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  → ■ ブログ: 「おなか健康!不老の秘訣?」
       http://health-info.asablo.jp/blog


2016/06/24
腸内細菌が認知機能を高める!? 
  https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160620-OYTET50033/
     yomiDr. > コラム > 堀江重郎教授のはつらつ男性専科 2016/06/24 
 先ごろ、日本抗加齢医学会の学術総会が横浜で開催された。
 この学会は、アンチエイジングを研究・診療を行っている医師が年1回集まる大きな学会で、今回約4000人の医師が討論を行った。 この学会の特徴は、ほぼ全て診療分野の医師が集まっているということです。

■多くの仕事を細菌に「外注」している人間
     今回の学会での「キーワード」の一部を紹介すると、    
    腸内細菌
    認知症の予防
    運動のサイエンス
    水素水
    サプリメント
    機能性食品表示
    男性ホルモン
    女性医療
    長寿遺伝子をどうやって動かすか
    見た目のアンチエイジング

     頭からつま先までのアンチエイジング・サイエンスに溢れていました。 中でも最大の関心を集めたのが「腸内細菌」でした。

     人間は大量かつ多種多様の細菌と共存して、人間は多くの仕事を細菌に「外注」しています。 例えば、胃のピロリ菌は胃ガンの原因になるが、胃酸を薄めて胃の粘膜を守る作用を行っています。 でも、ピロリ菌を除菌すると胃潰瘍の薬を飲む必要性も生じてきます。
     大腸にある「腸内細菌」は、住む場所や人種、食べ物といった、地球での人間の文化や生活と大きく関わっています。 腸内細菌は肥満に関係したり、ガンに関係することが判ってきましたし、「潰瘍性大腸炎」という難病も、他人の便を「移植」して腸内細菌を変化させると治ることもあることが判ってきました。
■納豆やソラマメなどの豆類に多いポリアミン
     「腸内細菌が認知機能を高める」という報告が、今回の学会でありました。
     これは、アミノ酸の一種である「アルギニン」を、ある種の乳酸菌と一緒に摂取することで「ポリアミン」という物質が腸内で多く作られて「認知機能が高まる」という研究です。
     ネズミでの実験で高齢ネズミの認知機能も良くなったというもので、超高齢社会最大の問題である認知症の予防に食べ物が有効であることが期待されます。 アミノ酸の効果を、ある種の乳酸菌が高めるということは興味深いです。
     この「ポリアミン」は、もともと精液の栄養成分で発見され、アンチエイジングの重要なカギと言われています。

     ポリアミンのアンチエイジング効果
    動脈硬化を防ぐ
    脂肪がつき難い
    免疫力を高める
    記憶力を保つ
     アルギニンを多く含む食べ物は、肉・魚介類、ゴマ、大豆、ナッツなどです。  また、ポリアミンが多いのは、納豆やソラマメなどの豆類。
     ソラマメの季節、ビールとソラマメも良いですが、朝はソラマメとヨーグルトがアンチエイジングによさそうです!

2015/08/21
なぜ日本人は長生きなのか?慶応大が長寿の秘密を解明 
  http://www.mag2.com/p/news/26075
     mag2 news > ライフ 2015/08/21 
日本人の平均寿命過去最高!長寿の理由は?炎症、テロメアの密接な関係解明
 100歳以上の百寿者684人などを対象とした慶應義塾大学と英ニューカッスル大学の研究チームによる大規模調査によって、長寿の理由が解明されたという。

 厚生労働省の調査によれば、平成26年の日本人の平均寿命が男女とも過去最高となった。前年に初めて80歳を超えた男性が80.5歳とさらに伸ばし、香港(81.17歳)、アイスランド(80.8歳)に続き、スイスなどと並ぶ世界3位。女性は86.83歳(前年86.61歳)で3年連続で長寿世界一になった。
 なぜ日本人は長寿なのだろうか? 長寿なのは細胞の老化を防ぐしくみが働いているからだと考えられる。

 細胞の老化は、体内の炎症が関係している。 炎症は通常、けがをしたり、病原体が体に入ったりした時などに起きる防衛反応だが、高齢者では加齢に伴い、症状がなくても血液中の炎症物質の数値が高くなる傾向がある。なぜ高くなるのかは不明だが、今回の百寿者684人などを対象とした慶應義塾大学の調査によって、健康で長生きする人は、炎症の程度を示す血液中の物質の数値が低く、この数値が低いほど認知機能や生活の自立度も高いことが判った。

 また、細胞の老化にはDNAのテロメアの長さが関係しており、一般に、動物の細胞は限られた回数しか分裂・増殖することができない。例えば、ヒトの胎児から採取した細胞では、およそ50回の分裂が限界である。

 限界まで分裂した細胞を老化細胞、その状態を細胞老化と呼ぶ。 テロメアは染色体の端を守る構造で、その長さは細胞の分裂ごとに短くなっていく。これが一種の寿命時計として機能し、テロメアがある長さに達するまで分裂すると細胞が老化することが明らかにされている。

 今回、炎症と染色体の末端にある塩基配列(テロメア)の長さが長寿と深い関係を持つことが、慶應義塾大学と英ニューカッスル大学の研究チームによる大規模調査で明らかになった。

 さまざまな副作用がある現在の抗炎症薬に代わる安全な代替薬が開発できれば、新しい健康増進法の開発につながることも期待できる。

2015/08/17
健康な腸内フローラは院内感染から守ってくれる、抗生物質によって感染しやすい体に 
  https://www.mededge.jp/a/cold/17675
     Medエッジ > 風邪 / 感染症  2015/08/17
 「クロストリジウム・ディフィシル菌」と呼ばれる細菌による院内感染を防ぐ役割として、「腸内細菌」が注目されている。
   米国ミシガン大学の研究グループが、mBio誌に、2015年7月14日に報告したところに依れば、複数の腸内細菌について、その有効な組合せが分かるコンピューターモデルが開発されたという。

抗生物質で院内感染しやすくなる
     毎年15,000人の死亡者を出していると言われ、院内感染で問題となる「クロストリジウム・ディフィシル菌」に感染する最も大きなリスク要因が抗生物質の投与であるという。

     この抗生物質により、健康的な腸内細菌叢が変化する。 この変化から細菌への抵抗性が落ちると考えられている。 尚、この腸内細菌叢は草むらの意味で、花畑になぞらえて、腸内フローラとも呼ばれている。 腸内フローラと抗生物質には関係があるという指摘は増えている。
     抗生物質の投与により、どのように腸内フローラが変化し、クロストリジウム・ディフィシル菌に感染し易くなるのか仕組みはよく分かっていないため、研究グループは、ネズミの腸内フローラを抗生物質で治療した場合の変化と、この細菌への感染しやすさとの関連を調べた。
感染性をもたらすのは単一の細菌種ではない
     ネズミの置かれる条件を変えながら、8種類の抗生物質を使って正常な腸内フローラがどう変化するかを調べた。腸内細菌の内訳を見ると、細菌によって増減が認められた。
     クロストリジウム・ディフィシル菌への感染のし易さの観点では、腸内細菌の集まり全体の変化が影響しており、単一の種が感染から守ったり、逆に感染の易さにつながったりしている訳ではない。 個別に調べるというよりは、全体のバランスに注目した。
データから予測モデルを作製
     得られたデータに基づいて、特定の腸内細菌叢の変化によってクロストリジウム・ディフィシル菌への感染のし易さがどう変化するのか、90%の精度で予測できるコンピューターモデルを構築した。
     このモデルから、「抵抗力」に繋がる「善玉」の腸内細菌が幾つか浮かび上がった。 ポルフィロモナス、ラクノスピラス、ラクトバチルス、アリスティペス、ツリシバクターといった仲間の細菌がそうであり、善玉の腸内細菌が少なくなると、抵抗力は弱まる傾向にある。
     逆に、感染のし易さにつながる「悪玉」の腸内細菌は、エシェリキアまたはストレプトコッカスだった。

     それぞれの抵抗力、感染のし易さにつながる腸内細菌は1種類の変化ではなく、複数の腸内細菌が関わりあって影響が出てくるという。
将来は「プロバイオティックス」にも
     今後、特に抗生物質を服用している場合には、感染リスクを予め掴む為に、あらゆる便検体を調べ、どのような腸内細菌が欠如しているかを見る意味も出てきそうだ。 更には、腸内フローラを回復させるような腸内細菌を善玉に変える「プロバイオティックス」と呼ばれる予防対策も取れるかもしれない。 腸内細菌のコントロールは、当面注目されそうだ。
▼参考文献:Multiple, Co-existing Groups of Gut Bacteria Keep Clostridium difficile Infections at Bay
         http://www.asm.org/index.php/asmupdates/601

2015/8/01
障害者の方が描いた絵をプリントしたオリジナル商品等の販売を通して障害者を支援するサイト 
 自閉症の子供を持つ父が、その障害者である子供の15年間の子育てを通して得た沢山の気づき、学びや多くの出会いを通して、障害者を支援する事業を始めました。 此の事業が成功することを願って、ご紹介する次第です。

 様々な障害と共に生きる人たちが自己表現をすることで得られる喜び・満足感・社会的認知・経済的対価については、それらを受け入れてくれる社会貢献活動への賛同者が必要です。 これら両者の間の架け橋となるための活動が主な事業内容となってます。
 その主な事業内容は、下記の様なものです。
  • 障害者の方が描いた絵をプリントしたオリジナル商品の企画・販売
  • 障害者の方が描いた絵のレンタル事業
  • 障害者を支援する団体のコンサルティング事業
 これらの事業内容を通じて、「売上」の一部は使用料として作者に支払われる仕組みになっています。
 これらの事業を通じて社会にフィードバックすることで、それら障害者及びその保護者の方々に、小さくても貴重な満足感・充足感を届けることが出来るように、頑張って貰いたいと思っています。

 皆様の温かいご支援を期待し、此の会社をご紹介しています。  宜しくお願い致します。

2015/7/14
臭いおならの原因は悪玉菌増加 ヨーグルトと野菜で改善を 
  http://dot.asahi.com/wa/2015070900084.html
     dot.asahi.com > 週刊朝日 記事一覧  2015/7/14
 「腸内細菌とおならの関係について」・・・・・・腸内細菌研究の第一人者で、1万人以上の腸内環境を調べてきた、理化学研究所の辨野義己(べんのよしみ)特別招聘研究員から取材したお話。

 人間の一日の「おなら」の量は400〜1200ml。この量はどのような物を食べているかで変動し、においも腸内細菌に深く関係しているという。

 腸内細菌は、腸内に600兆〜1千兆個も存在し、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3グループに分けられる。
 その中の善玉菌は、乳酸菌やビフィズス菌や酪酸菌などからだに良いとされる菌。 この善玉菌は腸に届いた食物繊維などを分解して、短鎖脂肪酸やビタミンB群などの栄養素を作りだす、腸から吸収されてからだ全体に送られる。
 一方、悪玉菌はウェルシュ菌や黄色ブドウ球菌などからだに悪影響を与える菌。 この菌は腸内の食べカスを腐敗させ、アンモニアやインドール、硫化水素などの有害物質を作りだし、臭いおならの原因となる。 

 つまり、無臭のおならが出る人は腸内で善玉菌が多く、臭いおならが頻繁に出るという人は腸の中で悪玉菌が増えている証拠なのです。
 この腸内環境は食生活に気を付けるだけでガラッと変えることが出来る。 善玉菌を増やすために大切なのは食物繊維。 ごぼうやカボチャや海藻など比較的、食物繊維の多い野菜を中心へと食生活を改善し、1日350g以上の野菜をとることが目安。
 また意外に勘違いしているのはヨーグルトの効果。
 ヨーグルトを摂るだけで善玉菌が増えると思われるが、実際は増えない。 元々定住している善玉菌を活性化させる効果があるので、ヨーグルトを積極的に食べることで腸内環境が改善する。
 腸内環境は、私たち人間にとって健康のバロメーター。 腸内環境を整えることで大腸ガンなど、様々な病気のリスクを下げることができるので、普段から意識して腸内環境に良い食習慣を心掛けることが大切だというお話でした。

※週刊朝日 2015年7月17日号
「マクロライド系抗生物質」の過剰使用に注意、体重増加と腸内フローラへの影響 
  https://www.mededge.jp/a/drge/15972
     Medエッジ > 病気 / 薬 / 検査ピックアップ  2015/7/14
子どもへの使用を想定した動物実験で問題を指摘
     一般に使われている抗菌薬、いわゆる抗生物質の使用が子どもの発達に影響を与えかねないと報告されている。
     子どもへの使用を想定した動物実験で、体重増加や腸内フローラへの変化が確認された。
     米国のニューヨーク大学の研究グループが、有力科学誌ネイチャー誌の姉妹誌でオンライン科学誌であるネイチャー・コミュニケーションズ誌に6月30日に報告したもの。
体重や骨の成長に影響あり

 研究グループは、抗生物質を人に置き換えたときに、平均的な子どもが最初の2年間に受けるのと同水準になるように調整して、メスのネズミに与えて、影響を調べた。
 検証対象は、幅広い病原体に効果を示す抗生物質「アモキシシリン」、小児科で一般化しつつある抗生物質「マクロライド」の仲間である「タイロシン」。あるいは両方の薬の混合した薬。
 結果は、「タイロシン」については多めの量で何度も使うと、体重を増やす影響があり、 「アモキシシリン」は、骨を成長させると分かった。

腸内フローラを変える

 これら両方の抗生物質は、「腸内フローラ」を混乱させるという。 「腸内フローラ」は、腸内細菌叢やマイクロバイオームなどと言われ、叢は草むらの意味、フローラは花畑の意味で、さまざまな腸内細菌が集まっている状態を表していて、 細菌にとどまらない微生物の集まりとして微生物叢とも呼ばれる。

 兼ねてより病気との関係が注目されており、最近でも糖尿病との関係が指摘されていた。 (腸内フローラの変化、1型糖尿病の成り易さと関連!)。 腸内細菌のバランスが崩れると、がん、肥満、精神などの問題と関係すると報告が続いていた。  抗生物質を使うと、微生物の集まりの内訳が一変し、微生物の量、種類、共同体の状態などが大きく変化するという。
 特に「タイロシン」を使ったとき、「アモキシシリン」よりも大きな影響を与えており、抗生物質を使うたびに微生物叢の安定へのプロセスが邪魔されるという。

高脂肪食への対応ができず
 この微生物叢の変化が肥満とも関係している可能性もあるという。 抗生物質に晒されて「腸内フローラ」が変わると、環境の変化への適応能力が落ちるという。
 高脂肪食を食べると、微生物叢は本来適応して変化するところ、抗生物質を使っている場合には上手く適用できなくなるという。
 抗生物質を使っていない場合には、新しい環境に1日で適応したのに対して、「アモキシシリン」で治療を受けたネズミでは「腸内フローラ」の一部は1日でシフトしたが、全体で見ると2週間を要して適応していた。
 「タイロシン」で治療を受けていた場合には、全体が適応するのに1カ月も要した。

マクロライド系に「心配」
 「タイロシン」の体重増加と「腸内フローラ」への強い影響、が特に心配であるとこの研究は指摘する。
 日本でも子どもへのマクロライド系の抗生物質の処方が増えており、この研究は動物実験とはいえ、気になる。 無意味に長期に亘って薬を使うのは避けたいものだ。

2015/7/14
【お詫び】
 長らく更新を怠っていました。  m(__)m 
 最近は、あまり新しい話題も無くて、同じような記事ばかりだったという事も有り、これからどう云った話題を掲載しようか、思案していました。
 同じ話でも、内容がしっかりしたモノ、そして新規の話題を中心にして、今後も不定期になると思いますが継続していこうと思います。


2015/07/13
今日もコロコロうんち…子供の便秘を解消する方法は? 
  http://news.mynavi.jp/news/2015/07/13/313/
     マイナビニュース > パートナーニュース 2015/07/13 
 子供の腸は十分に発達しておらず、腸の動きが弱いケースがあり、便秘になりがちな子供も多いです。 小児科の医師は「成長とともに改善されることがほとんど」と言いますが、できることを行っていきましょう。

