最終更新日 : 1998年4月26日
NIKON EL2 105mm F2.5
今回紹介するカメラはいわゆるクラシックカメラとは言えないかもしれません。 1977年に発売された
NIKON EL2というカメラです。 このカメラは私が初めて自分で購入したものです。 定価はブラックボディー
が83、000円でした。 購入金額は忘れましたが新宿のヨドバシカメラに買いに行ったことは覚えています。
そのころヨドバシカメラでは黄色い大きな紙に小さな文字で印刷された価格表がありボディーとレンズ
の値段を検討したことを記憶しています。 当時はまだ学生でしたのでバイトをして費用を捻出したと
思いますがレンズ共で10万円近くしたはずですのでかなり大きな買い物であったと思います。 レンズ
は写真のように50mm標準レンズではなく105mmのレンズを購入しました。 その頃一眼レフに望遠レンズ
という組み合わせは憧れでしたが普段使うのにあまり長いレンズでは困るし、取りあえず1本しか買えない
ことではありこの辺の焦点距離で妥協してしまったようです。 本来であれば撮影目的に合わせて選択
すべきところですがその時はそのような発想はまったくありませんでした。 当時NIKONの最上位機種
はF2 Photomic Aで価格的には2番目か3番目であったと思います。 EL2というカメラですが1/1000秒までのシャッタースピードで絞り優先のAEを搭載しています。 ファインダー内指示は今では全くなくなってしまったアナログメーター使用の追針式です。 今考えると アナログ指示というのは人間の感覚にも合っているし露出がずれている場合どの程度ずれているかが 見えるのでとても合理的であると思います。 しかしこの後数年でカメラに限らずあらゆる物にデジタル化 の波が押し寄せてきてアナログメーターが駆逐されてしましました。 これは我々消費者が何事によらず アナログよりデジタルの方が性能が良いと思い込んだのと、またメーカーの側からすると作り易く信頼性 も向上できるということもあったと思います。 確かにこの頃の露出計内臓カメラを中古で求める場合 メーターというのは要チェック項目だそうです。 EL2の発売後1年以内にFEが発売されこのクラスの次機種 は1983年のFE2まで待たねばなりませんでした。 つまりEL2が同クラスの最新機種であった期間は1年も なかったということになります。 現在の私のEL2ですが電子回路が全く動作しません。 というよりバッテリーチェックのランプも点きません。 ただしメカニカルで1/90秒のシャッターのみきることができます。 一度修理に出しましたが電子部品が無い ということで修理不能を宣告されてしまいました。 一応思い入れのあるカメラですので時々1/90秒の シャッターをきってその感触を味わっています。 |
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