第71回(令和2年)雑記


トップページへ戻る


[ 歌合戦の歴史 ] [ 過去の出場歌手 ] [ 司会者 ] [ 審査員 ] [ 記録 ] [ できごと ] [ 思い出の紅白歌合戦 ] [ 雑記 ] [ リンク ]


雑記
歌合戦感想 | 出場しなかった歌手 | 出場歌手に関する雑文 | 戯言 | 出場歌手希望

歌合戦の感想
第73回(令和 4年) | 第72回(令和 3年) | 第71回(令和 2年) | 第70回(令和元年) | 第69回(平成30年) | 第68回(平成29年) | 第67回(平成28年) | 第66回(平成27年) | 第65回(平成26年) | 第64回(平成25年) | 第63回(平成24年) | 第62回(平成23年) | 第61回(平成22年) | 第60回(平成21年) | 第59回(平成20年) | 第58回(平成19年) | 第57回(平成18年) | 第56回(平成17年) | 第55回(平成16年) | 第54回(平成15年) | 第53回(平成14年) | 第52回(平成13年) | 第51回(平成12年) | 第50回(平成11年) | 第49回(平成10年) | 第48回(平成 9年) | 第47回(平成 8年) | 第46回(平成 7年)

かっこ内はおおよその歌唱時間です。

 見間違い、聞き違い、勘違いによる誤記や誤植もあると思いますが、発見し次第修正しますので暖かく見守っていただけるとありがたいです。

オープニング
 新型コロナウィルスのため、史上初の無観客となった会場(NHKホール)のルーフステージ(2階の客席部分の特設ステージ)には総合司会の内村光良、ステージ上に2つある階段セットの1つに紅組司会の二階堂ふみ、もう1つに白組司会の大泉洋がわかれて立っています。 むっちゃ、ソーシャルディスタンス取ってる。
 ここでは出場歌手はステージ上に登場することはなく、シャボン玉のような丸の中に一組ずつの映像なり画像が表示される形。 ユーミンはこのシーンだけの衣装とメイクっぽい。
 歌手をひと通り紹介した後は、ステージ上にそれなりのソーシャルディスタンスで、もう1人の総合司会、桑子真帆アナウンサーも加わって集合。
 今回は、NHKホールだけでなく、NHK内の101スタジオ、オーケストラスタジオも歌手がパフォーマンスする場所として使用するとか。 101スタジオとオーケストラスタジオには、もう最初に歌う歌手がスタンバイしてる。
 そして、リモートからトークで参加する北島三郎とも中継。 重役みたいやな。 会話がかみ合っていない

I promise/King & Prince(3) [2:33]
 NHKホールでパフォーマンス。 無観客であることを活かし、ステージ上に歌手を360°囲んでしまうセットを組むという趣向。 間奏やCメロなしの1ハーフで短い方のテレビバージョンですが、アウトロが不自然に短くなることもなく。 パフォーマンス後に、次の曲を紹介。
 「I promise」は年末のシングルチャートで初登場1位だったため、再浮上はありませんが年明けのシングルチャートでもTOP 3をキープ。

パプリカ/Foorin(2) [2:16]
 101スタジオの入り口からスタートしてスタジオ内へ。 NHKホール上でキンプリや司会者、ゲスト審査員スタジオのゲスト審査員、ウラトーク席やホール内通路でNiziU瑛人がパプリカの振り付けをしているところをバックスクリーンに映す演出。 パフォーマンスは2年前の特別企画と同じ1ハーフ。 前年はTeam Eとの共演とはいえ2ハーフだったのに。 最初、完全なお口パクパクかと思っていたら、ボーカルのもえのひゅうがのソロの部分はマイクがオンなのかな。 いや、ひゅうがのソロの声は前年と同じかな。 そして、ラストにりりこ一番右の子がアクロバティックな動きを披露。 彼女も背が伸びたね。
 こちらもパフォーマンス後に次の曲を紹介。

恋する街角/山内惠介(6) [1:58]
 オーケストラスタジオから。 東京フィルハーモニー交響楽団(N響じゃないんだね)が演奏するという。 なんと贅沢な。 彼が歌合戦に初出場するはるか前、平成20年発売の曲。 この曲で初のオリコンシングルチャートTOP 50入りを果たし、その後のほぼ全曲がTOP 20入りとなる、ブレイクのきっかけとなったような曲。 「惚れたねほの字だねホッホー」の部分、ファンとのコール&レスポンスで盛り上がるそうで、ファンの皆様はテレビを見ながら叫んでいたでしょうか。
 2コーラス。 でも、アップテンポで1コーラスが短いし、間奏も短くされていたので、だいたい2分。

inside you/milet(初) [2:04]
 NHKホールのルーフステージからの歌唱。 英語と日本語が混じった歌詞で、日本語が英語のように聞こえる歌い方の歌手。 観客がいると観客がまぶしくてできないような、客席をライトで様々に照らす演出。
 普段は1ハーフのところ、サビから始まる形にする代わりに1コーラスが終わったら曲の終わりのパートに飛ぶ、前年のヒゲダンみたいにジャスト1コーラスにならないようなカットの仕方。
 「inside you」は2019年に発売されたメジャーデビュー曲。 ひょっとしたら追悼の意味もあっての選曲だったのかな。 2年前の曲ですが、年明けのデジタルシングルチャートに返り咲き。 「inside you」を収録したデジタルEPはデジタルアルバムチャートに返り咲き。 「inside you」を収録したアルバムもアルバムチャートでTOP 50返り咲き。

ゲスト審査員、ウラトークMC、ラジオ中継アナ紹介
 審査員ルームから。 ウラトークMCの山里亮太と渡辺直美も同じ場所。
 早速ゲスト審査員の1人、黒柳徹子とのトークあり。 思っていたよりうるさいと。 さらにもう1人、チコちゃんがさっそく怒ってましたが、今回はCGなしなんだね。
 ラジオ中継席はどこだろう。 同じスタジオ内だと、ウラトークの2人としゃべりが重なるから、別室なのかな。

視聴者投票のお知らせ
 今回はテレビ視聴時間に応じて投票数が増える方式。 チャンネルを合わせると1票、その後5分連続視聴が10回あると1票追加で、最大5票を、紅組か白組のどちらかに投票できると。 ちゃんと見ている(チャンネルを合わせている)人ほど投票数が多い仕組み、よいですな。

 紅組司会の二階堂ふみが「続いては日向坂46櫻坂46の皆さんです。」と紹介。 直前に歌った歌手がmiletなので、3曲連続紅組となります。 後から白組連続2曲だったと思われる箇所が出てくるので、miletの対戦相手は白組2番手の山内惠介日向坂46櫻坂46の対戦相手は、ちょっと考えるのが難しい感じです。

