ホタル観賞会にて 吉 岡英子画

グリーンウッド氏の回顧録

好奇心のおもむむままに

 

現役を引退し、来し方を振り返ってみて、波乱万丈だった人生を懐かしく思い出すようになった。何かに興味を持ち、執念深く追いかけ、これを解明しえた喜び にまさるものはないとつくづく思う。思い出すのはこういうことの断片である。 意識してアーノルド・トインビーの定義した創造的個人(Creative Individual)たらんとしたことは本当である。この好奇心旺盛で冒険的な性格は今でも変わらない。好奇心のおもむくままに人生を送るには自由が必 要である。職業をもって生計を営みつつこの自由を確保するには第一にそのよ うな職場を得なければならないし、周囲とギブアンドテークしながら維持してゆく努力が必要だし、幸運も見方してくれなくてはならない。そういう意味で私は 努力したし、まずまず幸運だったと言わねばならないだろう。

そして今、"狂おえる人の群 れを遠く離れ"、静かな生活を営んでみて、率直な記録を残すことも、意味があるかもしれないと思うようになった。

1938-44年:幼年時代

1945-51年:小学校時代

1951-54年:中学校時代

1954-57年:高校時代

1957-61年:大学時代

1961-2001 年:ビジネスマン時代オーバビュー  (プロバスでのスピーチ転用)

ビジネスマン時代の逸話

ビジネスマン時代に何に興味を抱き、何を考え、どう行動したかを記すつもりである。私家版プロジェクトXで ある。思い出すことを書きとめただけなので、不 正確で、一方的で、間違いがあるかもしれない。あらかじめお詫びしておく。私が記憶していたものが主であるが、親しい友人にはチェックしてもらって最低限 の修正と捕筆はした。いずれにせよ文責は私にある。できるだけ業界隠語はさけたつもりであるが、学術用語は使わせてもらった。100人に達する社内登場人 物は仮名を使わせてもらった。*印の未脱稿の各論は小見出しだけ示してある。少しづつ書き溜めるので気長にお付き合いねがいたい。読者から「貴HP全般 に、読むための「強い動機と意志」が必要な文章であると感じています」ときついコメントをいただいている。まず記録を残すことを目標にしているため、かき なぐりの長文で充分推敲もしていない。時折文意不明なところもある。少しずつ改良はしたいと思っているのでご容赦ねがいたい。

ビジネス・トリップ

 

ビジネス・トリップの折、週末に訪れたところのなつかしい思い出を、そのとき撮影した写真と共にご紹介す る。旅とレジャーで紹介してるものを時系列順に編集し直したものである。 写真が無い場合はそれそれのオフィシャルサイトにリンクして代表的景観を表示している。

1 1961年:初体 験のプロパン塩素化プラント試運転 1966年:アンカレッジ・サンフランシスコ・ラスベガス
2 1962年:オレ フィンプラントの熱交換器設計人間コンピュータ 1969年:米国・欧州技術調査旅行
3 1963年:流動床式脱水素パイロット・ プラントの試運転 1970年:アレンタウン
4 1964年:労働組合執行委員広報宣伝部長 として組合新聞発行と大事故発生 1971年:ロンドン滞在
5 1965年:わが道をゆくLPG輸入基地設 計 1971 -1971年:ヨーロッパおよび地中海の主要都市めぐり
6 1967-68年:その後のモデルとなる日 本初のLNG輸入基地の基本設計 1972-73年:ロンドン滞在
7 1967-68年: タンカー輸送のためのエチレン自己冷凍設備 1973 年:テームズ河溯上
8 1969年:ポドビルニアク・サイクルを適 用するLNGプラント応札業務 1973年:ランズエンド
9 1970年:ポドビルニアク・サイクルを 適用するオレフィン分離精製プラント試設計 1976年:アラ ブ首長国連邦
10 1971年:オキソ合成ガス製造用コール ドボックスの試運転 1976年: アラビア湾 、ダス島滞在
11 1971-73年:世界初の石油随伴ガスの 液化プラント設計と試運転 1977 年:台北
12 1974-76年:世界初の火力発電 用LPG気化器の開発 1977 年:コペンハーゲンとスタバンゲル
13 1974年:石油随伴ガスを有効利用す る石油化学プラントコンビナートの企画ほか 1978 年:ブルネイ王国
14 1978-1979年:カンガンガス 田の開発 1979年:アルジェリア
15 1980年:LNG 6 1979年:グリニッチ再訪
16 1980-86年: 逆ポドビルニアク・サイクル適用のLNG冷熱利用発電装置開発 1979年:ブカレスト
17 1980 年:天然ガス協会がメキシコとアルゼンチンで主催したLNG ・LPG技術フォーラムで南米諸国と交流 1980年:ジャカルタ
18 1981-84 年:ガスタービン駆動LNGプラントのプロジェクト・マネジメント担当 1980 年:メキシコ
19 1984年:パイプライン供給天然ガ ス処理プラントの試運転指揮 1980年:ブエノスアイレス・バイ アブランカ
20 1985-87年:バイオケミカルテ クノロジー・プロジェクト部長拝命 1984 年デーナポイントとサンファンキャピストラーノ伝道所
21 1987-95年:技術部門トップを 補佐して 1984 年:マリナ・デル・レイ
22 1995-97年:バックエンドエン ジニアリング部門を預かって 1984 年: オアフ島
23* 1997-1999年:技監として工事の 合理化とプロジェクトマネジメント手法の普及活動 1984年:上海
24 1998:世銀のコンサルタントとして 1986年:ウィルミントン
25*
1999-2001年:環境調査会社の トップとして 1986 年:ヤンゴン
    1987 年:ネグロス島
    1988年:ブルガリア
    1988年:ハイデルベルグ
    1989 年:キャンベラ・メルボルン・シドニー
  善光寺で修業した越後の僧「月性」によると 1991年:ブエノスアイレス再訪
  信州の七不思議 1991年:フュン島
    1992年:クアラランプール・ビンツル
一、 海遠くして塩辛きを好む 1993年:サハリン
二、 茶木少なくして大茶を飲む 1993年:東南アジア歴訪
三、 木多くして生木を焚く 1993年:中継点ロンドン
四、 田少なくして子多し 1993 年:アフリカ歴訪
五、 水清くして面洗わず 1993 年:中近東歴訪
六、 仏多くして仏心なし 1994 年:ボンベイとバローダ
七、 理多くして事進まず 1994年: ドーハ
    1994年: アラビア海 、マスカット・オマン
  とのことである。 1995年:バーミンガム
  この歳になってつくずく月性の観察は的を得ていると思う。 1997 年:シカゴ
    1998 年:サンフランシスコ再訪とウィチタ
    1998年:ロスアンゼルス
    1998 年:パースとダンピア
    1998年:ルブリエーナ
    1998 年:テヘラン、バクー、アシカバード
    1998 年:韓国再訪


2011年:釜山・巨済島


2011-12年:英国滞在

December 21, 2004

Rev. November 1, 2018


トッ プページへ