第54回(2003年)雑記


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雑記
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かっこ内はおおよその歌唱時間です。

オープニング
 当時ニューヨーク・ヤンキースでプレーしていた松井秀喜選手の実家前から放送スタート。 松井選手はカンニングペーパーの方向へ目線がちらちら。
 日本でテレビ放送が開始されて50年なんだそうだ。
 ステージ上が明るくなると、出場歌手が勢ぞろい、というのはここ数年おなじみ。
 毎年のぶちかましが大晦日名物だった安室ちゃんは、この年は中央ではなく端の方。 笑顔も見えます。

DOUBLE/BoA(2) [2:33]
 金の衣装。 「腰をくねらせて踊っています」とラジオでは解説が入ったそうです。
なんで彼女がトップバッター?と思いましたが、この年の紅組で歌って踊ってというトップバッターにありがちなパフォーマンスができるのは彼女しかいなかったということでしょうか。 踊りありのステージはモーニング娘。安室奈美恵もできるけど、トップバッターというイメージではないし。

Long Road/w-inds.(2) [2:52]
 ダンサー二人が上から、ボーカルはセリからの登場。
 今回出場した白組歌手の中ではここ2年ほどシングルが全て1位争いにからむ唯一のグループ。
 ボーカルの音量が小さすぎで、お口パクパクだと思ったのですが、ファンから「慶太は生歌です!」と猛抗議あり。 まあ、確かにお口パクパクならボーカルのボリュームももっと大きいはず。 第37回(1986年、昭和61年)の菅原洋一みたいに、スイッチ入ってないマイク渡されたのかな。

オリビアを聴きながら/後藤真希(4) [2:59]
 1999年にモーニング娘。に加入し、歌合戦も初出場。 以降、2001年までモーニング娘。として歌合戦に連続出場。 2002年にモーニング娘。を卒業し、ソロ活動に専念しましたが、2002年は出場なし。 ってことで、ソロとしてはこの年が初出場。 モーニング娘。時代を含めると、4回目の出場となります。
 歌唱した「オリビアを聴きながら」は尾崎亜美の作品で、1978年に発売された杏里のデビュー曲。 杏里も第47回(1996年、平成8年)の歌合戦で歌唱しています。 なぜ後藤真希がこの歌を歌ったかというと、モーニング娘。のオーディションで歌った思い出の曲だとか。 NHKからの要請でこの曲になったらしいけど、こんな位置(なつメロファンは「年忘れにっぽんの歌」を見ている時間帯)で歌うんだったら、自分の曲で良かったのでは? ソロとしての出場がこの年限りだったら悔やまれる選曲になりそう(あと1回だけ、ソロ曲を披露する機会がありました)。
 でも、約3分の持ち時間があったということは、扱いは悪くなかったのですけど。
 当然のようにモーニング娘。の応援つき。
 イントロはなぜか「LOVEマシーン」で始まり、歌う前に早がわり、1コーラス歌ってさらに早がわり。 2回目の早がわりでヘソ出しミニスカートになり、会場からどよめきが。 「曲に合ってねーよ」という意味が込められていたような。
 個人的には「スクランブル」を聴きたかったけど、これは「FNS歌謡祭」で歌唱済み。 短かったけど。

空に唄えば/175R(初) [3:02]
 この年人気を集めたバンドの一つ。
 リハーサルの時の方がたくさん服を着ていた。
 このグループが出場して、ロード・オブ・メジャーが出場しなかった違いは何なのでしょうか。 グループとしてのライブ経験の差でしょうか。

ゲスト審査員紹介
 ゲスト審査員席の後ろでアホ面をさらしていたおっさんって、前にも見たことあるような…。

松井秀喜選手の実家からの中継
 デジタル審査員として、松井選手(松井家)も審査に参加するんだそうだ。

FULL JUMP/愛内里菜(初) [2:59]
 最初のサビ部分では「美川憲一に挑戦状か?」と思うような超ロングスカート。 その後、1コーラス歌い終えるまでに3回早がわり(ひたすらスカートを脱ぐ、脱ぐ、脱ぐ)。
 2004年(平成16年)はもし出場できたら、本格的に衣装対決に参戦したいと発言していましたが、今のところ歌合戦出場はこの回限りです。

Choo Choo TRAIN/EXILE(初) [2:26]
 1991年(平成3年)にZOOが放ったミリオンセラーのカバー。 でもZOOは歌合戦には出場せず。
 出だし、「ときめきを運ぶよChoo Choo TRAIN」という歌詞の「Choo Choo TRAIN」を「白組」と歌っていた。 この歌詞変更はどうなんでしょう。 歌合戦らしくていいじゃない、という声もありましたが、私はちょっと・・・。
 まさかこのグループにちびっこダンサーがつくとは。 しかもEXILEのメンバーが見えなくなるくらい大量の44人。
 EXILE PROFESSIONAL GYMの生徒さんでしょうか。
 ちなみに、この時のEXILEのメンバーは6人だったようです。

ここより6曲は日本の各地をテーマにした演歌を石坂浩二が曲紹介。

じょんから女節/長山洋子(10) [3:07]
 彼女にとっては1996年発売の「たてがみ」以来の10万枚突破。 久々のヒットなのにこんな位置?
 と怒るほどの大ヒットでもないけど、この位置って一番扱いの軽い演歌歌手みたい。
 しかしながら、6曲メドレーのトップを飾り、しっかり2コーラス。 ご自分の三味線弾き語りだけでなく、バックにも三味線部隊がサポート。
 「しゃみせーんなっ」ってエアロビの先生みたいですよ。

