伸ちゃんのクラシックカメラページ


VOL.3


最終更新日 : 1997年9月9日




VITO BL (COLOR SKOPAR 50mm f3.5)


今回紹介するのはフォクトレンダー(FOIGTLANDER)のVITO BLです。 このカメラは戦前から発売された蛇腹式のVITOを固定鏡筒にあらためて VITO Bシリーズとして1956年に発表されたもののうち露出計 を内蔵したタイプです。 しかしながら非連動露出計ですので露出計のボタンを押し 指示されたライトバリューに対応する絞りとシャッタースピードを手で移し替える 操作が必要です。 大きなファインダー窓が正面右上に見えますがブライトフレーム入り の等倍ファインダーでクリアーで非常に見易いものです。 写真では見えませんがフィルム巻き上げはレバー式で軍艦部と裏蓋の隙間にわずかな指掛かりを出して収納されています。 このカメラの全体的な印象としては小さなボディーに少々不釣り合いなレンズ鏡筒が突き出しているイメージでゴロッとした印象を受けます。 実際に手にすると大きさの割にずっしりとした重量を感じます。 装着されたレンズは有名なビテッサにも付いている COLOR SKOPAR 50mm F3.5で優秀なレンズとして定評があります。 実際に撮影してみてもまったく問題無く写真を撮ることができます。 このカメラに限らず当ホームページで紹介するカメラは、現代のカメラの様に自動化こそされていませんが撮られた写真を見る限りまったくそん色の無い写真を撮ることができると思います。
写真のカメラは今年の春の中古カメラ市でH田カメラで購入しました。 内蔵の露出計も一応作動しています。 発売当時も高級機の範疇には入っていなかったと思いますが40年近くたった今日でも軍艦部のクロームめっきの輝きもあせておらず、なかなか重厚な雰囲気を漂わせています。 実用度もまあまあで好きなカメラです。


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