アザトカワイイ/日向坂46(2) [1:58]
 イントロなしの曲で、直前まで司会者のやりとりがあってぎりぎりかぶらなかった感じ。
 お口パクパク? 小声で歌っている声を拾っているような気もするけど。 動き激しいからね。 息継ぎなんか想定していない振りだよね。
 パフォーマンス時間は…。 2番だけでなくCメロと最後のサビも半分にカットされたのか。 短いな。
 「アザトカワイイ」を収録したアルバムは年明けのアルバムチャートを再浮上。

Nobody's fault/櫻坂46(初) [2:03]
 パフォーマンスが終わった日向坂46を写していたカメラが、そのままステージの前の方を写すとすでにスタンバイしている櫻坂46のパフォーマンスが始まりました。 最初はこの曲の正規のフォーメーションである14名。 サビ前に他のメンバーも加わってのパフォーマンスとなりました。 全員参加したのかな。
 初出場とは言っても、昨年まで欅坂46として4年連続出場していたグループ。 櫻坂46からグループ名を変更し、第1弾シングルを発売する前に初出場が決まり、「なぜ?」という声もありました。 でもグループ名が変わっただけで、メンバーがごっそり入れ替わったわけでも、曲の方向性がガラッと変わったわけでもないです。 欅坂46時代はダークな色の衣装が多かった気がしますが、今回は赤と白のおそろいの衣装。 ここは変わったのかな。 それとも歌合戦だからそういうコンセプトにしたのかな。
 最初はマイクオンだったけど、サビから後はお口パクパク? 振りが激しいし、ヘッドセットマイク直す様子もないし。
 パフォーマンス時間は…、Cメロがカットされて、日向坂46同様に短いな。
 「Nobody's fault」は年明けのシングルチャートでTOP 5返り咲き。

紅白SPメドレー ~みんなでエール2020~/Hey!Say! JUMP(4) [2:27]
 山田涼介をはじめ、Sexy Zone(この年の歌合戦に出場してないのに…)の中島健人King & Prince平野紫耀の「Simle Up! Project」の映像やコロナに従事する医師にリモートインタビューする映像のあと、山田涼介知念侑李が大泉洋とトークをしてパフォーマンスへ。 青いタオルを使って応援してください、と。 リリマリのときのAAAか。
 平成19年のデビュー曲「Ultra Music Power」と平成26年の「明日へのYELL」のメドレー。 エールはここに関係していたのか。
 バックダンスはジャニーズJr.の少年忍者。 「明日へのYELL」は青いタオルを振り回すメンバーだけでなく、青い旗を振るメンバーも。 彼らの一部は後でもう1回登場します。

足跡/Little Glee Monster(4) [2:46]
 この年のNコン中学生の部課題曲だったので、本来なら中学生との共演だったらしいです(この年のNコンは中止になったため、「足跡」は翌年の課題曲に繰り越しされます)。 アカペラではじまり、途中からピアノ伴奏がついたり、合唱する中学生の映像が映ったり、中学生っぽいコーラスも重ねられたり。 映像やコーラスは募集したのかな?
 Little Glee Monsterは12月下旬に芹奈が体調不良による一時活動休止が発表され、4人でのパフォーマンスでした。
 1ハーフのテレビバージョンをアカペラでサビの途中からスタートさせて1コーラス、そのあとの歌詞はいつもより少しカットする形でしょうか。

 同時デビューして大ヒットというSixTONESSnow Manを紹介する映像。 おそらく、前に出てきた日向坂46櫻坂46という紅組の2グループ連続に対する形で、ここで白組の2グループが連続してパフォーマンスする趣向だったのではないかと推測します。 残念ながら、Snow Manはメンバーが新型コロナウィルスへの感染が判明。 他のメンバーも濃厚接触者の判定を受け、デビューした年の初出場が決まっていながら、出場辞退となりました。

Imitation Rain/SixTONES(初) [2:32]
 メンバーの中からジェシー髙地優吾が大泉洋と話をしてからスタンバイ。 髙地優吾内村光良の番組(スクール革命!のことかな)でデビューしたと。
 「Imitation Rain」はYOSHIKI作品のデビュー曲。 そのことにも触れられていたので、YOSHIKIがバックでピアノを演奏したり、ドラムを叩いたり、曲前に何かコメントしたりするという演出も考えられましたが、今回はなし。 彼が登場するのはもう少し後になります。
 SixTONESはジャニーズのグループのため、過去に別グループとして歌合戦の舞台でパフォーマンスしているメンバーもいます。 NHKの関連番組で紹介されていたのは、髙地優吾松村北斗NYC boysのメンバーとして共に第60回(平成21年)に出場、森本慎太郎も同年の歌合戦内の企画コーナー「こども紅白歌合戦」にスノープリンス合唱団のメンバーとして出演済み。
 「Imitation Rain/D.D.」は年明けのシングルチャートでTOP 20返り咲き。

瀬戸内 小豆島 ~2020映えSP~/水森かおり(18) [2:27]
 人気YouTuber・フワちゃんプレゼンツのコーナーらしい。 ということでフワちゃんも登場。 今回の衣装デザインは、1990年代に歌手として、現在はデザイナーとしてユーミンのコンサート衣装も手がけたことのある篠原ともえ。 イリュージョンから巨大衣装に戻りました。 高さは歌合戦史上最大級の巨大衣装とか。 裾も無観客のNHKホールを活かし、客席部分をつぶして作られたステージいっぱいに広げられました。 巨大さでは小林幸子の方が勝ちますが、彼女の場合倉庫で制作してNHKホールへ搬入する関係で、あまり高くはできないのでしょうね。
 曲中、フワちゃんの自撮り棒に付けたスマホで、フワちゃん越しに水森かおりを撮影したような映像も(いらんと思うのよ。 特にフワちゃんが間奏でしゃべるところ)。 最後はSNSの枠っぽい飾りの中にフワちゃんと水森かおりが入るような構成。 でも、枠から衣装がはみ出てるんだよね。
 そして、あくまで巨大衣装がメイン、と言わんばかりにイントロは「のど自慢」で出場者が歌うとき並みに大幅にカット。 なんだかな。

EXIT登場
 第7世代(GENERATION)ということや、次の曲のリリックビデオに出演していることから呼ばれたようです。

You & I/GENERATIONS(2) [2:01]
 なんか、ぼーっと見ていたら衣装がジャニーズみたいだね。
曲調は、このファミリーによくある、アメリカではやっている音をうまく取り入れている感じ。
 前回と同じ1ハーフ。 イントロなし、アウトロなしはいつもと一緒だけど、アウトロの前の歌詞がカットされているから、短いんだよね。 イントロカットくらいにとどめてもらえないものか。
 「You & I」が収録されたシングルは年明けのシングルチャートを再浮上。

