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日記:トムディックハリー

 

3月30日(水)

 

 九井諒子「竜の学校は山の上」とIMX515続き

 

 作者の九井諒子は、コミティアなどを中心に活躍している同人漫画家。収録作は同人誌として発表した物プラス100ページほど描き下ろし。作画は上手。作品傾向はファンタジー。RPG風だったり、和風だったり、現代風だったり。どの作品もストーリーがありきたりではなく、作品傾向で絵柄も上手く書き分けている。馬人(ケンタウロス)と猿人(ホモサピエンス)が共存する社会を描いた「現代神話」とか、天使のような羽が生えた同級生の女の子との淡い恋に揺れるお話「通学天使」とか、竜は存在するけど、技術の進歩によって竜が不要となっている社会において、竜の有効性を見出そうと奔走する竜学部の大学生のお話「竜の学校は山の上」とか、どの作品も世界観などの設定がとても上手いことひねりが効いている。

 作者のホームページ、”西には竜がいた”はこちら。長編「UORIR」も出来たらまとめて出版して欲しい。愛の感想劇場がとても面白いが、最近更新があまりなくてちょっと寂しい。

 ところでIMX515のその後。基本的には動画とか電子書籍(主にマンガ)のビューアーとインターネットブラウザーに使用。ゲーム系のアプリ類はタッチパネルの震え問題があって、コントロールが難しい。スリープ動作に不具合があるのが、持ち歩いてのとっさの動作をスポイルする。この2点の問題が、この機種の最大のネック。

 おもわず新しい機種を買いに走りたくなるが、まだこれをしゃぶり尽くした訳でもないのでもうちょっと我慢(^^;。

 色々といじりながら、次に買うならどういうスペックが良いだろうかと考えている。OSがどうとかCPUのスペックがどうとか言う前に、個人的にはサイズが重要と認識した。8インチ4:3比率の液晶は、ネットや電子書籍をブラウジングするには最適。ただし本体の幅(短辺方向)が16cmというのは、片手で扱ったり、ポケットに入れるには不向き。これが7インチ16:9比率の液晶ならば、本体の幅は12cm位なので片手で扱うのも楽になる。しかし短辺方向の表示が狭くなるのでちょっと電子書籍などは読みにくくなる。ココらへんがなんとも微妙。出来れば8インチ4:3液晶で幅方向の額縁部分が殆ど無くて幅13cm位のモデルが出ないだろうか。ついでにバッテリー動作時間が8時間くらいあると嬉しい。

 でもそのうちまた安い中華タブレットを買ってしまいそうな予感(^^;

 

 

3月25日(金)

 

 IMX515 レビュー

 

 被災地では相変わらず混乱が続いているようですが、すくなくても東京では計画停電と水道の放射性物質汚染以外は平常です。あまり平常とはいえないかもしれませんが、被災地よりは百万倍くらいましな状況です。

 前回の続きのIMX515のレビューです。

 まずは基本スペック。以下はヤフオク出品者が記載した情報です。

OS  Android2.2 
CPU  Freescale iMX515 800MHz ARM CortexA8
RAM DDRII 512MB 
内蔵カメラ 0.3MPixel 
インターネット 無線LAN(WIFI) 802.11 b/g 
有線LAN(オプション) 
3G(オプション)
内蔵メモリ 4GB 
Gセンサー  あり(縦横自動表示切替) 
拡張性  SDHC Micro SDカード(最大32GB) 
インターフェース  ヘッドフォン出力(直径3.5mm) 
  内蔵マイク
  内蔵スピーカー
  30pinスロット 
バッテリー リチウムイオン充電池(3900mAh)Wi-Fi ONで4時間稼動 
サイズ(mm)  209×161.5×14 
重量 約480g 
付属品  本体、USB変換ケーブル2本、AC充電器(100-240V日本も含め海外でも使用可)、化粧箱、4GB MicroSDカード、イヤホン、革ケース、英語日本語説明書1冊、日本語のオンライン簡単マニュアル  

