をする価値を供与できることである。こうすれば
、海外に逃げていた加工業が戻れることになる。特例的に低賃金を
認め、生活保障的な給付をすることで、日本の労働人口を増やし、
かつ海外移転をしている企業は、日本に戻れることになる。部分的
なBIでもある。

海外からの研修制度の代わりになるし、高齢化した農業などのサポ
ートや若者の農業就労に道を作ることである。そして、なるべくな
ら、単純労働の海外からの労働者流入を止めることである。

日本人の労働観を取り戻すことだ。天台宗『摩訶止観』の「常行三
昧」から江戸初期の鈴木正三の思想、それを石門心学として仕事学
ができ、仕事が日本では宗教になっている。繰り返しの労働は、精
神修行なのである。ニートはあってはならないのが日本の労働信仰
である。

それを欧米資本主義の労働観が戦後入り、労働をいやなものとした
ことで、日本の伝統的な仕事観が失われた。これを取り戻すべきで
ある。

そこから、日本の改革は始まる。


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