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かっこ内はおおよその歌唱時間です。
見間違い、聞き違い、勘違いによる誤記や誤植もあると思いますが、発見し次第修正しますので暖かく見守っていただけるとありがたいです。
例年、ネット上で誰でも確認できるオリコンチャートでの再浮上は記してましたが、今回は配信チャートでの動きについて、こちらを参考にさせていただきました。 オリコンのCDチャートに顕著な動きがあった場合は、そちらのみを記載しています。
オープニング
紅組司会の有村架純と白組司会の相葉雅紀がステージ裏で「初出場のKinKi Kids」「視聴者審査員」など言いづらい言葉の練習をしていたかと思うと、いきなりタモリとマツコ・デラックスが夫婦(もしくは父と娘?)という設定で、NHKホールの外で歩いて入場整理券がないから入れないという小ネタを披露し、NHKホールのステージに両軍司会者が登場した後、いよいよ出場歌手登場。
久方ぶりとなる、1階観客席通路を通っての出場歌手の入場行進。
紅組は松田聖子、白組は星野源がプラカードを持つという贅沢さ。
でも、AKBや坂道の皆さんなど、全員が行進すると入場行進がいつまで経っても終わらないので、代表する歌手10組ずつくらいでした。
オープニングテーマ曲「Fly into the Sun」を作曲したのは映画「シン・ゴジラ」の音楽も手掛けた鷺巣詩郎。
今回は2階席の正面にも特設ステージがあるため、審査員席は1階ステージの脇に設けられていました。
1階ステージにしろ、2階ステージにしろ、審査員は斜め横から見るのね。
ふるさと審査員も復活(4組8人?芸能人含めて総勢20人という話もどこかで読みましたが、番組中の通常音声でちゃんとした説明はありませんでした)。
2席空いているのは、あの2人ですかね。
ズッコケ男道~紅白で夢を歌おう~/関ジャニ∞(5)[2:25]
「ズッコケ男道」は平成19年の曲で、歌合戦では初歌唱。
サブタイトルは、歌合戦のテーマそのまんま。
赤色のスーツが4人と白色のスーツが3人。
トップバッターからいきなり2階の特設ステージ(ルーフステージと呼ぶらしいです)で歌い始めましたが、すぐに1階ステージに下りました。
移動の際に移ったウラトーク席には、この年も出場歌手ではない西川貴教の姿が。
歌の方は白組だけでなく紅組も盛り上げつつ、というトップバッター向けの曲。
でも1ハーフ。
この年って、出場歌手数が減ったから、歌唱時間増えるんじゃ…。
PUFFY 20周年紅白スペシャル/PUFFY(初)[2:21]
デビューした年にミリオンセラーを出してNHKからオファーを受けながら、すでに決まっていたテレビ神奈川の仕事を優先させて辞退した2人が初出場。
双子のようなおそろいの衣装とウィッグで、どっちがどっちかわからない。
デビュー曲の「アジアの純真」を1コーラス、翌年のミリオンセラー「渚にまつわるエトセトラ」はサビだけというメドレー。
実質1ハーフ。
「1990年代に出場してくれたら、少なくともこの2曲はそれなりの時間で歌ってもらったんだけど、今のあなたたちだとこれくらいの時間ね」とNHKが言っているかのようなパフォーマンス時間。
なんか嫌な予感がしてきました。
ハリケーン・リリ、ボストン・マリ/AAA(7)[2:01]
平成18年の曲で、歌合戦では初歌唱。
テレビ番組でもほとんど歌ったことのない、でもライブには欠かせない曲だそうです。
ライブではファンがタオルをクルクル回すということで、歌合戦でも同じ状況を再現。
始まってまだ間もないので、まだ楽屋に戻っていない出場歌手がAAAのバックで、客席にもタオルが配られており、ゲスト審査員も苦笑いしながらタオルを回してました。
ゲスト審査員でステージに最も近い席に座っているのは大谷翔平投手なので、いつもいじられています。
荒っぽいサビの歌声(サビにかぶせられていた音声)は平成18年時点での音声でしょうか。
そして、AAAとしてはいつも通りの1番だけ。
客席、出場歌手、ゲスト審査員用のタオルが用意されてので、この年の歌唱曲がこの曲になることは、早い段階で決まっていたのではないでしょうか。
「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」を含むベストアルバム「AAA 10th ANNIVERSARY BEST」は年明けのアルバムチャートに返り咲き。
DANCE WITH ME NOW!/E-girls(4)[2:05]
このタイミングで、ステージ上の出場歌手はステージからはけました。
EXILEファミリーはグループ構成が複雑なので、ステージ上に多数いた女性のどこまでがE-girls、どこまでが予備軍的な位置づけのダンサーなのかはよくわかりません。
液晶パネルや「E」「g」「i」「r」「l」「s」といった光る素材を持っている人たちと持っていない人たちで分ければいいのですかね。
「DANCE WITH ME NOW!」は、この年発売されたベストアルバムに収録されていた新曲。
ダンスもさることながら、前年はなかった液晶パネルを使った演出がきれい。
液晶パネルを持った方々は、パフォーマンスの前半では一人ひとりがステージの階段セットの上でパネルを掲げていますが、サビのあたりからE-girlsのメンバーを追ってステージ上に下り、左右からもパネルを持った人たちが加わって、最後には一つの大きな液晶パネルのようになりました。
長めの間奏でダンスを披露して、もう一度サビを歌う1ハーフかと思ったら1番の後のダンスで終了。
あれだけ激しいダンスを踊ったら、そのあと歌えないか。
ライブではどうしているんだろう。
「DANCE WITH ME NOW!」を含むベストアルバム「E.G.SMILE -E-girls BEST-」は年明けのアルバムチャートに返り咲き。
ゲスト審査員紹介などの紹介
今までは、各審査員の紹介は音声のみでしたが、今回はNHKが持つ映像をテレビ画面の右下に表示しながらの紹介。
漫画家の秋本治のみ、映像の代わりに歌合戦用に書き下ろしたこち亀とサイン入り色紙を見せていました。
たしか、NHKでも「こち亀」連載終了のニュースを取り扱っていて、その時の映像はあると思うので、NHK所蔵の秋本治の映像がなかったわけではなく、視聴者が期待する「こち亀」の絵を見せたということなのでしょう。
そして、ゲスト審査員の名前の下には、「カラオケでよく歌う曲」「音楽が聴きたくなる時」「楽しみにしている歌手」など、ワンポイント情報が。
この時点で、楽しみにしている歌手やカラオケで歌う曲の回答に紅組歌手が多かったか。
続いて、8Kパブリックビューイング会場、中継がある東京都庁、紅白ウラトークチャンネルやラジオ放送席の紹介も。
ラジオ放送席の紹介をせずに次の歌に行こうとする司会陣(総合司会の武田アナウンサー含む)。
ちょっと不安になってきます。
サイレントマジョリティー/欅坂46(初)[2:12]
AKB46の公式ライバルである乃木坂46の妹分というややこしい肩書を持つグループ。
乃木坂46はCDデビューから初出場まで4年かかりましたが、こちらはデビューした年に初出場。
曲前に渡辺直美の楽屋トークあり。
また司会者が紹介し忘れたかと思ったら、THE YELLOW MONKEYがすぐそばに座っていて、ボーカルの吉井和哉は欅坂46のファンで、シングルCDをネットで買ったという話。
その後ろではピコ太郎とRADIO FISHの中田敦彦がにらみ合っていたり。
というわけで、すでにステージ上でスタンバイしている欅坂46は待ちくたびれたことでしょう。
この系列安定のお口パクパクかと思ったら、第39回(昭和63年)の光GENJIを思い起こさせる、生歌も混じる歌声でした。
「サイレントマジョリティー」は年明けのシングルチャートでTOP 10返り咲き。
吉井和哉が「サイレントマジョリティー」と共にCDを見せた「二人セゾン」はTOP 3に返り咲き。
「世界には愛しかない」もTOP 20返り咲き。
白組内対決?