補足を加えると
液晶画面 8インチ 800×600(SVGA) 4:3比率 タッチセンサー感圧式(抵抗膜式)マルチタッチ非対応です。

 まずこのIMX515というモデルの素性ですが、メーカーは不明です。中国製であることは間違いありませんが、どこで作られたかは箱にも本体にも全く記載がありません。本体裏側には「Designed by UTOPIA」と書かれており、基本設計はこちらのUTOPIA社のようだけど製造はやっぱりどこだか不明。

 製品名のIMX515というのも使用されたCPUがFreescale社(アメリカ)のiMX515であっただけだと思われる。似たようなスペックのタブレットでFR-809とかHEROTAB M802という製品も存在する。昨年の10月頃から日本に出回りだしたモデルだが、とにかく亜種が多いモデルでもある。本体サイズが微妙に違う、裏蓋の材質が違う、バッテリー容量が違う、スピーカーの数が違う、カメラが付いていなかったり付いていたり、カメラ解像度も色々と違う。

 そんなわけで私のモデルはどうかというと

 IMX515、シングルスピーカ、裏蓋銀色、フロントカメラ30万画素付、バッテリー容量3900mAh、ファームウェア2011年1月1日バージョン

 となるようだ。色々と情報を探してみたけど、フロントカメラ付きのモデルは今年になって出だしたようで、国内にはまだあまり流通していないようだ。

 でまあ基本性能。

 Android用ベンチマークソフト、quadrant standardで計測。1000弱程度の数値が出る。これがどのくらいのレベルかといえば、モトローラのDOROID Xよりちょっと遅くてGALAXY Sよりちょっと早い。ただし比較対象のDROIDO XとGALAXY SはOS2.1のようなのでそこら辺はちょっと割り引く必要あり。

 でもまあ普通に使っていて、遅いとかモッサリ感は余り無い。動画再生もフルHDでなければほとんど問題なし。CORETEX A8系で800MHZのプロセッサなのでフラッシュ動画に関してもちょっと不安定だが、一応動作に問題ない。

 ネット上で見受けられるWiFi落ちとかアプリ不安定はあまり見受けられない。ファームウェアがそれなりに改善されている模様。

 ただしハードウェアに起因するいくつかの問題は相変わらず。

 ・まず最大の問題がタッチパネルの震え。アイコンを長押しするとブルブルと震える症状を起こす。これが震えだけならばそれほど問題はないのだが、震えついでに押されていることを見失うケースがあって、押し続けているにもかかわらず、長押し状態が勝手に解除される。アイコンの移動などが上手く出来なくなってとても困る。これは推測だが、タッチパネル周りにのノイズが載っているようだ。多分液晶のノイズがフラットケーブルを介して、タッチパネルに回り込んでいるんじゃないのかな。特に縦長方向に震えの症状が強く出る。

 ・次に電源問題。実はこのモデル、スリープ動作がうまくいかない。いちおうスライド式の電源スイッチをON-OFF-ONと素早く動かすとスリープするという仕様らしいのだが、わたしの機種では100%そのままフリーズする。

 バッテリー残量もいい加減というか、充電コントロール大丈夫?というレベル。一応公証の4時間駆動はギリギリするが、バッテリー残量表示がかなりイイ加減。ACアダプタを外すとみるみるうちにバッテリー残量が減るが15%位になると突然減らなくなる。ACアダプタを挿すと挿した瞬間に20〜30%は数値が跳ね上がる。どうもまっとうな電源管理しているとは思えない。というかバッテリー容量が異なる亜種が存在する時点でまっとうなバッテリー管理がしていないのは自明か。

 ・縦位置の基準がおかしい。

 

 このタブレットはGセンサー付きなので、タブレットの上下向きに合わせて、画面も回転してくれるので基本的には問題は発生しない。ところがアプリケーションの中には、画面の回転を禁止して固定位置で動作するアプリもある。右側がその画面。よくみるとアルファベットが逆さまになっているのが分かる。まあタブレットを逆に持ち直せば住むのだが、スイッチ周りが逆位置になるのと、いちいち持ち直すのが面倒。

