吾日吾が身を三笑す

煩悩日記

2004年4月

次の日記帳

最新の日記へ

4月30日

 昨日から仕込んでいた仕事の続き。結果が出ないため暗い気持ちになる、、、しくしく、、、

 辻佐保子先生のかなり昔の本「ビザンチン美術への旅」(角川新書、1966年)が届く。うふふ。

 阪神、勝ちましたー。借金なし。

 夜は、探偵ナイトスクープでした。

 散文的な毎日です。
 

4月29日

 今日は休日だけど朝から某所で仕込み。

 リチャード・ドーキンス著『悪魔に仕える牧師:なぜ科学は「神」を必要としないのか』(2004年4月30日刊行,早川書房,ISBN: 4-15-208565-7)が欲しいにゃ。買わねば。

 それに、いつの間にか岩波文庫でヴァレリーの「テスト氏」(ムッシュー・テスト)が出ている!

 夜は丸善東入ルの新福菜館で野菜炒めラーメンと餃子とチャーハン(小)を食べました。ここのチャーハンは意外とおいしい。今日の発見。
 

4月28日 未来なき 私も読むの ホーキング

 移動の途中で寄った本屋で「ホーキング、未来を語る」(アーティストハウスパブリッシャーズ、2004年)を買っちゃいました。

 廉価版で再版されていたし、、、イラストがとてもきれいだったもので、、、 電車で読むのに最適←内容が理解できるかは別。

 読んでみると原著が2001年のものでもあり、私の知らない新しい情報(M理論についてなど)も入っていて楽しい本ですー。

 一章のアインシュタインの功績をたどる章では、アインシュタインが離婚して家庭に縛られずに研究できたので実り多かったとか、わざわざ書いたりしているのは、ホーキング教授の結婚の悲劇のためかしら、、、 かわいそう、、、 なんて本筋から離れたところに注意が行くのは、私が内容を理解できていないせい?!

 お菓子のマルシゲで買いだめ。

 オークションで落札した机が着く。ラブリー。

 ささやかな小市民的日々です。
 

4月27日 雨の京都

 すごい雨。

 お昼に大学近くのザック・バランの上にあるSecond Houseでご飯。おいしかったけど、客(ほとんど女性)の高い喫煙率にうんざり。途中で窓際の席に退避。どうにかしちくり。

 辻邦生氏が私の夭逝した伯父について書いたエッセーが出ている2冊目の本、「風雅集」(世界文化社、1998年)が届いたので読んでみました、、、 「季節の宴から」の中のエッセーより強烈でした、、、

 いやあ、すごく、すごく、強烈な個性の人で憑依体質で独断的な人だったようです、、、伯母が伯父を語る時の強い思い入れの理由が少しわかるような辻のエッセイでしたよ、、、

 このエッセーを読んだKちゃんは絶句。その後、私に向かって「僕の伯父さんって感じだね。」と言っていました。どういう意味だろう?

 確かに、辻氏の墓前に行って、ちょっと謝りたい気持ちになったのも事実です、、、、

 古本屋からM・ジョヴァンナ・ムジ著/大森正樹訳「美と信仰 -イコンによる観想 - 東方キリスト教叢書1」が届いた。

 それにしても怪しい本だにゃー。ってすでにドイツ語版(原書はイタリア語)を持っていたのですが、めんどくさいので読んでいなかったのでした(院試以来ドイツ語を勉強していないので、天文学的時間がかかる)。日本語で読んでも(異なるロジックの世界なので)よくわからないんだから、ドイツ語で読めるわけないですよ、こりゃ。←自分への言い訳
 

4月26日 デカルトってデカルト的二元論だわ

 朝から勉強会。

 その後、いつものサンシャイン・カフェはあまりにマンネリなので、山下くんとCantina Rossiカンティーナ・ロッシ)に行きました。

 このお店は、とてもおいしいけど、時間を取るから時間に余裕がある日じゃないとだめですね、、、我々以外のお客さんはみんな時間に余裕のありそうな優雅なお客さんたちでした。お店自体は、百万遍付近の土地勘のある人にはオススメ。土地勘がないと迷子になります。

 大学生協で新刊書をチェック。特に買いたい(買える)本、なし。

 「ソフィーの世界」を読んで哲学に目覚めたKちゃんのために「方法序説」の岩波文庫ワイド版でも買おうかと捜すが、ワイド版はコーランくらいしか置いていない。岩波文庫版は数年前に谷川多佳子氏による新訳になっていました。先日亡くなられた野田又夫氏の訳は中公クラシックスで出ているのですね。

