第56回(2005年)雑記


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雑記
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かっこ内はおおよその歌唱時間です。

北酒場/細川たかし(31) [2:56]
 他の出場歌手が細川たかしの後ろ、えらく近いところで応援しています。
スキウタの上位100曲にはこの曲ではなく「望郷じょんから」(白組95位)が入っていたのですが、「北酒場」もなぜかスキウタ扱い。 白組上位100曲には入らなかったけど、票を集めたということです。 というか、「望郷じょんから」だと、「北酒場」より1分以上歌唱時間長くなるからね。
 前回歌ったのはヒット当時の第33回(1982年、昭和57年)なので、これくらい間が空いていれば二度歌ってもよいでしょう。

二輪草/川中美幸(18) [2:38]
 初のトップバッター。 「二人は二輪草」というところでは紅白一緒にVサイン(「二輪草」の二ってことです)。
 この年のヒット曲「うすゆき草」ではなく、スキウタで紅組75位にランクインしたこの曲を歌唱。 もし坂本冬美が「夜桜お七」を歌って紅組トップバッターを務めていたら、彼女は「うすゆき草」を歌ったのでしょうか。

審査員紹介

Delightful/鈴木亜美(3) [2:20]
 5年ぶりの出場。 名前も鈴木あみから改名。 初めて復帰後の彼女のパフォーマンスを見ましたが、声に力がみなぎっていました。 まだ音程が悪いと思う箇所もありますが、メジャーから遠ざかっていた時期にボイス・トレーニングを受けていたという話を初めて受け入れられました。
 ちなみに、鈴木あみ時代の出場は全て後半戦の紅組2番手、そして今回は前半戦の紅組2番手。 2番手づいています。

男の出船/北山たけし(初) [2:32]
 デビュー2年目での初出場。 白組出場歌手がはっぴと大漁旗で応援という演出を見ると、妙に「北島ファミリーだな」と思うのは鳥羽一郎のイメージが強いからでしょうか。 正確には、鳥羽一郎はだいぶ前に北島音楽事務所から独立しているので、「大漁旗=北島ファミリー」という私の認識は間違っているのですが。
 そりゃ泣くでしょう、実力で勝ち取った出場というよりは「サブちゃんとこの若手」とか「氷川きよしに続く若手演歌のホープ(氷川きよしの方が若いけどね)」という要素もあって、やや青田刈り気味の初出場ですから。
 母が一般の視聴者と同じようなことを言いました。 「この人誰?」

五能線/水森かおり(3) [2:31]
 あら、また早い出番。 女性演歌界の第一人者なのに。
 その昔中堅アイドルが着ていたようなボリューム感のあるスカート。
スキウタには2003年のヒット曲「鳥取砂丘」がランクインしましたが(紅組19位)、当然ながら女性演歌としてこの年最も売れた新曲を歌唱。
 ちなみに、この年のレコード大賞最優秀歌唱賞に輝きましたが、この時は受賞前なので、総合司会のみのもんたも触れることはできず。

十六夜の月/w-inds.(4) [2:27]
 スキウタランクイン曲(白組85位)。 票が集まりにくいリスト外の曲ながらランクインしたのは、「他のゴールデンタイムの音楽番組には出演できないから、せめて歌合戦で見たい」と思うファンの努力の賜物でしょうか。
 でもスローテンポな曲とは言っても1コーラスはちょっと短いような。

ふたりの大漁節/坂本冬美(17) [2:38]
 一時期スキウタにランクインした「夜桜お七」(紅組41位)で紅組トップバッターの噂があった彼女(その他、デビュー曲の「あばれ太鼓」も紅組55位にランクイン)ですが、新曲を歌唱。
 花柳糸之社中の踊り付き。 1ハーフと彼女にしては短め。

少年よ/布施明(21) [2:43]
 スキウタには代表曲である「シクラメンのかほり」がランクイン(白組80位)。 しかし新曲を歌唱。 「シクラメンのかほり」は歌合戦で何度も歌っているので今回の選曲に特に異議はなし。
 まさかNHKで民放の「仮面ライダー響鬼」や「仮面ライダー響鬼」主演俳優の細川茂樹を見ることができるとは。 間奏から2コーラス目ではJAEの殺陣までつきました。 おかげで布施明の歌唱が印象に残っていないです。 もったいない。

ここまで、6曲連続メドレー形式で怒濤の進行。

桜/コブクロ(初) [2:31]
 コブクロとおふくろ(さん)を引っかけてコロッケと森進一が曲紹介に登場。
 イントロなしでスタート。 生伴奏だったのかな。 間奏なしの1ハーフだったので、ぼんやり聴いていると「あれ?1コーラスだけ?」みたいな印象。 もう少し二人のハーモニーを活かす演出にしたらよいのに。
 ところで、歌合戦で歌われたときにはその年の代表曲というよりは最新曲という感じでしたが、年が変わり桜の季節まで売れるロングセラーとなり、2006年5月時点でコブクロにとって最大のヒットとなりました。
 そして、歌合戦における白組ポップス歌手の要の一組となります。

ゲスト審査員とのトーク
 上川隆也と。

気がつけば好きすぎて♪盛り上がって♪LOVEマシーン!/松浦亜弥(5)&DEF.DIVA(初) モーニング娘。(8) [6:48]
 松浦亜弥「気がつけばあなた」~DEF.DIVA「好きすぎてバカみたい」~モーニング娘。「LOVEマシーン」(スキウタ紅組1位)
 DEF.DIVAはハロプロの安倍なつみ後藤真希石川梨華松浦亜弥で構成されたユニット。
 「LOVEマシーン」はまず卒業生が1コーラス目を歌い、現役メンバーが2コーラス目を歌い、最後は新旧モーニング娘。入り乱れて。 ということで、松浦亜弥はソロとDEF.DIVA兼任、安倍なつみ後藤真希石川梨華DEF.DIVAモーニング娘。兼任でした。 最後に出てきた現役のモーニング娘。の印象が薄いと思ったのは私だけではないはず。
 「LOVEマシーン」はスキウタで紅組の堂々1位ということもあって、この曲だけで約3分30秒という長い歌唱時間でした。 歌合戦で「LOVEマシーン」が歌われるのはこれで3回目だけど、個人的に好きなイントロ部分のどじょうすくいのような振り付け部分はいつもカットされて見ることができず。
 そう言えば、松浦亜弥も「Yeah!めっちゃホリデイ」が紅組5位と高順位でしたが、この曲が歌われなくて不満のある視聴者はいませんよね?
 私は出場歌手の発表時にはDEF.DIVAとは名ばかりで、ソロ曲をちょっとずつ歌うものと予想していましたが、歌唱曲のタイトルが示すように、松浦亜弥を除いてソロ曲はありませんでした。
 衣装は松浦亜弥が2パターン(ソロとDEF.DIVAで別の衣装)、安倍なつみ石川梨華後藤真希が3パターン(DEF.DIVA「LOVEマシーン」中にもコートを脱ぐ程度の早がわりあり)、先ほどの3名を除くモーニング娘。OGが2パターン(最初からコートを着ていなかった人は早がわりなしかな?)、そして現役モーニング娘。は衣装は1パターン。

