吾日吾が身を三笑す

煩悩日記

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2003年
12月

11月30日

 今日はK森くんの結婚式だそうな。おめでとー。

 研究室の私のところに遊びに来て、勝手に人の机の引き出しをがさがさ開けながら、「センセー、どっかにエロ本ないですかー?」と言っていた、あのK森くんも結婚かあー。すごいなあー。

 お昼はスペイン料理のアントニオで食べました。

 古道具屋を物色するも掘り出し物なし。

 夕方から夜の仕事、、、

 岡崎勝世著「世界史とヨーロッパ」(講談社現代新書、2003年)を読みました。良質な入門書です。この本は実は、いわゆる世界史の本でもなければ、ヨーロッパ史の本でもないのです。ヨーロッパ人にとっての歴史観の変遷の歴史についての本であって、つまりは「歴史」史の本なのでした。

 円環的な時間の中に生きていた古代。ヨーロッパ社会がキリスト教化されたために旧約聖書の記述に準拠した「普遍史」が成立し、時間は創造と終末の狭間となる。宗教改革後にはプロテスタント的普遍史があらわれ、その後17世紀の科学革命の時代を経て、啓蒙主義的世界史へと極短い間に変貌し、時間はニュートン的な時間となる。若い頃、普遍史の書物を記していた同じ歴史家が歳を取ってから啓蒙主義的な歴史書を著すといったことが起きる。これらの流れを図を多用しながら要領よく説明してくれています。

 その他にロマン主義のもつ歴史観についてや、ランケ、マルクスなどにも触れながら論を進めています。なかなか勉強になります。

 個人的にちょっと面白いのは、歴史観をチェックする一つの試金石として、旧約聖書ダニエル書の7章に出てくる4匹の動物の解釈が用いられていること。横の写真はウスペンスキー聖堂(ウラジーミル) にあるアンドレイ・ルブリョーフによる最後の審判の一部分。 聖書を見ると、

07:03すると、その海から四頭の大きな獣が現れた。それぞれ形が異なり、

07:04第一のものは獅子のようであったが、鷲の翼が生えていた。見ていると、翼は引き抜かれ、地面から起き上がらされて人間のようにその足で立ち、人間の心が与えられた。

07:05第二の獣は熊のようで、横ざまに寝て、三本の肋骨を口にくわえていた。これに向かって、「立て、多くの肉を食らえ」という声がした。

07:06次に見えたのはまた別の獣で、豹のようであった。背には鳥の翼が四つあり、頭も四つあって、権力がこの獣に与えられた。

07:07この夜の幻で更に続けて見たものは、第四の獣で、ものすごく、恐ろしく、非常に強く、巨大な鉄の歯を持ち、食らい、かみ砕き、残りを足で踏みにじった。他の獣と異なって、これには十本の角があった。

07:08その角を眺めていると、もう一本の小さな角が生えてきて、先の角のうち三本はそのために引き抜かれてしまった。この小さな角には人間のように目があり、また、口もあって尊大なことを語っていた。(新共同訳 日本聖書協会)


 とあります。

 この4匹の動物がそれぞれ順に、カルデア(バビロニア)・メデイア・ペルシア・ギリシア(アレキサンダー大王)を表すのですが、アウグスティヌスはこれを、キリスト教の世界観にあわせる、つまり「最後の帝国ローマ」とイエスの生誕の時期を一致させるために、アッシリア・ペルシア・ギリシア・ローマだと読み替えていたわけです。

 今でも、ちょっとトンデモ系の人々や宗派によってはアウグスティヌスの解釈を使っていますよね、、、 歴史って難しいですねー。

 まあほんの5,60年前のことでもおかしなことを言い出す「学者」がいて、新しくない歴史教科書を書いてしまったりするわけですから、2000年以上前のダニエル書にはいろんな解釈がなりたちうるのでしょうね、、、、

 話は戻って、この岡崎勝世著「世界史とヨーロッパ」はオススメです。上の「歴史教科書」は全くオススメしませんが。
 

11月29日

 雨で、心はメランコリック。

 教会のクリスマスの飾り付けに狩り出されました。

 寒かったので、お昼は新進亭で味噌ラーメンを食べました。食べなれた味なので、気持ちが落ち着きます。
 

11月28日

 地味に仕事をしてました。
 

11月27日

 気を取り直して、仕事のやり直し、、、 

 「遺伝子時代の基礎知識」を読み終わりました。この手の最新の科学知見と倫理が絡んだ諸問題(GMO・遺伝子診断・再生医療)は、いざ書くとなると思いのほか難しいのだけれども、著者はソフトにしかし手際よく記述している。間違いも見当たらないし、現場を知らない見当違いな論調も皆無である。正確さを求めて書き出すときりがなくなる内容を、新書サイズに手堅くまとめている。良書。ただし読むなら「今」である。賞味期限はまあ1年半、もって2年であろう。特に再生医療については1年たったら、全てが変わっている。

