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かっこ内はおおよその歌唱時間です。
見間違い、聞き違い、勘違いによる誤記や誤植もあると思いますが、発見し次第修正しますので暖かく見守っていただけるとありがたいです。
オープニング
舞台上に巨大な楕円計の風船。
気持ち悪い色の卵。
卵(風船)が割れると、ステージの階段上には出場歌手。
卵から生まれたと見せかけて、卵はステージの前の方にあるので、出場歌手が卵の中で待っていたわけではなく。
出場歌手が階段を下りる前に、白組は「もらったぞ!」、紅組は「燃えています!」と振り付きでいうのですが、安室ちゃんはやはり苦笑いしながら恥ずかしそうにやってます。
出場歌手が階段を下りると、後に歌番組恒例となる「安室ちゃんのぶちかまし」の時間帯となるですが、この年は紅組チームリーダー和田アキ子の後ろに隠れており、時折見られる顔にも笑顔が少しあり、まだつまらなさそうな表情はあまり見ることができず。
紅組司会の久保純子アナウンサーと、白組司会のSMAPの中居正広が舌戦を繰り広げている間、ステージの階段に駆け上がる人影があり、ダンサーかな、と思ったらトップバッターのみなさんでした。
ALL MY TRUE LOVE/SPEED(2) [3:30]
なんかセンス悪い衣装着てるなぁ。
あ、これは途中で早替わりでセンスのいい衣装になるんだな、と思っていたらそのままでした。
この「ALL MY TRUE LOVE」をテレビでよく歌っていた頃、今井絵理子の顔立ちが急に大人っぽくなったと感じたのは私だけでしょうか。
Rhapsody in Blue/DA PUMP(初) [3:08]
SPEEDと同じく沖縄出身ということで沖縄対決。
デビュー2年目でめでたく歌合戦初出場。
2年目だったからか、珍しく普通のテレビバージョンと同じ歌唱時間だったような。
4人とも同じ衣装で歌って踊ってました。
終わりの方のサビの繰り返しで、ISSAの声が重なるところがあるのですが、そこは通常の音楽番組通り、SHINOBUが代わりに歌っていました。
生歌だとこういうことできてええねぇ。
この時点ではデビューした年に出したセカンド・シングルの「Love Is The Final Liberty」が一番のヒットだったので、それならデビューした年に初出場でも良かったんじゃないの?と思うところですが、それはジャニーズなど、CDデビュー前から世間に認知された一部の歌手にしか認められない特権みたいで。
この年は白組トップを飾った後、鳥羽一郎、山川豊、山本譲二など「北島ファミリー」のバックで活躍。
抱いてHOLD ON ME!/モーニング娘。(初) [2:31]
メジャーデビューした年に歌合戦初出場。
もともとオーディションに落ちた子を集めてのデビューだったのに、メジャーデビューCDからTOP10入り。
セカンド・シングルで5人から8人にメンバーを増強し、サード・シングルであるこの曲で初の1位を獲得。
レコード大賞の最優秀新人賞も受賞。
普通の歌番組では2コーラスでしたが、「FNS歌謡祭」など「格式ある(?)」歌番組では間奏あり1ハーフ。
その後、度重なるメンバーの卒業や新メンバー加入を繰り返して、女性アイドルグループとしては異例の長い活動期間になるとは思ってもいませんでした。
ところで、曲紹介の際に紅組司会の久保純子アナウンサーが言っていた「聴いてお得な」ってどういう意味?
藤岡弘登場
白い柔道着姿ってことで、当然白組の応援。
突然怪獣とショッカー軍団が現れ、藤岡弘が変身すると、なぜか仮面ライダーが4人。
Love&Peace/TOKIO(5) [2:58]
ジュニアと思われる2人がバク転しながらステージ前方を横切ると、長瀬智也がセリからジャンプして登場。
間奏では、城島茂のギター、山口達也のベース、国分太一のショルダーキーボードの先端からドライアイスの煙が噴き出す演出(ギターとベースからはアウトロでも煙噴出)。
さらには2番の中盤ではステージの後ろで花火が出たり、一所懸命の演出。
TOKIOの衣装も、必要以上に飾りをつけたり、音楽以外で観客をひきつけるために工夫していました。
ゲスト審査員紹介
長野オリンピックで日本のスピードスケート史上初の金メダルを獲得した清水宏保選手、ファンだという藤原紀香の隣でよかったね。
哀愁港/田川寿美(3) [3:12]
「NHK新人歌謡コンテスト」グランプリ受賞を機に歌合戦に出場した歌手で、複数回歌合戦出場者は彼女だけ。
バックを長山洋子、坂本冬美、小林幸子、川中美幸、伍代夏子、藤あや子という中堅・ベテラン演歌歌手がサポート。
坂本冬美は曲前の応援にも参加してたね。
長めの間奏の最中に、3年間出られそうで出られなかったことが頭をよぎったか、2番に入ると涙声に。
小林幸子が観客に拍手を促すが押しが弱く不発。
昔なら黒柳徹子あたりが拍手をしながらかけつけて盛り上げるんだけど、そんな演出を嫌いな人も多いそうで。
私は大好き。
きっとどこかで/TUBE(2) [2:59]
5年ぶり2回目、ヒット曲や活躍している年数のわりに、出場回数が異様に少ないバンド。
初出場の第44回(1993年、平成5年)はTシャツとジーパン姿でしたが、今回は秋のようないでたち。
ストリングスを重ねた歌合戦オリジナルのアレンジかな?