One Night Carnival/氣志團(2) [3:46]
 和田アキ子(この年は白組から出場)とまちゃまちゃが曲紹介に参加。
 スキウタにランクインし(白組45位)、まさかの2年連続となる同じ歌の歌唱。 でも前回はフルメンバーでの出演ではなかったので、フルメンバーで仕切直しといったところでしょうか。 今回は曲前に格闘技のリング入場のような登場をして、曲中は裏番組の格闘技に出演する格闘家に扮したダンサーが登場。 恒例?のヅラ外しもあり。
 パフォーマンス時間も長く、相変わらずの扱いの良さ。

抱きしめる/BoA(4) [2:29]
 BoAが韓国出身ということで、ハングルに詳しい草彅剛がハングルで曲紹介。 負けじと以前ドラマで韓国人を演じたことがある紅組司会の仲間由紀恵が日本語に翻訳するかと思いきや「わかりません」。
 ひょっとしてお口パクパク? 正確にはラップ部分はお口パクパクでメロディーがあるところは生歌もあったように聞こえました。 アメリカ進出(リップシンクしてでも激しいダンスが必須)を意識していますかね。

安田大サーカス登場
 次の曲とどういうつながりが?と思ったらどちらもグループということで「チームワーク」が共通点(安田大サーカスは「何とも言えない」チームワーク、次のグループは「きれいなハーモニー」ってところでしょうか)。

ひとり/ゴスペラーズ(5) [2:21]
 「ひとり」はスキウタにもランクインした(白組59位)曲で、初出場した第52回(2001年、平成13年)に歌唱。 第52回に歌ったときと比べると歌唱時間は短く。

芭蕉布/長山洋子(12) [2:45]
 沖縄のスタンダードソング。 スキウタにランクインした「じょんから女節」(紅組60位)は第54回(2003年、平成15年)、第55回(2004年、平成16年)と歌唱してますから3年連続同じ曲は避けたのでしょうが(NHKが用意したリストに長山洋子の曲が「じょんから女節」しかなかったのも不自然。「蜩」や「捨てられて」は無視ですか)、不思議な選曲。 長山洋子と沖縄の歌にどういう関係が?という気もするけど、実はこの年発売したシングルCDに収録されているのです。
 沖縄ということで夏川りみが三線で参加。 長山洋子のメイクは…。 まつげの不必要な付け毛も気になりますが、全体的にくたびれたMIEみたい。 2004年に「ザ・ベストテン2004」で見せた若々しさはどこへ。

朝の連続テレビ小説「風のハルカ」出演者登場
 もちろん、次の曲は「風のハルカ」主題歌です。

風花/森山直太朗(2) [3:17]
 2年ぶりの出場。 スキウタにランクインした「桜(独唱)」(白組15位)ではなく、新曲を歌うのは「風のハルカ」主題歌だからですね。 ヒット曲でもないのに歌唱時間も3分を突破。
 母が曰く「あんな髪型にしたら、ますますお母さんとそっくり。」

むらさき雨情/藤あや子(14) [3:16]
 ちびっこイリュージョニスト、山上兄弟のマジック(バックにはしっかり「まじかる まじかる てじなーにゃ」が流れています)から藤の花が出てきて曲紹介へ。
 スキウタにランクインした(紅組98位)1993年のヒット曲。 ヒット当時、第44回(1993年、平成5年)の歌合戦でも披露しています。 藤あや子は花魁のような衣装。 その妖艶さで演出家をとりこにしてしまったのか、若手舞踏家・我風の舞がついたり、ちゃんと2コーラス歌えたり、なかなかの待遇。
 あまりの妖艶さに、あるサイトでは「春画のよう」とも。

愛の讃歌/美川憲一(22) [2:59]
 スキウタランクイン曲(越路吹雪の歌唱で有名ということで紅組79位)。
 進行が遅れていた関係で、司会のみのもんたとのしゃべりがカットされたとか。
 衣装がすごい。 ディズニー映画に出てくる悪役の金持ちのおばはんみたい。 演歌歌手が歌うシャンソンということで、ちょっと心配でしたが(美川憲一がシャンソンを普段から歌っているということを考慮しても)、思いの外いい感じだったと思いました。 イリュージョンもなかったし、あれくらいの派手さがちょうどよいのでは。

元「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さん、佐藤弘道による紅組応援の体操

Love, Day After Tomorrow/倉木麻衣(3) [2:51]
 スキウタランクイン曲(紅組56位)。 1999年に発売された彼女のデビュー曲にして最大のヒット曲。 ついに歌合戦で披露。 歌合戦の曲紹介上は「大学を卒業し、原点に戻るつもりでデビュー曲を歌う」というのが選曲理由です。
 でもアレンジやキーは6年前とは違うのね。 そして、意外にも歌唱時間は3分を超えていないのですね。
 彼女は翌年、「後輩に道を譲る」と歌合戦を辞退しますが、代わりにビーイングの後輩が出場したわけではなかった模様。

