第53回(平成14年)雑記


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雑記
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かっこ内はおおよその歌唱時間です。

オープニング
 暗かったステージが花火をきっかけに明るくなると、出場歌手が並んでいるという、例年よりシンプルな演出。
 安室ちゃん、相変わらずぶちかましてます。 拍手はしても「はいはい、次々」と、早くステージからはけたがっているような。
 この年は歌合戦のサポータというものがあり、紅組のサポーター代表は高野志穂、白組のサポーター代表は小澤征悦。 朝の連続テレビ小説「さくら」のヒロインとその相手役。

ロマンティック 浮かれモード/藤本美貴(初) [2:46]
 前年の松浦亜弥同様、ハロプロ所属の歌手で、CDデビューした年に初出場。 いつもはパンツが見えそうなほどのミニスカートですが、歌合戦の舞台では少し長め。 はじめからいたちびっ子ダンサーに途中からちびっ子ダンサーが加わったと思ったら、モーニング娘。の若いメンバーでした。
 藤本美貴は、ソロとしての出場はこれが最後。 翌年からモーニング娘。に加入し、そちらでの出場となります。

NEW PARADISE/w-inds.(初) [3:04]
 DA PUMPの弟分グループが歌合戦初出場。 左隣にいた女性は彼らのファンでした。 ラップパートで3人が客席に降りるシーンがあったのですが、そこで歌われると3階席(しかも最後列に近い)からは全く見えません。

VALENTI/BoA(初) [2:58]
 この年、紅組で最も歌い踊ったのは彼女でしょう。 そうでなければモーニング娘。

恋のマイレージ/RAG FAIR(初) [2:28]
 リズムをとる人と色めがねをかけている人がアクセントになっているグループだと思いました。 今のところゴスペラーズとはかぶらないで活動できそう。

夢ノカケラ…/ZONE(2) [3:13]
 イギリスっぽい衣装にネイティブ・アメリカンの羽根のようなものを背中につけて歌唱。 イギリス文化とネイティブ・アメリカ文化の融合?
 さすが出場2回目。 歌唱は前回よりも格段に落ち着いていました。

二人のアカボシ/キンモクセイ(初) [3:13]
 曲紹介の際に言われていましたが、確かに懐かしいサウンド。 昔で言うなら「シティ・ポップ」と言われたジャンルかな。

ゲスト審査員紹介
 審査員リポーターは前年に引き続き膳場貴子アナウンサーと、翌年白組司会も務めることになる高山哲哉アナウンサー。
 力士さん(朝青龍関の付き人?)が3階席の後ろで立ち見していました。
 右斜め前の高齢の女性は岸惠子に反応していました。

ここでもう攻守交替

おまえと生きる/山本譲二(12) [2:45]
 歌合戦の演奏をしている三原綱木とザ・ニューブリード、そして東京放送管弦楽団が久々に舞台に登場。
 長山洋子細川たかし前川清による寸劇あり(いらないと思うのですが)。 ということは、現在の山本譲二の位置づけって、山川豊と同じ?

女人高野/田川寿美(4) [3:02]
 前回出場は第49回(平成10年)で、この時は3年ぶり3回目でした。 今回は4年ぶり4回目の出場。
 エレキ・ギターを演奏しながらの歌唱で話題となった曲でしたが、歌合戦ではエレキなしだったのが残念。 あれではただの「初出場で気張りすぎて衣装が常軌を逸してしまった若手歌手」みたい。 エレキ・ギターを弾きながらの歌唱となったレコード大賞では、どうしても手元に気を取られて口がマイクから離れる箇所があったので、「歌をしっかり聴かせる」という意味ではエレキなしもわかるような気がします。
 曲調といい、K-UNITの奇妙な衣装と踊りといい、坂本冬美「夜桜お七」のような感じでした。

かくれんぼ/堀内孝雄(15) [2:50]
 イントロで観客が拍手をし始めた頃に「もういいかい」という声が入り、拍手をしてよいものか迷っていたら、堀内孝雄本人が優しく手拍子を求める仕草をしていました。 曲調としては梓みちよ「二人でお酒を」を思い出しました。
 ちなみに、この曲の紹介を担当した稲垣吾郎は、田川寿美の歌唱中に舞台端にスタンバイしており、暗闇の中で自分のダンス振り付けの確認をしていました。

