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3月27日(月)
 相変わらず外出などで、あっちこっちに飛びまわっている。まあ会社にじっとしているよりは気分転換が出来て良いけど。
 仕事的には、現在のプロジェクトを続行するか潰すかの瀬戸際に来ている。昔だったら自分で自分のプロジェクトを潰すことに非常に苦しんだかも知れないが、今はあまり抵抗が無い。役に立たないプロジェクトならさっさと潰して新しい仕事をしたい。

 国立駅のホームの脇の桜のつぼみが脹らんでいる。もうじきコートはいらなくなる。


3月25日(土)
 「イエスの遺伝子」マイクル・コーディ著 内田昌之訳 徳間文庫 を読む。
 ベストセラーで映画化までされるという。単行本時は、興味があったが高かったので買わずに、文庫化された今ようやく読む。
 面白い事は面白いがいくつかの点で気になる点はある。自分でも遺伝子関係の小説書いているからって、やっかんでいるわけではないが(^^;。以下に列挙。

1)娘の遺伝子を解析する場面で、父系セット・母系セットを識別している。親の遺伝子を解析していないのに、なぜ父系・母系の区別がつくのだろうか?
2)病気の発症の可能性を解析するのは良いが、発症時期まで指摘できる根拠がわからない。また推論型のコンピューターのようだが2002年時点でこの手の推論型コンピューターが出来る可能性は無いと思う。
3)100テラヘルツのコンピュータというものが出てくるが、2002年はおろか遠い将来でも実現不可能だと思う。100テラヘルツと言うのは電磁波としては赤外線の領域でこの周波数領域では導線は使用できないはず。また仮に導線に信号を流せたとしても1クロックの間に0.3μmしか進まないのではとてもCPUとして機能できないはずである。作者もしくは訳者が100テラFLOPSと勘違いしているのであればまだ理解できるが。

 もうひとつ残念な事にヒントが多過ぎるためにイエスの遺伝子の継承者が誰かが早い時点でばれてしまう。
 そしてエンディングは、実に映画向きなハリウッド・パターンのエンディング。頭が痛くなるくらいのご都合主義のハッピーエンド。

 しかし、最大の疑問が有る。2000年前イエスが復活したとするならば、イエスの遺伝子を持った人間がもう一人必要である。それは誰だったのだろう。

 



3月20日(月)
 「懐かしい時代からの手紙」
 音信不通になっていた知り合いからメールが届く。私が前の会社にいた頃、パソ通(インターネットじゃないよ)で親交のあった人だ。リンクを辿って私のHPを偶然見つけてメールを送られたようです。じつに9年振りでした。
 今のインターネット時代しか御存じない方は信じられないでしょうが、かつて個人がホストの端末を持ち、わざわざ自宅の回線を公開して電子掲示版で情報のやり取りをしていた時代があったのです。もちろん電話回線だけの連結ですから、インターネットのような横の連結などはありません。ホストを運用することも今のインターネットのHPを作るようなわけにはいきません。パソコン通信人口と云うのも開始当初に予想された程、爆発的には増えませんでした。
 ですが、そんなパソコン通信で知り合った仲間とオフ会をやったり、共同でゲームソフトを作ってコミケで販売したりと、今より賑やかに密接に繋がって活動していたようにも思えます。
 でもインターネットの均一で薄く何処にも繋がる特性があるからこそ、音信不通の知り合いが見つかることもあるのでしょう。

 もう少しでアズのパート7があがりそうです。


3月18日(土)
 明日の日曜日の天気が悪そうなので、日帰りで山へ行く。日帰り行程なので色々悩んだが結局奥多摩にある鋸山を選ぶ。地図を見ると一見なだらかな尾根伝いなのだが、鋸山の名よろしく小刻みなアップダウンと派手な岩場と残雪のためペースが全然稼げない。午後3時にようやく頂上に到着。
 大急ぎで食事を作ってコーヒー飲んで、1時間で撤収。
 雪ですべる岩場を慎重に歩く。切り立った尾根なので下手なところで滑れば命がない(^^;;;;。初めてアイゼン(足につけるすべり止め)が欲しいと思う。
 暗くなる前に舗装路まで辿り着く。ちょっと強行でした。