みちのくひとり旅/山本譲二(12) [2:20]
 第32回(1981年、昭和56年)以来22年ぶりに初出場の時の歌を歌唱。 もともとが変則的なメロディー構成(サビ前のメロディーを2回繰り返し、サビを2回繰り返す)のため、演歌でおなじみの2コーラスという形態がとれず、サビ前のメロディー1回+サビ2回)という形態は第32回と同じ。 フルコーラスでも3分45秒程度なので、思い切ってフルコーラスでも、とも思うのですが、この年は歌手詰め込みすぎだったからね…。
 サブちゃんが「今年はトリじゃなくてもいいから」と頼んで彼を出場歌手にねじ込んだという噂がありますが、そんなに軽い扱いなの? 逆に言うと、この人がねじ込まれなければ、大トリはいつも通りサブちゃんだったの?

鳥取砂丘/水森かおり(初) [2:34]
 念願の初出場となった演歌歌手。 後に「ご当地ソングの女王」と呼ばれるようになります。
 現在の歌合戦では珍しいドレスでの歌唱。 ちょっと原田悠里みたいな顔。
 この年のヒット曲でありながら、2コーラス歌えなかったことを残念がる声多数。 長山洋子の「捨てられて」や堀内孝雄の「影法師」みたいですね。
 当日、移動中の車で追突事故に遭い、ムチウチだったとか。

函館本線/山川豊(10) [2:17]
 歌合戦初披露となる1981年のデビュー・ヒット。 なんでこの曲が今まで歌合戦で歌われなかったんだろう。 そしてなんでこの年歌ったんだろう。

無言坂/香西かおり(12) [2:24]
 レコード大賞受賞曲という輝かしい肩書きはありますが、11年の間に3回目の歌唱ですぜ。 この曲を3回歌うくらいなら歌合戦では歌われていないデビューヒットの「雨酒場」でも、ゴジパパとのデュエットで話題になった「ゆきずり物語」でもよかったんじゃないの? いや、ゴジパパはただの「カラオケ好きなおじさん」で歌はあまりうまくないから歌合戦に歌手として出ちゃだめ。 ご当地色の強い歌なら「宇治川哀歌」もあるし。
 「無言坂」って歌合戦で2コーラス歌うにはちょっと長いから、歌うたんびに扱い悪いのがどうも気に入らん。 発売した年である第44回(1993年、平成5年)はイントロ、間奏、アウトロをカットしまくって2コーラス3分以内におさめ、前回歌った第51回(2000年、平成12年)とこの年は1ハーフ。 1ハーフにするなら間奏つけるとか、アウトロカットしないとか、いろいろできるでしょ。

東京砂漠/前川清(24) [3:07]
 内山田洋とクールファイブ時代の代表曲の一つ。 この年は中森明菜がカバーしていたけど、歌合戦の舞台で共演、なんてことはなし。
 4年前にも歌っているんだが、この年もこの曲を選曲した理由は?
 6曲メドレーのラストとなるこの曲も2コーラス。

Go Girl~恋のヴィクトリー~/モーニング娘。(6) [3:01]
 久々に1曲のみ。 特別待遇はなしかと思ったら、曲前恒例のメンバーの一言メッセージは残りました。 衣装早がわりも残りました。 ただし、前回までのようにダンサーが踊る後ろで早がわりするのではなく、メンバー同士が上に着ていた衣装をはぎとり、後ろに構えていたアルバイトのような黒いトレーナー、黒いズボンの男性が投げ捨てられた衣装拾って撤収という安上がりな早がわり。
 道重さゆみ田中れいなは歌合戦史上初めての、平成生まれの出場歌手らしいです。
 そして、完全お口パクパクは彼女たちにとって初めてかな。
 最後は今回の歌合戦がモーニング娘。のメンバーとして最後の出場となる安倍なつみのアップ。 前回もアップながらわずかに立ち位置がずれ、当時の4:3のテレビ画面では顔が切れていましたが(ワイド画面だったら多分切れてなかったと思います)今回は問題なし。
 そして、加護亜依辻希美にとってもメンバーとして最後の出場となったようで。

Last Song/Gackt(3) [3:01]
 2階席の特設ステージでの歌唱。
 これでは1階席はもちろん生で見えないし、3階席の後ろの方も見えないのでは。 2階席の特設ステージってこの年のぎゅうぎゅう詰めの出場歌手をさばくための苦肉の策だと思うが、観客泣かせだったかも。

ね~え?/松浦亜弥(3) [2:12]
 曲前に4体の小型ロボットQRIOが踊って応援。
 ボヨーンって効果音のところの振り付けはおっちゃんには恥ずかしくて直視できないなあ。 さらにNHKの各キャラクターのぬいぐるみまで出てきてもっと恥ずかしい。
 何気に、この年一番短い歌唱時間でした。

君は薔薇より美しい/布施明(19) [3:15]
 2年ぶりの歌合戦。 明るくて、アップテンポで、それでいて彼の音域の広さや肺活量をアピールできる良い曲。
 ヒットのない歌手の歌唱時間が削られる中、この方はちゃんと2コーラス。 変なダンサーもついた。 ご本人のダンスつきは出場19回目にして初では?
 こういう選曲が許されるなら、歌合戦ではまだ歌われていない「これが青春だ」や「霧の摩周湖」も聴きたいなあ。 30年振りに派手な衣装も見たいなあ。
 でも、その願いはかなわなかったなあ。