■水分と食事の取り方に気をつけましょう

 小さい子供は不感蒸泄が多く、よく汗をかくので、思った以上に水分が足りていないことがあります。 幼児なら、体重1kgに対し90〜100mlの水分が必要。 子供の体重から計算してみること。 また、食べる量が少ないと、必然的に排泄量も減る。 よく噛んで食べると胃腸の動きがよくなるので、 ゆっくり、しっかり噛んで食べる習慣をつけさせること。  便秘の解消にお薦めの食品は次の通り。
  •  腸内細菌を整える乳酸菌やビフィズス菌を含むもの、
  •  便量を増やす効果のある不溶性食物繊維を多く含む野菜、
  •  善玉菌のエサになり腸内環境を改善する水溶性食物繊維を多く含む海藻やネバネバ系食品、
  •  腸内の滑りを良くするオリーブオイル、
  •  ビフィズス菌のエサになるオリゴ糖を含む玉ねぎ・バナナ・キャベツ・アスパラガス・ヨーグルト
■規則正しい生活で排便リズムを整えることが大切です

 規則正しい生活で排便リズムを整え、身体をよく動かして腸を刺激しましょう。 それでも便秘になったら、一時的に薬剤の助けを借りることも考えるとよいでしょう。

 規則正しいを送ることで自律神経の働きが整えられ、排泄機能も促進されて便が排泄され易くなり、悪玉菌の増殖を抑えます。 特に大切なのは、トイレに座る時間を決めておくこと。 出なくても座ることで、身体が生活のリズムを覚えるようになります。また、運動することで腸が刺激され、腸の運動が促進されます。外で思いっきり遊ばせてあげましょう。

 お腹が張っているときは、お腹を温めたり、マッサージをしてあげましょう。一週間も出ないときは、浣腸や座薬で便を出してあげる。 下剤を使わないと出ないようになるのが心配なら、効果の穏やかな漢方薬もある。 ちゃんと腸が発達するまでの間と考えて、一時的に下剤を使用することも仕方がないと考えよう。

2015/05/08
2週間で大腸がんになりやすい体に?!食事の変更でまたたく間に腸内フローラなどが一変 
  https://www.mededge.jp/a/canc/12752
     Medエッジ> 病気と薬 > がん  2015/05/08
食事は「西洋型」よりも「高食物繊維と低脂肪のアフリカ型」

 米国ピッツバーグ大学医学部を含む、英国、フィンランド、南アフリカ、オランダの国際共同研究グループが、オンライン科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ2015年4月28日に発表したところに依れば、大腸がんの少ないアフリカの人に、2週間だけ食事内容を、高食物繊維で低タンパク質の食事から、「西洋風」の食事(低繊維で高タンパク質、高動物性脂肪)に変更してもらったところ、またたく間に大腸がんになり易い腸の状態に変わってしまったという。

大腸がんに国による差
     南アフリカの農村地域では、1万人当たり5人未満で、がん化する場合もある大腸ポリープすら滅多にない。 その一方で、アフリカ系米国人では、大腸がんの発生率は1万人当たり65人と10倍以上もの開きがある。 同じアフリカを起源とするにも係わらず大幅に異なる。
      欧米では、ガンによる死亡で2番目に多いのが大腸がんなのだが、一体この差は何なのか?。  研究グループは食事に原因を求めた。

     アフリカ系米国人の食事は、アフリカの食事より動物性のタンパク質と脂質が多く、水溶性の食物繊維が少ないことが、がんリスク増加の原因と考えられる。
     米国人のほうは、大腸にある胆汁酸の水準が高く、大腸の短鎖脂肪酸量が低く、粘膜の増殖性のガンリスクにつながるような検査値が高いことが分かっている。
     似たような例としては、大腸がんの少ない日本人がハワイに移住すると、地元民のように大腸がんが多くなるまでに、1世代しか掛らないと示す研究もある。
食事を変えるとどんな影響?
     研究グループは、50〜65歳のアフリカ系米国人と、南アフリカの農村地域の住民20人ずつに、ピッツバーグ大学とアフリカの施設に宿泊してもらい、食事のパターンを取り替えた実験を行った。
     がんリスクに影響を及ぼす喫煙などの要素がない環境で、それぞれの食材と調理法を使って準備した食事を交換して2週間食べてもらうというものだ。 南アフリカの田舎の人については、高繊維で低タンパク質の食事から、「西洋風」の食事(低繊維で高タンパク質、高動物性脂肪の食事)に変更し、アフリカ系アメリカ人にはその反対の食事をして貰らった。
     実験の前後に便と腸の中を大腸内視鏡検査で調べ、2週間続けて、腸内の化学的な変化、生物学的性質の変化を測定した。
食事により腸内細菌も変わる
     その結果、劇的な変化が見られた。
     米国人の方は腸内の炎症レベルが下がり、がんのリスクと関係する化学物質が低下したが、アフリカの人は、がんに関係する計測値が劇的に増加した。
     その変化した要素を具体的に見ると、腸内壁の細胞交替の速度、食物線維の発酵の程度、がんリスクに関連する細菌の代謝活動、炎症に関係する検査値といったものだ。
     特に、アフリカ系米国人では、腸内細菌の種類が変化した。 がんに対抗する仕組みで重要な役割を果たすと考えられている短鎖脂肪酸の一つ、「酪酸エステル」の生産が増加したところが注目される。
     酪酸エステルは、免疫の調整役である制御性T細胞(Treg)を増やすとして関心を集めている(遺伝子、食物繊維、腸内細菌の3つに意外な関係、腸内フローラの新しい研究を参照 → https://www.mededge.jp/spcl/9889 )。

     この腸内フローラの働きについては見逃せないものだという。
     アフリカ系米国人では、食物繊維がおよそ10g→50g以上に増えたことが、がんリスクの低下を反映した検査値の変化に繋がっていると見られ、動物性の脂肪とタンパク質の減少も役立った可能性がある。
腸内環境の改善には、食事の改善が必要
     西洋型の食事から高食物繊維、低脂肪の伝統的なアフリカの食事に僅か2週間変えただけで、がんリスクにつながる検査値に減少が見られた。 逆に言えば、大腸がんのリスクを減らそうとするならば、食事内容を変えることで早期に成果は出てくるというものだ。
※)文献情報
  O’Keefe SJ et al.Fat, fibre and cancer risk in African Americans and rural Africans.Nat Commun. 2015;6:6342.
     http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25919227

2014/11/25
人工甘味料は危険? 糖尿病のリスクを上げるって本当?
  http://news.livedoor.com/article/detail/9504446/
     Livedoor News > グルメ  2014/11/25
■「カロリーゼロ」という表示
     「カロリーゼロ」と表示された人工甘味料入りの清涼飲料水。 一見、糖類が入っている飲料水より、体には良いように思われるが、大きな落とし穴が・・・・・。
■人工甘味料のリスクとは
     「人工甘味料」には、アスパルテームやステビア、キシリトール等がある。 こうした人工甘味料は消化吸収されないので糖尿病の人には、血糖値を管理するために有効とされていますが、最近の報告に依れば、糖尿病ではない一般の人がこうした人工甘味料を摂取した場合は、この人工甘味料が体に悪影響を与えるという。
     欧米や日本でも、人工甘味料入りの清涼飲料水を飲む人のほうが、糖類入りの飲料水を飲む人に比べて肥満になる確率や将来的に糖尿病になるリスクが高くなると報告されている。
■何故、人工甘味料で肥満や糖尿病が引き起こされるのか?
     詳しいメカニズムは未だ判っていないが、2014年9月に発表された最新の研究では、人工甘味料が腸内細菌のバランスを崩すため、血糖値が下がり難い状態をつくる原因になり得るという報告がありました。全体の解明には更なる研究が必要ですが、この人工甘味料と腸内細菌が、糖尿病や肥満に関係はありそうです。
     その他の原因として、こうした人工甘味料を沢山取ることにより甘い味に対して鈍感になり、より強い味を好むようになってしまうので人工甘味料を使っていない飲み物では物足りなくなって、甘い味の(糖分を沢山含んだ)飲料を接種してしまい、結果として肥満や糖尿病になるリスクを高める。
■まとめ
     何事も、「ほどほど」の摂取が基本のようです。カロリーゼロと表示されていても沢山取りすぎるのは禁物。 水やお茶といった飲料水をできるだけ接種するように心がけるのが寛容かと・・・。
知らなきゃマズい「腸内劣化」の恐怖
  http://news.ameba.jp/20141125-492/
     日刊・アメーバーニュース > 経済  2014/11/25
 ハーバード大学の最新研究によると、現代の日本人には"腸の劣化"が増えているというニュースです。
  「腸内劣化」とは、腸内細菌のバランスが崩れて悪玉菌が優勢の状態のことで、便秘だけでなく、ドロドロ血、冷えなどの症状が現れるようになり、女性にとっての大敵な「美」が損なわれ易くなり、肌や髪のツヤがなくなったり、太り易くなる。
 原因は、ストレス、睡眠不足、運動不足、そして嘗ての日本人があまり摂らなかった高脂肪・高たんぱくの肉類を沢山食するようになったことで、この高脂肪・高たんぱくの食事は腸内細菌のバランスを崩し易いのです。そのため、中高年にも若者にもあっという間に起こる可能性があるのです。

 この腸内劣化を防ぐポイントは4つ。
  1. 食生活の改善
  2. 適度な運動
  3. 腸を温める    ヘソ出しファッションはもってのほか!
  4. ストレス解消   湯船に浸ったり、アロマを焚くなどしてリラックス・・・
 最新研究で判った腸内環境に効果があるものとは?
 中でも重要なのは、食生活。 ヨーグルトや発酵食品など「善玉菌を含む食材を食べる」、オリゴ糖、オクラ、納豆、ゴボウなど「善玉菌の餌となる食材を食べる」こと。
 女性の美の大敵「腸内劣化」を防ぐためには、ヨーグルトや野菜、納豆、フルーツなどを日頃からしっかり摂る習慣が大事。 

2014/11/20
あなたの肥満、腸内細菌の不足が原因かも
  http://jp.wsj.com/news/articles/SB12711975506514794531604580287951049681076
     The Wallstreet Journal > ライフ  2014/11/20
■肥満は遺伝するのだとすると、その原因は腸内細菌にあるかもしれない。
     コーネル大学の研究者達が、専門誌セルに2014年11月に発表した所に依れば、体形をスリムに保つのに役立つとみられるクリステンセネラセエ(Christensenellaceae)と呼ばれる細菌種を特定したという。 この細菌種を移植したマウスは、同じ餌を食べても移植を受けていないマウスほど体重が増加しなかったという。
     肥満率上昇の一因は、抗生物質の使用が増えたため、人間が食べ物を効率よくエネルギーに変換する一助になりうる細菌が減っていることかもしれない、との見方が広がっている。
     赤ん坊は細菌を持たずに生まれてくるが、最終的には約100兆個の微生物の宿主となる。その数は人間の細胞の約10倍だ。細菌は肌、口、鼻、耳、生殖器、特に消化管を隅々まで覆っていて、食べ物を消化したり、侵入してきた細菌を撃退するばかりか、免疫システム、新陳代謝、そして気分までも整えるのに役立つビタミンや化学物質の生成もする。
     キングス・カレッジ・ロンドンの遺伝疫学者でこの研究にも貢献したティム・スペクター氏に依れば、「人を死に至らしめるような悪者の細菌を調べてきたが、人間を助けたり、体形をスリムに維持したりする数千種類の好ましい細菌には注目してこなかった。」
     そうした細菌群は人間と共に進化し、わずかな乱れでさえ、肥満、糖尿病、高血圧、異常なコレステロール値、腹部脂肪、がん、動脈内にプラークが蓄積するアテローム性動脈硬化など、さまざまな健康問題と関連付けられてきている。
     今や排泄物、唾液、その他のサンプルで、遺伝子解析を行うことでより簡単に細菌を特定したり、その数量を見極められるようになって、この分野の研究は盛んになっている。集積されたデータは人間の細菌コミュニティーがいかに複雑で異なっているかを教えてくれる情報の宝庫になり得る。
■腸内細菌が動物の体重に影響を及ぼすことは、数十年前から判っていた。

 ◎ニューヨーク大学の微生物学者マーティン・ブレイザー博士に依れば、
    酪農家たちは1950年代から家畜や家禽を太らせるために抗生物質を与えてきたという。博士の研究では、少量のペニシリンを若いマウスに4週間投与するだけで――腸内細菌の状態が正常に見える場合でも――成長してから肥満になるということが明らかになった。
     また、 ブレイザー博士は新著の中で、抗生物質、抗菌石けん、その他の抗菌製品の激増により、幾つかの耐性菌を生み出しているばかりか、人間と共に進化してきた細菌を激減させていると述べている。
     ブレイザー博士は、食欲の調整を手助けする種類の細菌が人間の消化管から消えつつあることを特に懸念している。 ピロリ菌は消化性潰瘍を引き起こすことで悪名高いが、研究では食欲を増進させるホルモンのグレリンの調整の手助けもすることがわかった。グレリンの働きを抑えるピロリ菌がないと、人間は体が発する「食べるのを止めろ」という合図を見逃してしまうかもしれない。それなのに、測定可能な量のピロリ菌を体内に持っている米国人の子供の割合は約6%でしかいない。博士によると、今日の米国人が体内に保有している細菌の種類は、抗生物質にさらされる機会が少なかったアマゾンの原住民のそれの2/3ほどでしかない。
 ◎2013年、ワシントン大学の研究者たちが、サイエンス誌に発表した研究に依れば、
     マウスでは、エサや運動の量にかかわらず、腸内細菌を変えるだけで体重が変えられるということが他の研究でわかっている。 片方が痩せていてもう片方が太っている4組の一卵性双生児から腸内細菌を採取し、それを無菌状態で育ったマウスに移植した。同じ低脂肪のエサを与えていたにも関わらず、肥満のドナーから腸内細菌を移植されたマウスは数週間以内に肥満になり、痩せているドナーから腸内細菌を移植されたマウスは痩せたままだったという。
 ◎体重増加を調整する細菌に関して、遺伝が一定の役割を果たしていることを示したコーネル大学の新しい研究は、
     416組の双子を含む23歳〜86歳の約1000人の排泄物を分析した。クリステンセネラセエの水準は、普通の兄弟同士よりも双子同士の方が似通っていた。これは遺伝の影響が強いということを示している。クリステンセネラセエは双子の太っている方よりも痩せている方により多かった。
     この細菌を無菌状態で育ったマウスに移植した21日後には、そのマウスの体重は移植を受けていないマウスの体重よりも大幅に少なかった。 クリステンセネラセエが人間の新陳代謝にどう影響し、どのように遺伝するのかは現時点では判っていない。
     コーネル大学の研究者たちが次に計画しているのは、マウスに便移植ではなく経口でクリステンセネラセエを投与し、その影響の持続期間を調べる研究で、人間用プロバイオティクス(体にいい細菌)製品への応用に道が開ける可能性もある。
 ◎細菌が健康に果たす役割に関する、米国立衛生研究所(NIH)の研究
     出産が近づいている妊婦の細菌群にどのような変化が起きるのかを調べるものや、離婚、失職、インフルエンザの感染といったストレスが糖尿病予備軍の人の腸内細菌をどう変えるのか、本格的な2型糖尿病が引き起こされる可能性はあるのかを追跡調査するものなどがある。
     クラウドソーシングを通じて人間の細菌のことをさらに学びたいとする、コロラド大学を拠点とするプロジェクトには、約7000人が食事、健康、生活習慣に関する情報と共に大便や唾液のサンプルを送っている。99ドル以上を支払うと、サンプルのドナーは自分の体内細菌の統計的側面を知ることができる。一方、研究者たちは調査用のデータを大量に入手できる。
     細菌群が年齢や抗生物質だけではなく、食べる野菜の種類数、酒の摂取量、運動量、平均睡眠時間などからも影響も受けることがわかってきているのだという。
■体内の細菌について知っておくべきこと 〜 最も一般的な細菌についての発見
  • ・ビフィズス菌は母乳で体内に取り込まれ、腫瘍を防ぐかもしれない。
  • ・クリステンセネラセエは肥満を防ぎ、遺伝する。
  • ・ピロリ菌は消化性潰瘍の原因になるが、食欲の調整に役立つ。
  • ・大腸菌はビタミンKを作るが、大病を引き起こし得る。
  • ・クロストリジウム・ディフィシレは腸炎や下痢を引き起こし、人を死に至らしめることもある。
  • ・黄色ブドウ球菌は腫れ物の原因になり、薬物耐性を持つ。
  • ・緑膿菌は耳や目の感染症を引き起こし、病院内で広がることもある。

2014/09/25
「カロリーゼロ」表示に潜むワナ 人工甘味料が肥満の原因に
  http://news.livedoor.com/article/detail/9295224/
     Livedoor News > グルメ  2014/09/25
 巷に溢れる「カロリーゼロ」の商品。そんな「カロリーゼロ」アイテムのマイナスポイントが見つかったとか。 そのマイナスポイントとは?