 夜、先日行ったビストロ・ボンモルソーで食べてみる。今日の食器はリモージュでした。料理もなかなか良かったです。

 で、白い巨塔を見ていたのよ。ちょっと暗い気持ちにもなるけど、おもしろいねー。木曜日中心に一週間が廻っています。
 

11月26日

 仕事が捗らないー。きー。

 移動の途中で本屋で散財。通勤時の読書用に新書の新刊を買う。
 

東嶋和子著「遺伝子時代の基礎知識」(講談社ブルーバックス、2003年)
この本は挿絵(寄藤文平)がかわゆい。本文も猫と人間の会話形式になっている。内容も最新情報を要領よく、丁寧に説明していて好感度高し。一般向けの科学啓蒙書の引用が多いけど、独自の取材もバランスよく混ぜてある。この著者はスー・ハベル著「猫が小さくなった理由」(東京書籍、2003年)がとりわけお気に入りのご様子(引用が、ちと多い)。

粂和彦著「時間の分子生物学」(講談社現代新書、2003年)
うーむ、なんでこの本が「ブルーバックス」ではなくて「現代新書」に入っているんだろうか、、、著者はハエを使った睡眠の研究者みたい。いろいろ手広くやっている人のようです。主夫もされているそうな、、、

岡崎勝世著「世界史とヨーロッパ」(講談社現代新書、2003年)
図が多くて、見ていて楽しそうな本だったので、、、 ちょっと読んだらなかなか良さそう。

土岐健治著「はじめての死海写本」(講談社現代新書、2003年)
「はじめての死海写本」っていうなんともいえない表題に惚れて、、、

八木谷涼子著「キリスト教歳時記」(平凡社新書、2003年)
キリスト教関連の雑学というかマメ知識が得られます、、、まえの文庫も良かったので、、、


 なんか同じようなテーマの本ばかりを読んでいるような気がする、、、 どうせ(新書という媒体で)買うなら視野を広げるようなものにすべきなのに、、、 おつむが固くなっているのかも、、、
 

11月25日

 比較データが取れないようなボロボロの結果、、、しくしく、、、がっくり、、、

 芸術新潮12月号「ロシア・イコンへの旅」を買ってきました。期待以上の出来でした。ウラジーミルのウスペンスキー大聖堂の内部のルブリョーフのフレスコ画が2ページ出ているのがうれしい。

 イコンに惹かれて古都を旅して回る設定になっていて、そこそこ詳しい編集員(多分女性)が感想をつづる形になっていて、各章のうしろに鐸木道剛先生の解説(Q&A形式)が付いている。75ページほどの結構充実した内容です。

 細かいことを言えばいろいろあるかもしれないけど(ドンスカヤの帰属とか)、あまりイコンについての基礎知識がない人が読んでも、全体のイメージがつかめる良い企画だと思いました。

 ついでにCD欄で紹介されていたライヒの新譜(DVD付き)やら、私が愛しているベルクの抒情組曲をクロノスカルテットが録音したソプラノ独唱付きのCD(構想段階ではボードレールの詩「深き淵より」を用いたソプラノ・ソロが付く予定だったそうな)やらを注文したりと予定外の出費がかさむのでした、、、しくしく、、、
 

11月24日 お休みなのにお天気悪し

 今日は祭日なので、お昼をケララでベジタリアン・ランチ(好みの味)を食べてから、お仕事に出ました。途中で、古い分銅が売っていたので、ふらふらと買ってしまいました。

 なぜか今頃、養老孟司著「唯脳論(←すごい一発変換した)」(青土社、1989年)を読みました。いや、先日の古書市で安かったもので、、、

 頭の良い人特有の一種の悪文(名文とも言える)なので、ちょっと疲れるけど、途中から慣れました。この手の本としては爆発的に売れただけあって、おもしろいです。「聴覚言語」と「視覚言語」についての考察とかはなかなか楽しいですね。並みの自然科学者にはそうそううまく書けない視点で課題が上手に処理されていて、読者の視点を揺さぶり、それゆえに様々な人々から支持され、「人に薦めたい本」となっていったのでしょうね。

