伸ちゃんのクラシックカメラページ


VOL.14


VOL.1 LEICA DII(8/4/97)
VOL.2 KONICA III(9/2/97)
VOL.3 VITO BL(9/9/97)
VOL.4 NO.3A FPK(9/15/97)
VOL.5 CANONET G-III QL17(11/30/97)
VOL.6 SPECIAL RUBY REFLEX(1/11/98)
VOL.7 FT-2(3/22/98)
VOL.8 PACEMAKER CROWN GRAPHIC(3/29/98)
VOL.9 NIKON EL2(4/26/98)
VOL.10 NIKON F(6/7/98)
VOL.11 LEICA IIIf(7/2/98)
VOL.12 VULGA(7/26/98)
VOL.13 NETTAR(2/15/16)

最終更新日 : 1998年10月17日




MAKINA67, NIKKOR 80mm F2.8

作例



 今回も前回に続き120フィルムを使用するカメラです。 ご覧のようにクラシックカメラというより ほとんど現代のカメラのスタイリングとなっています。 それもそのはずで1978年に発表されたプラウベル マキナ67というカメラです。 プラウベル社というのは今世紀初めからカメラを製造しているドイツの メーカーで戦前から1950年代までマキナというカメラを製造していました。 しかし1975年に会社は売却 されることになりその相手が日本のドイグループでした。 そしてその新生プラウベルの最初のカメラ が戦前からの由緒正しいマキナという名前を受け継いだマキナ67という訳です。 設計は小西六(現コニカ) の技術者により行われたそうです。 写真のようにレンズはニッコールが装着されています。 この後も 55mmレンズを装着したマキナW67、改良型のマキナ670と発売されました。
 カメラのタイプは蛇腹式の距離系連動レンズシャッターカメラです。 AEではありませんが露出計を 内臓しています。 ピント合わせは向かって左上面のダイヤルで行います。 写真では蛇腹を伸ばした撮影状態 ですが収納するとリング状の部分を残して全て引っ込んでしまいますのでかなり薄くなります。 そのせいか 弁当箱などと呼ばれていたようです。 しかし重量は1.2Kgありますのでかなりズッシリと感じます。 尚このカメラ が現行機として発売されていたころ山岳関係の雑誌に広告が掲載されていたのを記憶しています。 重量はあるものの コンパクトになるので35mmより良い画質を求める登山者もターゲットにしていたと思われます。
 使用感ですが普通左手でレンズ鏡胴部のピントリングを回してピントを合わせますが、このカメラは前述の ように右手でボディー上面のダイヤルを回して合わせます。 また露出はやはり右手でボディー背面のボタンを 押しながら左手でレンズ外周のシャッターダイヤルと絞りダイヤルを回して調節します。 露出計の表示は ファインダー内部に3個のLEDで表示されます。 このように撮影可能状態にするまでの操作が右手に集中していますので あまり速写性はよくありません。 シャッターボタンの感触も蛇腹の先端までワイヤーで連結しているらしく イマイチシャキッと反応しない感じです。 しかしレンズは見た目の大きさに違わず素晴らしい写りで露出計も 正確です。 6x7判はこのカメラしか持っていないということもありますが貴重な戦力として気に入っている かめらです。


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