公開!遺言コーナー〜 第22部〜(4/22 ('00) 〜 6/16) |
”世紀の超能力!!” TVでもそんなのが、度々放映されている。 ”ユリ・ゲラーがスプーンを曲げた!!” ”なんと、周りの子供たちまでがっ!!” 力を入れてないのにあんなに”ぐにゃっ”と!! 凄いぞ!!超能力!! 偉いぞ!!超能力!! が、だからどうしたというのであろう? 例えば、スプーンを曲げるのであれば、 てこの原理を利用すれば簡単にできるわけだ。 私が言いたいのは、それが”いかさまである”とか ”本物である”といった事ではない。 そんな事はどうでもいいのだ。 事象における結果。 つまり、”スプーンが曲がった” という結果についてである。 スプーンが曲がったからなんだというのだ? 別に超能力がなくとも手を使えば同じ”結果”を 起こす事ができるのだ。 しかも、あんなに時間をかけなくても。 透視にしても、そうである。 封筒などに入っている紙に書いてある 文字を透視しました!! どうです!!凄いでしょ!! あほかっ!! 何の為に目がついてんだ??開けてみりゃいいじゃねーか? そんな能力、日常生活のうちで、いつ使えばいいんだ?? なかなか使い方が難しいぞ!! ああっ!!そうかっ!! これは、俺に対する宿題なんですねっ!! ”日常生活におけるスプーン曲げの使い方”を考えろって! 自称の超能力者に告ぐ。 貴様らの能力の真偽など問題ではない。 悲しいほど無意味なその能力はむしろ大道芸。 道化師と呼ぶにふさわしいであろう。.....」と言って死にたい。
(なるほど。確かに「で、だから、何なんだ?」と思う時ってありますよね。また利益優先で視聴率を意識するあまりなのか、大衆に迎合しすぎて逆に視聴者をばかにしているのかと思うときもあります。例えば、たまにお笑い系の番組などはやらせが鼻をつきます。出来すぎなんですよねぇ。(笑)
人々に莫大な影響を与えるテレビ業界でさえこのような有様ですから(最近は少し変わって来たような気もしますが(多分))、日本は本当に文化の乏しい国なのだといえます。というか、軽薄短小、使い捨て、軽チャーなとどという言葉がはやりはじめた頃から、この国の文化はおかしくなりはじめたといえます。最近、教育うんぬんをいってますが、これでは何をかいわんやですよね。 それが「日本の近代の文化である」というなら私はあえて否定しませんがね。お好きにどうぞと。
ただこれだけはいわせていただきますが、短絡的に「高尚なもの=文化」だと思っている人が本当に多いです。「文化って何?」と聞いて答えられる人どのくらいいるでしょうか?普遍的な哲学や理念を内包するものと私は思っていますから、一見低俗であったり卑近なもの、あるいはポップなものであっても、そこに普遍的な哲学や理念があればそれは立派な文化だと思っています。あるいは「日本の文化」と「文化」を分けて考えなければいけないのでしょうか?しかし、「経済」と「「文化」がバランスよく機能してこそ、人々の心はより豊かになるのではないでしょうか。
ちなみに、不倫は文化か?どうか。(笑) セオリー通りに言えば、そこに哲学や理念があれば、やはり文化といえるでしょうけど、どーなんでしょうね。個人的な問題のほうが優先しているのではないかというか、ごく私的な哲学や理念があってもそれを普遍化できるかどうかという事につきるでしょうね。
なんだか長く(熱く?)語ってしまいましたが(笑)、「文化」を大切にしない国は衰亡するしかないんじゃないですか。今の日本はそれを象徴してます。皮肉を言うつもりはありませんよ(皮肉にしか聞えないかもしれないが)。だって、それはこの国が選択してきた道じゃないんですか?「経済新生」などとあいかわらず「経済」に多くの比重を置いているようですが、「文化」こそ再生あるいは新生する必要があると思いますがね。現に教育問題にしたってシステム論ばかりに終始しているような感じがします。最初に教育ありきだとは私は思わない。「文化」という基盤があってこそ教育システムが真っ当に機能するのだろうと思っていますが。)
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