ゲスト審査員とのトーク
 ゲスト審査員席の三谷幸喜と。 「楽しい番組だから、毎年やってもいいんじゃないですか?」とボケをかまします。 「君は薔薇より美しい」は三谷幸喜の持ち歌ってことで、白組応援だそうです。
 続いて、同じくゲスト審査員席の村主章枝と。 テレビでは伝わらない、出場歌手の体からあふれ出るエネルギーに驚いていると。 そして、こちらは紅組応援だそうです。

ここで攻守入れ替えて4曲連続。

兄弟船/鳥羽一郎(16) [2:22]
 TOKIOが大漁旗を振って応援。 以前なら、「売れないアイドルはこういうところに狩り出されるのね」というイメージ。 現在は「トップアイドルなのにこんなこともしてくれるのね」とイメージアップ。
 「兄弟船」自体は4回目だよお。 もういいよお。

浮雲ふたり/神野美伽(2) [2:51]
 第38回(1987年、昭和62年)以来16年ぶりの出場。
 小林幸子山本譲二の「人情芝居」つき。
 デビュー当時は男歌の歌い手として知られた彼女も結婚後はすっかり女性らしくなったとか。
 髪型がサザエさんチック。
 歌合戦効果もあり、年明けのヒットチャートでめでたく売り上げが10万枚突破。 彼女にとっては16年前に初出場した歌合戦で歌唱した「浪花そだち」以来のこと。 でも、最大のヒットであり30万枚を突破した(鳥羽一郎の「兄弟船」並のヒットってことです)「男船」では出場できなかったから不思議。

河/堀内孝雄(16) [2:40]
 ドラマ「はぐれ刑事純情派」シリーズの主題歌を歌い続けて15年。 ついに主演の藤田まことが曲紹介を担当。
 ステージでは五木ひろし川中美幸矢口真里の家族屋台に藤田まことも客として登場。
 曲のラスト恒例の「サンキュゥー」は藤田まことに言われ、堀内孝雄は「やられたぁー」。 ま、ご本人は間奏部分でちゃんと「サンキュゥー」言うてましたから、最後を藤田まことに持っていかれたのは台本通りなのでしょう。
 ところで、藤田まことのゲスト出演って、第20回(1969年、昭和44年)以来?

ふたり傘/石原詢子(2) [2:41]
 3年ぶりの出場。 緊張していたそうで、音痴でした。
 花柳糸之社中の踊りのほか、藤本美貴高橋愛後藤真希天童よしみが応援。

TAKIOのソーラン節/伊藤多喜雄(2) [3:20]
 第40回(1989年、平成元年)以来14年ぶりの出場。 北海道の稚内(気温は氷点下1度)からの中継あり。
 この年「TAKIOのソーラン節」に合わせて踊ることがブームになったそうで、ブームの火付け役である稚内南中学校では歌合戦での歌唱に合わせて生徒が踊る。
 ステージ上には白組有志も登場。
 「良かった」という声が多いこのパフォーマンス、私は特に何も…。 そもそも、ブーム知らんかったし。 歌合戦に対する思い入れが薄まっているからかしら。

石原さとみ、上野樹里、紺野まひる登場
 朝の連続テレビ小説「てるてる家族」から、四姉妹のうち3人。 なぜ4人ではないのでしょう…。 もう1人も東京都内にいたでしょうに。 赤坂あたりに…。
 ゲスト審査員席には、四姉妹の母親役を演じた浅野ゆう子がいたため、浅野ゆう子とのやり取りも少々。

テネシーワルツ/綾戸智絵(初) [2:35]
 最初にサビを歌ってから1コーラスというオリジナルとは違う構成。
 「浪花のおかん枠」を中村美律子から奪取。 おかん、今日も歌う姿はブサイクやで。 最後のテエエエエエーと伸ばすところ。
 しかし、ワルツをジャズアレンジで歌うというのも不思議だが、ジャズとは原曲がなんだろうとお構いなし、いかにジャズテイストで崩して歌うかがポイントらしいです。

コロッケ登場
 この年のデジタル紅白歌合戦の司会を担当。 次の歌手の曲前に登場したのにはわけがありまして。。。

ありがとね!/華原朋美(5) [2:43]
 出場歌手発表時は華原朋美、曲目発表時は華原朋美w/コロッケとなり、本番では再度華原朋美となりました。 この年の「この曲なに?」ナンバーワン。 CDの名義は「朋ちゃん&コロッケ」で、これからわかるようにコロッケとのデュエット。
 華原朋美、コロッケともに早がわりあり。 華原朋美は5回目の出場にして初めての早がわり。 あ、寄せて上げてる。
 ヒットから遠ざかるほど歌唱が安定する華原朋美、2004年も出場したいと言い、ドラマ主題歌を歌ったりしましたが、今のところこの回が最後の出場です。