 岩波の新訳を読んでみようと買ってみる。○×年ぶりに読みました、方法序説。

 で、思いました。デカルトって頭良かったんだなあーって。←オイオイ

 で、思いました。ホントにデカルト的二元論だあーって。←オイオイ

 後日、パラフィン紙のカバーがボロボロになった岩波の旧訳を、本棚の奥の方から引っ張り出して見ると、落合太郎訳でした。今まで野田訳を読んだと思っていたのは勘違いだったのかあー。

 今、落合訳を読むととても古めかしく感じる、、、私が中学で読んだ時はそんな印象はなかったのに、、、私はすでに古い人間になっているのか、、、 唖然。そういや、その当時の岩波文庫って「正字ヴァージョン」がたくさん残っていましたっけ、、、 ちなみに黒星★ではなく白星☆の世代よ。

 夜、再び御幸町錦下ルのXuan(スアン)でベトナム料理を食す。サツマイモのカレーなどをトライ。
 

4月25日 我が血族、、、

 辻邦生氏の「季節の宴から」(新潮社、1979年)が古書店から届いた。伯父のことを書いたエッセイを読む。うーむ、芸術家肌というか、、、 若さゆえというか、、、 血がつながっているのがちょっと恥ずかしいくらいの熱い人だなあー。確かに母や叔母たちを見ると、この濃い血が流れているのが(被害を受けているので身に染みて)わかる、、、 やれやれである。
 

4月24日 買い物に逃避する私、、、 今月は大赤字

 三月書房の隣の青葉で昼ごはん。

 アンドリュー・ニューバーグ他著「脳はいかにして<神>を見るか―宗教体験のブレイン・サイエンス」(PHPエディターズグループ、2003年)を買いました。原題は、Why God Won't Go Away。ちょっとトンデモかな?って思って読んだらちゃんとした本でした。でも、宗教的な配慮がなされているせいで、まどろっこしい表現もありますね。まあ、仕方ないですが。

 客観的事実と考えられている知見、実験から得られたデータとその解釈(仮説)と、伝承に基づく仮説(マホメッドやパウロの癲癇説)などをちゃんと区別して書いてあるけど、そのあたりを読み手が注意して読まないと誤解を生みそう。

 個人的には結構オススメです。でも、仮説と事実の区別が付く人だけね。

 Kちゃんの強い希望で、デ・ロンギのエスプレッソ・マシンがやってきました。私はコーヒーが飲めないので単なるガジェットでしかない、、、 器械としては面白いですね、これ。

 さらにはDVDレコーダ(SONYのスゴ録)まで届いた。キーワードを入れると番組をリストアップして録画してくれるので便利。TOMさんなら、きっと「悪魔」とか「悪霊」とか「死霊」とか「地獄」とか「鬼畜」とかキーワード登録するんだろうなあ。ああ、怖い。

 色々、買っているのはやはりストレスのためか、、、 
 

4月23日

 地味に仕事、、、
 
 ネット古書店で、今まで手に入らなかった辻佐保子著「ビザンチン美術への旅」(角川新書、1966年)を見つけたので注文。
 

4月22日 辻邦生と伯父

 ふと、自分の伯父(私が生まれる前に夭逝している)が辻邦生氏の友人だったとかで、その思い出を辻がエッセーに書いているという話を伯母から聞いたことを思い出しました。

 伯父は大塚春長という名前で、「辻邦生 大塚春長」で検索すると2つのエッセーが引っかかりました。この際だから、それらが収録されている2冊を古本屋に注文しました。ちょっと楽しみ。
 

4月21日

 キル・ビルのDVDを買っちゃいました。血がぴゅーぴゅー出ていました。うーむ。
 

4月20日

 セミナーの担当でした。ああ新しいデータを出さないと、、、
 

4月19日

 サンシャイン・カフェで昼ごはん。
 

4月18日

 晦庵河道屋で蕎麦。ここのざる蕎麦、おいしいにゃー。茶蕎麦も好き。
 

4月17日 春、チューリップの季節

 なんとなく我が身が、みすぼらしい状態になってきた。靴下もゴムが伸びてくったり。上が開いちゃってチューリップ状態。ジーパンも一番上のボタンを閉められなくて、やはりチューリップ状態。そんな自己管理が出来ていない自分の身体って、、、

 河原町の人民服ショップ(無印とも言う)で靴下を、OPA(若向けのビルなので入ると違和感アリ)のジーンズショップでジーパンを買いました。ジーパンは一挙に2インチ大きくなりました、、、 悲しすぎる、、、