歌合戦における、次の演歌界を担う三山ひろしと山内惠介のパフォーマンス対決みたいです。
四万十川~けん玉大使編~/三山ひろし(2)[2:22]
曲前に、けん玉が得意なハリセンボンの箕輪はるか、乃木坂46の橋本奈々未、くまモン、DJ KOOが登場。
けん玉検定三段で、前年は日本レコード大賞で歌いながらその腕前を披露しようとしたものの、技が大方失敗したという噂の三山ひろし(私は見ていません)。
今回のステージでは世界を股に活動する超絶けん玉パフォーマー ず~まだんけの2人とけん玉HERO'Sがバックをサポート。
間奏では、成功率3割という新技「三山スパイク featuring ず~まだんけ」にトライし、見事成功。
歌いながらじゃないから、技に集中できてよかったね。
新技も、よく見ると玉をぶんぶん振り回した後、一回玉を安定させて玉をけん先におさめるという技なので、けん玉検定三段の彼なら成功率3割は謙遜だったような。
前年と同じ1ハーフだったのが残念。
それでも年明けのシングルチャートでTOP 50返り咲き。
アルバム「三山ひろし 全曲集 ~四万十川・お岩木山~」もアルバムチャートに返り咲き。
流転の波止場~究極の貴公子編~/山内惠介(2)[1:58]
「演歌界の貴公子」ということで、変なサブタイトルが付きました。
バナナマンが演出を担当したということで、バナナマンの公式妹分の乃木坂46がバックをサポート。
山内恵介は間奏で乃木坂46に隠れるでもなく、一瞬でマントとコート姿に早がわり。
帽子は乃木坂46から渡されていました。
乃木坂46が隠し持っていたわけではなく、スタッフから渡されていました。
こちらはアップテンポな曲かつイントロ短めなアレンジだったので、約2分の歌唱時間ながら2コーラスでした。
短い歌唱時間はファンとしては悔しいかもしれないけど、昔の歌合戦では「歌は2コーラス」だったので、それに乗っ取った形で私は満足。
ゲスト審査員とのトーク
ここ何年か、ゲスト審査員をステージ上に呼ぶこともあったので、「形式上とはいえ、ステージの上に上がったり審査員席に戻る際にパフォーマンスしている歌手の審査はどうするの?」と思っていたところ、今回はゲスト審査員席がステージのすぐ横にあるため、司会者が近い距離で直接話ができ、ゲスト審査員がわざわざ移動することはほとんどありませんでした。
ここでは新垣結衣と。
「あたしに振るか?」的な表情と「…なんか、新しい時間でしたね」と苦笑いしながらコメント。
番組内では白組同士の対決と言ってはいたものの、デジタル受信機のリモコンやスマホアプリ、ワンセグ上はちゃんと欅坂46対三山ひろし、山内惠介対miwaとなっています。 つまり、三山ひろしと山内惠介の間で攻守交替してます。
結 -ゆい-/miwa(4)[2:14]
初出場から3年は、歌合戦における立ち位置がよくわからなかった彼女ですが、この年はNHK全国音楽コンクール中学校の部の課題曲を作ったというわかりやすい理由があっての出場。
熊本の帯山中学校合唱部との共演。
共演するまでの経緯を紹介する映像つき。
弾き語りのmiwaと合唱部の歌声だけという演出。
というわけで、意外な熊本復興演出の一つがここです。
今まで2分ちょっとの歌唱時間が多かった彼女、今回は15秒くらい長くなりました。
もっと長くしてもよかったと思います。
「結 -ゆい-」は歌合戦放送後の配信チャートを再浮上したそうです。
よびすて 紅白 '16/Sexy Zone(4)[2:17]
曲前に、Sexy Zoneの横にいたのはトレンディ・エンジェル。
中島健人のセクシーメッセージに対抗して、トレンディ・エンジェルの斎藤司がセクシーメッセージを披露。
中島健人が本家セクシーメッセージを披露。
Sexy Zoneがスタンバイするまでの間に白組司会の相葉雅紀もセクシーメッセージを披露。
歌ったのはこの年の新曲「よびすて」。
タイトルについていた「'16」は何だったのでしょう?
生歌だったということを強調?
ジャニーズJr.のダンスはつかず、歌と踊りとステージの下にある液晶スクリーンの映像がメインという、歌合戦にしては気を利かせたおとなしめの演出。
ジャニーズJr.はこの年の歌合戦には出演しなかったみたいです。
「よびすて」は年明けのシングルチャートでTOP 50返り咲き。
NHK 506スタジオからの中継
RADIO FISHのオリエンタルラジオの2人と嵐の大野智が、今回の歌合戦の演奏をしている大晦日音楽隊がいる506スタジオに入ると、指揮をしていたのはピコ太郎。
楽屋トーク紹介の際にバックでにらみ合っていた場面の再現。
なんか大野智も巻き込まれている。
あんたの花道/天童よしみ(21)[2:14]
歌合戦では14年ぶり2回目の歌唱となる平成14年の曲。
紅組では石川さゆり、坂本冬美に次ぐベテランのポジションとなりましたが(歌手のキャリアという点では、天童よしみが一番長いです)、意外なことに、この年の紅組演歌歌手として最も早い出番。
なんで早い出番なのかというと、前年の坂本冬美同様に、若い子との共演があるから。
タレント活動とフィギュアスケート選手としての活動を両立している本田望結(12歳)が地上(ステージ上)でのスケートをイメージした踊りで共演。
と歌合戦の公式サイトには書かれていたのですが、時折入る演歌調の振り付けで台無し。
にぎやかな歌なので、歌合戦恒例の花柳糸之社中の踊りつき。
歌合戦企画のAKB48夢の紅白選抜で上位48人に入りながら、年齢の関係で後半戦に出演できないHKT48の田中美久とHKT48とAKB48兼任の矢吹奈子も参加していましたが、ダンスの中心はあくまで本田望結。
でも、今回の演出は本田望結さんの才能の無駄遣いだと思うの。
そして、肝心の歌は無情にも1ハーフ。
視聴者審査途中経過
この年は、対戦一組ごとに、紅組白組どちらかに投票し、その合計点が視聴者審査の得点になるということで、第1回の発表。
紅組444,595票、白組374,460票で紅組優勢。
この途中経過が、白組の一部ファンを本気(というか、いつも通り)にさせてしまったわけですが。
ゲスト審査員とのトーク
高畑充希と。
高畑充希はこの年の朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」ヒロインってことで、強引に紅組司会の有村架純がヒロインを務める翌年の「ひよっこ」の宣伝を兼ね、茨城弁を披露することに。
Hey Ho from RPG/SEKAI NO OWARI(3)[2:37]
平成25年発売の「RPG」と、この年の「Hey Ho」のメドレー。
メインは「Hey Ho」
「RPG」を歌っている時、テレビに映るのはボーカルのFukaseのみ。
他のメンバーは?と思ったら、Fukaseはステージにある階段セットの上で歌っていました。
階段を下りると、他のメンバーと楽器を演奏する動物たち、そしてRPG(曲のタイトルでなく、ロールプレイングゲームの画面)で海の上を航海しているかのような映像。
この年は大掛かりなセット転換も復活ということで、幻想的なパフォーマンスとなりました。
「Hey Ho」は年明けのシングルチャートでTOP 50返り咲き。
ちなみに、この年はSEKAI NO OWARIが11組目にして、最初のパフォーマンス時間が2分30秒を突破したアーティストです。
心かさねて/市川由紀乃(初)[1:56]
デビューから23年。
今回ついに念願の初出場。
「今年ブレイクした」と紹介されていましたが、前年も初出場が噂されていた方です。
サプライズで星野源が応援に登場。
市川由紀乃が星野源の大ファンなんだそうです。
「心かさねて」は、もちろんこの年のヒット曲。
正直、CDが売れないご時世なので、「ブレイクした」というには心もとないオリコンの売上枚数(5万枚くらい)ですが、シングルCDを4種類出した水森かおりと2種類の市川由紀乃、何人が買ったかという話になると、どちらも同じくらいの人数になるかも。