木村拓哉と山田洋次監督の話
 その意図はキムタクのほめ殺し以外よくわかりません。 聞き逃したかしら。

夜霧よ今夜も有難う/前川清(26) [3:17]
 司会者の山本耕史が前川清を「やまかわ」と言い間違え、あわてて訂正。 前川清自身も歌い終わった後「やまかわでした。」とギャグにしていました。
 前川清にとっては、歌合戦で他人の歌を歌う初めてのケース。 「スキウタ上位100曲には入らなかったが、戦後60年を語る上ではずせない曲」とNHKが選曲理由を説明していましたが、スキウタの結果を重視する気がまるでありません。 平原まこと(平原綾香の父親)のサックス演奏つき。 バックに石原裕次郎の画像が映写されるため、「裕次郎さんのじゃまにならないように歌います。」とえらく謙虚だったそう。

2階席からの中継
 ラジオ中継席も映しています。

亜麻色の髪の乙女/島谷ひとみ(4) [2:25]
 スキウタランクイン曲(紅組32位)。 2002年のヒット曲にして彼女の代表曲。 初出場した第53回(2002年、平成14年)にも歌唱。
 みのもんたがラジオ放送席からフリートークを交えて曲紹介。
 歌合戦独自の管弦楽(東京ニューシティー管弦楽団)から始まるアレンジ。 これは早かわりありか?と思わせて最後までストリングスが消えずに島谷ひとみも足を動かさないまま。 踊るのはダンサーばかり。 サビから始まるとはいえ、実質1コーラス。 でも独自アレンジだからよしとしますか。

明日/平原綾香(2) [3:13]
 審査員の長澤まさみが出演していたドラマの主題歌。 だからスキウタにランクインした「Jupiter」(紅組6位)ではなかったのですね。 ハープ(早川りさこ)とコントラバス(池松宏)の演奏つき。 ついさっき出演していたお父さんのことには触れないのですね。
 ぼんやり聴いていると間奏がないので1コーラスで終わったのかと思いましたが、歌唱時間は3分を超え、実は前年の「Jupiter」よりも長かったりします。

 「むらさき雨情」からこのあたりまで、前半戦としては結構扱いがよい方々です。

海の匂いのお母さん/鳥羽一郎(18)・山川豊(11) [2:25]
 スキウタにランクインした「兄弟船」(白組88位)ではなく、この曲を歌唱。 まあ、「兄弟船」は歌合戦で歌いすぎですから、こんな選曲は歓迎です。
 歌合戦では初となる兄弟共演。 正確には、第43回(1992年、平成4年)にアトラクションで「巨人の星」主題歌を一緒に歌っていましたが、持ち歌を2人で歌うのはたしかこれが初めて。
 弟さんの山川豊の方がちょっと感極まっていたようです。

応援の電報、と思ったらメールの紹介
  久しぶりに南極の昭和基地から。 白の応援とみせかけて紅の応援。

無言坂/香西かおり(13) [2:18]
 スキウタランクイン曲(紅組96位)。 ご本人曰く、「(デビュー当時は『雨酒場』で、最大のヒットである『浮恋草』を経て、)現在の香西かおりの代表曲」
 バックには久しぶりに応援がつき、モーニング娘。から6人が大正時代の女性のような衣装で踊っていました。
 そして、やはり今回も間奏なしの1ハーフ。 うぎゃー! ちゃんと2コーラス歌わせたってー!
 そしてイントロ部分に変な音声が混じってましたよ。 「スキマスイッチを挟んで伊藤由奈さんです。」って。

ゲスト審査員とのトーク
 稲垣吾郎が審査員の野口総一とスペースシャトルでのミッションについて。 「全力でチャレンジしました」ということで、次の曲へつながります。

全力少年/スキマスイッチ(初) [2:33]
 NHKが用意したスキウタ用曲目リスト600曲に入っていないのに白組84位に入ったからか、初出場ながらバックにバンドを従えて(おそらくカラオケにあわせて動いているだけだろうけど)の歌唱。 そして、アフロのかつらをかぶって雷さまのような劇団東俳の子供たちがダンスで登場(「全力」と書かれたTシャツを着用)。
 初出場とは思えない普段通りのパフォーマンスだったような。

ゲスト審査員とのトーク
 薬師丸ひろ子のほか、ステージ上にスターウォーズのロボットが2体ほど登場し、単に「映画」というつながりで曲が紹介されます。

ENDLESS STORY/伊藤由奈(初) [2:38])
 ヒット映画「NANA」の劇中歌であり、最終的には主題歌よりも売れた曲。
 伊藤由奈はこの年最も活躍した新人の一人。 ハワイ出身ということで歌合戦には特別な思い入れがないかと思いきや、リハーサルの時は感極まっていたそうです。
 でも本番は歌唱が崩れることもなく、今まで聴いた中ではベストに近い歌唱だったように思いました。

ゲスト審査員とのトーク
 当時、「ブログの女王」と呼ばれていた眞鍋かをりと。 「明日から私もブログを…」というやりとりがあれば、なんとか次の曲とつながりますが、司会の山本耕史は「今日から」と言っていました。 惜しい。

明日を目指して!/TOKIO(12) [2:52]
 出場回数ではもはやベテランの域に入っているTOKIO。 以前は奇抜な衣装やダンサーや演出にかすみ気味だった時期もありましたが、最近はちゃんとバンドとして扱われています。
 今回はTOKIOのメンバー、歌合戦独自のアレンジでついたストリングス、ブラスの演奏者も全員横一線という珍しい配置。 バックに花火があったからでしょうか。
 スキウタではNHKが用意したリストに唯一入っていた「AMBITIOUS JAPAN」がランクインしましたが(白組29位)、今回の選曲に文句を言うファンはほとんどいないでしょう。

almost in love/CHEMISTRY(5) [2:37]
 香取慎吾と山本耕史の2ショットということで「新撰組」ネタ(なの?あの香取慎吾がげんこつを口にまるごと入れるパフォーマンスって)。 男二人ということで、CHEMISTRYへつながります。
 彼らのパフォーマンスには特に心配することもなく。 彼らが前半戦に登場するのは初めてですが、紙吹雪ではない雪の演出で大物感をアピール。

プラネタリウム/大塚愛(2) [3:05]
 スキウタには「さくらんぼ」がランクイン(紅組3位)。 でも当然のようにこの年のヒット曲を歌唱。
 他の年末歌番組では歌詞に出てくる「花火」にちなんで背景に花火を表示させることが多く、歌合戦ではどうなるかと期待。 カメラアングルをバックからにして、照明を一瞬に明るくすることで花火があがったかのような演出をしていました。
 選曲が決まった時点では彼女にとって2005年最も売れたシングルは「SMILY/ビー玉」。 しかし「プラネタリウム」が年が変わっても売れ続け、最終的には2005年に発売された彼女のシングルの中で最も売れたシングルとなりました。

