韓国再訪

1998年に韓国を再訪した。前に訪問したのはもう20年前だろうか? 前回は首都ソウルは通過のみで、南部のヨスイに建設予定の冷凍LPG輸入基地の立地の相談に乗るためであったが、今回は2,001年開催予定の第13回LNG国際会議のプログラム委員会出席のためであった。

前と今を比較し感銘を深くしたのは、オリンピックのために建設したソウル郊外の高速道路の立体交差が日本より本格的で米国に近いことであった。郊外が未発達であったが故に可能であったのだろうと思うが、今後この差が日本と韓国の国力差となって現れることを恐れる。

インチョン(仁川)のLNG輸入基地も見学したが、関空と同じく8.5kmのコーズウエーの先に埋め立てによる人工島の上に建設されていた。海岸近くの浅瀬が埋め立てられていないため、渡り鳥のサンクチャリとなっており、先進性が感ぜられた。これを計画した人に直接聞いた限りでは環境に配慮したためではなく、潮の干満差が9メートルもあるため、ドレッジングコストとコーズウエー建設費の総経費が最小になるように設計したらこうなったということであったが、環境とコストを両立させる見事な方法である。日本の地方自治体(名古屋市など)もその硬直した思考法を反省し、見習うべきであろう。

宿泊ホテルはサムスン出資のホテル・シッラ(新羅)(Hotel Serial No.121)であったが、豪華ホテルであるとともに世界でもっともハイテク武装のホテルであった。前回は南大門近くのホテルであったが、今回は東大門近くのため、門とその周辺の問屋街を見物した。

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東大門

1998年12月7日-10日

Rev. January 31, 2006


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