ストレスから一時期引退していたこと、脳性麻痺のお兄様がいたことなどにも触れ、会場にはお母さまの姿も。
涙をこらえての歌唱。
最近の演歌歌手って、初出場は1ハーフが当たり前になっているけど、アウトロを短くしてまで2分未満にする必要あったのかな。
年末のシングルチャートですでにTOP 50内に浮上していましたが、年明けのシングルチャートをさらに浮上。
再びタモリとマツコ・デラックスの姿
まだNHKホールに入れていません。
「入場整理券がないと入れません」という警備員と押し問答。
第43回(平成4年)のチェッカーズのラストステージを見ようと、入場整理券持たずにNHKホールにやってきたファンと警備員のやりとりのオマージュでしょうか。
Welcome to TOKYO/三代目 J Soul Brothers(5)[2:28]
この年唯一発売したシングル。
前年のレコ大買収疑惑の影響か、この年は日本レコード大賞で優秀作品賞すら受賞しませんでしたが、そもそもこの曲が11月発売なので、レコ大が言うところの「対象年度」外でした。
1階ステージやルーフステージ上だけでなく、客席通路にも電飾で光る総勢100人のダンサー。
11月発売のため、年明けのチャートアクションは顕著ではありませんが、シングルチャートをTOP 30内で再浮上しました。
すき~真田丸スペシャルVer.~/香西かおり(19)[2:59]
「すき」は平成9年のヒット曲。
この年(第48回)の歌合戦では「人形(おもちゃ)」という別の曲を歌ったため、歌合戦では初歌唱。
出場歌手発表の際、「香西かおりさんは新曲がヒットしたので…」と説明があったはずですが、歌唱曲は過去の曲。
出場歌手の選考と歌唱曲の選曲は別なんだね。
「真田丸スペシャルVer.」とサブタイトルがついていることからわかるように、大河ドラマ「真田丸」にちなんだ応援が入りました。
香西かおりがファンだという、ゲスト審査員の草刈正雄の決め台詞として「香西殿、そして各々。抜かりなく!」と言い、「真田丸」のメインテーマを演奏したバイオリニスト・三浦文彰のメインテーマ独奏があり、バックでは「真田丸」シーンが流れ、その後で歌に入るという演出。
歌には引き続き三浦文彰のバイオリン演奏と、細川ガラシャを演じた橋本マナミの踊りがつきました。
「すき」は今の時代でいうと、演歌ではなく歌謡曲やポップスに近い曲(作曲は玉置浩二)なので、香西かおりもドレス姿。
そして、この方も1ハーフ。
「真田丸スペシャルVer.」は「真田丸」のメインテーマ込みなので3分近いパフォーマンス時間になっています。
青春の瞬き -FROM NEO TOKYO 2016-/椎名林檎(4)[5:28]
リオ五輪閉会式のフラッグハンドオーバーセレモニーの映像からの椎名林檎。
ハンドオーバーセレモニーの演出や音楽を担当したのが彼女なので。
東京オリンピック・パラリンピックへのスペシャル企画その1。
東京都庁前の都民広場からの中継。
都庁ビルへのプロジェクションマッピング、さらにCGを重ねているような映像効果。
都庁前で止まる通行人(一般の人は入れないので、この人たちも演出の一部です)。
そして、最後は椎名林檎が消えました。
「青春の瞬き」は平成23年に椎名林檎が栗山千明に提供した曲。
本人は平成26年にアルバム「逆輸入~港湾局~」でセルフカバーしています。
歌合戦では初歌唱となります。
「SMAP×SMAP」でSMAPと共演した曲であり、衣装の色遣いが喪服のようであったことから、この日で解散するSMAPを追悼するパフォーマンスだったのではないかという声も。
さらに、20時16分にパフォーマンス開始、歌い終わったのが20時20分くらい(ちょっと進行が遅れていたのか、正確な歌い終わりは21分?パフォーマンス終了は22分)だったので、「2016年リオから2020年東京へ」という意味合いもあったという説も。
歌に入るまで(東京都庁前の通行人の映像からスタート)と、歌い終わってからも長いので、前半戦ではぶっちぎりの最長パフォーマンス時間でした。
「青春の瞬き」は歌合戦放送後の配信チャートを再浮上したそうです。
ゲスト審査員とのトーク
萩野公介選手と。
東京オリンピックでは3個4個とメダルを獲りたいと言っていました。
東京五輪音頭/福田こうへい(3)[2:15]
2年ぶりの返り咲き。
歌唱曲は2年前と同じく、昭和39年の東京オリンピックに合わせて、レコード会社各社から発表された曲。
2年前とおなじく3コーラス(フルコーラスだと4番まであります)。
前回は花柳糸之社中との共演でしたが、今回は歌合戦出場歌手と別のダンサー(P'z Group)のにぎやかなパフォーマンス。
1階ステージの高いところで歌い始め(周りにいるのはジャニーズかと思ったら、桐谷健太、星野源、三山ひろし、山内惠介という顔ぶれ)、みこしに乗ってルーフステージまで移動。
新曲「北の出世船」が売れてるんだからさ、新曲歌わせてあげてよ。
歌合戦では歌われませんでしたが、年明けのシングルチャートで「北の出世船」がTOP 50返り咲き。
アルバム「憧~三橋美智也を唄う~」もTOP 50返り咲き。
過去に三波春夫(第40回の「昭和の紅白」)、福田こうへい(第65回)、伍代夏子(第66回)が歌い、いずれも翌年は歌合戦に出場していないというジンクスがあるこの曲。
福田こうへいは第68回の歌合戦に出場できるのでしょうか。
ウラトーク席からの中継
KinKi Kidsと紅組司会の有村架純を迎えて。
三日月/絢香(8)[3:01]
2年ぶりの歌合戦。
母となってからは初の出場とのこと。
「三日月」は初出場した第57回(平成18年)に後半戦のトップを飾ったヒット曲。
ステージには三日月の上半分のようなセットとスモーク。
言えないよ/郷ひろみ(29)[2:27]
曲前に携帯の着信音が鳴り、強引に客席から登場したのはでかい携帯を持つ平野ノラ。
そうか、バブル時期のヒット曲だったよね…、いや、正確にはバブル崩壊後ではないかな。
平成6年のヒット曲で、その年の第45回歌合戦で歌唱した曲を22年ぶりに歌唱。
今回は過去の朝ドラ「まれ」ヒロインでもあり、この年アメリカの歌手Siaの"Alive"の日本版ミュージックビデオでダンスを披露した土屋太鳳がダンスで共演。
ダンスをクローズアップするため、前回歌合戦でこの曲を歌った第45回とは違う構成。
第45回では1番と2番の間の間奏と2番をカットする構成(ヒット当時の普通のテレビバージョン)でしたが、今回は1番のあとの間奏はありで、代わりにカットされたのは間奏後のサビ1回分。
説明が難しいな。
アラフォー時代のひろみの「バラード3部作」の1曲ですが、歌合戦で歌っていないバラード3部作の最初のヒット曲「僕がどんなに君を好きか君は知らない」が個人的にはよかったな。
もしくは、時期的にワム!のジョージ・マイケルが亡くなった直後だったので、昭和59年にカバーした「ケアレス・ウィスパー」も聴きたかったという声も。
Smile!メドレー/V6(3)[2:36]
曲前にV6のおめでたいニュース(長野博の結婚)を振っているのに、本人も含めてボケ倒す。
ボケは2回くらいにしておかないと、見てる人飽きちゃうよ。
曲名からはメドレーに含まれる曲がわかりませんでしたが、初出場の時に歌った「WAになっておどろう」と、ルーフステージに移動して平成19年の「HONEY BEAT」というメドレー。
メドレーには、てっきりタイトルに“Smile”がある「Believe Your Smile」が入るかと思いましたが、歌詞に「笑って」が何度も登場する「HONEY BEAT」でした。
「WAになっておどろう」は完全に予想外。
越後水原~白鳥飛翔~/水森かおり(14)[2:20]
水森かおりはご当地ソングの女王ということで、紅組司会の有村架純にまた方言ネタを振る白組司会の相葉雅紀。
