とし坊 の読んどきゃ良かった記事情報 Back No.31
主に、おなかに関する記事情報を集めています。
 Menu 

【お願い】
 著作権の関係で、詳細記事へのHyper−Linkの設定は行っておりません。よって、お手数ですが、該当サイトの「記事検索」機能をお使い頂き、「記事タイトル」からキーワードを選んでいただくか、併記していますURL情報を利用していただき、当該記事を検索して頂ければ幸いです。



最新の記事情報」のページヘ


2012/06/27
都の排ガス規制強化後、脳卒中の死亡率低下
  http://digital.asahi.com/articles/OSK201206260066.html
     朝日新聞デジタル > 2012/06/27 
 岡山大の頼藤貴志准教授(環境疫学)らは、都がディーゼル車規制を強化した06年4月の前後各33カ月にわたり、都が測定している「PM2.5」濃度と、都区部での脳卒中死者数を1日ごとに調べ比較した結果、ディーゼル車の規制を強化した2006年を境に、東京都区部で脳卒中の死亡率が8.5%低下したと推計した。規制強化がなければ死者数は実際よりも更に増えていたと見られ、東京都区部の人口に当てはめると、632人/年の脳卒中死を防いだことになるという

 「PM2.5」の環境基準は、日本では09年9月に「1年平均15μg以下」と定められたが、環境省によると11年3月時点で基準を満たしていたのは全国46カ所の測定局のうち3割以下だった。

 02年に1立方m当たり27.5μgあった「PM2.5」は、09年には15.9μgまで減っていた。規制強化前後の各33カ月間の平均値は、強化前が22.8μg、強化後は20.3μgだった。一方、脳卒中による死者は、規制強化前33カ月間は20,460人、強化後33カ月間は19,728人だった。

2012/06/22
サフランの黄色色素、大腸がん予防に効果
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=60629
     YomiDr. ニュース 健康ニュース 2012/06/22
東海中央病院(岐阜県各務原市)の川端邦裕内科医や長崎国際大学薬学部などの研究グループが、6月22日から始まった日本がん予防学会で発表した研究によれば、サフランの雌しべなどに含まれる黄色色素「クロシン」が、大腸がんの予防に効果があるという。

 研究グループは、2011年4月から1年かけて、発癌性物質を投与した生後4週目のマウスに、3種類の濃度のクロシンを混ぜた餌を与え変化を調べた。
 マウスの大腸内に癌が出来るか、癌による大腸粘膜炎症の様子を比較したところ、実験開始から18週目に、クロシンを投与していないマウスでは3.15個/匹の癌が確認されが、クロシン濃度が高い餌を食べたマウスの癌は、平均0.5個/匹に抑えられたという。
イチゴに花粉症抑える効果…7日以上食べれば
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=60648
     YomiDr. ニュース 健康ニュース 2012/06/22
 北九州工業高等専門学校(北九州市小倉南区)の川原浩治教授(細胞工学)が、米国ボストン市で6月18〜21日に開かれた「国際バイオ展示会」で発表したところによれば、イチゴに花粉症などのアレルギー症状を抑える成分が含まれていることを突き止めたという。

 川原教授は、人間の血液から採取した細胞の培養液にスギ花粉を入れ、花粉症を発症したモデルとなるヒト細胞を作製し、ニンジンやタマネギなど約190種類の食品で試した結果、すり潰したイチゴから抽出した液を加えると、アレルギーの引き金となる物質「IgE抗体」が減少した。イチゴの成分を分析した結果「GAPDH」という酵素が作用していることがわかったが、品種により抑制効果に差があり「とよのか」ではIgE抗体の量が22.3%、「あまおう」は16.7%減少した。

 人為的にアレルギーを起こした状態のマウスを使った実験では、イチゴの抽出液100μgを1回/日与えると、アトピー性皮膚炎や鼻炎の症状が1週間過ぎから改善したことより、体重60kg人に換算すると、「とよのか」(15g/個)を20個以上、1週間以上続けて食べる必要があるという。

