♪旅の思い出を写真でご案内します♪


NO.7

2002年5月9日から10日間

壮麗な宮殿や中世の古城、クラシック音楽、伝統の陶磁器、世界遺産の街並み、歴史と時間の流れに磨かれた美しい中欧の国々・・・
ドイツ、チェコ、オーストリア、ハンガリー、それぞれの国の文化、歴史、景観に触れ、西ヨーロッパ諸国とはひと味違った感動を味わい、楽しんできました。たくさんの写真のうちのほんの一部ですが、どうぞご覧下さい。






ベルリン


ルフトハンザ・ドイツ航空で朝9時20分関西国際空港を飛び立つ。12時間でフランクフルト到着。 乗り継ぎ、約1時間のフライトでベルリンへ。(首都でありながら日本からの直行便がありません)
上空から見たドイツはアウトバーンと森の木立、パッチワークのように菜の花畑がたくさん広がりとても色鮮やかな黄色が美しい。夏時間中で日本との時差は7時間、ドイツの方が遅いです。夜の9時過ぎまで明るいので、観光にはとてもいいですね。


ベルリンの壁跡

東西ドイツの統一

ポツタム広場の近くの壁跡です。
1989年11月9日、ついにベルリンの壁が崩されました。1949年にドイツが東西に分かれ40年、ベルリンの壁が築かれてから28年、全く別の国家体制の中で過ごしてきた人々。西洋側の自由主義西ベルリンとソ連側の共産主義の東ベルリン。でも人民の交流は続き260万人の人がすでに亡命して限界であり、ソ連の崩壊と共に壁は崩れました。
高さ4m、全長160kmもあったそうです。厚みは20cmほどで想像していたより薄いですね。コンクリートで出来ていますが削られて鉄筋が見え、たくさんの落書きもあります。ほとんど撤去されほんの一部しか残っていません。


[写真左]・・・ 残されている一部の壁のうち私たちが見た壁(上の写真)の下には元々地下にゲシュタポ(秘密警察)があった所の上に壁が作られていました。
[写真右]・・・ベルリンの壁跡の証明として赤いラインが引かれ年代が刻まれていますが、道路上であったり、電車が走っていたり、ビルが建っていたりしていました。


ブランデンブルク門

ベルリンのシンボル

東西冷戦によって築かれたベルリンの壁はこの門を通過し正面は東ドイツ、裏面は西ドイツに分断されました。壁の線上に建っていたこの門は激動の歴史を見守り続けて来ました。門頭には4頭立ての馬車・カドリーガとそれを操る女神の銅像が立っています。


現在のベルリンは、東西統一から13年、政治と文化の中心で日々変貌を続けヨーロッパ屈指のメガロポリスとなっています。首相官邸などビルが完成し大きな中央駅は建設中で、その他新築や改築中のものも多く、10年後には様相を一変している事でしょう。


ポツダム会談

ポツダム・ツェツィリエンホーフ宮殿


ベルリンの西にあるポツダム。ここのツェツィリエンホーフ宮殿で1945年第二次世界大戦の戦後処理を協議したポツダム会談が行われました。
入り口にはイギリスのチャーチル首相、ソ連のスターリン首相、アメリカのルーズベルト大統領の会談写真があり、宮殿内部には会議に使用した部屋の机やイスもそのままに保存され、公開されていました。


国立マイセン磁器製作所・・・青い2本の剣のマークでドイツを代表する高級磁器として世界的に有名なマイセン磁器。食器ばかりでなくドレスデン城の壁画「君主の行列」は102mにわたって2万5千枚のマイセン磁器製のタイルに描かれてそれは見事です。国立マイセン磁器製作所では形成から下絵つけ、上絵付けまで選び抜かれた職人の技を見学しました。






プラハ


橋の欄干に、館の柱に、屋根の下に、至るところに中世を感じるプラハはボヘミア王国の面影を残す古都。悠々と流れるヴルタヴァ川の左岸にそびえるプラハ城、右岸には市庁舎を中心とする旧市街が広がっています。
歴史の中で何度も侵略され、大国に押さえつけらながら美しい古都を守ってきたプラハの市民。ヨーロッパ最大の中世都市は今もその美しさは変わっていません。
プラハの夜はチェコ料理を頂きながらコサックに似たボヘミアン舞踊を楽しみました。


プラハ城

天を刺すような鋭い尖塔と、建物全体が細かい装飾で覆われた壮麗なゴシック様式で圧倒する迫力を持っています。
聖ビート大聖堂はプラハを代表する教会で外観も内部装飾も見事です。
ムハのステンドグラスはなんと色ガラスを2万6,740枚も使われており、色も絵柄もひときわ美しかったです。
プラハの街にはゴッシック、バロック、ロココ、アールヌーボー、ルネッサンス様式の美しい有名建築があり、時間があれば建物めぐりも楽しいでしょうね。