流氷恋唄/藤あや子(11) [3:05]
 前回同様、この曲も小野彩作詞・作曲ってことで自作曲。 40過ぎとは思えない秋田小町。

憧れのTVヒーロー&ヒロイン50年ショー? [7:39]

おお牧場はみどり/東京放送児童合唱団、モーニング娘。の6人
ひょっこりひょうたん島/ミニモニ。(2年連続のゲスト出演だ)
月光仮面は誰でしょう/氷川きよし
ひみつのアッコちゃん/安倍なつみ
レッツゴー!!ライダーキック/w-inds.
キューティー・ハニー/飯田圭織石川梨華藤本美貴(バックの映像、アメリカではぼかしを入れないと放送できないのでは?)
詠人/北島三郎
おさかな天国/柴矢裕美(緊張していたのか、伴奏が聴こえづらかったのか、声は震え音は不正確)
 「詠人」は知らんかったわ。

花唄/TOKIO(9) [3:09]
 数年前はCDセールスだけで見れば、文句なしのがけっぷちアイドルでしたが、気がつけばこの年は出場歌手の中でも数少ないシングル1位アーティスト。
 前回、今回の活躍ぶりを考えると、後半に登場しても良いのではないでしょうか。
 カメラを完全に意識したパフォーマンスはさすが出場回数9回。

Yeah!めっちゃホリディ/松浦亜弥(2) [2:50]
 同じハロプロのメロン記念日がダンスで応援。
 メロン記念日が登場する前、振り付けを完全マスターして一緒に踊るファンが客席にいて、観客はその人に釘付けでした。
 視聴者の皆様は、白目をむいていた審査員の仲間由紀恵さんに釘付けだったでしょうか。 テレビにはほとんど映らない、ステージの上の方にある大型モニターに映される映像を上目で見ていただけで、決して目の前のパフォーマンスにあぜんとしていたのではありません。

優香登場
 3年連続の応援ゲストかな。 次の登場するグループをラップで紹介・・・できてません。

マルシェ/KICK THE CAN CREW(初) [3:01]
 いかにもヒップ・ホップ風なダンサーに続き、意味不明な和服っぽい衣装のダンサーも登場。 今回の出場歌手選考は、「歌手の幅を広げる」方針で、このグループもそれで出場したのかもしれませんが、NHKがどうやって演出したらよいのか、扱いに困っている様子がうかがえます。
 曲は「上がってんの?下がってんの?」ってやつです。

あきらめましょう/華原朋美(4) [2:43]
 第49回(平成10年)以来となる出場。 この間ヒット曲がなかったわけではありませんが、休養~カムバックしてシングルがTOP 10入り~また休養~カムバックしてTOP 10入りと山あり谷ありで、見るからに表情のない顔で歌ったり、放送が難しい時期だったので。
 むしろこの年の方がヒット曲ないのに・・・、という気も。 ヒットはしませんでしたが、缶コーヒーのCMソングとしてサビの「パッパパラッパ」がはやりました。 これは完全な邪推なのですが、この頃NHKの番組にレギュラー出演していたことだけでなく、同じ事務所所属で歌合戦に毎年のように出場していた布施明が、この年は出場していないので、彼の枠を彼女に譲ったのかなーと。
 パフォーマンスの方はZONEがバックで応援。 もちろん当て振りで、「パッパパラッパ」の部分を華原朋美と一緒に振りをつけて踊っていました。 ドラムの子までドラムの音が鳴っていてもドラム叩かずに踊ってました。 演奏じゃなくて、ダンスでの応援でよかったんじゃないの?
 過去3回の出場と比べて、歌唱は一番安定。 もっと良い曲でまた出場できるとよいですね。

ゲスト審査員とのトーク
 ゲスト審査員席の阿川佐和子と。 この時点での勝敗を聞かれましたが、当然答えられるわけもなく、それよりも、先ほどの「憧れのTVヒーロー&ヒロイン50年ショー」で出てきた「みんなのうた」で最初に放送された曲は自分はわかってしまったものの、両隣の市川新之助も宮本恒靖も知らなかったことが悲しかった」と言っていました。