いい日旅立ち・西へ/谷村新司(17) [3:38]
 この年、往年の名曲である山口百恵の「いい日旅立ち」の歌詞を一部変更し、鬼束ちひろが歌いシングルといてリリース。 しかし、鬼束ちひろは喉の治療により、この年の暮れは活動していなかったためか、歌合戦で歌ったのは作者の谷村新司。 密かに期待していましたが、やはり鬼束ちひろは出てきませんでした。
 2004年から中国でのプロデュース業に専念するため、日本でのライブ活動は休止予定だとか。 ライブ活動のみの休止だったら、歌合戦には戻ってくるのでしょうか。 個人的には司会を見てみたいものです。

secret base~君がくれたもの~/ZONE(3) [3:10]
 この日をもってリーダーのTAKAYOが脱退。
 初出場の時に歌った「secret base~君がくれたもの~」を再び歌唱。 この曲が最大のヒットであることは間違いないんだけど、この年ヒット曲がなかったわけでもないので、ちょっともったいない気が。

たいせつなひと/さだまさし(15) [3:05]
 ひゃー。 さだまさしが1ハーフ? いつもさだまさしは歌唱時間が長いと思っていたので、実際に1ハーフにされると驚きます。
 曲が終わり、やけに若い女性の歓声が多いと思ったら、次の曲紹介のためキムタクが舞台上にいたのか。

自由そして荒城の月/女子十二楽坊(初)・錦織健(2) [4:02]
 コラボレーションなのか?これって。
年末は日本の番組でよく見かけた女子十二楽坊。 実は13人いるらしい。
 女子十二楽坊の「自由」の演奏は1分33秒。 錦織健がセリから登場し、女子十二楽坊は伴奏へまわって「荒城の月」。 「自由」の演奏が終わりきる前に錦織健がセリから姿を現してしまい、タイミングとしては早すぎじゃないでしょうか。
 錦織健は初出場した第51回(2000年、平成12年)とはイメージが変わり、ひげを蓄えワイルドな「歌曲の貴公子」。 歌合戦に初出場する前は、少し伸ばした髪を後ろで束ねたりしていたんですよ。

ゲスト審査員とのトーク
 ゲスト審査員席の武田真治と。 「紅組と白組の共演も別なエネルギーが感じられていいな」とコメント。 もし歌合戦でサックスを演奏する機会があったら紅組で、と紅組司会の有働由美子アナウンサーから言われ、うなづいたあと、首をかしげていました。
 続いて、同じくゲスト審査員席の作家・村山由佳と。 小説とは違い、短い時間の中に凝縮されたものがあり、嫉妬さえ感じるとコメント。 今のところは紅組とも言っていました。 でも、最終的には白に投票したんだよね。

SO CRAZY/安室奈美恵(9) [2:38]
 あら、こんな位置に。 そして短い。
 ヒップホップ路線の日本人好みではないメロディラインを歌い、ダンスもバラードも無表情にこなすというのは出場歌手としては珍しいので、個人的には出場には問題ないと思っています。 でも、そろそろTOP10に入れなくなりそうなんよねえ。 そして、NHKも彼女の存在を持て余しているように見えました。
 彼女の次の歌合戦は、引退を表明した2017年(平成29年)の特別出演まで待つことになります。

狼たちの遠吠え/森進一(36) [3:43]
 長渕剛の作品。 ってことで、長渕剛がコーラス、ギター、ハーモニカでバックアップ。
 しかし、歌詞が多いし字余りも多いしで歌いづらそうでした。 一瞬歌詞が飛びました。
 新境地であることは間違いないでしょう。

中間審査、松井家からの中継、ゲスト審査員とのトーク
 松井家は決定権は父の昌雄さんにあるということで、昌雄さんは紅組に投票したそうです。
 ゲスト審査員席の星野仙一は白に投票したそうです。 会場審査は前回同様、ボールを使ったもの。
 この時点では、会場の観客は白優勢(1階席紅191対白196、2階席紅405対白638、3階席紅393対白524)、お茶の間デジタル審査員は紅24,009対白23,925と僅差で紅組優勢。

さくら(独唱)/森山直太朗(初) [3:16]
 後半のトップは、第52回(2001年、平成13年)のゴスペラーズと同じように、曲紹介なしでアカペラで歌い出すスタイル。
 おかんの森山良子は「いつもの小汚い格好はやめて欲しい」と思っていたそうですが、いつもどおりの服装でした。
 最後にわずかに声が裏返りましたが、それくらい力の入った歌唱でした。
「FNS歌謡祭」や「Mステ・スーパーライブ」ではストリングスをバックにしたアレンジだったので、ピアノだけの伴奏はヒット当時には聴きなれたアレンジでありながら久々に聴いた感じでした。

松井家からの中継
 またかよ。 松井秀喜選手としては、綾戸智恵の「テネシー・ワルツ」と伊藤多喜雄の「TAKIOのソーラン節」が印象に残っているそうです。

No way to say/浜崎あゆみ(5) [3:12]
 後半戦の紅組トップバッターに復活。
 あれ?落下傘スカートは? ポストお恵ちゃんを狙うのではなかったの? と思っていたのは私だけか
 レコード大賞史上初の3年連続大賞受賞ということには触れてくれないのですね。

夏色など…/ゆず(初) [3:48]
 ライブ活動メインでテレビ(特に地上波)への出演がほとんどなかったゆずがついに初出場。 ストリートライブをやっていた横浜イセザキ町商店街からの中継。 なるべく特定の百貨店の名前を出したくないNHKですが、中継先はあたり一面に「マツザカヤ」「松坂屋」の文字。
 中継先に集まった観客の多いこと。 NHKホールの観客よりも多かった?
 初めてのヒット「夏色」と最新のヒット「濃」と「またあえる日まで」のメドレー。
 「夏色」はゆずファンのみならず、若い人は大抵知っている。 「濃」は公共広告機構CMソングで、NHKでもよく流れていたことから、NHKしか見ない人でも聞き覚えがある。 そして「またあえる日まで」は「ドラえもん」を見ていた子供達も知っている。 なんとも幅広い層をターゲットにした選曲。
 観客とのかけあいもばっちり。

