とし坊 の読んどきゃ良かった記事情報 Back No.19
主に、おなかに関する記事情報を集めています。
 Menu 

【お願い】
 著作権の関係でBiztechNewsやMSN Journal等の詳細記事へのHyper−Linkの設定は行っておりません。よって、お手数ですが、該当サイトの「記事検索」機能をお使い頂き、「記事タイトル」からキーワードを選んでいただくか、併記していますURL情報を利用していただき、当該記事を検索して頂ければ幸いです。



最新の記事情報」のページヘ


2006/06/29
「愛のホルモン」で夫婦間ストレスが減少 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060703hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/06/29
 米エモリー大学(ジョージア州)精神学行動科学のBeate Ditzen氏らが、ピッツバーグで開催された国際神経内分泌学会で報告したところによれば、「love hormone(愛のホルモン)」と呼ばれるオキシトシンに、夫婦げんかを鎮める効果があるという。

 オキシトシンは、脳で産生され下垂体から分泌されるホルモンで、人を信じる能力や互いをいたわる能力に関わりがあるとされているが、緊迫した状況でのストレスを軽減させるはたらきもあることが示された。

▼原文
 :Spray Away That Marital Stress, Researcher Suggests


2006/06/28
クルミ:食べて健康に/メラトニンで抗加齢(その1・2)
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060628ddm013100002000c.html
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060628ddm013100125000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/06/28 
 クルミは、そのまま食べることはあまりないが、最近動脈硬化など生活習慣病の予防効果が科学的な研究で分かり、注目されている。
◇「頭、よくなる油」豊富
 他のナッツ類に比べて、α(アルファ)−リノレン酸という不飽和脂肪酸が豊富
◇血液サラサラ
 クルミには動脈硬化を防いだり、悪玉コレステロールを減らす効果のあることが分かってきた。現代人の食生活で不足しがちなn−3系油の補充にクルミが役立つ。
◇コレステロール低下
 米国FDA(食品医薬品局)は、2年前、「42g/日(殻付きで7〜8個分)のクルミの摂取で心臓疾患のリスクを減らす」との健康強調表示を認ている。

◇ペーストあれば便利−−「ユリス麻布十番」総料理長・多田鐸介さんに聞く
 クルミにはホルモンの一種で抗酸化作用をもつメラトニンも含まれる。
 家庭料理でクルミを使う場合は、ペーストを作っておくと便利。
 「クルミのペーストは介護食にも向く。


2006/06/26
毎日のコーヒーが、アルコール性肝硬変を防ぐ
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/426833
   ----日経ヘルス Topics 2006/06/26 
 健康保険会社「カイザー・パーマネンテ」の研究部門(カリフォルニア州)のアラン・クラツキーらが、12,500人を対象にコーヒーがアルコール性肝硬変に与える影響を調査した結果を、雑誌「内科学紀要」(Archives of Internal Medicine )に発表したところによれば、1杯のコ−ヒ−がアルコール性肝硬変になるリスクを20%下げていることがわかったという。

2006/06/24
専門展「サプリ&機能性食品2006」で名古屋大学大学院教授の大澤俊彦氏が講演
    植物由来の抗酸化・解毒成分のエビデンスを紹介
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/426830
   ----日経ヘルス  サプリ&機能性食品 2006/06/24 
 「サプリ&機能性食品2006」の専門フォーラムで名古屋大学大学院生命農学研究科教授の大澤俊彦氏が「植物素材による解毒と抗酸化」と題した講演を行った。

 重金属の排出を促すような解毒ルートだけでなく、肝臓のグルタチオンSトランスフェラーゼ(GST)などの解毒酵素による“毒を消す”解毒ルートが体内で重要だと述べた。
 この解毒酵素を強く誘導するポリフェノールの配糖体などの植物性成分として、「ゴマ由来のセサミノール配糖体」、「ウコン由来のクルクミン」、「アブラナ科野菜抽出物」、「パパイヤ、アボガド、かんきつ類、リンゴなどの果実」などによるGST活性化データを示した。
 同じカロリーで「肉や乳製品中心の食事」から、「野菜・果物中心の食事」へと食事内容を変えた場合に、尿中に排出される遺伝子酸化分解物8-OHdGが1/3に減った例を示した。
 老化、生活習慣病、炎症などを防ぐために、活性酸素やフリーラジカルを消去する体内のレドックス系を維持することが重要。
 抗酸化物質、抗酸化ビタミンなどを、複数摂取してレドックス系を維持することが重要で、そのためには、解毒・抗酸化ともに、野菜や果実などの植物性成分が注目されるようだ。

専門展「サプリ&機能性食品2006」で国立健康・栄養研究所理事長の渡邊昌氏が基調講演
「サプリは薬ではない、頼りすぎず、食事に注意を/進むファイトケミカル研究、症状と成分の相関も徐々に解明」
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/426829
   ----日経ヘルス  サプリ&機能性食品 2006/06/24 
 「サプリ&機能性食品2006」で国立健康・栄養研究所理事長の渡邊昌氏が基調講演食を行い、「食」についての正しい知識をもつことの重要性を訴えた。

 食物が体に与える影響として、ファイトケミカル(ポリフェノールやカロチノイドなど、生活習慣病やガン予防に役立つとされている植物性成分)についての最新情報を紹介。
 野菜や果物に含まれるカロチンやイソフラボン、含硫化合物など約50種類の成分の摂取量と、肥満、糖尿病、高血圧、うつ病といった病気との相関を調べた。

相関例:
・カロチン類は、とるほど肥満のリスクを高めるが、カテキンは減らす方に働く。
・ケルセチンは、うつ病のリスクを減らす傾向がある。
・ファイトケミカルといえど全てて“効く”わけではなく、どんな疾病に対してもリスク軽減に有効だったのは、イソフラボンだけだったという。

 一人一人がこうした情報を知って、食生活に生かして、「100歳まで元気で生きて、コロっといく」ことを目指そうと呼びかけた。

BSE:ヤコブ病、潜伏期間50年超も−−ロンドン大研究
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060624dde041100019000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/06/24 
 英ロンドン大などのチームが、24日付の英医学誌ランセットに発表したところによれば、牛海綿状脳症(BSE)の牛を食べて発病するとされる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病は、感染から発病までの潜伏期間が、長い人で50年を超す可能性があるという。
 変異型ヤコブ病の患者に共通する遺伝的特徴があり、現在の変異型患者は潜伏期間が特に短い人である。牛から人へ種をこえた感染の影響を考えると、潜伏期間は個人の遺伝的特徴に左右されるため、50年よりさらに長い期間を経て患者が増える可能性があるという。

2006/06/23
リスク調整しても癌生存率に大きな格差 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200606/500759.html
     日経メディカル オンラインReport 2006/06/23 
 肺癌5年生存率に43.5〜18.3%と2倍の開き

 厚生労働省の研究班がこのほどまとめた調査結果によれば、全国がん(成人病)センター協議会加盟施設における4種類の癌(胃癌、肺癌、乳癌、結腸癌)の5年生存率によると、3つの要素によってリスク調整を行っても、その成績に大きな格差があることが分かったという。

 【調査対象施設一覧】(30施設)

国立病院機構北海道がんセンター/青森県立中央病院/岩手県立中央病院/宮城県立がんセンター/山形県立がん・生活習慣病センター/栃木県立がんセンター/茨城県立中央病院/群馬県立がんセンター/埼玉県立がんセンター/国立がんセンター東病院/千葉県がんセンター/神奈川県立がんセンター/国立がんセンター中央病院/癌研究会有明病院/東京都立駒込病院/新潟県立がんセンター新潟病院/静岡県立静岡がんセンター/愛知県がんセンター/国立病院機構名古屋医療センター/福井県立病院/滋賀県立成人病センター/大阪府立成人病センター/国立病院機構大阪医療センター/兵庫県立成人病センター/国立病院機構呉医療センター/国立病院機構四国がんセンター/国立病院機構九州がんセンター/富山県立中央病院/山口県立総合医療センター/佐賀県立病院好生館

2006/06/22
しわの多い喫煙者は肺疾患のリスク大 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060622hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/06/22
 英王立 Devon & Exeter病院のBipen Patel博士が、医学誌「Thorax」オンライン版6月14日号に発表した研究によると、顔にしわの多い中高年喫煙者は、しわの少ない喫煙者に比べ、慢性閉塞性肺疾患(COPD)にかかる可能性が5倍であるという。

▼原文
 :Extra Wrinkles a Bad Sign for Smokers

コーヒーが肝硬変リスクを軽減 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060622hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/06/22
 米国の非営利医療保険組織Kaiser Permanenteの研究グループが、米医学誌「Archives of Internal Medicine」6月12日号に発表したところによれば、コーヒーを飲むことで、飲酒による肝疾患を予防できる可能性があるという。
 1978〜1985年の検査時に肝疾患が無く、アルコール、茶、コーヒーの消費量に関する情報が得られた125,000人余りのデータを分析したところ、1杯/日 コーヒーを飲んでいた集団は、アルコールによる肝硬変の発症率が22%少なかったというものだが、研究を率いたKlatsky博士は、肝疾患は大量飲酒に起因する多数の問題の一つにすぎないので、あくまでも飲酒は控えるべきだと述べている。

▼原文
 :Coffee May Cut Cirrhosis Risk

コクランレビューの日本語訳が閲覧可能に 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200606/500746.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/06/22 
 診療ガイドラインのデータベース・Mindsのウェブサイト(http://minds.jcqhc.or.jp/)で、6月19日よりコクラン・レビューの抄録の日本語訳が見られるようになった。
 医学文献のシステマティック・レビューを行う国際的な団体であるコクラン共同計画が作成しているコクラン・レビューは、質の高いシステマティック・レビューとして定評がある。このデータベースであるコクランライブラリーは年4回改訂されるが、今回掲載されたのは2005年第4 版の日本語訳。尚、閲覧にはユーザー登録(無料)が必要。

 ▽ 財団法人日本医療機能評価機構の医療情報サービス・Minds
    http://minds.jcqhc.or.jp/


2006/06/21
アレルギー反応引き金引く細胞、理研チーム突き止める
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060621ik01.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/06/21 
 理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの久保允人(まさと)氏らの研究グループが、21日発行の米科学誌「イミュニティ」6月号に発表したところによれば、アレルギー反応の引き金を引く役割を果たしている細胞の存在をマウスを使った実験で突き止めた。
 その細胞とは、血液中に存在するものの、その機能がはっきりしなかった「記憶型T細胞」で、この記憶型T細胞は体内に入ってきた異物の刺激により、免疫グロブリンE(IgE)を作るよう指示を出す役目のたんぱく質(インターロイキン4)を産生し、アレルギー反応の引き金を引いているとしている。

2006/06/19
【臨床講座】中高年女性を診る・連載第11回「女性に多い“健康オタク”」
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/tanaka/200606/500721.html
     日経メディカル オンライン連載 2006/06/19 
 特に、みのもんた氏がゲスト医師と健康法を伝授するお昼の番組は人気があり、女性に多い“健康オタク”への影響力が大きい。
コレステロール値による食事療法は女性には不向き
 この4月に出版されたこの番組本にも紹介されている「コレステロールの多い食材を健康食に変える食べ方」で、「最近の研究で、卵を1日1〜2個食べるとコレステロール値の上昇が抑えられ、動脈硬化、高脂血症、脂肪肝の予防になる。」と書かれている。
 一方で、臨床の現場行われている「卵はコレステロールを多く含むので、値が高めの人は、朝、卵を1個食べたら、その後は卵や内臓を含む食品(ししゃも、うに、しらすなど)などのコレステロールの多い食品は極力避けるように」という食事指導は、本当に有益なのだろうか?

 コレステロール値を目安にした食事療法は、女性には不向きであるという。その理由は、女性の高コレステロール血症の多くが、急激なエストロゲンの低下によるものだから。

食事指導で心筋梗塞の発症が増える?
 高コレステロール血症について約5000人を6年間追跡調査した結果、調査開始時に食事指導をしていた群が、しなかった群に比べて2.87倍も心筋梗塞の発症が増えたことがあった.。その理由は、バターをやめてマーガリンにすることを勧めたため、リノール酸やトランス酸摂取が増えたことや、強力なコレステロール制限により卵を食べた人は魚を食べなかったことという事実があり、このような事例から、コレステロール制限の食事指導は、EPAやDHAの豊富な魚の摂取を減らすことになるため、逆効果になる可能性があることを示している。

 中高年女性には“健康オタク”が多いことを念頭に置き、血液検査などで大きな変化が見られた時は、特に食材の過剰や行き過ぎた制限について、問診すると共に、バランスのよい食生活の重要性を繰り返し伝える必要があるが、そのためには、医師自身も正しい食生活の知識をもっていなければならないと結んでいる。


2006/06/17
[解説]がん対策基本法が成立
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060617ik01.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/06/17 
▽患者情報の共有推進 医療格差解消に期待
 日本のどこでも、高度ながん治療を受けられる体制の実現を目指す「がん対策基本法」が16日に成立した。

 新法は、国が患者や家族、有識者の意見を聞いたうえで、がんに関する基本計画を策定するよう義務付けた。 「情報の収集提供体制の整備」も規定された。生存率など基本的なデータを集めるために、患者の氏名や生年月日とともに治療経過を一元的に記録する「がん登録」の推進を事実上、定めたものだ。
 新法は、患者の心身の痛みを取り除く「緩和ケア」についても、「患者の状況に応じて早期から適切に行われるようにする」と定めている。
 法律は出来たが、どれだけ実効性のある対策が実現されるのかは、行政や医療現場の取り組みにかかっている。

▽医療現場も「構造改革」を 「肺」など欧米型がん急増
 新法は、専門医の育成もうたうが、実力ある医師を短期間で増やすのは困難だ。効果的な研修制度を整えると同時に、現場の意識改革も求められる。


2006/06/16
寄生虫を駆除してもアトピーは増えない 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200606/500716.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/06/16 
 回虫、鞭虫、鉤虫といった腸内寄生虫の感染者が多い国ではアレルギー性疾患の有病率が低いことから、寄生虫感染とアレルギーは逆相関関係にあるといわれていたが、Lancet誌2006年5月13日号に報告されたエクアドルのPedro Vicente Maldonado病院のPhilip J Cooper氏らの研究によれば、エクアドルの小学生を対象に、駆虫を実施したうえでアトピーとアレルギーの有病率を調べたところ、実験開始前と差がみられないことが判ったという。

2006/06/15
ファイトケミカル:「第7の栄養素」 がん予防、アレルギー改善の力秘め
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060615ddm013100164000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/06/15 
 野菜や果物に含まれる植物性化学物質「ファイトケミカル」は、最近の研究からがん予防やアレルギーの改善にも役立つことが確認されており、「第7の栄養素」と言われるている。 そのファイトケミカルのパワーと食生活への上手な取り入れ方についての解説記事。

◇淡色野菜や果物に約1万種
 従来、栄養素といえばタンパク質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルの五つを指したが、食物繊維に続く7番目の栄養素として「ファイトケミカル」が浮上している。

 キャベツ、タマネギ、ダイコンなどの淡色野菜やバナナ、パイナップルなどの果物に多く含まれ、代表的なものはアントシアニン、カテキン、大豆イソフラボンなどで、約1万種類あるといわれ、病気そのものを予防したり改善する力が有ることが判ってきている。

◇白血球を増やし活性化
抗がん剤と同じ効果を示す野菜  白血球は、体内に侵入した異物やがん細胞、ウイルスなどを殺したり弱める働きがある。植物の中には、この白血球の動きを高める成分が含まれていることが判ってきた。

 野菜としては、ニンニクやシソ、タマネギ、ショウガ、キャベツ、長ネギ、果物としては、リンゴ、キウイ、パイナップル、レモンなどが白血球数を増やす。
 キャベツやナス、ダイコン、ホウレンソウなどの野菜は、白血球に含まれるTNF(腫瘍壊死因子)を増やし、その濃度は抗がん剤やインターフェロンよりも高くなることが判明した。

 果物もバナナ、スイカ、パイナップル、ブドウなどが白血球を活性化する力がある。
 要は、野菜・果物を沢山食べることで、白血球を活性化して「がん」は勿論、高脂血症や動脈硬化、糖尿病等の生活習慣病や肝臓病、アレルギー疾患にも効果が期待できるということのようだ。

 ◇摂取に便利な常備菜を
 ファイトケミカルを十分に摂るには、淡色野菜をゆでたり炒めたりして食べ易くし、摂取量を増やすことが大切。また量だけでなく食べる種類を増やすことも重要だ。


 上記の記事にも紹介されている「ファイトケミカル」を、毎日確実に沢山摂るための秘訣が紹介されています。
コマーシャル画像です!