関西弁で「ばーか、好きにきまってんじゃん」を言ってほしいということで、カメラ目線で「あほ、好きに決まってるやん」。
曲のイメージと無関係な巨大衣装を毎年着る引き換えに、後半戦での登場が約束されたと思ったら、この年は前半戦なのね。
今回は最初から高いところにいる水森かおり。
白い巨大ドレスにプロジェクションマッピングで様々な映像を投影します。
富士山のようであったり、火山のようであったり。
1番の途中から持ち上がった背後の白い布が間奏後に取れて、大きな羽が広がりました。
だから「白鳥飛翔」なのね。
「越後水原」は、オリコンのデータ上はこの年発売された女性演歌で一番売れた曲。
年明けのシングルチャートでTOP 50返り咲き。
再びタモリとマツコ・デラックスの姿
2人はとりあえずNHKホールには入れたものの、ステージ裏に迷い込んでしまったようです。
装置ごと撤収中の水森かおりを見て、小林幸子とか水森亜土と言っています。
SKURA/いきものがかり(9)[2:59]
前半戦紅組ラストは、前半戦の登場が久しぶりなこのグループ。
8年ぶり2回目の歌唱となる平成18年のデビュー曲。
初出場した第59回(平成20年)に歌唱した曲でもあります。
本物のような桜の木がセットに登場しました。
さらに桜色の紙吹雪、ステージの下には薄い桜の花びらが動くような映像と桜感満開。
いきものがかりは年明けに活動休止を発表。
しばし歌合戦もお休み。
「SAKURA」も収録されたベストアルバムは、年明けのアルバムチャートでTOP 20返り咲き。
見上げてごらん夜の星を~ぼくらのうた~/ゆず(7)[2:34]
前半戦ラストはこの2人。
坂本九の代表曲の一つである「見上げてごらん夜の星を」に新しく歌詞とメロディーを追加したもの。
歌詞を追加するにあたり(事後報告?)、この年亡くなった作詞家の永六輔の写真や仲の良かった黒柳徹子を訪ねる映像も流されました。
この中で、坂本九が歌合戦で「見上げてごらん夜の星を」を歌唱するシーンも流れ、テロップは第20回となっていましたが、正しくは第14回です。
ルーフステージ上での歌唱。
1階ステージ上には永六輔や永六輔と黒柳徹子の2ショットが映されたり、星をイメージした電飾も。
「見上げてごらん夜の星を」は坂本九が第14回(昭和38年)と第20回(昭和44年に、この曲を作曲したいずみたくが亡くなった年の第43回(平成4年)にデューク・エイセスが、さらに平井堅が第14回の坂本九の映像と共演するという形で第54回(平成15年)に歌っており、今回のゆずで5回目となります。
「見上げてごらん夜の星を~ぼくらのうた~」は歌合戦放送後の配信チャートを再浮上したそうです。
視聴者審査途中経過
2回目の発表。
紅組922,066票(1回目から477,471票増)、白組1,435,170票(同1,060,710票増)で白組が逆転。
紅白 HALF TIME SHOW[3:00]
二宮和也がハーフタイムショーの司会として登場。
この年お笑い芸人として世界ツアー(ニューヨーク、ロサンゼルス、台湾)を敢行した渡辺直美と、日本人歌手としては26年ぶりとなるアメリカのビルボードHOT 100にランクインしたピコ太郎のステージ。
ピコ太郎のパフォーマンスの途中にニュースに突入。
ニュースを担当していた高瀬耕造アナウンサーが笑いをこらえたような表情を一瞬だけ見せてニュースを読み始めました。
普段、視聴率調査でおなじみのビデオリサーチ社は15分以上の番組しか番組の視聴率を発表しないのですが、特別に前半戦と後半戦の間の5分間のニュースについても視聴率を発表し、この5分間のニュースの平均視聴率が前半戦の平均視聴率や後半戦の平均視聴率よりも高かったそうです(関東地区ローカルかも)。
前前前世[original ver.]/RADWIMPS(初)[4:22]
後半戦はこの曲からスタート。
この年大ヒットした映画「君の名は。」主題歌ということで、曲前に当然のように映画「君の名は。」にも触れられます。
シングルCDとしては発売していないので、オリコンのシングルチャートには登場せず、配信チャートとアルバムチャートでの大ヒットとなりました。
曲中に流れた映像は歌合戦用に監督が編集したものだとか。
NHKホールでのパフォーマンス。
アウトロの余韻をややカットした感じで、フルコーラスでしょうか。
年明けのアルバムチャートでは、「君の名は。」「人間開花」の2作がTOP 10に返り咲き。
みたびタモリとマツコ・デラックスの姿
2人は今度はNHKホールの出演者用通路で途方に暮れています。
近くにはスマホで2ショットを撮ろうとするぺこ&りゅうちぇるも。
お約束のように2人の名前が出てこないタモリとマツコ・デラックス。
土井たか子とか竜雷太という名前が出てきます。
ぺこをどう間違えたら土井たか子になるんだろう…。
「竜雷太じゃなくてりゅうちぇる!」とりゅうちぇるがキレるところはお約束だったのか、アドリブだったのか。
サヨナラの意味/乃木坂46(2)[2:32]
2回目の出場で後半戦進出。
曲前に、今回の歌合戦が最後の出場となる橋本奈々未に対して、橋本奈々未と同じ第1期からのメンバーである桜井玲香から手紙あり。
欅坂46同様、少し生の歌声あり。
ミリオンセラーを出した年であり、橋本奈々未の卒業という話題もあり、前回より歌唱時間が長くなりました。
そして「サヨナラの意味」は年明けのシングルチャートでTOP 10返り咲き。
「裸足でSummer」もTOP 50返り咲き。
「ハルジオンが咲く頃」もシングルチャートに返り咲き。
スペシャル企画「紅白×ゴジラ」その1
ここでは「巨大不明生物 東京湾前より現れる」というニュース映像だけ。
後に政府から正式に会見が開かれる模様です、と続くことをにおわせておしまい。
選手を引退した黒田博樹投手の映像
広島の土砂災害のほか、次に登場する福山雅治の「少年」に背中を押され、メジャーリーグから広島東洋カープへ移籍する決心をしたそうです。
2016スペシャルメドレー/福山雅治(9)[4:38]
曲前に黒田博樹さんからのメッセージ、ゲスト審査員の大谷翔平投手と白組司会の相葉雅紀の話あり。
毎年恒例のカウントダウンライブ会場であるパシフィコ横浜からの中継。
平成22年の「少年」と、テレビ初披露となる「1461日」(テレ朝のリオデジャネイロオリンピック テーマソング)のメドレー。
「1461日」からもう一度「少年」に戻りました。
どちらも歌合戦初歌唱。
そしてどちらも歌合戦放送後の配信チャートを再浮上したそうです。
川の流れのように/島津亜矢(3)[2:51]
過去にキム・ヨンジャが1回、天童よしみが2回歌唱したことがある美空ひばりの最後のミリオンセラー(オリコン集計ではなく、レコード会社の公称)。
予想通りでしたが、1ハーフだったのが残念。
でも2コーラスだと、どんなにがんばっても3分30秒は超えてしまうだろうから、仕方ないか。
島津亜矢という、普通に演歌を歌う歌手が新しく後半戦に進出したことが大きいです。
PERFECT HUMAN/RADIO FISH(初)[2:39]
前年に配信シングルとしてリリースされ、この年大ヒットとなった「PERFECT HUMAN」。
日本では無視された韓国の歌手PSYの世界的ヒット「江南スタイル」に激似という話もありますが、「江南スタイル」覚えてないからまあいいや。
思い出せる限りでは、中田敦彦が「I'm a perfect human.」というところくらいしか、似てるとは思わないので、それだったら世の中に1万曲くらい似ている曲がありそう。
番組で公募したダンサーとの共演。
「PERFECT HUMAN」の要となる中田敦彦は曲前には登場せず。
衣装が大掛かりなんだろうなと思いましたが、菩薩像の背後にある後光を表すような大きな飾りをつけた金色の和装で登場。