 この時点で、残り時間が15分ほど。 「もしや、『さとうきび畑』がフルコーラス?」と期待しましたが、ひとつイベントがありました。
 小淵沢市のフィリア美術館から大島ミチルのパイプオルガンをバックに吉永小百合による原爆詩(峠三吉作「序」、栗原貞子作「生ましめんかな」「折づる」)の朗読。

広島の空/さだまさし(17) [4:47]
 吉永小百合の朗読が終わると司会の曲紹介なしでさだまさしの曲へ。 彼は歌合戦において独自のポジション(ヒット曲の有無、一般受けするかどうかに関わらずメッセージ色の強い曲を歌える)を築きつつあるようです。

さとうきび畑/森山良子(10)・森山 直太朗(2) [4:20]
 スキウタにランクインし(53位)、歌合戦では第48回(1997年、平成9年)以来8年ぶりの歌唱。 森山直太朗がギター、バックコーラスで参加。 第25回(1974年、昭和49年)に小坂明子のバックで父親が指揮を担当、ということはありましたが親子の歌による共演は歌合戦史上初めてだとか。 前半戦の大トリで紅組と白組が共演というのは歌合戦史上初ではなく、第49回(1998年、平成10年)に橋幸夫と一緒に紅組歌手が「いつでも夢を」を歌っています。

中間審査
 審査結果まで発表するかと思いきや、結果はニュースの後の後半戦で。

世界に一つだけの花 [3:57]
 後半戦のスタートはスキウタで総合1位に輝いた曲を出場歌手で合唱。 という話だったと思うのですが、SMAPの2003年の大ヒットということでフロントは当然SMAP。 他の出場歌手はバックコーラス扱い。 実質この年はSMAPが2曲歌ったということです。

中間審査結果発表
 ケータイ審査員が
 紅組 2,774
 白組 3,773
デジタル審査員は
 紅組 16,147
 白組 15,181

倖田來未 スペシャルバージョン/倖田來未(初) [2:50]
 なぜか前川清布施明堀内孝雄が鑑賞にやってきました。 もちろん、位置づけは「エロかっこいい女性を見たいエロおやじども」。 そして司会のみのもんたが「レコード大賞おめでとう!」とアドリブ。 歌合戦でレコード大賞受賞について触れられたのはえらく久しぶりのような。 例えば浜崎あゆみなんて2001年から2003年まで当時としては前人未踏のV3をやってのけているのに、歌合戦で触れられたことはありませんでした。
 ところで、大ヒットのない倖田來未がレコード大賞とっちゃってよかったのでしょうか。
 歌合戦の話題に戻すと、スペシャルバージョンというのは「キューティーハニー」~「Butterfly」のメドレー。 「キューティーハニー」では彼女にしては長めのスカートでしたが、当然これは早がわりがあるわけで「Butterfly」を一節歌って間奏に入るとバックダンサーが後ろからスカートを取り去ってホットパンツ姿へ。 でもいつものステージ衣装に比べればおとなしめです。 いつもはホットパンツというより下着という感じですから。 NHKは「衣装について、特に規制はしない」と言っていましたが、倖田來未側が遠慮したか。
 それでも歌手別視聴率は紅組第1位(関東地区)。
 ちなみにこの2曲のメドレー、FNS歌謡祭でも披露しましたがそれに比べると「キューティーハニー」の2番を歌わなかったり「Butterfly」の1番の一部カットがあった分だけ歌合戦の方が1分くらい短め。
 新しいファッションリーダーという鳴り物入りなのに歌唱時間が3分より短いの? とも思いますが、その昔浜崎あゆみが初出場したときも歌唱時間は3分くらいでした。 この先さらに大きなヒットを出すかどうかで歌合戦における歌唱時間も変わってきます。

NO MORE CRY/D-51(初) [2:28]
 司会の仲間由紀恵が主演した学園ドラマの主題歌としてヒットした曲。 当然仲間由紀恵はヤンクミとして、そしてドラマに生徒役で出演していたWaT小池徹平も従えて曲紹介。
 D-51の2人はなぜか司会陣よりもステージのそで近くで歌い始め、その後ステージのセンターへ移動。
 曲のイメージとは関係なく電撃チョモランマ隊などがダンスに参加。 ま、テンポのいい曲なのでダンサーがいても違和感はありませんけどね。
 この曲もサビから始まるとはいえ、ほぼ1コーラス?
 ちなみに、名古屋地区ではここで歌手別視聴率トップを記録しています。

ゲスト審査員とのトーク
 琴欧州勝克関と 日本の曲ではSMAP松浦亜弥が好きなんだとか。 琴欧州が日本で活躍する外国人なら、次の歌い手は海外でも注目される日本人と紹介されました。

fairyland/浜崎あゆみ(7) [3:14]
 スキウタではNHKが用意したリストに入っていた「SEASONS」(紅組28位)と「Dearest」(紅組27位)がランクインしましたが、当然2005年に発売した曲を歌唱。
 2004年に引き続きダンサーを従えてのステージ。 間奏部分でayuが一瞬バックダンサーに隠れたので早がわりありか?と思いましたが何事もなく。 久々にバックバンドが舞台上に登場しませんでした。

面影の都/氷川きよし(6) [2:40]
 スキウタランクイン曲(白組19位)。 彼の場合、その他「箱根八里の半次郎」(白組5位)「きよしのズンドコ節」(白組3位)もランクイン。
 番組で共演しているグッチ裕三が曲紹介に参加。
 そろそろトリをとってもよいのかと思うのですが、そんな思いとは裏腹にどんどん出演時間が早くなっているような。 でも客席から「きよし!」とかけ声がかかるなど、人気は健在です。 そして曲のイメージとはおよそ無関係な衣装も健在。 それでいいの。 歌合戦は一種のお祭りなんだから。