3月15日(水)
 うちの会社の決算は2月なので既に新しい期が始まっています。本来なら予算作成も終わり、余裕があるはずの時期だけど、新しいプロジェクトの立上やら予算の見直しがあってやたら忙しい。自分の机でちゃんとメールチェックする余裕もないです(T_T)

 クアドラプルAの仕様を考える。
 ・パワーソース:水素反応型燃料電池
 ・駆動機関:超高磁場低インピーダンス低速度高トルク駆動モーター
 ・補助ブースター:モノメチルヒデオラジン・四酸化二窒素液体燃料型ロケットモーター
 ・装甲:チタン・タングステン複合傾斜型含泡材
 ・内部衝撃緩衝材:フォーム・粘性ゾル剤
 ・関節自由度:腕部15。脚部7。全体52
 ・通信索敵装置:1GHz―100GHz可変フェイズド・アレイ・レーダー
 ・レーザー砲:口径20mm出力20MW(0.5秒) 化学反応型レーザー
 ・機銃:口径25mm。重金属散弾プログラム信管使用可能。装備弾数60発
 ・榴弾:口径80mm。装填数8発。
 ・跳躍能力:0.8m。ブースター使用時7m。
 ・走行能力:平坦路20km毎時(ブースター使用時45km毎時) 悪路4km毎時

 人造筋肉タイプも検討したのですが自律動作タイプならともかく、人間搭載タイプには個人的にしっくり来ないのでモーター駆動で検討しました。
 25mm弾は、射出時の初速を計算して敵の手前数メートルで炸裂する自己プログラム型の散弾が使用可能です。


3月8日(水)
 仕事で秋葉原傍の神田明神脇の某社に出向く。予定の時間より10分ほど早く着いてしまったので、神田明神にお参りに行く(^^)。
 お賽銭を入れ、仕事と健康を祈願した後、洒落半分で商売繁盛のお札を買う。会社に貼ってやろ(^^;;;;;;;;;;;;。



3月7日(火)
 「友がみな我よりえらく見ゆる日よ花を買い来て妻とたしなむ」石川啄木

 三週間近いぐずぐずした風邪が直りかけると、精神状態までが不調になっている。会社の人間や周りの友人達も知っていることだし、毎回ネットにいらっしゃる方もうすうす気がついているかも知れませんが、私は抑うつ症を抱えています。三年ほど前、仕事やプライベートの様々なストレスから発症し一度完治したのですが、今年の1月頃またぶり返しました。以前の状況は把握しているので早めに薬を飲み一時大分良くなったのですが、風邪の不具合に引きずられたのか、また少しダウン気味です。いまの気分は、冒頭の短歌にひどく親しみを覚えるような感じです。

 三年前に抑うつに陥った原因に関しては、自分でも色々と分析もしてみましたし、つい最近もある方に迷惑を掛けながらも聞いて貰ったりもしましたが、表面的な分析は可能でも根源的な部分の分析はやはり難しいものです。抑うつ的な性向に対応するために色々なことにチャレンジもしてみました。古本屋の修行、本の装丁の勉強、ボランティアへの参加、小説の執筆、ホームページの開設。どれもそれなりの効果はありましたが、根本的な解決にはなりませんでした。

 問題は自分の選んだエンジニアという職業にあるのか、それともそれは単に外部へ病因を転化する言い訳であって、根本はやはり自分自身の性向にあるのかと言うことです。これはひどく検証が難しい問題です。

