6303.世界の再構築が必要



月曜日有料版2章途中までをお送りします。

ウクライナ戦争とともに、米国、中国の経済状態がおかしくなり、
世界が混沌とした状態に向かっている。日本の幕末のような雰囲気
になってきた。この現状と今後の検討をしよう。  津田より

2.ウクライナ戦争の推移
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ウ軍は、ロ軍のロボティネ付近の第1防衛線を突破して、ベルボベの
街に入ったようであるが、ロ軍はクピャンスク方面にいた第41連合
軍と、バフムト方面にいた第76空挺師団を南部の第1、第2防衛線に
投入するようである。

解任されたロ軍のポポフ司令官が、「予備もなく、休憩もできない
ロ軍将兵はくたびれている。ウ軍の攻勢を守ることは難しい」と言
っていたことが現実になっている。

ロ軍に予備兵力がなく、前線を突破されると、逆襲ができず後退し
ているが、ロ空軍が、ウ軍後方への空爆を行うしかない。

ロ軍は北東部で攻撃を行い、南部戦線では防御という戦略をとり、
ウ軍は北東部で防御し、南部で攻撃をする戦略あったが、ロ軍は、
北東部での攻撃部隊を南部に転用することになり、全方向で防御と
なって、戦略的な負けの状況になったということである。

ウ軍は、バフムト方面とオリヒウ軸の両方で攻勢に出ている。

・クピャンスク方面
第41連合軍を引き抜かれて、ほとんど攻撃できない状態になている。
それでも、ロ軍はシンキウカに攻撃したが、ウ軍に撃退されている。

ロ軍は地上攻撃はできないため、ロ軍は航空優勢であることで、空
爆をシンキウカやコトリャリウカなどに行っている。

・スバトバ方面
ロ軍は、地上攻撃でゼレベツ川渡河に成功して西進してノボイエホリ
フカまで到達したが、そこでウ軍に止められた。ロ軍が攻勢に出て成
功しているのは、ここだけである。

ウ軍は高台まで後退して、高台からロ軍の攻撃を観察して、砲撃を加
えている。

・バフムト方面
北西では、ウ軍はザリズニャンスケに攻撃して、ロ軍はザリズニャ
ンスケから撤退したという情報が流れている。

南側では、ウ軍はクリシチーウカで攻撃を続けているが、それを阻
止しようと、ロ軍も攻撃して戦闘になったが、ウ軍はロ軍に大きな
損害を与えて撃退した。その後、ウ軍はクリシチーウカの掃討を行
っている。

ウ軍は、アンドリーイウカ全域をウ軍砲兵隊の火力管制下にあるの
で、ロ軍部隊への補給や援軍を送っても砲撃で破壊されている。
しかし、まだ、アンドリーイウカの街の一部にロ軍が残っているよ
うだ。

ウ軍は砲兵戦で、ロ軍砲兵に勝っている。対砲レーダの性能が良い
ことと、ロ軍砲の射程距離が25km程度であるが、ウ軍砲は、長射程
弾を使えば射程距離40km程度であり、かつ、クラスター弾を使うと
精度を少し甘くても破壊できる。それと、補給路や弾薬庫のGMLRS攻
撃で、弾薬が砲兵隊に補給されないこともある。

もう1つ、ウ軍の火砲ソフトウエアの進化で、設定・発射まで数十
秒ででき、ロ軍砲兵隊が砲撃後の移動する前に砲撃が可能になって
いるということである。

ウ軍は、既存兵力を使い、バフムトで攻勢を強めている。ロ軍は南
部に精鋭部隊を回したが、ロ軍の状況は厳しい状況になっている。

・ザポリージャ州方面
1.ベルカノボシルカ軸
東では、ノボドネツク、ノボマヨルシケ、シェフチェンコに攻撃を
開始した。この方面のロ軍の布陣が弱いと見たようである。数週間
も偵察部隊を出して、探っていたからである。そして、ノボマヨル
シケの市街にウ軍が突入し、最初の建物を奪取した。この地域の防
衛を行うロ軍部隊からは悲鳴が出ている。

中央では、ウ軍は、ザビトネ・バジャンニャを攻撃しているが、ロ
軍も抵抗して、ウ軍は前進できないでいる。

逆にプリュトネ周辺では、ロ軍が反撃して、支配地を広げて、ウ軍
は後退して、再編になっている。

2.オリヒウ軸
ウ軍は、ロボティネの南ノボプロコピウカを攻撃している。このノ
ボプロコピウカからトクマクの間に、ロ軍の中では最強な第72空挺
師団を入れて、防衛しているが、開戦当初のキーウ攻防からバフム
ト攻防戦などに投入されて、再編を繰り返しているので、どこまで
強いかは分からない。ジワジワとウ軍は前進している。

このウ軍のロボティネの攻略が成功した理由は、戦術を変更して、
より小さなグループに分かれて前進を試みた結果であり、大量のレ
パルト2戦車を使っていない。Ka-52ヘリの攻撃をかわすにも小グル
ープの方が良いという。

以後は、有料版を見てください。

0.米国と世界の状況
1.日本の状況
3.世界の再構築を


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