もらい泣き/一青窈(初) [2:57]
 この年のレコード大賞最優秀新人賞で、歌合戦も初出場。
 ゆずの中継が終わるタイミングでイントロが始まりましたが、ゆずの中継がわずかに長引き、曲紹介が遅れ、歌い出しにかぶるという演出ミスあり。 観客との掛け合いありの生演奏のパフォーマンスだったら、最後のギタージャカジャカとか「どうもありがとう!」が絶対長くなるんだから、そこを考慮しないと。
 故・岡本太郎が描いた壁画と同じデザインの着物を着用。 テレビカメラがアップで映しているところを歌いながら上下に動くため、しょっちゅうテレビの枠から顔がはみ出ていました。
 二胡(ウェイウェイ・ウー)と太鼓?の演奏つき。 で、太鼓を叩いていたのは誰?

山本耕史、小林隆、中村勘太郎登場
 ともに登場したSMAP香取慎吾とあわせて、翌年の大河ドラマ「新選組!」出演者のみなさん。 ゲスト審査員席にも、脚本家の三谷幸喜、出演者の優香がいて、香取慎吾が話しかけるも、二人とも何も返さないという。
 山本耕史、後に自分が歌合戦の司会を務めることになるとは夢にも思ってなかっただろうな。

AMBITIOUS JAPAN!/TOKIO(10) [2:42]
 ブラスとストリングスつき。
 10回目の歌合戦にして、初の後半戦進出。
 デビュー当時に、他のジャニーズグループとの差別化を図るべくバンドスタイルでグループサウンズを意識した曲をリリースしたり、コミックソングを歌ったり、暗中模索の時期が長かったですが、ようやく世間に受け入れられやすい曲を歌うように(歌わせてもらえるように)なりました。
 変な演出なし、後半での登場、そしてヒット曲。 TOKIOとしては歌合戦でのベストパフォーマンスではないでしょうか。
 せっかくのオリコン1位曲だから、2コーラスで歌唱時間が3分越えてもよかったのではないかと思いますが、何せこの年は出場歌手が多かったから。

爆笑問題登場
 ここ何年も応援ゲストとして登場してる。 紅組応援ながら、太田光が紅組を応援しないといういつものスタイル。

えりあし/aiko(2) [2:48]
 初出場した第51回(2000年、平成12年)以来の出場。
 ストリングスつき。
 大ファンという審査員の優香は聴きながら目がウルウル。 でも、最終的には白に投票したんだよね。
 彼女の魅力は力を入れなくても安定した音程と一つの音を長くキープする肺活量。 安心して歌を聴けるポップス系の貴重な存在。
 ところで、誰のえりあしのことなのでしょうね。

立川談志、ダンディ坂野登場
 立川談志師匠は「なんでだろう」を踊りながら披露し、ダンディ坂野は「ゲッツ!」で曲紹介。

佐賀県なんでだろう~スペシャル合体バージョン/はなわ(初)・テツandトモ(初) [3:33]
 この年ブレイクして歌もヒットさせた芸人2組がまとめて初出場。
 はなわははにわの着ぐるみ→Tシャツ→白シャツのペインティング(「ボブサップよりSABU」と書かれていた)で、歌詞は「佐賀県」のまま?
 テツandトモはおなじみの赤青のジャージから白いジャージへ。 歌詞はオリジナルが中心?
 NHKの「歌謡コンサート」で使われたネタとしては「北島三郎さんって大ベテランなのにサブちゃんって呼ばれるのなんでだろ~」という歌詞もあるんだけど、前日にサブが歌手として出場するお笑い芸人との共演を嫌がるコメントをしていたから使うわけないか。
 ダンディ坂野などその他「爆笑オンエアバトル」の出演者が登場。 しかし、ただのダンサー的な扱い。 本物のダンサーもいて、ステージ上はぎゅうぎゅう。

ラジオ中継席からの中継
 ラジオ中継を担当する一人藤崎弘士アナウンサーが会場2階の中継席からステージ上へ行ってしまったため、小野文恵アナウンサーから「早く帰ってきてください」と業務連絡。

また あした/Every Little Thing(7) [2:56]
 ストリングスつき。
 持田香織の歌はますますぶっきらぼうに。 アップテンポな曲もリリースしているが、歌合戦ではなかなか歌われない。 下手すぎるからか。
 阿部アナ、曲が終わる前に話し始めてるよ。

YOUR NAME NEVER GONE/CHEMISTRY(3) [3:06]
 ストリングスつき。
 曲順がゴスペラーズよりも前なのね。
 膳場アナ、曲が終わる前に話し始めてるよ。

中越典子、仲間由紀恵登場
 中越典子は朝の連続テレビ小説「こころ」ヒロイン、仲間由紀恵あ大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」出演というNHKとの縁がありますが、仲間由紀恵に関しては「まるっとお見通しだ!」ってNHKとは関係のないセリフも言ってました。