初出場の前回は1ハーフだったけど(でも、たぶん普通のテレビバージョンそのまま)、今回は2コーラス。
でもたしか普通のテレビバージョンは2番のあとにもう一回サビがあったので短め。
事務所の方針もあったのかもしれないけど、歌合戦で披露したのが「夏を待ちきれなくて」と「きっとどこかで」の2曲。
初期の「シーズン・イン・ザ・サン」みたいないかにもさわやかな夏の若者的なヒット曲や、「あー夏休み」みたいな汗臭いラテン系のヒット曲が歌合戦では歌われていないのが残念。
河内おとこ節/中村美律子(6) [2:42]
曲紹介にNHK朝の連続テレビ小説「やんちゃくれ」から小西美帆、高田聖子、そして天童よしみが参加。
よしみは歌合戦放送時点ではまだドラマに登場していなかったけど、1月から出演なんだそうだ。
紅組司会の久保純子アナウンサーが「曲はもちろん」と紹介していたように、この回で3年ぶり3回目の歌唱。
そして、今回も当然のように花柳糸之社中の踊りつき。
間奏以降は宮坂流津山銭太鼓保存会も加わり、さらには紅組歌手も鳴り物持って応援。
紅組歌手の中には、演歌歌手だけでなくKiroroや工藤静香の姿も。
工藤静香なんて、前髪ガチガチに固めていた頃には見られなかった光景。
龍神/鳥羽一郎(11) [2:30]
タイトルに「龍」があるってことで、ご本人は龍をあしらった背広。
そしてバックでは横浜華僑青年会龍獅團と白組歌手が大きな龍なんかを操っていました。
白組歌手の中にはDA PUMPの姿も。
この年、鳥羽一郎はレコード大賞で最優秀歌唱賞を受賞したと思うんだけど、そんなことには触れられないし、歌もワンハーフと短め。
ザッツ・ディズニー・ファンタジー/西田ひかる(4) [3:54]
舞台転換に時間がかかって、スタッフが紅組司会の久保純子アナウンサーに「のばーしてー」と指示してる。
久保純子アナウンサーも曲紹介を担当するSPEEDも巻き込んで時間を稼ごうとするけど、みんなうまく言葉が出ないので、結局久保純子アナウンサーが取り繕ってSPEEDが曲名紹介してスタート。
西田ひかるは5年ぶりの出場。
「星に願いを」~「ミッキーマウスマーチ」~「ハイホー」~「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」~「イッツ ア スモール ワールド」という長いメドレー。
バックにはディズニーのキャラクターや、シュガー&スパイスエンジェルス、東京放送児童合唱団。
どうしてそこまでこの歌手にリソースを割くんだ、というくらいの力の入れよう。
アメリカ橋/山川豊(6) [2:40]
曲紹介として、「アメリカ橋」の作曲者である平尾昌晃が自身のヒット曲「ミヨちゃん」をベースにした白組応援歌を作り、TOKIOが歌唱。
メロディーがちょっと違ったらしいけど、私は「ミヨちゃん」知らないので。
コーラスには平尾昌晃のほか、美川憲一、五木ひろし、DA PUMPのKENとSHINOBUが参加。
ついでに、間奏ではマジックを披露。
この曲は、1998年はチャートの下位をずっとうろちょろしており、ヒットに結びつくのは翌年のこと。
2コーラス歌うとちょっと長いので、この年は1ハーフ。
散歩道/JUDY AND MARY(2) [3:03]
曲前に生まれて30年という「セサミストリート」のキャラクター(エルモ、クッキー・モンスター、ビッグバード)が登場。
あれ?第44回(1993年、平成5年)に西田ひかるの応援で登場したビッグバードは英語を話していたのに、今回は日本語を話しているぞ。
JUDY AND MARYは、ボーカルのYUKIが喉を傷めていたため、前年の歌合戦は辞退。
2年ぶりのステージとなりました。
JUDY AND MARYとしての歌合戦出場はこれが最後。
21世紀になって、YUKIがソロで出場しますが、だいぶ先のこと。
ゲスト審査員とのトーク
審査員席の琴錦功宗関と。
平幕で2回優勝し、年明けの初場所では三役というときだったそうで。
次に歌う山本譲二へ応援のメッセージを伝えて次の曲へ。
俺がいるじゃないか/山本譲二(9) [2:43]
バックには江戸時代の火消しのような皆さん。
森進一、細川たかし、堀内孝雄、鳥羽一郎が纏を上げ、DA PUMPが梯子乗りを披露(YUKINARIだけ、梯子に乗っている姿がテレビに映らなかったけど、体が重くて演技できなかったか?演技してたのにカメラに映らなかっただけならかわいそう)
そういや、この頃の山本譲二って、「暴れん坊将軍」で「め組」の頭を演じていたのか。
98年スポーツ・ヒーロー賞 [4:43]
日本チアリーディング協会、東京放送自動劇団、D.O.S.キッズのダンスとともに、SPEEDの前振り、坂本冬美と藤あや子のエスコートで登場したのは、プロ野球新人王を獲得した中日ドラゴンズの川上憲伸投手、西武ライオンズの小関竜也選手。
TOKIOの前振り、LUNA SEAとKiroroのエスコートで登場したのは陸上の伊東浩司選手と高橋尚子選手。
MAXの前振りと谷村新司と郷ひろみのエスコートで登場したのは、水泳で活躍した女子高校生の田島寧子選手と萩原智子選手。
ポケットビスケッツとブラックビスケッツの前振りと小林幸子、美川憲一、西田ひかる、華原朋美のエスコートで登場したのは、ジュビロ磐田の中山雅史選手。