■人工甘味料により肥満・糖尿病リスク増
     「カロリーゼロ」と謳われた商品には、大概の場合人工甘味料が使用されている。 ゼロだけでなく「ノンカロリー」と呼ばれるものも同様。 ”100ml(g)当り5kcal未満” ”糖分100g(ml)当り0.5g未満”という条件を満たせば、晴れて「カロリーゼロ」や「ノンカロリー」の表記が可能となる。
     2014年9月17日にイスラエルの研究チームが英科学誌『ネイチャー』の電子版に発表した内容に依れば、人工甘味料サッカリン等には腸内細菌のバランスを乱し、血糖値が下がり難い状態をつくる原因になり得るとのこと。それにより糖尿病だけでなく、肥満の原因にもなるという。
     また、実際に人工甘味料を日常的に使っている人の方が、使用していない人に比べ、体重も重く血糖値も高いことが判明したとか。
     それ以前にも、2011年9月『HealthDay』に掲載されたアメリカでの研究結果に依れば、“人工甘味料を使用した飲料を摂取することで、腎機能低下のリスクが増大することが判明した”という。
     このように、現代病を引き起こす原因をつくることも、人工甘味料が危惧され始めているひとつの理由となっているようです。
■人工甘味料のメリット・デメリット
     しかし、人工甘味料を用いることで、通常砂糖を使用するよりも摂取カロリーが抑えられていることは事実です。 体重を減らすことを考えると、消費カロリーを増やすか摂取カロリーを減らすか、いずれかの方法しかありませんので、運動をしない人にとっては摂取カロリーを減らすことがダイエット成功への近道です。
     また、何でも極端に摂りすぎると、逆に身体に悪影響を及ぼすことがあるので、一概に人工甘味料が悪とも言い切れません。毎日摂るものは、積み重なって後々影響してきるので、自分の判断で選択が必要。 例えば、人工甘味料や砂糖の代わりに、天然の甘味を有する生ハチミツやアガペシロップ、メイプルシロップを用いるなど、いろいろと工夫してみてね。

2014/07/14
腸内細菌と免疫系の支えあいを発見
  http://scienceportal.jp/news/newsflash_review/newsflash/2014/07/20140714_02.html
     JST > CSC > サイエンスポータル > ニュース > 速報・レビュー一覧  2014/07/14
 米科学誌Immunity7月10日付のオンライン版で発表された、理化学研究所(理研)統合生命医科学研究センター(横浜市)のシドニア・ファガラサン(Sidonia Fagarasan)チームリーダーと東京大学大学院新領域創成科学研究科の服部正平(まさひら)教授らの共同研究チームの研究報告に依れば、腸内に生息する膨大な細菌と免疫系との間で、支えあうように相互の制御が行われていることマウスの実験で確かめた。腸内細菌を利用した健康維持や治療法につながる発見といえるという。

 ヒトの腸管内には、500〜1000種類、総数100兆個もの腸内細菌が共存している。この腸内細菌叢が腸管の免疫系を適切に活性化して、ヒトの健康は維持されているが、バランスのとれた腸内細菌叢を形成・維持するのに免疫系がどのように作用しているのか、逆に、バランスのとれた腸内細菌叢が免疫系にどのような影響を及ぼしているのかについて詳細な仕組みは分かっていなかった。
 共同研究チームは、免疫系が機能していない免疫不全マウスで、腸内細菌叢と免疫系との関係を調べたところ、免疫不全マウスでは、正常マウスに比べて腸内細菌叢の多様性が顕著に減少し、その構成も大きく変化していた。 免疫系(特にT細胞、B細胞を中心とした獲得免疫系)が腸内細菌叢のバランスを維持するのに非常に重要な役割を果たしていることが判った。
 次に、免疫系がどのような仕組みで腸内細菌叢のバランスを維持しているかを探るために、免疫反応を抑制すると考えられている制御性T細胞に注目した。T細胞が欠損した免疫不全マウスに、制御性T細胞を移入したところ、腸内細菌叢の多様性が増加し、バランスのとれた腸内細菌叢を再構築することができた。
 この実験で、制御性T細胞はIgA抗体の産生を介して、腸内細菌叢のバランスを制御していることが裏付けられた。免疫不全や自己免疫疾患では、制御性T細胞がうまく働かないためにIgA抗体の産生に支障をきたして、腸内細菌叢のバランスが乱れ、さまざまな病気を起こしている可能性が浮かび上がった。
 更に、腸内細菌叢のバランスが免疫系に与える影響を調べた。通常の環境で飼育している3週齢のマウスに、バランスがとれた腸内細菌叢を投与すると、バランスが乱れた腸内細菌叢を投与した場合に比べて、IgA抗体が効率よく産生されることを見いだした。
 これまで、免疫系は病原菌などの細菌から身を守るために、細菌を排除していると考えられてきた。しかし、従来の概念とは一見反対に、免疫系は腸内細菌叢を排除しないだけでなく、代わりに腸内細菌叢のバランスを積極的に維持することでも、ヒトの健康を保っていることが明らかになった。

 河本新平研究員によれば、「我々の研究で『腸内細菌叢と免疫系との間の双方向制御によって健康が保たれている』という新しい概念を示せた意義は大きく、この新知見は、腸内細菌が影響を及ぼすと考えられるさまざまな疾患の予防や新治療法を考えるのにも役立つだろう」と期待しているという。

2014/07/11
腸内細菌叢と免疫系との間に新たな双方向制御機構を発見
  http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140711_1/
     理化学研究所 > 広報活動 > プレスリリース(研究成果)2014  2014/07/11
 米国の科学雑誌『Immunity』(7月17日号)、オンライン版(7月10日付け:日本時間7月11日)に掲載された、理研統合生命医科学研究センター(小安重夫センター長代行)粘膜免疫研究チームのシドニア・ファガラサン(Sidonia Fagarasan)チームリーダー、東京大学大学院新領域創成科学研究科(武田展雄研究科長)附属オーミクス情報センターの服部正平教授らの共同研究に依れば、腸内細菌叢と免疫系との間で、制御性T細胞や腸管に存在する抗体「免疫グロブリンA(IgA抗体)産生を介した双方向制御が行なわれていることを発見したという。

 ヒトの腸管内には多くの腸内細菌が共存し、バランスのとれた腸内細菌叢が腸管の免疫系を適切に活性化することでヒトの健康が維持されているが、バランスのとれた腸内細菌叢を形成・維持する上で免疫系がどのように作用しているのか、逆に、バランスのとれた腸内細菌叢が免疫系にどのような影響を及ぼしているのかの詳細は分かっていなかった。
 共同研究チームは、免疫系が機能していない免疫不全マウスを用いて、腸内細菌叢と免疫系との関係について調べた結果、免疫反応を抑制する制御性T細胞が、IgA抗体の産生を介して、腸内細菌叢のバランスを制御していること、一方で、バランスのとれた腸内細菌叢が、腸管における制御性T細胞の誘導やIgA抗体の産生といった健全な腸管免疫系の形成に有効であることを発見した。また、外部からの腸内細菌の投与により人為的に腸内細菌叢および免疫系を制御できる可能性を示した。

 本成果は、腸内細菌叢と免疫系との間の双方向制御によって健康が保たれているという新しい概念を示したものです。この知見は腸内細菌が影響を及ぼすと考えられるさまざまな疾患の予防や新規治療法を考える上で役立つと期待される。

2014/07/01
ヤクルトレディの腸内にはビフィズス菌が多いことが明らかに/ヤクルト本社
  http://news.e-expo.net/release/2014/07/post-102.html
     健康美容EXPO > 健康美容EXPOニュース > ニュースリリース > 研究報告 2014/07/01
 ヤクルト本社が、米国の学術誌「International Journal of Probiotics and Prebiotics 」の2014年9巻(1/2号)に発表した研究に依れば、プロバイオティクス製品を 一般家庭や職域などに届けているヤクルトレディと一般女性の腸内細菌叢(腸内フローラ)を比較した結果、ヤクルトレディの腸内にビフィズス菌などの有用菌が多いという。

◎背景
     ヤクルト本社はこれまでに、プロバイオティクスの摂取が乱れた腸内フローラを改善することを明らかにしており、次のステップとして、プロバイオティクスの長期にわたる 日常的な摂取が腸内フローラに及ぼす影響について明確にすることが課題となっていた。そこで、プロバイオティクス製品を長期に渡り継続して飲用する機会が多いヤクルトレディの腸内フローラと、プロバイオティクス製品の飲用習慣が無い一般女性の腸内フローラを 比較する研究を行った。
◎研究内容
     研究は、ヤクルトレディ(91名・平均年齢45才)とプロバイオティクス製品の継続的な飲用習慣がない同年代の一般女性(98名・平均年齢46才)について、排便状況に関するアンケートの実施及び同社が独自に開発した腸内フローラ解析システムを用いて、採取した糞便から腸内フローラの解析を実施し、比較を行った結果、ヤクルトレディの糞便中に占める有用菌数(ビフィズス菌数ならびに乳酸菌数)は、 一般女性の値に比べ有意に高く、有害菌の一種とされているウェルシュ菌 (Clostridium perfringens)の数は有意に低い値だった。また、排便状況に関しては、便性状の指標であるブリストルスケール スコアを用いて評価したところ、ヤクルトレディは一般女性に比べ、健康な便性状 といわれているソーセージ状に有意に近いことが判ったというもの。
◎考察
     加齢と共に腸内のビフィズス菌数が減少し、便秘傾向が認められる ことが報告されているが、本研究により、プロバイオティクスの長期的な継続摂取によって腸内のビフィズス菌数が高く維持され、更に便性状が良好な結果が示されたことは、健康を維持するうえでも良好とのこと。
※詳細は下記URLを参照 
 http://www.yakult.co.jp/news/file.php?type=release&id=140417929978.pdf

2014/06/28
人生変わるかも! 生理前イライラ女子が「腸メンテすべき」理由って?
  http://news.livedoor.com/article/detail/8987338/
      Livedoorニュース  > Life & Beauty Report 2014/06/28
 PMS(Premenstrual Syndromeの略で、「月経前症候群」のこと)のイライラが激しい女子は、もしかすると「腸内環境が原因」かも知れません。PMSの不調を直すには、「腸メンテ」が必要です!

■腸内環境とイライラの関係
     ハッピーな気分で過ごしている時、脳内では『セロトニン』という神経伝達物質が分泌されています。この『セロトニン』の分泌が不足すると、イライラやネガティブな気持ちを引き起こすのですが、この『セロトニン』は腸内で作られています。
     『セロトニン』は、『トリプトファン』と呼ばれる必須アミノ酸から作られ、その合成に必要なビタミン類も腸で作られます。食べものから得たビタミンは腸で消化吸収されてカラダに入り利用されますが、腸内環境が良好でビタミン類の合成がスムーズであれば、「セロトニン」もスムーズに合成・分泌されます。
■PMSのイライラも腸内環境が原因
     PMSの原因は一つではないが、最近注目を浴びているのが「セロトニン説」があり、昭和大学長塚准教授によれば、PMSのイライラはセロトニンの分泌を高める治療によって改善し、セロトニンの合成に必要な「トリプトファン」のない食生活によって悪化するとのこと。
     だから、セロトニンを合成できる腸内環境でないと、PMSが悪化してしまう可能性があるということです。
■腸メンテにオススメなのは・・・・
     食物繊維は、腸内の善玉菌の大好物。東北大学木村名誉教授の研究に依れば、腸内細菌のエサとなる食物繊維を積極的に食べることで、ビタミンB群の合成力が大幅にUPするとのこと。 ビタミンを沢山含む食事をしても、腸内環境が悪いとビタミンの吸収・合成がスムーズに行えず、食べた意味が無いのです。
     野菜や果物、納豆、海藻、雑穀など食物繊維を多く含む食べ物を、毎食食べる習慣をつけましょう。
     イライラしたり、ネガティブな気持ちになっている時は、ついつい甘いものやスナック菓子に手が伸びてしまいがちで、糖分や油分は、脳の報酬系を刺激して一時的な幸せ気分を味わえますが、腸内環境は悪化してしいます。 イライラした時ほど、食物繊維をしっかり摂って腸メンテナンスをすることが大切です。

2014/06/27
生まれ育った土地の発酵食が腸の免疫力をアップする!
  http://www.skincare-univ.com/daily/column/004452/
      スキンケア大学 > 美ログ > コラム > お肌は内臓の鏡 2014/06/27
 この記事について、一部誤解が有る表現と思われ箇所、「腸内細菌(ビフィズス菌)」→「善玉菌」、「私たち」→「日本人」に書き換えてあります。 

発酵食品ならどんな物でも良いはウソ?
     腸内の善玉菌が優勢であれば健康に良いといわれている。そして、善玉菌を増やすために、発酵食品を摂れば良いともいわれます。はたして発酵食品ならどんな物でも善玉菌を増やすのに適しているのでしょうか? 実は発酵食といっても、気候や風土、素材が変われば、発酵させる微生物も変ります。 ビール、ワイン、ソーセージ、ハム、チーズなど他の国の発酵食品は、日本人が古くから利用してきた微生物が作りだす物質ではないため、耐性がなく病気を引き起こすことがあるので、アレルギーの原因などにもなっているとか。
     一方、その土地で古来から受け継がれてきた微生物に対して、(生まれてからその菌の中で育っているので)耐性を持つようになります。日本には、味噌、味りん、酢、かつお節など古来から受け継がれてきた発酵食品があります。 健康のためには、生まれ育った土地で作られた発酵食品を積極的に摂ったほうが好ましいようです。
意識したい発酵食品の選び方
     本来の発酵食品は、発酵するまで時間が必要で、微生物の働きによって出来上がるまでに時間が掛ります。 市販されている物の中には、発酵に時間がかかるため加温処理し、発酵調整剤などを使い、短期間で強制的に発酵させたものが多くあります。 これらは、本来の発酵食の持つ味と、別のものになっている。
     また、四季のある日本は、発酵食作りにも旬があり、旬を外した発酵食作りは、好ましくない微生物、腐敗菌や雑菌が増え、腐敗しやすくなります。

     だから、自分で発酵食品を作ってみましょう・・・・と、作り方の紹介をして、この記事を結んでいます。

2014/06/19
その腸じゃ何食べてもムダかも!? 「腸と美肌」の意外な関係って?
  http://news.mynavi.jp/news/2014/06/19/384/
     マイナビニュース > ライフ > 健康と生活 2014/06/19 
 「ビタミンC!」「ポリフェノール!」「コラーゲン!」……と、美肌のために良さそうな栄養素を摂っているつもりでも、腸内環境を良い状態に保っておかないと、消化・吸収されなくてはお肌の細胞に届かない。知らないうちに腸内環境を悪くするような食習慣になっていませんか?