Pecori♥Night/ゴリエ(初) [2:31]
 綾小路きみまろが曲紹介。
 初出場が1年遅れた感のあるゴリエ。 歌合戦史上初、DNA上は男性のソロ歌手が紅組から出場。
 チアリーダー100人を従えてのステージ。 衣装のほとんどがスパンコールつきでキラキラのステージ。 デジタル放送ではブロックノイズ出まくり。 歌合戦でのチアリーティングといえば、アクロバティックなものが多かったのですが、今回はアクロバティック色はなく、しかし一糸乱れぬ足上げには客席から歓声(どよめき?)が。
 ゴリエ本人の生歌はなかったので(CDでも「もんじゃろがい!」だけ?)、「歌合戦なのに歌ってない」という意見もありますが、ある意味圧倒的なステージでした。
 大人数のチアリーディングということで人文字もお手の物。 「NHK」やハートマークのほかに、どこかのテレビ局のマークもあったような・・・。
 さて、ゴリエといえば脇を固めるジョアン(黒髪)とジャスミン(金髪)も忘れてはなりません。 観客席から見てゴリエの右にはちゃんとジャスミンがいて、しかもミュージカルやオペラで使うようなマイクを耳の横にセットして(ゴリエは付けず)ボーカル担当であることをアピールしていましたがジョアンの姿はなし。 ジョアンは当時13歳(1992年生まれ)ということで、後半戦の時間帯には出演できなかったようです。

南海キャンディーズ登場
 司会のみのもんた、しずちゃんに興味も関心もないのか、ネタのあとにしずちゃんがみのもんたに絡んでいたのですが、スルーしてました。

僕のキモチ/WaT(初) [2:33]
 1コーラス目のサビのあたりでマイクスタンドが2本とも倒れました。 カメラのコードがマイクスタンドに引っかかったとか。 2人のアップを撮った際に歌い手とスタンドマイクの間にコードが入り込んでしまったのでしょうか。 ギター弾き語りスタイルの2人にはどうしようもできないため、スタッフがテレビに映ることも構わず大急ぎでスタンドを立て直していました。 その間2人はマイクなしで必死に歌い、観客も手拍子で必死に応援。 NHKの責任なら翌年の出場も確実でしょうか。
 声がわずかに裏返ったり、パフォーマンス後のお辞儀が長かったり、初々しいステージでした。

タイムスリップ60年 昭和・平成ALWAYS [8:53]
 司会陣と審査員の森光子との話(バックに「リンゴの唄」)から始まり

 あら、やっぱり「スキウタ」はどうでもよい感じの選曲。

ヒロシ登場
 つぶやきネタでブレイクしたヒロシ、いつもならいくつかネタを披露したあと、「ヒロシです。ヒロシです。ヒロシです・・・。」と終わるのですが、ネタは一つだけ。

越後絶唱/小林幸子(27) [2:59]
 2004年は新潟地震の被災者に配慮して豪華衣装を封印しましたが、今回の衣装はそのときの衣装ではありません。 2004年はアテネオリンピックにちなんだものだったので。 今回の衣装は新潟が一日も早く復興しますように、という願いをこめたもの。
 「エスパー魔美」のような髪型でスタートし、間奏で衣装の早がわりをしつつ装置が巨大化。 過去に電飾で失敗した経験があるためか、今回は電飾の代わりに光る素材を使用。 しまった、歌の印象が・・・。
 スキウタには前年に大トリで歌った「雪椿」がランクインしましたが(紅組48位)、当然のことながら新曲を歌唱。

アンジャッシュ登場
 NHKの歌番組「ポップジャム」で、次に登場する歌手と共演しているということで。 スーツ姿なので素人さん二人が紛れ込んでいるみたいでした。 みのもんたも登場しましたが、台本にはなかったとか。 決まっている持ち時間をかなりみのもんたに持っていかれて、複数用意していた「あいうえお作文」が一つしかできなかったそうです。

WHITE BREATH/T.M.Revolution(3) [2:52]
 西川貴教が大好きという映画のキャラクター(501st日本部隊がダースベイダーなどの扮装で動いています)に続いてクレーンに乗って登場。 おそらく、ここでスターウォーズキャラクターを使用する契約をしたら、他のキャラクターも使用可能になったので、前半戦に別のキャラクターが登場したのではないでしょうか。
 個人的には、この曲(白組14位)以外にスキウタにランクインした2005年発売の「Vestige」(白組66位)でもよかったと思ったのですが、クレーンに乗ったパフォーマンスだったらこの曲ですかね。
 ご本人曰く、「クレーンの上から見た審査員の顔はめっちゃ嫌そうだった。」
 1コーラス目の途中で早くもコートを脱ぎ捨て、意外にも歌合戦では初の肩出しスタイルへ。
 前回この曲を歌った時既に結構なお歳だったと思うのですが、未だにこのパワー、すばらしいことです。
 そういえば、前回出場時の第48回(1997年、平成9年)も対戦相手が小林幸子だったような…。

ゲスト審査員とのトーク
 栗原はるみをステージに招いて。 台本通りに進める仲間由紀恵に栗原はるみもずっこけそうになっています。

ハナミズキ/一青窈(3) [3:10]
 栗原はるみの料理本のように、世代を超えて愛されているという紹介。
 2年連続の歌唱になったのはスキウタで紅組4位にランクインしたこともあるでしょうが(ちなみに初出場の時に歌唱した「もらい泣き」も紅組34位にランクイン)、実際2005年も彼女にとって最も売れたのはこの曲。
 2004年とは違いストリングスやパイプオルガン主体のアレンジ。 こんな風に、歌合戦で複数回歌われる歌はその都度アレンジを変えていただきたいものです。

君にジュースを買ってあげる/グループ魂(初) [3:32]
 「今人気急上昇中」と紹介されましたが、本当でしょうか? まあいいや、楽しそうなステージだったから。 ポップジャムに出演したときはお口パクパクだったようであまり見ずにチャンネルを変えてしまったのですが、歌合戦では生歌。 歌前の語りや曲中のアドリブ、NHKが想定する時間内に終わったのでしょうか。 いや、ここで予想以上に時間を使ったせいで、後半の進行がいっぱいいっぱいだったような。
 ゲスト審査員の琴欧州関との「どこのヨーグルト?」「ブルガリア」はNHK的にギリギリOKだったのでしょうか。
 グループ魂のメンバーには、暴動こと脚本家の宮藤官九郎がおり、NHKで宮藤官九郎脚本のドラマを制作したいがために、ヒット曲もないのにこのグループに声をかけたのでは、という報道もありました。 結果的に、後年朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の脚本を担当することになり、NHKは白組の一枠をこのグループに割り当てたかいがあったということになります。