2006/06/13
ビールに前立腺がん予防効果 1日17本飲めば 米大学
  http://www.asahi.com/health/news/JJT200606130002.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/06/13 
 米オレゴン州立大学の研究チームは、ビール原料のホップに含まれる化学物質「キサントフモール」に、前立腺がんの予防効果があるとの研究成果を発表した。
 ただ、研究チームのエミリー・ホー助教授によれば、実験で効果があったのと同量のキサントフモールを摂取するには、1日17本以上のビールを飲む必要があり、ビールによる摂取は非現実的だが、キサントフモールを抽出した錠剤や効果を強化したビールが開発される可能性はあるという。

2006/06/12
果物は切っても保存しても栄養価値は意外と長持ち
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/426768
   ----日経ヘルス Topics 2006/06/12 
 雑誌「農業と食品化学」(Journal of Agriculture and Food Chemistry )2006年6月14日号に発表された、カリフォルニア大学デービス校のアデル・カデール教授らの研究によれば、新鮮なパイナップル、マンゴ、カンタロープ(マスクメロンの一種)、スイカ、イチゴ、キウイを使った実験で、いずれの果物も、摂氏5度の冷蔵庫に9日間保存した場合、切ったり、袋に入れておいた場合でも、ビタミンCやその他の抗酸化作用のある物質は失われておらず、栄養価値に変化はなかったという。
健やかに老いる:広がるアンチエイジング/下
   カギは適度な運動 食事バランスよく 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060612ddm013100051000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/06/11 
 ◇高齢者対象の筋トレ、医療費上昇率を抑制
 「健康で長寿」のカギの一つが適度な運動だ。
 筑波大の久野譜也助教授(スポーツ医学)らの研究グループによれば、高齢者約150人を対象に継続的なトレーニング(ウオーキングや、筋力トレーニングを2回/週、約1時間/日のペース)を続けてもらい、筋トレを 2回/週 続けたグループ(平均年齢65.2歳)は、腰の筋肉(大腰筋)量が平均で9.5%増加した。
 その結果、年間医療費の上昇率において、トレーニングをしなかった村民(平均年齢68.4歳)は63%も上昇したが、トレーニングを続けたグループ(平均年齢65.2歳)の上昇率は、97年から2年間で17%だったという。

 ◇動物性脂肪取り過ぎ、血管老化加速の恐れ
 『人は血管とともに老いる』という言葉があり、健康長寿には、血管をしなやかに若く保つことが不可欠だが、食生活も重要。ある食品が良いと聞くとそれだけ食べ続けるなど、情報に踊らされている人が多いので、動物性脂肪を摂り過ぎないようにバランスよい食事を心がける必要がある。

 ◇暮らしぶり変わり、揺らぐ長寿県・沖縄
 「全国一の長寿県」の沖縄県の地位が揺らいでいる。02年発表の都道府県別の平均寿命の順位で男性は26位となり、全国平均からも下回った原因は、若い世代において料理の手間を嫌い、外食に頼り、油の使用量も増え、ゴーヤが嫌いな子どもが多くなった。またかつては農作業が良い運動になったが、都市化で、仕事で体を動かすことが減った。地域の人々が互いの健康を気遣う風習も薄れてしまったという。


2006/06/11
アトピー:1歳までにネコ、ウサギ室内飼いでリスク増?−−国立成育医療センター調査
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060611ddm041100035000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/06/11 
 アレルギー性疾患の発症は、子どもが生まれて早い時期における家庭でのペット飼育と関係が有るとされているが、国立成育医療センター研究所の 松本健治・アレルギー研究室長らが、昨年1月 広島市内の小学校137校の2年生11,173人の保護者にアンケートを依頼し、1歳になるまでのペット飼育歴やアレルギーの有無などについて、9974人から回答を得た結果を分析したところ、1歳になるまでにネコやウサギを飼っていた家庭の子どもは、アトピー性皮膚炎になるリスクの高いことが分かったという。
 松本健治・アレルギー研究室長によれば、「アレルギー性疾患の発症を促すのは、ペットの抜け毛で増殖するダニだけではなく、ペットの種類に関係する別の原因がありそうだ」とのこと。
中高年もフィットネス
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20060611ik04.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/06/11 
 かつて若者が主流だったフィットネスクラブの利用者は、最近は60歳以上の会員が増加しており中高年向けに変身中という話題。
 「セントラルウェルネスクラブ東十条」(東京)でも、長く体を動かしていない熟年でも楽しめるような、体への負担が少ない「オリエンタル系」のプログラムを開発したとのこと。
  介護予防や生活習慣病予防に取り組むフィットネスクラブも多くなっており、  「東急スポーツオアシス」(東京)では、介護予防プログラムを早稲田大学と共同開発した。初心者向けの「いきいき太極拳」と、椅子に座りながらの運動を中心にした「らくらく体操」の2種類で、介護予防に取り組む。
 「コナミスポーツ&ライフ」(東京)でも、生活習慣病予防プログラム「シックスウィークス」を提供している。

2006/06/09
ニンジン煮て美肌、ベータカロチン摂取が「生」の1.6倍
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060609ik09.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/06/09 
 ニンジンは、ゆでて食べると、色素「ベータカロチン」の体内への吸収率において、生の場合に比べ摂取後6時間で平均1.4倍、8時間で1.6倍に高まることが、伊藤園中央研究所などの研究で判った。
 にんじんに含まれるベータカロチンは、紫外線から肌を守る効果があるとされており、ゆでたニンジンを基に作った野菜果汁を飲んで、肌の状態を調べた別の実験では、摂取後8週間で シミの面積が減少すしたという。
伊藤園、ゆでたニンジンのβカロチンの高吸収率を確認
  ジュースのほうが生よりも効率良く摂取できると発表  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/426765
   ----日経ヘルス  サプリ&機能性食品 2006/06/09 
 伊藤園中央研究所は、ニンジンに含まれるβカロチンは、ゆでたほうが生のまま摂取するよりも体内に吸収され易いことを確認し、5月27日に京都府立大学で開催された第444回日本農芸化学学会関西支部例会で発表した。
 βカロチンは、ニンジンやブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれる色素で、消化吸収されたあと、ビタミンAに変わる。また、抗酸化作用があり、動脈硬化などを防ぐ効果もあるとされている。

 ▼伊藤園 >  [ニュースリリース]2006.5.19 >
   βカロテンは生よりもゆでたにんじんからの方が体内への吸収率が高いことを確認

乳酸菌で歯周病を予防するタブレット、ライオンとフレンテが共同開発  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/426766
   ----日経ヘルス  サプリ&機能性食品 2006/06/09 
 ライオンとフレンテ・インターナショナルは、乳酸菌LS1を配合したタブレット「DENTシステマ・オーラルヘルスタブレット」を7月3日に発売する。
 乳酸菌株LS1は、歯周病菌を殺菌する効果を持ち、他の乳酸菌と違って、同時に酸を作り過ぎないため、虫歯の原因菌も増やし難いという。
白インゲン:加熱しても、ダイエット効果なし
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060609ddm013100135000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/06/09 
 TVの健康情報番組で紹介されて注目を浴びた白インゲン豆のダイエット法において、加熱不足で下痢などを起こした人が多く出たが、十分に加熱しても、ダイエット効果はあるのかを探った記事。

 インゲン豆を生か加熱不足のまま食べれば、下痢などを起こすことは年配の人なら常識で、若い世代に受け継がれていないことが問題であるが、豆を水に浸したあと、軟らかくなるまで十分に煮れば、レクチンの毒性は無くなる。
 消化酵素を阻害するたんぱく質(インヒビター)は、1Kgのインゲン豆に2g前後しか含まれていないので、インゲン豆の粉を、ごはんに振りかける位で減量効果を期待することは無理と、食品問題に詳しい高橋久仁子・群馬大学教授は指摘する。
 肥満の男女12人でファセオラミンの効果を試験した浅野・浅野生活習慣病予防研究所長(内科認定医)によっても、副作用の心配はないが、2ヶ月間の服用で平均体重が81Kgから78Kgに減るというもので、劇的なものではないという。


2006/06/06
男性更年期外来が自由診療に向いているワケ 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/200606/500598.html
     日経メディカル オンラインReport 2006/06/06 
 最近、新聞や雑誌でも頻繁に取り上げられる「男性更年期」は、大学病院でも男性更年期外来を開設する動きがあるなど、医療関係者の関心も高い。 1950年代後半から男性医学の研究に積極的に取り組んできた札幌医大名誉教授の熊本悦明氏へのインタービュー記事
 男性更年期に見られる症状は、性機能低下だけではなく、うつ症状や不眠といった精神・神経症状や、ほてり、動悸、手足のしびれ、肩こりといった、自律神経系の乱れによる様々な身体症状が同時に見られることが多く、これらの症状は個人差が大きいため、じっくり患者の話を聞くことが診療方針決定のために欠かせないという。(筆者・同感)

 男性更年期は、人生の折り返し地点にある“車検”のようなものだから、患者には1日でも早くきちんと治療して、早めに自信を回復して欲しいと結んでいる。


2006/06/02
黒豆由来のアントシアニンが脂肪蓄積を抑える 高脂肪食ラット1カ月の試験で、脂肪増加を抑制  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/426736
   ----日経ヘルス  サプリ&機能性食品 2006/06/02 
 フジッコと静岡県立大学の共同研究で、このほど開催された第60回日本・栄養食糧学会大会で報告されたところによれば、黒豆の皮に含まれる黒いポリフェノール、アントシアニンにお腹まわりの脂肪の蓄積を抑える効果があることが、ラットを使った実験で判ったという。
 実験では、肝臓に蓄積される脂肪の量にも大きな差が出た、また血液中のコレステロール値も下がり、中性脂肪値も減る傾向になったという。

2006/06/01
睡眠不足が体重増加と関連 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060602hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/06/01
 米ケースウエスタンリザーブ大学(オハイオ州)医学部助教授Sanjay Patel博士らが、サンディエゴで開催された米国胸部学会(ATS)国際会議で報告したところによれば、夜きちんと睡眠をとることで、十分な休息が得られるばかりでなく、加齢に伴う体重増加を抑えることができるらしいという。  睡眠時間が5時間の女性は、7時間の女性に比べ、約15Kg以上の大幅な体重増加の認められた率が32%高く、肥満になった率は15%高かった。また、睡眠時間が6時間の女性は、 7時間睡眠の女性よりも大幅な体重増加が12%多く、肥満は6%多かったという。

▼原文
 :Lack of Sleep Linked to Weight Gain

ホヤにアルツハイマー予防効果
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060601ik0d.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/06/01 
 海に生息するホヤなどに含まれる脂質「プラズマローゲン」がアルツハイマー病を防ぐ効果を持つことことを、東北大大学院農学研究科の宮沢陽夫教授(食品学)らが、ラットを使った動物実験で突き止めた。来年にも錠剤の健康食品として発売されるという。
 アルツハイマー病患者の脳内ではプラズマローゲンが通常より3割程度減少していることがわかっていた。宮沢教授らは、細胞の培養実験の結果、プラズマローゲンに神経細胞死を防ぐ効果があることを突き止めたもの。
メタボリックシンドローム:減らせ!内臓脂肪 予備軍回避の食事は
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/06/20060601ddm013100055000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/06/01 
 肥満がもとで、高脂血症や糖尿病、高血圧症など複数の生活習慣病になる危険性を抱え、動脈硬化を引き起こしやすい状態がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)だが、5月の厚生労働省が発表では40〜74歳で男性の1/2、女性は1/5がその該当者と予備軍だった。
 メタボリックシンドローム予防のための食事は? ヒントとなるレシピや食生活の工夫をまとめている。

◇低カロリーでも工夫で満足感−−注目食材はアーモンド、酢

     メタボリックシンドロームの原因は「内臓脂肪」。予備軍の人は、内臓脂肪を減らす、低カロリーの食事を心掛けることが必要。

     調理の工夫:
      ▽肉や魚は少量にして野菜でボリュームを出す
      ▽皿数を多くして見た目を豪華にする
      ▽だしをきちんと取った季節の汁物を加える
      ▽新鮮な食材を使う−−など
      ▽調味料のなかで唯一制限なく使っていいのが酢。

     注目の食材がアーモンド
      悪玉コレステロールを減らすオレイン酸が豊富で、抗酸化物質のビタミンEや食物繊維も多く含む。
◇プロの栄養士が作った糖尿病治療食の宅配食を利用


2006/05/31
仕事と家庭を両立させている女性は健康  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/426720
   ----日経ヘルス Topics 2006/05/31 
 英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの「疫学・公衆衛生学科」のアンネ・マクマン博士らが、1646年生まれの女性1171人について、20歳代の時から10年ごとに、健康・仕事・結婚・育児について情報を集め、54歳になった時点に健康状態をまとめた結果、母親、妻、勤務をこなした女性が、他の道を歩んだ女性よりも、もっとも健康だったという調査結果を、雑誌「疫学と地域医療」(Journal of Epidemiology and Community Health)2006年6月号に発表した。

2006/05/30
“メタボ”の診断基準、女性腹囲は80cm程度が妥当か 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200605/500554.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/05/30 
 5月25日〜27日に開催された第49回日本糖尿病学会年次学術集会で、札幌医大第二内科教授の島本和明氏が発表したところによれば、メタボリックシンドロームの診断基準の中で、女性の腹囲の基準値を現行よりも引き下げた方がよいのではないかとの見解が示された。

 札幌医大に入院中の患者(男性235人、女性185人)を対象に、CTによる内臓脂肪面積と腹囲を測り、ROC曲線を描き、腹囲のカットオフ値を算出した結果より、高血圧や糖尿病、動脈硬化性疾患の合併を考慮すると、男性で83.7cm(内臓脂肪面積97.5cm2に相当)、女性で80.0cm(内臓脂肪面積74.6cm2)が導かれたことより、昨年発表されたわが国の診断基準「腹囲は男性85cm以上、女性90cm以上」の見直しの検討の必要性を示すもの。