愛をください ~Don't you cry~/純烈(3) [2:03]
 データ放送連動企画。 リモコンの「決定」ボタンを視聴者が押した延べ回数が500回を超えると赤い花びら、1,000回を超えると白い花びらが舞うということでしたが、最終的には8,000回以上ボタンが押されました。 白い花びらが大量で、最後は彼らが見えなくなるくらい。 おとぼけキャラの小田井涼平なんかは自ら紙を食ってました。 ステージ正面に大きな扇風機が置いてあったらしいので、これも無観客ならではの演出ですかね。
 歌の方は、前回は1コーラスでしたが、イントロやアウトロを大幅にカットし、いつものテレビバージョンではBメロからの1ハーフをサビからの1ハーフにして2分ちょっとに納めました。

ブッダのように私は死んだ/坂本冬美(32) [3:39]
 桑田佳祐作品。 曲前に坂本冬美の初恋の人という設定の和歌山の桑畑佳祐(桑田佳祐)からのメッセージ映像あり。 さらに、イントロでの口上も桑田佳祐
 坂本冬美は「また君に恋してる」以来となるドレスでの歌唱。 死にかけたのか、セットの階段が13段。 1ハーフですが、3分30秒を超えています。
 年明けのシングルチャートでTOP 50返り咲き。

ゲスト審査員とのトーク
 サンドウィッチマンの2人と。 ボケをかました後、翌年が東日本大震災から10年ということを踏まえての話も。

We never give up!/Kis-My-Ft2(2) [2:32]
 パフォーマンスは101スタジオから。 ローラースケートを活かして柱状のセットの間をすり抜けるのもお手のもの。 1番のサビでスタジオを出て(こちらも移動はスイスイ)、近くのゲスト審査員スタジオでパフオーマンス終了。
 あの、ゲスト審査員同士はアクリル板で仕切っているのに、仕切りがないゲスト審査員の前にKis-My-Ft2がいるんですけど。 Kis-My-Ft2のメンバーはゲスト審査員の方を向いて話したりしていないけど、ゲスト審査員は彼らの方を向いているんですよ。 パフォーマンス終了後はすぐに離れて密な状態は短時間だったという理解でよろしいでしょうか。
 曲の方は平成23年に発売されたセカンドシングル。 初出場の前回がデビュー曲。 新しい曲も歌わせたって。

あんたの花道 ~腹筋太鼓乱れ打ちSP~/天童よしみ(25) [2:27]
 平成14年の曲。 歌合戦で歌うのは3回目。
 本来はSnow Manが「腹筋太鼓」をする予定でしたが、少年忍者から9名が代役を務めました。 そして、階段セットの上には少人数ながらも花柳糸之社中。
 思うんだけど、Snow Manが「D.D.」を全力でパフォーマンスした後に、ここで腹筋太鼓をやっていたら、数年前の欅坂46じゃないけど、途中で倒れるメンバーいたんじゃない? 少年忍者の皆さんも、最後上体を浮かせて静止させたところでプルプル震えてたもん。

奇跡2021 ~紅白バージョン~/さだまさし [4:03]
 この年の特別企画一発目。 オーケストラスタジオから。
 この方、歌合戦に出ていない期間も年明けはNHKの番組に出ていたし、この年はさらに新型コロナウィルス感染拡大で「のど自慢」の生放送ができなくなった期間に急きょ穴埋め番組を担当したりと、NHKへの貢献度は絶大。
 「奇跡~大きな愛のように~」を歌うのは第42回(平成3年)、50回(平成11年)に続き3回目。

Route 246/乃木坂46(6) [2:30]
 前半の紅組最後。 そんなことは触れられないのは前回と同じ。
 テレビ初披露となる、メンバー全員でのパフォーマンスらしいです。 乃木坂46と言えば、ステージからスカートの裾の高さが一定になるようスカート丈を調節した衣装が特徴的ですあ、今回はスカートの丈もそれぞれ、パンツスタイルのメンバーもいました。 この曲はそういうコンセプトか。
 小室哲哉作品、ということは言わなくてもわかる曲調や歌詞。

夢で逢えたら/鈴木雅之(4) [2:46]
 シャネルズとしてデビューして、この年で40年。 第47回(平成8年)にRAT&STARとして歌唱した曲。 24年ぶりの出場が発表された日に亡くなられた、彼のお母さまが好だった曲だそうです。 アニメ主題歌がヒットしての出場ではないの?という声に応えるように、大泉洋が「アニメ主題歌も歌われて、精力的に活動した年でした」みたいな説明でフォロー。
 歌の方はイントロ、間奏(セリフ)、アウトロを大胆にカットして、歌詞はフルを死守したのかな。

紅白 ディズニースペシャルメドレー [6:21]
 特別企画2つ目。 そして事前収録1つ目。

 閉園後の東京ディズニーランドで収録したと思われるパフォーマンス。
 乃木坂46は5人の精鋭メンバー。 紅組司会の二階堂ふみはこの年の朝ドラ「エール」で歌手を目指す役を演じて好評だったこともあり、ここでも歌を披露。 「(Superflyの歌唱まで)一番うまかったのが二階堂ふみ」「氷川きよしと一対一で歌わせるのはかわいそう」と、見た人の意見はそれぞれ。 事前収録にしたことで、このコーナーの出演者の本番のプレッシャーを減らしたことは、よいことだと思います。
 もっと言うと、この時間をパフォーマンス時間の短かった出場歌手の皆さんにちょっとずつ分配できれば、と思ったりもします。

北島三郎とのトーク
 「純烈の連中に紙をちゃんと食べるように言ってください」と。 大丈夫、食ってましたから。

山河/五木ひろし(50) [3:48]
 特別企画を挟んで白組が2曲続きます。 特別企画が、以前あったハーフタイムショーのような位置づけと考えると、五木ひろしは、この回で連続50回出場という前人未踏の記録を達成したこともあり、かつて50回の出場をもって歌合戦を卒業した北島三郎のような、究極の大トリを前半にもってきた感じかな、と思いました。
 連続50回出場を記念するかのように、曲の途中には過去の歌合戦での歌唱シーンを放送するところも(4K放送では、この演出はなかったそうです)。
 年明けのネット記事で「実はNHKとしては連続50回をもって五木ひろしに卒業してほしかった」というものがありましたが、本当のところはどうなんでしょうね。 過去には、後進に道を譲ってほしいとお願いして人選から外したり、本来なら落選だけど辞退という言葉を使ってもよい、と伝えたということはあります。 ヒット曲があり、視聴者からの支持があり、本人にも出場の意志がある限りは出場すればよいと思います。
 歌の方は、前回は大トリだったこともあり2コーラスで大エンディングも付いて5分近く、今回は前半のラストで1ハーフながら、アウトロもちょっと豪華で4分近くでした。 もし、50回で卒業と発表していたら、後半で2コーラスだったのかな、なんて思ったりもします。 3年連続前半なんすよ。

 前半の残り時間で、後半トップバッターのNiziU瑛人(この2組、「パプリカ」の時から着替えて、本番の衣装になってる)、そして本当に久々にNHKホールにやってきた福山雅治を紹介。

