戻る?だらだら日記

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7月23日(日)
 新宿。うだるような暑さ。伊勢丹裏のテアトル新宿で押井守原作・脚本『人狼』を観る。
 『赤い眼鏡』、『地獄の番犬ケルベロス』に続くケルベロスシリーズもこれで第3作目。 昭和30年代を背景に進むハードボイルドなストーリーはノスタルジックな雰囲気に溢れている。
 絵は緻密。ストーリーも前作より具体的。押井守らしさは少々薄まったか?
 基本的に高い評価を与えられる作品だけど、ラストは自分の感性と食い違う。狼であることが群れ(組織)への従属が前提なれば問題無しだが、獣性を論点とするならば多少のクエスチョンがある。
 主人公がラストに撃たなければならなかったのは、女ではなく教官ではなかったのか? 伝説の成就ではなくて伝説の破壊を目指すべきではなかったのか?
 エンディングの曲は悲しいまでも美しい。



7月22日(土)
 今日も休日出勤。気分も体もちょっと疲れ気味。常務も事業部長もなぜか私に愚痴をこぼしたがる。おかげで私の知らなくて良い余計な事まで知る羽目になる。

 最近読んだ本。

 『朗読者』ベルンハルト・シュリンク 新潮社 答えの出せない結末が物悲しい。

 『木島日記』大塚英志 角川書店 ストーリー、登場人物の破綻具合が心地よい。マンガ版より美蘭が可憐に感じられる。 

 夕方、新宿で友人と飲む。友人から「判定機・・・あなたは「何」作家か」というサイトを教えてもらう。自分がやると見事に”SF・ファンタジー作家”の烙印を押してくれた。不満なわけではないが、あの質問項目で何故だ〜! 納得いかん(-_-)。



7月20日(木)
 休日出勤。はんだ付けやりながら、”ライナスの毛布とドラえもんのポケット”の事を考える。ちょっとだけ不毛。



7月17日(月)
 7匹の蝿?

 H"を使ってのデータ通信はとてもらくちん。PRINという専用アクセスポイントも1分15円だけど面倒な契約も必要無くてGOOD。

 こんな便利な代物が980円で売られている。後戻りできなくなる怖さをだれも感じないのだろうか?



7月15日(土)
 神保町に行って『近世畸人伝』を入手。刷りがあまり良くないので後刷りのようだ。

 H”(エッジ)を入手。8年ほど前にPHSの開発に手を染めていたくせに結局一度も使用してこなかった。使わなかった理由は色々あれど(1:電車の中で節操無く使う輩が大嫌い、2:エンジニアとして電磁波影響が気になる、3:ただで配るような売り方が気に入らない等々)、一番の理由は必要が無かったと言う点かもしれない。
 H”にした理由は、データ通信がやりたい、料金が安い、切れにくい、音が良い、電界強度が低いので自分や他者に対する影響が少なそう、等の理由からです。
 買った機種は、松下のKX−PH23F。選定のポイントはフリップ付きでマイクの集音性が良さそうだからです。ついでにパソコン接続用のUSBケーブルも購入。
 取りあえず使った感想としては、機能ありすぎて訳分からん(^^;;。本当に使いこなせるのかな〜。データ通信はこれからこれから・・・



7月11日(火)
 70℃の恒温室に入ったり、浜名湖までウナギを食べに行ったり、仕事で頭の痛い問題を抱えたりと色々な一週間。日記も執筆もご無沙汰状態です。

 『コンセント』田口ランディ著 幻冬社。インターネット上で非常に高名なエッセイスト田口ランディの書き下ろし処女小説です。
 ”凄まじく”という形容詞が文句無く似合うほど面白い小説です。読み終えるのがもったいないというのが素直な感想でした。田口さんの著作を読んでいると精神世界と言うのは位相が違うだけで、本当は普通の人にとってもすごくリアリティのある事項ではないかと思わせられます。でも位相が違うので残念ながら完全に理解できないのですが。
 兄の衰弱死から始まるこの小説は、田口さんの半自伝のようです。豊か(波乱?)な人生を送った人は、豊かな小説を書けるという見本みたいな気がします。
 処女作でこんなに面白い小説を書いてしまうと次作が大変かもしれませんが、やはり次回作には期待してしまいたくなります。



7月2日(日)
 ここ2,3日の暑さと40℃の恒温室のおかげで2キロほどヤセル。ラッキ(^^)V。でも温度変化がハデなので、体がちょっとダルイ(T_T)。



7月1日(土)
 仕事でトラブル。今日は出勤。40℃の恒温室は暑い(-_-;;;;;;;;;;。

 ウルトラランキングというリンク解析のデータを見ているとたまに自分のページがリンクされているのを発見する。
 今回はこの”POLESTAR”というページ。インターネット上の小説を星3つのランキングで評価しようという趣旨のサイトだ。”イブ”のレビューとリンクが張られている
 評価は”頂きました! 星ひとつです! ふにゃららら〜”という感じ(笑)。ちなみに星ひとつは最低評価です。評価内容は一言で言えば”エンジニア以外読んでも分からんだろう”ということです。
 開き直るわけではないのだけど、この小説は執筆当時から、甘々のロリ風小説に見せかけて、ガチガチのハードSFを構成するつもりでした。その意味では、不遜にも読み手を選ぶ小説を目指していました。結果的にどうなったのか分析は難しいですが、あまりエンジニアからの評価は頂いておりません。ごくまれにこんなとここんなとこにひっそりとリンク張られてたりするくらいです。どちらかといえば、ごく普通の読み手の方から”難しいところは読み飛ばしちゃいました〜”といっていただくケースが圧倒的です。
 レビューの冒頭に”この近未来SF作品を、あなたが読み切れるかどうかテストしてみたい”とある。実のところ、私もこのテスト結果を知りたいのです。多分にかなり高い比率で早い段階で読むのを諦めている方がいると思われます。まあ、結果を知ったからといって、何をどうしようなんてことはまるで思い着かないのですけど・・・。多分これからも読み手を選ぶ不遜な小説書きつづけるんだろーな。