最終更新日 : 1998年7月2日
LEICA IIIf Elmar 5cm F3.5
今回久しぶりにライカを紹介します。 第1回目にLEICA DIIを紹介して以来のライカの登場です。
いわゆるバルナック型の完成形ともいえるIIIfのセルフ付です。 ちなみにコンタクトナンバーは
赤で刻印されておりレッドシンクロと呼ばれているものです。 IIIf型は1950年に発表され1956年
まで製造されました。 そしてIIIf型がまだ製造されている1954年にかの有名なるM3型が発表されました。
したがって先に述べたようにバルナック型の完成形ともいえ、また最後のバルナック型ということも
できます。 正確にはこのあとIIIg型が製造されていますがM型発表以降でありIIIf型を実質的には
最後のそして完成されたバルナック型であるという見方をする人も多いようです。 中古市場でも
入手が容易でありまた実際に使用する場合にも安心して使えます。 特に写真でも紹介したセルフタイマー
付のモデルは人気がありナシ物に比べてかなり高くなっているようです。 実際ボディー前面の大きな
レバーはデザイン上の特徴になっています。 写真のIIIfは友人のK木氏所有のものでシリアルナンバーによると1954年に製造されたボディーのようです。 レンズは別に購入されたそうですが距離表示の刻印が赤になっておりいわゆる赤エルマーというレンズ でしょうか。 実際に手にしてみるとあらためてバルナック型の小ささを感じます。 しかもレンズは 沈胴ですので収納時にはとてもコンパクトになります。 ファインダーと距離計の接眼窓は別になっていますが 距離が近いので実用上はほとんど問題にならないと感じました。 私のDIIでは2cm程離れているので意識して 目をずらさなければなりません。 さすがは銘機の誉れ高いIIIfの美しいデザインと感触にここ暫く休眠していた ウィルスが活動を開始し始めてしまったようです。 |
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