アンガールズ登場
 次の歌手と仲がよいということですが、ヒロシ同様、ネタを一つ披露しただけで「ジャンガジャンガジャンガジャンガ・・・」と終わってしまいました。

スター/aiko(4) [3:04]
 年末の歌番組ではのどが心配なパフォーマンスが多かったaikoですが、歌合戦では久々に安定した歌唱を披露。 ところで、NHK公式ページの情報によれば衣装の赤いワンピースは手編みだそうです。 誰の手編みかは知りませんが。
 スキウタにはリストに入っていた「カブトムシ」(紅組12位)とこの年一番売れた「キラキラ」(紅組63位)がランクイン。 しかし最新曲の「スター」を披露。 それだけ選曲に関してNHKに強く出れる立場なのでしょう。 スキウタで支持されたなつメロでもなく、その年最も売れた曲でもないのにこの位置、そして歌唱時間3分以上というのはある意味すごい。

One more time, One more chance/山崎まさよし(初) [3:44]
 デビュー10年で初出場。彼にとって思い出のあるところという桜木町からの中継。 ギターの弾き語りだけかと思いきやバックにストリングスやドラムがつきました。 指揮は革のジャケットがえらく似合わない服部隆之。
 デビュー当時は歌番組でえらくいっちゃったような目で歌っていた印象がありますが、現在は中堅どころの落ち着きを見せるステージでした。 歌唱時間も長め。
 実は1998年にも歌合戦出場の打診を受けていたらしいです。 主演ドラマの主題歌「僕はここにいる」がヒットした年ですか。

ジョバイロ/ポルノグラフィティ(4) [2:46]
 山崎まさよしの中継が終わった途端に演奏開始。 攻守交替を告げることも、イントロ部分での曲紹介もなし。 歌い手にとってはテンションを高めるタイミングがつかめなくて大変だと思いますが、いつも通りのパフォーマンスを披露。
 彼らにとって初の2年連続出場。 そして初の後半戦中盤での登場。
 スキウタには初出場で第51回(2000年、平成12年)に歌唱した「サウダージ」がランクインしましたが(白組12位)、やはりこの年のヒット曲を選曲。
 ただでさえヒット曲連発なのに出場したりしなかったりするグループなので、今回の扱いに腹を立てて辞退組に回らないことを願います。

天城越え/石川さゆり(28) [3:35]
 着物姿の倖田來未ゴリエの2ショット。 ゴリエは何度目のお色直しなんでしょう。 NHKの公式ページでは仲間由紀恵も着物姿と書かれていましたが、どうみても洋装だったような。 着替える時間がなかったのでしょうか。
 2人とも着物が似合うけど、この方にはかなわないでしょう、ということで次の曲へ。
 この年「無言坂」「風雪ながれ旅」と並んで「歌合戦で聴くのはもう結構」状態の有名な曲。 スキウタでこの曲(紅組16位)をはじめ「津軽海峡・冬景色」(紅組39位)「風の盆恋歌」(紅組64位)と代表曲が当然のごとくランクインしましたが、歌合戦でなつメロを披露するなら、まだ一度も歌っていない歌にしてほしいです。 ポップス色の強い「さよならの翼」(1988年)とか、現在のところ最後の10万枚突破シングルとなっている「大阪の女」(1995年)など。
 「天城越え」に話を戻すと、いつも通りの情念こもった歌唱。 そして歌の終わりの伴奏が若干テンポ上がりました。 これは遅れている番組の進行を少しでも挽回しようとしている印です。

ゲスト審査員とのトーク
 林屋正蔵が次の曲に関するエピソードを紹介。

おふくろさん/森進一(38) [3:03]
 おお、この曲も耳タコ状態だ。 当然ながらスキウタにランクイン(81位)しての歌唱。 その他、「襟裳岬」(白組57位)もランクイン。
 今回歌ったアレンジ(「いつも心配かけてばかり」から始まる)は以前の歌合戦でも聴いたことがありますが、1971年当時に発表されたオリジナルバージョンに、後から歌詞が加えられたものとか。
 いつも以上に苦労がにじみ出た歌唱でした。 いろいろありましたからね。 2006年はよい年になりますように。

Story/AI(初) [2:51]
 みのさん、「エーアイ」ではないですよ。 直前に司会の山根基世アナが「あいさん」と言っているのに、何も聞いていないなこの人は。
 初ヒット(しかも大ヒットではない)で初出場でこの位置、NHK大抜擢です。
 ダンサーも演奏陣もバックにつかずステージ上には彼女一人だけ。 素材の味をお楽しみください、という感じでしょうか。

アリス プレミアム 2005/アリス(2) [4:42]
 アリスとしては2回目の出場。 「狂った果実」~「遠くで汽笛を聞きながら」のメドレー。 メインは「遠くで汽笛を聞きながら」。
 アリスは中国でポップスブームが起きるきっかけを作ったグループなんだとか。 そういうことがあって、当時谷村新司が中国の音楽大学で教授をしていたのでしょうか。
 スキウタ関連での復活のようにも思えますが、実はスキウタの上位100曲にはランクインせず。 谷村新司の「昴」は白組34位、堀内孝雄の「愛しき日々」は白組58位にランクインしていますが、歌合戦で何度も歌われているので、「それならアリス時代の曲を」ということだったのでしょうか。
 実質歌合戦のレギュラー2人分なので歌唱時間も長め。

涙そうそう/夏川りみ(4) [2:35]
 夏川りみと同じ沖縄出身のゴリエD-51が曲前にウチナーグチで応援。 そして同じく沖縄出身の仲間由紀恵がみのもんたに意味を教えていました。
 スキウタで紅組2位となり、歌合戦史上初の4年連続同じ曲の歌唱。 森山良子BEGINと共演した年のみ2コーラスとサビの繰り返しでしたが、それ以外は2コーラス。 他の何回も歌われるなつメロと同様に3分30秒くらいの歌唱時間にしてもよいと思うのは私だけ?