Make you happy/NiziU(初) [3:01]
 後半スタートはこの曲。 紅組司会の二階堂ふみがカメラの方を向き、総合司会の内村光良と白組司会の大泉洋はステージの方を向いていました。 放送を見ていた時は、カメラがオンになったことに2人が気づくのが遅れたのかと思っていましたが、後からMAYUKAのマイクトラブルでスタンバイが遅れ、イントロではMAYUKA抜きの8人しかいなかったことが気になっていたのかもしれません。
 NHKの不手際で準備ができていなかろうが、パフォーマンスが始まってしまうというのが歌合戦の特徴(悪い意味です)。
 CDデビュー前のプレデビューと称したデジタルリリースのみでの大ヒットとなった曲。 大ヒット曲であり、フルコーラスも短いことから、いつも通りのテレビバージョンかつフルコーラスのパフォーマンスとなりました。
 年明けのストリーミングチャートでTOP 5返り咲き。 デジタルシングルチャートでもTOP 10返り咲き。
 デジタルアルバムもTOP 10返り咲き。

香水/瑛人(初) [2:26]
 ちょっと心配げな司会陣の後ろを悠々と歩いて登場する瑛人。 ひょっとして、ステージに出てくるタイミングが遅れたのかな。
 パフォーマンスはおなじみの、友人である小野寺淳之介淳のギター演奏とコーラスのみでの歌唱。 歌合戦でのギター生演奏だけの歌唱は、カラオケでなくてよいというイメージと、ばっさりとパフォーマンス時間がカットされるという心配が同時に起こります。 今回も、いつものテレビバージョンからさらにイントロやアウトロが半分にカットされた1ハーフ。 間奏もひょっとしたらいつもの半分にカットされていたのかもしれない、そんなタイミングで歌詞テロップが表示されましたが、淳ちゃんと瑛人はいつものテレビバージョンの間奏のままでした。 2人そろって間違えたのか、歌詞テロップが出すタイミングを間違えたのか。
 「香水」は年明けのデジタルシングルチャート、ストリーミングチャートで再浮上。 「香水」が収録されたアルバム「すっからかん」が年明けに発売され、アルバムチャートを上昇。

北島三郎とのトーク
 「時代が変わったことを感じた」と。 悪い意味ではありません。

Perfume Medley 2020/Perfume(13) [3:22]
 平成20年のシングル「Dream Fighter」と「Baby cruising Love」、そして令和2年の新曲「Time Warp」のメドレー。 これまで歌合戦で披露したことのない曲を紅白独自のmixで披露。
 101スタジオからということで、演出もおとなしめ。 決して陳腐ではないのですけど、いつもの演出がすごいから。 どうせ最先端の映像技術を使えないんだから、と彼女たちのダンスを前面に押し出す方向への振り切りが見事。

イジメ、ダメ、ゼッタイ/BABYMETAL(初) [2:41]
 世界的に人気があるグループであることを紹介する映像、内村光良BABYMETALの大ファンというゲスト審査員お宮崎美子とのトークの後、パフォーマンスへ。
 BABYMETALの曲で1番有名なのはこの曲ということになるのですかね。
 もともとは3人グループで、現在のメンバーはSU-METALMOAMETALの2人。 でもパフォーマンスしているのは3人。 サポートメンバーが加わるのはBABYMETALのパフォーマンスをよく知る人であれば周知の事実らしいです。 サポートメンバーは数人いて、この日は岡崎百々子。 博多華丸の娘さんとのこと。
 この曲を含むベストアルバムが年末に発売され、年明けのアルバムチャートで2位を記録。

筒美京平 トリビュートメドレー/郷ひろみ(33) [2:33]
 昭和47年に発売されたデビュー曲「男の子女の子」と、彼にとって唯一のオリコンシングルチャート1位曲である昭和49年発売の「よろしく哀愁」のメドレー。 「男の子女の子」は第24回(昭和48年)に彼が初出場した際に歌唱して以来、「よろしく哀愁」は第48回(平成9年)にメドレーの中の1曲として歌唱して以来の、共に2回目の歌唱。
 どちらもこの年亡くなった作曲家の筒美京平作品です。 彼はもっともっと筒美京平作品があります。 例えば昭和48年から51年まで彼が歌合戦で歌った4曲は全部筒美京平作品です。 だから、2曲と言わず、もっと歌ってもよかったのにな。

やさしさで溢れるように/JUJU(初) [2:56]
 デビュー17年目で初出場というJUJU。 緊張していて、郷ひろみの歌の前に「また逢う日まで」を少し歌って見せた大泉洋に替わってほしいくらいだと。 声がうわずってます
 仲が良いというゲスト審査員の杉咲花と少し話した後、歌へ。 JUJUというと、黒っぽい衣装というイメージが強いですが、この場で黒い衣装になると、誰かを追悼する衣装になってしまうからか、白いシャツとパンツと帽子に光沢系のベージュのジャケット
 ストリングスをバックに歌った「やさしさで溢れるように」は平成21年のシングル曲。 この曲を収録したベストアルバムが年明けのアルバムチャートでTOP 50返り咲き。

朝ドラ「エール」特別企画[7:02]
 特別企画第3弾。

 客席に指揮をする人が見つけて気づいたのですが、皆さんイヤモニ付けてないね。
 そして「栄冠は君に輝く」を歌った4人で次のグループを紹介。

星影のエール 紅白SP/GReeeeN [3:42]
 「エール」主人公の窪田正孝も司会者エリアに来て、二階堂ふみとの2ショットが実現。 曲紹介もこの2人で。 曲前のトークではGReeeeNの4人はシルエット姿でNHKホールのステージに登場。
歌唱時は明るくなってついに顔出し? でもなんか変。 前年のAI美空ひばりのような。 CGとARを駆使して、NHKホールのステージでパフォーマンスしているように見せたGReeeeNのような4人だったそうです。 生歌唱ですが、NHKホールにはいなかったそうで。 そして、CGのお顔がご本人たちと似ているかどうかは、NHKとしては明言は避けています。 HIDEを知っている人からすると「誰がHIDEだかわからない」。 映画「キセキ -あの日のソビト-」でGReeeeN役を演じた俳優4人に似せているのでは?という声も。
 この年発売された「星影のエール」と平成20年の「キセキ」のメドレー。 「星影のエール」は朝ドラオープニングでは使われなかったCメロを使うこともなく、主に月曜日に放送されるロングバージョンだったのかな。 「キセキ」も同じくらいの時間で2曲とも同じくらいの扱い。
 「星影のエール」ではバックに「エール」のシーンが、「キセキ」ではバックに東日本大震災から10年間の被災地の映像が映されました。
 「星影のエール」は年明けのシングルチャートでTOP 50返り咲き。 デジタルシングルチャートにも返り咲き。