 また、踏み外すとちょっと危ないあたりの話を交えているのも、良いスパイスとなってます。
 

11月23日 京都は人・人・人

 今日の昼食は二條の Bistrot Bons Morceaux (ビストロ・ボンモルソー)に久しぶりに入ってみました。以前食事した時は「オフィス街に近い場所でやっている小奇麗な定食屋さん」って感じだったのですが、すいぶんと様変わりしていました。

 まず、客が全員女性! 内装はちょっとファンシーな小物(白塗りのランタンとか)が置いてあったり、レースカーテンで外が見えないようになっていたり(外から見えないように)、全体的に女性が好みそうなもの(男性が居づらい)になっていました。

 で、料理の質がかなりグレードアップしてました。手が込んでいて、おいしいかったです。前はハンバーグ定食プラスアルファみたいのばかりだったのに、、、 不思議、、、 競争がはげしいから頑張っているのね。

 そして、食器が凝っていた。前菜の皿はロイヤル・コペンハーゲンのプレーンレース。メインはリシャール・ジノリ。コーヒーカップもジノリでした。カトラリーはブランド品ではないけれど、品の良いものを使っていました。うーん、これでランチ1500円は結構良いかも。しばらく通うことにする。

 午後には明治屋(20%引きのセール中)に買出し。明治屋の罠にはまり、あまり必要でない食料まで買い込む。冬ごもりの為とは言え、、、

 寒いのと、紅葉の名所は混んでいるだろうからと、たまたまタダ券をもらった「ヨーロッパ・ジュエリーの400年展」を見に京都駅に行くことに。最寄の地下鉄の駅に行くとすごい人・人・人。一瞬、事故か?!と思いましたが、単に混んでいるだけのようでした。あまりの混みように電車を一本見送ったのですが、待っている間にもホームは人で埋まってゆき、やってきた電車もほぼ満員!!(この時点で、自宅に戻り読書でもしているべきだった、、、)

 京都駅もいつもにない混み方! 人・人・人。 伊勢丹の中をうろうろしていたら、後ろから「先生! 先生!」という声。最近、先生と呼ばれることもほとんどないため、違う人だろうと思いながら、声の方を見ると、そこには静岡在住の青島さんがいる。いやあ、びっくり。なぜって、去年の今頃(11月17日)にも四条河原町で会っているから。「京都に来るたびに会う」と彼女も言っていました。

 迷子になりながらも、どうにか美術館「えき」に着いて、「ヨーロッパ・ジュエリーの400年展 ルネサンスからアール・デコまで」を見ました。特記すべきことなし。××なおばさま多し。一月前は「没後100年記念 エミール・ガレ展」をやっていたようだ。いいのか?っていうくらいターゲットがわかりやすいけど、前からこんな感じだったのかしらん? 

 この付近を歩くと反射的に「都路理」に入ることに。抹茶パフェを食す。満腹になる。

 しばらくあちこち歩行して、小腹を減らしてから、「京都拉麺小路」(ものすごい混雑!!)へと戻って、尾道 [柿岡や] のラーメンを試してみました。うーむ、65点。でも、にんにく餃子は90点でした。
 

 「都路理」やらラーメン屋に並んでいる間に、岡田温司著「ミメーシスを超えて」を読み終わりました。

 第二章「『私』を表象する 『自画像』再考」は、「自画像」についてラカン「鏡像段階」の概念を援用しつつ議論を展開している。正直、かなり引きましたね、、、 あらゆることが「大家」によって論評されつくされたかに見える人文科学系で、特に「新たな」視点で考察を行おうとするには、ラカンが提唱する様々な概念を援用することは避けがたい誘惑なのでしょうね、、、 

 多分、「精神医学」を自然科学の一分野としての医学の中のサブカテゴリーとしてみている私がみる実学としての「精神医学」と、人文系の人がインスピレーションの源として、また読みぬくためのツールとして捉えている「精神医学」(心理学や精神分析の比重が大きい)が大きくずれているのでしょうね、、、

 あくまでもラカン読みではない私の個人的な意見(ラカンが一定の影響力をもつ理由の情勢認識ハハ、、)だけど
 

     


