伸ちゃんのクラシックカメラページ

VOL.16

VOL.1 LEICA DII(8/4/97)
VOL.2 KONICA III(9/2/97)
VOL.3 VITO BL(9/9/97)
VOL.4 NO.3A FPK(9/15/97)
VOL.5 CANONET G-III QL17(11/30/97)
VOL.6 SPECIAL RUBY REFLEX(1/11/98)
VOL.7 FT-2(3/22/98)
VOL.8 PACEMAKER CROWN GRAPHIC(3/29/98)
VOL.9 NIKON EL2(4/26/98)
VOL.10 NIKON F(6/7/98)
VOL.11 LEICA IIIf(7/2/98)
VOL.12 VULGA(7/26/98)
VOL.13 NETTAR(2/15/16)
VOL.14 MAKINA67(10/17/98)
VOL.15 KONICA FTA(1/2/99)
最終更新日 : 1999年2月7日

LORD IVB, Highkor 40mm F2.8
作例
当時の広告(「広告にみる国産カメラの歴史」より

 今回も国産機の紹介になりますが時代は1950年代半ばに発売されたカメラです。岡谷光学器械のLORD 35IVBという35mmフィルム使用のレンズシャッター機でクラスとしては普及機というところでしょうか。 しかし写真のようにフィルム巻上げもノブではなくレバーを採用しセルフコッキングとなっています。 巻き戻しも小さなノブのようなものが見えますが実は折りたたみ式のクランク機構となっておりこの機構には感動しました。 距離計も内蔵されており普及機とはいえとても使いやすいカメラです。 ファインダーも明るくバルナックタイプのライカよりはるかに見やすいものです。今回当時の広告のコピーを載せましたが価格が19,800円となっています。 普及機とはいえ昭和30年頃の約2万円というのは大金ではなかったかと思います。 ちなみに当時の国産高級機であるキャノンIVSb改(50mmF1.8付)が74,500円ニコンのS2(50mmF1.4付)が83,000円となっています。 
 このカメラは中古カメラ店としてはちょっと異色のロケーションである青山のカメラクラシックで入手しました。 委託品ということでしたが年数がたっているにしては綺麗なもので美品といってもよいものです。 しかしいわゆるメジャーブランドの人気機種でもまた珍品でもないので比較的安く求めることができました。 写りについてはまったく問題はありませんしカラーネガフィルムを入れておけば露出はほとんど固定で気楽に撮影できます。 ただ大きさがコンパクトなだけに余計にその重さがズッシリと感じられます。 これは不満を言っているのではなく、カメラ腕時計というものは貴金属であるという意識を持っている世代としてはこうでなくてはならないと感じているということです。 いまどきちょっとお目にかかれない40mmという焦点距離とともにとても気に入っているカメラです。 
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