嵐×紅白 2020スペシャルメドレー/(12) [10:43]
 この年発売された「カイト」、平成30年の「君のうた」、平成19年の「Happiness」のメドレー。 この日は歌合戦の放送時間とかぶる20時からオンラインライブを開催。 その途中でライブを一時中断して歌合戦でパフォーマンス。 彼らとしては、初出場以来最も早い登場となりました。
 「カイト」の2コーラス後の間奏でメンバー一人ひとりからのメッセージあり。 その後、事前に募集した歌唱映像を重ねてサビをもう一度。 1ハーフの「君のうた」でダンサー6人追加。 最後1ハーフ「Happiness」でさらに大量になりました(25人くらい?)追加。 パフォーマンス後に内村光良とのトークもありました。
 「カイト」はこの年シングルとして発売され、意外にも彼らとしてはオリコンシングルチャートで初のミリオンセラーとなった曲。 それでも、歌合戦では前年に披露済み。 「君のうた」も、この曲が最新曲だった平成30年の第69回で歌唱済み。 「Happiness」も歌合戦ではよく歌われている曲。 そんな3曲でした。
 正直、15分とか異例のパフォーマンス時間が割り当てらえるという話を聞き「いくらなんでも特別待遇しすぎでしょ」と心配でした。 でも、安室奈美恵が引退する前の年に特別出演するときよりも、用意されたと報じられた時間は長かったような気がしますが、彼女の時にはその後出てきた「特別待遇に批判」みたいな記事がなくて、マスコミの対応が気持ち悪かったです。
 のパフォーマンスに話を戻すと、「っていつの間にこんなに歌えるグループになってたの?」と気づけたし(ライブ見ないから、歌合戦くらいでしか彼らのパフォーマンスを見ていないのです)、長過ぎるとも感じなかったので、ギリOKかなあ。
 「カイト」は年明けのデジタルシングルチャートで3位まで再浮上。 シングルチャートもTOP 50返り咲き。 「カイト」が収録された最新アルバムは年明けのアルバムチャートで1位に返り咲き。

アニメ「鬼滅の刃」紅白SPメドレー/LiSA(2) [4:32]
 「炎」がこの年のレコード大賞を受賞。 歌合戦でも触れられました。
 「鬼滅の刃」主題歌をリリースした前年から人気が一気に世代を超えて広がったLiSA。 「鬼滅の刃」映像も曲前、曲中とふんだんに使われました。 曲中の映像は特別に編集されたものだとか。
 初出場した前年の第71回歌合戦で歌唱した「紅蓮華」を1コーラスと、そのあと早替わりして、この年の新曲「炎」を1ハーフ。 ダンサーに囲まれるでも、舞台袖やセットの裏に隠れるでもなく、カメラからフレームアウトした状態での早替わりだったようなので、これも無観客ならではでしょうか。
 「紅蓮華」はこの年のシングルチャートで最高順位を更新、その後も売れ続けたロングセラー、「炎」は彼女にとって初のシングルチャート1位を獲得した曲。 前回はパフォーマンス時間が2分くらいともったいない扱いでしたが、今回は時間もたっぷり。 早変わりする時間もありました。
 「炎」はずっと売れ続けているので、デジタルシングルチャートやストリーミングチャートでは年明けも特に動きはなし。 シングルチャートは3位まで再浮上 「紅蓮華」はデジタルシングルチャートでTOP 5返り咲き。 シングルチャートでTOP 10返り咲き。 ストリーミングチャートでも再浮上。 「紅蓮華」を収録したアルバムもTOP 50内を再浮上。

I LOVE.../Official髭男dism(2) [4:10]
 101スタジオから。 この年もストリーミングが絶好調だった彼ら。
 初出場の前回は1番だけ?というような短さでしたが、今回は4分を超えました。 一方で、音響がまずかったのでは?という声も。 「音のバランスが悪い」「藤原聡の音程が乱れてる」「藤原聡がイヤモニを外した」などなど。 イヤモニを終盤に外したのは、前回も同じです。 2年連続でイヤモニの音がまずかったとしたら、やばいですな。
 「I LOVE...」は年明けのストリーミングチャートでTOP 10返り咲き。 デジタルシングルチャートでもTOP 20返り咲き。 シングルチャートでもTOP 50返り咲き。

北のおんな町 ~第4回 けん玉世界記録への道~/三山ひろし(6) [2:20]
 密を避けないといけないご時世、恒例の企画「連続してけん玉をキャッチした人の最も長い列」ギネス記録更新ができるか心配されました(いや、やらんでいいのよ)。 無観客となったNHKホールで、けん玉達人たちの間隔を十分とり、全員がマスクをすることで実現(いや、無理してやらんでいいのよ)。 125人の1人目に白組司会でけん玉素人の大泉洋、2人目以降はけん玉が得意なGENERATIONS数原龍友DJ KOO、そのあとは本当にけん玉が上手な方々で、最後にず~まだんけの2人と三山ひろし。 大泉洋が1番目なのは、大泉洋がいくら失敗しても、彼が大皿を成功させてから連続で大皿を決めればよいから。 大泉洋も1回で大皿を決め、無事2年ぶりにギネス記録更新となりました。
 今度は最後の一番けん玉がうまいはずのず~まだんけが失敗するとか、いっそ大ラスで三山ひろしが失敗して一同がずっこける、みたいな演出も見てみたい。
 嘘です。 ただ歌を聴かせてくれればええのよ。 ワイプの方が気になってしまって、歌が入ってこないんよ。
 けん玉の皆さんのネタとしては、今回は新型コロナウィルス感染拡大を受け、例年は日本全国からけん玉の強者を(自費で)東京まで集まってもらっていたところ、関東地方限定にしたそうです。 今回成功した要因は、リハーサルの回数も減らしたことがよかったのか(前回は3日で25回をやって2回失敗、今回はリハーサル6回で失敗なし)、前回と半数が入れ替わって、プレッシャーを感じる人が少なかったのか、観客がいなかったことがよかったのか。 さらには、NHKとしてはけん玉ギネス挑戦は10回は、続けたいということらしいです。 あと6回?