 えっと、話は戻って、第三章は「ペストと美術 14世紀のトラウマとその徴候」。これは勉強になりました。ミースの「黒死病以降のフィレンツェとシエナの絵画」(1951)を批判的に読みながら、1348年のペストが美術に与えた影響と、そして同時にミースの解釈に潜む当時の背景をも解き明かしています。

 第四章は「色彩・タッチ・皮膚 ヴェネツィア絵画を描く手、見る眼差し」。ティツィアーノの晩年の筆遣いをこよなく愛する私には、彼の手法が当時いかに受け止められたか、彼はなぜその手法が「勝つ」ことを認識していたかを知ることが出来て、得るところが多かったです。

 でも、174ページの「メディウム=糞に恋をしてしまったレンブラントは、そのことを見抜かれて、自分は『糞』とはもう決着を付けた、つまり自分の外に出して拭い取った(排泄を学んだ)と、その素描であえて宣言しようとしているように思われる。」ってとこには思わず欄外に「ハァ?」って書き込んでしまった私でしたよ。

 第五章は「『傷』のメトニミー あるいは、カラヴァッジョの《聖トマスの不信》をめぐって」。イコノロジー主義者のカルヴェージの説とロンギの弟子のボローニャの説の二つの解釈を軸に、著者はラカンのアルゴリズムを用いたり、フロイトを引用したり、はてはジジェクの名を引っ張り出したりして論じている。復活したイエスのわき腹の傷の形状が、唇に似ている、女性生殖器の小陰唇(又は大陰唇)に似ているという話なのだけれども、、、 

 この章の最終節は『「応用精神分析』への疑問」となっていて、著者は「とりわけラカン派の精神分析が『応用精神分析学』に向けている手厳しい批判にも耳を傾ける必要があるだろう」と訴えている。私としては、信者さんの忠信を示すような節をもって本を締めくくるのは、ちょっとなぁ、、、と思いました、正直言って、、、

 この本を読んでみて感じたのは、これは第一線の研究者によるエキサイティングな「講義録」であるということ。アカデミックな学識に裏づけされた教官が、ゼミで学生を刺激しようとして挑発しているといった風情の本です。マッハの有名な「自画像」なんてわざわざ援用してしまったりしていて、まさに「講義」です。結構、オススメ。

 なんかよくわからない日だったけど、ともかく消費は女性が支えているってことを実感した一日でした。
 

11月22日

 今日はレコード屋でミスチルの新譜のCD(掌/くるみ)を買ってきました。プロモーション・ビデオ付きでお得になっているの。くるみのPVを見て泣いちゃいました。Kちゃんは同じものを見て笑ってました。桜井さん、妻子を捨てたり、大病をしたりで、曲に深みが出てきました。

 みゃーちゃんの誕生日、おめでとー。
 

11月21日 今日のKちゃん 「ペネロペがライバル」

 ←M山駅に新しくできた(周囲の雰囲気から浮いている)開放的なカフェでモーニング。

 Kちゃんは、お友達のHちゃんが「ザ・ラスト・サムライ」トム・クルーズ他出演者の舞台挨拶付きプレミア試写会のチケットをあてたので、おこぼれにあずかる光栄に恵まれたようです。

 朝からトム・クルーズに会えると大興奮。
 

私「ペネロペも来てるんだってね。昨日テレビでやってた」

K「え? ペネロペも来てるの?」


 どうもペネロペがライバルの積りのようです、、、、(「今日の花ちゃん」だよ、それじゃ)

 夜、二條城(会場)から帰ってきた彼女の頭の中はトム・クルーズ一色でした。他の男性はじゃがいもに見えている様子です。
 

11月20日

 明け方にお仕事が大忙しでした、、、 寝不足、、、 そのまま大学へ、、、

 マニラの某国際機関にお勤めの安川先生が、大学の講義のためにわざわざ京都にやってきました。で、私は授業(実習形式)に桜として参加しましたです。

 安川先生はマニラで新鮮な日本料理をあまり食べていないだろうと、夜は「ヨコチョウ」に行くことにしました。毛蟹を食べましたよ。ふっふ。
 

11月19日

 ああー、仕事の効率あげないと、、、
 

11月18日

 岡田温司著「ミメーシスを超えて」(勁草書房、2000年)を通勤時間に読み始めました。

 エピローグには「この本で私が試みようとしたのは、「父の機能」にかわって(あるいはそれを相対化させつつ)「母の機能」から「美術史」を語りなおすことはできないかということであった」と書かれているのですが、うーん、本の題名といい、メトメミーだとか、用語の使い方がちょっと恥ずかしいような感じがしちゃうんだけど、、、 わたしだけ?