2006/05/29
たばこ肺疾患、チェックシートで早期診断 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200605290215.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/05/29 
 肺に炎症が起き、酸素と二酸化炭素を交換する肺胞が壊れたり、気管支が細くなったりする病気で、咳や痰、息切れなどが主な症状で、静かに進行し、やがては呼吸不全になる、慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、たばこでリスクが高まる。
 この「COPD」の早期診断チェックシートを相澤久道・久留米大教授(呼吸器・神経内科)らが作った。
 このチェックシートは世界家庭医学会が認定したものを、相澤教授らが訳したもので、対象は40歳以上の喫煙者(過去喫煙者も含む)で、年齢やたばこの本数、体重を身長の2乗で割った肥満度指数(BMI)など8項目38点満点となり、17点以上だとCOPDの可能性が高い。

2006/05/25
ストレスの多い職種でも血圧は異常にはならない  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/426695
   ----日経ヘルス Topics 2006/05/25 
 医師、教師、警察官、消防士、パイロットなどは、片時も気を許せないのでストレスの多い職業だが、この「ストレスの多い職業の人は高血圧になる」ということは実際には非常に少なく、高血圧の原因となっているのは、毎日働く「職場の人間関係にある」とする論文を、米コーネル大学医学部教授のサミュエル・マン博士らが、過去50年間に発表された、仕事のストレスと血圧との関連を調べた48件の研究を再検討した結果として、雑誌「現代の高血圧」(Current Hypertension Reviews)2006年5月号に発表した。
歩行テストで寿命を予測 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060525hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/05/25
 米フロリダ大学加齢研究所のMarcoPahor氏らが、米国医師会誌「JAMA」5月3日号に発表したところによれば、高齢者の歩行能力が、将来の健康状態および寿命まで予測する重要な指標となることが判ったという。
 今回の研究は米国の複数機関によるもので、健康な70〜79歳の約3,000人に対し、6カ月毎に歩行テストを実施し、5年未満の平均を定期的に算定した結果、歩行速度上位25%のGrに比べ、最下位のGrでは死亡リスクが3倍高かったほか、心疾患、運動制限および障害を生じるリスクも高かったという。
 約400mを短時間で歩き切ることができる人は、長生きする確率が高く、心血管疾患および身体障害を来す確率が大幅に低いという。

▼原文
 :Walking Test Helps Predict Lifespan


2006/05/24
「和食はヘルシー」実証 東北大、ネズミで実験 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200605230391.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/05/24 
 東北大の宮澤陽夫教授(食品学)らがネズミを使った実験で、健康に良いのは洋食より日本食という通説を科学的に立証した。
 日米の国民栄養調査を基に、最近の両国の代表的な1週間のメニュー各21食分(日本食はさしみや雑炊、オムライスなどで、米国食はハンバーガーやフライドチキンなど)を選び、凍結乾燥し粉末にして3週間食べさせた。
 ネズミの肝臓で計1万種類の遺伝子の働きを比べたところ、日本食のネズミではコレステロールや脂肪を分解する複数の遺伝子が、米国食の1.5倍以上に活性化し、肝臓内にたまったコレステロール量は、米国食の方が1割以上多かった。
チーズが内臓脂肪の蓄積を抑える  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/426690
   ----日経ヘルス Topics 2006/05/24 
 雪印によると、国産のゴーダチーズを配合した餌をラットに与え、チーズ以外の餌を食べたラットと比較した研究によれば、血液中の中性脂肪と総コレステロールの濃度が、チーズ以外の餌を食べたラットに比べて低下し、腸管の間に蓄積する内臓脂肪の量も減少したという。
 内臓脂肪型肥満で問題になる血液中の、脂肪細胞が分泌するたんぱく質「アディポネクチン」の濃度もチーズを食べていると保たれることがわかった。

 ▼雪印 > Press Release > 【2006.05.12】 チーズが内臓脂肪の蓄積を抑えることを検証しました

見直そう、お酢の力 メタボリックシンドロームにも効果 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/05/20060524ddm010100125000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/05/24 
 お酢は身近な食材だが、意外にその効用が知られていない。肉を軟らかくしたり魚の臭みを減らすなど、隠し味としての調味料にもなるが、最近は高血圧や高血糖、高脂血症などの予防・改善、疲労回復など、さまざまな効果が科学的に分かってきた。

■高血圧
 高血圧の成人が15ml、30mlのリンゴ酢を含むドリンクを毎日、8週間飲んだところ、酢を飲まないGrに比べ、血圧が下がった。
■糖尿病
 食事時に酢を一緒に取ると食後の血糖値の上昇が抑えられるという。
■内臓脂肪症候群
 メタボリックシンドロームの予防・改善策として、運動はもちろんだが、食べ過ぎを戒め、減塩に努めることが大事。
 できるだけ野菜を多く取り、油の少ないさっぱりした食事がよい。
 ここで威力を発揮するのが酢で、塩やしょうゆの代役になり、食塩の摂取を減らせられる。
■カルシウム補給
 シジミやアサリのスープに穀物酢を少々加えると、貝からミネラルが溶け出し、カルシウムの摂取量は数倍に増える。
■防腐効果も
 細菌の増殖を抑える作用のある酢は食中毒の防止にも役立つ。


2006/05/23
抗加齢ドック:あなたの老化度、調べます 東海大学医学部付属東京病院に来月開業 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/05/20060523ddm013100129000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/05/23 
 高齢社会を迎え、年齢を重ねても病気や衰えを極力少なくして元気に暮らすための「抗加齢医学(アンチエイジング)」が注目されているなか、大学病院としては全国初に、東海大学医学部は血管の老化度などを検査し、生活習慣の改善や食事などについてアドバイスする「抗加齢ドック」を医学部付属東京病院(東京都渋谷区、桑平一郎院長)に6月20日開業するという。

2006/05/22
内臓脂肪症候群(メタボリック・シンドローム) 診断基準は妥当? 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060522ik05.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/05/22 
 おなかに脂肪がたまる内臓脂肪症候群(メタボリック・シンドローム)の中高年が、予備軍も合わせ約2000万人に及ぶと厚生労働省が発表し、心筋梗塞や脳卒中を招くとされ、厚労省が対策に乗り出したが、診断基準の妥当性や治療のあり方を巡る課題も浮上しているという話題について。

▼中高年男性の半数“危険水域” 定まらない医学的評価
 内臓脂肪症候群が注目されるのは、
 第一に、内臓脂肪が糖尿病、高血圧、高脂血症を引き起こすことが判ってきたためだ。
 第二に、肥満と高血圧、高血糖、高脂血症の4項目の組合せが、心臓病や脳卒中と密接に関わっている点。

▼ウエストサイズ、米は102cm超
 ウエストサイズは、米国では男性で102cm超となっているのに対し、日本人男性は85cm以上と、かなり厳しく設定されている反面、女性の基準が、日本人は90cm以上と米国人(88cm超)より緩やかなのと対照的なことに対して、大櫛陽一・東海大医学部教授は下記の指摘をしている。

    〈1〉調査対象が数百人で少なすぎる
    〈2〉危険因子を一つ持つ場合の内臓脂肪面積を算出しており、複数の危険因子を併せ持つこの症候群の診断基準データとして不適切
▼製薬業界高い関心 薬の過剰使用懸念
 血圧、血糖、脂質値が高くなるこの症候群では、降圧薬、血糖降下薬、高脂血症治療薬などを同時に使うこともできることや、通り一遍の生活習慣指導では、血圧などは容易には下がらないため、安易に薬を出す場合もあるため、薬の過剰使用につながる懸念もある。

▼減らない脂肪
 いくら薬を飲んでも、肝心の内臓脂肪は減らない。おなか回りが気になる人は、軽い運動から始めてみてはどうだろうか。

▼心臓病、脳卒中…医療費抑制へ予防に力点 厚労省
 厚労省が内臓脂肪症候群の対策に力を入れる背景は、膨張すると予測される医療費の抑制だ。老人保健法を改正し、2008年度から40歳以上の健診を大幅に見直されて、新しい健診は、同症候群の発見を重視する方向だ。
 予備軍の段階での保健指導を強化し、薬が必要になる前に、受診者の生活習慣を変えるよう促すが、保健指導だけで生活習慣を変えるのは簡単ではない。同症候群は国際的には診断基準が異なるなど、医学的な評価が定まっていない面もあり、保健指導により心筋梗塞などを予防できるかどうかのデータも少なく、今後の検証が求められる。

老人の骨折防止に、男性でも女性ホルモンが必要  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/426678
   ----日経ヘルス Topics 2006/05/22 
 ボストン大学などの研究者らが、研究開始時に平均年齢が71歳だった男性老人793人を、約20年間追跡調査した 結果、男性のお年寄りで女性ホルモンが少ない人は、骨折し易いことがわかった、という。
知りたい:内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム) ぽっこりおなか、ご用心 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/05/20060522dde001100005000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/05/22 
 厚生労働省は、初の全国調査で、40〜74歳の男性の1/2、女性の1・5が「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」とその予備軍だったと発表した。
 メタボリックシンドロームは、内臓に脂肪がたまり、高血圧や高血糖、高脂血症などの症状が一度に複数出ることを指す、新しい病気の概念だ。「おなかがぽっこり出ていて、健康診断の数値のいくつかが正常値より少し高め」という人が該当する。その国内の診断基準は、日本内科学会など8学会が昨年4月に定めた診断基準は、下記のようになる。

▼メタボリックシンドローム診断基準:
  @に加え、Aが二つ以上該当する場合で、Aが1つが該当する場合は予備軍

 @ウェスト 男性 85cm以上、女性 90cm以上
 A血圧   最高血圧 130以上 又は 最低血圧 85以上
   血糖値  空腹時に 110mg/dl 以上
   脂質   中性脂肪 150mg/dl 以上、又は HDLコレステロール 40mg/dl 未満


2006/05/19
がん細胞が免疫系の攻撃をかわす仕組みを解明 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060518hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/05/19
 「Nature」オンライン版5月10日号に掲載されたSchering-Plough Research Institute(カリフォルニア州)のMartin Oft博士およびRobert Kastelein氏らによる研究によれば、がん細胞が免疫システムから逃れる鍵となる機序が明らかにされたという。
 免疫細胞の攻撃を妨げるような環境を作るのは、インターロイキン-23(IL-23)と呼ばれる物質だという。
 今回の研究では、IL-12またはIL-23のいずれかを欠損したマウスで癌誘発を試みた結果、IL-23をもたないマウスでは腫瘍が誘発されなかった。正常なマウスには予測された比率で癌が発生し、IL-12欠損マウスには予測より高い比率で癌が発生した。この結果は、以前は癌の元凶と考えられていたIL-12が、実はIL-23と相殺して癌を防いでいる可能性を示すものであるという。

▼原文
 :Scientists Spot Cancer's 'Shield'

グレープフルーツジュースに含まれる薬物相互作用をもたらす原因物質を特定 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060518hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/05/19
 グレープフルーツジュースには、薬剤が血中に取り込まれる効率を上げるため、用量および効果が増大し、時に危険な副作用が生じることがあるが、米ノースカロライナ大学(UCN)チャペルヒル校総合臨床研究センターのPaul Watkins博士らが、この原因となる物質が特定し、医学誌「American Journal of Clinical Nutrition」5月号に発表した。

 かつてはグレープフルーツの苦味成分であるフラボノイド類がこの薬物相互作用の原因であると考えられていたが、無調整のグレープフルーツジュース、フラノクマリン類(furanocoumarins)と呼ばれる物質を除去したグレープフルーツジュース、オレンジジュースを比較した結果、フラノクマリンを除去すると、フラボノイド類を全て残していても薬物相互作用が生じなかったという。

▼原文
 :Researchers Discover Why Grapefruit Juice Interacts With Drugs


2006/05/18
MRSAに効く新抗生物質を発見 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060518ik0a.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/05/18 
 米製薬大手メルクの研究チームが、18日付の英科学誌ネイチャーに発表したところによれば、院内感染の原因となる細菌の中でも最も恐れられているメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)などを殺す強力な抗生物質を発見したという。
 MRSAに感染したマウスで試され、効果が確認でき、副作用もなく、VRE、肺炎球菌などに対しても強い殺菌作用を示した。 「プラテシマイシン」と名づけられた。

2006/05/12
やっぱり地中海食はいい! 地中海食を徹底するとアルツハイマー病が少なくなる  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/a027/426647
   ----日経ヘルス  サプリ&機能性食品 2006/05/12 
 米コロンビア大学助教授のニコラス・スカーミーズ博士らの研究グループが、「神経科学紀要」(Annals of Neurology)2006年4月号に発表したところによれば、ニューヨークのマンハッタンに住む2258人を対象に、健康状態と食事の内容を調べ、認知症にかかっていないかを確認した結果、オリーブ油、ナッツなどからオレイン酸などの不飽和脂肪酸を多く摂り、肉や乳製品は控え目で飽和脂肪酸を少なく摂り、豆、穀類、魚、そして果実や野菜をたっぷり食べるという地中海スタイルの食事を徹底している人は、心臓病に加え、アルツハイマー病の発症も少ないことが判ったという。
食品安全委:大豆イソフラボンは30ミリグラム−−食事外摂取の上限値決定 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/05/20060512ddm041100029000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/05/12 
 食品安全委員会(寺田雅昭委員長)は、食事以外に特定保健用食品として「大豆イソフラボン」を摂取する場合、上限値を 30mg/日 とすることを11日に正式に決めた。妊婦と15歳未満の子どもは、胎児や生殖機能などへの影響が懸念されるため、食事以外の摂取は推奨できないとした。

 イタリアでは、食事を含めた上限摂取量を 70〜75mg/日を目安としており、日本人については国民健康栄養調査から平均的な摂取量を 16〜22mg/日 と推計。上乗せ摂取が 30mg/日 以下ならば、1日の上限値を下回ると結論づけた。


2006/05/10
豆ダイエット被害の原因はレクチンか 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200605/500398.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/05/10 
 番組紹介の白インゲンダイエット被害は数百件に、TBSがホームページで告知・謝罪

 問題のダイエット法は、5月6日放送の番組「ぴーかんバディ」で紹介した「白いんげん豆ダイエット法」。番組を見て実践した人が、激しい嘔吐や下痢などの食中毒症状を訴えていたもの。
 ダイエットに効果があるとされる成分はシロインゲンマメに含まれるファセオラミンと呼ばれる物質。 詳しい原因はいまだ不明だが、生豆に含まれる「レクチン」と呼ばれる蛋白質などの成分が加熱不十分な状態で残り、これが胃腸の粘膜に炎症を起こし、嘔吐や下痢の症状を引き起こした可能性が高いという。

▼TBS>番組「ぴーかんバディ」>「白いんげん豆ダイエットへのご注意


2006/05/09
メラトニンの催眠効果は昼間に飲んでこそ効く  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/426622
   ----日経ヘルス Topics 2006/05/09 
 ボストンにある「ブリガム女性病院」(Brigham and Womens's Hospital )のチャールズ・ツァイスラー博士らが、雑誌「睡眠」(Sleep )2006年5月1日号に発表したところによれば、メラトニンの催眠効果は、昼間に飲ませた場合に有効であることがわかったという。