そして、最後は亀淵友香&THE VOICE OF JAPANと東京放送児童合唱団とともに「翼をください」を歌って終了。
この時間があれば、一組あたりの歌唱時間を伸ばすとか、出場歌手を増やすことができると思うんだけど、やらないのは、演奏している人たちの休み時間にあてているのか、下手に出場歌手増やすよりは、人気のある歌手の出演シーンを増やした方が視聴率稼げると思っているのか。
ちなみに、ここで登場したスポーツ選手の中に、翌年以降にも活躍して、再び歌合戦に審査員やゲストとして登場する方も何名かいらっしゃいます。
爆笑問題登場
この年は3人組が活躍したということで、爆笑問題にクボジュンを加えて3人という強引な展開。
田中裕二が挙げる「紅組には勝つための三つの要素がそろっている」というい意見に太田光がことごとく反論。
「平均年齢が若い」→「歌はベテランの歌がいいですよね」
「衣装が華やか」→「歌合戦は歌ですよ。(中略)小林さん聞いてますか?」
(このあたりで、3人の後ろに和田アキ子がやってきて)最後は太田光が「紅組はケンカが強い」
Time goes by/Every Little Thing(2) [2:51]
Every Little Thingにとって初のミリオンセラーであり、最大のヒット。
テレビバージョンが3分半程度で、歌合戦で歌うにはちょっと長いので、最後の「Wow wow...」はカットされるだろうと思っていたけど(持田香織も、最後「Wow wow...」と歌おうとして、「あ、カットされてるんだった」と口閉じてた)、まさか1番の歌詞も一部カットされるとは。
前の年よりも活躍した歌手の歌唱時間が短くなってどうする?
前半で一番売れた曲だぞ。
何を基準に歌唱時間を決めているんだNHK!
傷だらけのローラ/西城秀樹(15) [2:59]
第25回(1974年、昭和49年)初出場のときに歌唱した曲。
アレンジを現代風にしているのですけど、なんか秀樹が歌っていない間、時間を持て余しているようで、これならオリジナルアレンジでフルコーラスでもよかったんじゃないかな、なんて思ったり。
今いくよ・くるよと山田花子登場
なんか、ネタの説明が難しい。
浮雲/香西かおり(7) [2:52]
地味な、昔の歌合戦っぽい演出。
昔の「美人演歌5人娘」の中では一番地味なのですが、10万枚を超えるヒットを長年に渡って出し続けているのは彼女。
この曲も20万枚近いセールスを記録。
コロッケ登場
北島三郎、五木ひろし、細川たかしとおなじみのネタを披露したら、白組司会の中居正広から「中居正広!」と無茶振りされ、吉幾三の物まねをしてごまかしていました。
冬鴎/吉幾三(13) [3:01]
こちらも昔の歌合戦っぽい演出。
あら、ヒット曲でもないのに3分2コーラス歌ったよ。
ゲスト審査員とのトーク
審査員席の熊川哲也と。
歌合戦を生で見て、「舞台で一緒に踊りたい」とリップサービス。
でも、最後に「踊れないですけど」という一言も忘れない。
歌合戦の応援でバレエなんてないよね。
きらら/工藤静香(8) [3:43]
4年ぶりの出場。
3年間ヒットが全くなかったわけでなないけど、この年はヒットがあった上に「20代、30代に支持のあるポップス歌手を選ぶ」という方針に彼女が当てはまって出場が決まったという噂もあり。
葉加瀬太郎のバイオリンをフィーチャーしたシングルバージョンとは異なるアレンジ。
他のテレビ番組でシングル通りの伴奏で歌っていたときには低音が下がりきっていなかったり、やる気のなさを感じさせていましたが、紅白の舞台では堂々とした歌いっぷり。
歌唱時間もいつもより長め。
歌合戦出場は今のところこれが最後。
アイドル史上は、このあと(悪い書き方ですみません)「キムタクとできちゃった結婚した女」「SMAPの事務所独立を嫁ブロックした女」として名を残します。
ゲスト審査員とのトーク
審査員席の藤原紀香と。
次の曲のタイトルが「神戸」で、彼女も神戸出身ということで。
神戸/前川清(19) [3:17]
ご自身の作詞。
「ふるさと皆さま劇場」で共演している梅沢富美男が舞いで参加。
この時期の前川清というと、第1部(前半)に登場してワンハーフという、時間調整要員のイメージが強いんだけど、この年はたっぷり2コーラス。
松平定知アナウンサー登場
アナウンサーの後輩、紅組司会の久保純子アナウンサーがよくやっていると褒めてます。
でも、後半ひょっとしたらやっちまうかも、とも。
港恋唄/伍代夏子(9) [3:19]
前半紅組トリの夏子。
彼女の場合、歌合戦の着物はいつも豪華なので、今回前半トリだから、と特段張りきった印象はなし。
まあ、金色の糸が多い着物だったかな。
この時期は「美人演歌5人娘」の安定期で、この曲も10万枚を突破するヒット曲。
いつでも夢を/橋幸夫(19) [2:58]
この年、作曲家の吉田正さんが亡くなったことにより出場。
NHKとしては吉永小百合とのデュエットを実現させたかったらしいのですが、実現せずに紅組歌手(石川さゆり、西田ひかる、持田香織、由紀さおり)が代わりに相手を務めました。
そして最後は出場歌手そろっての合唱。
個人的には、誰かが亡くなったことによる出場というのは好きじゃないです。
その分、出場できたかもしれない歌手が誰か落選しているわけだから。
「いつでも夢を」は8年ぶり4回目の歌唱。
