伸ちゃんのクラシックカメラページ

VOL.37

VOL.1 LEICA DII(8/4/97)
VOL.2 KONICA III(9/2/97)
VOL.3 VITO BL(9/9/97)
VOL.4 NO.3A FPK(9/15/97)
VOL.5 CANONET G-III QL17(11/30/97)
VOL.6 SPECIAL RUBY REFLEX(1/11/98)
VOL.7 FT-2(3/22/98)
VOL.8 PACEMAKER CROWN GRAPHIC(3/29/98)
VOL.9 NIKON EL2(4/26/98)
VOL.10 NIKON F(6/7/98)
VOL.11 LEICA IIIf(7/2/98)
VOL.12 VULGA(7/26/98)
VOL.13 NETTAR(2/15/16)
VOL.14 MAKINA67(10/17/98)
VOL.15 KONICA FTA(1/2/99)
VOL.16 LORD IVB(2/7/99)
VOL.17 SAMOCA35 Super(2/28/99)
VOL.18 RICOH 35(4/18/99)
VOL.19 CANON IIIA(6/13/99)
VOL.20 KONICA II-Bm(9/12/99)
VOL.21 leica If(10/13/99)
VOL.22 Retina IIa(1/1/00)
VOL.23 leica M2(6/17/00)
VOL.24 Autocord(7/2/00)
VOL.25 Rollei 35(7/23/00)
VOL.26 Petri V6II(9/23/00)
VOL.27 PENTAX MX(11/25/00)
VOL.28 NIKON F3(1/1/01)
VOL.29 HORSEMAN 970(12/31/01)
VOL.30 NIKON F2 PHOTOMIC(2/17/02)
VOL.31 LEICA CL(6/9/02)
VOL.32 OLYMPUS OM2-N(9/15/02)
VOL.33 KONICA I(8/10/03)
VOL.34 VITESSA I(9/17/03)
VOL.35 Yashica Flex S(2/27/05)
VOL.36 Asahi Pentax SL(1/13/07)
最終更新日 : 2007年9月24日

NIKONOS II UW Nikkor 28mm F3.5

作例(Nikkor 35mm F2.5)


 現在有楽町の交通会館でICS中古カメラ市が開催されています。 以前のような盛況さは 感じられません。 私も特別に欲しいカメラがあるという訳ではなくこのページの更新のために 何かあればというような感じで見てまわりました。 NIKONOSという水中撮影用のカメラが あることは知っていましたが自分自身ダイビングなどする訳ではないので関心がありません でした。 一眼レフタイプの機種もありましたが現在ではフィルムを使用する水中カメラは 販売されていないようです。 
 ここで紹介するのは2代目のNIKONOS IIです。 初代NIKONOSは1963年にフランスのカリプソ という水中カメラをモデルとして製作されました。 この時カメラとしての機構はそのまま踏襲 されレンズはNikkorとして設計したようです。 NIKONOS IIは1968年に発売されました。 初代 からの変更点は巻き戻しノブをクランクとしたことと、フィルム巻き戻しを行う際の「R」表記 がシャッターダイヤルになされたことなどです。 外見の印象はほとんど変わっていません。 軍艦部 前面の「II」という表記がなければ区別できないと思います。 水中カメラという特殊なカメラ ですので単なる防滴とは訳が違います。 シャッター機構及び軍艦部が一体として防水容器にすっぽり 収まるという構造です。 ただし容器の前面にレンズ部分が貫通する孔が開いています。 レンズ はこの容器の孔を貫いてシャッター機構部に取り付けることになります。 従ってレンズを 外さないとシャッター機構部を容器から取り出せません。 そしてレンズに付いているOリングが 容器の孔の内周部と密着して防水機構を構成しています。 このカメラは距離計、露出計がなく レンズとの連動機構なども必要ないためこのようにシンプルに構成できたのだと思います。 通常 のカメラの操作と異なる点はフィルム巻上げレバーとシャッターレリーズが同一となっていることです。  このレバーは向かって左上のシャッターダイヤルと同軸になっていますが巻き上げ後定位置まで戻った 状態でそのままボディー方向に押し込むことによりレリーズされます。 またレンズの両サイドに突き出た ノブでフォーカスと絞りの設定を行います。 すべて目測で行います。
 使用感ですがフィルムの巻上げとシャッターレリーズに違和感がありますが操作は単純です。 例によって 明るさが十分にある状態である程度絞った設定であればパンフォーカス的に使用できます。 NIKONOSの レンズには水中専用のレンズと陸上と水中と両用のレンズがあります。 写真のボディーに装着している のはUW 28mm F3.5の水中専用レンズです。 この水中レンズを空気中で使用するとどうなるか。 画面周辺 でかなり明瞭な色収差と糸巻き型のディストーションが発生します。 写真レンズとしてはとても許容できる ものではありません。 Nikonのサイトのニッコール千夜一夜物語というページに解説がありました。  水中での使用が前提ですので第一面が厚い平面平行ガラスとなっていることと水の屈折率(1.33)をもとに 設計していることによるそうです。 この影響は広角レンズになるほど大きくなり35mmより短いレンズでは 無視できなくなるようです。 作例では35mmF2.5を使用しました。 確かにLサイズ程度のプリントでは気に なりません。 私はダイビングをしないので本来の目的を生かした使い方をすることはありません。 ただし 防水カメラとしては完璧ですのでアウトドアーで使用することはあるかもしれません。
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