NO.6

2002年1月16日から4日間

多彩なアジアの魅力あふれるマレーシア
首都・クアラルンプール&歴史に彩られた古都・マラッカの旅




国立博物館に掲揚されているマレーシアの国旗




関西国際空港からマレーシア航空でクアラルンプールまで、往路7時間・復路6時間。 クアラルンプール国際空港は3年前に完成し、新しく広々としてとても綺麗で日本語表示の案内も各所にあります。
市内までは約1時間。
冬の日本から27℃〜33℃の熱帯性気候のマレーシアへ。
心ときめく体験の始まりです。




市内を一望できるKLタワー(通信塔)は421m

Menara Kuala Lumpur

カナダのCNタワー(553m)ロシアのオスタンキノタワー(537m)中国の上海タワー(450m )についで第4位の421mの高さですが、コンクリートのタワーとしては世界一の高さです。300mのところにある展望台へはエレベーターで一分で到着、日本語ガイドを聞きながら市内が一望出来ます。
下から見上げるとどのようにしてあの高さに丸く飛び出した展望台を作ったのかと関心してしまいました。

KLタワーの展望台(地上300m)から見たクアラルンプールの市街です。
写真左中央には今や世界一の高さを誇るKLの超高層ビル、ペトロナス・ツインタワー
(452mもあり88階建て)が見えます。
モスクを意識したというトウモロコシ型デザインです。 完成は1998年。日本と韓国の会社がそれぞれ一本づつを29ヶ月で完成させました。ペトロナスという石油会社所有のオフィスビルになっています。
KLタワーから見たクアラルンプールの市街は緑がとても多くて斬新な高層ビルが林立し、まさにアジアの経済発展を担う大都市であることを実感させられます。


ムルデカ・スクエア(独立広場)の夜景

1957年8月31日午前0時にイギリスの植民地から独立し、毎年独立記念日の式典が行われます。 高さ100mの世界一高いフラッグ・ポールにマレーシアの国旗が誇らしく掲揚されています。広場はポロの競技場としても知られており、たまに芝生でクリケットもしています。
ライトアップされる夜間も大変きれい。もちろんツインタワーヤKLタワーもライトアップされクアラルンプールの夜を彩ります。

国家記念碑・兵士の像

マレーシア独立の過程で共産ゲリラとの戦いで亡くなった兵士たちを弔う為の記念碑です。
マレーシアの国旗を掲げた勇敢な兵士の像はブロンズ製で、15mの高さがあります。

バツー洞窟

クアラルンプールから北へ13km。
インド国外では最大規模を誇るヒンズー教の聖地です。272段の急な石灰石の階段を上って行きます。急勾配で途中で一休みしました。
洞内奥は寺院のあるホールで吹き抜けになっています。毎年1〜2月にヒンズー教の奇祭「タイプーサン」が行われ何万人という数の信者が訪れます。ヒンズー教独特のお香の匂いがしていました。


スランゴール川で蛍観賞・・・小船に乗り数十万という蛍の群れに包まれる幻想的な夜を過ごしました。その様はまるでクリスマスツリーのようにロマンチックでした。米粒のような小さい蛍です。
マレーシアはゴミを捨てると罰せられる国の法律があり、どこに行っても大変きれいです。




マラッカはクアラルンプールから南東方向に150km。
ポルトガル・オランダ・イギリスとさまざまな統治時代の歴史に彩られた古都です。


マレー鉄道の旅

乗車したクアラルンプール中央駅
タイ・マレーシア・シンガポール間を貫くように走る全長2000kmのマレー鉄道。今回はマラッカに行くために、マレー鉄道西海岸線KL中央駅〜タンピン駅まで2時間のオリエント・エクスプレスの旅。
車窓に映る大自然やマレーシアの活気ある町々、延々と続くゴムやバームヤシの大農園などを見ながら、きれいで快適な列車の旅を楽しみました。