うち第21回(1970年、昭和45年)は、当初違う歌を歌う予定だったところを、本番中に「いつでも夢を」に変更になるという、珍しいことがあったらしいです。
安室奈美恵の紹介
ニュース明けの後半の冒頭、紅組チームリーダーの和田アキ子が「みなさーん、後半戦。1年ぶりの復帰となります、安室奈美恵さんでーす」と紹介。
もちろん、彼女はこんな位置では歌わないので、ただのお披露目なんですけど。
POWER&Timing 大晦日MIX/ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツ スペシャルバンド(初) [4:23]
まずはポケットビスケッツの「POWER」から。
CHIAKIはもちろん生歌、TERU(内村光良)のキーボードもUDOのギターも生演奏。
1番を歌ったところで、TERUが舞台上でドライアイスの煙に隠れている間にサックスを演奏する南々見狂也(南原清隆)と入れ替わってから、UDOは天山ひろゆき(天野ひろゆき)と入れ替わり、次にCHIAKIはビビアン・スーと、という感じでブラックビスケッツのメンバーと入れ替わり「Timing~タイミング」へ。
また1番が終わったら、舞台上にCHIAKIとUDOが衣装を変えて現れ「POWER」を少し、さらに「Timing~タイミング」を少し、また「POWER」へ戻ったら、セリから内村光良がホワイティに扮してジャンプして登場。
最後は「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」のメンバーも登場してみんなで「Timing~タイミング」を歌っておしまい。
内村光良は、TERUからホワイティに変身するために舞台下でメイク直して衣装着替えて、大変でしたが、無事に時間内に変身し終えていました。
HONEY/L’Arc~en~Ciel(初) [2:50]
SMAPが曲紹介に参加してグループ名の説明なんかしてましたが、この頃はまだ読み方が徹底されていなくて、「ラルク・アン・シェル」(小さいエ)に近い発音をしている人が多いです。
この年大ヒットを連発したグループの初出場ということで、この年にしては手の込んだ、そして演奏を邪魔しない大掛かりなセットでした。
でも、初出場だからか、彼らが歌合戦も単なる一つの歌番組ととらえているからか、歌唱時間は短め。
hydeは赤いカラーコンタクトをしていたのかな?
Ride on time/MAX(2) [2:55]
初出場した前年に引き続き後半紅組2番手として登場。
前年は対戦相手がGLAYだったりして、ちょっと格が違うんじゃないかと思ったけど、この年はCD売り上げの低さ(あくまでもこの年の歌合戦に出場したSPEEDや安室奈美恵と比較しての話)など吹き飛ばす勢いで歌い踊っていました。
さらには、サンバのリズムってことでリオのカーニバルに出てきそうなCLIMAX ESPECIAL DANCERSが露出度の高い衣装で盛り上げました。
よく見ると、尻丸見えじゃないの?という下半身の衣装は肌の色に近いタイツはいているような感じ。
NHKですから。
お色気路線は沖縄アクターズスクール出身では彼女たちだけにしかできないでしょう。
I for You/LUNA SEA(初) [3:32]
RYUICHIは河村隆一としてソロで出場経験あるけど、意外にもグループとしては初出場。
以前、ロックバンドはX JAPANくらいしか出られなかったのね。
よく聴くと歌詞が最後ほんの少しだけ削られてる。
daily news/華原朋美(3) [3:00]
この年は対戦相手が美川憲一ということで、かつて衣装対決をした小林幸子からの応援メッセージあり(ご本人はこれからの登場に備えて装置に埋もれてるので)。
地味な曲調で派手な振り付けもないので、曲を盛り上げたのは大人数のKMSダンサーズ。
まずは暗いステージに夜光塗料を使ったか、ケミカルライトを使ったか、光るフラフープを持った人たちがフラフープを動かし、2番になってステージが明るくなると、別の人たちがステージを埋めて踊る。
昔の歌合戦ではよくあった、「とりあえずステージをダンサーで埋めとけ」的な演出が見事。
華原朋美の衣装は早がわりがありそうな衣装でしたが、結局最後までそのまま。
ちなみに、その昔ニュースグループというものがありまして、そこに投稿されたネタで、この年の歌合戦を見た外国人がモーニング娘。や華原朋美の歌唱を聴いて「歌合戦は素人でも出場できるのか?」と質問したとか。
モーニング娘。は、まだあか抜けていないし初出場の緊張もあっただろうし、華原朋美もこの時期は曲もよくないし、本人も元気なかったからね。
ゲスト審査員とのトーク
審査員席の中村玉緒と。
自分も美川憲一のような色気が出ればいいのに、と言いながら、最後はおなじみ下品に「フフフ・・・」と締めています。
続いて同じく審査員席の松平健にも。
「いつも素晴らしい衣装で・・・」と言っていましたが、ご本人も実はコンサートではキンキラキンの衣装だということは、後の歌合戦の舞台で明らかになります。
別れの旅路/美川憲一(15) [3:08]
プリンセス・テンコーのイリュージョンシリーズ第何弾だろう。
今回は猛毒持ってそうな蛾みたいになって浮遊していました(曲の後、紅組のブラックビスケッツも蛾だと言ってましたが、本当は蝶らしいです)。
wanna Be A Dreammaker/globe(2) [3:50]