RAIN OF PAIN/A PUMP(5) [3:07]
 歌合戦オリジナルのダンスはすっかり恒例に。
 次の中間審査で舞台上に出る予定の白いロングドレス姿の和田アキ子が、最初は舞台端のセットの後ろで応援していたのですが、途中から一時はDA-PUMPのすぐ近くまで来て飛び跳ねて応援していました。 1人だけ、場違いな応援でしたが、ジャニーズ事務所にも友達多いのに、そこから敵視されているグループの応援を煽るなんて、和田アキ子のそんな一般のお茶の間感覚なところは好きです。
 DA PUMPは弟分のw-inds.の初出場を見届ける形で、この回で連続出場はいったん終了。 次の出場は16年後となります。

爆笑問題登場
 流行語となった「タマちゃん(この年多摩川に現れたアゴヒゲアザラシ)」、この年ノーベル賞を受賞したサラリーマンの田中耗一さん、そしてワールドカップで準決勝まで進出した韓国に触れて、韓国はチームカラーが赤だったので、紅組もベスト4まで残るでしょう、というオチ。

SAMURAI DRIVE/hitomi(2) [2:58]
 第51回(平成12年)以来2年ぶりの出場。
 裾が広くて重そうな衣装のため、スタンバイするとき、スタッフが裾を持ち上げて運んでいました。
 これですよ。 彼女に求めていたものは。 こういう衣装。 前回出場したときはやけにおとなしめだったから。

中間審査・ゲスト審査員とのトーク
 客席は「爆笑オンエアバトル」でやっていた、ボールを使った集計。 集計に先駆け、ゲスト審査員席の写真家・岩合光昭に「どちらに投票しますか?」とズバリ質問。 カメラマンなので、15台のカメラや音声などのスタッフが気になると言いながら、白組に投票していたようです。 集計の際、迷わず紅組に入れたという恩田美栄は「紅組の方が勢いがあったので」とコメント。
 観客席の中間審査は、紅組788、白組613で紅組優勢。 BSデジタルハイビジョンのお茶の間審査員の集計も紅組16,672、白組11,983と紅組優勢。

歌劇「ジャンニ・スキッキ」から わたしのおとうさん/鈴木慶江(初) [2:46]
 この年の「歌手の幅を広げる」歌手選考のために設けられたオペラ枠の紅組歌手。
 ソノーレ・クインテットのストリング付き。
 聴いたことがあるような曲。 テレビ・コマーシャルによく使われる曲のようです。
 この曲って、こんなタイトルがついていたのですか。

マリア/ジョン・健・ヌッツォ(初) [3:19]
 オペラ枠の白組はこの方。 とはいっても、ミュージカル「ウェストサイド物語」の中の曲。
 加羽沢美濃のピアノ付き。
 歌の前に使用していたハンドマイクを、スタッフがなかなか引き取ってくれなかったため、スタンバイが少し遅れました。

ここにいるぜぇ!そうだ!We're ALIVE 2002 Ver./モーニング娘。(5) [4:21]
 今回も曲前にメンバー一人ひとりの一言メッセージあり。
 「ここにいるぜぇ!」~(早がわり)~「そうだ!We're ALIVE」で終わると見せかけて、もう一回「ここにいるぜぇ!」
 パフォーマンスのラスト、センターに飛び込んできた安倍なつみが頭を横に大きくかしげる(語彙力が)ところ、アップだったので見切れちゃったんです。 BSハイビジョンで見ていた方は見切れなかった模様。

浜田学・武藤敬司登場 [3:13]
 翌年の大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」で宝蔵院流二代目当主胤舜を演じるのが浜田学、宝蔵院法師阿巌を演じるのが武藤敬司、そして佐々木小次郎を演じる松岡昌宏も登場します。

12月のLove song/Gackt(2) [3:13]
 ずっと客席に設けられた小さなステージで歌唱。 舞台上にはバンドのメンバーのみ。 3階席からは「全然見えない」と不満の声。

ゲスト審査員とのトーク
 ゲスト審査員席の、当時大関だった朝青龍明徳と。 相撲では白星が大事なので、白組を応援しています、とコメント。

めぐり逢い/長山洋子(9) [2:53]
 最近目のまわりのメイクがきついような。 というか老け込んだような。 落ち着くのはまだ早いよ、洋子。 まだまだ落ち着いていないことがわかるのは、少しあとになります。