My Way/Def Tech(初) [3:39]
 この年の出場歌手の中でこの年最もアルバムを売ったグループ。 このグループのみスーパーハイビジョン映像を使って高度な合成をやっていたようです。
 未確認ですが、歌合戦でレゲエが歌われたのはこれが初めてでしょうか?
 曲中の扇子を使ったパフォーマンスや、曲の終わりのコメントは、わかる人にはわかるのであまり追求しないように。 しかし、これを歌合戦の舞台でやるとは、ある意味勇気あるわ。

Smile again/松任谷由実 with Friends Of Love The Earth(初) [4:58]
 中国は上海からの中継。 アッコさんが「中継の人はオープニングやエンディングの全体リハーサルが少ないから不公平」不満をもらしたってやつです。 ユーミンは着物姿。 もう一人の女性aminもチャイナドレスと愛国心抜群。 男性陣のイム・ヒョンジュ(声が高い)、ディック・リーはスーツ姿。 楽器を演奏していたシュイ・クーはちょっとチャイナっぽい服でした。
 ディック・リーはアメリカで注目された頃、ちょうど歌合戦でもグローバル化の波が来ていた時期で、出場するかと思っていましたが出場せず。 まさか、この年になって歌合戦の舞台で見ることになろうとは。
 松任谷由実としてはスキウタに「卒業写真」(紅組68位)、「守ってあげたい」(紅組89位)がランクインしましたが、こちらは歌われず。
 大物の中継時のハプニングとしては、第53回(2002年、平成14年)の中島みゆき「地上の星」のハウリングがありますが、今回はマイクの音が割れていました。 大物スターの中継の時には特に音響に注意したってください。

何度でも~紅白スペシャルバージョン~/DREAMS COME TRUE(10) [4:29]
 「やさしいキスをして」(スキウタ紅組13位)~「何度でも」のメドレー。 スキウタで紅組26位にランクインした「LOVE LOVE LOVE」は含まれず。
 この年の吉田美和は「ステージが予想以上に寒かったので、舞台袖に置いてあったサルサダンサーの衣装を上から着てみました」みたいな衣装。
 噂では紅組トリは彼女たちの予定でしたが固辞したとか。
 トリとか歌唱順に関わらず、彼女たちのようなグループには出場を続けてもらいたいものです。 ちょっとヒットが出なくなったからってすぐに出場を依頼する歌手のリストから外したらだめですよ、NHK。

ふりむけば日本海/五木ひろし(35) [3:35]
 この年発表された曲を歌った演歌歌手としてはもっとも後ろでの登場。 だって、未だにCD売り上げが演歌界でトップクラスですもの。 スキウタにランクインした「長良川艶歌」(白組94位)を歌っている暇はないのです。
 顔のアップを見ると年をとったなと思いますが、繊細ながらも力強い声は健在。 歌唱時間もたっぷり。 なんで出場回数が35回を数えるこの人が新曲を積極的に歌い、それよりもキャリアの短い人がなつメロを歌うのでしょう。

My Revolution/渡辺美里(初) [3:29]
 デビュー20周年のこの年、スキウタで紅組25位にランクインした1986年の大ヒットをひっさげて歌合戦初出場。
 本人があおったわけでもないのにイントロと同時に客席から手拍子が起こりました。 オリジナルより若干キーが下がっていると思うのですが、20年経とうとしているとは思えない若々しい声です。
 歌合戦っぽく2コーラス。

HEY!/m-flo LOVES Akiko Wada(初) [3:32]
 アッコさんと仲がよいという中居正広の話を交えて曲へ。
 和田アキ子はステージ中央のミラーボールから登場、さらにステージが暗くなったときに白いスーツ姿からロングドレスへの早がわりあり。
 歌合戦のラスト3組にこんな曲が登場するなんて、攻めの曲順です。 そしてアッコさんにはソロでもこんな曲を歌ってほしいです。
 スキウタには和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」が紅組37位にランクインしていましたが、歌合戦ではあの鐘を何度も鳴らしているので(前年も歌っています)別の曲を歌ってくれてなにより。
 あ、アッコさんは歌がうまいと思っていない女性歌手よりも出演順が早かったことは特に遺恨を残さなかったのでしょうか。

雪の華/中島美嘉(4) [3:04]
 宝塚男役系の衣装? というかイギリスあたりの街角にたたずむ、わけありの男性みたいだ。 最初、ずっとうつむき加減で目を伏せながら歌っていたので、このまま目を開けないのかと思いました。
 この年のヒット曲「GLAMOROUS SKY」ではなく、スキウタで紅組9位にランクインした2003年のこの歌を歌唱(スキウタには、他にも初出場の年に歌った「WILL」も紅組93位にランクイン)。 とはいっても、スポーツ新聞によれば彼女はこの歌に特別な思い入れがあるわけではないんだとか。 想像ですが、NHKは基本的にスキウタ上位100曲にランクインした曲を歌合戦で歌ってもらうよう交渉し、中島美嘉は「あ、『GLAMOROUS SKY』じゃなくて『雪の華』なの?どっちでもいいですよ。」くらいの拍子抜けな回答で歌唱曲が決まってしまったのではないでしょうか。
 でも、「GLAMOROUS SKY」ではトリの前なんて位置にはならなかっただろうし。 アコースティック・バージョンだった日には「また声がひっくり返るかも…」なんて冷や冷やしながら見ることになったでしょうし。 「雪の華」もなかなかスリリングでしたが。
 いつの間にか紅組ポップス歌手の重鎮扱いです。 今後バラードで大ヒットを出せばトリを取れてしまいそうな勢い。
 それにしても、最後の歌詞「ずっと・・・」を歌っている最中、しかも彼女の顔のアップで次の曲のイントロが流れるのはいかがなものか。 アウトロがないのはテレビ用のアレンジであって、CDではちゃんとアウトロがあるんだから、トリ前ってことで少しくらい時間を長めに用意してもよいだろうに。 「風雪ながれ旅」なんてどうせ2、3年後にまた歌うんだろうから、少しくらいイントロカットしたってよいでしょうに。
 曲のラストの「ため」さえ許さないガチガチのスケジュールからの脱却が歌合戦の今後の課題です。