2年ぶりの出場。
前年も大ヒットありましたが、KEIKOのソロデビュー案に伴うグループ解散の危機があって辞退した、なんて週刊誌に書かれていたような。
デビューした年も出場していない(これは落選だったみたい)から、最大のヒット「DEPARTURES」も歌われていないし、出場回数が少ない印象があるグループ。
この曲はこの年の9月から10月にかけて立て続けに発売された4枚のシングルの1枚目。
それぞれのシングルの売り上げは特大ではなくても、リリース作戦が功を奏して同年の日本レコード大賞をこの曲で受賞しています。
ミュージック・ビデオでは頭上の窓ガラスが割れて落ちるシーンがあり、当時のライブでも同じような演出をしていましたが、さすがに歌合戦では危険と判断されたか、イントロでテレビカメラの前にあるガラスが割れる演出となっていました。
中山エミリ、藤崎奈々子登場
次に登場するグループのファンだそうです。
それにしても、藤崎奈々子が後年あんなキャラになるとは、当時は予想もしていませんでした。
誘惑/GLAY(2) [3:45]
2回目の出場だし、ライブは数多くこなしているし、「歌合戦だから」という緊張なしに、いつも通りのステージを披露したという感じ。
なんというか、NHKの演出も歌合戦特有の頑張りすぎた感がないし、GLAYの衣装も歌合戦仕様の変なものではないし、本当に、普通だったと感じたんです。
紅白パフォーマンス対決 [4:42]
まず白組が赤穂浪士に扮して、紅組に討ち入り(菊地剣友会の方に切られてもらう)。
時代劇の公演をこなすベテラン演歌歌手、昔かくし芸大会あたりで殺陣もやったであろう秀樹、ダンス練習を昔したであろうTOKIOは安心して見ていられるけど、それ以外はそれなりに。
殺陣が終わったら、なぜか南流石の振り付けでTOKIOが踊るという。
白組が勝ち名乗りをあげると、さらに紅組歌手が後方から現れて蘭このみ振り付けのフラメンコを披露するという謎な展開。
90年代後半の歌合戦って、紅組の応援合戦が一種の黒歴史で、若手ポップス歌手は多数出場しても応援合戦に登場するのは演歌歌手だけなんて年もありましたが、この年はモーニング娘。、MAX、千秋、ビビアン・スーなど応援合戦もOKなポップス歌手が多数登場。
さらには工藤静香やお笑い要員の天童よしみもいて華やかな顔ぶれ。
そして、本格的なフラメンコは蘭このみスペイン舞踊団とKMSダンサーズが担当。
中盤にはボス和田アキ子が登場して、フラメンコというより闘牛士。
そして、この年フラメンコといえば、当然西田ひかる。
というか、西田ひかるがいるから、紅組のパフォーマンスをフラメンコにしたんじゃないの?
でも、西田ひかるフィーチャーでは終わらず、ポケットビスケッツとブラックビスケッツのお笑い男性陣がオチを持っていったのでよしとするか。
中間集計
NHKホールの観客の声援の大きさでランプがつくという機械が登場。
この年のチームリーダーである和田アキ子、北島三郎の顔が機械の上につけられているけど、実際の身長の比率を基にしたのか、紅組の機械の方が高いという(メーター部分の高さは同じ)。
白組は95点、紅組は点数は言われず、白組優勢とだけアナウンスあり。
前もやったけど、黄色い声援の多い方が有利だよね。
二輪草/川中美幸(11) [2:40]
元日に発売され最終的に40万枚を突破した、この年の演歌の大ヒット。
第43回(1992年、平成4年)以来6年ぶりの出場となりました。
とあるサイトでは、決めの指を2本立てるポーズが、「親戚でカラオケボックスに行って、使い切りカメラに向かってピースサインしているオバさんみたい」とも。
竹とんぼ/堀内孝雄(11) [3:23]
曲前に「竹とんぼ占い」と名付けてSMAPの香取慎吾が白い竹とんぼを飛ばし、草彅剛が赤い竹とんぼを飛ばしたところ、予想通り(?)赤い竹とんぼの方が遠くへ飛んで行ってしまったという。
イントロ、間奏に語りが入る歌。
この曲も、当時おなじみだったドラマ「はぐれ刑事純情派」主題歌としてヒット。
川中美幸の「二輪草」同様、もっと後ろでもよかったのに。
未来へ/Kiroro(初) [3:16]
この年メジャーデビューして初出場。
ふるさとの沖縄県読谷村から届けられた花がセットに多数つけられていました。
当時、インディーズデビュー曲でもあり、メジャーデビュー曲でもあり、オリコン1位+ミリオンでもあった「長い間」ではなく、セカンドシングルのこちらを歌った(歌わされた)ことに対する疑問の声は少なくありませんでした(対戦相手の曲との兼ね合い)。
個人的には、歌合戦でのこの曲の歌唱に「長い間」以上の感動を覚えたので、歌合戦の舞台でこの曲が歌われたことは、振り返ってみれば少し嬉しかったような。
ちなみに、デビュー当時にテレビで何度か放送されていましたが、この曲は玉城千春が高校生の時、NHKのど自慢に出た際にも一節披露されています。
母に捧げるバラード/海援隊(4) [4:03]
第44回(1993年、平成5年)以来の出場。
今回の出場および選曲は、もちろんこの年の武田鉄矢の母の死去を受けてのもの。
武田鉄矢の母がこの年亡くなったことにより、前半の歌詞(語り)を歌合戦独自のものに変更して歌唱。
変更された歌詞や武田鉄矢の涙を流しながらの熱唱は感動ものだけど、歌合戦の舞台でやるべきものなの?