 またプロローグにある「遺伝学的な決定論や優生学的な思考法が再び頭をもたげようとしている昨今の危険な状況」ってあるんだけど、どのような事象を指しているんだろうか? まさかヒトゲノム計画とか、進化心理学とかなのかしら? わからない、、、竹内○○子氏の著作のこととかかしら?(←これはいけないわね)

 エピローグの、「あろうことか当の『父の機能』を振りかざして、抑圧されてきたものに光をあてようとすること(たとえば忘れ去らせた女流画家たちを、『独創性』や『創造性』によって蘇らせようとする言説のたぐい)が問題なのでもない。逆転したつもりでいて、実は相対化されるべきイデオロギーの罠に引っかかっていた往年のフェミニズムの茶番劇を繰り返すべきではない」ってあるけど、これって、、、、 いわゆる、あの方のことを暗に言っているのでしょうか? 岡田先生って勇気があるなあ、、、

 第一章は「天才と狂気は紙一重」というセリフがいったいどのように形成されていったのかを、実証的に示したもの。著者は、狂気と括弧付きの「狂気」、天才(定義が可能ならば)と括弧付きの「天才」、科学と括弧付きの「科学」などをちゃんと使い分けて書いているけど、そういった書き方に注意を払いながら慎重に読む人でないと、トンデモナイ誤解をしそう、、、 例えば「狂気が、文化や社会によって作られるものである」とか、、、

 なにはともあれ、この本はとてもおもしろそうです。難しい本だけど頑張って読みます。

 今日は浩平くん緑さんの誕生日。おめでとー。
 

11月17日

 油断していたら、キャサリンにパクッと噛まれました。人差し指にくっきりと歯形が、、、
 

11月16日

 寝不足、、、

 お昼に、二條に新しく出来たスペイン料理店「Antonio」に行ってきました。内装もシックで、味もとても良かったです。お値段も手ごろでオススメです。

 でも、すぐそばに昔からあるスペイン料理店(味はまあまあだけど、内装が無国籍というかごちゃごちゃ、換気が悪いので服が油臭くなる)は、新しい店が出来たことで、これから大変だろうなあ、、、

 数年ぶりに、ライト商会をのぞいてみました。結構、繁盛しているようすでした。2階の喫茶室(兼商店)には、もうすごーい濃い人たちがたむろっていました。こりゃいかん、、、とそそくさと店を後にしました。

 ふらふら寺町を歩いていたら、とある店にちょっと昔の温熱療法器(これ→)が売っていたので買いました。

 夕飯は東洞院四条下ルの中国北方料理「樂仙楼」に入りました。客は学生さんが多くてお値段も手ごろ。量も多め。味はしつこくなくて、おいしいです。

 お腹が一杯になってから、レイトショーで「マトリックス・レボリュージョンズ」を観ました。でも寝不足だったので、3回ぐらい意識消失発作に襲われました。
 

11月15日

 夜のお仕事、、、
 

11月14日

 ビビンパとか食べてました。
 

11月13日

 「白い巨塔」に合わせて帰宅。今週はイマイチ盛り上がらなかったにゃ。次週が楽しみ。
 

11月12日 少し良い子になったThinkpad X31

 オークションで落札したIBMのThinkpad X31用の純正メモリ256MBが届いたので、増設しました。これで計512MBになったので、大きなアプリを複数動かしてもエンコしにくくなりました。Windows XP Proでメモリ256MBのまま、大きなアプリを複数動かすのは、ちょっときびしかったですね。

 でも、12月のX40(X31より少し小さく、少し軽くなる)が発表が間近なせいか、Thinkpad X30 X31のオプションなどが、かなり値崩れしてますねー。全面的にX31からX40に移行するのかな?それともX31とX40の平行販売になるのかな?