個人的には、正直「ちょっとすべったかな」と思いましたが、古き良き時代の歌合戦っぽいパフォーマンスだったという意見もありました。
「PERFECT HUMAN」を含む同名のアルバムは年明けのアルバムチャートに返り咲き。
スペシャル企画「紅白×ゴジラ」その2
首相官邸から、矢口内閣官房副長官(巨大不明生物特別災害対策本部事務局長兼務)の会見の模様。
巨大不明生物はゴジラで、渋谷方面に向かっているそうです。
リオデジャネイロ・オリンピック レスリング女子メダリストとぺこ&りゅうちぇる登場
ゲスト審査員の伊調馨選手に加え、吉田沙保里選手、登坂絵莉選手も登場。
3人とも西野カナのファンということで。
さらには大晦日に結婚を発表したぺこ&りゅうちぇるも。
ぺこ&りゅうちぇるの出演はどのタイミングで決まったのでしょうか。
NHKの夕方の番組にも出演していることから、大晦日に結婚して歌合戦にもゲスト出演するよう、NHKの方から持ち掛けたのかな。
Dear Bride/西野カナ(7)[2:10]
この年、意外といっては失礼ですが日本有線大賞を受賞。
そして「あなたの好きなところ」で日本レコード大賞も受賞。
ケータイ時代の歌姫のため、CD(シングル)の売り上げが特別よいということはないのですが、ダウンロードが強いんでしょうね。
しかし、「レコ大歌手」という肩書がついても短い歌唱時間。
年明けのチャートで「Dear Bride」はTOP 50に返り咲き。
「あなたの好きなところ」を収録したアルバム「Just LOVE」もアルバムチャートを再浮上(こちらは歌合戦の放送前のチャートからTOP 50に残っていました)。
レコ大と歌合戦で歌った曲が違うという声をネットでいくつか見かけましたが、「Dear Bride」はこの年のレコード大賞の選考対象となる期間の後にリリースされた曲です。
ゲスト審査員とのトーク
新垣結衣と。
西野カナは新垣結衣主演のドラマ主題歌も歌ったことあるんだそうだ。
「掟上今日子の備忘録」の主題歌「No.1」のことかな。
海の声~みんなの海の声バージョン~/桐谷健太(初)[3:18]
auのCMソング、配信シングルとしてヒットした曲。
日本レコード大賞での紹介によれば、この年のダウンロード回数が最も多かったのがこの曲。
一部報道では、RADWIMPSの初出場の条件として、同じレーベルの彼の出場も持ち掛けられたなんて言われましたが、RADWIMPSが出場する・しないに関わらず選出して正解。
紅組司会の有村架純から「浦ちゃん、桃ちゃん金ちゃんも鬼ちゃんも乙ちゃんも、みんな応援してるから頑張ってね」と、もろauな応援メッセージあり。
桐谷健太も「ありがとう、かぐちゃん」と返していました(この年のauのCMで、桐谷健太は浦ちゃんこと浦島太郎、有村架純はかぐちゃんことかぐや姫を演じていました)。
歌合戦の企画で、一般公募した「海の声」を歌う映像(音声)との共演。
歌い出しはアカペラでサビを一節、いきなりオリジナルより高いキー(曲の後半で転調した後よりも高い?)になってます。
伴奏が付いた後は、元のキーに戻りました。
最後、マイクのボリューム下げられた後に何か言っていたようなのですが(・・・も幸せであってくれ、みたいな)、聞き取れませんでした。
配信限定シングルのため、シングルチャートには登場しませんが、この曲を収録したアルバム「香音-KANON-」は年明けのアルバムチャートでTOP 50返り咲き。
ゲスト審査員とのトーク
辻沙絵と。
彼女も「海の声」の一般公募に応募すればよかったなと思ったそうです。
みんながみんな英雄/AI(2)[2:30]
こちらもauのCMソング、配信シングルとしてヒットした曲。
R&BのAIっぽく169人のゴスペルのコーラス(大晦日SPクワイアー)との共演。
この年紅組で一番客席を盛り上げたのは彼女かな。
「みんながみんな英雄」は歌合戦放送後の配信チャートを再浮上したそうです。
夢の紅白選抜SPメドレー/AKB48(9)[4:37]
AKBグループ増えすぎて、全グループ出場は無理なんで、話題づくりも兼ねて歌合戦の選抜メンバー48人を投票で決めちゃえー、とプロデューサーの秋元康から企画を持ち込んだのではないかと言われている歌合戦だけの選抜メンバー。
AKBとの兼任がなくなった人気のあるメンバーもいるしね。
逆に言うと、選抜メンバー発表の29日の時点で、不本意ながら大晦日をNHKホールで迎えられないことが決まったAKB48のメンバーもいるわけで(AKB劇場の公演はあったのかな?)。
また、上位48人に入りながら、登場時間が後半戦のため出演できない田中美久と矢吹奈子(ともに15歳)は、前半戦に登場する天童よしみの応援に参加するという救済策が取られました。
これにより、SKE48のメンバー2人が繰り上げで選抜メンバーに。
よく言えば「互いに切磋琢磨しあう」、悪く言えば「怨恨を残す」企画だったのではないかと思います。
曲前に、2曲目を歌えるのは、さらに上位16人のみで、最終順位はその場で発表され、1位がセンターになると発表されました。
メドレーの1曲目は平成21年の「RIVER」。
この年の第60回の歌合戦でもメドレーの1曲目として歌われました。
そして、「フライング・ゲット」の音楽で16人がカウントダウン形式で発表され、1位はNMB48の山本彩。
ということで、山本彩がセンターで2曲目の「君はメロディー」をパフォーマンス。
とはいっても、私の耳では「君はメロディー」のセンターのソロパートのみ、誰が歌うかわからないのでボーカルなしでしたが、それ以外はお口パクパクのように聴こえました。
ともあれ、ちゃんと歌える方が1位でよかった。
一般の方からしたら、「365日の紙飛行機」以降、現在のAKBグループで一番顔と名前と歌声が一致するのってこの方なんじゃないのかな。
「君はメロディー」の方は、歌合戦放送後の配信チャートを再浮上したそうです。
九頭竜川/五木ひろし(46)[2:33]
曲前に水谷八重子、山内惠介、三山ひろし、アンガールズ、麒麟の川島明が登場。
五木ひろしの「五木先生の歌う!SHOW学校」という番組に出演している皆さんだそうです。
五木先生は、「すぐにホイッスルを吹きたがる」「やたら三代目 J Soul Brothersを踊りたがる」という一面もあるそうです。
歌合戦の出場回数では先輩にあたる森進一と、後輩にあたる細川たかしが卒業宣言をした中で、まだまだ現役でギラギラしている大ベテラン。
この年も新曲で登場。
前年はなつメロ「千曲川」でしたが、出場するからには新曲を歌いたいという姿勢は尊敬します。
でも、バックでAKB(グループ)が応援というチープな演出がつき、2コーラスながらイントロ・間奏・アウトロが若手演歌歌手並みにカットされるという扱いの悪さで残念。
それでも年明けのシングルチャートに返り咲き。
有村架純「ふるさと」特別企画・特別企画「ふるさと」[7:05]
有村架純が出演した朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台となった久慈を訪ねる映像「あまちゃんの舞台 久慈を訪ねて」のあと、もちろん出場歌手による「ふるさと」の合唱。
歌合戦ファン、もしくは嵐ファンのみに浸透している「ふるさと」。
嵐はそれぞれマイクを持っていましたが、他の出場歌手は数人に一人がマイクを持つ状態。
そして、おそらくマイクは嵐以外の歌声を拾ってません。
実質「嵐とその他」状態。
東北を訪ねたなら、「花は咲く」の方がよかったのでは?という声もありましたが、そうすると嵐が最前列に来る理由がないからね。
スペシャル企画「紅白×ゴジラ」その3
今度は首相官邸地下通路から。
大河内清次内閣総理大臣が首相官邸から退避するかの決断を迫られ、
巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)の泉修一(保守第一党・政調副会長)から
