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NO.12



2004年01月30日から6日間


イギリス連邦の一員であるユニオンジャックとサザンクロスの国旗

西オーストラリア州最大の都市パースは「世界で一番住んでみたい場所」「美しい街」と言われています。 今回の海外旅行はそんなパースの街を体験してみたくて選んでみました。以前訪れたオーストラリアの東海岸と違うのでしょうか・・・
関西国際空港12時発。直行便がありませんので7時間のフライトでまずシンガポールへ。乗り継いで4時間半でパース着。
大陸の西3分の1を占め、日本の7倍の広さがある西オーストラリア州は人口200万人。州都パースはインド洋に注ぐスワン・リバーを望み、140万人の人たちが暮らしています。 旅立ちの日の気温10度。冬の日本から真夏のパースへ、しばし寒さを忘れてご一緒にパースの旅をお楽しみください。


パ ー ス の 市 街

キングス・パーク
高層ビル群とスワン川が一望できる
ラングレイ・パーク
スワン川沿いの公園

ユーカリの並木がとても綺麗なアプローチを作り、東京ディズニーランドの400倍という緑豊かな公園キングス・パークは小高い丘の上にあります。気温は35度ありますがカラッとして汗は出ず、ぬけるような青い空に緑豊かな公園は、日陰に入るととても涼しいです。この公園からスワン川越しに眺めた市中心部の景色は大変美しく、新しい高層ビル群が陽光に映えて見えます。芝生の緑が綺麗なスワン川沿いのラングレイ・パークではゆっくり散歩している人もみられます。公園には自然遊歩道、サイクリングや散歩、ジョギングにも向く小道が整備されています。

★★★★★夜9時すぎ、スワン川沿いのラングレイ・パークに行き南の空を見上げると、満天の星の中にオーストラリアの国旗にある5つのサザンクロスが綺麗に輝いて見えとても感激です。手を差し伸べるとさわれそうな錯覚を覚えるほど近くに感じます。 本当に綺麗です。


屋外ショッピングアーケード
ロンドン・コート

パースの街の真中ヘイ・ストリートモールにあるロンドン・コートは、入り口にロンドンのビッグ・ベンを再現した仕掛け時計があります。1937年に造られ、建物の壁や窓枠に施された彫刻は美しく、英国のエリザベス王朝の歴史の重みと雰囲気がただよっています。アーケードに入ると独特のムードが満ちて宝石店やアンティーク・ショップ、パースのお土産店など37の専門店があり、中世英国の通りのように見えパース名物となっています。

繁華街 ヘイ・ストリートモール キャットCentral Area Transit(CAT)

西オーストラリアの州都といってもパースの街はとてもわかりやすく、街歩きが楽しめました。パースシティ駅から南、スワン川までの地域が市の中心地。駅と平行に走っているヘイ・ストリートの一画に歩行者専用のヘイ・ストリートモールがあり、ショッピングエリアとして賑わっています。ヘイストリートからスワン川の方向へ進めばビジネス街、高級ホテルが多く建っています。
トレードマークの猫のイラストが車体の正面についているバス「キャット」は市内を巡回する無料バスで、平日は5分おき、土・日は25分おきに通っています。「レッドキャット」「ブルーキャット」「イエローキャット」と走る路線により3通りあり、バス停には次のバスが来るまでの時間がリアルタイムで表示されています。フリータイムにはレッドキャットに乗車して市内観光をしたり、ショッピングエリアのデパートや大きなスーパーに立ち寄り、パースの人たちとの触れ合いを楽しみました。

西オーストラリアの動物たち

コ ア ラ カンガルー

ヤンチェップ国立公園にはオーストラリア原生の動植物が多く生息しています。コアラが木に登ってユーカリを食べていました。暑いので生きてこられなかったとか、実はアボリジニが食べてしまったとか言われて西オーストラリアには野生のコアラはいないそうです。南東部からつれてこられ、教育プログラムとして育てられているそうです。800種類のユーカリの中から30種類を好んで食べるそうです。 パース全部で4left5種類のカンガルーがいます。写真のカンガルーはカメラを向けると走って行きましたが、ウエスタングレイ・カンガルーといっておでこに白い斑点があります。普通は40kg前後ですが大型レッドカンガルーは2m・100sほどになります。カンガルーは夜行性で、昼間は少なく夜はカンガルーだらけになるそうです。大型観光バスの前面にはカンガルーとの衝突除けの鉄柵がついています。

エミュー ブラックスワン

海沿いをバスで移動中に荒野に自生するエミューに出会い思わずシャッターを押しました。オーストラリア最大の鳥。鳥といっても羽が退化してないので飛べません。体長は2mを超え時速50キロで走ります。足が前に折れる特徴があります。 パース市内よりバスで10分ほどの所にあるモンガー湖では西オーストラリアのシンボルであるブラック・スワンがまぢかで見られます。ひまわりの種を差し出すと嬉しそうに食べに来ます。その他に大型のペリカンも見られました。