個人的には誰かが死んだことによる出場は嫌い。
今回は対戦相手の選曲にも影響与えてるし。
ゲスト審査員とのトーク
審査員席の清水宏保選手と。
今のところ「個人的には引き分け」と言っているのに、白組司会の中居正広は「白ですか。」と言う、ベタなやりとり。
セクシー・ユー/郷ひろみ(19) [3:07]
小さい頃から郷ひろみのファンだったという紅組司会の久保純子アナウンサーが曲紹介。
WINGERSの踊りをバックに、ひろみも踊っています。
1番はボタンをとめたジャケットにマフラー(スカーフ?)巻いて、おとなしくしていましたが、マフラーを取っ払いジャケットのボタンを外すと、その下はシースルーのシャツ。
何度も「ジャケットプレイ」で、シースルーシャツから覗く鍛えられた上半身を惜しげもなく披露していました。
ふたり咲き/坂本冬美(11) [2:43]
歌合戦になると髪に気合いが入る冬美。
今回もほら貝のような見事な高さです。
曲紹介にも参加した着物姿の伍代夏子、華原朋美、田川寿美が間奏でも登場。
THUNDERBIRD/T.M.Revolution(2) [2:42]
前回は白組トップバッターとしてステージの上からワイヤーに足ひっかけて下りてきましたが、今回は普通に歩いて登場。
ダンスも過度な肌見せもなく、おとなしめ。
歌唱時間も短かったね。
バックダンサーは明らかに変なんだけど、「まあ、T.M.Revolutionのステージならこれくらいやるかもね」と思ってしまうのが不思議なところ。
最後はセリが下がって退場というのは前回と同じ。
ゲスト審査員とのトーク
審査員席の藤原紀香と。
あれ、紀香2回目だ。
小さいころ考古学者になりたかったそうで、T.M.Revolutionの衣装は「中世の騎士みたいでかっこよかった」と。
中世のどのあたりにあんな騎士がいたのか聞いてみたいところではあります。
続いて、同じく琴錦功宗関と。
あれ?この人も2回目だ。
次に登場する小林幸子の衣装を、化粧まわしの参考にしては、と総合司会の宮本隆治アナウンサーから言われて苦笑い。
風といっしょに/小林幸子(20) [3:23]
ポケモン映画の主題歌ということで、彼女にとって久々に(1989年の「福寿草」以来)10万枚を超えるヒット。
「風を衣装(舞台装置)でどう表現するか注目して欲しい」ということだったんだけど、今一つ風という感じはしませんでした。
彼女の後ろでうごめく物体はいかにも重そうで、竜巻来ても持ちこたえそうだったし。
ぼちぼち、装置から衣装に戻してもいいんじゃないのかな、と思うんだけど。
ここ数年装置がアイデアに追い付いていない気がします。
どちらかというと、装置より話題になっていたのは、最後に幸子が生地の薄い裸のようなボディースーツ姿になったのですが、血管がたくさん描かれたデザインが気持ち悪かったことと、胸の形が歳を感じさせなかったこと。
ゲスト審査員とのトーク
審査員席の女子マラソンの浅利純子と。
幸子にはあまり興味なさげ。
総合司会の宮本隆治アナウンサーから「マラソンを風を感じながら走ってほしいけど、衣装は借りない方がいいですよね」と無茶振りされ、「ちょっと重たいですね」と苦笑い。
ゴンドラの唄/由紀さおり(19)・安田祥子(7) [3:10]
この年亡くなった映画監督、黒澤明監督の代表作「生きる」で歌われた歌。
塚田佳男のピアノをバックに。
黒澤明監督が亡くなったのは9月ということで、当時童謡・唱歌などを歌っていた二人がこの曲を歌うことになったのでしょうが、12月30日にもうひとり、日本を代表する映画監督である木下惠介監督も亡くなったため、急きょ台本に木下惠介監督の名前も入ったようで、紅組司会の久保純子アナウンサーは本番で名前が思い出せず「きのすけ・・・木下監督」と名前抜きで流していました。
当時はプロンプターなしで司会者は台本丸暗記という時代だったので、覚えられなかったクボジュンを責めるのは酷なこと。
北の国から’98/さだまさし(10) [3:29]
たくさんの人が知っているけど、歌合戦で聴くことはできないだろうな、と思っていたであろう曲。
だって、歌詞がないから。
前年に由紀さおり・安田祥子がスキャットで「トルコ行進曲」を歌ったからか、ついに歌合戦でも披露されました。
歌詞がない代わりに、間奏部分でさだまさしの直筆メッセージがテロップに表示されました。
言葉では伝えられない
感動がある
生きることは とても辛いけれど
やはり すばらしい
明日から がんばって 生きよう
男子スキージャンプの原田雅彦選手登場
ドイツ ガルミッシュ パルテンキルヘンのワールドカップ会場からの中継。
この年開催された長野オリンピックでスキージャンプ団体金メダル獲得に貢献した一人。
そして、この年がんばったお父さん代表。
父さんの詩(うた)/長山洋子(5) [2:54]
着物が気合い入ってます。