■意外と知らない!「お肌と腸の関係」
     腸内環境が悪玉菌優性の状態になると、有害物質や腐敗ガスが腸内に充満して腸壁から血液に吸収され全身に巡ってしまいます。 有害物質が届けられた細胞は、有害物質を排出しようとニキビなどの肌荒れを引き起こしたり、皮膚のタンパク質の合成が悪くなり“肌のたるみ”の一因にもなってしまいます。 腸内環境が悪化すると、お肌も悪化させてしまうということです。
■腸内環境を悪化させるNG食習慣3つ
    (1)「ばっかり」食べ
       特に、スイーツや菓子パンなどの糖質は、美味しく感じるから満足感を得られ、脳から幸せ物質「セロトニン」を放出し、一時的に「幸せな気持ち」にはなるのですが、腸にとっては大迷惑。 腸内の善玉菌が欲しがる食物繊維とかが入ってこないので、腸内環境は悪化してしまいます。
       やはり、バランスの良い食事を、意識して摂るようにすることが一番大事です。
    (2)毎日「お手軽」な食事
       コンビニやスーパーなど、簡単に買えるお総菜やレトルト食品には、「保存料」などが含まれています。1品で摂る添加物の量は僅かですが、“毎日”お総菜やレトルト食品を食べていたとしたら、結構な量に。
       添加物を摂り過ぎると、腸内細菌の働きが阻害され数も減ってしまうとも云われていますので、「毎日」は止めた方が良さそうです。
    (3)ダイエットのためと「好きなものをガマン」
       ダイエットや美肌のため……と、好きなものをガマンするストレスこそ、下痢や便秘といった腸トラブルを引き起こし腸内細菌のバランスを乱しす要因にもなってしまいます。 ストレスを溜めずに上手に摂る工夫をすることも必要です!
健康腸の首位は長野県、最下位は山形県
  http://wol.nikkeibp.co.jp/article/trend/20140619/183621/
     日経ウーマンオンライン > ヘルス&ビューティトレンド 2014/06/19 
腸の健康に関する調査の結果、若者ほど腸内環境が悪い!?

 森永乳業が47都道府県の20歳―59歳の男女11,656人を対象に、直近の便や生活習慣について質問し、その回答を点数化してランキングを付けた調査結果に依れば、生活習慣の乱れやストレス等に依り腸内細菌のバランスが崩れる「腸内劣化」が最も疑われる県は「山形県」、最も腸内環境が良好な県は「長野県」だという結果となった。
 腸が健康な上位県は、長野、茨城、神奈川、岐阜で、腸が不健康なワースト県は、山形、福島、石川、愛知だった。

 長野県と山形県の違いを比較したところ、山形県は「野菜や果物を多く摂る」「食物繊維の多い食事を心がける」「運動・体操など体を動かす」といった設問で長野県より実行者が少なかった結果が出たもので、長野県は厚生労働省の野菜摂取量調査でも1位となっていることが背景にある。
 1週間のお通じの回数の回答は、全体平均が5.4回で、「毎日排便がある」人は49.8%。 年代別にみると若い年代ほどその割合が下がり、特に20歳代女性はわずか26.4%と、50歳代女性と比べ19.9ポイントも低い。
 トイレの所要時間も全体の平均が5分41秒。 年代別では、若い世代ほど時間が掛り、50歳代の平均5分16秒に対し、20歳代は平均6分25秒と、若い人ほど腸内環境が劣化し、便秘がちで排便にも苦労している様子が伺えたという。

▼関連情報   ・森永乳業>ニュースリリース (2014年度)>2014/6/18 > 「全国47都道府県11,656名 「腸内劣化」実態調査実施報告

2014/06/16
【新刊】『腸を鍛えれば頭がよくなる』〜腸こそ知力と健康の要〜
  http://www.sankeibiz.jp/business/news/140616/prl1406161038020-n1.htm
     SankeiBiz> 企業 > 企業リリース ニュース 2014/06/16
 マキノ出版より、、『腸を鍛えれば頭がよくなる』新刊が出ました。

 近年、腸内細菌に関する研究が飛躍的に進歩を遂げいて、「腸が不健康な人は、頭(脳)の働きが悪くなる」というような事柄にまで、腸内細菌が関与していることが分かってきました。
 おなかにどんな細菌が棲んでいるのか? によって、人の健康や寿命、さらに外見の若々しさや、脳の若々しさまで左右してくるようです。  更に、知力低下、肥満、肌荒れ、アトピー、糖尿病、うつ、自閉症、認知症、大腸ガン、乳ガン、肝臓ガン、膠原病、リウマチ……これら全ての病気や症状に腸内細菌が深く関係していているとか・・・・、腸内細菌の第一人者である 辨野 義己(理化学研究所特別招聘研究員)氏が 説く腸と脳の深い関係とは?

目次
  • 第1章 腸が健康な人は頭がいい(おなかの調子が気分を変える;腸は自ら思考する「第2の脳」 ほか)
  • 第2章 便秘は頭も体も悪くする「万病の元」(肌荒れからガンまで便秘が原因;便秘に無頓着な人は危ない ほか)
  • 第3章 脳と体が若返る!今日から行う快腸術(腸内細菌が免疫を高める;多種多様な腸内細菌のプロフィール ほか)
  • 第4章 腸内細菌を改善すればやせる(肥満の原因は「太らせ菌」だった;やせる細菌が見つかった! ほか)
  • 第5章 アトピーや花粉症は腸で治す(ヨーグルトで花粉症を克服した;花粉症は体内の「ビフィズス菌減少症」 ほか)
【書籍概要】
  体裁 :単行本(ソフトカバー) 220ページ
  定価 :1,300円(税別)
  発行日:2014年6月14日
  発行所:株式会社マキノ出版( http://www.makino-g.jp/ )
アナタの腸にも「カビが生えてる」かも!? 汚腸な美人はいない理由が明らかに!
  http://irorio.jp/sousuke/20140611/141574/
     楽天Woman> ニュース > 旬ネタ > 2014/06/16
 最近ホットな健康法と云えば、腸内細菌のバランスを保って腸内環境を改善することで様々な健康効果が得られると注目されているのが 「腸内環境改善」でしょうか。逆を言えば腸内環境が悪化していると様々な不快な症状の原因となるということです。

■「腸内にカビが生える」ってホント?
     ヒトの腸内には、100兆個以上の腸内細菌がいて、日々そのバランスを変えながらも「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」が共存してる。食生活の偏りや薬、ストレスなどの影響で腸内細菌のバランスが崩れると、善玉菌が減って悪玉菌が優勢になると日和見菌が悪玉菌に味方するようになり、日和見菌である真菌(カビ)の一種である『カンジタ』も増殖してきます。  筑波大学の渋谷教授に依れば、カンジタが増殖することで『プロスタグランジンE2』と呼ばれる物質が生産され腸壁から血液中に取り込まれることで、皮膚炎などのアレルギー症状を悪化させるという。
■危険!食物アレルギーの原因にも!?
     カンジタが増えると、腸内細菌のバランスが崩れ腸粘膜のバリア機能が低下します。健康な腸粘膜は、身体に必要なものだけを吸収するのですが、カンジタが増殖しバリア機能の弱った腸粘膜は、身体に不要なものや未消化物までを吸収してしまい、食物アレルギーの原因にもなりかねないとのこと。
■カビを増やさないためには「砂糖」をやめて!
     カンジタの大好物は、「砂糖」。 日頃から下痢や便秘などの腸トラブルがあり、皮膚炎などアレルギー症状が出やすい人は、スイーツや菓子パンなど、砂糖がたっぷり含まれたものを食べるのを控えること。

     腸内にカビが生えているかも・・・・・・・なんて、怖い話です。 砂糖は血糖値を急上昇させて、年齢に関係なくお肌を老化させてしまう「糖化」の原因にもなるので、砂糖を控える習慣をつけることが寛容かと・・・・・・。

2014/06/12
ヤクルトなど、日本人2型糖尿病患者の腸内フローラのバランスの乱れを確認
  http://news.mynavi.jp/news/2014/06/12/074/
     マイナビニュース > テクノロジー > 医療/バイオ 2014/06/12 
 ヤクルト中央研究所ならびに順天堂大学大学院医学研究科・代謝内分泌内科学の佐藤淳子 医師、金澤昭雄 准教授、綿田裕孝 教授、順天堂大学大学院プロバイオティクス研究講座の山城雄一郎 特任教授らが、米国学術誌「Diabetes Care」オンライン版に発表したところに依れば、日本人2型糖尿病患者では腸内フローラのバランスが乱れていること、並びに腸内細菌が血流中へ移行しやすいという。

 ヒトの腸内には100兆個を超すさまざまな微生物種が複雑な生態系(腸内フローラ)を形成しており、その状況などがヒトの健康に影響を与えることが近年の研究から分かってきた。また日本における糖尿病患者の約95%を占めると言われる2型糖尿病でも腸内細菌の関与が指摘されていたが、その関係性はよく分かっていなかった。
 今回の研究は、日本人の2型糖尿病患者50名と2型糖尿病に罹患していない被験者50名の腸内フローラの比較を実施したもので、腸内細菌の血流中への移行についての解析を、ヤクルトが開発した「腸内フローラ自動解析システム(Yakult Intestinal Flora-Scan:YIF-SCAN)」を用いて実施したものである。

 その結果、腸内細菌の総数に大きな違いはなかったが、腸内フローラを構成する腸内細菌の割合が異なっていた。また、血液中に含まれる生きた腸内細菌を解析したところ、対照者では50名中2名(検出率4%)の血液中に腸内細菌が検出されたのに対し、2型糖尿病患者では50名中14名(検出率28%)の血液中に腸内細菌が検出された。
 これらの結果から、日本人2型糖尿病患者では、腸内フローラが乱れていること、更に腸内細菌が腸内から血流中へ移行しやすいことが示された。

 今後の研究で、腸内フローラの乱れや腸内から血流中に移行した腸内細菌が2型糖尿病に伴う炎症に関与することが示されれば、腸内環境の改善により2型糖尿病に伴う炎症を抑制することが可能になるかもしれない。

2014/06/11
運動は“腸内細菌”を増やし免疫力を高める!英大学調査
  http://irorio.jp/sousuke/20140611/141574/
     IRORIO(イロリオ)> ニュース > ライフスタイル > 2014/06/11
長く健康でいるために腸内細菌は不可欠

 英アバディーン大学のジョージナ・ホールド博士らの調べに依れば、運動により腸内細菌の種類が増え、免疫力がアップし、長い目で見た健康効果が期待できることが分かったという。
 腸内細菌を増やし、活動を活発にするには何を食べるかは、勿論大事だが、寿命が伸ばし長く健康を保つには、腸内細菌を無視出来ないし、運動すると腸内細菌の種類が増えるという。

運動すると腸内細菌の種類が増える

 博士らは、40人のプロのラグビー選手から血液と糞便サンプルを採取し、46人の健康だが運動はしていない男性のものと、腸内細菌の種類を比較した結果、アスリートは筋肉や組織の損傷に関係する特異的酵素の値が高く、一方で炎症マーカーは低く、腸内細菌の種類が豊富だったという。
 アスリートの腸内に特に多く存在していたのは、肥満のリスク軽減に関係している腸内細菌だったという。またラグビー選手の方が、BMIが標準より高めの男性に比べ、代謝プロフィールが良いことも明らかだったという。

2014/06/03
歯周病が動脈硬化を引き起こす仕組みの一端解明 愛知学院大
  http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0303Z_T00C14A6CR8000/
     日経新聞> Web版 ニュース18時 > 2014/06/03

 愛知学院大学の松原達昭教授らが、英科学誌サイエンティフィック・リポーツ 8月4日版に発表したところに依れば、歯周病が動脈硬化を引き起こすメカニズムの一端を突き止めたという。これまでも、歯周病による炎症が心筋梗塞や脳卒中を引き起こす動脈硬化の原因になると考えられていたが、具体的なメカニズムは分かっていなかった。

 歯周病による炎症で出る物質が、血管の細胞に付着し、血管の壁に瘤を作り、血管を狭くしたりすることを動物実験で明らかにした。
今回の研究は、歯周病のラットを使い、歯の根本を糸でしばり、4週間後の状態を調べた。 炎症によってサイトカインと呼ばれる物質が出て血管の細胞に付着することが分かり、更に白血球の一種なども取り込んで血管の壁を膨らませる現象などを引き起こしていたというもの。 

2014/05/11
【便秘にサヨナラ】(3)腸に刺激与える運動
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=97975
     Yomiuri Online> 予防と健康 > 元気なう > 2014/05/11
 順天堂大医学部教授の小林弘幸さんに依る便秘の改善や『むくみ腸』予防方法は、腸内環境を整える食生活と、腸に刺激を与える運動だと云う。

 腸内環境を整える為に、簡単に口にできる食べ物がヨーグルト。昭和女子大教授の飯野久和さん(応用微生物学)に依れば、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌は腸内善玉菌の代表で体内に生息しているが、一般に加齢に依り40歳を超えると善玉菌が減り腸内環境は悪化するので、積極的に補う必要があると云う。
 ビフィズス菌は生きて腸に届くと腸内で増殖するが、胃酸に弱く多くが胃で死んでしまう。高生存ビフィズス菌といわれる種類のものなら胃を無事通過して、生きたまま腸に到達する。その数が多いほど便秘の改善が期待できる。飯野さんは、その代表として「BE80」菌を挙げている。

 食物繊維も便秘改善に役立つ。水溶性と不溶性の2種類があり、水溶性食物繊維は海藻類・きのこ類・こんにゃく等に含まれ、便を軟らかくする。不溶性食物繊維は腸の収縮運動(蠕動運動)を促す効果があり、豆類・野菜・いも類・穀類などに含まれる。
 加齢等により筋力が落ちてくると便を押し出す力も弱まるので、運動も大事。便が腸内で溜まり易い所(右下腹部=右腰骨の脇=と、左あばら骨の下)を掴みながら骨盤(腰)を回すなどのエクササイズに依り、腹圧を高めて内臓の血流を増やし、便秘で動きが悪くなった腸管を刺激すると良いと云う。

▼関連記事:【便秘にサヨナラ】(2)便がたまると悪玉菌続々
        http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=97326
▼関連記事:【便秘にサヨナラ】(1)過剰な下剤で悪化も
        http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=96891

2014/05/10
肉食女子は“腸内ブス”!?
  http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20140508/180221/
     日経ウーマンヘルス&ビューティ連載コラム25歳からのメディカル・アンチエイジング 2014/05/10 
■肉食中心、低炭水化物ダイエットは危険?
     「低炭水化物ダイエット」とは、炭水化物を抑え、そのぶんタンパク質をしっかり摂るダイエット法で、量やカロリーに制限なし!? という少々偏った問題のあるダイエット法として紹介されることも・・・・。でも、肉を「体重1kg当たり1日に1.5g以上」、つまり体重50kgなら75gの肉を毎日続けてとるような食事はどうみても危険!。「高タンパク+低炭水化物」の食事に警鐘を鳴らす研究結果も報告されています。

     2011年にイギリスで肥満気味の成人男性17名を3グループ(Gr)に分けて便の分析を行った研究に依れば、高タンパク・低炭水化物の食事を続けたGrでは発がん性物質が増加したうえ、がんの発生を抑制する物質が減少していることが判った。つまり、この様な食生活を長期的に続ければ大腸疾患のリスクを高めると云う事です。
■腸内細菌が病気のリスクを高める
     肉食中心の欧米では大腸がんが多く、日本でも食の欧米化とともに大腸がんが増えてきおり、その原因として、肉食に依り腸内の悪玉菌が増殖して腸内環境が悪化し、発がん性物質が作られ易くなることは以前から指摘されてます。

     人間の腸内には、100兆個もの腸内細菌が棲んでいます。腸内細菌にはビフィズス菌・乳酸菌・ウェルシュ菌・大腸菌等1000種類以上。その中には健康に良い善玉菌もあれば、増えすぎると悪い影響を与える悪玉菌もある。ある種の菌は腸内を腐敗・発酵させることによって有害物質を発生させて、臭いの基とになる物質も発生させる。こうした有害物質により、腸内に炎症が起こり、大腸がんなどの病気を引き起こす原因となる。腸内に発生した有害物質は血液を通して全身を巡り、全身のさまざまな臓器に影響を与えることも判ってきた。
     更に最近の研究に依れば、太っていると、悪玉の腸内細菌が肝臓で胆汁酸の一部を増やし、老化した細胞から悪いファクターの物質を出させるというメカニズムも明らかになっている。
■魚も豆もバランス良く食べる
     腸から病気を引き起こさないためには、どうすればよいのか?。 高タンパクな食事というのは「体重1kg当たり1日に1.5g以上」を指し、体重50kgなら75gの肉を毎日続けて摂るような食事は危険だということですが、高タンパクな食事と云っても先の研究で取り上げられたのは肉なので、植物性タンパク質では無い。
     「このところお肉が続いているな」と思ったら、今日は魚や大豆製品にするなど、バランス良く食べることを心掛けること。ちなみに、卵も高タンパクな食品ですが、1日6個も食べていたらリンの値が上がってしまったという人もいて、1日3個までにしているとか。何でも食べ過ぎは良くないので程々に。
■腸内細菌のバランスを改善しよう
     腸の環境を良い状態に保つことは、がんの予防だけでなく、アンチエイジングの面でも大切。
    腸内には体全体の6割以上の免疫細胞が集まっており、体外から侵入する病原菌などに対する抵抗力に大きく関係している。また、近年の研究では、腸内細菌と精神状態との関係を示す報告も複数発表されていて、おなかが空くとイライラするように、脳は腸内細菌にコントロールされていると指摘する研究者もいるとか。腸は全身から脳まで、健康に密接に関わっていて「人は腸から老いる」とまで云われる程なのだとか。