2006/05/08
内臓脂肪症候群、40歳超男性の半数危険 脳梗塞の原因 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200605080242.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/05/08 
 厚生労働省が国民健康・栄養調査の一環として’04年11月、無作為に選んだ20歳以上の男性1549人、女性2383人を対象に身体計測や血液検査などを実施した調査結果を発表した。
 その結果によれば、心筋梗塞や脳卒中など生活習慣病の引き金となる「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の疑いが強いか、その予備軍となる人が40歳を過ぎると急増し、40〜74歳の男性の約半数に上るという。

 メタボリック症候群の判定は、内臓脂肪の蓄積を示す目安としてウエストが男性で85cm以上、女性で90cm以上を必須条件として、更に血中脂質、血圧、血糖の2項目以上で基準値を超えると「疑いの強い人(有病者)」、1項目で基準値を超える人を「予備群」としている。


2006/05/02
コレステロールや中性脂肪、納豆が効果的 佐賀県有田町住民を調査 
  http://www.asahi.com/health/news/OSK200605020051.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/05/02 
 国立循環器病センターの北風政史・臨床研究開発部長らと、佐賀県有田町などが共同で住民を対象に実施した調査結果によれば、血中のコレステロールや中性脂肪が多い人には納豆が効果的なことが判った。

 血圧、脂質、血糖、肥満のいずれかの指標が高い47〜81歳の男女52人に約1カ月間、朝食に30gの納豆を日常的に食べてもらった結果、高コレステロール群では平均7.7%、高中性脂肪群では平均12.9%、血中濃度が低下した。

学校でジュース販売禁止へ 子供の肥満防止に豪の州政府 
  http://www.asahi.com/health/news/JJT200605020001.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/05/02 
豪州では10代の子供の3人に1人がジュース 2缶/日 以上飲んでおり、20〜25%が肥満状態のため、  オーストラリア南東部のビクトリア州政府は、公立の小・中・高校にある売店や自販機でのジュースの販売を今年中に禁止するという。

2006/04/27
前立腺癌を予測するツール 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060427hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/04/27
 医学誌「Journal of theNational Cancer Institute」4月18日号によれば、米テキサス大学保健科学センター泌尿器科教授のIan M. Thompson博士らが、前立腺特異抗原(PSA)の検査結果より正確に前立腺癌の発症リスクが予測できるという「リスク計算ツール」を開発したという。

 このツールは、PSA値のほか、年齢、人種、家族歴、過去の生検所見、直腸指診(DRE)所見からリスクを評価するもので、オンラインで利用できる。

▼前立腺癌リスク計算ツール(英文) (※日本人の場合は、人種の項目で「Others」を選択)
 :http://www.compass.fhcrc.org/edrnnci/bin/calculator/main.asp


2006/04/20
緑茶・コーヒーに糖尿病予防効果 全国1万7千人調査 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200604190516.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/04/20 
 40〜65歳の日本人男女で、糖尿病やがん、心臓病になっていなかった17,413人を調べた文部科学省の研究費による大規模調査の結果、大阪大の磯博康教授(公衆衛生学)らが、18日付の米国内科学会の専門誌に発表したところによれば、 緑茶を6杯/日以上飲む人は、1杯/週未満の人に比べて糖尿病の発症リスクが33%少なく、コーヒーを3杯/日以上飲む人も、1杯/週未満の人に比べ42%少ないという。
 コーヒーの糖尿病予防効果は欧米などの研究で指摘されていたが、今回、緑茶の効果も明らかになった。

2006/04/18
朝鮮ニンジンが乳ガン患者に好影響  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/426545
   ----日経ヘルス Topics 2006/04/18 
 雑誌「米疫学ジャ−ナル」(American Journal of Epidemioloy )の2006年4月1日号に掲載されたジンセン(朝鮮ニンジン)と乳ガンとの関係を調べた研究報告によれば、1455人の乳ガン患者のデータを分析したところ、いずれの患者も、通常のガン治療(術、化学療法、放射線)を受けており、サプリメントのジンセンをなんらかの形で使っており、その割合は、以前よりジンセンを飲んでいた人が27%、診断後ジンセンを使用した人は63%だった。その後の5年間の経過を調べると、診断前からジンセンを使用していた人では再発やガン死の割合が30%低いという。
癒やし効果を確認できた森林10カ所 林野庁が公表 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200604180290.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/04/18 
 林野庁は18日、森林が心身を癒やす効果が科学的な実験で確認できたという全国の10カ所を公表した。
 森林浴の「癒やし効果」には、血圧や脈拍数が下がることなどがあり、6/10カ所は森林全域で効果が期待できる「森林セラピー基地」として、長野県の上松町、飯山市、信濃町と、山形県小国町、山口市、宮崎県日之影町を認定した。
 4/10カ所は、森林の中を通る歩道に癒やし効果が確認できたため、「セラピーロード」として、岩手県岩泉町、長野県の南箕輪村と佐久市、高知県津野町を認定した。

林野庁 > プレスリリース (2006.04.18) 我が国初の『森林セラピー基地』等の認定について


2006/04/17
米ぬかに血圧、脂質、血糖値下げる成分 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200604/500226.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/04/17 
 東北大学農学研究科食品機能健康科学講座のArdiansyah氏らが、J. Agricultural and Food Chemistry誌電子版に2006年1月27日に報告したところによれば、米ぬかには多様な抗酸化物質が含まれており、米ぬか由来の成分を添加した飼料により、脳卒中易発症高血圧自然発症ラット(SHRSP)の血圧を下げることに初めて成功した。血圧だけでなく、血中脂質量、血糖値も下がったほか、酸化ストレスの減少も見られたという。

▼論文の原題:「Rice Bran Fractions Improve Blood Pressure, Lipid Profile, and Glucose Metabolism in Stroke-Prone Spontaneously Hypertensive Rats

朝食:実力、再認識を!! 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/04/20060417ddm013100098000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/04/17 
◇日中活動のエネルギー源−−抜くと知力減退
     朝食は血糖値や体温を上げて活動能力を高めると共に、体を太りにくくする働きを持つ。
    朝食は、脳の働きとも密接に関係している。
◇しっかり、バランス良く−−ご飯、卵、野菜も
     1日3食を「しっかり(朝)つないで(昼)グルメする(夜)」と説明する。
    但し、朝の「しっかり」は量ではなく質で、午前中の活動を支えるブドウ糖の供給源の炭水化物や卵、チーズといったたんぱく質などだ。ビタミンやミネラル類も必要。
     英語の朝食(breakfast)には、「断食(fast)を破る(break)」という意味がある。
◇増え続ける欠食率−−20〜30代で顕著
     朝食を抜くと食事回数が減り、その分、1回の食事で摂取するカロリーが増え、急激な血糖値の上昇を招き、肥満や糖尿病など生活習慣病の原因にもなる。

2006/04/13
受動喫煙で糖尿病リスクが増大 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060414hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/04/13
 米アラバマ大学医学部助教授でバーミンガム退役軍人局医療センター研究員のThomas Houston博士らが、英医師会誌「British Medical Journal」の4月8日号に発表したところによれば、米国人男女4,500人を対象に15年の追跡研究を行った結果、受動喫煙が糖尿病リスクを増大させる可能性もあることが示された。

2006/04/12
1日1箱以上の喫煙でEDリスクは4割増 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200604/500185.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/04/12 
 オーストラリアのシドニー西南地域ヘルスサービスのChris Millett氏らが、Tobacco Control誌2006年4月号に報告したところによれば、平均年齢37歳のオーストラリア人男性約8000人を対象とした大規模調査の結果、喫煙本数が1日20本を超える男性の勃起不全(ED)リスクは非喫煙者の1.39倍になるという。

 日本たばこ(JT)の2005年の調査によると、日本人男性の喫煙率は45.8%、うち「毎日吸う」と回答した人の平均喫煙本数は22.3本/日であり、他国に比べ潜在的なED患者が多いことを示唆するという。

▼論文の原題:「Smoking and erectile dysfunction: findings from a representative sample of Australian men

喫煙者の心筋梗塞は3倍 厚労省研究班の調査 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200604120130.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/04/12 
 磯博康・大阪大教授(公衆衛生学)らの厚生労働省の研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)が纏めた4万人規模の11年間の追跡調査によれば、喫煙者は吸わない人に比べて、男性で3.6倍、女性で2.9倍ほど心筋梗塞(こうそく)になり易いという。
 禁煙すると2年以内に病気のリスクが下がっており、禁煙の効果は大きいという。

2006/04/07
コエンザイムQ10:安全性評価先送り 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/04/20060407ddm041040170000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/04/07 
 老化防止に効果があるとされる健康食品の「コエンザイムQ10」について、政府の食品安全委員会(寺田雅昭委員長)は、データ不足などを理由に具体的な議論を見送っていたが、安全性評価を求めている厚生労働省に質問状を出し、回答を待って再検討することを決めた。

日本、また長寿国世界一 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/ext/200604/500149.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/04/07 
 世界保健機関(WHO)が、06年版の「世界保健報告」を発表した。その報告によると04年の平均寿命が世界で一番長いのは日本・モナコ・サンマリノの82歳で、日本は「長寿世界一」の座を維持した。
 男女別で、日本女性が86歳で最長寿。 男性は日本、アイスランド、サンマリノが79歳で最長寿国。

2006/04/06
マグネシウムでメタボリックシンドロームのリスク低下 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060406hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/04/06
 米医学誌「Circulation」3月28日号に掲載された、米国人約4,600人を対象として1985年に開始された研究報告によると、糖尿病や冠動脈疾患につながるメタボリックシンドロームの罹患率低下に、マグネシウムの豊富な食品が役立つことが判明した。
 今回の研究の特色は、開始時点で20歳代という若年者を主に対象としている点で、マグネシウム摂取量の多い人は、その後の15年間のメタボリックシンドローム発症リスクが31%低くなることより、若い人も健康的な食生活に関心をもつことが必要のようだ。

2006/04/04
ビタミンCが老化を抑制 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/ext/200604/500091.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/04/04 
 東京医科歯科大や東京都老人総合研究所が、米科学アカデミー紀要(電子版)に4日発表したところによれば、ビタミンCに、生物の老化の進行を抑える可能性があることを確認したという。ビタミンCが加齢に関係することを科学的に証明したのは初めてだと発表。
ビタミンC:老化防ぐ? 不足のマウス、老い4倍加速−−東京医歯大など研究チーム 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/04/20060404ddm041100092000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/04/04 
 東京医科歯科大と東京都老人総合研究所などの研究チームが、4日付の米科学アカデミー紀要の電子版に発表したところによれば、ビタミンCが不足したマウスは通常のマウスに比べ、4倍以上老化が速く進むという。

2006/04/03
アガリクス:あるのか?抗がん効果 副作用の疑い例も 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/04/20060403ddm013100071000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/04/03 
 厚生労働省は、2月にキリンウェルフーズ社が発売する「アガリクス」製品のうち1商品が発がんを促進したとの動物実験結果を発表し、発売元のキリンウェルフーズ社は回収に踏み切った。この話題について・・・・。

    ◆「顆粒」から発見、発がん促進作用
       問題の製品は、アガリクスを乾燥させて粉末化し、顆粒状にした「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」。国立医薬品食品研究所が実験を担当し、発がん物質を投与したラットに「顆粒」を食べさせたところ、食べさせなかったラットに比べ、がんになる割合が高くなった。他の2社の製品でも同じ実験をしたが、異常は出なかった。

       調査は、流通している3社の3製品を抽出して実施しただけで、アガリクス製品に発がん促進作用があるのか、「顆粒」だけなのかは不明のまま。

    ◆安全性検証には高額費用が必要
    ◆副作用の疑い例も
       医師グループのキャンサーネット・ジャパンが、各種の健康食品について医学論文を総ざらいし、「抗がんサプリメントの効果と副作用徹底検証!」(三省堂)という本にまとめたが、アガリクスについて効果を示した論文はなかった。
       大阪府立成人病センターの佐々木洋・消化器外科部長らが、'05年の日本肝臓学会で発表したところによれば、肝臓がん患者に対しての再発予防効果も副作用も無かったという。
       副作用の疑い例として、国立がんセンターの医師らが01年の日本癌治療学会にて、アガリクスを食べて劇症肝炎を起こした乳がん患者など3人のケースを発表している。
       国立健康・栄養研究所は、ホームページ(http://www.nih.go.jp/eiken/)の「健康食品安全情報」で、アガリクスに対し「ヒトでの有効性と安全性について信頼できる調査結果が見当たらない」との見解を示している。
≪参考≫
▼アガリクス(カワリハラタケ)を含む3製品の安全性について(厚生労働省 報道発表資料) 
▼国立健康・栄養研究所の健康食品安全情報 での「アガリクスについて

2006/03/31
玄米や全粒粉は心臓を守り、糖尿病や肥満にもなりにくくする 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/426457
     MedWaveニュース一覧 2006/03/31 
 米臨床栄養学雑誌(Am. J. Clin. Nutr.)に報告された米国の研究によれば、玄米や、全粒粉のパンにパスタらを主食にしていれば、心臓病にも糖尿病にもなり難いという。
 食物繊維、ビタミンやミネラルも豊富な未精製の穀物を食卓にもっと取り入れた方がよさそうだ。

2006/03/30
メロドラマやトークショーは高齢者の脳を鈍らせる 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060330hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/03/30
 米ニューヨーク市立大学ブルックリンカレッジ行動科学助教授のJoshua Fogel博士が、「Southern Medical Journal」3月号に発表したところによると、昼間、メロドラマやトークショーをよく見る高齢女性は認知障害を生じやすいという。
 高齢者が頭を使わないようなテレビの見方をすると、認知力の低下につながることが窺える。
間接喫煙の子どもは病原菌に感染しやすい 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/426217
   ----日経ヘルス ニュース 2006/03/30 
 イスラエルのベングリオン大学のデービッド・グリーンバーグ博士(小児科学)らが、雑誌「臨床感染病」の2006年4月1日号に発表したところによれば、5歳以下の子ども200人を対象にした調査結果において、間接喫煙をしている子どもは、病原菌に感染し易いとことがわかったという。
ダークチョコレート10g分のカカオを摂り続けると、心血管死とあらゆる原因による死亡リスクが半減する 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/426213
     MedWaveニュース一覧 2006/03/30 
 オランダ国立公衆衛生環境研究所のBrian Buijsse氏らが、Archives of Internal Medicine誌2006年2月27日号に発表したところによれば、15年にわたり高齢者のカカオを含む製品の習慣的な摂取と、血圧と心血管死の関係を調べた結果、カカオ製品の摂取が血圧を下げ、心血管死と、あらゆる原因による死のリスクを半減させることが判った。血圧、心血管死、あらゆる原因による死とカカオ摂取が逆相関関係にあることを示した疫学的な研究はこれが初めてだという。