夜に駆ける/YOASOBI(初) [4:38]
 最初の出場歌手発表時に紅組歌手が1組少なく、後から発表されたのはこのお2人。 ブレイク時からテレビ番組にも出演していましたが、テレビ番組でのパフォーマンスは今回が初めて。
 NiziUが「プレデビュー」を強調しているので「CDデビュー前に出場歌手に選ばれるなんて」という意見が出ましたが、YOASOBIに至ってはCDデビューは歌合戦出場後(年明け)です。
 埼玉県所沢市の角川武蔵野ミュージアムにある本棚劇場からの中継だったそうです。 デジタルシングルにないイントロが追加されて、フルコーラスより長くなってる。
 「夜に駆ける」はずっと売れ続けているので、年明けのストリーミングチャートでは特に動きはなし。 デジタルシングルチャートでは2位まで再浮上。

みんなで踊ろう!前向きスクリーム!/関ジャニ∞(9) [2:38]
 前年もメドレーの1曲として歌っていた曲。 この年は、ステイホーム期間にSmile Up! Projectで「前向き体操」を発信し、動画ではやったこともあっての選曲らしいです。 図らずも2年連続のパフォーマンスって、ヒデキの「YOUNG MAN」みたいだ。 ゲスト審査員の室伏広治が一緒に前向き体操をやるよう依頼され、翌年に延期された東京オリンピック・パラリンピックに向けて「前向きに勢いつけていきたい」とコメント。 そう、前向きにね。
 審査員ルームの審査員(他のゲスト審査員も踊らされているぞ) Perfumeも踊っていたけど、場所はどこだ?バックがえらいきれいだ。 オーケストラスタジオにはフワちゃんがいるぞ。 NHKホールの通路にはけん玉の2人(数原龍友DJ KOO)、その後ろの覆面姿は誰?と思ったら関口メンディーかい。

うるうるうるう~能動的閏〆篇~/東京事変(初) [4:24]
 101スタジオから。
紅組司会の二階堂ふみが大ファンなんだとか。 東京事変としては初出場ですが、椎名林檎とバックバンドという形で全メンバーが歌合戦でそろってパフォーマンスしたことが過去に2回あるそうです。
 そういや、2020年ってうるう年だったね。 いろいろあり過ぎて忘れてた。
 歌詞テロップのフォントが他の歌手と違って、しかも縦書き。
 最初、椎名林檎が笠をかぶっていて、途中から笠をかぶった和服の女性ダンサーが出てきて(この年中止となった数々の伝統行事から、越中おわら風の盆をイメージ)、最後は椎名林檎やダンサーが黄色い旗を振ったりしていて、はっきり言うと変なのですけど、まあ椎名林檎のステージだからな、と納得してしまったり。

雨のち晴レルヤ ~歓喜の歌 紅白SP~/ゆず(11) [2:50]
 オーケストラスタジオから。 曲前に司会者とゲスト審査員の宮本亞門とのトーク、そして曲前に北川悠仁のしゃべりあり。
 この曲を歌うのは、新曲だった第64回(平成25年)以来2回目。今回はオーケストラに加え和楽器部隊も従え、間奏をオリジナルの「新世界より」から「歓喜の歌」のメロディーにするスペシャルアレンジ。 ゆーじんのピアニカにはマイクが付いていたけど、音は拾っていなかったような。
 後半だしゆずだしオーケストラとの共演だから、もうちょい長いかなと期待していましたが、第64回と同じ1ハーフで意外と短かったというのが個人的な印象。 それでも、第64回に比べると間奏長め、アウトロもちょっと付いて20秒くらい長くなりました。

裸の心/あいみょん(2) [3:12]
 総合司会の内村光良に「お久しぶりでございます」と挨拶。 内村光良が「去年は寂しかったです」と返しています。 そう、前年は出場していないんだよ。 選ばれなかったんだよ。 この年は、この曲で歌合戦に出場すると周囲に宣言していたらしいです。
 ゲスト審査員の吉沢亮が主演映画の主題歌をあいみょんが担当して以来、彼女の曲が大好きとのこと。
 衣装は映画「男はつらいよ」の寅さんをイメージさせるカラーコーディネーション。
 「裸の心」は年明けのデジタルシングルチャートでTOP 10返り咲き。 シングルチャートでもTOP 50返り咲き。 ストリーミングチャートも再浮上。 収録されたアルバムも年明けのデジタルアルバムチャートでTOP 10返り咲き、 アルバムチャートもTOP 50返り咲き。

ENDLESS RAIN/YOSHIKI [3:54]
 事前収録その2。
 アメリカ在住のYOSHIKIのピアノ、QUEENのブライアン・メイのギターをはじめとする演奏に合わせ、QUEENのロジャー・テイラー、イギリスからは過去に歌合戦出場経験もあるサラ・ブライトマン、そしてNHKホールからはSixTONESLiSABABYMETALmiletが「ENDLESS RAIN」を歌唱。

愛をこめて花束を/Superfly(5) [4:33]
 オーケストラスタジオから。 二階堂ふみと大泉洋はNHKホールから移動。 結構遠いそうです。
 平成20年発売の彼女の代表曲の一つ。 歌合戦での歌唱は第68回(平成29年)以来2回目。 前回歌唱時はオリジナルに近いアレンジでしたが、今回はオーケストラアレンジ。
 今回もCメロはカットなんだね。 それでもオリジナルよりややゆっくり目だったため、時間は前回より長くなっています。

Documentary film/Mr.Children(2) [4:34]
 101スタジオから。 事前収録その3。
 平成20年以来12年ぶりとなる歌合戦出場。 前回同様、スタジオからのパフォーマンス。 前回はバンドの周りに人がたくさんいましたが、今回はストリングスを演奏する人がいる構成。 ちょっと桜井和寿のボーカルのボリュームが小さいのかな。 事前収録だから、こういうボリュームにしてくれって、要請があったのかな。
 「Documentary film」が収録されたアルバム「SOUNDTRACKS」は12月の発売のため、年末もアルバムチャート上位にとどまっていましたが、年明けのチャートでTOP 5内を再浮上。

天城越え/石川さゆり(43) [3:25]
 ここで唯一のあからさまな番宣。 他はゲスト審査員(杉咲花、吉沢亮、チコちゃんあたり)が話している最中に、ひっそりとワイプや字幕で番組名が出るくらいだったのに、時間をとって映像が画面いっぱいに放送されます。 もうすぐクライマックスを迎える大河ドラマ「麒麟がくる」。 そう、新型コロナウィルスの影響で撮影中断があり、本来なら年内に終わる予定が、年が明けていよいよ終盤というタイミングで、呼び込み時なんすよ。 ゲスト審査員の染谷将太のコメントも100%番宣。 そして、その大河ドラマに主人公の母親役で出演していたのが石川さゆり。 でも、年内で彼女の出番は終わってたんだよね。
 曲はすっかりおなじみ。 今回で12回目の歌唱です。 2年に1回この歌を歌うため、アレンジをいろいろ工夫していて、今回はテレビアニメ「鬼滅の刃」の挿入歌「竈門炭治郎のうた」を作・編曲した椎名豪との(正確には、もう1人、朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の音楽をオーケストラアレンジした宮野幸子も参加してます)のコラボによるオーケストラアレンジ。 「テレテンテレテンテレテンテレテンジャンジャン!(伝われ!)」というオリジナルのイントロが聴きたかったり。 今回、イントロがほとんどなかったんだよね。 だから「天城越え」にしては時間が短めでした。
 この年の石川さゆりの着物も「鬼滅の刃」を意識したデザイン(鬼舞辻無惨が女性として和服を着ていたとき)ではないか、という声も。