面白い一つの意見があると言われ、聞く矢口。
間国立城北大学大学院生物圏科学研究科准教授による一つの可能性
一定の声量、良質なメロディ、人々の感動によりゴジラの体内で化学反応を起こさせて(以下略。すみません)、要は映画通り、ゴジラの生体活動を凍結できると、森厚生労働省医政局研究開発振興課長(医系技官)、町田経済産業相製造産業局長、袖原防衛相統合幕僚監部防衛計画部防衛課長やらが話をすすめ、作戦名「渋谷紅白迎撃作戦」で、NHKホールでの歌合戦の「良質な歌(?)」でゴジラを止めてくれって…。
硝子の少年/KinKi Kids(初)[2:49]
初出場ですが、グループ名がKinKi Kidsとなる前にSMAPのバックダンサーとして出演したり、CDデビュー前年に近藤真彦の前座として少し歌ったり、CDデビュー後もジャニーズのカウントダウンライブを理由に辞退を続けながらも、1回だけゲスト出演したり、何回か歌合戦のステージを踏んでいます。
「硝子の少年」平成9年のデビュー曲。
メドレーではなく1曲だけだったのでフルコーラスかと思ったら、短めな間奏を挟んだ1ハーフでした。
それでも、正式な出場歌手として出場してくれただけでもありがたいです。
と思ったんですけど、後日放送されたNHKの番組では、NHKホールでの最初のリハーサルの際、間奏が思っていたより短くて堂本光一やダンサーの動きが止まってしまうというシーンがありました。
デビュー当時に歌っていた1ハーフよりも間奏を削っていたということ。
しかも本人に伝わっていないという。
それは余りに失礼でないの。
ゲスト審査員とのトーク
村田沙耶香はKinKi Kidsと同年代だそうです。
春風亭昇太は、いつもの職場はおじいさんとおじさんしかいないため、歌合戦の迫力に圧倒されており、今日の出場歌手の皆さんに座布団三枚だそうです。
大河ドラマ「おんな城主直虎」にも出演するため、当然ながら番宣もあり。
視聴者審査途中経過
3回目の発表。
紅組1,694,069票(前回から772,003票増)、白組2,544,745票(同1,109,575票増)で白組が依然優勢。
票数の上がり具合からも、一部の白組歌手を応援するファンが対戦に関わらず白組に投票しているようです。
FLASH/Perfume(9)[2:40]
競技かるたをテーマにした映画「ちはやふる」主題歌だったため、かるたを取る動きを振り付けに取り込んだそうです。
演出の方は、前年同様文字での説明が難しい演出。
「ダイナミックVR」という技術を使い、バックや下のスクリーンに表示させる映像をカメラアングルに応じて変化させ、「錯視」により3人が浮いて見えたり、飛び出て見えたりする趣向だったようです。
3人が正確な立ち位置で踊るからできるできた演出だとか。
「FLASH」は歌合戦放送後の配信チャートを再浮上したそうです。
よたびタモリとマツコ・デラックスの姿
2人は今度はようやくNHKホールのステージに潜入。
しかし、入ったのはパイプオルガンがあるところ。
パイプオルガンを演奏していたら、またしても警備員につまみだされてしまいました。
恋/星野源(2)[3:44]
2回目の出場で後半戦進出。
本人も主演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」主題歌として、彼のシングルとしては初となる20万枚超えのヒット(年を超えて25万枚を、発売から半年して30万枚を突破)。
年明けには、シングルチャートTOP 3に返り咲き。
「恋」のみならず、シングル、アルバムの旧作が軒並み再浮上。
前年の歌合戦で歌唱した「SUN」もシングルチャートに返り咲き。
歌前には、当然のようにゲスト審査員にいる、ドラマで共演した新垣結衣に話が振られ、新垣結衣は「結構すぐ再会しましたね」とコメント。
新垣結衣がゲスト審査員に決まった時点で、ステージ上で星野源と2人で「恋ダンス」を披露するのでは、と期待されましたが、事前の報道では「そのような予定はありません」ということでした。
実際、恋ダンスはバックダンサーのみ(間奏では星野源も踊ってました)。
新垣結衣は手拍子をして眺めているだけでしたが、2コーラス終わって最後のサビでようやく手振りだけやってくれました。
歌唱時間は前回から1分40秒ほど長くなりました。
この年シングル売り上げ以上に世間に広まった曲ですから、この扱いは妥当なところです。
以前、星野源は「踊りはうまくないけど踊ることは好き」と言っていた気がします。
今は踊りもうまくなりました。
愛の讃歌/大竹しのぶ(初)[3:32]
過去に越路吹雪、菅原洋一、美川憲一、美輪明宏も歌唱したことのある、日本でもおなじみのフランスの曲。
「愛の讃歌」のオリジナル歌手であるエディット・ピアフを舞台「ピアフ」で演じ、「愛の讃歌」を歌っていたのですね。
最初の旦那様が亡くなった時に、泣きながら何度も歌ったのが「愛の讃歌」だったとか。
歌詞は、有名な越路吹雪版の岩谷時子の訳詞ではなく、松永祐子によるもの。
第26回(昭和50年)の歌合戦で、NHKの朝のテレビ小説「水色の時」でヒロインを務めた際にゲスト審査員も務め、番組中に紅組白組どちらが優勢か聞かれて「どっちでもいい」と答えたらしいですが、立派な女優になりました。
夜桜お七/坂本冬美(28)[3:21]
ヒットした年の第45回(平成6年)で披露して以来、紅組トリも含め4年ぶり6回目となる歌唱。
今回はステージ映像を、過去にゲスト審査員を務めたこともある蜷川実花がプロデュース。
そして、世界的に活躍するダンサー菅原小春の踊りもつきました。
菅原小春の踊りは、「夜桜お七」のベースとなった八百屋お七の心情を思わせるような狂気あふれるもの。
実は、この曲のイントロで、「夜桜お七」のタイトルとともに「詞 吉岡治 曲 弦哲也」とテロップが出ていました。
正しくは作詞が林あまり、作曲が三木たかし。
相葉雅紀 オリンピック特別企画「1964東京五輪」の立役者を訪ねて
東京オリンピックで金メダル第1号となった元ウエイトリフティング選手の三宅義信さんと、選手村でシェフをしていた鈴木勇さんへのインタビュー。
宙船/TOKIO(23)[2:44]
東京都庁前の都民広場からの中継。
東京オリンピック・パラリンピックへのスペシャル企画その2。
曲前にリオデジャネイロオリンピックで卓球の個人銅、団体銀メダリストである水谷隼選手、同じくパラリンピック陸上走り幅跳びの山本篤選手が登場。
白組司会の相葉雅紀が水谷選手のインタビューの後に山本選手へのインタビューを飛ばしてTOKIOの歌を紹介しようとして、「え、なんですか?」という声をしっかりマイクが拾ってしまうアクシデントあり。
そこは相葉君が聞き返す前に、横から総合司会の武田アナが助け舟を出しましょうよ。
TOKIOのバック、都庁の壁には1964年の東京オリンピック以降の過去の夏季オリンピックの映像が投影されていました。
日本がボイコットした1980年のモスクワオリンピックの映像はなかったけどね。
長いこと前半戦が定位置だった彼らとしては、最も遅い出番ではないでしょうか。
この曲が発売されヒットした平成18年の第57回歌合戦以来となる10年ぶり2回目の歌唱。
第57回は2回目の後半戦登場でしたが、それ以来ずっと後半戦に登場しています。
薔薇のように咲いて 桜のように散って/松田聖子(20)[4:22]
YOSHIKI作ということで、曲前にYOSHIKIが登場。
YOSHIKIがバックでピアノを演奏。
いや、YOSHIKIは1階ステージ、松田聖子がルーフステージという位置関係。
だから、曲前に松田聖子の姿はなかったのか。
気になったのがカメラアングル。
松田聖子はルーフステージでしたが、2階客席ではなく1階ステージを向いて歌い、なかなかカメラも顔を映しません。
歌唱も近年の歌合戦では恒例の「緊張しすぎてためすぎ」な歌唱ではなかったため、お口パクパクだったのでは、という意見がチラホラ。