 夜は御幸町錦下ルのXuan(スアン)でベトナム料理を食べました。女性好みのきれいなお店でした。味もなかなかおいしいです。
 

4月16日

 細々と仕事、、、
 

4月15日

 鷺沢萠さん、死んじゃいましたね。

 私は彼女の作品は文学界に掲載された新人賞受賞作「川べりの道」しか読んでません。読んでみて驚愕。あまりに吉田秋生の「河よりも長くゆるやかに」に酷似していたのです。どうして新人賞に選ばれたんだろう? どう見ても私には盗作にしか思えなかったのです、、、 参考サイト

 あのようなデビューは彼女にとって幸福だったのかしら、、、 

 ああ、あの頃は文学界やら群像やらを買っていたのでした、、、遠い眼、、、
 

4月14日 阪神、早くも借金生活

 夜のお仕事先で、「ホットマン」をちょっと見ました。私が生まれ育った町内が舞台なので、、、、 でも、(私が見てた範囲では)今回はあんまりご町内は出てこなかったようです。残念。

 子役の子はかわいい。でも、その他は、、、、 あの市○さんってどうして人気があるの?
 

4月13日

 ああ、データが取れない、、、
 

4月12日

 今日はポカポカ陽気。

 大学は明るい新学期!って雰囲気。構内にはハナミズキやら桜が咲いていて華やか。

 午前中は勉強会。お昼はサンシャイン・カフェの定期回遊をする。サンシャイン・カフェではRoot66なるハーブティを買う。

 それから、ちょっと足を延ばして生協で「パワーズ・ブック」(みすず書房、2000年)を買いました。うーむ、ネタバレの本だにゃ、、、

 eBayで血球計算器(重いので落札額の4倍以上の送料がかかった)を落札。一体なにに使うのだろうか、、、>自分
 

4月11日 復活祭、だけどぐったり

 日曜だというのに会議でぐったり、、、 

 私の日曜日を返して、、、

 部屋を片付けようとするのだが、、、手に負えない、、、
 

4月10日 危険な同窓会

 近所のマガイフランス料理店でお昼。その後、疎水沿いの桜を見つつ府立図書館に。帰り道にウィルキンソンのジンジャー・エールを買いだめ。

 夜は、大学時代の某サークルの連中と数年ぶりに食事会。

 強烈なメンツを見て、私は強く沖縄料理店を勧めたのですが、某君は「フランス料理」を強硬に主張。彼の勧めるコルドン・ブルーに行ってみると、あいにく満員。(←今となって思うに、ブラックリストに載っていたのでは、、、)

 それでもフランス料理を主張するので、仕方なく私が時々利用している比較的上品なフランス料理店に行ったのですが、いやあ大変でした。

 フランス料理を主張した某君は、料理にはほとんど手を付けず、ワインをカパカパおかわりしていました。

 小さな店内で、後ろの席はフランス人の家族連れ、横の席は上品なカップルだったのですが、、、うるさく騒いでごめんなさい。

 終始私は、お店の人に謝りっぱなし、、、 

 大学卒業後ずいぶん経つけど、人って変わらないものですね、、、 人間、社会にもまれれば少しは軟らかくなるものだと思っていた私が未熟者でした、、、

 後日、某参加者よりメール。「また、よければ、1月に一度、は多い?、ま3ヶ月に2度くらいは、食事しよう。」とのこと。

 そんなことしていたら、わたし、行ける店が無くなっちゃう、、、、
 

4月9日 リチャード・パワーズ

 リチャード・パワーズ著「ガラテイア2.2」(みすず書房、2001年)、読みました。

 いやあ、「ガラテイア」はファンタジックに紋切り型で感傷的なとっても恥ずかしい作品ですよ。でも、なんかテーマがおもしろかったから、、、意識についてのコネクショニズムの立場を突っ走っていたりとか、、、

 でも、ありがちなラストは、、、 普通は感動して泣くらしいラストに、私は「唖然、、、」となりました。これはやってはいけない終わり方でしょう、、、

 萩尾望都の新刊を買いました。まあまあでした。
 

4月8日

 ホチキス、落札しました。

 知らない間に、ジョゼフ・キャンベル著「千の顔をもつ英雄」(人文書院)が復刊している。買うべきかしらん?
 