     腸内細菌の種類は、人夫々の固有のもので、人により少しずつ異なっていて、その種類を変えることは難しいが、その「バランス」を変えることが出来きるので、悪玉菌を増やさないよう善玉菌が増え易い環境に整えることは可能。そのために、善玉菌のエサとなる食物繊維をしっかり摂って、良い菌が育つ腸内環境をつくること。
     ちなみに、炭水化物は「食物繊維と糖質」で出来ているから、糖質が少なく食物繊維の多い未精製の穀類は重要な食物です。
     また、アンチエイジングの柱である、カロリス(カロリー制限)や定期的な運動に依っても、良い菌が棲み易くなることがわかっている。腸内細菌のバランスを改善することもアンチエイジング対策の重要なテーマなので、日頃から、腸の健康に気を配ることだ。

    ※「カロリス」とは、カロリーリストリクションの略で、カロリー制限のこと。「腹八分に医者いらず」ということか。

2014/05/09
肌荒れを起こす「腸内劣化」を防ぐための食事のポイント5つ
  http://www.news-postseven.com/archives/20140509_254620.html
     Newsポストセブン> ライフ 2014/05/09
 見た目年齢に肌は重要な要素。ポーラ文化研究所調べによれば、女性の94%が美肌にしたいと願っているが、その理由は「メークが奇麗に出来る」(45%)「若く見られる」(42%)からだという。見た目年齢を若く保つためには化粧品で外側からだけでなく、体の内側、腸内も美しくしないと効果が得難い。

 胃腸専門医・村田博司さんに依れば、肌と腸の関係とは密接な関係が有るという。
    1.肌がくすみ、張りが無い女性の腸も見た目と同じような状態になっていることが多い。
    2.劣化した腸は、張りも艶も無く、ムクンでいたりして内視鏡が通り難い。
    3.漢方系の便秘薬を常用している人の腸は、メラニン色素が溜まって真っ黒で、表面もガチガチに強張った状態。
    4.腸が固くなると柔軟に動かないので、便を排出する力も弱い。正常に戻すには2年以上も掛ることもある。
    5.腸の動きが悪く便がスムーズに排出されずに長く体内に留まるのが“便秘”。
    6.便秘になると便に含まれる有害な物質が腸から吸収され続け、全身に回り、肌に影響して「肌荒れ」や「くすみ」を引き起こす。
    7.便秘になると、腸内細菌のバランスが崩れ、“腸内劣化”という状態に陥り、様々な不調が現れる。
 腸内劣化を防ぎ、腸を美しくするための、食事で気をつけるべき、5つのポイントとは、
    【1】週3日は「20時以降に食べない」
    【2】食事の間に「空腹の時間」をつくる
    【3】動物性たんぱく質(特に肉類)を摂り過ぎない
    【4】ヨーグルトや納豆などの発酵食品を積極的に摂る
    【5】食物繊維とオリゴ糖で腸内の善玉菌を活発にする
 では、腸美人になる過程で、ヒトの腸内では何が起きているのか。森永乳業の食品基盤研究所で、ビフィズス菌のもつさまざまな健康機能を研究している農学博士の清水金忠さんに依れば、
     腸には数百種類、100兆個以上の腸内細菌が棲んでいて、健康に役立つ『有用菌』が1〜1.5割、有害物質などを発生させる『有害菌』が2割、残りはその時々で優勢な方に味方する『中間菌』に分けられる。
     『腸内細菌のバランスを整える』とは、善玉菌を優勢にしておくこと。そのカギを握るのが有用菌の代表、“ビフィズス菌”。 ヒトの腸内に住むビフィズス菌の一種『BB536』について調べたところ、優れた整腸作用をもつことが判った。
     便秘気味で肌トラブルのある女性28人にビフィズス菌BB536を8週間摂り続けてもらったところ、排便の回数が正常になり、肌のキメや乾燥に改善が見られ、にきびも減ったという。『艶や張りが出てきた』『毛穴が目立たなくなった』『化粧ノリが良くなった』というアンケート結果も。

 ビフィズス菌等の善玉菌の力で肌トラブル ゼロの美肌な腸美人を目指しましょう!

2014/04/27
体質も変える腸内細菌って何? 重さは1.5Kgにも
  http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1400Q_U4A410C1000000/
     日本経済新聞> ライフ > ヘルス > 日経ヘルス&メディカル > 2014/04/27
 健康を支えるキーワードとして、おなじみの腸内細菌について、意外と知られていないことも多い。この腸内細菌の素顔に迫ってみることに。
 「腸内細菌」。腸の中にビフィズス菌、乳酸菌など無数の細菌が住みついていて、人の健康に大きな影響を与えている。お通じ対策は勿論、最近では美肌やダイエットにも「腸内細菌の改善を」と云われる程に。
 日本の腸内細菌研究の第一人者、理化学研究所の辨野義己(べんの・よしみ)さんに依ると、

 腸内細菌ってどの位いるのだろうか? 10年ほど前までは、1人の腸の中に100兆個と云われていたが、今では500兆〜1000兆個は居ると考えられている。 いきなり数が増えたのは、何が変わったのか?
 以前は、ウンチを培養して調べていたが、腸内細菌の80%以上は培養しても生きられないと判った。腸の中は無酸素状態で、外界では育たない菌が多かった為で、培養をせずに便の中から細菌の遺伝子を同定する方法が確立されことで、新しい菌がどんどん見つかっている。
 ちなみに人体の細胞総数は60兆個。腸内の細菌数はそれより一桁以上多いわけで、菌の種類も以前は100種類程度と云われていたが、今では500〜1000種と見積もられている。

■菌の総量は1.5キロ 肝臓並みの重さ

 腸内細菌は、腸の何処に住みついているのか? ヌメッとしている腸管壁の粘膜が菌の棲みか。菌の総量は1人分で1.5Kgほど。 この重さは肝臓とほぼ同じ。肝臓は人体最大の臓器だが、腸内細菌の総重量はそれと同等。また肝臓は、数百〜数千種類の化学反応を行っていると云われるが、腸内細菌も全部で1000種類もいるわけで、同じぐらい多種類の働きをしている可能性が高い。つまり腸内細菌は、肝臓に匹敵する体内最大級の“臓器”と考える事が出来る。
 腸内細菌の餌は、腸内を進んでくる消化物。菌ごとに好みが決まっていて、特定の菌はほぼ特定の成分を食べ、その菌の排泄物は別の菌の餌になる。その排泄物をまた別の菌が食べ、それをまた次……といった具合に、1000種の菌は食べ物の連鎖で繋がっている。
 連鎖の過程で発生する成分の一部が腸から吸収され、体の健康に影響を与える。良い影響なら「善玉菌」、悪い影響なら「悪玉菌」と呼ばれるが、“日和見菌”と呼ばれる菌もいて、その名の通り大勢に流れる性質の一群で、善玉菌が優勢のときは大人しいが、悪玉菌が優勢になると一緒になって悪さを始める。これが全体の約7割を占める。
 3群の構成比は2:1:7位が理想。この状態なら、黄色がかったバナナ状のウンチがするりと出るとか。

■菌バランスによって“体質”が変化する

 菌のバランスは、代謝や免疫といった体の機能に大きな影響を与える。  肥満の人には、特定の菌が多い。“太りやすい体質”が、腸内細菌に左右されている可能性がある。

 遺伝子によって決まる体質と違い、腸内細菌は流動的。食べ物などによってバランスが大きく変化する。つまり、体質が変化する点が、肝臓のような内臓との違いだ。ヨーグルトや納豆を食べる意味もこの点にある。
 多くの人の腸内細菌を調べデータベース化すれば、菌の種類と病気の関係が判る。菌を制御して病気を防ぐ方法も見えてくる筈で、「腸内細菌プロファイル」の構築を目指して、辨野さんは今日も便を調べている。

【便秘にサヨナラ】(2)便がたまると悪玉菌続々
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=97326
     Yomiuri Online> 予防と健康 > 元気なう > 2014/04/27
 胃で消化された食物は、お粥のような状態で腸に届く。約6mの小腸と約1.5mの大腸が収縮運動(蠕動運動)をしながら、消化と水分の吸収を行っている。腸内には約1000種類、100兆個もの細菌が住んでいて、健康に良い働きをする善玉菌と悪影響を及ぼす悪玉菌、優勢な方に味方する日和見菌に分けられ、善玉菌が多くなると腸内環境が改善されて便通が良くなるが、便秘の人は悪玉菌が優位の状態にある。

 日本初の「便秘外来」を開設して19年の順天堂大医学部教授・小林弘幸さん曰く、蠕動が不活発だと便を上手く排出できない。便秘の人は、便が溜まる大腸の壁がむくむ「むくみ腸」となり腸の蠕動が弱い、と指摘する。

 便秘になる最初の原因は、蠕動の他にも原因が有る。排便を我慢し続けて、習慣化してしまうケースと、ストレスによる体調の変化。糖尿病やうつ病など病気により便通異常が起きることもある。
 腸内に便が長く留まることにより便が腐り、腸内環境は更に悪化していくと云う。 そこに強い刺激物の便が溜まって、更に悪玉菌が増えていく。また、便が腸に留まっていれば、水分が更に吸収されていくので、益々硬くなり排出され難くなる一方だ。こうした“腸の悪玉スパイラル”で腸内環境が悪化し、便秘が益々ひどくなるという。

▼関連記事:【便秘にサヨナラ】(1)過剰な下剤で悪化も
        http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=96891

2014/04/20
【便秘にサヨナラ】(1)過剰な下剤で悪化も
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=96891
     Yomiuri Online> 予防と健康 > 元気なう > 2014/04/20
 便秘に悩む人は女性の約半分、男性の約1/4ともいわれ、若い時は圧倒的に女性が多いが、40歳代頃から男性が増えだし、70歳代からは、男女比がほぼ同じになる。

 「便秘外来」を1995年に初めて開いた順天堂大医学部教授の小林弘幸さんに依れば、東日本大震災以後のストレスで、便秘を悪化させた人が増えていると云う。 小林教授に依れば、便秘の人は顔や脚がむくみ易いが、外見上のむくみとは別に、便が溜まる大腸の壁がむくむ「むくみ腸」がしつこい便秘、体の冷えなどの原因になっていることが多いと云う。

 大腸では便の水分を腸壁を通して吸収している。水分が排出されないと、腸壁に溜まり腸管がむくんで動きが悪くなる。水分が排出されない要因は、腸の血流障害だという。
 血流障害の一番大きな原因が便秘である。便は強い刺激物であり、溜まる腸管壁が圧迫され血流が悪くなる。3日以上便が出ないと、異常発酵して有害物質が発生し、汚れた血液が全身を回ってしまうことになる。
 もう一つ、腸の血流障害を加速させるのが、下剤だと云う。下剤は腸に刺激を与えて便を排出させるが、慢性的に過剰服用すると腸の粘膜に炎症を起こし、その影響で血流が更に悪くなる。

 「便秘外来」に来る人のほぼ全員が下剤を服用していて、長年過剰に飲んでいる人は既に「むくみ腸」なのかもしれない。便秘解消策の積りで、下剤を服用することが便秘を悪化させているという皮肉な話だ。

2014/04/08
大豆を食べるだけじゃNG! 「○○も整えないと効果なし」と判明
  http://news.mynavi.jp/news/2014/04/08/376/
     マイナビニュース > 恋愛・結婚 > 恋愛 2014/04/08 
 ”畑のお肉”と呼ばれる大豆。大豆を食べると、女性に嬉しい美容や健康効果が得られるということで、毎日積極的に摂取しているのに「期待するような効果が得られない」のは、”腸内環境”と関係があるという記事です。

■大豆の働きの鍵を握る”エクオール”
     大豆食品が美容と健康に良いというのは、大豆に含まれるイソフラボンが、腸内細菌(エクオール産生菌)によって、エクオールに変わると、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするようになるからですが、大豆の働きの鍵を握っているのは、このエクオール。
     只、このエクオールは、作れる方と作れない方がいる。日本人でさえ、約半数の方がエクオールを作れないとされているそうです。では、このエクオールが作れのは、何が問題なのでしょうか?
■エクオールを作れるようになるには
     近年、食生活の欧米化が進んだこともあり、インスタント食品やジャンクフードの消費量が増えたことにより、食物繊維が不足し、腸内環境も悪くなっている。
     エクオールを作り出せるようになるには、まず腸内環境を整えること。食物繊維や乳酸菌を含む食品を摂ったり、適度な運動をする習慣を取り入れましょう。これらに加えて、大豆食品の摂取量を増やす必要もあるので、納豆や豆腐・味噌・豆乳・きな粉などを意識して摂ること。大豆の美容と健康効果を得るためには、腸内環境にも気を使うことだとか。

2014/04/07
『あさイチ』でも紹介 大便を移植する治療法に注目集まる
  http://www.news-postseven.com/archives/20140407_250128.html
     Newsポストセブン> ライフ 2014/04/07
 「人の糞便そのものを移植するという治療法も注目されています」

 アナウンサーのこのひと言に、スタジオ全体にどよめきが起こった。3月17日放送の『あさイチ』(NHK)で、さまざまな菌を使った最新治療を特集したときのことだ。 腸内細菌を用いた研究が目覚ましく進化しているという。
 『あさイチ』で糞便移植を紹介した麻布大学獣医学部教授で乳酸菌ゲノム科学、微生物学が専門の森田英利さんに話を聞いたという記事。

 人間の腸内には、1000兆個もの多種多様な菌がいて、顕微鏡で覗くと花畑のように見えることから“腸内フローラ”と呼ばれていて、この腸内フローラのバランスが食生活やストレスなどによって崩れると、潰瘍性大腸炎やアレルギーやぜんそく・肥満・糖尿病などさまざまな病気を誘発することは既に知られている。それならば、腸内細菌のバランスを整えたら、これらの治療が進むのではないかと研究が始まった。
 2006年に腸内フローラのバランスによって肥満になるという論文が発表されて、腸内細菌の研究は、劇的な進歩を遂げている。

 冒頭の糞便まるごと移植する治療法も、その一つだという。

 2013年、オランダのアムステルダム大学を中心とする医療チームの臨床実験の論文が話題の発端で、病気の人の腸内細菌に抗生剤治療を施した後、直ぐに健常な人の便を食塩水に溶き、鼻からチューブで注入して、十二指腸まで落とし込むというもの。
 腸内フローラをまるごと入れ替えるという方法で、抗生剤治療で再発する細菌性腸炎の患者30人中、80%が1回の糞便の注入によって治ったと結果が出ている。口から直接、注入すると反射で嘔吐してしまいますが、鼻からの注入はチューブを使うので匂いは気にならない。
 とはいえ、他人の便を鼻から入れるのは、「それは嫌だな」と抵抗がある人も多いのではないか。  最近の傾向として、清潔であることや抗菌に過敏になりすぎ、腸内に必要な菌まで取り込めずにいることで、健康を害していることもあるという。
 腸内細菌は、自然に湧いてくるものではなく、口から入るもの。赤ちゃんが指を舐めたりするのも人間にとって必要な菌を腸管に取り込む作業だとか。

(※女性セブン2014年4月17日号)

2014/04/04
腸内からのアンチエイジング 加齢による腸疾患抑制にも期待
  http://www.news-postseven.com/archives/20140404_249981.html
     Newsポストセブン> ライフ 2014/04/04
 乳酸菌といえば、これまで「腸に住む善玉菌を増やし、悪玉菌を減らして腸内環境を整える。」という働きに注目が集まっていた。しかし最新の研究では、或る乳酸菌に「腸がもつ“バリア機能”に働きかける」可能性があり、加齢に伴う腸の機能低下や疾患を抑制することが判ってきた。