それはともかく、前年もこの年もフルコーラスです。
年明けのシングルチャートでTOP 50返り咲き。
配信チャートでは、歌合戦後に最も順位を上げたのがこの曲だとか。
スペシャル企画「紅白×ゴジラ」その4
「まもなくNHKホールにゴジラが到達します」というアナウンス。
NHKホール前には総合司会の武田アナがいて、「ただちに最高の歌をゴジラに聴かせてください」「良質な歌は、ゴジラを停止させる可能性があります」と津波警報発令時のような呼びかけ。
「渋谷紅白迎撃作戦」として、まず第九を取り入れたPPAP(ゲスト審査員の新垣結衣や大谷翔平投手は笑ってます)。
これが予想外にゴジラにダメージを与えたようですが、武田アナがPPAPで「アイハバマーイク(I have a microphone)、アイハブゴズィラ(I have Godzilla)、ンー、ゴズィラマーイク!(Godzilla microphone!)」とやったことで、ゴジラが怒ったようです。
紅/X JAPAN(7)[4:04]
落ち着いた声で「相葉さん、有村さん。僕たちが(ゴジラを)止めます」と言ったのはYOSHIKI。
「ゴジラを倒すぜ!」とToshilが叫び、バックのスクリーンにはゴジラが登場するなど、完全に「渋谷紅白迎撃作戦」モード。
「紅」は平成元年のメジャーデビュー曲。
歌合戦で歌うのは第43回(平成4年)以来24年ぶり2回目。
シングルバージョンが歌合戦放送後の配信チャートを再浮上したそうです。
スペシャル企画「紅白×ゴジラ」その5(最後)
ゴジラの活動が停止したって。
即首相官邸からの記者会見。
ゲスト審査員とのトーク
大谷翔平投手と。
「素晴らしい歌声で(ゴジラが)止まって良かったです」と、当たり障りのないコメント。
もういっちょお知らせ
ゴジラの時と同じ警告音の後、ポール・マッカートニーからの歌合戦へのメッセージ。
来年に来日予定だそうです。
コンサートの宣伝かよ。
今度はカゼひかないでパフォーマンスしたみたい。
ごめんね…/髙橋真梨子(5)[3:51]
この年芸能生活50周年だそうです。
歌合戦初歌唱となる平成8年に発売された、彼女にとって最大のヒット曲。
彼女はソロとして初出場した昭和59年の「桃色吐息」だけでなく、平成に入ってからも何曲もヒット曲を出しましたが、その頃は体調の問題もあって、辞退組だったからね。
「ごめんね…」を含むベストアルバム「髙橋40年」は年明けのアルバムチャートでTOP 50返り咲き。
ゲスト審査員とのトーク
秋本治と。
髙橋真梨子について「とてもきれいな歌声で感動しました」と。
あんなきれいな声を出す70近い女性はあんまりいないよね。
ごたびタモリとマツコ・デラックスの姿
2人は客席近くのエリアにいるようなのですが、「もう見なくていい」とあきらめモード。
客席に入るには、まだ警備員のチェックがあるようです(本当はNHKホールに入れたら警備員のチェックはないと思われます)。
ポール・マッカートニーのことをポール牧と言い間違えるなど、アドリブは続きます。
JAM/THE YELLOW MONKEY(初)[4:44]
ベテランのバンドが再結成したこの年に初出場。
全盛期の平成初期は、THE YELLOW MONKEYも売れてたけど、もっと売れてたバンドがたくさんいたので、歌合戦は辞退なのか落選なのか、微妙だと思っていましたが、NHKの話では「出て頂けなかった」んだそう。
でも、吉井和哉は「再結成前の夢のひとつ」と言っており、さてどちらの話が正しいのやら。
再結成したこの年、新曲もヒットしていましたが、歌ったのは平成8年の曲。
歌詞はカットなし。
お詫びと訂正
総合司会の武田アナから、坂本冬美の「夜桜お七」の作詞者と作曲者の表示に誤りがありましたと。
作詞が吉岡治、作曲が弦哲也といえば、この年の曲であれば石川さゆりの「天城越え」。
スタッフ、コピペしたまま修正し忘れ、最終チェックでも見落としちゃったんでしょうか。
白雲の城/氷川きよし(17)[3:08]
熊本城からの中継。
崩れるかもしれないから、一時的に土台を補強して、一般の人の立ち入りを制限しているところからの中継。
曲前に、「熊本の復興を願って」と題して氷川きよしが熊本の人々を訪ねる映像あり。
NHKホールのステージには熊本出身の総合司会の武田アナとくまモン。
武田アナが曲紹介。
ヒットした年の第54回(平成15年)の歌合戦で歌って以来の13年ぶり2回目となる歌唱。
そういえば、その年も白組のトリの一つ前だったね。
灯ろうと照明による演出。
第54回では2コーラス目のサビでかがむシーンでカメラの切り替えをせず、テレビ画面から氷川きよしが消えてしまう一幕もありましたが、今回はちゃんと引きの絵でとらえていました。
熊本出身と言えば、石川さゆりや島津亜矢がいるのですが、あえて彼女たちを外して、全国学校音楽コンクールがらみでmiwa、城がらみで氷川きよし、そして曲紹介に熊本出身の総合司会の武田アナをもってきた今回の歌合戦でした。
花束を君に/宇多田ヒカル(初)[4:16]
中継場所は事前には明かされていませんでしたが、ロンドンのメトロポリス・スタジオからでした。
この年前半の朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」主題歌。
ということで、曲前からゲスト審査員の高畑充希が司会に混ざって話をしました。
歌唱後、生歌唱だったことをアピールするかのように、司会者や高畑充希と会話する宇多田ヒカル。
ロンドンの方へは映像は届いていなかったようで、高畑充希の声に最初誰かわからず、名乗られて素で驚いていました。
この曲は配信のみのシングルだったため、オリコンシングルチャートにはランクインしていませんが、この曲を収録したアルバム「Fantome」は年明けのアルバムチャートでTOP 10返り咲き。
天城越え/石川さゆり(39)[3:48]
2年ぶり10回目となる歌唱。
「天城越え」と「津軽海峡・冬景色」を交互に歌うこと10年。
今回は久々のトリ。
和楽器を使った新アレンジ、そして「文楽」とのコラボレーションとのことでしたが、最初に文楽の演技があり、そのまま「天城越え」へ(オリジナルのイントロはほとんどカット)。
演歌のトリによく用いられる、派手に盛ったアウトロもなし。
歌った場所はトリなのにルーフステージ。
大トリの嵐のために1階のステージではセット転換中だったんだろうけど、トリの歌手に対して失礼だよ。
ゲスト審査員とのトーク
伊調馨と。
そういえば、西野カナの曲前に登場した時は話してなかったっけ。
「歌の力ってすごいなと思います」と率直なのでしょうが、無難なコメント。
嵐×紅白スペシャルメドレー/嵐(8)[5:42]
8回目の出場でついに大トリ。
初出場した時も「嵐×紅白スペシャルメドレー」と同じタイトルでした。
今回披露したのは平成11年のデビュー曲「A・RA・SHI」、平成19年の「Happiness」、平成20年の「One Love」の3曲。
「One Love」は歌合戦初歌唱。
「One Love」のあたりで相葉雅紀は泣いていたようです。
一部報道では「涙で歌えなくなることはなかったが」と、ちょっと意地悪な表現もあり。
メドレーにせず「One Love」1曲をしっかり聴かせるという形でも十分だったんじゃないかな。
エンディング
客席審査はペンライトを使っての審査なんですけど、照明明るい中でのペンライトの数を数える麻布大学野鳥研究部の皆さんって大変じゃない?
視聴者審査は
紅組 2,527,724票
白組 4,203,679票
と白組優勢(白組にボール2個)。
会場審査は
紅組 870票
白組 1,274票
とこちらも白組優勢(白組にボール2個)。
900人近くは帰っちゃったの?
それともペンライトの操作がわからなくて集計に間に合わなかったの?