 ▼論文の原題:「Cocoa Intake, Blood Pressure, and Cardiovascular Mortality


2006/03/29
MRSAの市中感染が増えている! 外来患者から分離した黄色ブドウ球菌は72%が耐性化――米研究で明らかに 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/426195
     MedWaveニュース一覧 2006/03/29 
 米Beacon ClinicのMark D. King氏らがAnnals of Internal Medicine誌2006年3月7日号に報告したところによれば、米国ジョージア州アトランタで外来を訪れた黄色ブドウ球菌(S. aureus)による皮膚・軟部組織感染患者を対象に、市中感染の状況を調べたところ、感染部位から分離された黄色ブドウ球菌の、実に72%がMRSAであり、その87%が市中感染型のMRSAクローンであることが判明した。
 この報告は、これまでは主に病院内で感染していたメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が、医療とは無縁の人々にもMRSA感染が広がっていることを物語っている。

 ▼論文の原題:「Emergence of Community-Acquired Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus USA 300 Clone as the Predominant Cause of Skin and Soft-Tissue Infections


2006/03/27
5剤以上に耐性のある結核が世界的に増加中、CDCとWHOが発表 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/425918
     MedWaveニュース一覧 2006/03/27 
 米国疾病対策センター(CDC)と世界保健機関(WHO)が、3月24日、発表したところによれば、2000年〜2004年にかけて、6大陸の25の結核研究所施設を調べたところ、発生した結核の1/50件の割合で、結核の治療に使われる通常の治療薬(第1選択の抗生物質群)だけでなく、その他の治療薬(第2選択の抗生物質群)に対しても、耐性のある結核「XDR (extensively drug-resistant)TB」が、世界中で増加傾向にあるという。

 ▼CDCのMMWR誌に掲載された報告の原題:「Emergence of Mycobacterium tuberculosis with Extensive Resistance to Second-Line Drugs --- Worldwide, 2000--2004


2006/03/24
カシス果汁の多糖類に強い抗腫瘍効果、メルシャンが確認 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/425771
     MedWaveニュース一覧 2006/03/24 
 メルシャン商品開発研究所が日本農芸化学会大会で3月26日に発表したところによれば、カシスに含まれる多糖類(CAPS:カシスポリサッカライド)に強い抗腫瘍作用があることを動物実験で確認したという。

 ▼メルシャンのプレスリリース(2006/3/22)> 「カシス」に強い「抗腫瘍効果」が存在することを確認


2006/03/23
ビタミンC不足で老化促進 都の研究員ら解明 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200604030355.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/03/23 
 東京都老人総合研究所の石神昭人・主任研究員と東京医科歯科大大学院の下門顕太郎教授らの研究グループがマウスを使った実験で、ビタミンCが不足すると老化が進みやすくなることを明らかにし、米科学アカデミー紀要(電子版)に4日発表した。

東京都老人総合研究所> 「ビタミンCが老化予防に有効である可能性を示す手掛かり

一人でのランニングは効果半減? 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060323hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/03/23
 米プリンストン大学(ニュージャージー州)心理学教授Elizabeth Gould氏が、医学誌「Nature Neuroscience」オンライン版3月12日号に発表したところによれば、ラットを用いた最新の研究では、社会的に孤立した状態で走ることにはあまり利点がなく、むしろ健康によくないという。
 ただし、この結果が一人暮らしの人間にとっても意味をもつとはいい難く、社会的交流が健康的なものであり、ストレスの悪影響を緩和することがわかるとGould氏は述べている。
運動の効果は高齢者ほど著しい−−細胞レベルで解明  
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/425497
   ----日経ヘルス ニュース 2006/03/23 
 ワシントン大学のスージー・ウー博士らが「米心臓病学会誌」で発表したところによれば、エクササイズを行う前と後で、細胞レベルでの酸素の効率を調べた結果、その変化の割合は、お年寄りの方が、若い人よりはるかに大きく、お年寄りの方が運動により機能が向上することがわかったという。

2006/03/22
リンゴ成分、中性脂肪を抑制 アサヒビールが商品化検討 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200603210320.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/03/22 
 アサヒビールが25日から京都女子大学(京都市)などで開かれた日本農芸化学会大会で発表したところによれば、リンゴの抽出成分「リンゴポリフェノール」が、血液中の中性脂肪が増えるのを抑える効果があることを、人への臨床試験で初めて確認した。これまでは動物実験でしか確認されていなかった。

▼アサヒビール > 研究レポート
  ・リンゴのポリフェノールによる筋力アップ効果と脂肪蓄積抑制効果を動物実験で確認
  ・リンゴ・ポリフェノールの脂肪蓄積抑制作用を動物実験で確認


2006/03/21
ビタミンDとカルシウムでお年寄りの転倒防止 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/425367
   ----日経ヘルス ニュース 2006/03/21 
 米内科学雑誌」2006年2月27日号に掲載された研究によれば、サプリメントで年寄りの転倒を防ぐことはできないかを調べた3年間の研究で、ビタミンDとカルシウムを飲んだ女性では、転倒率が46%も少なかったという。

2006/03/17
胃がん手術後の生存期間はピロリ菌陽性者の方が3.4年も長い 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/425060
     MedWaveニュース一覧 2006/03/17 
 独Ludwig Maximilians University of MunichのGeorgios Meimarakis氏らが、Lancet Oncology誌2006年3月号に発表したところによれば、胃がん手術を受けた患者の予後を追跡調査した結果、ピロリ菌陽性者の方が陰性者よりも、全生存期間で61.9カ月対19.2カ月と、大幅に生存期間が長いという常識的な予想を裏切る結果が報告された。

 ▼論文の原題:「Helicobacter pylori as a prognostic indicator after curative resection of gastric carcinoma: a prospective study

赤ワインに歯周病予防効果の可能性 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060317hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/03/17
 Laval大学(ケベック)のFatiah Chandad博士らが、オーランドで開催された米国歯科研究学会(AADR)の年次集会で報告したところによれば、マウス細胞を使った実験から、赤ワインに含まれる抗酸化物質ポリフェノールには、フリーラジカル生成の鍵となる蛋白を阻害し、フリーラジカル生成を遅らせる働きがあることが明らかになった。
 このことから、赤ワインの抗酸化作用は、歯周病に対しても有用な武器となると考えられるというもの。

2006/03/15
ピロリ菌除菌による胃癌予防、10年間の介入研究の結果報告 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/424759
     MedWaveニュース一覧 2006/03/15 
 ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)除菌による胃癌予防効果について、10年間に及ぶ大規模介入研究結果が、国立がんセンター中央病院内視鏡部の斉藤大三氏から 3月10日第78回日本胃癌学会総会で報告された。

 除菌が、胃癌の発生予防にプラスに働くことが示せたとのこと。


2006/03/13
脂肪の量を抑えた日本食と少量のスタチン投与で高いコレステロール低減効果 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/424555
     MedWaveニュース一覧 2006/03/13 
 千葉大学医学研究院循環病態医科学助手の中川敬一氏らの研究グループは、3月11日から米国アトランタで開催された米国心臓学会(ACC)で発表したところによれば、脂肪の量を低く抑えた食事療法と少量のスタチン投与を組み合わせることで、スタチン単独よりも患者のLDLコレステロールなどを効果的に低減させうることを見出したという。
平均寿命:先進国では「30年までに」100歳 米国学者が予測 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/03/20060313ddm013100105000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/03/13 
 米スタンフォード大のシュリパド・トゥルジャパーカー教授(生物学)の予測によれば、がん治療などの医療や老化防止研究が現在のペースで進みめば、人間の平均寿命が2030年までに100歳前後になる可能性が高いというが、高価な先端医療を受けられる先進国に限ってのこと。
大腸がん:年1回は便潜血検査を 精密検査は内視鏡で−−厚労省検討会が見解 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/03/20060313ddm013100107000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/03/13 
 厚生労働省の検討会(座長・垣添忠生国立がんセンター総長)が、大腸がん検診は大腸がんの死者を減らす効果があり、市町村などには、50歳以上の人に1回/年の受診を積極的に勧めるよう提言した。

 便潜血検査による大腸がん検診は、国内外のデータで有効性が示されている。この検査により「要精密検査」と判定された場合は、お尻からカメラを入れ、大腸全体を見る「全大腸内視鏡検査」を勧めている。

☆大腸がん検診に関する報告書の骨子☆

  • ◎1次検査は便潜血検査で、2日にわたって便を採る
  • ◎検診対象年齢は40歳以上、受診間隔は年1回
  • ◎積極的に受診を勧めるのは50歳以上
  • ◎精密検査は全大腸内視鏡検査がよい
  • ◎エックス線だけによる精密検査や、精密検査として便潜血検査を繰り返すのは勧められない
  • ◎内視鏡検査をする医師の育成システムの構築が望ましい

2006/03/10
果物と野菜はやっぱりエライ、1日5皿以上で脳卒中を防ぐ 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/424576
     MedWaveニュース一覧 2006/03/10 
 英国での大規模な研究調査が医学誌「ランセット(Lancet)」に発表されたところによれば、野菜や果物の摂取量と脳卒中の発症率といったデータがそろっている8論文(対象となった人は25万人)を選び出し、摂取量によって3グループに分けて脳卒中になる危険性を比較した結果、「1単位」≒0.5カップとしたとき、野菜や果物の摂取量が3単位未満/日の人と比べると、5単位以上/日では脳卒中になる危険性は26%も低く、3〜5単位/日では11%低いことがわかり、野菜や果物の健康効果が改めて確認された。

 野菜や果物に多く含まれるカリウムに、高血圧を防ぐ働きがあるためと分析されている。


2006/03/09
どんなに年をとってもエクササイズには効果がある 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/424280
   ----日経ヘルス ニュース 2006/03/09 
 南フロリダ大学の老化研究所のロス・アンデル助教授(老人科)らが、雑誌「加鈴と健康」(Journal of Agingand Health)2月号に発表したところによれば、80〜90歳代であっても、ウオーキングなどのジムのエクササイズを2回/週行うことで、血圧が下がり、体のバランス感覚が改善するという。

2006/03/08
夫婦で触れ合っていると、ショックが和らぐ 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/424042
   ----日経ヘルス ニュース 2006/03/08 
 ウイスコンシン大学やバージニア大学の心理学者、神経科学者による研究チームの発表によると、極度の不安な気持ちをなだめてくれるのは、親密な連れ合いが差し伸べる「手」に触れたときであるというMRI(磁気共鳴映像法)を使った試験で明らかになったという。

2006/03/06
ココアで心疾患死亡減、オランダの追跡調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060306ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/03/06 
 オランダの研究チームが1985〜95年にかけて65歳〜84歳までのオランダ人男性470人を対象に健康診断と食事内容の聞き取り追跡調査の結果を米医師会雑誌に発表したところによれば、ココアを飲んだり、ココア、チョコレート成分の入った食品を摂取したりすることで、血圧が下がり、心臓病などによる死亡率が減少する可能性のあることがわかったという。
 ココアによる降圧作用だけでなく、ココアに含まれる抗酸化物質などの要因が考えられるという。
テフロン製品の危険性に明確な根拠なし 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060306hj003hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/03/06
 米環境保護庁(EPA)諮問委員会が、テフロン製品に用いられるパーフルオロオクタン酸(PFOA)について「発癌性物質である可能性が高い」と2月に報告したが、EPAのホープページトでも、日常的な調理によるPFOAの害については根拠に乏しく、POFAを含む製品の利用を中止する必要はないとの見解を示している。

 でもPOFAは、315℃以上で生じてくるので、低温で用いたほうが良いようだ。


2006/03/03
PET検診、がんの85%見落とし…がんセンター調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060303ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/03/03 
 PET検診は「全身の小さながんが一度に発見できる、がん検診の切り札」と期待され、急速に広がっているが、国立がんセンター(東京)の内部調査で、画像検査PET(陽電子放射断層撮影)によるがん検診では85%が見落とされていたことで、効果に疑問符がついた形だという。

 早期がんにおいてPETでは、他の検査に比べ検出率が低かったことによるが、国立がんセンターの超音波、CTなどを併用した検診では、がん発見率は一般の医療機関に比べ高いため、相対的にPETでの発見率が低下した可能性があるという。

母乳は6カ月以上続けるべきだ−−感染に強くなる 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/423810
   ----日経ヘルス ニュース 2006/03/03 
 エカリフォルニア大学デービス校のカロライン・チャントリー博士(小児科助教授)らの研究チームで母乳で育てられている4カ月以上〜2歳までの赤ちゃんを調べ、雑誌「小児科学」 (Pediatrics)2006年2月号に報告したところによれば、授乳を6カ月以内で止めた場合と、その後も継続した赤ちゃんとを比べると、中耳炎の感染が2倍、肺炎が4倍、概して感染に弱いことがわかったという。

2006/03/02
認知障害、緑茶1日2杯以上で効果あり…東北大調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060302ik03.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/03/02 
 東北大大学院医学系研究科の栗山進一講師(公衆衛生学)らが、2002年7〜8月、仙台市在住の70〜96歳の男女約1000人を対象に 、緑茶を飲む頻度などの食生活を調べたうえで、記憶力や図形を描く力など認知機能についてのテストを行った結果、緑茶を2杯/日以上飲む人は、3杯/週以下の人に比べて認知障害になり難い傾向にあることが、わかったという。
仕事上のストレスでメタボリックシンドロームの発症リスクは倍増する、英国の研究 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/423669
     MedWaveニュース一覧 2006/03/02 
 心血管疾患や2型糖尿病のリスクを高める危険因子が重積した状態をメタボリックシンドローム(MS)と呼ぶ。これまでにも職務ストレスとMSの関係を調べた研究はあったが、ストレス暴露期間に関する情報の入手に問題があった。
 今回ロンドン大学のTarani Chandola氏らが、ロンドンの公務員を14年間追跡し、職務ストレスのレベルとメタボリックシンドローム発症の関係を調べたもので、ストレスを繰り返し評価することにより、持続するストレスが健康に及ぼす影響の評価を試みた研究結果を、British Medical Journal誌電子版に2006年2月14日に発表したところによれば、慢性的にストレスを感じている人々はメタボリックシンドロームを発症するリスクが2倍以上になるという。著者らは、持続するストレスは、自律神経系と神経内分泌機能に直接影響し、MSを引きおこす可能性があると考えている

 ▼本論文の原題:
  ・「Chronic stress at work and the metabolic syndrome: prospective study


2006/03/01
ホンダ、健康食品参入…血栓予防「納豆の酵素」 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060301ik05.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/03/01 
 自動車大手のホンダは、100%出資子会社の商社・ホンダトレーディングを通じて健康食品事業に参入すると発表した。第1弾として3月から、脳こうそくの予防効果があるとされる「ナットウキナーゼ」(納豆に含まれる酵素)を、健康食品メーカーなどに供給する。

ホンダトレーディングニュースリリース 2006.02.08
  ホンダトレーディング、「ナットウキナーゼ」で健康食品市場に参入


2006/02/28
ストレスホルモン減少、森林浴「お薦めの森」認定へ 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060228ik08.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/02/28 
 森林浴の後には、細胞数自体が多くなるとともに、抗がん作用を持つとされるたんぱく質も増え、免疫力も5割アップすることを、独立行政法人森林総合研究所や日本医科大学の研究チームが科学的に裏付けた。
 鳥や虫の種類が多く、規模が大きく樹種も豊かな森林ほどリラックス効果が大きい傾向があるという。