宇崎竜童登場
 次に歌われる曲の作曲を担当したということで。

海よ 海よ/鳥羽一郎(15) [3:29]
 宇崎竜童バンドおよび桑野信義のトランペットつき。 この回の歌合戦でエレキギターを持って歌ったのは田川寿美ではなく鳥羽一郎でした。

Lovin' you/小柳ゆき(3) [3:00]
 フランク・マロックのアコーディオン付き。
 作曲者を見るまで「レモンのキッス」(1962年のNancy Sinatraの曲)のカバーだとばかり思っていました。 例えが古いですが、「キッスは目にして」(「エリーゼのために」がベース)や「さびしんぼう」(「別れの曲」がベース)と同じで著作権が消滅した大昔のメロディだとか。

島人(しまんちゅ)ぬ宝/BEGIN(初) [3:17]
 民放の「平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国」出身で、ブルースをメインとしたバンドとしてデビューしたのが平成2年。 この年ロングセラーとなった夏川りみの「涙そうそう」の作曲者でもあります。
 実は平成年のメジャーデビュー曲「恋しくて」以外、CD売り上げ的にはヒット曲らしいものはないので、何を歌うんだろうと思っていたら、披露されたのがこの曲。 NHKテレビ沖縄「沖縄本土復帰30周年」イメージソング。 つまり沖縄以外の人にはあまりなじみのない曲。
 初めて聴いた曲だったこともあり、当日会場で歌合戦を見ていて、唯一涙腺を刺激された歌でした。
 年明けのシングルチャートに返り咲き、そして3月に最高順位を更新。 その後もロングセールスを続けました。

河内おとこ節/中村美律子(10) [2:43]
 花柳木糸之社中の人海戦術復活。 花柳糸之社中が着ていた着物の色は2パターン。 徐々に入れ替わり、いつの間にか真っ赤に。 さらに間奏後には変な衣装のダンサーに入れ替わります。 そしてまた着物姿の花柳糸之社中の皆さんも戻り大人数に。 最後は着物の人も、変な衣装の人も赤い布を取り出してステージは真っ赤に。
 花柳木糸之社中がバックにつく限り、明るい曲調しか歌えないのでしょうか。

運河/森進一(35) [2:42]
 1人でも多くの人に口ずさんでほしい、という思いで、森進一が作曲したとのことで、いつもの曲に比べると歌いやすそうな感じはしますが、この曲は口ずむよりも、歌のうまい誰かが歌うのを聴いていたいような感じ。 私が歌おうとしても、キーが高いのよ。

きよしのズンドコ節/氷川きよし(3) [3:01]
 後半のトップは回転する大きなセットから登場したきよし。 観客席にまんべんなく散らばったファンだけでなく、他の観客も巻き込んでの
「ズン・ズンズンズンドコ(きよし!)」
OBAジェンヌ、パパイヤ鈴木とおやじダンサーズのバックダンスがありましたが、あれは良かったのか悪かったのか。
 左斜め前の女性(30歳子持ち、下の子は小学校3年生)は「すみません、立ちます」と周囲に謝った後、はっぴを着て、立ち上がって応援していました。

亜麻色の髪の乙女/島谷ひとみ(初) [3:00]
 オリジナルはグループサウンズのヴィレッジ・シンガーズ(昭和43年発売)。 というのが定説ですが、ウィキペディア情報では青山ミチが「風吹く丘で」というタイトルで昭和41年に発売し、すぐに店頭回収・製造中止となった曲だそうです。
 冒頭の静かなパートで客席から変なかけ声。 「ひとみー」とか「最高」と言っていたのか? 勘弁してください。
 もう少し歌唱時間が長くても(レコード大賞での歌唱くらい)よかったのに。
 いつもより多いダンサー。 衣装はちょっと失敗か? いや、わずかにふくよかな腹をうまく隠したので成功か。
 いつも以上にのどを絞って高い声を確実に出しているような印象を受けました。

北川えり登場
 サッカーワールドカップがあったってことで、アジアの言葉で白組の応援をします。 ハングルはもちろんチョナンカンこと草彅剛、そして中国語は「NHK中国語会話」に出演している北川えりが担当。 最後に、白組司会の阿部渉アナウンサーがどの地域と言わずに応援メッセージを読み上げるのですが、それは阿部渉アナウンサーのふるさとの岩手弁でした。