 ・内蔵フラッシュメモリーが実はMicroSDカード。実はこのモデル、基板上にフラッシュメモリーを搭載せず、MicroSDがその代わりをしている。4GBのSDカードを使って、システム用に1GB、ユーザーエリアとして3GBがパーテション分けされている。別に動作上困ることはないし、いざという時にMicroSD差し替えればファームが変更できるというメリットもあるのかもしれないが、ひとつだけ困った点が。ユーザエリアとしての3GB分は、/SDCARDというディレクトリーにマウントされている。これは本来なら、外付けのSDカードがマウントされるディレクトリー位置になる。それではこの機種で外部MicroSDカードを挿し込むとどこにマウントされるかというと/EXTSDというディレクトリー位置になる。それならそれでいいじゃないかというと、ビューワー系のアプリケーションで外部データは/SDCARD以外を見に行かないタイプが存在するので、やはりちょっと困ってしまう。

 まあそれ以外は細かいことで、ACアダプターにつながる30ピンコネクタが外れやすいとか、フォントが中華風で一部文字化けするとか、Gセンサーは動作するけどなんかへんとか、30万画素のカメラなんか使えないよとかくらい。

 ちなみに30万画素のカメラで撮った画像。画像はサイズ変更とか一切していない生のまま。ちなみにドロイド君はおまけで貰ったやつ。

 ところで、たった今箱に入っていたペラペラのユーザマニュアルを見たらM802という型番が記載されている。これはひょっとしてHERO TAB802の方か? 二つマニュアルが入っているのだがひとつはバッテリー容量3900mAh、もうひとつのマニュアルは4200mAhになっている、どっちが本当かはばらしてみない限り最早わからんなぁ。

 色々と不具合もあるが、11500円という値段を考えれば、まあこれもありかもしれない。他のユーザーのブログを見ると異様にタッチパネルが割れ易いようなので、タッチパネルが割れたら寿命だと思って諦めるしか無いみたい。

 総評としては、なかなかやるなぁ中華パッドというとの、さすがチャイナクオリティというのが同居している感じ。でも中国も5年後には侮れないかもしれない。

 

 

 

3月14日(月)

 

 Androidタブレット(IMX515)と東日本大震災

 

 まずは東日本大震災で被害に会われた方々へお見舞い申し上げます。一刻も早い復旧を願うばかりです。

 

 以前から7インチ位のAndroidタブレットが欲しくて検討していた。性能的にはSamsonのGalaxyTABが欲しいけど、白ロム新古品で4万弱はちょっとすぐには懐から出せない。いわゆる中華パッドとよばれる安いAndroidタブレットを色々と検討していた。

 とりあえずの第1候補がDropadA8。

 中華タブレットでは珍しい静電容量式タッチパネルで7インチ(800×480)液晶。CPUはCoretexA8系1GHz。RAM512MB、ROM(フラッシュ)4GB、バッテリー容量3000mAhというわりかし良いスペック。値段的には2万5千円近辺。

 第2候補がminipad。

 感圧(抵抗膜)式のタッチパネルで8インチ(800×600)液晶。CPUはCoretexA8系1.2GHz。RAM512MB、ROM(フラッシュ)4GB。タッチパネルは感圧式だが、CPUがめちゃくちゃ早くてしかもバッテリー容量が5200mAhとでかい。値段は2万3千円近辺。

 携帯性は7インチが良さそう(幅が120mm)だけど8インチのほうがネットや電子書籍のブラウジングが良さそう。てなわけで色々悩んでいたところ、ふとヤフーオークションを見ると1万円前半でIMX515というモデルが出品されていた。

 感圧(抵抗膜)式のタッチパネルで8インチ(800×600)液晶。CPUはCoretexA8系800MHz。RAM512MB、ROM(フラッシュ)4GB。バッテリーは3900mAhとまあまとも。思わず入札したら11,500円で落札しちゃいました。しかも専用のカバーケースと4GBのMicroSDカードとドロイド君マスコットのオマケ付き。

