ヤンゴン(旧ラングーン)

バイオケミカルテクノロジー・プロジェクトの面倒を見ていた1986年、ミヤンマー(旧ビルマ)から砂糖黍を原料とするアルコール発酵プラント設計建設の引き合いを受け た。現地説明会に参加するため、はじめてミヤンマーに入国した。

旧日本陸軍から海南島で軍事訓練を受けた30人の志士が中心になって第二次大戦後英国から独立をした国であり、いまだに軍事独裁国のため人々の自由をもとめる気持ちは強いものがあった。その後15年経過したが、政治的環境は変わっていないようだ。

独立30人の志士の一人と親しく話す機会があった。教養の高い高潔な人物であった。旧ビルマは12の部族から構成されており、部族間抗争が続いている。30人の志士の一人であったこの人はタイ国境に多いカレン族に担がれて反政府闘争をしたが後、投降し、政府機関の要職を勤めていた。

ラングーン中心部には英国植民地時代の建物が政府機関を除き、メンテナンスされないまま使われており、上海を小さくした感じを持った。

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バンド−ラ広場に面した最高裁

ここは仏教国でパゴダがあらゆるところにある。ラングーン市内のパゴダはいずれも立派で、金色に輝いている。一面金箔を張ってあるためという。

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ラングーン市内中心部のパゴダ

工場予定地はタイ国境近くにあり、ペグー河を渡る。河は軍事拠点となって検問所があり、これより東は軍の小隊が護衛に付く。田舎屋は高床式の家屋であり、村々の中心には必ずパゴダがあった。

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ペグー河

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ペグー河東岸

Rev. October 8, 2006


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