Mugen/ポルノグラフィティ(2) [2:56]
 第51回(平成12年)以来2年ぶりの出場。 この曲はNHK 2002 FIFAワールドカップ中継公式テーマソングということで、NHKも出場させる気満々だったのでしょうが、CDD売り上げ的には前年の方が売れていまして、なんで出場しなかったのでしょう。
 1番のサビ前の冒頭の火薬の音がでかい。 3階席では演奏の音以上に耳に届くのでびっくりします。
 演奏はミュージック・ビデオでもおなじみのTHE THRILL。 彼らの歌合戦登場は第45回(平成6年)の久宝留理子「早くしてよ」以来8年ぶりでしょうか。

Voyage/浜崎あゆみ(4) [3:27]
 恒例となった落下傘スカートと、ストリングスの生演奏。

星屑の街/ゴスペラーズ(2) [2:54]
 メンバー一人ひとりがソロパートを持つ、コーラスグループとしては珍しい構成。

涙そうそう/夏川りみ(初) [3:04]
 昔、「星美里」の名前で演歌歌手としてデビューしたものの、ヒット曲に恵まれず引退。 夏川りみとして再デビューし、平成13年に発売したこの曲がこの年ヒットして初出場。 BEGINがこの曲を歌う姿を見て、自分も歌いたいと頼み込んだそうです。
 一見「やりてマダム」みたいな衣装とメイク。 沖縄の民族衣装を基にしたドレスとのこと。
 2番がウチナーグチ・バージョンになるのは「家族で選ぶにっぽんの歌」でもやったこと。 ひょっとしてNHKで歌うときは恒例の演出なのでしょうか。

ゲスト審査員とのトーク
 ゲスト審査員席の仲間由紀恵と。 そういや、この人も沖縄出身だった。 夏川りみの歌はいつも聞いているんだそうだ。
 続いて同じくゲスト審査員席の宮本恒靖選手と。 「今は紅組優勢だけど、次の歌が好きなので、形勢逆転するのではないか、とコメント。

島唄/アルフレド・カセーロ(初)& THE BOOM(2) [4:05]
 アルフレド・カセーロってコメディアンだったことを初めて知りました。 アルゼンチンのコメディアンであり、俳優でもあるアルフレド・カセーロが「島唄」を日本語詞のまま歌い、アルゼンチンでヒットしたんだそうです。
 第44回(平成5年)にTHE BOOMが初めてこの歌を歌合戦で披露した時はには歌詞はウチナーグチ・バージョンでしたが、今回はオリジナル・バージョン。
 第44回はイントロなし(これはウチナーグチ・バージョン本来のアレンジ)、間奏短め、ラストの「ララララララ…」なしという構成でしたが、この回は2番をカットした以外はカットなしと思われます。
 そして、歌唱時間は今回の方がわずかに長かったかも。
 「島唄」は後年の歌合戦でもう一回歌われます。

宮地真緒、照英、赤井英和登場
 朝の連続テレビ小説「まんてん」出演の皆さんです。

UNSPEAKABLE/Every Little Thing(6) [2:55]
 脱力系ボーカルついに番組後半進出。 この年から2人組になったんでしたっけ。
 変なバックダンサーもつかず、持田香織ののどの調子が悪いこともなく(ちょっと高い声危なかったけど)、これまでの歌合戦でのパフォーマンスとしてはベストではないでしょうか。

歌で遊ぼう! 紅白Ring Show(輪唱・静かな湖畔) [8:13]

ワルツ
鈴木慶江細川たかし保田圭ゴスペラーズ石川さゆり草彅剛
ラップ
木村拓哉飯田圭織五木ひろし天童よしみ香取慎吾矢口真里
演歌
森進一安倍なつみキンモクセイ田川寿美長山洋子稲垣吾郎氷川きよし華原朋美島谷ひとみ
 ラップバージョンで、キムタクが有名な替え歌の詞である「静かな湖畔の森の陰から男と女の声がする・・・」と歌って和田アキ子から突っ込まれてました。 本番でいきなりやったようです。

ゲスト審査員とのトーク
 ゲスト審査員席の米倉涼子と。 「本番の歌だけでなく、歌手の裏側も見られたようで楽しかった」と、やや困りながらコメント。
 続いて同じくゲスト審査員席の高橋由伸と。 「野球に例えると乱打戦で、どちらが勝つかわからない」とコメント。