千年の古都プラハ市街は百塔の街


プラハ城の坂から街の方を眺めると、百塔の街と言われるようにたくさんの塔が見られます。写真左中央部分にはヴルタヴァ川にかかる最も古い橋・カレル橋が見えます。石橋で幅9.5m長さ516mあり、もっとも人気のあるプラハの名所です。橋の上には30もの聖人彫像が並んで取り付けられています。この橋は車は通れませんので、音楽家や大道芸人・露店などや観光客でとても賑やかです。


菜の花畑
チェコ南部のチェスキー・クロムロフ地方へのバス車中から見た風景です。菜の花畑と麦畑と土つくりをしている畑でドイツでも同じ風景でした。
去年の6月中旬にドイツを訪れていますが、菜の花は終わって全然ありませんでした。間近に見る菜の花は太陽が強いので黄色がとても鮮やかです。油に使うそうです。


世界遺産チェスキー・クルムロフ

世界遺産の町並み

プラハの街からボヘミア地方を南へドライブし、およそ3時間。ヴルタヴァ川が何度も蛇行を繰り返しながら流れているところにチェスキー・クルムロフの町があります。さまざまな建築様式からなる複合体建築の城館「チェスキー・クルムロフ城」を中心とした世界遺産の町並みは中世の時代にタイムスリップしたかのよう。石畳の道は歩いているだけでも楽しいものです。


ボヘミアングラス・・・チェコならではのガラス製品はボヘミアングラスとして全世界に知られています。本場で職人技のハンドメイドの細かいワイングラスや花瓶などをたくさん見て、ボヘミアングラスの輝きがさらにましてきました。

良質ガーネット・・・ ボヘミアが産地で深赤色の落ち着いた色が特徴のガーネット。ネックレスやペンダントトップ、指輪、ブローチなどがありますが土台に使われている純金は細工が繊細な為に14金になっています。

スパワッフル・・・チェコ西部には「ボヘミアの温泉三角地帯」と呼ばれる名高い温泉保養地があります。名物はスパワッフル。素朴な味と生地ですが風月堂のゴーフルと少し似ています。直径20cmほどのスパワッフルはおいしいですよ。






ウィーン


ウィーン、ブダペスト、プラハ。この3都市をめぐる共通のテーマはクラシック音楽。3都市とも世界的に有名なオペラ座やコンサートホールがあります。
ウィーンは「音楽の都」。市内には音楽家ゆかりの場所が数多く残っており、歩いてモーツアルトの住居を訪ねたり、地下鉄やトラムに乗って文学と芸術の町に触れてきました。
また今回の目的の一つ美術史博物館でフェルメールやヴェラスケスの絵を観賞し、世界的に知られる銘菓・チョコレートケーキの「ザッハー・トルテ」を味わって、ひとときの幸せ気分にひたり、また 夜は「ホイリゲ」と言うウィーン郊外の居酒屋で、ヴァイオリン、アコーディオン、ギターによるシュランメル音楽を聞きながらおいしいワインを頂きました。

bgsoundはMozartのピアノ・ソナタ イ長調です。

世界遺産シェーンブルン宮殿


ハプスブルク帝国の栄華を今に伝えるシェーンブルン宮殿と美しい庭園。シェーンブルンとは「美しい泉」と言う意味です。1441部屋もあり華麗で豪華な宮廷内部には驚かされます。中心から左右に翼を広げた宮殿は180m。外観はマリア・テレジアの黄色と呼ばれる高貴な色に塗られています。
写真でこの黄色が上手く出ていませんが、「ライトイエローイッシュオレンジ」と言うような色です。
写真右・・・シェーンブルン宮殿を背にして小高い丘の上にあるグロリエッテ(戦没者慰霊パピリオン)を観たところです。歩いて20分ほどかかります。美しい庭園と、木々の緑、ネプチューンの泉、澄み渡った青空。敷地内にはバロック様式の宮殿劇場、博物館、植物園、動物園、日本庭園もあります。


ウィーン国立歌劇場(オペラ座)

世界三大歌劇場の一つ

パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座と並ぶ名オペラ座のウィーン国立歌劇場。1869年に完成しています。ネオ・ルネッサンス様式の建物はよく見ると一階が低くて沈んでいるように見えます。音楽監督にはそうそうたるメンバーが就き、今秋から小沢征爾さんが努めます。夕暮れ時ともなればドレスアップしてオペラ座に向かう人々で華やかな雰囲気に包まれるそうですが、私たちは残念ながら時間がとれませんでした。次回はオペラ観賞の旅をしたいものです。


美術史博物館

ヴェラスケス
白いドレスの王女マルガリータ・テレサ
フェルメール
画家とモデル

ウィーンの美術史博物館はパリのルーブルやスペインのプラドと並ぶヨーロッパでも指折りの美術館です。玄関ホールの天井画や中央階段の華麗さにまず目を見張りました。ハプスブルク家の膨大なコレクションを所蔵しています。私はスペインのプラド美術館で見たヴェラスケスの描いた「ラスメニーナスの王女マルガリータ」のかわいさがいつまでも脳裏を離れないのですがその同じヴェラスケスの王女マルガリータの絵が3点もありました。少しずつ成長している絵です。久しぶりの再会でやはりかわいいですね。
大好きなフェルメールの絵は2点ありとても嬉しかったです。
他にルーベンス、ラファエロ、レンブラント、ブリューゲルなど展示されています。 短い自由時間の中での観賞でしたが、私の大好きな画家の絵は十分鑑賞できました。