▼リラックス効果が裏付けられた森
 ▽岩手県岩泉町・早坂高原 ▽山形県小国町・温身平(ぬくみだいら)
 ▽長野県上松町・赤沢自然休養林 ▽長野県飯山市・心のふるさと
 ▽長野県信濃町・癒やしの森▽長野県南箕輪村・経ヶ岳
 ▽長野県佐久市・癒やしの森▽山口市・東大寺再建のふるさと
 ▽高知県津野町・天狗高原自然休養林▽宮崎県日之影町・自然の恵みが人を呼ぶ里


2006/02/27
「食生活」が創刊100年 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060227ik01.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/02/27 
▼いつの世も健康増進、病気予防
 食や栄養に関する月刊情報誌「食生活」が今年で創刊100年目を迎えた。 1907年(明治40年)に「食養」という誌名でスタートし、国民の栄養状態を向上させるため、旧内務省の意向で設立された「食養会」という任意団体が発行し、誌名が「国民食」を経て戦後まもなく「食生活」となり、現在は社団法人「全国地区衛生組織連合会」(東京)が、毎月10日に5万部程度発行している。

月刊情報誌「食生活」のページ

週3回以上の運動で認知症リスクが3割減 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/423265
     MedWaveニュース一覧 2006/02/27 
 米Washington大学のEric B. Larson氏らの研究成果tが、Annals of Internal Medicine誌2006年1月号に報告されたところによれば、60代以上の高齢者1740人を平均6年間追跡して、運動の習慣と認知症発症の関連を調べた結果、3回/週 以上定期的に運動する人はそうでない人に比べ、認知症全体とアルツハイマー病の発症リスクが約3割減少することが確かめられという。

 今回の調査は、運動の頻度のみを指標とし、運動の強度や時間は分析に加えていないが、得られた結果は、定期的な運動が認知症及びアルツハイマー病の発症を遅らせることを示した。

 ▼本論文の原題:
  ・「Exercise Is Associated with Reduced Risk for Incident Dementia among Persons 65 Years of Age and Older


2006/02/25
ヘルシーリポート:大豆食品で長寿 秘密は含有成分イソフラボン 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/02/20060225ddm010100102000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/02/25 
 心臓病など循環器疾患と食生活の関係を世界25カ国で調べてきた家森幸男・武庫川女子大学・国際健康開発研究所長(京都大学名誉教授)が語る大豆食品のすばらしさを紹介するインタビュー記事。

◆骨を丈夫に、生活習慣病にも効果
 米国と比べ、カルシウムの摂取が日本は少ないのに、骨粗しょう症が原因で起きる大腿部の骨折の発生率では、日本は米国の約1/2と少ない。
 大豆食品に含まれる大豆イソフラボンにはカルシウムが骨から溶け出すのを抑えるだけでなく、骨をつくる骨芽細胞を増やす働きもあり、日常の食生活での大豆イソフラボンの摂取があるから、日本人にはこの骨折率が低いという。

 大豆イソフラボンが、女性ホルモンの不足で起きる更年期障害に効果的なことはよく知られているが、それに加え、イソフラボンの摂取量が多い国ほど虚血性心疾患(心臓病)の死亡率が低く、大豆食品をよく食べる日本や中国で心臓病の死亡率が低く、血圧や血中の悪玉コレステロール値が下がることが判った。

 イソフラボンは、女性ホルモンが作用する受容体を先回りしてふさぐため、強すぎる女性ホルモンの働きを抑えてくれるので乳がんを予防する。欧米諸国で多い男性の前立腺がんの死亡率が日本で低いのも大豆食品を多く食べるからだという。

 イソフラボンの適切な摂取量は、成人で約40〜50mg/日だが、若い世代では20mg程度しか取れていない人が多い。サプリメントで補うより、食品で補うのが基本。
 内閣府・食品安全委員会は、1月末に日常の食事とは別に摂取する特定保健用食品としての大豆イソフラボンの摂取の上限を50mgとする注意を促す評価書 をまとめたが、これに対し家森さんは「納豆を1パック余分に取るだけで上限を超えてしまうような評価は正しいとはいえない」と、さらに科学的な議論が必要だと指摘する。

 家森さんは、「イソフラボンを多く含む大豆食品の豊富な日本の伝統食こそ世界に誇るべき理想的な長寿食だ」と強調する。


2006/02/24
買い物、掃除は何分間? 生活習慣病予防に運動基準案 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200602230396.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/02/24 
 生活習慣病の予防策として、厚生労働省は23日、健康づくりのための運動基準の案を作り、有識者の検討会に示した。普段運動をしない人向けにも、日常生活でどれだけ体を動かせば良いか具体例をメニューで示した。今後、検討会で議論し、3月中に新基準を決めるという。

 身体活動なら普通歩行20分、庭いじり15分、運動なら速歩15分などと具体例を示し、それぞれに「1個」という単位をつけ、運動習慣のない人は身体活動のメニューから「3〜4個/日」(計23個/週)、運動習慣がある人は、運動メニューから好みに合わせて「4個/週」を日常生活に採り入れるよう勧めている。

▼厚労省 健康局  運動所要量・運動指針の策定検討会 > 第3回運動指針小委員会 > 健康づくりのための運動指針(案)

レッドグレープフルーツにすぐれた血中脂質降下作用 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/423259
   ----日経ヘルス ニュース 2006/02/24 
 エルサレムのヘブリュー大学薬学部シェラ・ゴリンスタイン博士が、2006年3月22日付けの雑誌「農業と食品化学」に報告するところによれば、グレープフルーツの中でも、果肉が深い赤色をした、ルビー種と呼ばれる種類に、すぐれた血液中のトリグリセリド(中性脂肪)の降下作用があることを明らかにした。
低脂肪+野菜豊富な食生活は心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げない、米国の大規模介入試験で判明 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/423107
     MedWaveニュース一覧 2006/02/24 
 Journal of American Medical Association(JAMA)誌2006年2月8日号に掲載された、閉経女性を対象にした米国の大規模介入試験の3つの論文によれば、低脂肪の健康食は、心血管疾患、乳がん、大腸がんリスクを下げるかについては有意な結果が得られなかったという。

 この大規模介入試験は、被験者の人種は様々で50〜79歳の閉経女性48,835人(平均年齢62.3歳)、総摂取カロリーに占める脂肪の割合(脂肪熱量比率)を20%にして、野菜や果物、穀類を豊富に摂取するよう指導した介入群と、食事指導を行わない対照群を平均8.1年追跡したもの。

 著者らは、日頃から高脂肪食を好む女性などを対象とする追加試験を行えば、有意な結果が得られる可能性があるとも述べており、疾患リスクを減らすためには、ライフスタイル全般を見直すことがまず必要とのコメントあり。

 ▼各疾患についての論文の原題:
  ・「Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Cardiovascular Disease
  ・「Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Colorectal Cancer
  ・「Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Invasive Breast Cancer

酸化ストレスが低いのに抗酸化ビタミンを長期間摂取すると心血管系に有害 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/medwave/mdps/423110
     MedWaveニュース一覧 2006/02/24 
 米Mayo Clinic College of MedicineのDaniele Versari氏らがHypertension誌電子版に2006年1月30日に報告したところによれば、ストレスの無く健康な場合にビタミンEやCなどの抗酸化ビタミンを飲むと、むしろ体内の酸化ストレスを高めてしまうというショッキングな研究成果を発表した。

 体内で酸化ストレスが高まっている場合、抗酸化サプリメントは血管内皮機能に利益をもたらすことが報告されていた。
 研究は、正常なブタにビタミンEとCを12週間投与し、心血管系への影響を調べたもので、投与した抗酸化ビタミンが、動脈壁における酸化ストレスをむしろ高め、心筋血流と内皮機能を損なうことが確認されたもの。

 ▼本論文の原題:「Chronic Antioxidant Supplementation Impairs Coronary Endothelial Function and Myocardial Perfusion in Normal Pigs


2006/02/23
高学歴の人ほど、認知症にかかると進行が早い 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/422994
   ----日経ヘルス ニュース 2006/02/23 
 コロンビア大学の研究グループが、雑誌「神経学・神経外科・精神医学」(Journal of Neurology,Neurosurgery,Psychiatry)で報告したところによれば、ニューヨークに住む65歳以上で、アルツハイマー病と診断された男女312人の精神機能や脳の働きを、5年以上にわたって調べた結果、教育水準が高い人は、一旦認知症が始まると普通の人より、病状の進行が早いことがわかった。

2006/02/22
[解説]「アガリクス」で発がん促進 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060222ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/02/22 
▼健康食品の安全情報を消費者に
 厚生労働省は、今回3種類のアガリクス製品について、試験管や動物で安全性を調べる実験を行った結果、がん促進作用があることが判かったため、人体でも同様の作用があるかどうか不明だが、健康被害を未然に防ぐため、製品の自主回収を要請、「キリンウェルフーズ」もこれを受け入れた。
 背景には、健康食品を製造、販売する際の規制が、食品一般と同じで、医薬品のように厳密に効果や副作用を調べる臨床試験が必要ないためで、安全性データの提出義務や、食中毒以外では健康被害を疑われる例があっても国に報告する義務もないために、起こったもの。
 健康食品には、特定の成分が凝縮されており、過剰摂取で健康被害が生じたり、通常の食材では微量しか含まれない毒性物質を大量に摂取したりする恐れがある。 マイナス情報は、利用者に伝わり難いため、消費者に判り易く伝える仕組みが求められる。

2006/02/21
カルシウムとビタミンDで老人の腰骨骨折を予防 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/422866
   ----日経ヘルス ニュース 2006/02/21 
 50〜79歳までの女性 36,282人を対象にした「Women Health Initiative」と言う全米規模のサプリメント(補助栄養食品)に関する、かつてない大がかりな調査研究結果が、カルシウムとビタミンDの組合せで、高齢女性が腰骨を骨折する割合が約3割減少し、予防効果があることがわかっと、2006年2月16日発売の医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン」に発表された。

2006/02/17
エイズ拡大阻止の切り札になるか、30分前後で結果が分かる在宅用HIV検査キットが米で認可間近 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/422536
     MedWaveニュース一覧 2006/02/17 
 米Brigham and Women’s HospitalのAlexi A. Wright氏らが、New England Journal of Medicine(NEJM)誌2006年2月2日号のPerspective欄で、HIV在宅検査キットに関する諸問題を指摘している。

 OraSure Technologies社から、口腔液を標本とする迅速HIV抗体検査キット「OraQuick」の市販薬としての承認申請が提出されたことを受けて、米食品医薬品局(FDA)の血液製剤諮問委員会は2005年11月、在宅自己検査キットの承認に必要な条件を決定するために専門家を収集したことや、ここにきて、迅速HIV抗体検査の市販薬化を支持する声が高まっていることより、エイズウイルス感染を自宅で確認できる検査キットが、米国で認可される可能性が高まっている。

 ▼本論文の原題:「Home Testing for HIV


2006/02/14
「アガリクス」発がん促進、キリン子会社4品を回収 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060214ik0a.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/02/14 
 厚生労働省は13日、キリンビールの子会社の「キリンウェルフーズ」(東京都江東区)に、アガリクスから製造された健康食品「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」に、発がん促進作用があることが動物実験で確認されたとして、販売停止と自主回収を要請した。

 ▼厚生労働省 > 報道発表資料 06/02/13  > アガリクス(カワリハラタケ)を含む製品の安全性に関する食品安全委員会への食品健康影響評価の依頼について


2006/02/13
野菜とフルーツをたっぷりで、脳卒中になり難い 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/422053
   ----日経ヘルス ニュース 2006/02/13 
 これまでに発表された、食事と脳卒中発症との関係を調べた8編の研究論文を再検討してまとめ調査結果が、医学誌「ランセット」2006年1月28日号に報告されたところによれば、野菜とフルーツをまあまあよく食べる人はあまり食べない人より、脳卒中を起こした割合が11%小さく、毎日ふんだんに野菜とフルーツを食べている人は、その割合が26%も低いという。
【日本消化管学会速報】ピロリ除菌はEMR後の胃がん再発予防に「効果なし」 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/422032
     MedWaveニュース一覧 2006/02/13 
 名古屋市立大学臨床機能内科の片岡洋望氏が、第2回日本消化管学会で2月11日に発表したところによれば、これまで、ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)の陽性者が、早期胃がんに対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)後、除菌を行うと胃がんの再発が抑制されると考えられていたが、EMR後、2年以上経過観察した症例を検討したところ、除菌の有無による再発率に有意差はみられなかったという。

2006/02/09
ω3脂肪酸摂取でがん発症は防げない、 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/421761
     MedWaveニュース一覧 2006/02/09 
 これまでの疫学研究でω3脂肪酸を多く摂取すると、ある種のがんを発症し難いことが示唆されており、またω3脂肪酸の摂取が、がんの形成と増殖に影響を与えるという動物実験の結果もある中、米 Southern California Evidence-Based Practice CenterのCatherine H. MacLean氏らが、Journal of American Medical Association(JAMA)誌2006年1月25日号に報告したところによれば、乳がん、大腸がん、肺がんなど10種類を超えるがんに対する系統的レビューにて、残念ながら、がんリスク低減は望めないという。

 ▼本論文の原題:「Effects of Omega-3 Fatty Acids on Cancer Risk

白血球数が多いとがん死のリスクが7割増、豪州での研究 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/421762
     MedWaveニュース一覧 2006/02/09 
 シンガポール国立大学のAnoop Shankar氏らが、Archives of Internal Medicine誌2006年1月24日号に発表したところによれば、当初の白血球数が高値の人は、低い人々に比べ、がん死の相対リスクが1.73倍になることを、豪州で、がんではない高齢者の集団を約10年追跡して確かめた。

 ▼本論文の原題:「Association Between Circulating White Blood Cell Count and Cancer Mortality


2006/02/06
肥満度を知る数値として「ウエスト・ヒップ率」を提案 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/421437
   ----日経ヘルス ニュース 2006/02/06 
 カナダ・オンタリオ州ハミルトンにあるマクマスター大学の「人口健康研究所」のサリム・ユスフ所長が、医学誌「ランセット」に発表した論文によると、主要な内蔵が収まっているおな かの脂肪分を問題にして、肥満度の評価として「おなか」と「お尻」の回りの相対的な割合「ウエスト・ヒップ率」 (waist/hip ratio =WHR)を提案している。
 この割合が、男性では「1」以上、つまり、おなかの方がお尻より太いなら、肥満度が高く、病気にもなり易く、女性では「0.8」で肥満であり、病気になりや易い目安になるという。

2006/02/03
オメガ-3-脂肪酸にはがん予防効果なし 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060203hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/02/03
 米Greater Los Angeles退役軍人局医療システム(ロサンゼルス)リウマチ専門医のCatherine MacLean博士らが、米国医師会誌「JAMA」1月25日号に発表したところによれば、魚や魚油の補助食品に含まれるオメガ-3-脂肪酸は、心臓のためには有用であるが、がんの予防には効果がないという。
大豆たんぱく質とイソフラボンの血中脂質低下作用は期待薄/米心臓協会(AHA)が修正勧告を発表 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/421417
     MedWaveニュース一覧 2006/02/03 
 Circulation誌電子版の2006年1月17日に報告されたところによれば、心血管系の健康維持に有効とされてきた大豆たんぱく質やイソフラボンの有効性に、米心臓協会(AHA)がこのほど、疑問符をつけた。