風雪ながれ旅/北島三郎(42) [3:38]
 中島美嘉の時の雪はリアルな雪だったそうですが、サブちゃんのときの雪はもちろん紙吹雪。 大雪です。 嫌がらせかと思うくらいの量です。
 この曲もスキウタで白組54位にランクインした曲ですが、他の選曲はないものでしょうか。 他にランクインした「まつり」(白組55位)も歌合戦で歌い倒しているので、例えばオリコン上は(1968年以降に売れた曲としては)最もヒットした曲なのに、まだ歌合戦で歌われていない「仁義」(1969年)とか、第37回(1986年)に辞退しなければ歌っていた「北の漁場」あたり。 それ以前に、まだ新曲を発売すれば十分売れているんだから新曲で勝負してください。
 次回この歌を歌合戦で歌う際にはサブちゃんが見えなくなるくらいの紙吹雪をお願いします。

川の流れのように/天童よしみ(10) [3:55]
 スキウタで紅組8位にランクインした美空ひばりの曲。 歌合戦でこの歌が歌われるのは3回目、天童よしみの歌唱によるものは2回目。 天童よしみとしては、「珍島物語」(紅組46位)や新曲を歌わずにこの曲を歌うことになったということは、紅組トリが確定していたからでしょうか。
 番組進行が遅れ、大トリはカラオケ使用で時間修正が効かないためか、若干テンポが早やかったような。
 そして2コーラスめ、音声が混線してなかった?
 そんなトラブルにも負けず、そろそろ大トリを務めていただきたいところです。 もちろん他人の歌やなつメロではなくその年のヒット曲で。

Triangle/SMAP(13) [4:57]
 スキウタには「セロリ」(白組42位)、「夜空ノムコウ」(白組7位)、「らいおんハート」(白組10位)「世界に一つだけの花」(総合1位)、「BANG!BANG!バカンス!」(白組26位)と実に5曲をランクインさせましたが、歌唱曲はスキウタ集計期間後に発表された新曲。  やはり大トリはSMAPにとっても大きいのか、いつもより歌に力が入っていたようです。 草彅剛を除いて。 あなた声に力がなさすぎです。
 当然のように、関東地区では歌手別視聴率トップ。 その他「世界に一つだけの花」や「恋のマイアヒ」でも高視聴率をマークしたとか。

エンディング
 SMAPの曲が終わり審査に入った時点で放送終了5分前。 放送時間内に審査結果が出るのかはらはらしましたが、審査結果は、客性審査は
 紅組 1,117
 白組 1,587
ケータイは
 紅組 2,904
 白組 4,610
デジタル放送は
 紅組 19,393
 白組 22,687
で、白組の勝利でした。
 ラスト、「蛍の光」でキムタクが紙吹雪を食っていたような。


 出場歌手、歌唱曲を見た限りでは、改革と言うほどの変化がないと思いましたが、この曲順は大きな決断が必要だったのではないかと思います。

 往年の「歌は2コーラス」という歌合戦の原則も今はなく。 1コーラスが長い曲が増え、さらに出場歌手60組という状態で2コーラス死守はとうてい無理な話ですが、それでも「あれ?短いな」と思う歌手が多かったと思いました。 それでも1977年の狩人みたいに、サビから始まるわけでもないのにきっかり1コーラスという人はいないか。

 番組終盤になると進行が押しているのか、やたら駆け足(曲が終わる前に次の曲の演奏や司会者の声が割り込む)になっていました。

 さて、今後はこのような審査方法を続けるのでしょうか。 ケータイとデジタル放送で実質2票使える人もいるわけで、逆にケータイもハイビジョンテレビも持っていない人(PHSはケータイじゃないんですよ)は審査できないわけで、さらには自発的に審査員に申し込む人にはSMAPファンとか氷川きよしファンみたいに、彼らが紅組にならない限り白組に投票する人が多いような印象があるのですが。 ってあくまで私の印象ですが。

 司会に関しては、紅組白組の司会にこだわらないということでしたが、どう見てもみのもんたが総合司会(でもかなり白組より)、仲間由紀恵が紅組、山本耕史が白組司会でした。 山根アナはサポートに徹し過ぎて影薄っ。 というか、山根基世アナウンサーがしゃべっている最中にみのもんたがどんどんアドリブ入れるから収集つかなくなっていたような。
 後日談としては、通常歌合戦は秒刻みで進行を管理しているのですが、みのもんたが台本読みの段階で「好きにやらせてもらう」と宣言したとか。 こんな自分第一で歌手に敬意も表さないような人使うなよ。

 SMAPが2回目の大トリを務めたことで、「トリは演歌」「トリは一人」という暗黙の規則はなくなったように思います。 でもやっぱりもう少し歌のうまい歌手がトリの方がよいな、なんて思ったりもして。

 さて、SMAPが登場すれば視聴率が上がることがわかりましたから、2006年は画面を4分割して一つにはSMAPを常に映しておきましょうか。 残りは格闘技二つと歌合戦のステージ一つ。

 冗談はさておきまじめな話をすると、近年の視聴率50%割れの原因の一つには裏番組の格闘技以外に演歌歌手の減少もあるのではないでしょうか。 気がつけば、2005年歌合戦の後半戦に登場した演歌歌手は紅組14組中3組(小林幸子石川さゆり天童よしみ)、白組は同じく14組中4組(氷川きよし森進一五木ひろし北島三郎)と3割未満ですから、演歌しか興味ないという方々がチャンネルを換えちゃっているのかと。  以前のように、後半戦にポップス系歌手が数組登場するだけで残りは全て演歌・なつメロ・歌謡曲という偏った構成には大反対ですが、今はまた逆の方向に偏っているような。 ここまで後半戦の演歌歌手が少なくなると、もう少し増やしてもよいかと思います。 ただ、なつメロではなくその年にヒット曲を出した方にしていただけるとありがたいです。 2005年なら水森かおり。 なつメロの方は、いたとしても前半戦にご登場いただいて。
 なつメロ解禁にしてから終盤に登場する演歌歌手は過去の遺産で食いつなぐベテランばかりになって、演歌界の新陳代謝が滞っているように見えるので。 石川さゆり北島三郎がだめと言っているのではなく、彼らも毎年新曲を発表して売れてるのですから是非新曲を歌っていただきたいのです。 そしてヒットしたなら文句なしで終盤にご登場いただくと。