選曲は、原田雅彦選手から引き継ぐ流れということで、この曲になった感がしないでもないです。
この年ヒット曲なかったからね、洋子。
最後、涙ぐんでいましたが、この年長山洋子のお父様がお亡くなりになったりしたのでしょうか。
サッカーの中山雅史選手登場
前半のコーナーに登場した中山雅史選手が再度登場。
でも、トークはあまりなくて、どちらかというと古畑任三郎のマネをした木村拓哉の方が目立っていました。
台本書いたの誰か知らないけど、ゲストをちゃんと扱おうよ。
チャンピオン/谷村新司(12) [4:14]
アリス時代に1位を獲得した大ヒット曲。
谷村新司って、あの「昴-すばる-」が2位どまりだったので、意外なことにアリス、ソロ通じてシングル1位はこの曲のみ(堀内孝雄は、ソロでも「君のひとみは10000ボルト」で1位を獲得しています)。
「昴-すばる-」の時のようなスーツ姿ではなく、黒いレザーコートを身にまとい、2番が終わり間奏でレザーコートを脱ぐと、さらに下にも黒いレザーのベストを着ていたりして、アリス時代の衣装はこんな感じだったのでしょうか。
帽子は、昔イチロー選手がかぶっていたhマークのついた野球帽。
前に登場した長山洋子は定年を迎える父親を歌っていましたが、谷村新司はスポーツ選手の定年(引退)を迎える歌詞を、まだまだ衰えない歌声で聴かせていました。
ゲスト審査員とのトーク
審査員席の歌人俵万智と。
今のところの正直な感想を「紅組が歌えば紅と 白組が歌えば白と 思う今夜は」と短歌にしていました。
そして、お決まりで白組司会の中居正広が「露骨に白組が勝つだなんてー」と言っています。
これも、いつか予定調和をぶっ壊して「最初から紅組に入れると決めています」とか、「口パクの少ない方に投票します」と宣言するようなゲスト審査員に出てきてほしいわ。
風の盆恋歌/石川さゆり(21) [2:54]
ここから4曲は、「日本の情景の美しさ」を歌った曲ってことで。
この曲は1989年(平成元年)のヒット曲で、同年の第40回歌合戦の大トリを飾った曲。
その時以来の歌合戦での歌唱。
花柳糸之社中の人数も少ないし、ステージの上の方から伸びた白い布を使った動きもシンプルなのですが、うまい演出となっています。
惜しむらくは、時間が押していたのかアウトロ終わりきる前に次の曲のイントロが始まってしまったこと。
北緯五十度/細川たかし(24) [2:57]
この曲は1988年(昭和63年)のヒット曲で、同年の第39回歌合戦で歌われて以来10年ぶりの歌合戦での歌唱。
こちらの演出は大量のドライアイスを使ったよくあるものですが、ステージをドライアイスで埋め尽くすだけでなく、幅の広い薄い布の上のドライアイスの煙が下りてくるようにしていました(海の白波をイメージ?)。
雪 深深/藤あや子(7) [3:09]
これはこの年の曲。
後年も何度か歌合戦で歌いますが、実はあまりヒットしていなかったり。
能面をつけた花柳糸之社中が舞うものの、人数は石川さゆりの時と同じく少な目。
いいの。みんなが見たいのはあや子の美しい顔だから。
冬の旅/森進一(31) [3:50]
これは1978年(昭和48年)のヒット曲で、同年の第24回歌合戦以来25年ぶりとなる歌合戦での歌唱。
古い曲なのと、森進一がこのポジションで歌うので、たっぷり3コーラス。
演出はドライアイスから紙吹雪と照明に変わりました。
ゲスト審査員とのトーク
審査員席の女子プロゴルファー服部道子と脚本家ジェームス三木と。
服部道子は教科書通り「どの方も素晴らしい」と、
ジェームス三木は第36回(1985年、昭和60年)にもゲスト審査員を務めていることもあり、「昔と比べて紅組と白組の間の境界が曖昧になってきた。それはそれなりに面白い。」とコメント。
人生しみじみ/天童よしみ(3) [3:15]
紅組の後ろから3番目というのは、もちろんこの年3回目の出場だった彼女にとって一番遅い登場(この後、もっと後ろで登場するときが来るのですが)。
そして一番派手な衣装。
舞台に登場するまでの通路が狭くて、衣装の型づけに使用していた針金が曲がってしまい、ちょっと小ぶりになってしまったらしいです。
このサイズで歌おうと思ったら、もうセリから上がってくるか、セットの一部にはめ込まれるしかないのでしょうね。
CAN YOU CELEBRATE?/安室奈美恵(4) [4:55]
前年の歌合戦を最後に産休に入り、1年ぶりの歌番組。
丸一年歌手活動をしていなかったのに出場歌手に選ばれたこと、歌唱曲が新曲ではなかったこと、歌の途中で泣いたことに関していろいろな意見があるようですが、泣いてしまうだいぶ前から目には涙がたまっていましたし、曲の中で最も高い音が続く部分をなんとか歌い終えて、ほっとしたこともあって涙をこらえきれなくなったのではないでしょうか。