 でまあこの話のどこが地震につながるかというと、これからこれから…

 9日に落札して10日に支払い、到着予定は11日の14時〜16時となりました。わくわくしながらゆうパックの到着を待っていたのですが、到着は14時39分でした(荷物番号から荷物追跡サイトで確認)。

 配達員から受け取ると早速梱包を開けて、電源投入。一瞬Androidマークが表示されるが、すぐに消灯。これは多分バッテリーが切れちゃってるんだろうなとACアダプターを接続して再度電源投入。あっさりと無事にAndroidが起動。さあて次にやるのは無線LANへの接続かなと、準備を始めたその瞬間…

 14時46分突然の強い揺れ。店の棚が結構揺れる。ちょっと棚を押さえたほうが良いかなとか呑気なことを考えていると、だんだんと揺れが大きくなり、しかもなかなか収まらない。しばらくすると本が棚から飛び出し床に散乱を始める。へたに店を飛び出すとヤバい状況になり始めたので、棚の無い壁側に身体を貼り付け、第一波が収まるのを待ち続けた。揺れが小康状態になったところで、携帯電話と7分前に到着したばかりのAndroidタブレットを抱えて、店の外に出る。アスファルトの地面が余震でまだ揺れている。店のビルのとなりの木造2階屋の壁面が崩れている。静岡の実家と大田区に住む友人に一応安否の連絡を電話する。わたしの携帯はイーモバイルで友人はウィルコム。マイナー会社どうしの携帯だと、こんな災害時にも普通に通じるところが逆に凄い。ソフトバンクとかドコモを使っている友人には結局つながらず。

 地震が収まったかなと思って店に戻ってもしばらくすると余震が発生し、また店の外に避難というのを何度か繰り返す。店内はもうどこから手をつけていいか分からにような散乱状態。

 30分ほどしてから被害確認のためすぐそばの自宅件倉庫に戻る。倉庫の方は棚が転倒して部屋の中に入れない状態orz。簡単には手をつけられる状態ではないし、まだ余震が続いている状況なので、電気器具からの発火を防ぐためブレーカーを落とし、また店に戻る。

 とりあえず店の方は机に辿りつける程度には通路を確保して、呆然と店内の状況を眺める。実のところ12,13日と2日かけて店の棚を増設しようと考えていたのだ。店の外に避難している真っ最中に実は注文した棚が届いたのだが、こんな状況なので申し訳ないが明日もう一度配送してくれと頼んで業者には引き揚げてもらった。

 結局店では作業する気力にならず、コンビニで購入したスナック菓子で晩飯の代用とした後、自宅件倉庫に戻る。

 部屋の中は高さ50cm位には本が積もっている状況(T_T)。全部で9台ある棚のうち5台が転倒している。部屋の手前の棚から起こす作業を20時ころに開始。転倒防止のために棚同士をボルトで連結していたが、逆にそれが災いしてボルトを抜かないと転倒した棚を起こせない。そのボルトを抜く作業が本の洪水の中難航する。2時間かけて一つ目の棚をようやく起こす。深夜0時になった時点で三つ目の棚を起こし、ようやく自分が座れるスペースを確保できた。

 この写真は三つ目の棚を起こし終わったときの状況。最初の状況は写真取るのを忘れた。この時点でようやく写真に残す気分余裕ができたということか。

 午前2時。最後の棚を起こし、ベッドに辿り着く。テレビをつけてニュースを見る。東北地方の被害がひどい。それを考えれば、棚が倒れたことぐらいなんてことは無いレベル。

 午前4時。余震が続く中、疲れて寝る。

 そういえば1年半前に実家の清水で経験した地震は震度6弱だった。今回は地震の東京地域での揺れは震度5弱。揺れのレベルが今回のほうが小さいのに棚が転倒したりの被害が大きいのは、揺れている時間が長かった等の揺れかたの違いが問題なんだろうなぁ。

 タブレットの話は、次回まわしということで…