ひまわり/前川清(23) [3:10]
 前川清と同じ長崎出身の福山雅治が作詞作曲を手掛けたこの曲が久々のヒットとなりました。
 RAG FAIRがバックコーラス。 微動だにしない歌唱姿勢が特徴ですが、わずかに肩が揺れていました。 いつも肩は揺れているのか、それとも今回だけなのかは未確認。

貴船の宿/川中美幸(15) [3:06]
 RAG FAIR用のスピーカーを川中美幸がアップになった瞬間にスタッフが撤収。
 前川清川中美幸はこの年ヒット演歌対決。 ヒット曲なのですから、もっと後ろの位置での歌唱を希望。

湯沢の女/美川憲一(19) [2:48]
 身軽な着物姿でスタート。 メイクはいつも通り濃い。 最終型は電飾メデューサ。 身に着けていた宝石は、総額3億円だったらしいです。 リハーサルではつかなかったらしい電飾がちゃんとついてよかったです。
もしつかなかったら、小林幸子同様「大型衣装の時、電飾はつかない」というジンクスが生まれるところでした。

コロッケ登場
 当然のように美川憲一の物まねをしての登場ですが、前回のように紅組に勝ちを譲ってはくれませんでした。

雪泣夜(せつないよ)/小林幸子(24) [3:03]
 これはどう見ても舞台装置です。 大がかりなセットをやめたのは前回・第52回だけでしたか。
 氷をイメージしているので色彩は淡く。
 美川憲一共々、正義の味方ものドラマの敵側ボスキャラみたいになってしまいました。

2回目の中間審査・ゲスト審査員とのトーク
 集計中にゲスト審査員席の市川新之助に「すごく悩みながら紅に入れた」理由をたずねたところ、小林幸子のステージを見て白から紅に心が動いたそうです。
 観客席の中間審査は、紅組723、白組678と、差が縮まりながらも紅組優勢。 BSデジタルハイビジョンのお茶の間審査員の集計も紅組21,211、白組20,897と紅組優勢。

ここから白組2曲対紅組2曲の対戦という、歌合戦としては異例の構成。

大きな古時計/平井堅(2) [4:12]
 アメリカ・マサチューセッツ州からの中継。 中継と知って生で見られないことを残念がる声が。
 阿部アナウンサーが曲の紹介を終えようとすると、時間を伸ばすようスタッフからの大きな声がかかり、少し時間つぶし。 再び準備完了を伝える大きな声があり、中継へ。
 石成正人のギター、バークリー音大カルテットのストリングス付き。
 そういえば、この人もヒット曲ありながら前年の歌合戦には出場してないね。

My Gift to You/CHEMISTRY(2) [3:20]
 生で聴くと声のパワーがすごい。 前回よりもハーモニーもたっぷり。

飾りじゃないのよ涙は/中森明菜(7) [3:23]
 BLACK BOTTOM BLASS BAND & Friendsの演奏。
 歌合戦ではオリジナル・アレンジを聴きたかったなあ。
あくまでも個人的な意見です。 世間の声としてはアレンジ、歌唱、衣装などおおむね好評です。 それよりも歌唱時間が思ったほど長くなかったのが残念。
 これからも歌合戦で歌っていただけることを希望していましたが、次に歌合戦に登場するのはまたずっと先のことになります。

Wishing On The Same Star/安室奈美恵(8) [3:00]
 久々の熱唱。
 曲の最後でアップになったとき、やつれ具合が半端じゃありませんでした。 次回は公私ともに充実した中で歌合戦の舞台に立てますように。

freebird '02~夜空ノムコウ~/SMAP(11) [4:07]
 「夜空ノムコウ」~「freebird」のメドレー。
 今回は中居正広のボーカルを前面に出す趣向?
聴き直してみると稲垣吾郎の音程もいつになく危なかった。 しかし、これだけ歌が下手なのに歌手として大きな支持を集め続けるとは。 彼らのパワーに感心しました。

WILL/中島美嘉(初) [3:32]
 この年、レコード大賞の最優秀新人賞も受賞して歌合戦も初出場。
 3階席からは、動物愛護団体からクレームがつきそうな羽根を多用したドレスに見えました。 羽根は使用していなかったようですが、揺れながら歌う茶色いドレス姿はふくろうのコスプレのようでした。
 十代で初出場でこの位置に登場。 NHK大抜擢です。
 しかしながら、若手ポップスのトリとも呼べるこのポジションは鬼門なのか、歌詞を間違えたり(第42回の沢田知可子や第45回の工藤静香)、声が裏返ったり(第46回の田村直美)、中島美嘉もしっかり裏返っていましたが、いつも通りという声もあり。
 泣き節のようなボーカルをさらに安定させて大きく成長してください。