おそらく台本にも書いてあったのでしょうが、MAXの4人も、「台本に書いてなくても行かなきゃ」という感じで歌い終わった安室奈美恵を迎えに行っていました(後ろからクボジュンが押していたような気もするが)。
女性の場合、出産で声の質が大きく変わることがありますが(石川さゆりは劇的に艶っぽくなったと言われています)、安室ちゃんは出産では声の質はほとんど変わらなかったね。
酒 ひとり/五木ひろし(28) [3:16]
白組司会の中居正広が「日本にはいい歌、素晴らしい歌がいっぱいあるんだなということを皆さんに思っていただくのにぴったりの歌」と紹介していましたが、そうかな・・・。
確かに、この頃もまだバリバリ演歌の第一線で活躍していたひろしだけあって、10万枚を超えたヒット曲ではあります。
2番で転調したのは、オリジナルのアレンジそのままなのかな。
2コーラス+大エンディングという歌合戦のトリっぽいアレンジ。
しかし、この時は大トリがすごいことをしでかすとは思ってもいなかったわけで。。。
今あなたにうたいたい/和田アキ子(22) [4:17]
ゴッドねぇちゃん初の大トリ。
一般視聴者には聴きなじみのない歌を歌合戦の歌い納めとして披露する荒技(1990年3月13日に「NHK歌謡パレード」で歌われて以来のテレビ番組での歌唱?)。
そこかしこに見せる「こう見えて、ウチめっちゃあがり症やねん」という表情。
しかし、サビでは声量を活かしてハンドマイクを思いっきり離しての熱唱。
相手が繊細な歌唱の五木ひろしだけに、力でねじ伏せた感じ。
エンディング
会場審査の集計は麻布大学の野鳥研究部のみなさんと珠算有段者のみなさん。
会場審査の結果は
紅組 1,428
白組 1,130
と、紅組優勢で(でも、意外と僅差。というか、2,500人くらいしか審査に参加していないのかい)、紅組にボール2個。
ゲスト審査員とNHK番組制作局長のボールを加えた結果は、
紅組9個、白組3個
と紅組優勝でした。
会場審査の段階で白組司会の中居正広が「どう見ても紅でしょ」と発言。
白組チームリーダーの北島三郎も「俺が間違えたから、きっと紅だね」と発言。
そして、ボールを投げる前にカゴの中のボールを見た中居正広、北島三郎、そして白組トリの五木ひろしは「やっぱ紅だね」と言わんばかりに苦笑いしていました。
ラストの「蛍の光」の指揮は、すっかり「蛍の光」指揮者として定着した宮川泰。
進行
番組後半の見せ場ともいえる「日本の情景の美しさを歌った曲」4曲の部分のみ、時間が押していることがわかるようなつなぎ方になってしまい残念。
もともとメドレーのようにつなげていたから、司会者のしゃべりを短くして挽回、ということができなかったのね。
選曲
最初に驚いたのはKiroroが「長い間」ではなく、「未来へ」となったこと。
対戦相手の方にヒット曲がなくて、ヒット曲に合うような過去の曲を選ぶならわかるけど、逆ですやん。
そして、最も驚いたのは大トリの和田アキ子の「今あなたにうたいたい」。
最初、曲目が発表されたときに「こんな曲あったっけ?♪レッツ・シンガソーンは『もう一度ふたりで歌いたい』だしなあ」と思ったら、やっぱり知らない曲でした。
歌唱順
この年は紅組から始まり、前半は攻守入れ替えなし。
後半3回攻守入れ替えがあり、大トリは4年ぶりに紅組。
全体的に、ポップスは前半に集中、演歌・なつメロが後半に集中という1990年代の歌合戦によくある歌唱順ですが、終盤にSMAPや安室奈美恵がいたり、なつメロにも谷村新司のような曲調のものもあり、ただ演歌・歌謡曲がだらだらと続くという印象はありませんでした。
ところで、紅組の大トリはこのあと第55回(2004年、平成16年)までないのですが、大トリに関してはなんでこうも白組偏重なんでしょう。
歌唱時間
ちょこちょこ「ヒット曲なのに短いんだ」とか「ヒット曲でもないのに3分超えるんだ」という曲がありましたが、短くても2分30秒はあり、よかったのではないでしょうか。
あえて言うなら、一組扱いになったポケットビスケッツ&ブラックビスケッツ・スペシャルバンドは、単純に2で割ると一組2分12秒となるので、もう少し長くてもよかったかも。
トリに関しては、五木ひろしと和田アキ子の歌唱時間の差が気になりました。
第45回(1994年、平成6年)に都はるみとトリで対決したときといい、演出や歌唱時間が相手に比べて明らかに劣るので、五木ひろしが敗戦処理投手みたいでかわいそう。
前年は大トリで「千曲川」をたっぷり5分使って歌唱し、白組勝利に貢献したので、「今回は紅組に花を持たせて」とでも言われたのですかね(個人の妄想です)。
全体として
紅組の2年ぶり勝利ということで、紅組歌手はおめでとうございます。
白組は会場審査は僅差でしたが、ゲスト審査員の票は差がついたようで、残念でした。
20年後の未来からこの年の白組に何か言うことができるとしたら、「そのうち白組ばっかり勝つようになるから、気にすることないよ」でしょうか。