そして、ふるさと審査員(全員でボール1個分)とゲスト審査員(ボール10個分)を加えた最終的な結果は
紅組 9個
白組 6個
と、紅組の勝利でした。
観客も紅組司会者も紅組歌手もびっくり。
ラストは「蛍の光」。
指揮は平尾昌晃。
タクトに土星のような輪っかのついた球をつけていました。
最後のタモリとマツコ・デラックスの姿
2人は歌合戦を一瞬だけ観覧して、NHKホールを後にしました。
司会
司会自体が初めてという紅組司会の有村架純、嵐として5回司会経験はあるものの、1人では初めての相葉雅紀。
お2人の名前を聞いた時は心配でした。
そして、その不安が的中してしまいました。
意外なことに、どんなに不自然なセリフが書かれていても台本通りに進行することに舵を切ったと思われる有村架純が落ち着いていて、アドリブで有村架純をフォローしていた相葉雅紀が自分の進行になるとうまくいかなかったり、総合司会の武田アナもフォローしなかったり(基本黙ってましたね)。
大トリで相葉雅紀が泣いたことについては、「プロだったら泣くなよ」という厳しい意見もありましたが、彼はプロの司会じゃありませんから。
進行
前半戦はあまりあわただしさは感じなかったのですが、後半戦はいろいろといっぱいいっぱいな感じがありました。
選曲
ここ数年ヒット曲のない歌手が何人も卒業したり落選しましたが、不動の「天城越え」と「津軽海峡・冬景色」のループが続く石川さゆりや、ぼちぼち歌合戦で披露する回数が気になり始めた坂本冬美の「夜桜お七」の他、ポップス系も意外となつメロが多かった印象があります。
当日まで歌唱曲が発表されなかったV6と嵐のメドレーには新曲なし。
なつメロを歌った歌手は46組中24組。
新曲(この年に発表した曲、売れた曲)を歌った歌手は46組中25組。
絢香の「三日月」は、この年発売されたベストアルバムに収録されている新アレンジバージョンということなので、新曲として扱っています。
どちらも半分くらいでした(SEKAI NO OWARIと福山雅治とAKB48がメドレーで過去の曲と新曲を披露してるので、両方合わせると46組より多くなります)。
なつメロ減らなかったね。
前年の選曲と変わったとしたら、前年は昭和のヒット曲が多かったけど、この年は平成のヒット曲が多かったことかな。
歌唱順
一部では「ジャニーズ(関ジャニ∞)で始まり、ジャニーズ(嵐)で終わる」ことに批判の声もあったようですが、個人的にはそれはどうでもよく(いつもなら怒ります)、ポップス系ではベテランの域に入ってきたTOKIO、初出場ながら十分なキャリアを持つイエモンや宇多田ヒカルが終盤にくるあたりが、昔なら考えられなかった曲順かなと思いました。
1組か2組だけで即攻守交替という意味の分からない曲順も、昔なら考えられなかったことですが。
単純に前半戦トップバッターは白組だから、交互に歌って前半戦大トリは紅組、番組の大トリは白組なら、さかのぼって後半戦トップバッターは紅組、とできないものでしょうか。
歌唱(パフォーマンス)時間
放送時間は変わらずに、出場歌手(グループ)数が前年の51組から5組少なくなって46組。
セット転換の時間を節約するための、出場歌手数が多い年に登場していた2階のルーフステージを用意。
極力無駄な時間を省こうとする姿勢が放送前から見えました。
そして、12月下旬にはSMAPの出演が正式になくなり、用意していたという15分の時間を開放することで、歌唱時間が最大で30秒長くなる歌手も出る(ライブ会場の機材配置変更で増席みたいな)という報道がありました。
しかし、ふたを開けてみるといつも通りの歌唱時間。
1番だけの歌手、演歌だけど1ハーフの歌手の多いこと。
あれこれ計算してしまったので、よろしければこちらをご覧ください。
審査方法
この年、デジタルテレビやワンセグ、スマホアプリでは、各対戦ごとに紅組か白組のどちらかに投票できるシステムを採用。
好きな歌手のいる組を勝たせたくて、誰が歌っていようが特定の組に投票し続けた方も多かったことでしょう。
でも、がんばってもしょせんボール2個分にしかならないとわかった時のむなしさというか、個人的にはこれで白組の連勝の可能性が少しでも低くなるという安堵感というか、いろいろ複雑でした。
ネット上では視聴者審査の扱いの軽さに怒る声が多くて驚いていますが、私が歳を取った証拠なんでしょうね。
デジタル放送で視聴者が審査に参加できる形式になってから、もう10年以上経ったので、視聴者も審査に参加でき、かつ視聴者の1票と客席の1票とゲスト審査員の1票が同じ重さだと思っている方がたくさんいらっしゃっても無理はありません。
昔は全視聴者が自由に審査できるなんてことはなく、事前に選ばれた家庭にNHKから電話をしたり、各地方に中継所を設けて、そこで一般視聴者に審査に参加してもらう形でした。
そして、客席審査が始まったのも、第32回(昭和56年)からです。
ゲスト審査員と同じ重みで投票できたわけではなく、この年と同じように客席審査の結果はボール2個から6個(1階席、2階席、3階席で分けて集計していたとき)が普通でした。
その前は、ゲスト審査員と地方審査員とNHKの人(票数が同数にならないよう奇数にするため)の投票だけで決まってたんです。
今は「思い出の紅白歌合戦」もないし、昔の審査方法がどうだったか知るすべもないですから、若い人や最近歌合戦を見始めた人からすると「今回は視聴者審査が2票分にしかならなかった」でも、昔から見ている人や昔の歌合戦を知っている人からすると「視聴者審査が取り入れられて、しかも2票分もある(ゲスト審査員票が拮抗していたらひっくり返せる)」なんですよ。
客席審査の票も加えると、現在は白組は毎年4票リードしてスタートしているようなものなんだから、ありがたいと思わないと。
私は昔の厳しかった時代を孫に伝えるジジイかよ。
あと、あくまで私の想像ですが、視聴者審査や客席審査が例年白組優勢なことはゲスト審査員の皆さんもわかっていらっしゃると思うので、一方的な結果にならないよう、紅組に投票した方もいらっしゃったのではないかと。
仮にそうだとしたら、なんでゲスト審査員がそう思って行動に移したのか(ゲスト審査員とふるさと審査員の11票のうち、9票が紅組に入ったわけで)、毎年白組にしか投票せず、白組が優勝しないと「視聴者無視だ」と主張する方々は考えてみた方がいいのでは。
違ったとしたら、ゲスト審査員は視聴者や観客とは違うところを見て紅組に投票したのだから、どこを見て紅組の方がよいと思ったのか聞いてみたい気もします。
ただ、今回に関しては、副音声(ウラトーク)では審査方法の詳細について説明あったらしいので、主音声で説明しなかったのだから、白組ファンが怒るのも無理はないか…。
昔の歌合戦でも、詳細な審査方法は説明がなかったことの方が多いです。
特に、今回も話題になった一般の審査員とゲスト審査員の重みがどれくらい違うのか。
明確に説明があったの回として思いつくのは第37回(昭和61年)で、一般視聴者の審査票は1人1点、ゲスト審査員は1人20点でした。
最近はあまりボールを使っての審査結果発表はしていなかったので、ボールは全部で何個あるのか、そして紅組白組司会者がちゃんとボールを1個投げ終わったことを確認してから数を数えた方が親切だったね。
紅組の皆さん、そして紅組ファンの皆さんは第35回(昭和59年)・第36回(昭和60年)以来の連勝おめでとうございます。
全体として
放送時間の無駄遣い。
応援ゲストの無駄遣い。
ネットワーク資源の無駄遣い。
良い意味での無駄遣いなのか、文字通りの無駄遣いなのかは、まだよくわかりません。
NHKも試行錯誤の真っ最中のようです。
第68回はどんな歌合戦になるのか、楽しみなような怖いような。
タモリとマツコ・デラックスの「ブラタモリNHKホールバージョン」みたいなものと、「紅白×ゴジラ」は、ダラダラやっていると見せかけて、ステージ上で大がかりなセット転換をしている間の場持たせだったのだと思います。
平成初期だとラスベガスの大道芸人呼んだり、もっと懐かしい例でいえば朝の連続テレビ小説の出演者が登場して簡単なマジックを披露したり、というところを、今回は大ヒット映画「シン・ゴジラ」の紅白バージョン映像、武田アナのまさかのPPAP、そしてX JAPANでゴジラを倒すという一大ストーリーにまとめたのでしょう。
歌手によってはがらっと変わるセット転換はお見事なので、次回は歌唱時間との両立をお願いしたいものです。
今回は、(一部の)出場歌手の入場行進、ふるさと審査員、大掛かりなセット転換を復活させたとのことですが、次回はさらにさかのぼってみてはいかがでしょう(今回がダメだったという意味ではなく、色々試してみたら、うまく今の視聴者にマッチするものが見つかるかも、ということ)。
例えば、こんな感じ。