今回はちょっと渋い国産カメラの登場です。 ご存知のようにコニカブランドでは現在一眼レフカメラは作られていません。 このカメラは1968年に発売されたもので世界初のTTL測光によるAE一眼レフだったそうです。 見た目は三角形のペンタ部を持つごく普通の一眼レフカメラというスタイルです。 ただ現在のカメラと比べると上部はとてもシンプルですっきりしています。 操作部としてはシャッターダイヤル、シャッターボタン、巻上げレバーと巻き戻しクランクしかありません。 シャッターは金属幕縦走りでBから1/1000秒です。 AEカメラとして使用する場合はレンズの絞りリングを”EE"に合わせてシャッタースピード優先AEとして働きます。 ファインダー内の露出計指示は今は懐かしい追い針式のメーターです。 この写真では見えていませんがシンクロ接点は"X"と"M"が別々の端子としてついています。 当時はまだまだストロボが完全に普及していなかったのでしょうか。 レンズは標準として52mm F1.8がついていますが定評のあるヘキサノンレンズです。 マウントは3爪のバヨネットで使用感も現在のカメラと何らかわりません。 ただし現在と異なりボディーもレンズもオール金属製で今の機種と比べると一回りほど大きくなっていますのでかなりの重量があります。
このカメラは98年秋の中古カメラ市で求めたものですが写真のレンズに加えて135mmも購入しました。 全部で2万円ちょっとだったと思います。 この時期の国産一眼レフはよほどの稀少品でなければ完動品であってもかなり安く手にいれることができます。 ただ露出計内臓機の場合はメーターの動作確認と電池の手配に注意が必要だと思います。 さて使用感ですがほとんど現在の一眼レフカメラ(マニュアル機)と同じですがシャッターのストロークが非常に長く重く感じます。 これはAE動作時にメーター針を押さえる方式を採用しているためであろうと思われます。 写りの方はまったく文句はありません。 先にも書きましたが今の機種とくらべて大きくて重いのでなかなか持ち出す機会が少なくなっています。 |
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