歌合戦:出場歌手 工藤静香


トップページへ戻る


[ 歌合戦の歴史 ] [ 過去の出場歌手 ] [ 司会者 ] [ 審査員 ] [ 記録 ] [ できごと ] [ 思い出の紅白歌合戦 ] [ 雑記 ] [ リンク ]


雑記
歌合戦感想 | 出場しなかった歌手 | 出場歌手に関する雑文 | 戯言 | 出場歌手希望

出場歌手に関する雑文
岩崎宏美 | 藤井フミヤ | 中森明菜 | 河合奈保子 | 布施明 | 小泉今日子 | 森高千里 | 森口博子 | 高田みづえ | フォーリーブス | 伊東ゆかり | 桜田淳子 | 田原俊彦 | 中山美穂 | 森山良子 | 松田聖子 | 由紀さおり | 工藤静香 | 南沙織 | 山口百恵 | 郷ひろみ | 安室奈美恵 | 西田ひかる | ピンク・レディー | 佐良直美 | チェッカーズ | 荻野目洋子

工藤静香:昭和63~平成6、10、令和4年

 昭和60年にセブンティーンクラブの一員としてデビュー。 その翌年におニャン子クラブに加入し昭和62年におニャン子クラブの派生グループであるうしろ髪ひかれ隊の一員としてデビュー。 同年のおニャン子クラブの解散と前後してソロ歌手としてもデビュー。 デビュー曲でオリコンシングルチャートの1位を獲得する。

 昭和63年、化粧品会社のCMソングとなった「MUGO・ん…色っぽい」が大ヒットとなり、この年の第39回歌合戦に初出場を果たす。
 「MUGO・ん…色っぽい」をアイドルっぽいミニスカートの衣装で歌唱した彼女は折れそうなくらい細かった。

 平成元年も大ヒットを連発して第40回の歌合戦に連続出場。 紅組の最年少歌手として、当時彼女として最大のヒットとなったバラード「恋一夜」をバラードとは思えない速いアレンジで歌う。
 彼女は年末に体調を崩しており、ドクター・ストップで出場歌手交代という最悪の事態にはならなかったものの歌声はかすれていた。

 この頃の彼女の作品のレコード・CD売り上げのチャートアクションは発売後しばらく上位で安定し、隙あらば1位を取るという粘り強いものであった。 「MUGO・ん…色っぽい」は登場5週目で、「恋一夜」は登場2週目で1位を獲得している。 特に「MUGO・ん…色っぽい」は発売日がかち合った男闘呼組のレコードデビュー曲「DAY BREAK」(B面(カップリング)違いを2週連続で2バージョンずつ発売)や翌週発売の当時1位の常連だった松田聖子の「旅立ちはフリージア」に4週間1位を阻まれた後の1位獲得、翌週も1位で驚いたものである。 「恋一夜」も男闘呼組のセカンド・シングル「秋」と発売週がかち合い、初登場1位は男闘呼組だった。 オリコンのチャートでは年末年始の2週分の合算チャートで「秋」が初登場1位(2週連続1位扱い)、その後「恋一夜」が2週1位を獲得している。
 第41回(平成2年)に歌唱した「くちびるから媚薬」も、初登場で1位を獲得した後、3週間後に再び1位になるというロングヒットだった。

 第42回(平成3年)はドラマ主題歌としてヒットした「メタモルフォーゼ」を歌唱。 この曲は、長髪を帽子の中にまとめて登場し、間奏部分で帽子をとって長髪をおろすというパフォーマンスを歌合戦でも披露。 帽子を持ったまま少し踊り、背面に回した右手で帽子を前方に飛ばすという難しい振り付けもいつも通りだったが、帽子が歌合戦用の高級であまり飛びそうにない材質だったためか、予想以上に飛ばず本人も苦笑い。

 ここまで4回は、番組前半での登場。 いわゆる「若手アイドル」としての扱いだった。

 第43回(平成4年)の歌合戦は、見所の一つが歌合戦を最後に解散することになっていた「チェッカーズのラストステージ」。 番組後半に登場するチェッカーズの対戦相手となったのが工藤静香だった。 チェッカーズの解散を飾るメドレーの直前に登場した彼女は「めちゃくちゃに泣いてしまいたい」を歌唱。 彼女は自己顕示欲の強いタイプだと思うので、大物相手であってもひるむことなく、むしろ堂々としていたように見える。

 第44回(平成5年)の対戦相手は、前年解散したチェッカーズのメインボーカルでソロデビューした藤井フミヤ。 年末の大ヒットとなった「TRUE LOVE」を歌う藤井フミヤに対して、工藤静香も彼女にとって最大のヒット、そして最後の1位獲得曲となった「慟哭」を歌唱。 登場時間帯は前年と同じく番組後半。 ミリオンセラー同士の対決なんだけど、演出がちょっと地味でセットが意味不明。

 第45回(平成6年)は当時交際が噂されていたYOSHIKI率いるX JAPANとの対戦。 やはり番組後半での登場。 肩やへそを出したドレスで、ヒット当時は2人だったバックダンサーを4人に増やして「Blue Rose」を歌い踊った。 この年の彼女は文句なく色っぽかった。

 連続出場はここで途切れ、次の出場は第49回(平成10年)となる。 ドラマ主題歌としてヒットした「きらら」を葉加瀬太郎のバイオリンに合わせて歌唱した。
 この回は一説では「20代、30代の視聴者を引きつける歌手が少ない」と考えたNHKが、それらの年代から支持のある彼女を選出したとか。 彼女のほか、5年ぶりに西田ひかるも出場している。

 平成7年はヒット曲がなかった。 平成8年はヒット曲はあったが年末にヒットしたので、出場歌手選考に間に合わなかったのかもしれない。 平成9年もヒット曲はあったが、出場してもしなくても文句は言われないような売り上げだった。
 でも、昭和63年から平成10年まで11回連続出場でもよかったんじゃないのかな。 ヒットのなかった平成7年は前年暮れにリリースしてロングヒットとなった「Ice Rain」、8年は「激情」、9年は「Blue Velvet」を歌唱すれば文句は出なかったのではないかと思う。

 時代は平成から令和へ。 歌合戦にデビューから10年や5年刻みで切りのよいタイミングで初出場や返り咲きを果たす歌手が登場するようになる。 令和4年は工藤静香がソロデビューしてから35周年ということで、彼女の返り咲きを予想する人も多かった。 そして本当に24年ぶりの出場となった。
 「35周年SPメドレー」として、平成元年に大ヒットした「嵐の素顔」と「黄砂に吹かれて」を披露。 「黄砂に吹かれて」は伴奏で使用されるフルートの音色が印象的な曲。 歌合戦では平成12年に結婚したSMAP木村拓哉との間に生まれたCocomiがフルートを演奏し親子共演を果たした。

最終更新 2023年11月16日