うちで踊ろう(大晦日)/星野源(6) [4:18]
 101スタジオから。 曲前のトークは生、パフォーマンスは事前収録らしく、事前収録その4。
 この年のよく聴かれた曲の一つ。 ステイホーム期間に自由にコラボできるような素材として公開され、本当にいろんな人がコラボして様々な話題を呼びました。
 歌合戦では2番以降の歌詞を加え、弾き語りは最初だけであとはバンドを従えてのパフォーマンス。 Cメロがあって、そのあとは転調するんすね。
 ギターはさっき(いや、事前収録だから…、ようわからんわ)東京事変として出ていた浮雲。 2回目の出場以来、好待遇が続く星野源、今回もパフォーマンス時間は4分を超えています。

限界突破×サバイバー/氷川きよし(21) [2:35]
 衣装デザインが新宿2丁目の方ということで、同じく新宿2丁目からやってきたらしいダンサーが早替わりも含めてサポート。 最初はお立ち台衲衣で白いマントをスカートの裾のように広げた姿、1コーラス目サビ前に赤と黒の衣装に替わり、さらに間奏で金のマント姿に替わって宙づり。
 いつも通り、パフォーマンス時間は後半としては短い方ですが、インパクトが大きいのもいつも通り。

瑠璃色の地球 2020/松田聖子(24) [3:51]
 国際宇宙ステーションに滞在中の野口聡一さんからのメッセージが紹介されてから歌へ。 今は国際宇宙ステーションにいてもネットは使えるし、歌合戦も録画して送ってもらい、1月2日に見ることができるのだとか。
 曲の間に国際宇宙ステーションから撮影した地球の映像が挿入される演出あり。 ステージのバックにも地球が。
 デビュー40年の松田聖子がこの曲を歌うのは、この曲が発表された昭和61年の第37回、原田真二のピアノ演奏と共に歌った平成13年の第52回(この時の曲名は「瑠璃色の地球2001」に続いて3回目。 「瑠璃色の地球 2020」は歌合戦のためのタイトルではなく、この年発売された「SEIKO MATSUDA 2020」の中の収録曲のタイトルです。 アレンジがそのアルバムバージョンかどうかはわかりません。
 第37回以外は、「瑠璃色の地球」を歌う時は、結構地味で落ち着いた衣装だね。
 彼女はもともとカウントダウンライブを開催するため、中継での歌唱予定だったところ、鉄道の終夜運転が中止となり、カウントダウンライブも中止となったため、NHKホールでの歌唱となりました。

守ってあげたい/松任谷由実 [5:28]
 101スタジオから。 事前に発表されていたのは、この年NHKの77億人えがおプロジェクトに使われた「守ってあげたい」だけ。 でも「守ってあげたい」は1ハーフでとっとと切り上げます。 その後、松任谷由実が一緒に歌を作ったと言うと、スモール3(出川哲朗、田中裕二、岡村隆史)を加えて「きみのためにSuperman」と「やさしさに包まれたなら」も披露。 特別企画発表時に「生半可じゃ出ませんよー」(うろ覚え)とユーミンのコメントが発表されていたのは、こういうことだったか。 スモール3との共演は放送時まで発表されていませんでした。
 岡村隆史がいるってことで、パフォーマンス後には当然のようにゲスト審査員スタジオからチコちゃんも乱入。
 「守ってあげたい」と「やさしさに包まれたなら」が収録されたベストアルバムが、年明けのアルバムチャートに返り咲き。

田園/玉置浩二 [3:35]
 101スタジオから。 でも東京フィルハーモニー交響楽団オーケストラの演奏つき。 つまりは事前収録です。 事前収録その5。 玉置浩二がこの曲を歌うのは、ソロとして歌合戦に初出場した平成8年の第47回以来。
 白組司会の大泉洋にディレクターが「歌合戦で聴きたい曲がありますか?」と聞き、大泉洋が「同じ北海道出身の玉置浩二の『田園』が聴きたい」と答えたところ、今回の特別企画が実現したとか。 そして、あくまでネット記事ネタですが、ドタキャンされないように事前収録にしたという話。 だから、特別企画の発表が12月30日とギリギリになったのかな。
 司会者の希望を聞いた出場というのは、過去に黒柳徹子が総合司会を引き受ける際に「マッチや竹内まりやが出場するなら引き受ける」と交渉し、近藤真彦が返り咲いたということがありました(竹内まりやはその年の出場は実現せず)。 「デビュー30周年ではあったけど、特に目立った歌手活動をしていなかった人がなぜ?」と言われ、さらには白組のトリまで務めたことを考えると、特別企画枠にすることで、間違ってもトリにはしないという落とし所が見つかったのかもしれません。 ところで、ディレクターは二階堂ふみには何も聞かなかったのかな? いわゆるアミューズ所属タレントへの特典ってやつか?
 それにしても、玉置浩二はあまり変わらない艶っぽい歌声とは裏腹に、ビジュアル(主に髪型がや髪の色)が歌合戦に登場するたびにガラッと変わりますな。

家族になろうよ/福山雅治(13) [4:44]
 本来であればデビュー30周年でいつも通りパシフィコ横浜でカウントダウンライブをしていたであろう福山雅治。 新型コロナウィルスの感染拡大を受けてツアーは一時中断となり、大晦日はNHKホールのステージに立つことができました。 まさか、前回の「三津谷寛治"生"ダメ出し」でのやりとりがここで活きるとは。 NHKホールで歌合戦のステージに立つのは、初出場した第44回(平成5年)以来。
「家族になろうよ」はこの曲が発表された年の第62回(平成23年)以来の歌唱。 今回はスペシャルアレンジとのこと。

北島三郎とのトーク
 途中登場しない時間が長かったから、てっきりもうお休みになって出てこないのかと思ったよ。 「感動しました」と。 50回も出場していたのかと思うと、感無量だとも。 昔は日本のために歌っていたのが、最近の若い歌手は世界を歌っていると。

ゲスト審査員とのトーク
 黒柳徹子と。 今回は特にすばらしい、心のこもった歌合戦だったと。

アイノカタチ/MISIA(5) [4:44]
 3年連続3回目の歌唱。 1回目はゲスト審査員だった佐藤健が出演したドラマの主題歌、という紹介(そして、その年の最新曲として「つつみ込むように…」とのメドレーとして披露)、2回目は紅組司会綾瀬はるか主演ドラマの主題歌(同じドラマです)ということでメドレーに組み込まれることが決まり、今回は曲を作ったGReeeeNが初出場したから? そして1曲のみ、フルでの歌唱となりました。 過去の2回がシングルに近いアレンジだったのと比べると、今回は違うアレンジっぽい。 この年発売されたジャズアルバムやクリスマスアルバムに収録されたどちらかのアレンジだったのか、「家族になろうよ」同様にスペシャルアレンジだったのかはわかりません。
 ついに大トリ。 前年紅組トリを務めたこともあり、出場歌手が発表された段階で紅組トリの有力候補の1人でしたが、直後にテレビ番組の取材中に落馬して胸椎を骨折して全治6週間となっていたことがわかり、出場自体が危ぶまれました。 しかし無事に復帰し、そして大トリを務めあげました。
 衣装はアニメ「機動戦士ガンダム」に出てくる百式、イノシシ、とろろ昆布と様々なものを連想させたようですが、歌唱に茶々を入れる声は見当たりませんでした。
 「アイノカタチ」は年明けのデジタルシングルチャートでTOP 20返り咲き。 シングルチャートにも返り咲き。
 アルバムチャートでは、アレンジの異なる「アイノカタチ」を収録した2枚のアルバムが返り咲き。