4月7日

 某所への移動の間に、吉野朔美「お父さんは時代小説(チャンバラ)が大好き」(角川文庫)を読みました。

 夜、パラジャーノフの「ざくろの色」のビデオを見ましたですよ。先日、ビデオ棚から前世紀に録画したと思われるテープを発掘したのでした。気取ってビデオテープのシールにロシア語でタイトルを書いていたせいで、なんのビデオかわからなくなり放置プレイとなっていたようです。春になると芽がでてきそうな話です。

 録画の後ろの余ったところに金日成が死んだニュースが入っていたから10年前の録画のようです。「パルラジャーノフのポートレイト」ってフランスの記録映画もついでに録画してありました。良いですねー、アルメニアの教会建築って、、、という話ではないですね。はは。

 それにしても一人二役の女優さんは美しいのだけど、詩人の役の時はなんか美川憲一みたいよね、、、そう一回思っちゃうと、もう美川憲一になってしまって、、、
 

4月6日

 夜に研究室のセミナー。
 

4月5日

 朝は勉強会。お昼はサンシャイン・カフェの定期回遊路。

 リチャード・パワーズ著「ガラテイア2.2」(みすず書房、2001年)やら、キアラン・カーソン著「琥珀捕り」(東京創元社、2004年)やら、「世界の神々の事典」(学習研究社、2004年)やらを買ってきました。
 

4月4日 対巨人3連勝!

 日曜日。雨。
 

4月3日 対巨人2連勝!

 お昼は、寺町の台湾料理のお店「青葉」で食事。その後、夜のお仕事に、、、 空いた時間に読書をしたり、先日買った「ドクトル・ジバゴ」のDVDでも見ようと思っていたのだが、、、 お店が大繁盛で明け方までドタバタ、、、 本、読めなかった、、、
 

4月2日 対巨人勝利!

 以前買ったまま積んでおいた池内恵著「現代アラブの社会思想―終末論とイスラーム主義」(講談社現代新書、2002年)を読み始めました。すでに次の著作、「アラブ政治の今を読む」(中央公論新社、2004年)がでてしまった後に、のそのそ読み始めるとは、、、

 あちこちで論評されているこの大佛次郎論壇賞受賞作について、あえてコメントする必要はないかもしれないけど、イスラーム圏のサブカルチャーにほとんど接することがない私たちにとってはやはり読むべき一冊なのでしょう。

 プロテスタントからカソリックに改宗し、さらにはイスラームに改宗した元フランス共産党の代表的理論家の一人「ロジェ・ガロディの凱旋」から始まり、「偽救世主の出現が近づいた−−シオニズムとサタンの下僕がバミューダ・トライアングルから空飛ぶ円盤に乗った偽救世主ダッジャールを準備している」といった怪しげな類の書籍群の紹介で終わるこの本には、これまでの上品なイスラーム紹介の本にはない説得力があります。

 私がエジプトに住んでいた頃にしばしば感じた、ある種の違和感を少し説明してくれる本でもありました。
 

4月1日

 四方田犬彦著「ハイスクール1968」は、著者が15から18歳になりきって書いているわ、、、単に今でもそのままなのかしら、、、スバラシイわ。

 それにしても、当日までバリケード封鎖されることを知らなかった四方田少年が数時間バリケードを離れた間に自主解除されてしまったとしても、どうして主体的に関わったわけでもない彼が、心に傷を負ったのかがわからない、、、

 きっと若かったからなのね、、、(←なにも説明されていないのと同じ) 

 結構小説のように読めるのは、主観的に書かれているので、著者があたかも村上春樹の小説の主人公のように、ご都合主義的に卑劣なところがなくて、ある意味純粋であるように描かれているからね、、、(村上春樹の小説の方は登場人物に主人公をさりげなく褒めさせたいしていてセコイわ)

 多分、この本から受ける印象と実像は違うのでしょう、、、主観的な「15歳の自画像」であるのだけど、それは私たちも持っている自分に都合の良い主観的な自画像とも容易く重なるわけよね、、、

 ともあれ、時代背景は違っても似たような高校生だった人にはなにやら懐かしい文化事象が次から次へと出てきて楽しい本でしたあ。

 読みながら「なんか変だなあー」と思って検索してみると鈴木晶氏の日記(3月3日)が出てきた。「友達だし、まあいいや」と笑える仲ってスバラシイわあー。なんちって
 

過去の日記帳

2004年
4月 3月 2月 1月

2003年
12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月

2002年
12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月

2001年
12月 11月 10月 9月〜5月はお休み 4月 3月 2月 1月

2000年
12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月

1999年
12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月

1998年
12月

 
Home