 私もそうなんだけど、パラレルにドングルをはめないと動かないソフトを使っている人にとっては、唯一サブノートでパラレルがついているThinkpad X31は貴重な存在なのですけど。
 

11月11日

 りえちゃんがイタリアの学会に行くので、その前に彼女の書きかけ論文のチェックを一緒にしました。いいなあー、イタリアー。

 夜は小粋なチャイナレストラン、大龍亭(→)で焼肉定食を食べてました。
 

11月10日 ウガンダとモランディ

 電車でグレッグ・イーガン著「祈りの海」(早川書房、2000年)を読んでいますが、とても良いです。(注:SFとしてね)

 「イェユーカ」で描かれるウガンダは、とってもリアル。私も一ヶ月ウガンダの南部湿地帯にいたのですが、あまりのことに頭が変になりそうでした。そんなウガンダの雰囲気が良く出てます、この短編。

 後ろに行くほど、作家の進歩が著しいです。その成長が不思議なほど。

 「あなたの人生の物語」のテッド・チャンの方は、このイーガンほどのアイディアの豊かさは感じさせないけれども、作品が良く練りこまれているため、深みがあるように感じます。でも、最後に収められている「顔の美醜について」は、私には失敗作に思えるけど。どうなんでしょ?

 えっと、「モランディとその時代」を読み終えました。いやあ、日本におけるモランディ研究のスタンダードになる力作です。この本で提示された、諸点を整理せずにモランディを語ることは不可能になりましたですね、、、
 

11月9日

 台所に液晶テレビを置けという命令があったので、寺町でI・O・DATAのTVBox2を買ってきてEIZOのL565にくっ付けてみました。このTVBox2、想像していたより、かなり画像が良いです。発色(まあ液晶の性能もあるけど)も結構、自然な色が出ます。

 でも、私のデスクトップ(母艦)は液晶がなくなってしまったです、、、しくしく、、、
 

11月8日ちょっとSFを読んだりしてます

 電車でグレッグ・イーガン著「しあわせの理由」(早川書房、2003年)の中の「チェルノブイリの聖母」を読んだりしました。「ウラジーミルの聖母」(翻訳では「ウラジミールの聖母」だけどね。うーむ)のコピーのお話。出だしは良いけど、終わりはいまいち。ある人は「イコンをめぐる冒険」と要約していたけどまさにその通り。

 また、「愛撫」って短編が入っていて、これがなんと「耽美度」テスト美術教養編にも出題されたクノップフの「愛撫」がテーマ。キメラ動物を作るという珍妙なもの。いやあ、、

 どうもグレッグ・イーガンは「祈りの海」の方が良いらしい(「しあわせの理由」は「祈りの海」に選ばれなかった短編の集まりらしい)。
 

11月7日

 パニック状態から改善したので、読みかけの岡田温司著「モランディとその時代」(人文書院、2003年)をまじめに読み始めました。おもしろいです。すっかり定型的な「モランディ像」にはまっていた私にとって、とても興味深いです。

 書き方も明確で、読んでいて混乱しません。←これ、美術書では比較的マレ。
 

11月6日

 竹ちゃんの誕生日。元気にしているのかなあー?

 夜は「白い巨塔」を見てました。
 

11月5日 いつもポケットに星野さん

 最近、時々、CLIEにテレビ録画を転送してます。

 いつも胸ポケットに星野さん。でも、見ると泣いちゃうから、、、

 今日はKちゃんの誕生日。現在、彼女はお誕生日旅行でスペインに行っている。いいにゃー。私はネズミとお留守番。
 

11月3日

 テッド・チャンの「あなたの人生の物語」(早川書房、2003年)が良いと複数のメディアで紹介されていて、自分の好みにいかにも合っていそうなので、買ってみましたが、はたしてモロ好みでした。

 表題作と「地獄とは神の不在なり」をとりあえず読んでみたのですが、後者は、実際に天使がしばしば降臨し、奇跡を行ったり、巻き添えで死者がでたりする世界を描いている。そして、時に地獄も透けて見えるの。荒唐無稽だけど、リアルな描写で引き付けられます。

 この短編は旧約的な世界(ヨブ記)を新約的なモチーフ(天使の降臨など)で書いていて、これは私たちの「父なる神」の捉え方は旧約的で、一般的な信仰のイメージは装飾的なカソリックのイメージであるネジレを、うまく表現していると言えるかも、、、聖母マリアが出てこないのは、主題がヨブ的だからなのと、無理に登場させると「危ない」からだな? などと色々考えてしまうお話なのです、、、

 実際に私もこのように「神が見える」世界を望んでいるのかも、、、

 この作品は一種の信仰告白(陳腐な表現だけど)のような不可思議な感覚を与えてくれます。
 

11月2日

 夜のお仕事明けでボロボロでした、、、
 

11月1日

 今日もポカポカ陽気。

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