元気を出して/島谷ひとみ(2) [3:07]
 オリジナルは薬師丸ひろ子。 どちらかというと、後から発表された作者である竹内まりやバージョンの方が有名。 この曲が歌合戦で歌われるのは初めて。 「亜麻色の髪の乙女」みたいにオリジナルからかけ離れたアレンジにしていたら、もっと話題になっていたのかな。
なんとなく、カバーじゃなくて竹内まりやにオリジナル曲を作ってもらったらいいのに、と思いました。
 ぶりぶりな衣装やなあ、と思ったけど、22歳だから年齢的にもぎりぎりオッケーか。
 ストリングスとスーパーギタリスト(って何?)押尾コータローのギターつき。
 ここまで、3曲連続でストリングスつき。

綾小路きみまろ登場
 そこいらの若手お笑い芸人よりもよっぽど毒があるが会場は大受け。
 めずらしく髪が赤系と思ったらかつらでした。

さそり座の女2003/美川憲一(20) [2:52]
 「さそり座の女」はヒット当時の第24回(1973年、昭和48年)、返り咲きの年である第42回(1991年、平成3年)、そしてこの年で3回目の歌唱。 メイクや衣装が化け物になってからの歌唱は初めて。
 イントロ部分でダンサーが踊り、正義の味方にやっつけられるボスキャラみたいな美川憲一が登場、という構成は正直新鮮味がないのですが、早がわりは早かったです。
 「ボブサップなんて(さそりの毒で)いちころよ」というコメントは笑いましたが。
 衣装の色は赤→白。 覚えておきましょう。

孔雀/小林幸子(25) [3:06]
 中村玉緒がガイドに扮し、初出場歌手に歌合戦の舞台や小林幸子を紹介。 この光景は平成5年(第44回)にもあったような(このときのガイド役は森口博子だったかな)。
 2000年の「大がかりなセットの封印」宣言は話題になりましたが、実は2002年にその宣言を撤回していたそうで、当然この年も大がかりな衣装。
 衣装の色は赤→白。 はい、美川憲一とかぶってます。
 今回も機械の電源トラブルで仕掛けが一部しか動かなかったとか。 本当はもっとでかかったんだそうです。
 だから機械はやめればいいのに。 普通の豪華衣装で十分だと思うのですが。
 ボディラインを強調したタイトな総スパンコールのチャイナドレスなんかをまた見てみたいです。

見上げてごらん夜の星を/平井堅(3) [3:20]
 この曲のミュージックビデオ、そしてFNS歌謡祭でもおなじみの坂本九の映像とのデュエット。
 歌合戦では第14回(1963年、昭和38年)の映像とのデュエット。 FNS歌謡祭よりは坂本九の映像と音声が合っていた。 微調整したのかな。
 その代わり、平井堅の音程は外れていた、という意見あり。
 ラストに写った坂本九のアップはいつのものだろう。 第20回(1969年、昭和44年)の選手宣誓ではなかったな。
 曲が終わる前に次の曲のイントロが始まってる。

曼珠沙華/藤あや子(12) [2:47]
 あや子が好きな歌手という山口百恵のカバー。
 「曼珠沙華」は山口百恵のアルバムの中の1曲なので、歌合戦で歌われるのは今回が初めて。
 藤原道山の尺八つき。
 彼女は「魔性の女枠」という説あり。 その真相はともかくとして、今年もきれい。

松村邦洋登場
 北野武のものまね。 その隣に松井秀喜選手のものまねをした人もいましたが、テロップが出なかったので、はなわだったのでしょうか。

紅白RING SHOW [8:22]
 課題曲は「雪」。
 これを様々なアレンジにして輪唱します。
 ワルツバージョンは錦織健綾戸智恵稲垣吾郎安倍なつみ森山直太朗川中美幸
 ラップバージョンは愛内里菜木村拓哉天童よしみ前川清華原朋美氷川きよし
 沖縄(音階)バージョンは香取慎吾香西かおり五木ひろし藤本美貴草彅剛神野美伽布施明長山洋子谷村新司堀内孝雄さだまさし後藤真希森進一石川梨華矢口真里吉澤ひとみ飯田圭織。 沖縄音階バージョンは、皆さんほとんど歌えてません。 トップバッターを務めた香西かおりが「違う違う、沖縄音階だってば」という顔で他の人の歌に惑わされないように歌っていました。
 これやるくらいだったら、もう少しゆっくりした進行にすればいいのに。 せめて曲の終わりに次の曲のイントロや司会の声がかぶらないようにはできたでしょ。

ゲスト審査員とのトーク
 ゲスト審査員席の末續慎吾と。 「素晴らしいですね」とやや苦笑いしてコメント。
 続いて同じくゲスト審査員席の優香と。 このときの衣装が赤ということで、この時点での判定も紅。 でも、最終的には白に投票したんだよね。

雪の華/中島美嘉(2) [3:03]
 2003年冬のロングヒットの一つ。
 彼女が乗る台が錆になると高く持ち上がり、前傾姿勢で歌う彼女のことだから、つんのめって落ちるんじゃないかとちょっと心配しました。

ストレッチマンとまいどん登場
 ちょっとこの時間帯には恥ずかしいパフォーマンス。

新大阪/ゴスペラーズ(3) [3:05]
 高いパートの人、金切り声の一歩手前。 ミンミンゼミみたい。 鼻づまり声のようにも聞こえたから、風邪をひいていたのかも。
 今の日本で一番有名なコーラスグループなんだから、もうちっとハーモニーを合わせていただけませんでしょうか。
 個人的にはこの位置にCHEMISTRYがいたらいいのに、と思うのですが、CHEMISTRYはストリングスとの共演が続く位置じゃないといけないし、逆にストリングスとの共演が続く位置にストレッチマンが出てきてもしょうがないし、難しいところです。 いや、難しくない。ストレッチマンを出さなきゃいい。