 最新の研究成果を分析したAHA栄養委員会は、イソフラボンを含む食品またはサプリメントについて、効果を示すエビデンスは貧弱で、安全性が確認されていないことから、摂取は推奨されないと結論した。
 大豆たんぱく質について、大量に摂取するとLDLコレステロール(LDL-C)値は3%ほど低下するものの、HDLコレステロール、トリグリセリド、血圧などには有意な変化はないことが明らかになり、こうした危険因子の改善を通じた予防効果は期待できないと判断されたもの。

 ▼本論文の原題:「Soy Protein, Isoflavones, and Cardiovascular Health. An American Heart Association Science Advisory for Professionals From the Nutrition Committee


2006/02/02
少しの運動でも、脳の健康を保てる 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/421118
   ----日経ヘルス ニュース 2006/02/02 
 米シアトルにある健康組合「Group Health Cooperative」が行った研究が、2006年1月発行の「米内科学紀要」(Annals of Internal Medicine )に発表されたところによれば、3回/週 ウオーキングをするなど、軽い運動をするだけで、お年寄りが認知症になるリスクを減らす効果があるという。
運転免許更新時 認知症を検査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20060202ik06.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/02/02 
 警察庁は、高齢者による深刻な交通事故が目立つことを受け、運転免許証を更新する際、高齢者の認知症の有無や認知機能の低下を判定する「簡易検査」を義務付ける方針を明らかにした。

 簡易検査は、日付や自分のいる場所など、認識能力や記憶力を確認する程度の内容になる見込み。「認知症の疑い」が判断された時は、専門医の診断に移行する。


2006/02/01
ロート製薬、4種の生菌と3種の消化酵素を配合した「パンシロンN10」<整腸錠>を発売 
  http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=122029&lindID=4
     Nikkei Net リリースニュース 2006/02/01 
 ロート製薬株式会社は、10億個以上の4種の生菌と3種の消化酵素の配合により、消化器官に効果的に働きかけ、善玉菌を増やし、大腸の状態を正常に近づける整腸薬「パンシロンN10」<整腸錠>を、2006年2月3日、全国の薬局・薬店で発売する。

▼ ロート製薬 > 新製品ニュース > パンシロンN10

大豆イソフラボン:取り過ぎに注意、「食事以外」では1日30mg程度 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/02/20060201ddm002100069000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/02/01 
 食品安全委員会新開発食品専門調査会は、大豆に含まれ、女性ホルモンに似た作用のある化学物質「大豆イソフラボン」について、厚生労働省の特定保健用食品(特保)として日常の食事とは別に摂取する場合は、1日の摂取量を30mg/日 程度に抑えるべきだとする評価書案を大筋でまとめた。また、妊婦や小児には食べ物に上乗せしての摂取は推奨できないと結論付けている。

 一般の大豆食品の安全性を問題にしているわけではなく、特保として上乗せ摂取する場合の評価であることを強調している。
 大豆イソフラボンは、豆腐や納豆などに含まれ、乳がんや骨粗しょう症の予防効果があるといわれる一方で、乳がん発症や再発リスクを高める可能性も考えられている。

飲み過ぎ防ぐ酒の価格政策、ベストは安い酒の値上げ? 高級酒の値上げは低級酒の需要増やす―北欧のデータから 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/420986
     MedWaveニュース一覧 2006/02/01 
 アルコールと薬物の濫用に係わる社会的肉体的要因の研究に取り組んでいる米Prevention Research CenterのPaul J. Gruenewald氏らが、Alcoholism: Clinical and Experimental Research誌2006年1月号に報告したところによれば、アルコール飲料を種類と品質に基づいて9群に分類、価格変化と消費量の関係を調べたところ、特定の製品を値上げしても、消費者は購入対象を換えることで対応、消費量は変化しない可能性があることを示した。

 消費者の行動は価格に敏感に反応し、値上げがあれば、影響がより小さくなる選択を行うので、飲酒に起因する問題を予防するために需要減をめざすなら、低価格製品の値上げが最も効果的であることを示した。


2006/01/31
薬の副作用、HP公開…2477症例 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060131ik08.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/31 
 厚生労働省の独立行政法人・医薬品医療機器総合機構は、製薬企業が報告した医薬品の全ての副作用情報について、ホームページにて1月30日より公開を始めた。

 公開項目は、薬名・副作用名・患者の年齢・性別・回復、死亡などの容体のほか、新たに薬と死亡との因果関係がどの程度あるかも加えられている。
 全件公開のため、副作用との因果関係が否定された情報についても、注意書き付きで掲載。04年5月以降の副作用報告も順次公表予定という。

 ▼医薬品医療機器総合機構のホームページ
    http://www.info.pmda.go.jp

携帯電話は悪性脳腫瘍リスクを高めない、英国の大規模研究で判明 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/420886
     MedWaveニュース一覧 2006/01/31 
 英Leeds Institute of Genetics, Health, and Therapeutics (LIGHT)のSarah J Hepworth氏らが、British Medical Journal誌電子版の2006年1月20日に報告したところによれば、10年以上にわたって携帯電話を使用し、累積通話時間が113時間を超えていた人々においても、神経膠腫の有意なリスク上昇は認められないことを示した。

 神経膠腫は、成人の中枢神経系の悪性腫瘍の中で最も高頻度に見られるもの。
 アナログ式携帯電話の方がデジタル式より出力が大きいので、出力レベルが脳腫瘍発症に関係しているなら、アナログ式の方がリスクは高くなると予想されたので、アナログ携帯電話使用者に限定して同様の分析をおこなったが、結果は非有意だった。

 ▼本論文の原題:「Mobile phone use and risk of glioma in adults: case-control study

カロリー制限食を続けている人の心臓は若い 
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/420885
   ----日経ヘルス ニュース 2006/01/31 
 「米心臓学会報」の1月17日号に報告されたところによれば、米ミズリーリ州の「カロリーを制限する会」という組織のメンバーは、41歳〜64歳で、毎日、栄養のバランスがいい食事を、1400〜2000kcalに制限して食べており、この会のメンバー25人の心臓の働きを、普通の米国人と比較したもので、カロリー制限食を長年続けている人の心臓の機能は、同年代の一般人より平均して15年若かったという。

2006/01/30
胃がん検診、“予防”に効果大 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060130ik06.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/30 
 1990〜2003年の岩手、秋田、長野、沖縄4県の40〜599歳の男女約4万人を対象にした厚生労働省研究班の調査によると、胃がん検診の受診者は、受診しなかった人に比べ、胃がんで死亡する割合がほぼ半分になることが分かった。
ヒガシマル醤油、しょうゆに含まれる多糖類のアレルギー抑制効果を確認 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/420886
     MedWaveニュース一覧 2006/01/30 
 ヒガシマル醤油は、しょうゆに含まれる多糖類が、花粉アレルギーなどに関与するサイトカインのバランスを整える作用があることを動物実験などで確かめたと発表した。
 同社では、2004年から2005年にかけて、花粉アレルギーや通年性アレルギーに対するしょうゆ多糖類の効果をヒト臨床試験で実証しているほか、ヒスタミンの遊離抑制効果を動物実験で確認しており、今回は、より上流の免疫調節系への作用を調べたもので、2月4日に開催される日本農芸化学会関西支部講演会で発表される予定。

 ▼ヒガシマル醤油 > SPSの抗アレルギー作用に関する学術データ

大きな騒音や高い音にさらされていると、脳内に腫瘍ができる
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/420763
   ----日経ヘルス ニュース 2006/01/30 
 米オハイオ州立大の博士過程の学生コーリン・エドワ−ズ氏が、雑誌「米疫学ジャーナル」(American Journal of Epidemiology)のオンライン版に発表したところによれば、いつも騒音や高い音にさらされていると、頭蓋骨の内側に、聴神経腫と呼ばれる良性の腫瘍ができて、さまざまな障害を引き起こすという。

 いつも建設現場の近くにいる人の場合は、静かな環境で暮らしている人と比較すると、聴神経腫ができる割合は 1.7倍だった。


2006/01/29
抗がんサプリ効果不明 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060129ik05.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/29 
 「抗がん」をうたい文句にしたサプリメント(栄養補助食品)が出回っている中、その効果はあやふやで、注意すべき副作用も報告されているという記事。

抗がん剤や放射線による治療中は、その効果を十分引き出すため、抗がんサプリメントの使用は控えたほうが良いとある。もし使うなら、現時点でわかっている効果と副作用のバランスを考え、自分の判断で慎重に選んで。

 まずは食生活の改善が一番。野菜や果物は、免疫力を高め、細胞の酸化を防ぐといった成分がバランス良く入っており、過剰摂取による副作用の心配もない。特定の成分をサプリメントで摂取する前に、食生活を見直すこと。

▼「抗がんサプリメント」に関する本
 ◆「抗がんサプリメントの効果と副作用徹底検証!
    (キャンサーネットジャパン編、三省堂、1600円)  

     ・東大病院緩和ケア診療部副部長の岩瀬哲さんが、世界の医学論文を収める米国のデータベースから「抗がんサプリメント」に関する論文を集め、約50種類について、効果や副作用を分析・検証結果を収録。
 ◆「決定版!抗がんサプリメントの正しい選び方、使い方
    (福田一典著、南々社、1600円)
     ・悪徳業者の見分け方をはじめ被害に遭わない方法も具体的にアドバイス。
 ◆「検証!がんと健康食品
    (坪野吉孝著、河出書房新社、1400円)
     ・玉石混交の健康情報をどう読み解くかについて、具体的な 事例をもとに解説。

2006/01/28
「たばこの煙」とは→有毒な大気汚染物質 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060128ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/28 
 米カリフォルニア州政府は1月26日、全米で初めて、たばこの煙を、自動車の排ガスに含まれる物質などと同列の「有毒な大気汚染物質」と位置づけ、健康被害を警告していくことを決めた。同州大気資源局によると、火を付けたたばこから出る煙は、ベンゼンやヒ素などの有害物質同様、「死や深刻な病気の原因になりうる大気中の有毒物質」と定義される。
ヘルシーリポート:ほどほど飲酒で、ますます長寿に ストレス緩和、美白効果にも 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/01/20060128ddm010100109000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/01/28 
 生活習慣病を予防するコツは、食事・運動とも“ほどほどに”するということだが、アルコールも同じで、適度な飲酒は寿命を延ばす。
 アルコールの中でも特にウイスキーには、尿酸の排出や美白効果など意外な成分が含まれることが分かってきたという。

 ▼糖尿、痛風−−熟成ウイスキーでストップ!

    日本酒にして1日平均3合(純アルコール分で60g/日)以上の飲酒は肝障害、痛風、脳卒中、がんなどのリスクになる。
 ○適量は1日約20g
    日本酒なら1日1合ほど、ビールなら1日に中瓶1本程度
 ○Jカーブ
     節度ある飲酒は逆に糖尿病の発症を抑える。これがJカーブといわれるリスクと効果の関係がある。
    ウイスキーに含まれるポリフェノールの一種、エラグ酸が糖尿病の合併症(網膜症、腎障害など)の進行にかかわる酵素(アルドース還元酵素)の働きを抑えることが福山大や静岡県立大、京都府立医科大などの共同研究で分かった。この抑制作用は熟成期間の長いウイスキーほど強い。
 ○尿酸の抑制
     痛風の原因といわれる尿酸は酵素の働きでプリン体からつくられるが、ウイスキーに含まれるポリフェノールの一種が酵素の働きを阻害して尿酸の生成を抑えるという。同様の成分は焼酎にはなく、この成分はオークの樽で熟成する中で生じる。
 ○尿酸にもメリット
    悪者扱いの尿酸だが、最近の研究では動脈硬化を引き起こすフリーラジカルの作用を弱める働きが分かってきた。ウイスキーには、肌のシミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑える成分も含まれる。動物実験では香り成分がストレスの緩和にもなることが分かった。

2006/01/27
定期的な運動がアルツハイマー病発症を遅らせる 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060126hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/01/27
 「健康に関する共同研究センター(Group Health Cooperative's Center for Health Studies:シアトル)」所長のEric B. Larson博士らが、、医学誌「Annals of Internal Medicine」1月17日号に発表したところによれば、少なくとも3日/週 軽度の運動を続ければ、高齢者に見られるアルツハイマー病や他の認知症の発症リスクが30〜40%低下するという。

 同博士らは、定期的な運動はアルツハイマー病や他の認知症の発症を阻止することはできないものの、長期にわたり発症を遅延させる可能性があると述べている。


2006/01/24
生薬混合物に有害金属の毛髪への排泄促進作用を確認、カネボウが発表 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/420368
     MedWaveニュース一覧 2006/01/24 
 カネボウは1月23日、 11種類の生薬混合物を含むカプセルと微量栄養素(ビタミン、亜鉛、セレンなど)を含む生薬混合物に、有害金属の毛髪への排泄促進作用があることを確認し、その研究成果は、3月28〜30日に仙台で開催される日本薬学会第126年会で発表予定という。

 生薬混合物と生体に必須の微量栄養素を併用することで、排泄作用が増強され、水銀が1.41倍及びヒ素が1.86倍に増加したことも実証され、さらに、アンケートの結果からイライラ感やストレス感などの症状、むくみや肩こりなどの不定愁訴(はっきりと特定できないような体の不調)に対する改善効果も確認されたという。

カネボウ > プレスニュース 2006.01.23 > 有害金属の排泄に効果的な「デトックス(毒素排出)」技術を開発(PDF)

トランス脂肪の量を表示−−米で義務化
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/420400
   ----日経ヘルス ニュース 2006/01/24 
   米国では食品から、トランス脂肪を追放する動きが強化され、2006年1月から、全ての食品に、トランス脂肪の含有量を明記することが義務づけられた。
 食品の容器や包装につけられている栄養成分表の中で、トランス脂肪の量を明記するようになった。これまでも、トランス脂肪のラベル表示は行われていたが、「partly hydrogenated 」(部分的に水素された)脂肪、といった表示になっおり分かり難かったので、はっきりと「trans  fat 」と表示される。

2006/01/23
ワイン好きはビール好きより食生活が健康的、食品購買調査で傾向が判明 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/420202
     MedWaveニュース一覧 2006/01/23 
 デンマークでは、ワイン愛好家は、ワインを飲まない人に比べ、教育レベルが高く、高収入で、心理機能も高く、主観的健康状態が良好という報告がある中で、デンマーク国立公衆衛生研究所のDitte Johansen氏らがBritish Medical Journal誌電子版に2006年1月20日に報告したところによれば、デンマークの2大スーパーマーケット・チェーンの系列98店舗で、6カ月間(2002年9月〜2003年2月)に収集されたデータから、無作為に350万件の買い物の記録を選出し、購入した商品の詳細、数、価格、購入総額を抽出し、ビールとワインについて分析した。

 その分析結果によれば、ビール購入者に比べ、ワイン購入者は、オリーブ、果物、野菜、家禽肉、食用油、低脂肪チーズ、低脂肪乳、低脂肪肉をより多く購入、ビール購入者は、調理済み食材、砂糖、薄切り加工肉、ポテトチップス、豚肉、バターまたはマーガリン、ソーセージ、子羊肉、ソフトドリンクをワイン購入者より多く購入していたという。