エンディング
 まず、司会者を映して審査を呼びかけ、その後今回のパフォーマンスを振り返りが終わると、ステージ上には、歌い終わったMISIAをはじめ、NHKホールで歌った出場歌手のみなさんと司会者。 101スタジオやオーケストラスタジオで歌った皆さんは、主に101スタジオにいたようです。
 審査結果は
 紅組: 2,635,200票
 白組: 1,383,180票
久々に紅組が白組に大差をつけての勝利となりました。 福山雅治が大差で負けたことについて「納得いかないな」「洋ちゃん(大泉洋)何かした?」とつぶやいていたそうです(本気で怒っているわけではないです。でも悔しかったそうです)。
 「蛍の光」は1年限りのオファーを4年連続で受けているのか?作曲家の都倉俊一。


司会
 安心して見ていられる総合司会の内村光良、司会進行はともかくしゃべりに不安はない白組司会の大泉洋に対し、司会初挑戦の二階堂ふみが一番不安視されていたと思います。 それがふたを開けてみたら、気の利いたアドリブを言うことを求められていない分、素直に司会に専念することで、一番落ち着いて見えたという。 最初は内村光良や大泉洋のしゃべりをぶった切っていましたが、後半になると「あの、よろしいでしょうか?」と了解を得て、紅組歌手の紹介をするという丁寧さ。 猛獣使いのようだ。
 もちろん、大泉洋も福山雅治のものまねを披露したり、三山ひろしのけん玉企画に参加するなど、サービス精神旺盛でした。 一番効果的だったのは、紅組歌手のパフォーマンス後でも、いやむしろ紅組歌手のパフォーマンス後の方がパフォーマンスを称える言動が多かったところでしょうか。 「紅組応援団長」なんて声も。

進行
 例年よりはぎちぎちでなかったと思います。 パフォーマンスする場所をNHKホールのほか、オーケストラスタジオと101スタジオに増やす、NHKホールもルーフステージやステージ上に次の歌手をスタンバイさせておいてメドレーのようにつなぐことができたため、変に間延びした時間は格段に減りました。 そうなると、さらに欲が出るもので、余韻を味わう間もなく次の歌手へ行ってしまう場面が気になるのですよね。 これは出場歌手が多い歌合戦だから仕方ない部分もありますが、映像の時間を削ったりして、1秒ずつでも伸ばせないもんですかね。

選曲
 ここ数年と比較すると、メドレーが少ない年でした。 演歌だけでなくポップスも、その年のヒット曲にこだわらなくなったのも、だいぶ慣れました。 そもそも演歌歌手が少なくなってますし。
 その年の曲でない場合は、なぜ今回の歌合戦でこの曲を歌うのか、という説明があった方が親切な気はします。 テレビ放送の中でなくてもよいので。 例えば、事前に公開された歌唱順や見どころの資料を見ると、ゆずの「雨のちハレルヤ~歓喜の歌 紅白SP~」には、

やまない雨はない。 喜びの歌をみんなで 歌える日が来ることを 信じて!
と書かれていて、そういう意図か、と思えるわけで。

歌唱順
 先攻後攻がころころ変わることに加え、白組が1組少なくなったこと(理由が理由だけに、繰り上げはなし)や、意図的に紅組2曲連続(正確には3曲連続)、間をおいて白組2曲連続(前半の正式な出場歌手のラスト2曲)、後半は紅組が1組多いし、特別企画も多数。 もはや対戦なんてどうでもいいや、という構成に感じられました。
 先攻後攻の入れ替えの多さや、紅組にも白組にも属さない特別企画の多さは、単純な男女の対戦という構成から変わろうとしている現れらしいので、歌合戦を毎年見る視聴者としては見守るしかないかと思います。
 個人的には、紅組が5年ぶりに大トリだったので、それだけでいいや。 ここだけはなるべく紅組と白組を均等にしてほしいのです。 紅組の美空ひばりが6年連続で大トリを務めたことなんて、もう50年近くも前の話。 その後は紅組と白組で五分五分か、白組が大トリのことが多く、特に平成以降は圧倒的に白組の大トリが多いのです。

演出
 ソーシャルディスタンスを保つために、歌手のバックに無意味な応援が入ることはほぼなし。 バックダンサーも最低限(GENERATIONSはバックダンサーなしで、Hey!Say! JUMPのバックには少年忍者がいて、GENERATIONS的には「あれ?」と思ったかも)。
 物理的にバックに人を配置することが難しい分、スクリーンに人の映像を映す演出が多かったのは仕方ないか。

パフォーマンス時間
 最も長かったのが活動休止前最後の出場だったで唯一の10分超え。 第41回(平成2年)の長渕剛以来、歌合戦史上2組目。 彼らの場合、これまでも特別企画で1曲歌い、さらに自分たちの場所で5分くらい歌い、と長かったので、デビュー10年まで初出場できなかったことを考慮しても、もう特別待遇はいらんと思うのですよ。
 以外でも、トリの2組をはじめ、4分を超えた歌手が9組(特別企画は除く)いた一方で、前半に2分前後(2分5秒まで)の歌手が6組と結構目につきました。 山内惠介の場合、2コーラス歌っての長さなので「歌は(1コーラスが短くても)2コーラス」という、昔の原則に照らし合わせれば問題ないです。 その他の歌手は、1ハーフをさらにカットしたり、限りなく1コーラスに近かったり、そこまでするなら特別企画を減らせないもんかなと思います。 演歌も、いつもの歌番組なら2コーラス歌えるところを1ハーフにすることが当たり前になってしまっています。
 その他、適当に調べた結果はこちらをどうぞ。

審査方法
 今回は無観客のため会場審査はなし。 ゲスト審査員と視聴者審査は同じ方式。 年明けのどこかのネット記事で「ゲスト審査員と視聴者審査の重みが同じなのはどうか」と書かれていましたが、20年近く前からそうなっているので、何を今回初めてだったかのように書いているのだろうとツッコんでました。
 今回は視聴者を立てつつ、白組大差での勝利にならないうまい方法だったと思います。

全体として
 よかったよ。 出場歌手中ジャニーズのグループが多すぎと思ったけど、紅組が大トリで紅組勝利だったから、個人的にはいいや。