ゲスト審査員とのトーク
 ゲスト審査員席の星野仙一と。 普段は演歌からクラシックと幅広く聴いているそうです。  続いて同じくゲスト審査員席の浅野ゆう子と。 10年ぶりに歌合戦を生で観戦しているので、楽しいとのことです(12年前の司会のことを言っているのかな?)。

あばれ太鼓/坂本冬美(15) [2:46]
 休養を終え、2年ぶりの出場。
 「気まぐれ道中」もヒットしていたんだから、もったいない気がしますが、原点に返って、という意味らしいです。
 そして彼女のバックを固めたダンサーも、最初に太鼓を持ち出しながら一回も叩かないというもったいない演出。 ダンサー(前回天童よしみのバックにいた方々かな)が太鼓を叩けないなら、坂本冬美本人が叩くとか、他人の応援が好きそうな小林幸子が叩くとかあるでしょ。
 坂本冬美の歌声は、「休養して吹っ切れました」と言わんばかりによく通っていたと思いましたが、実は風邪でベスト・コンディションではなかったとか。 歌い終わりに首筋を流れた汗が体調を物語っていた感じです。

浪花節だよ人生は/細川たかし(29) [2:19]
 この曲がヒットした第35回(1984年、昭和59年)ではのっけから歌詞を間違えましたが、今回は間違えずに歌唱。
 さらに、ラストで必要以上に音程が上がることもなくいい感じ。
 歌詞は前回歌唱時とは違い、同じ年に水前寺清子が歌った歌詞と同じ。

南極昭和基地との中継
 昔は電報だったり電話だったりしましたが、ハイビジョン放送設備を設置したおかげで、ハイビジョンでの生中継が可能に。

涙そうそう/森山良子(8)・BEGIN(2)・夏川りみ(2) [3:56]
 森山良子は「さとうきび畑」、夏川りみは「童神」という曲があったので、もったいない気も。
 夏川りみが三線、森山良子はギター、そしてBEGINBEGINが開発したという新しい楽器・一五一会とピアノ。
 そう言えば、出場歌手の希望に「BEGINは一五一会で『涙そうそう』」と書いていたんだっけ。
 「一五一会ってどんな音色してたんだろう」と思い返しても思い出せないくらい、歌声の方がずっと心に残りました。
 BEGINに合わせてキーが上がっても、しっかりついていく夏川りみの高音。 夏川りみの声量に合わせてボリュームを調整されてしまったか、森山良子の声が最初はなかなか聞こえない。 しかし、終盤で別パートを歌うようになると独特な澄んだ歌声は健在。
 ぜいたくですよ。 ぜいたくすぎ。

Stay by my side/倉木麻衣(初) [3:26]
 当時、京都の大学に在学中だったため、京都の東寺からの中継。
 このあたりから、視聴者の関心が裏番組にも向かい始める。
 2000年発売のセカンドシングルという不思議な選曲。
 それよりも、あの寒空の中、よく素手でマイクを持って歌ったなあ。 よく鼻水垂れずに歌えたなあ。
 さあ、次は「ポップジャム」でNHKホールデビューだ!

しあわせになろうよ/長渕剛(2) [4:47]
 ドイツからの中継のために動かないNHKスタッフを「タコ」呼ばわりし、17分という時間を割り当てられた初出場の第41回(1990年、平成2年)以来の出場。
 ストリングスつき。
 初出場した年は3曲歌ったこともあり、一部ベテラン歌手に不評でしたが、この年はおとなしく1曲だけの歌唱。 シャツのボタンあけすぎなのが少し気になりましたが、それ以上に気になったのがパフォーマンス途中に挿入されるライブ映像。 「今回はスローな曲がヒットしたけど、別に年取って丸くなったわけじゃなくて、ライブは昔も今も激しいぜぃ(誰の口調やねん)」みたいな意味があるのでしょうか。
 1曲のみの歌唱だから、歌唱時間は前回には及ばないけど、1曲あたりとしては自己ベスト更新なのでは?
 このあたりで裏番組で曙が瞬殺され、視聴率が一時的に激減します。 しかし、歌い終わりまでには持ち直します。

古い日記2003 KOUHAKU Remix/和田アキ子(27) [3:20]
 「あんのころぅわぁ ハ!」で同じみのこの曲は1974年(昭和49年)に発売された曲。 歌合戦では初披露。
 ぼちぼち、歌謡曲を離れて本当にリズム&ブルースを歌ってみたらいいのに。

逢えて…横浜/五木ひろし(33) [3:30]
 テツandトモが曲紹介に登場。 ということは、この方はお笑いとの共演を嫌がらなかったんだね、どこかのおやじと違って。
 久々にこの年発売された曲を歌唱。
うーん、例年のことながら、特に書くべきことがない。

ゲスト審査員とのトーク
 ゲスト審査員席の有馬稲子と。 最初白で、次に紅で、でも長渕剛坂本冬美の歌を聴いてまた迷っていると。 でも、最終的には白に投票したんだよね。
 続いて同じくゲスト審査員席の五木寛之と。 この10年の中で、一番歌合戦らしいと思ったそうです。 最近は歌以外にスポットがあたる演出が多かったから、と。 それは私も同意見です。