 その乳酸菌が『LB81乳酸菌』で、ブルガリアで昔からヨーグルトを作る際に使われてきた乳酸菌『ブルガリア菌2038株』と、ヨーグルトによく使用される『サーモフィラス菌1131株』を合わせたものだという。

 今回の研究結果は、「乳酸菌のアンチエイジング効果」をテーマとした、仏パスツール研究所と明治の共同研究を通して明らかになり、3月20日に開催されたセミナーで発表された。

 ヒトの腸には、500種類もの腸内細菌が棲んでいて、その数は1兆個にも上ると云われる。腸内細菌には、ヒトに有用な「善玉菌」と有害な「悪玉菌」、優勢な方の味方につく「日和見菌」がいて、腸内細菌叢(腸内フローラ)を形成している。

 パスツール研究所のジェラール・エベール博士に依れば、「研究は、マウスを使い老化が腸にどのような影響を与えるか調べた結果、
 第1に、腸内細菌のバランスは加齢と共に変化し、悪玉菌が優勢になる傾向があること。
 第2に、加齢によって腸の“免疫システム”が正常に保たれなくなること。

が判った」という。 免疫システムの中で、明らかに変化したのが、T細胞とB細胞(いずれもリンパ球の一種)に関する値で、加齢の影響でこれらが減少すると、腸内で炎症が起こり易くなる。
 そこで研究チームは、老化したマウス(24か月齢/人間でいうと80才前後)にLB81乳酸菌を使用したヨーグルトを与えたところ、T細胞、B細胞に対する老化の影響が抑えられ、腸の炎症そのものも抑えられたことがわかった。更に、老化したマウスの腸内フローラが改善され、若いマウス(2か月齢/人間でいうと30才前後)並みのバランスに近づいていたという。

 LB81乳酸菌を摂取したマウスでは、腸の老化が改善され、又この乳酸菌を摂ることで、大腸炎など加齢に伴う腸の疾患も抑制できるという。

 明治・食機能科学研究所の浅見幸夫さんを中心とするチームが、腸の老化の抑制メカニズムを検証した。

 「腸管には『腸上皮細胞』が並んでいて、若く健康なら、この細胞から“抗菌ペプチド”という抗菌物質が正常に分泌されて“腸管バリア”を作り、細菌やウイルスなどの有害物質が腸に侵入しないよう守っているが、高齢になると、抗菌ペプチドの分泌量が減ってくるため腸管バリアが薄くなり、有害物質が腸内に侵入したり、細胞が炎症を起こしたりと、悪影響を受け易くなる。高齢のマウスにLB81乳酸菌を使用したヨーグルトを一定量(ヒトに換算すると毎日ヨーグルト100〜150gに相当)摂取させたところ、抗菌ペプチドの発現量が若いマウス並みに回復し、腸に炎症を起こしたマウスでも、症状が軽くなった。」(浅見さん談)

 順天堂大学医学部・小林弘幸教授による基調講演において、腸の健康と全身の健康との関わりについて、“便秘”を例に解説した。

 「たかが便秘と思われるが、実は便秘は全身の健康を脅かす、非常に深刻な病気です。便秘になると結腸がんのリスクが上がることも判っている。海外の研究では、便秘になるとQOL(生活の質)や労働生産性が落ちるというデータも出ている。
 便には、体にとって不要な物質が含まれている。それが体内に長く留まれば、腸管から有害物質が吸収され、血液にのって全身の細胞に運ばれ、さまざまな身体の不調の原因となるから、健康を保つには、腸の健康が不可欠なのです。」

 更に“腸の老化”について、次のように述べた。

 「人間の体は、緊張したときに働く『交感神経』と、リラックス時に働く『副交感神経』がバランスよく働くことによってベストな状態に保たれている。腸は、副交感神経が優位なとき、つまりリラックスしたときに収縮して、便を送り出すのですが、この神経の働きは加齢と共に低下する。また老化に依り腸内の善玉菌が減るから、高齢になるほど便秘が増えると考えられる。」
 しかし、腸の働きが衰える原因は、老化だけではない。年齢に関わらず、その原因は、食物繊維の不足や高脂肪食といった食生活の乱れ、過労や睡眠不足などの不規則な生活、さまざまなストレスによって、腸がうまく働かないという人も多い。

 今回の「乳酸菌のアンチエイジング効果」の研究成果について、小林教授の評価は、

 「腸に対して避け難いダメージ要因を抱える現代人にとって、『乳酸菌に腸の炎症を抑制できる可能性が有る。』と判ったことは、健康長寿を目指す上で非常に有意義なことで、腸が若々しく、正常に働けば栄養をしっかり吸収できて、全身が健康になる。また、自律神経のバランスも整うため、心の健康を保つことにも繋がる。今後はこの乳酸菌の新たな作用が解明されることに期待している。」

2014/04/03
免疫力向上、腸がカギに 検査や食生活指導広がる
  http://www.nikkei.com/article/DGXDZO69317520T00C14A4NNMP01/
     日本経済新聞> ライフ > ヘルス > 病気・医療 2014/04/03
 免疫力を高めるためには、腸の働きが大きな要素を占めることが判ってきた。有害なウイルスを排除する免疫細胞の多くは腸内にあるとされ「免疫力の8割は腸内の状態で決まる」との指摘もある。医療機関もこうしたメカニズムに注目、腸内検査や食生活の改善指導などに力をいれているという。

■血中成分で分析

 東京都中央区の健康院クリニックでは2012年春から「腸内環境検査」を始めた。疲れ易かったり、皮膚がかぶれやすかったりするなど、原因が分かりにくい症状を訴える人に、約30ccを採血して血液中の成分を調べ、腸内の状態を分析する検査を勧めている。
 健康な人の腸内には細菌類がバランス良く住み着いているが、不規則な食生活やストレスなどの影響で腸内の細菌バランスが崩れてしま結果、特定の食物に免疫細胞が過剰に反応してアレルギーを起こし、疲れなどの症状で現れる。長期的には動脈硬化やリウマチなどを引き起こす恐れもある。
 検査でアレルギーを引き起こす食物を特定し、摂取を控えるようアドバイスし、腸内の代謝を促すビタミンB群や乳酸菌などのサプリメントの服用も促す。検査とその後の指導を通じ、じんましん症状が改善した事例もある。 料金は、アレルギーの特定などで35,000円から。月に5人程度が検査を受ける。

 小金井つるかめクリニック(東京都小金井市)では、2007年から実施している免疫力を測る健診の「免疫ドック」にて、採血で腸内の免疫細胞の数や増殖力を測定し、その人が持つ免疫力を評価する。免疫力は加齢に伴い低下することから、「免疫力年齢」を調べることも可能だという。

■乳酸菌を摂取

 東京大の一戸猛志准教授(ウイルス学)のマウスを使った実験では、腸内細菌の数が多い方がインフルエンザに罹った時に症状が軽く済んだり、短期間で肺の中のウイルスが除かれたりすることが分かった。細菌から出るシグナルが血液を通じて肺に達し、インフルエンザウイルスへの抵抗力を生み出す発熱などを引き起すと考えられ、そのメカニズムは完全に解明されていないが、インフルエンザへの免疫を高めることと、腸内細菌の数を増やすことが密接に関わっていると推察される。

 免疫力を高める細菌としてよく知られているのは乳酸菌、この乳酸菌は免疫をつかさどるリンパ球の約2割を占めるナチュラルキラー(NK)細胞を活性化する役割を担っている。
 伊万里有田共立病院(佐賀県有田町)などが2011年、小学生ら約1900人に乳酸菌入りのヨーグルトを摂取させ、インフルエンザへの感染を調査。同町の小学生の感染率は0.64%で、佐賀県全体の感染率(4.37%)を下回ったという。
 順天堂大医学部の奥村康・特任教授(免疫学)に依れば、摂取した乳酸菌が腸管の内壁から体の中に取り込まれ、血中のNK細胞を刺激して活性化させる。NK細胞の活性化による免疫力の向上には「β―グルカン」とよばれる多糖を含む、シイタケなどのキノコ類も効果があるというが、ヨーグルトや乳酸菌飲料は過剰に摂取すると下痢を起こす可能性もあるので、適量を心がけたい。

■免疫力低下  加齢やストレスも要因 日ごろの対策必要

 腸内環境は免疫力を決める重要な要素だが、加齢や生活習慣による部分も大きい。加齢の影響は避けられないが、日常生活の管理で気をつけるべき点は多い。
 東京理科大の安部良教授(免疫学)が挙げる一例が、強いストレス。ストレスを感じると免疫の働きを抑制するホルモンを分泌する。タバコに含まれる化学物質はNK細胞などの働きを下げるので、喫煙も注意が必要。
 空気が乾燥するとウイルスの侵入を防ぐ粘膜の中の細かい毛や粘液の働きを落としてしまうため、乾燥する冬場には加湿器を使用したりマスクを着用したりといった対策も有用だ。
 一方、加齢に依り新たに作られる免疫細胞の量が減ったり、皮膚に含まれる水分量が減ったりして、細胞間の隙間から異物が侵入し易くなったりするので、加齢によって免疫力が一定程度低下することは仕方がないが、高齢になるにつれ、生活習慣には一層注意したい。
肌荒れや体調不良はヤバイ!「腸が老化し始めている」危険な兆候
  http://news.mynavi.jp/news/2014/04/03/291/
     マイナビニュース > 恋愛・結婚 > 恋愛 2014/04/03 
 近頃、「風邪をひき易い」「体調を崩し易い」その他にも、肌荒れやイライラに悩まされている方、もしかしたらそれ、腸が老化している証拠かもしれません。

■腸が老化すると大変なことに  
    腸が老化すると便秘になり易くなる。便秘なると便の腐敗が始まり、悪玉菌が活発化してきます。そうなると、腸内細菌のバランスが崩れ、腸内で増えた有害物質が血液に取り込まれて全身に運ばれます。その結果、各臓器や肌がダメージを受けるのです。
     また、精神を安定させる働きがあるセロトニンというホルモンをはじめ、全身の免疫細胞の約6割は腸粘膜に集結しているため、腸が老化することで免疫力がダウンし、病気やアレルギーに罹り易くなったり、イライラ、くよくよし易くなるという。
■腸の老化で出るサイン
     近年、生活環境や習慣の影響から、若い女性でも腸が老化している方が増えているそうです。
    下記の項目に心当たりがあるなら、既に腸が老化し始めているかもしれません。
    • 便秘がち
    • 便の量が少ない、スッキリしない
    • 便のニオイが強い
    • 風邪をひき易い(体調を崩し易い)
    • ・肌が荒れ易い
    • ・花粉症
    • ・イライラ、くよくよし易い
    • ・ストレスを感じ易い
    • ・寝つきが悪い
■腸を若返らせる生活習慣
    1. 朝、コップ1杯の水を飲み、便意を促す。
    2. 3食バランス良く食べる。大豆・野菜・芋・果物といった植物性の食品や、納豆・ぬか漬け・味噌・醤油などの発酵食品を積極的に食べる。
    3. 適度な運動をして腹筋を鍛える。
    4. 自律神経のバランスが乱れると腸の働きが悪くなるため、休養をとり、ストレスを溜め込まないようにする。
    5. 腸年齢が若いほど、元気な体と美しい肌をキープすることができる。スキンケアで効果を感じにくいなら、先ずは腸のケアをしてみては?

2014/03/31
ヘルシーリポート:腸内環境 悪化すると免疫力低下
  http://mainichi.jp/shimen/news/20140331ddm010100036000c.html
     毎日新聞 > くらし > 健康・医療 2014/03/31 
食物繊維、できるだけ摂取を/LB81乳酸菌ヨーグルト、腸の老化改善

 健康にとって、腸の働きがいかに大事かを訴える健康セミナーが3月20日、東京都内で開かれた。加齢や不規則な食生活などで衰えていく腸内環境を若々しく保つためにはどうすれば良いのか?。
 日本初の便秘外来を開設した腸のスペシャリストである、小林弘幸・順天堂大学医学部教授が強調したのは、「便秘が慢性化すると全身の健康に悪影響が及びます!。」

 便秘とは一般に3日間以上、便が出ないか、1日の便の量が35g以下と少ないケースを指す。2010年の厚生労働省調査に依れば、年齢と共に増えるが、20〜30代の女性でも5%前後は便秘だという。
 慢性的な便秘は、結腸がんのリスクを高めるという研究報告もあり、たかが便秘と侮ってはいけない。
 便秘の解消に下剤を長く使っていると大腸がんの発生リスクを高めるというデータもある。

 小林教授は「基本的には食を含め生活習慣を変えることで便秘の解消に努めたい」と強調するが、では具体的な便秘解消術とは?

 先ずは朝食をしっかりと食べる。朝食を取ると1日の体内時計がリセットされ、腸が動き始める。昼以降の食事でも、食物繊維を出来るだけ多く取るよう心がける。脂肪の多い食材は少なめにする。食事以外では日頃から、おなかをマッサージしたり、骨盤を左右に回したりするなど小まめな体操もよい。
 腸をはじめ臓器の働きをコントロールしているのは自律神経のうちの副交感神経だ。副交感神経はリラックスしているときによく働く。このため、精神的なストレスや悩みは腸の働きにとってマイナスになる。
 腸内には100兆個近い細菌がいると云われ、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れるのも腸の働きを悪化させる。便秘は悪玉菌を増やし、硫化水素など有害物質を発生させて、血液の汚れを促す。小林教授は「腸内環境の悪化で免疫の働きも低下する」と便秘解消10カ条の実践を勧めた。

 一方、腸は口を通じて外界とつながっており、常に有害な細菌やウイルスの脅威に晒されている。悪い菌を排除する観点から、浅見幸夫・明治食機能科学研究所乳酸菌研究部長は「腸管バリア機能」の重要性を示す動物実験の結果を報告した。

 腸管の表面はネバネバした「ムチン層」で覆われている。その腸管上皮にある「パネート細胞」は「抗菌ペプチド」というたんぱく質を分泌し、有害な細菌などを撃退している。これも免疫システムの一種だ。この「抗菌ペプチド」はどの菌にも同様に働くわけではなく、悪玉菌に強く働き、善玉菌にはあまり働かないという特徴を持っている。
 「抗菌ペプチド」をつくる遺伝子の発現量は加齢と共に低下し、高齢マウスは若いマウスに比べ、その発現量は1/10〜1/100に減るという。
 そこで人間でいえば30歳前後に相当する生後8カ月のマウスにLB81乳酸菌ヨーグルトを20カ月間、摂取させ、ヨーグルトを食べなかった高齢マウスや若いマウスと比べ、抗菌ペプチドをつくる遺伝子の発現量に差が出るかを調べた結果、LB81乳酸菌ヨーグルトを食べた高齢マウスは若いマウスと同じくらいに遺伝子の発現量があった。一方、ヨーグルトを摂取しなかった高齢マウスは若いマウスに比べて、遺伝子の発現量は低下していた。
 LB81乳酸菌は、別のマウスの実験でも、動脈硬化や糖尿病にも結びつく慢性的な炎症の指標となる炎症性サイトカイン(生理活性物質)の生成を抑制することも分かった。
 マウスでの実験結果が、人間に当て嵌まるのかは今後の研究課題だが、小林教授に依れば「ヨーグルトを食べている患者の例から言えば、効果が出るのに1カ月程度は必要では」と会場からの質問に答えていた。

 明治と共同研究する仏のパスツール研究所のジェラール・エベール主任研究員も、TV会議で講演した。LB81乳酸菌ヨーグルトを与えた高齢マウスの実験結果について、「リンパ球の一種のT細胞など免疫細胞の働きにも良い作用があり、腸の老化が改善された。」と語った。

◇便秘解消10カ条(小林弘幸教授提案)
  1. 食物繊維を多く取る
  2. 朝、水や牛乳を飲む
  3. 食事は規則的にする
  4. 体を動かす
  5. 1日1回トイレに行く
  6. おなかをマッサージする
  7. ストレスを溜めない
  8. トイレを我慢しない
  9. 下剤に頼らない
  10. 困ったときは専門医へ