昴-すばる-/谷村新司(16) [4:32]
 チェン・ミンの二胡付き。
 ラストの高音が上がりきった歌唱を歌合戦で聴いたのは久しぶりのような気がしました。
 この曲が彼にとっての代表曲であることも、アジアに絶大な支持を誇る曲であることも、疑いのないところです。 でも、違う曲も聴きたいというのが私の個人的な意見。

地上の星/中島みゆき(初) [4:22]
 黒部ダム周辺のトンネルからの中継。
 マイナス2度の中、紫のドレス姿で登場。 ハウリングも歌詞間違えもなんのその。 歌い終わり彼女がお辞儀をすると、観客席から大きな拍手が起こりました。
 ちなみにこの曲、歌合戦での歌唱が効いて年明けのオリコン・シングルチャートでTOP 10入りを果たし、次の週に1位に輝きました。 チャートイン129週目でのTOP 10入りおよび130週目での1位はオリコン・シングルチャート史上最も時間がかかった記録だそうです。
 そして、関東地区ではこの年の最高瞬間視聴率52.8%を記録。 関西地方でも54.9%で最高だったとのこと。
 あの中島みゆきが歌合戦に出場したということで、しばらくの間歌合戦のリクエスト番組があると、常にこの曲が放送されていました。 その際、歌詞が飛んで何も歌っていないところは歌詞テロップを表示せず、間違えて歌ったところは間違えた歌詞をテロップに表示していました。

津軽じょんから節/香西かおり(11) [3:06]
 今回の歌合戦は幅広いジャンルの歌を採用ということで、民謡枠もあり。 しかし、民謡歌手が出場したわけではなく、民謡出身の演歌歌手が民謡を歌いました。
 上妻宏光、木下伸市の三味線付き(その他、女性の三味線と太鼓もあったが)
 持ち歌では経験のない午後11時過ぎの登場。
 歌に入る前の三味線などの演奏が実に1分以上。 歌が終わった後の演奏も長い。 そして、歌唱も含めた総時間は3分少々。  持ち歌では抑え気味の歌声も民謡では張り上げまくり。 他人の歌を歌うときのキム・ヨンジャのような落差。
 「演歌じゃなかったら、こんなにうまいんだ」との声も。
 大ヒットが出たら、再びこの時間帯での歌唱を希望。 歌合戦での扱いはなかなか安定しませんが、同年代の坂本冬美伍代夏子藤あや子長山洋子の中で、一番ヒット量産型なのは、意外にも彼女。

津軽山唄/細川たかし(28) [3:56]
 高橋織山・水川寿也社中の尺八付き。
 民謡三橋流・三橋美智貴としての歌唱だとか。
 民謡そのものよりも「細川たかしの甲高い、よく伸びる声」という印象が勝ってしまいました。 それでも、最近ヒット曲や名曲に恵まれていなかったから、久々に持ち味を活かしたステージであったことは確か。
 ヒット当時よりもキーを上げて歌っているらしい「心のこり」なども聴いてみたい気が。 後年聴けますが・・・。 まあ、いいや。

ゲスト審査員とのトーク
 ゲスト審査員の岸惠子と。 フランスなど海外生活が長い岸惠子だけど、民謡が好きなんだそうだ。 そして、歌合戦を見るのはテレビも含めて今回が初めてなんだそうだ。

抱擁/和田アキ子(26) [3:33]
 亀渕友香 & The Voice of Japanのコーラス付き。
 歌合戦で初めて歌った時はトリながら1ハーフでしたが、今回はフルコーラス。
 ラストで声をあまり伸ばしていなかったということは、今回も腰痛でベスト・コンディションではなかったということでしょうか。

精霊流し/さだまさし(14) [4:53]
 歌合戦で初めて歌った時は第1部大トリ。 今回は白組の後ろから3番目。
 髪型変えた? 少し親分っぽくなったような。
 実は、このときすでに三原綱木とニューブリード、東京放送管弦楽団がステージ後方で演奏していました。

あんたの花道/天童よしみ(7) [3:11]
 ギクシャクした曲前のやりとりを吹き飛ばす衣装と歌唱。
 三原綱木とニューブリード、東京放送管弦楽団がステージ上に戻り、往年の歌合戦スタイル。
 天童組と書かれたピンクのTシャツを着て威勢良く踊っていたのは流石組。 ひょっとして、歌詞に「鳶」が出てくるから流石組は鳶職っぽい衣装になった?