 得られた今回のデータは、ワイン購入者の方がより健康的な食品を選んでいることを示し、地中海ダイエットが推奨する食事に近かった。一方、ビール購入者には、伝統的な食事(ビール、バター、ソーセージ、豚肉)を続けている傾向が見られたという。

▼論文原題:「Food buying habits of people who buy wine or beer: cross sectional study

肥満で死亡率高く…前立腺がん 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060123ik0d.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/23 
 米デューク大(ノースカロライナ州)が米医学誌2月号に発表したところによれば、肥満の男性は前立腺がんの発見が難しく、肥満でない男性に比べ死亡率が高まるという。 

 研究は、1998〜2004年にかけ、前立腺がんを切除した1400人を対象に、手術後の経過と肥満などの有無を調べた結果、BMIの値が大きくなるほど、前立腺が大きくなる傾向にあることを確認したもの。
 肥満した男性は、肥大した前立腺の陰に隠れて、前立腺がんが見つかりにくく、がんの発見率が20〜25%低く、その結果、死亡率も20〜35%高まるという。


2006/01/22
少しの運動でも、脳の健康を保てる 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200601210370.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/01/22 
 厚労省の国民健康・栄養調査(03年)によると、医療費の約3割を生活習慣病が占めていることもあり、日常的な運動を普及させて医療費抑制するために、毎日1万歩歩くか、1回35分/週 のジョギングで生活習慣病予防をする「健康づくりのための運動基準」の案をまとめた。

▼厚労省 健康局  運動所要量・運動指針の策定検討会 > 第2回運動所要量・運動指針の策定検討会 > 健康づくりのための運動指針〜国民向け〜骨子(案) (PDF:247KB)


2006/01/20
喫煙がもたらす関節リウマチの機序が明らかに 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060119hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/01/20
 カロリンスカ研究所(ストックホルム)の研究チームが、スウェーデンの早期リウマチ患者930例とリウマチ発症をみていない人383例の血液を採取し比較検討した結果を、英医学誌「Arthritis & Rheumatism」1月号に発表したところによれば、喫煙者に関節リウマチ(RA)発症率が高いことは以前より知られていたが、遺伝形質が認められる喫煙者に、関節リウマチの発症をみる頻度が高いことが判明した。

 HLA-DRの共有エピトープ(SE)遺伝子のコピーが2個認められる喫煙者は、こうした遺伝子が認められない非喫煙者と比べて関節リウマチの発症率が21倍であったという。


2006/01/18
魚180gを毎日食べると週1回に比べて心筋梗塞リスクが半減 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419793
     MedWaveニュース一覧 2006/01/18 
 大阪大学の磯博康氏らが Circulation誌電子版に2006年1月9日に報告したところによれば、 40〜59歳の日本人男女4万人超を対象に、魚介類の摂取と冠疾患リスクの関係を調べ、平均23g/日を摂食している群に比べ、平均180g/日を摂っている群では、全心筋梗塞リスクは53%低く、非致死的冠イベント・リスクは57%低いことが明らかになった。

 西欧での研究では、魚を週に1〜2回(1日30〜60g)食べると、冠動脈疾患と心臓突然死のリスクが減少すると報告されていたが、日本人のように、魚を高頻度、大量に食べる集団を対象に、初回冠疾患イベントのリスクと魚摂取量の関係を調べた研究はほとんどなかった。

 2003年の厚労省調査では、日本人の魚介類摂取量は、40〜49歳で平均93.2g/日、50〜59歳では105.5g/日だった。これは、今回の集団では第2/5群に相当する。この群では、統計学的有意なリスク減少が見られなかった。刺身1切れが約15g、魚の切り身1切れは約80g、となれば、夕食以外にもう1食、魚料理を食べることで最高5/5位群入りが可能になるが、魚に含まれる水銀やダイオキシン、調味に用いられる塩分などの摂取増には注意した方がよさそうだという。

Circulation誌Webサイト:原題は「Intake of Fish and n3 Fatty Acids and Risk of Coronary Heart Disease Among Japanese. The Japan Public Health Center-Based (JPHC) Study Cohort I」


2006/01/17
魚を週8食、心筋梗塞の発症60%減…厚労省調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060117ik08.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/17 
 アジ、イワシ、サンマ、サバなど脂肪の多い青魚に豊富に含まれているEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)という脂肪酸は、血管を詰まり難くする効果がある。厚生労働省研究班が岩手、秋田、長野、沖縄県内に住む40〜59歳の男女約4万人を対象に、1990年から約11年間追跡調査した結果、魚を週に8食食べる人は、1食しか食べない人と比べ、心筋梗塞を発症する危険度が60%近くも低いことが、分かったという。
植物性たんぱく質の摂取量と血圧は逆相関する、日中英米の国際研究で明らかに 
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419727
     MedWaveニュース一覧 2006/01/17 
 英ロンドン大学のPaul Elliott氏らがArchives of Internal Medicine誌2006年1月9日号に報告したところによれば、4カ国の17集団(日本4、中国-3、英国-2、米国--8)に属する40〜59歳の男性2359人と女性2321人、計4680人を対象に、植物性たんぱく質、動物性たんぱく質、総たんぱく質の摂取量と血圧の関係を調べる横断的疫学研究を実施した結果、植物性たんぱく質の摂取が血圧と逆相関することを示し、植物性たんぱく質の豊富な食事は、高血圧および高血圧関連疾患の予防に有効であることをさらに確認したといえる。
 これまでに行われた疫学研究や実験の結果は、たんぱく質の摂取量と血圧が逆相関することを示唆していた。

 植物性たんぱく質の摂取と高い相関を示したのは、総繊維摂取量とマグネシウム摂取量。動物性たんぱく質と高い相関を示したのは、コレステロール摂取量だった。たんぱく質の総摂取量と血圧の関係について、女性には有意な関係は見られず、男性では身長・体重で調整した後でのみ関係は有意だった。
  過去に行われた研究の結果と一致しなかった理由は、研究方法や対象集団が違うためと考えている。

▼原題:「Association Between Protein Intake and Blood Pressure


2006/01/15
【やさしい介護学】年老いた親 呼び寄せるなら 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20060115ik01.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/15 
 老いた親が夫婦二人での生活や一人暮らしが難しくなった時、子供のもとへ呼び寄せる時の注意点についての記事。

 親にとっては、住み慣れた土地や友人と離れることになり、かえって元気をなくしてしまう場合もあるので、

  • 頻繁に「行き来」から
  • 新しい土地への順応能力が高いのも元気なうちなので、早い段階で呼び寄せるのも一つの方法
  • 方言で会話 元気も復活
  • 特に親が認知症の場合、接し方などを学んでおくことが必要
  • “スープ冷めない距離”で気楽に
  • 訪ねて行けない時には、電話だけでも
  • 町内会の行事に出たり、老人クラブに入ってみたりするのもいい

2006/01/12
健康被害予防、電磁波対策でWHOが初の国際基準案 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060112ik07.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/12 
 世界保健機関(WHO)は、電磁波対策の必要性や具体策を明記した電磁波に関する初の本格的国際基準「環境保健基準」の原案をまとめた。
 日本政府は電磁波について「健康被害との因果関係が認められない」としているが、世界保健機関(WHO)が明確に打ち出した「疑わしきは回避せよ」という「予防原則」のメッセージを受け関係各省で対応を協議することになる。
 「環境保健基準」の原案は、電磁波による健康被害の有無は現時点では断言できないが、発がん性について「(30cm離れたTVから受ける最大電磁波の1/5程度に当たる)0.3〜0.4μT(マイクロ・テスラ)以上の電磁波に常時さらされ続ける環境にいると、小児白血病の発症率が2倍になる」とする米国や日本などの調査結果を引用し、科学的証明を待たずに被害防止策を進める「予防原則」の考え方に立って、対策先行への転換を促すもの。

 具体的な数値基準は、「国際非電離放射線防護委員会」(本部・独)が1998年に策定した指針(制限値=周波数50Hzで100μT以下、同60Hzで83μT以下)を「採用すべき」としている。

 93年の通産省の報告書による家電製品から出る超低周波の電磁波は、ドライヤー2.5〜53μT、テレビ0.1〜2μT、送電線の下は20μT程度。


2006/01/10
魚食は脳にいい−高齢者の記憶力が保たれる
  http://medwave2.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf?CID=onair/nh/nh_news/419190
   ----日経ヘルス ニュース 2006/01/10 
   65歳以上の高齢者3718人の食事と医療記録を分析し、魚を平均1回/週食べている人では、魚を食べていない人と比べると、脳の衰えの進行が10%遅く、2回/週以上食べている人では、記憶力の低下が13%遅かったという記憶力テストの結果が、「神経科学雑誌」(Archives of Neurology )2005年12月号に掲載された。
ベータカロチン、ビタミンCとE、亜鉛を食事でたっぷりとれば加齢黄斑変性リスクが35%減少する
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419102
     MedWaveニュース一覧 2006/01/10 
 Journal of American Medical Association(JAMA)誌2005年12月27日号に報告された、オランダErasmus Medical CentreのRedmer van Leeuwen氏らの研究報告によれば、オランダの55歳以上の男女で、両眼とも加齢黄斑変性(AMD)ではないが発症リスクを有する5836人を対象に、1990〜1993年に食物摂取頻度の調査を実施し、2004年まで追跡した結果、日常の食事から抗酸化作用のある4つの栄養素を平均より多めに摂取すれば、AMDリスクが35%減少することを示した。

 加齢黄斑変性(AMD)は、病態生理学的な解明は進んでいないが加齢が関係する他の病気と同様、発症にも酸化ストレスが関わると考えられており、先進国における中途失明の最大の原因となっている。
 既にサプリメントでベータカロチン、ビタミンCとE、亜鉛を投与すると、長期のAMDの進行が抑制されることを示す結果が、無作為割付比較対照試験AREDSで得られていたが、今回の研究は、通常の食事におけるこれらの物質の定期的な摂取が、AMD発症リスクにどう影響するかどうかを調べたもの。

がんを呼気で嗅ぎ分ける“がん探知犬”、驚異的な高精度示す米研究が論文化
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419105
     MedWaveニュース一覧 2006/01/10 
 米Pine Street FoundationのMichael McCulloch氏らは、人の10万倍以上といわれる犬の嗅覚をがんの診断に利用した研究報告を、年4回発行のIntegrative Cancer Therapies誌2006年3月号に掲載したところによれば、普通の飼い犬に、肺がんと乳がんの患者の呼気を健常人の呼気と区別する訓練を行い、最終的に、肺がんについては感度、特異性とも99%、乳がんは感度88%、特異性98%を達成したという。

 この研究は、嗅覚という生物学的システムを用いた評価で高精度が得られる可能性を示唆したと同時に、呼気に含まれる成分のどれが、診断において最も重要であるかを調べる研究の必要性を示したといえる。

▼本論文の原題:「Diagnostic Accuracy of Canine Scent Detection in Early- and Late-Stage Lung and Breast Cancers

カゴメが植物由来の乳酸菌を配合した「植物性乳酸菌ラブレ」シリーズを発売
  http://medwave.nikkeibp.co.jp/regist/medi_auth.jsp?id=0/mdps/419157
     MedWaveニュース一覧 2006/01/10 
 カゴメが、植物由来の乳酸菌「ラブレ菌」を配合した乳酸菌飲料を2月14日から発売。
 「ラブレ菌」は京都の漬け物「すぐき漬」から発見された植物性の乳酸菌で、乳酸桿菌に属し、正式名称を「ラクトバチルス ブレビス サブスピーシス コアギュランス」という。NK活性やインターフェロンの産生能を高め、免疫力をアップすることが報告されている。動物性の乳酸菌に比べて、胃液や腸液に耐性が高く、菌が腸内で生き抜く力が強いという。

カゴメ > ニュースリリース(2006.01.05) >  カゴメから、「植物性乳酸菌 ラブレ」 新発売

【インフルエンザ】遺伝子変え 人から人へ  
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060110ik0e.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/10 
 東南アジアから西アジアのトルコにまで死者が拡大した鳥インフルエンザは、遺伝子の一部が変異すれば、人から人への感染力を獲得し、大流行する新型インフルエンザに変身する可能性がある。

 インフルエンザのウイルスは北極圏付近のツンドラ地帯に常在し、ここで営巣する渡りカモ類によって世界各地に搬送され、さまざまな種に感染させているもので、変異の時期予測不可能。
 新型ウイルスが出現すると感染の一挙拡大が起きるが、患者増と共にウイルスに抗体を持つ人も増え、ワクチン製造も拍車がかかるので、脅威は急速に下がる。問題は、上陸後の数か月間 & 新型ウイルス流行の際のワクチンも問題となる。


2006/01/06
勃起不全は心血管疾患発症の警告サイン 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060106hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/01/06
 米テキサス大学健康科学センター(サンアントニオ)のIan M. Thompson博士らは、前立腺癌(がん)予防に関する臨床試験に参加した男性9000例以上の、1994〜2003年にかけて、3カ月毎に勃起不全および心血管疾患に関する評価結果を米医学誌「JAMA」12月21日号に発表したところによれば、勃起不全が心臓発作(心筋梗塞)や脳卒中、その他の心血管疾患の発症を警告する主要な徴候であるという。

2006/01/04
ビフィズス菌 インフルエンザ予防に効く!? 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060104ik0d.htm
     Yomiuri-Online・・ 医療と介護 医療ニュース 2006/01/04 
 森永乳業栄養科学研究所(神奈川県座間市)によれば、茨城県内の介護老人保健施設に入所している高齢者27人(平均年齢86歳)を対象に、2004年11月からインフルエンザ流行のピークが過ぎる2005年3月末まで、ビフィズス菌の一種「BB536」を1000億個含む粉末(2g)を飲み続けたグループ(13人)と1ヶ月半で飲むのを止めたグループを比較した。  飲み続けたグループでは白血球の殺菌機能が高まる傾向が見られ、インフルエンザ発症者がいなかったが、1ヶ月半で飲むのを止めたグループでは5/14人が発症したという報告を、今年3月に開かれる日本農芸化学会大会で発表するという。


●2005.07〜2005.12 記事情報(バックナンバー18)へ
●2005.01〜2005.06 記事情報(バックナンバー17)へ
●2004.07〜2004.12 記事情報(バックナンバー16)へ
●2004.01〜2004.06 記事情報(バックナンバー15)へ
●2003.07〜2003.12 記事情報(バックナンバー14)へ
●2003.01〜2003.06 記事情報(バックナンバー13)へ
●2002.07〜2002.12 記事情報(バックナンバー12)へ
●2002.01〜2002.06 記事情報(バックナンバー11)へ
●2001.07〜2001.12 記事情報(バックナンバー10)へ
●2001.01〜2001.06 記事情報(バックナンバー9)へ
●2000.07〜2000.12 記事情報(バックナンバー8)へ
●2000.01〜2000.06 記事情報(バックナンバー7)へ
●1999.06〜1999.12 記事情報(バックナンバー6)へ
●1998.08〜1999.05 記事情報(バックナンバー5)へ
●1997.10〜1998.07 記事情報(バックナンバー4)へ
●1997.01〜1997.09 記事情報(バックナンバー3)へ
●1996.01〜1996.12 記事情報(バックナンバー2)へ
●   〜1995.12 記事情報(バックナンバー1)へ




新着・更新情報