アウガルテン・・・ウィーンの名品、ハプスブルク王朝の栄光・アウガルテンは形作りから絵付けまで完全な手作りの磁器です。1718年以来の長い伝統がありハプスブルク家の紋章である横二線の盾が工房の紋章として使われています。一生の財産となる芸術品でディナーセットやティーセットのほか室内装飾品などもあります。私は「ウィンナーローズ」というウィーンのバラの図柄のペンダントを記念の品にしました。






ブダペスト


ヨーロッパで唯一のアジア系の国ハンガリー。アジア系の遊牧民だったマジャール人は、ウラル山脈のあたりに住んでいたが、8世紀頃から徐々に西へ移動し始め、ハンガリーという国を作った。
千年都市の真中を貫いて流れる大河ドナウ。エステルゴム、センテンドレなどの重厚な河畔都市。 「ドナウの真珠」「ドナウのばら」「ドナウの女王」などとたたえられて来たブダペスト。
ドナウ河遊覧クルーズで世界遺産や美しい町並みを見てきました。


聖マーチャーシ教会と漁夫の砦


王宮の丘にあり 天高くそびえる聖マーチャーシ教会は、白いレースをまとったようなゴシック様式の教会です。 細かな装飾を施した石の塔やモザイク屋根、美しいフレスコ画やステンドグラスで知られるブダペストのシンボル。歴代の王の戴冠式や結婚式が行われています。
すぐとなりにある漁夫の砦からのドナウ川とブダペストの町の眺めは美しく最高です。漁夫の砦というのは変わった名前ですが、かってここに漁師組合があり王宮の丘の市場を守っていた事に由来しており、白いとんがり屋根が印象的です。


国会議事堂とブダペストの町


ドナウ河遊覧クルーズで船の上から写した国会議事堂で、ペスト側観光のハイライトです。ドナウ河畔にあって外観の華麗な美しさにはひときわ目を奪われます。
建物の長さは268m、最大幅123mあり内部の見学はしなかったのですが、絢爛豪華さは見事だそうで部屋数は691あるそうです。
ブダペストは町の中央を北から南へ流れるドナウ川で東西に二分されて、西側のブダ地区(手前)と東側のペスト地区(向こう側)があります。丘陵地帯が続き自然が多く残って高級住宅地として知られるブダ側と、国会議事堂や国立歌劇場、高級ホテル、博物館などが集まっているペスト側でエリアごとに特徴が異なっています。


くさり橋の昼と夜


ブダペストのシンボルくさり橋はドナウに最初に架けられたもっとも美しい橋です。写真左はドナウ河遊覧クルーズで見た風景で、後にはブダの丘に悠々とそびえる王宮も見えます。
昼間の観光を終え夕食はハンガリー名物グヤーシュ(これはパプリカパウダーを使った具だくさんのスープ)とロマ音楽を楽しむフォークロアディナーショーでした。エキゾチックなハンガリーのジプシー音楽と踊りは旅の最後の夜でもあり、ドイツ人の観光客と一つになって大いに盛り上がりました。
ショーの帰りにくさり橋を通るのですが、電飾された夜景がすばらしくドライバーさんが橋のたもとで 降ろして下さり、とても美しい夜景を間じかに見る事が出来ました。くさり橋に王宮や国会議事堂・マーチャーシュ教会なども電飾され町の灯かりと一体となってブダペストの夜景は素晴らしい!!


へレンドに魅せられて


ハンガリーが生んだ名窯へレンド窯。繊細なフォルムと独特な絵柄はとても魅力的です。ハンガリーの思い出に是非ほしかったへレンドの食器。私はマリア・テレジアが好んだ「ウィーンのバラ」という白磁に咲くピンクの一輪のバラの絵柄のカップを選びました。ティータイムに使って楽しかった旅を思い出しています。

ハンガリー刺繍・・・繊細なレースの中にカラフルで色鮮やかな色使いの手刺繍製品です。かわいくて、楽しくてブラウス、スカートなどの洋服からテーブルクロス、センター、ドイリーなどたくさんあります。

パプリカ・・・ハンガリーはパプリカの産地で有名で、ほとんどの料理にパプリカが使われています。このパプリカが肉料理などのしつこさを緩和し独特の風味を出しています。パプリカは20種類以上ありそれぞれ微妙に味が違います。私は目玉焼きや、ジャガイモのソテーなどの上にもふって彩りも楽しんでいます。


撮影:OLYMPUS CAMEDIA デジタルカメラ
(update:2002/07/04)




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