帰ろかな/北島三郎(39) [3:00]
 童謡「七つの子」が入るアレンジ。 珍しく2コーラス。 3分ぽっきり。 歌唱時間が短いからといって、印象が弱まることはありません。
 年明けに、今は閉鎖されてしまったサイトで話題になったのが、この「帰ろかな」の間奏で映し出されたゲスト審査員の表情。 若者が明らかにつまらなさそう。 米倉涼子なんて首の体操していたと。

天城越え/石川さゆり(25) [3:35]
 そろそろフルコーラスで歌ってもらえないかな、といつも思うのですが、今回も2コーラスでした。 今回の白組トリは4分40秒くらいで、「天城越え」はフルコーラスで4分50秒。 問題ないと思うんだけど。
 前回3回は、回を追うごとに衣装やメイクが年寄りじみてきましたが、さすがにトリということで赤を基調とした着物と縦じわ抑えめの顔。 大トリがサブではない(ダンサーがいない)ので、ドライアイスたっぷりの演出。
 間奏部分で和田アキ子が後ろの方にいた中森明菜を前に来るようすすめていました。 それで、曲が終わった後和田アキ子の横に中森明菜がいたわけで。
 さて、この曲がトリなのはよしとして、

おふくろの子守歌/五木ひろし(32) [4:42]
 この曲が大トリなのはどうなんでしょう。
 家族の絆を再確認する年だったから、というのがNHKの選曲理由ですが(五木ひろし本人は「母親が死んだから、という理由だけでは歌うつもりはなかった」とのこと)、大トリで歌うには曲の印象が弱い気がしました。
 家族の絆や母親のことを歌うのであれば、いっそのこと「かあさんのうた」の方が良かったのではないでしょうか。

エンディング
 客席審査員(最終審査はいつも通りうちわ使ってました)は紅組優勢な感じ。 うちわの数をカウントするのはいつも通り麻布大学野鳥研究部の皆さん、結果を暗算するのはそろばん有段者の会MAXの皆さん(「そろばん有段者のみなさん」だったり「そろばん有段者の会の皆さん」だったり、微妙に変わってます)。 客席審査の結果は
 紅組 1,836
 白組 1,487
と、近年にしては少し差が大きかったね。 これで紅組にボール2個入って、お茶の間審査員(BSデジタルハイビジョンで受信しつつ、電話回線を使った双方向システムを利用していて、事前に登録した世帯+全国32か所のハイビジョン・シアターで歌合戦を観覧していたみなさん)の票は
 紅組 23,621
 白組 21,715
とこちらも紅組優勢。 また紅組にボールが2個入りました。
 ゲスト審査員票を加えた計15票は白6対9紅と紅組の勝利でした。
 ということは、ゲスト審査員票は白優勢だったのですね。
 最後の「蛍の光」の指揮はおなじみ宮川泰。 今回はケミカルライトで淡く光る2本の指揮棒を振っていました。 ステージが明るくてはっきりしないけど、紅組をイメージした暖色系のオレンジと白組をイメージした青白いものだったような。


 前回の企画が好評だったのか、今回も出場歌手のメッセージつきでした。

 今回、幸運にもNHKホールで観覧することができたのですが、午後7時には説明があるからと席に座るよう促され、9時25分から30分もトイレ休憩ではないと言われ、5時間近く拘束されると尻が痛くてたまりません。
観戦される方は是非ご愛用の座布団かクッションをご持参ください。

 視聴率は前回をやや下回ったようですが、あれだけのリストラをして、ほぼ現状維持だったということは、

何とでも取れそうです。

 クラシック枠が低視聴率の一因という声もありますが、クラシックの方々は前半の登場なので、3年連続で50%を割り込んだ、というときに使われる後半の視聴率には直接関係していません。

 しかし、相変わらず終盤になつメロが集中する構成はなんとかならんものか。