9月〜10月になると荒野にもワイルドフラワーが咲き誇り美しい風景が楽しめるそうです。


フリーマントル

フリーマントルの町 フリーマントル・マーケット

パースから南西部へ鉄道で30分程度の距離にあるフリーマントルはインド洋に面した港町です。西オーストラリア州で一番歴史が古く、船舶の寄港する単なる港町ではありません。19世紀風の家が目立ち独特の港町の風情がおしゃれで素敵です。1987年にヨットレースのアメリカズ・カップがアメリカ以外で初めて行われた町としても知られています。
ビクトリア調のフリーマントル・マーケットは1897年から続いている歴史あるマーケットです。建物の中にはお土産物店、生鮮食料品店、飲食店などたくさんあります。
金・土・日の週3日間しか開催されていませんが、フリーマントルならではのショッピングが楽しめます。戸外のカフェも素敵です。パースと同じ無料バス「キャット」が10分おきに運行していますので数ある名所旧跡巡りもいいですね。

ランセリンの町で


コバルトブルーのインド洋 迫力満点・4WDツアー

西オーストラリア州はインド洋に面していますが、ランセリンの町はパースの北150km程にあリます。真夏のぬけるような空の色、コバルトブルーのインド洋、まばゆい位いの白い砂丘・・・とコントラストがとても美しいです。
ランセリンの砂丘では、タイヤは太く大きく、車体の後ろが飛び出した独特の形の世界最大級大型4WDに乗って砂の上を豪快に走り抜けます。起伏のある砂山は、まるでジェットコースターに乗っているようで迫力満点です。

大自然のピ ナ ク ル ス


パースから250kmほど北に広がるナンブング国立公園。見渡す限りの砂漠に短いもので数10cm、長いもので4mにもなるという石灰岩「ピナクルス(尖塔)」が林立する奇妙な光景があります。まるで別世界に迷い込んだようです。「荒野の墓標」と呼ばれ自然が生み出した神秘に感嘆します。風化が進んであと100年あまりでなくなってしまうといわれ、世界遺産に申し込んだが却下されたそうです。「将来なくなるものには出来ないと・・・・」
離れて見るとトトロ、3匹のイルカのジャンプ、インディアンの横顔、コアラなど色々な形に見えました。真夏で紫外線が強く帽子、サングラスが必要です。

ウエイブ・ロック

ウエイブ・ロックは1963年に写真家がニューヨークのナショナルジオグラフィックというテレビ番組の写真コンテストに出品し賞を獲得、それ以後有名になり世界に知られるようになりました。ウエイブ・ロックツアーは往復700qありましたが地図で見るとパースのすぐそば。オーストラリア大陸の大きさを実感しました。

パースから東へ350q、車で片道5時間の所にあるウエイブ・ロックは高さ15m、長さ100mの一枚岩です。まるで大波が一瞬にして固まってしまったような不思議な形をしています。27億年の歳月と一定の向い風や砂、雨などにさらされているうちに片面だけが徐々に削られていって現在の姿になったそうです。写真は陰が写って黒く見えていますが、茶系の微妙な色合いのグラデーションがとても美しく、ピナクルスと共にまさに偉大な大自然の芸術品ですね。
右の写真はウエイブ・ロックの上に登り、周囲の風景を写したものです。そばにはアボリジニの女性がお産をする為に使っていた神聖な場所「ヒッポーズヨーン(かばのあくび)」と呼ばれている大きな一枚岩や、「マルカズ・ケイブ」というアボリジニのマルカ青年の物語がある洞窟などもあます。手形や絵、月、魚などアボリジニの壁画が数多く残っています。

近くには19世紀のまま時間が止まったような町「ヨーク」があります。西オーストラリア州どこよりも古い町並みが残っています。現在は人口5000人、別荘地として栄えていますが、タウンホールや裁判所、ホテルなど1939年にジョン・ウエィン主演で制作された西部劇映画「駅馬車」を見ているような雰囲気の町並みです。

\(^o^)/(*^-^)(*^-^)(*^-^)\(^o^)/

私の感じたパースの街の印象は・・・

スワン・リバーに面して緑豊かな自然と調和する美しい近代都市 人口密度が少なくゆったりしており、広い街の空間は建物や空気まで余裕が感じられる 気候が一年を通じて温暖であり、真夏の35〜40℃でもカラッとしてすがすがしいので快適に暮らせる 無料バス「キャット」が運行されており大勢の人が利用しているので交通渋滞がない 医療機関が充実していて安心 シーフード、オージービーフ、世界各国の料理など食べ物は豊富 物価は日本より少しは安い

短い期間でしたが「世界で一番住みたい街」「美しい街」と言われる訳が実感したくて今回は少し視点を替えて見ながら楽しんできました。ワーキングホリデー・ビザで働きながら勉強をしている若者のほか、55歳以上の退職者ビザ(いくつかの条件があります)でパースに住む人も多いと聞いています。やはり評判通りの街で、私は日本の寒い冬2〜3ヶ月だけでもパースに住めると幸せだと思いました。
(write:2004/02/22)

旅の撮影:OLYMPUS CAMEDIA デジタルカメラ
sound:メリーさんの羊



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