499−1.日本の成り立ち



日本の成立についてのアジア情勢から見た岡田英弘の説を紹介しま
す。  Fより

日本列島の特殊性は、人口が昔から多かった。古墳の数が15万基
もある。そして、全国どこでも遺跡がある。こんなに遺跡のある国
はほかにない。それに比べて朝鮮は人口が少なかった。大部分が、
原始林。このため、山東半島の越人が直接、日本にきたと思う。

これはマーケットの大きさが違う。朝鮮と日本では。越人は商売人
ですから、マーケットが重要なのだ。華僑ですね。その人たちが
日本にそれぞれ城壁のない都市をつくる。中国の都市はすべて城壁
があったのにです。これは、日本が相当に平和であったのでしょう
ね。

日本の土着民は山の中腹に住んでいたので、海岸の入り江に中国人
が来ても闘争にならなかった。住みわけですね。このように、華僑
が日本に来て、国家を作ったという。このようなことは、インドネ
シアのジャワ島の華僑と同じとのこと。しかし、ジャワは原住民が
いて、華僑が国家を完全に取れなかったが、日本は取れた。この違
いがある。

この説をとると、神道の起源も明らかになる。越から道教の神道が
日本に中国人と共に入ってきたことになる。

倭寇を最初にやったのは、対馬で、しかも始まったのが元の時代。
元寇があったことを忘れてはならない。蒙古襲来。これによって、
日本と大陸は潜在的な敵対関係になるのです。

倭寇は明代になると、日本人は十分の一か二だけ。後は中国人と朝
鮮人になるのです。


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