 コンピューター関係の技術が世界に与えた影響は計り知れないものがあります。
 その影響の”功”の部分はと言えば、情報流通に対する革命的な進歩が真っ先に挙げられます。国境を超え、たいした時間差もなく世界中の情報が手に入る。しかもある程度の人間は、その情報の発信者にもなりうるようになりました。これは手放しで素晴らしいことだと思います。
 それでは”罪”の部分はと言えば、20世紀になって広がった技術格差、貧富格差の更なる拡大の要因を産んだことです。これは正確な検証が難しい問題です。情報格差はGNPやGDPのような数値では表しにくく、明示的な差として捉えにくいものですが、確実に機会の均等配分を崩すと言う点で格差は必ず発生します。
 もうひとつの”罪”は、情報革命により引き起こされる情報基盤を支えるためのインフラ、端末を含めたシステムのスクラップ&ビルドが引き起こす、なお一層の生産と消費の増大(これはインターネットのシステム規模を考えた場合気が遠くなるほどの過剰スクラップを誘発する可能性があります)、そしてさらにもう一つには、膨大な情報の氾濫自体による弊害があるだろうと思われます。
 これらの”罪”の現象は単に一過性のものかもしれません。しばらくすれば収束し、次のフェーズで世界的な均衡状態に落ち着くかもしれません。しかし、ひょっとしたら将来長い間に蓄積されうる負の資産なのかも知れません。
 残念ながら私には現時点ではどちらかは分かりません。分かっていることは、私がこの業界で生きてきた18年間分は、私にもなんらかの責任があると言うことだけです。物を作る人間は作ったものに対して責任があるだろうと、私は考えています。例えその責任を感知することが難しいほど際限なく分散することによって技術の進歩というものがあったにしても、そしてその利益は世界全体に対して平等に供与されていたとしても、やはり物を作る人間にはそれなりの責任はあると考えます。

 私の抱えるエンジニアとしてのジレンマは、概略ではありますが以上のようなものです。前に述べたように私の抑うつの原因がすべてこの問題にあると言う訳ではありません。単に病因を外部の環境に転化してぐだぐだ述べているだけの可能性もあります。この病因がどこにあるのかに関しては、あくまでも私の個人的な問題です。

 それでは、なぜ私が日記とは言えパブリックなスペースにおいて、このような事を述べるのか。ひとつは書く事により私自身の問題分析を明確にすること。もう一つは、エンジニアの責任の一端として、先ほど述べたような”罪”の問題に対し一般に向けて明示する必要があるのではないかと考えるからです。
 私のエンジニアとしての分析が絶対であるわけでもないし、前述した負の資産が本当に存在するかは正直言って分かりません。しかし、それでも負の可能性や技術としての危険性があるならば、たとえそれが個人的な判断だとしても明示する必要と責任はあると考えます。

 この先、このような観点で論評にもならない論評みたいなものを時折書いていきたいと考えます。鬱陶しいかもしれませんが、うつ病患者の世迷いごとと一笑にふして頂いても構いません。時々お付合いいただければ幸いです。



3月4日(土)
 良く考えたら、平成12年3月4日と1234の連番(^^)。いやたんにそれだけです。
 友人と秋葉原の書泉ブックタワーに行った際、”あずまんが大王”(あずまきよひこ作 メディアワークス発行)を強く進められる。本当に面白いのか? と確認すると 面白く無かったらメール爆弾送っても良いよ と宣う。そんじゃまあ買うべと680円。
 メール爆弾の準備でもすんべとルンルン♪と帰宅。ああ、しかし予想に反しすごく面白い(^^;;;;。
 ネコ好きで一見硬派の榊さんと天然ボケのちよちゃんが良い味出してます。お勧めします。でもこれ読んでコミック買って、面白く無くてもメール爆弾送らないでね(^^;;。送るんだったらに送ってね(^^;;;;;;。



3月1日(水)
 季節が変わり寒さがぬるむ様に体調も少しずつ良くなればいいのにと思う今日この頃。2週間前にひいた風邪がまだ抜けません(T_T)
 トップページでは告知済みですが、イブ第4部「ミッドマイヤーの遺産」を計画中です。もう書かないと宣言したイブシリーズでしたが、いろいろな理由から続きを書いてみようと決断しました。

         削除!!

 実のところ色々と理由を書いてみたのですが、われながら鬱陶しくなったので削除しました(^^;;;;;;;;;;;;。
 ようは「アズ」のような作品は作者の精神衛生上あまりに宜しくないので、とりあえず書き上げた後に方針変更したいと。「覚醒儀式」のパターンをもう一度挑戦したいと言うことです。
 「セシリア」や「水の都のほとり」とのプライオリティはまだ決めてませんので、いつから着手かいつになったら完成するか作者もわかりません(^^;;。すいませんが、気の長いお付き合いを(^^)