2014/03/24
腸は老化のバロメーター(4)腸が誇る「免疫」と「腸管バリア機能」
  http://sankei.jp.msn.com/life/news/140324/bdy14032409450000-n1.htm
     mns 産経ニュース > ライフ > からだ 2014/03/24 
 腸には食べ物に混じってウイルスや細菌などさまざまな外敵が入り込んでくるため、外敵をブロックする「免疫機能」が臓器の中で最も発達している。主な免疫細胞であるリンパ球、免疫グロブリンの半数以上が腸に集まっている。
 他に腸の防御システムとして見逃せないのが「腸管バリア機能」。腸内には1千種類以上、数にして100兆個以上の細菌が生息し、これらは、「善玉菌」、「悪玉菌」、どちらにもなりうる「日和見菌」の3つに大別できるが、「善玉菌」と「悪玉菌」は一方が増えると他方は減少し、腸内で絶えず激しい生存競争を繰り広げている。

 「悪玉菌」は、腸内の物質を腐敗させ代謝の過程で有害物質を生み出す。この悪玉菌が優勢になると腸内環境は悪化し、体の不調として現れる。
 「腸管バリア機能」とは、悪玉菌が生み出した有害物質、口から取り入れたウイルスや細菌などが腸壁から体内に吸収されないようにブロックするガード機能のことで、健康維持に大切な役割を果たす。

 最近の研究では、乳酸菌やビフィズス菌が腸の炎症を防ぎ、腸管バリア機能を向上させることが確認されている。また、腸内に分布する免疫細胞に働きかけ、免疫細胞の老化を防ぐことが分かってきている。

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2014/03/17
腸は老化のバロメーター(3)腸の健康「怠け」と「疲れ」は禁物
  http://sankei.jp.msn.com/life/news/140317/bdy14031707180000-n1.htm
     mns 産経ニュース > ライフ > からだ 2014/03/17 
 長寿の秘訣は何か? 慶応義塾大学医学部の伊藤裕教授に依れば、「腸の寿命=人の寿命。如何に腸の老化を遅らせるかが、長生きのポイント」だと云う。

 具体的にどうすれば腸の老化を遅らせられるか?。キーワードは「怠けさせ過ぎない」「疲れさせ過ぎない」にあるという。
 「食事の時間帯が不規則だと腸の消化吸収運動に怠け癖が付く。また、食べ過ぎや食事を抜くと腸は緊張し、疲れてしまう。」 つまり、食事は「品数を多く、バランス良く、腹八分目」を心掛ける。寝る3時間位前に取り終え、腸に余計なダメージを与えないことが大切。

 適度な運動も腸の働きを助ける。息がはずむ程度のウオーキングなど少しきつめの運動習慣を付けることがお勧め。ただ、食後は腸に血液が集中するため、2〜3時間はゆっくり過ごす方が良い。
 その他、日常生活で過度なストレスをた溜めないことも腸の健康には欠かせない。現代人にとっては「腸の健康」こそが不老長寿の秘薬といえそうだ。

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2014/03/10
腸は老化のバロメーター(2)その不調、腸が原因
  http://sankei.jp.msn.com/life/news/140310/bdy14031008290000-n1.htm
     mns 産経ニュース > ライフ > からだ 2014/03/10 
 「肌は内臓の鏡」と云われるように、腸の不調はニキビやシミなど肌トラブルとして表れる。最近では神経や脳などにも影響することが分かってきた。

 『臓器の時間』(祥伝社新書)などの著書がある慶応義塾大学医学部の伊藤裕教授に依れば、「アルツハイマー病やパーキンソン病も腸の老化に起因するのではないかと云われている。」と話す。例えば、パーキンソン病の初期症状で多いのは腸の老化の指標でもある便秘。両者の関連性が研究され始めている。
 また、糖尿病性の認知症についても腸の老化との関係から解明が進んでいる。元々、「糖尿病の人は認知症を患いやすい」との研究報告は上がっていて、従来は糖尿病によって動脈硬化など血管障害が起こり、脳への血の巡りが悪くなることが原因と考えられてきたが、研究の結果、腸の機能が低下し、脳にうまく指令を出せなくなっていることが判明し、注目されている。

 その他、身近なところでは、おなかの状態が悪いとやる気が出なくなったり、イライラが増したりするのも腸から脳に伝わる指令が原因だという。

 我々人間は、脳ではなく腸に操られていると云えるのかもしれない・・・・・。

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2014/03/03
腸は老化のバロメーター(1)残り時間が寿命を決める
  http://sankei.jp.msn.com/life/news/140303/bdy14030308300000-n1.htm
     mns 産経ニュース > ライフ > からだ 2014/03/03 
 腸の老化を遅らせ、健康で長生きしませんか? 

 臓器にはそれぞれ寿命とも云える持ち時間がある。中でも腸は「最も老化しやすい臓器」であることが研究の結果、分かってきた。

 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と臓器の関係に詳しい慶応義塾大学医学部の伊藤裕教授に依れば、「がん抑制遺伝子の一つで、老化の指標とされるP16というタンパク質が一番早く検出されるのは腸。食物の消化吸収のため、長時間酷使されるので疲れるためでしょう。腸の残り時間は人の寿命を決めるようだ。」と指摘する。

 伊藤教授に依れば、従来は脳が起点となって各臓器に指令を出し、それに従って臓器が動くと考えられてきた。だが、近年は各臓器から脳に指令が届き、その情報に基づいて脳が全身に指令を出すことが分かってきているという。 「おなかの調子が悪いと不機嫌になるし、気力や体力も失せてくる。腸から脳に指令が伝わっている証拠です。」
 腸は臓器の中でも特に指令を多く出すため、その機能が衰え、脳に指令が行き届かなくなると、他の臓器に甚大な影響を与える。腸が人の寿命を左右すると云われる所以だ。

 この腸の老化を最も自覚しやすいのが便秘。歳を取ると殆どの人は便秘気味になってくる。おならや便が臭くなるのも老化の兆候。しかし、これらはあくまでも一部の症状にすぎない。

2014/02/25
アスピリンで大腸がんの前駆病変ポリープの再発リスクが減少
  http://www.qlifepro.com/news/20140225/aspirin-reduces-risk-of-recurrence-of-colorectal-cancer-precursor-lesions-polyps.html
     QLifePro > ニュース > 医療 2014/02/25
薬剤による大腸がん予防、臨床試験における国内初の成果
     独立行政法人国立がん研究センターと京都府立医科大学など全19施設の多施設共同研究グループが、2月13日に発表したところに依れば、解熱鎮痛薬や抗血小板薬として用いられる薬剤(アスピリン)による大腸がん予防につながる臨床試験を実施し、国内で初めて、その有効性を確認することに成功したという。

     これは第3次対がん総合戦略研究事業「がん化学予防剤の開発に関する基礎及び臨床研究」の研究グループによる研究成果で、その詳細は国際的な消化器病関連誌である「GUT」の1月31日付のオンライン版に掲載されている。
40%程度再発リスクが減少、非喫煙者では60%以上減少
     研究グループは、大腸がんの前駆病変である大腸ポリープ(腺腫)を内視鏡的に摘除した患者311人を対象に、低用量アスピリン腸溶解錠(100mg/日)又はプラセボを2年間投与し、二重盲検無作為化比較試験を実施。その再発リスクを検証した結果、アスピリン投与群では、プラセボ群に比べ大腸ポリープの再発リスクが約40%減少したことを確認。この結果は欧米人における報告結果とほぼ同等かそれ以上の効果を示すものであり、研究グループでは、アスピリンは日本人の大腸がん再発も抑制できる可能性が高いとみている。
     またサブグループ解析により、アスピリンの有効性は、喫煙者では示されず、非喫煙者で増強され、60%以上再発リスクを減少することも明らかとなった。尚、今回の臨床試験を通じ、アスピリンの副作用として懸念される出血などの重大な副作用はみられなかった。
大腸がんの予防法としての確立に期待
     大腸ガンの罹患率が比較的高い日本において、既に安全性の確立している廉価な既存薬の一つであるアスピリンにより、大腸ポリープの抑制効果が確認されたことは、新しいガン予防の方法として、医療経済面でも注目される成果である。
▼The preventive effects of low−dose enteric−coated aspirin tablets on the development of colorectal tumours in Asian patients: a randomised trial
  http://gut.bmj.com/content/early/2014/

2014/02/06
ぜんそく悪化の仕組み、マウスで解明…筑波大
  http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20140206-OYT8T00321.htm
     Yomiuri Online> 教育 > ニュース 2014/02/06
 筑波大学の渋谷彰教授(免疫学)らが、腸内細菌のバランスが崩れて喘息が悪化する仕組みをマウスを使った動物実験で突き止めたという。 善玉菌が減り悪玉菌が増えることが症状悪化の原因と判り、人の喘息治療への応用が期待される。

 人の腸内には500種類以上の細菌がいて、病原体の感染予防や栄養吸収などを行っている。この腸内細菌のバランスが崩れると喘息やアトピー性皮膚炎を引き起こすが、その仕組みは謎だった。
 実験は、マウスに5種類の抗生物質を其々与えた上で喘息の原因物質を吸入させて症状を比べたところ、症状がひどいマウスは、カビの一種「カンジダ」が異常に増える一方、乳酸菌などの善玉菌が減っていた。カンジダがつくる生理活性物質が血液や肺に広がり喘息を悪化させていた。
 カンジダを減らす抗菌剤を喘息のマウスに注射するなどしたところ、症状は軽くなった。今後、人でも同じような仕組みの症例があるか調べ、喘息の新治療法への可能性を探るという。

2014/02/04
太りやすい要因の一つは“腸内”にあった?
  http://www.sinkan.jp/news/index_4304.html
     新刊JP > 新刊JPニュース > 生活・実用 2014/02/04
 心身共に状態良く、生活習慣病などに罹らないためにも注目すべは「腸」で、腸内環境における腸内細菌の研究が盛んに行われ、1990年代に世界で年間100前後だった論文が、ここ2〜3年で年間1200以上も発表されていることからも判るように、健康的な生活を送るために「腸」が重要だといえる。
 『腸をダマせば身体はよくなる』(SBクリエイティブ/刊)の著者で“うんち博士”として腸や便の研究で知られる辨野義己氏が、正しい腸内環境の改善を行って健康的な生活をおくる方法として、腸内細菌のバランスの整え方や腸内細菌が喜ぶ生活習慣、ガンやインフルエンザ・花粉症・老化・うつ病などの予防法、腸の常識・非常識について解説する新刊。

 「大腸はあらゆる病気の発生源」といわれるほど、大腸は人間の臓器のなかで病気の種類が多いが、病気だけではなく、肥満にも影響を及ぼしている。2006年、イギリスの科学雑誌『ネイチャー』に掲載された「肥満に付随してみられるエネルギー回収能力の高い腸内細菌」という論文で、腸内細菌が肥満に関係していることが発表された。肥満は、癌・脳疾患・心臓疾患の三大疾病をはじめとした生活習慣病の引き金になるものなので、太らないように気を付けている人も多いだろう。
 人間の腸内細菌の約90%は、バクテロイデス類かファーミキューテス類のどちらかに属している。この論文を発表した研究チームが、肥満の人と痩せている人の腸内細菌の構成を調査したところ、肥満の人は痩せている人よりもファーミキューテス類が多く、バクテロイデス類が少ないことが判った。また、肥満の人を食事制限によって減量させたところ、ファーミキューテス類の腸内細菌が減少し、バクテロイデス類の腸内細菌が増加したことが判った。この研究チームは、ファーミキューテス類の細菌が増加し、バクテロイデス類の細菌が減少すると、食事からのエネルギー回収率が高くなると推測している。同じ食事を摂っても、エネルギー回収率が高い腸内細菌、ファーミキューテス類をバクテロイデス類よりも多く持つ人の方が肥満が促進されるというわけで、腸内細菌のタイプによって、大食いなのに痩せている、普通の人と同じ食事を摂ると太ってしまうという差が出るのだろう。
 「肥満が腸内細菌によって左右されるのだとしたら、近い将来、魔法のような痩せる薬が誕生し、生活習慣病の予防に大きく貢献することは間違いない」と、辨野氏は語る。更に研究が進み、腸内環境を決定づける腸内細菌について、解明されていくことになるはずだ。 腸内細菌が肥満に関係しているというのは新しい見方だが、病気に影響の大きい腸内環境を良い状態に保つことが健康的な生活を送ることにつながるのだろう。

2014/02/03
魚介類を食べるほど健康になる!? - 滋賀医大、24年間の追跡調査で解明
  http://news.mynavi.jp/news/2014/02/03/391/index.html
     マイナビニュース > テクノロジー > 医療/バイオ 2014/02/03 
 滋賀医大 社会医学講座の三浦克之教授(アジア疫学研究センター・センター長兼任、NIPPON DATA研究 研究代表者)や宮川尚子特任助手らの研究チームらが、欧州動脈硬化学会誌「Atherosclerosis」2月号に発表したところに依れば、厚生労働省研究班(指定研究)の「NIPPON DATA(ニッポンデータ)研究」の、国民栄養調査参加者を対象とした長期追跡研究NIPPON DATA80において、食事から摂取した「魚介類由来の脂肪酸」摂取が多い人ほど、長期間の循環器疾患死亡リスクが低いことが明らかになったという。

 NIPPON DATA80は、1980年に実施され無作為抽出された日本全国300地区の一般住民が対象で、30歳以上の成人男女の内、脳卒中や心筋梗塞などの既往歴のある者などを除外した9190人(男性4028人・女性5162人・平均年齢50.0歳)で、1980年〜2004年までの24年間にわたる追跡が行われた。
 24年の追跡期間中、879人が循環器疾患(脳卒中または心臓病)で死亡。魚介類に多く含まれる「長鎖n-3系多価不飽和脂肪酸」である「エイコサペンタエン酸(EPA)」と「ドコサヘキサエン酸(DHA)脂肪酸」の合計摂取量を4群に分け、最も少ない群の摂取量は1日0.42g(さんま1/4尾程度に相当)、最も多い群で1日1.72g(さんま1尾弱に相当)だったという。

 性別・年齢・食塩など他の栄養素摂取量などの交絡因子を調整した循環器疾患死亡リスクは、摂取量の最も少ない群を基準としたところ、最も多い群で20%低く、魚介類由来の脂肪酸摂取量が多いほど統計学的に有意に低くなった。1980年時点の年齢で30-59歳と60歳以上に分けて分析した結果、30-59歳の者において「魚介類由来脂肪酸」摂取量と循環器疾患死亡リスク、脳卒中死亡リスクとの関連がより強く認められたという。
 今回の対象者である日本人では、最も摂取量の少ない群でも米国の平均摂取量の約2倍を摂取していたが、これより更に多い摂取で循環器疾患死亡リスクが低くなることが示された。尚、日本人を対象とした20年以上にわたる長期間の調査は、今回が初めて。また今回、初めて日本で「魚介類由来脂肪酸」摂取が多いほど脳卒中死亡リスクが低くなることが示されたとしている。  毎日さんま1尾程度の魚介類から脂肪酸を摂取する「和食」は、将来の脳卒中や心臓病を予防できる可能性を示したとしている。

2014/01/30
レモンが脂肪肝防ぐ 三重大が発表、治療薬開発に期待
  http://apital.asahi.com/article/news/2014013000008.html
     朝日新聞 > apital > ニュース > 2014/01/30
 三重大大学院医学系研究科の田中利男教授らのグループが、飲料大手のポッカサッポロフード&ビバレッジ(名古屋市)との共同研究で、1月15日付けの英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版に発表したところに依れば、レモンの成分に脂肪肝を抑える働きがあるという。

 淡水魚のゼブラフィッシュに高脂肪食と共に、レモンの果汁や皮に含まれるポリフェノール成分「エリオシトリン」を与えた。餌に1%入れると血中の中性脂肪の濃度が、高脂肪食を与えなかった場合と同じ位まで抑えられた。ヒトの肝細胞を培養して脂質を加えた実験でも、同様に脂肪の蓄積を抑える効果があった。ヒトの肝細胞では、「エリオシトリン」を与えた際、細胞のエネルギーになるATP(アデノシン3リン酸)を作るミトコンドリアの働きが活性化していたという。

