次は科学に関するものが続きます。以下しばしば分割してあるものがありますので(1~8)のように表示しています。(1)のurlのみを入れておきますので<次章へ>があれば、それでアクセスできます。無ければ<次へ>でアクセスできます。まずは科学史です。近代科学には実証主義と公理主義(体系化)の2つの側面があって、従来は後者に着目する科学史が多かったので、デカルトとか、、思想家が登場するのですが、山本氏は実際には前者が重要であって、それを推進したのは中世から続く職人であった、という考えを打ち出しています。

2013.12「16世紀文化革命」(1~8)山本義隆(みずず書房)

2014.08「広井良典氏の科学論」(科学8月号)

次は物理、というか宇宙論、素粒子論です。これらは密接に結びついています。私はこういった日常世界を超えた問題には昔からあまり興味がありませんでした。勿論専門外です。

2007.11「ワープする宇宙」リサ・ランドール(日本放送出版協会)

2012.08「宇宙は何でできているのか」村山斉(幻冬舎新書)

統計学に関するものです。京都で医療統計の勉強を始めたので、興味を拡げてみました。津田さんの考え方には虚を突かれた思いがしました。因果というのはそれ自身が実在というよりも人間の世界への関わり方の結果に過ぎないという見方。それと、医学関連ということで、統計とは関係ありませんが認知症治療の実際に触れた本を追加しました。藤本氏は詩集別れの準備の著者です。社会学、政治学への統計の応用は政治分野の分類に入れました。

2010.09「勝間和代の人生を変える法則」(朝日新聞コラム)

2012.06「医学と仮説」津田敏秀(岩波科学ライブラリー)

2013.03「統計学が最強の学問である」西内啓(ダイアモンド社)

2013.09「ビックデータの正体」ビクター・マイヤー=ショーンベルガーとケネス・クキエ(講談社)

2013.12「医学的根拠とは何か」津田敏秀(岩波新書)

2012.12「認知症の治療とケア、続・認知症の治療とケア」藤本直規、奥村典子(かもがわ出版)

科学分野で重要なのは環境問題と原発でしょう。これらの本を読んでいく過程でそれらに対する私の意見は大きく揺らぎました。誤解しやすい分野でもあります。とりわけ因果関係をどう見るか、というのは重要で、結局のところ系の外部から操作可能な因子(人間活動)を原因として同定すべきなのです。

2010.09「二酸化炭素温暖化説の崩壊」広瀬隆(集英社新書)

2011.06「原発安全革命」古川和男(文春文庫)

2011.08「フクシマ論-原子力ムラは何故生まれたのか」開沼博(青土社)

2011.09「原発と日本の未来」吉岡斉(岩波ブックレット802号)

2012.07「メルトダウン:連鎖の真相」(NHKスペシャル)

2012.09「脱原子力国家への道」吉岡斉(岩波書店)

2013.10「異常気象と人類の選択」江守正多(角川SSC新書)

2013.11「地球温暖化の予測は正しいか?」江守正多(化学同人)

科学者の生き方、というかその実態についてのものを纏めました。

2004.08「京都」2004.08.01

2011.10「量子化学研究室の同窓会」

2014.08「笹井副センター長の自殺」

以下の2人は科学哲学とでもいうべき分野だろうと思います。吉田民人の考え方は常識的な工学畑の人には自然に納得できるものだと思いますが、あくまでもフレームワークです。特長は社会科学を包含するところ(それが狙い)です。郡司さんの論述は背景に現代(?)数学があるために難解ですが、通常の言語ではすっきり整理できなかったことに挑戦しているように思えます。その意図を理解するように努めました。

2005.12「吉田民人」

2006.01「スキルの科学の基本的枠組み」吉田民人

2007.04「吉田民人講演」東京情報大学

2011.11「自己組織性の情報科学」(1~4)吉田民人(新曜社)

2012.07「生きていることの科学」(1~5)郡司ペギオ-幸夫(講談社現代新書)

次の分類は生物学です。子供の頃からあまり興味が沸かない分野でしたが、自分が生きていくための自己と他者分析の源泉を辿っていくとどうしても避けることが出来なくなります。まずは細胞生物学(発生学?)。

2002.07「生物の複雑さを読む」団まりな(平凡社)

2008.09「細胞の意思」団まりな(NHKbooks)

生物関連の本で一番面白く読めたのが福岡伸一の本でした。他にも沢山書いていますが、内容的はこれで充分かなあ、と思います。

2007.09「生物と無生物のあいだ」福岡伸一(講談社現代新書)

2009.08「できそこないの男たち」福岡伸一(光文社新書)

2011.04「動的平衡」福岡伸一(木楽社)

これは眼の起源を食う食われるの生存競争の産物として見事に説明してあって納得させられた。有名なカンブリア紀の爆発的な進化も眼の登場に因る。美術を考える上でも役に立つかも?

2008.05「眼の誕生」アンドリュー・パーカー(草思社)

京都での医療統計の対象が癌の免疫療法の経過解析でしたのでまずはこの名著を再読。必要に迫られて読むと付いていけますね。免疫系に自他の区別ということの本質を探ろうとしています。吉田民人の自己組織系の定義で必須となる主体の概念を考えるのに参考にならないだろうか?

2009.05「免疫の意味論」多田富雄(青土社)2009.05.04

ダーウィンはあまりにも偉大であったが故に多くを彼に帰しすぎている。本当のところ何をした人なのか?という事が書いてある。

2009.08「ダーウィンの思想」内井惣七(岩波新書)

これはまあ随筆のようなもの。

2013.12「生命とは何だろうか」岩崎秀雄(講談社現代新書)