能登半島/石川さゆり(26) [3:11]
 1977年に発売された曲。 売上枚数で見ると、「津軽海峡・冬景色」に次ぐヒットなのですが、意外にも、歌合戦では初披露。
 歌合戦終盤での需要が高い「派手なアレンジ」ができるんだから、もっと早く歌えばよかったのに。

風雪ながれ旅/北島三郎(40) [3:41]
 ネット上では歌唱曲がこの曲に決まり、40回目の出場であることから、彼が大トリではないか考える人が多かった記憶があります。 きりのいい出場回数だからとか、最多出場だから、トリにふさわしいなつメロだから、なんて理由でトリが決められるのは個人的にいや
 サブちゃんの場合、今もCD売上は男性演歌歌手としてはトップクラスなんだから、堂々と新曲で勝負して欲しい。 十分他の出場歌手と対等に戦えるから。
 お笑いとの共演を嫌がる前にそこのところをご一考ください。

おんなの一生~汗の花~/川中美幸(16) [2:59]
 トリの前は彼女にとって一番遅い出番。
 このあたりから、歌唱者がみんな涙目。
 この人と、天童よしみが「ヒット曲でトリ」という形に一番近いのかな。 個人的にはそろそろ長山洋子もよいかと思うのですが。

白雲の城/氷川きよし(4) [3:08]
 トリの前は彼にとって一番遅い出番。
 2コーラス目、いつもかがむシーンでもカメラは顔のアップをとり続け、テレビ画面から氷川きよしが消え失せました。
 レコ大ではかがんでいなかったし、歌合戦のリハーサルでもかがまなかったのかな。 それとも、カメラスイッチの切り替えミス? 「めちゃイケ」のスペシャルみたいにならなくてよかった、とよい方にとらえましょうか。
 ところで、ピアスをつけたの? 前から?

美しい昔/天童よしみ(8) [4:00]
 この年、よしみもシングルとしてリリースしていますが、オリジナルは1970年に発表されたベトナムの歌手、カイン・リー。 よしみのように声を張り上げて歌う歌手に合う歌ではない、との意見あり。
 私は…力強い歌声以外に印象がなかった。
 トリで歌う前にもう少し世間に浸透させて欲しかった。 私が知らなかっただけか。

世界に一つだけの花/SMAP(12) [4:15]
 SMAPにとって、そして21世紀に入って初の200万枚突破シングルとなった曲。
 やっぱり下手だぁー。 以前は稲垣吾郎もそこそこ聴けたはずなんですけど、例の件からの復帰後声に力が入らなくなって音程が他のメンバー同様に不安定になってしまいました。 でも歌唱力のなさを差し引いても余りある「大ヒット」のパワー。
 この年の大トリはこれもありでしょう。 歌い終わった後の涙なしのほっとしたような表情も新鮮。
 楽曲に恵まれているんだから、これからもトリを務めるチャンスはあるでしょう。 それまでに、是非ボイストレーニング受けて下さい。
 関東地方の歌手別視聴率で見ると、文句なしの第1位。

エンディング
 この年は、客席審査員の審査もボールを使ったもの。 会場の集計に手間取ったため、最初お茶の間審査員(BSデジタルハイビジョンと地上デジタル放送で双方向システムを使った審査のみなさん)の票は
 紅組 17,518
 白組 52,340
とこちらも白組優勢。 ここで、最初紅組の票が520と表示され、紅組出場歌手は驚いていました(これはお茶の間審査員ではなく、会場審査員の票数でした)。 まず、白組にボールが2個加えられました。 客席審査の結果は
 紅組   520
 白組 1,946
と、こちらも大差で白組優勢。 これでまた白組にボール2個入りました。
 ゲスト審査員票を加えた計15票は








白15対紅0
白組の勝利でした。
 「蛍の光」の指揮はいつも通り宮川泰。 指揮棒も指揮棒につけられた紅と白のリボンもでかくなってます。


 覚えることが多過ぎて、時々せりふを忘れる司会者、曲が完全に終わる前に次へ進める番組進行、あわただしい進行が災いしたのかいつも以上に音を取れない出場歌手の皆様。 限界ぎりぎりだったような。

 意味不明な演出が少なかっただけに(坂本冬美のバックは意味不明ではないけど太鼓叩かないならいらん)、惜しいところです。

 もう一つ、出場歌手と曲目が決まった時点で、白が勝ったも同然だったかもしれんけど、一方的な判定にならないような演出を考えて欲しいですわ。
 ラスト2組の対決なんて、歌唱曲の認知度に大きな差があるんだから、例えば川中美幸の母を隣に配置して目に涙を浮かべながら歌って頂くとか(個人的にはこういう演出は嫌いだけど)、天童よしみのバックにはベトナムの民族楽器を演奏する人をつけるなど。
 そして、せめて番組制作局長くらいは劣勢の組にボールを入れるなどラブゲームにならないような配慮をお願いしたい。 ラブゲームなんて、対戦形式を煽っている制作側としては大失敗だと思うのです。

 あとは紅と白の共演は何とかならないでしょうか。 コラボではなく、誰かのバックで紅組歌手と白組歌手が仲良く応援というやつ。
 あれでは対戦形式にしている意味がわかりません。