 エリオシトリンは、柑橘類の中でレモンに多く、ライムにも含まれるという。熱に強い性質がある一方で、ミカンには殆ど含まれていない。
突発性難聴、音楽聴かせ治療 愛知・生理研が発表
  http://apital.asahi.com/article/news/2014013000009.html
     朝日新聞 > apital > ニュース > 2014/01/30
 愛知県岡崎市の生理学研究所の岡本秀彦特任准教授(耳鼻科医、神経科学)らが1月29日付けの英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版に発表したところに依れば、突発性難聴で片側の耳が聞こえ難くなった患者に音楽を聴かせることで機能回復を促し、症状を改善することに成功したという。

 突発性難聴は、片側の耳で発症し、原因は不明。主にステロイドを点滴する治療が用いられるが、2〜3割の人は回復しないという病気。
 今回の研究は、中程度の症状でステロイド治療をしている発症直後の患者22人を対象に実施。治療を続けながら、正常な耳に耳栓をして聞こえない状態にする一方、難聴の耳に1日約6時間、ヘッドホンで適度な音量の音楽を聴かせた。音域が広く、長時間聴くのに苦にならないようクラシック音楽を選んで10日ほど続けて、聴力を調べると全員の難聴側の耳の聴力が一定以上は回復した。脳の反応を調べても効果がみてとれた。 難聴の耳に対応する脳部位が再活性化した可能性があるという。

 岡本特任准教授らによると、片側の耳が聞こえ難くなると、そちら側から脳への信号が少なくなり、脳は正常な側の耳ばかりを使うようになるため、難聴の耳は使われにくくなり、さらに機能が低下する悪循環になるという。慢性化した人や重度の患者への効果は不明だが、安価で副作用がない治療法になる可能性があるという。

2014/01/25
天気が悪くなるとリウマチが痛むのには科学的な根拠があった - 京大
  http://news.mynavi.jp/news/2014/01/25/024/index.html
     マイナビニュース > テクノロジー > 医療/バイオ 2014/01/25 
 京大 医学研究科附属 ゲノム医学センターの寺尾知可史 特定助教、同・病院 リウマチセンターの橋本求 特定助教らの共同研究チームが、米国東部時間1月15日付けで米オンライン科学誌「PLoS ONE」に発表したところに依れば、同大学の医学部附属病院に通院しているリウマチ患者のデータベース「KURAMA(Kyoto University Rheumatoid Arthritis Management Alliance)コホート」と、気象庁がホームページにて公開している気象統計情報(気圧、気温、湿度)との相関を統計学的に解析し、同患者の関節の腫れや痛みの指標と、気象データの「気圧」との間に、負の相関が見られる(気圧が低いほど、関節の腫れや痛みの指標が悪化する)ことを見出したという。

 関節リウマチは、関節に炎症が起こり腫れて痛む病気で、女性に多く、全人口の約1%が罹患し、日本全国でも70万人の患者がいるとされる(毎年1万5000人が新たに発病しているという)。進行すると関節が変形し使えなくなってしまうため、患者の日常生活に重大な支障を来してしまい、QOLが大きく下がってしまう病気である。
 原因はまだ十分には解明されていないが、自分の体の一部にも関わらず、免疫系が関節を外敵と間違って攻撃してしまうことが原因とされている。但し、近年になり、腫瘍壊死因子「TNF-α(Tumor necrosis factor-α)」という炎症を引き起こす物質が関わっていることが同定されたことから、治療法が大きく進展し、TNF-αをターゲットとした治療薬(生物学的製剤)が既に利用され、治療成績が目覚ましく進歩してきている。

 関節リウマチ患者の間では、昔から「天気が悪くなるとリウマチが悪化する」とか「リウマチの痛みが悪化することで、これから天気が悪くなるのが判る。」という実感があることは、よく知られていた。しかし、単なる個々人の実感だけなのか、統計学的に見た時に、気象との相関が事実として見られるのかは、これまでに研究されたことがなかった。
 研究チームは、KURAMAコホートに登録されている関節リウマチ患者の臨床データと、気象庁の気象データとの相関を解析することにし、評価回数の多い患者を抜き出し、同一患者における関節症状の各要素と、気象における各要素との相関を調べた結果、以下の4点が判った。この結果は、リウマチ患者の実感ともよく合致するものだという。
    1. リウマチ患者の関節の腫れや痛みの指標と、気象データの内の「気圧」とは統計学的に負に相関する。
       (気圧が低いほど、関節リウマチの腫れや痛みの指標が悪化する)。
    2. 「湿度」も相関するが、「気圧」は「湿度」「気温」の影響を加味しても相関する。
       「気温」との間には相関が見られなかったという。
    3. リウマチの評価日から見て、3日前の「気圧」が最もよく相関する。
    4. 血液検査の炎症を表す数値との間には、相関が見られない。

2014/01/24
ヨーグルト効果で腸内年齢が20歳若返る?
  http://dot.asahi.com/wa/2014011700046.html
     dot. > 週刊朝日記事 2014/01/24
 腸内細菌を40年以上研究している理化学研究所イノベーション推進センターの辨野義己(べんのよしみ)氏は、ヨーグルトを食べるようになって2年で腸内年齢が20歳も若返ったという。

 食事内容は、
  朝が、納豆・野菜サラダ・海藻(特にメカブ)とヨーグルト。
  昼は、米を軽めに、海藻・野菜の煮物・ヨーグルト。
  夜は、肉より魚が多めで、午後8時迄に食べ終える。

 ヨーグルトの摂取量を1日50gから始め、徐々に500gまで増やした結果、2年後には体重が72Kgに減り、体脂肪率21%・中性脂肪値も見事160になったという。
 特に、変化したが便。「バナナうんち」、色は黄から黄褐色でバナナの形。これが2〜3本、練り歯磨きの硬さ。
 但し、ヨーグルトだけの効果では無い。ヨーグルトだけ食べても駄目。食物繊維を多く海藻や野菜をしっかり摂ること。 「食べることは生きること」よりも「出すことこそ生きること」か。積極的に乳酸菌やビフィズス菌を摂り、腸内環境をコントロールしてすっきりと便を出した。

2014/01/11
閉経後の女性 乳がんと肥満の予防にトマトがオススメ
  http://www.qlifepro.com/news/20140111/tomatoes-are-recommended-in-the-prevention-of-menopausal-women-breast-cancer-and-obesity.html
     QLifePro > ニュース > 健康小町 2014/01/11
乳がんの予防の一つは、肥満の予防。関連ホルモンに働きかけるのは何??
     乳ガンは、アジア圏の女性よりも、欧米女性の方が罹る確率が高いことが知られている。この違いは、アジア女性の方が大豆タンパク質の摂取量が多いことが要因の一つだとする調査報告がされており、これは大豆に含まれるイソフラボンが、閉経後に減少する女性ホルモンの働きを補うという考えです。
     イソフラボンの働きの一つに、血糖と脂肪をコントロールするホルモン「アディポネクチン」を上昇させる。トマトに含まれるリコピンにも同じような効果があることから、米ラントガーズ大学の研究チームでは、トマトも閉経後の女性の乳がん予防に効果的ではないかと考え、「大豆たっぷり食」と「トマトたっぷり食」を食べ比べた実験により、「トマトたっぷり食」でも、健康の維持増進を期待できる効果が見られることを確認したという。
乳がんリスクは、肥満になるとアップ
     閉経を迎えた女性のBMIが高くなるに従い、乳ガンに罹るリスクも高くなる。つまり中年太りが進んでくると乳がんリスクも高くなることが知られている。 閉経によりホルモンのバランスが変化し、更に太り易くなる。

     調査では、閉経後の70人の女性に、1日のリコピン摂取が25mg(完熟トマトで500g相当)になる「トマトたっぷり食」、40gの大豆タンパク質を含む「大豆たっぷり食」を摂ってもらった。

実はトマトの方が効果的だった?
     その結果、トマトたっぷり食を食べていると、血糖と脂肪をコントロールするホルモン「アディポネクチン」が9%増加した。この効果は、BMIが低い女性の方で、13%とより高い割合で見られた。しかし、大豆たっぷり食では、全体ではアディポネクチンが9%減、BMIが低い女性では11%減となった。このことから、閉経後の女性の「アディポネクチン」を増加させるには、トマトがより効果的ではないかと結論づけた。
     この成果は、僅か10週間の実験でも数値に変化が表れたことから、短期間で効果の見られる食事として注目されている。日本でも手軽に手に入るトマト、以前はサラダが主流でしたが、最近ではスープやおでんなど、暖かい料理も沢山紹介されているので、年間を通じて沢山トマトを食べたいものですね。
▼Effects of Tomato and Soy on Serum Adipokine Concentrations in Postmenopausal Women at Increased Breast Cancer Risk
  http://press.endocrine.org/doi/abs/10.1210/jc.2013-3222

2014/01/07
原因はトシだけじゃない 肥満は耳が遠くなるリスクを上げる
  http://www.qlifepro.com/news/20140107/cause-increase-hearing-risk-obesity-not-only-toshi.html
     QLifePro > ニュース > 健康小町 2014/01/07
 耳が遠くなる原因は何ですか? 「歳をとること」以外に肥満の要因が考えられることが、Brigham and Women’s HospitalのGary C. Curhan氏らの調査から分かったという。

 分析の対象は、1989年〜2009年の間に集められた女性68,421人のデータ。体型と聴力低下の関係を調べるため、BMI、ウェストの値、運動習慣、そして耳が遠くなったという自己申告情報に着目した。

肥満の度合いが上がると耳が遠くなるリスクも上がる
     BMIが高くなればなるほど、耳が遠くなる人の割合が増えることが判った。
    BMIが30−34の人と、BMIがこれよりも低い人を比べた結果は、耳が遠くなった人の割合が17%高くなっていた。又、BMIが25以上の人と、40以上の人を比較した場合は、BMI40以上、肥満体型の人で耳が遠くなる割合が40%も高くなっていたという。
     更に、この関係はウェストの値にも現れていた。ウェストが71cm以下の人と88cm以上の人を比べると、耳が遠くなるリスクは、27%アップしていたという。又、ウェストが80〜88cmの人と、88cm以上の人を比べると、ウェストサイズが大きい人の方が、耳が遠くなる割合が高くなっていたことから、肥満の度合いと耳が遠くなるリスクも関係していると判断された。
体型コントロールのために運動すれば、聴力も守ることができそう
     週に2時間又はそれ以上ウォーキングをする習慣がある人は、耳が遠くなるリスクが低くなることも分かったという。
    運動習慣が、肥満のコントロールに有効なことは言うまでもなく、今回の調査では、運動を行って体型を管理していくことで、耳が遠くなるリスクも同時に下げられる可能性があることが分かった。健康に良いとされる運動習慣や体型の管理は、体中の様々なところにメリットがあるようです。
▼Body Mass Index, Waist Circumference, Physical Activity, and Risk of Hearing Loss in Women
  http://www.amjmed.com/article/S0002-9343%2813%2900673-6/abstract

2014/01/06
明治、LB81乳酸菌にアンチエイジング効果
  http://www.kenko-media.com/health_idst/008409.html
     健康メディア.com > 企業ニュース 2014/01/06
 (株)明治は、2011年より仏パスツール研究所とLB81乳酸菌を対象に共同研究を進めており、これまで乳酸菌は主に腸内細菌に直接作用して善玉菌の増殖を促進し、悪玉菌の増殖を防ぐことで腸内細菌叢のバランス(腸内フローラ)を改善し、便秘や下痢の解消などの作用が得られるとされていた。これらのパスツール研究所との共同研究により今回、LB81乳酸菌が全身のアンチエイジング効果に寄与する可能性があることを発見したという。

 今回の共同研究での機能に加え、新たにLB81乳酸菌が腸管内に分布する免疫細胞に働きかけ、その細胞の老化を防ぐと共に腸の炎症を抑え、腸管バリア機能も向上させることを確認した。

 腸管内の免疫細胞の老化や腸管バリア機能の低下は、腸内フローラのバランスを崩して腸の老化を引き起こし、様々な疾病の原因になるため、LB81乳酸菌にはこうした疾病を予防し、全身のアンチエイジング効果に寄与する可能性があるとしている。
 LB81乳酸菌を使用した『明治ブルガリアヨーグルトLB81アクティブプラスザクロ&赤ぶどう/プルーン&いちじく』を3月24日より発売する予定だという。

2014/01/04
海外産ハチミツにご用心 花の中毒物質でメマイ・血圧低下
  http://apital.asahi.com/article/news/2014010600008.html
     朝日新聞 > apital > ニュース > 2014/01/04
 国立国際医療研究センター病院(東京都新宿区)が専門誌に報告したところに依れば、東京都内に住む60歳代の女性が、東南アジアで購入した蜂蜜をお湯に溶かして飲み、30分後、呼吸困難や視覚異常などの状態に陥り、数時間後には歩けなくなり、救急車を呼んだ。嘔吐や下痢は無く、病院で治療を受け回復し、翌日退院した。食べた蜂蜜の産地は不明だった。
 ヘルシーな印象が強い蜂蜜だが、海外産の中には稀に中毒を起こすものがあるという。

 蜂蜜には、ツツジの仲間が持つ中毒物質グラヤノトキシンが入っていることがあり、茶さじ数杯程度でメマイ・血圧低下・心拍の異常などを起こす。野生の蜂蜜を食べる習慣があるトルコの黒海沿岸部での発生が多く「マッドハニー病」と呼ばれ、患者数の統計は無いが、世界中で症例報告があり、トルコ等で生産された蜂蜜が、流通の国際化によって世界各地に広がっていると考えられている。
 日本でも、1966年に長野県で集団中毒があったという報告しかないが、海外旅行やネット通販の普及などで今後増える可能性がある。欧州でも研究者が「近年、ネット通販でグラヤノトキシンを含む蜂蜜などが売られている」と警鐘を鳴らしている。

 蜂蜜を食べた数時間後に気分が悪くなったら、早めに病院に行き「蜂蜜を食べた」と医師に告げることだという。

2014/01/03
インフルの季節、乳酸菌飲料PR 効用うたわず工夫
  http://apital.asahi.com/article/news/2014010600009.html
     朝日新聞 > apital > ニュース > 2014/01/03
 インフルエンザの季節を迎え、乳酸菌を含んだ飲料の市場が活気づいている。予防などに「効き目」があると注目されているためで、でも商品の効能や効果を謳うことは薬事法で禁止されているため、各社は売り込みに工夫を凝らしている。

 「ヨーグルトR-1」は、明治が2009年12月に発売。乳酸菌の整腸作用はよく知られているが、「R-1」は、ウイルスと闘う免疫細胞を活性化するとされる「1073R-1乳酸菌」を含む。2012年頃からTVで、「効き目」が取り上げられて評判に。2012年度は2010年度の約20倍も売れたという。
 キリンビバレッジは、2013年12月、「プラズマ乳酸菌」シリーズを大幅に拡充。「風邪や受験の季節を意識して発売時期を決めた」(広報)。シリーズの炭酸飲料「守って!力水」は「受験生を応援」とPRする。
 カルピスは、2013年9月、乳性飲料「守る働く乳酸菌」を売り出した。
 両社は、効果や効能は直接PRしていないが、乳酸菌の研究結果はホームページなどで積極的に紹介している。

 ヤクルト本社は、2013年9月、22年ぶりにリニューアルした「Newヤクルト」の価格を引き上げ、乳酸菌の量を33%増やした。乳酸菌シロタ株には、免疫を高める効果があるという。競合他社の相次ぐ参入を、「この分野への関心が高まり、商品力が評価されるよい機会になる」と歓迎している。

  • 明治「ヨーグルトR-1」・・・強さ引き出す乳酸菌
  • キリンビバレッジ「キリン 守って!力水」・・・休めない受験生に向けた「応援炭酸」
  • カルピス「守る働く乳酸菌」・・・「カラダの中から、より強く」
  • ヤクルト本社「Newヤクルト」・・・「悪い菌を減らす乳酸菌 シロタ株が200億個」
  • 伊藤園「朝のYooフェカリス菌1000」・・・「毎朝、おいしく手軽にお飲みいただける乳酸菌入り清涼飲料」
  • カゴメ「植物性乳酸菌ラブレ プレーン」・・・「腸で生きぬく力が強い」


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