セント・ポールの丘からマラッカ海峡を望む セント・ポール教会内部
小高いセント・ポールの丘に登ると、南西の方向にはマラッカ海峡が見えました。日本に石油を運ぶタンカーの通り道で陽光に輝いたマリンブルーが美しい海峡です。
15世紀初頭には季節風を利用して、東西へ貿易船が訪れシルクロードに匹敵する海上の道として発展しました。
ポルトガル統治地代の1521年、セント・ポールの丘の頂上に建てられた教会です。日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルはこの地から旅立ったと伝えられマラッカ海峡を望んで銅像が建っています。教会は破壊と再建を繰り返し、今は廃墟となっていますが歴史の重さを感じさせます。


オランダ教会

1735年のオランダ統治地代に建てられた教会です。オランダ建築様式と、レンガ色の外壁に白い十字架がとても印象に残ります。スタダイスと言うオランダ総督の住居のそばに立つ美しい教会です。


サンチャゴ砦

1511年にオランダとの戦いに備えるため、ポルトガル軍によってつくられた大砲もある砦跡です。現在は門の部分しか残っていませんが、当時は強固で相当大きな砦だったようです。


パパイア ジャックフルーツ ドリアン
マラッカでフルーツ園に行く間にも、沿道にはココナッツ椰子の木がたくさんあります。青い実がジュースにはおいしいです。フルーツ園で見たジャックフルーツは長さ70cmほど(重さは?s・・・)もある大きな大きな果物でビックリしました。試食しましたが果肉はオレンジ色でやや柔らかく甘いですが少し匂いがあります。
写真のドリアンはまだまだ小さい方でもっと大きくなります。熱帯果物の英語名は多くがマレー語起源ですがドリアンもそのひとつでマレーシアが原産地です。
パパイア・ランプータン・マンゴ・マンゴスチン・パイナップル・バナナ・スターフルーツ・スイカなど街角で安く売られています。熱帯に位置する国だけにフルーツは豊富です。


マレーシアのショッピング


ピューター製品・・・マレーシアといえば錫(スズ)製品が名産で、工芸品の代表格です。
スズを素材としたピューターは、美しい光沢を持つさびに強い金属食器です。銀白色の涼しげな色合いと保温性に優れデザインは洗練されています。写真の茶筒やカップには登り竜の絵が繊細に彫ってあります。熱伝導が高いので冷たいビールやジュースも一層おいしくなります。

ボー(BOH)ティー・・・イギリス統治時代の影響からマレーシアの紅茶は質が高く、味も良いと評判です。特に半島マレーシアの中央にある海抜1800mの地点にあるキャメロン・ハイランド産のボー(BOH)ティーは有名です。とても飲みやすいやさしい味がします。

バティック・・・いわゆる「ろうけつ染」で南国らしい大胆で色鮮やかなデザインが目を引きます。シルクや綿の自然素材ででひとつひとつ手描きのもの・型押しのもの・両方組み合わせたものなどがあります。写真の品は大判ハンカチです。

熱帯のフルーツ製品・・・フルーツが大変豊富ですから、いろいろなジャムがたくさんあります。熱帯の国らしい品揃えです。ココナッツ椰子のおいしいクッキーなどもあります。

他にはエスニックな雰囲気を持つ木彫り製品やおしゃれなインテリア雑貨があります。


(*^-^)マレーシアの思い出(*^-^)

日本の国土総面積90%弱の土地に、人口約2200万人。多民族国家で、6割のマレー系、3割の中国系、1割弱のインド系、その他で構成されています。着ている服装で私たちにもどちらの国の人かすぐ判ります。国教はマレー人のイスラム教で他に仏教、ヒンズー教、キリスト教などの信者もいます。
クアラルンプール新国際空港に降り立ってまず驚いたことは広くて大きくてきれいなことでした。 この驚きは街に入ってからも続きました。街の道路も広くゆったりと整備され、新しい超高層ビルが建つ近代都市、それらとコントラストをなす緑の木々の自然と歴史的街並み、街を歩いている人たちにも活気があります。郊外にはバームヤシやゴムの木が多く広大な農園が広がっています。その間をぬって憧れのマレー鉄道エクスプレスにも乗りマラッカ海峡を見に行きました。マハティール首相のルックイースト政策により近代的な国家に変貌し、ますます発展するマレーシアにもう一度訪れて見たいものです。
(write:2002/02/07)


撮影:OLYMPUS CAMEDIA デジタルカメラ
(update:2002/02/07)




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