2012/06/19
カルピス、発芽した「C-3102株」の腸内環境改善作用やビフィズス菌増加作用を確認
  http://www.mylifenote.net/009/120619c-3102.html
     マイライフ手帳ニュース > その他ニュース 2012/06/19 
 カルピス 発酵応用研究所が、6月14日〜15日に開催された腸内細菌学会で発表したところによれば、同社保有の微生物であるバチルス・サブチルスC-3102株(以下「C-3102株」)が経口摂取後に生きて腸まで到達すること、その一部が発芽することで強いビフィズス菌増加作用を示すことを、オランダ応用科学研究機構(TNO)の協力によってヒト胃腸管モデルを用いた実験にて確認したという。

 「C-3102株」は、同社の微生物研究によって自然界から発見され、バチルス・サブチルスBacillus subtilis(枯草菌)に属する菌株で、これまでの研究により「C-3102株」の芽胞の摂取は、腸内環境の改善を介して、健康維持に役立つことが明らかになっていたが、ヒトの体内でどのように活動し、腸内環境に作用するか詳しいメカニズムについては明らかになっていなかった。

 今回の実験は、オランダ応用科学研究機構(TNO)が開発したヒト胃腸管モデルを使用。「C-3102株」の芽胞を「胃・小腸モデル」に通し、通過後の生残率と発芽率を調べた。次に"「胃・小腸モデル」を通過した「C-3102株」"または"未処理の「C-3102株」(胃・小腸モデルを通過させず、発芽していないもの)"を「大腸モデル」に接種し、72時間後の腸内菌叢の変化を調べた結果、「C-3102株」の芽胞は、胃・小腸を通過した後も生きて大腸まで到達し、又その一部は発芽していることがわかった。

 「C-3102株」の挙動と腸内菌叢に与える影響について検討した結果、「C-3102株」は「胃・小腸モデル」を通過した後も高い生残性を示し、その一部は発芽することが判った。また、「C-3102株」には、ビフィズス菌増加作用があり、その作用は「胃・小腸モデル」を通過し、発芽した「C-3102株」を入れたほうが強くなった。以上の結果から、生きて腸まで到達すること、その一部が発芽することで強いビフィズス菌増加作用を示すことが示唆された。

C-3102株のビフィズス菌増加作用とそのメカニズムをヒト胃腸管モデルで確認
  http://www.calpis.co.jp/corporate/press/nrl_00027.html
     カルピス > プレスリリース 2012/06 

2012/06/18
長生きの秘訣3要素は運動・栄養・そして…静岡県調査
  http://www.asahi.com/health/news/TKY201206180170.html
     朝日新聞デジタル > 2012/06/18 
 静岡県は、1999年に計10,363人の高齢者(65〜84歳)を対象に飲酒や喫煙・運動・体格指数(BMI)など30〜40項目を調べた結果と、2010年までに亡くなった1,117人の当時の回答内容を統計処理して算出したところ、「適切な運動」「栄養」「社会活動への参加」の3要素を満たした人は、1要素も満たさない人に比べて死亡率が半減するとした推計を出した。中でも社会活動への参加が「鍵」となることが分かったという。
  •  週5日以上歩く(運動)
  •  肉、魚、大豆、卵を含むおかずを1日3回以上食べる(栄養)
  •  町内の作業やボランティア活動に週2回以上取り組む(社会活動)
運動と栄養の二要素だけでは、何も満たさない人より死亡率が32%の減少に留まったが、この三要素を全て満たした人は、何も満たさない人より死亡率が51%減少したという。

2012/06/13
ディーゼル排気に発がん性を確認、WHOの研究機関が発表
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2883727/9106659
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/06/13
 世界保健機関(World Health Organization、WHO)の付属機関、国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer、IARC)は6月12日、ディーゼルエンジンの排気に発がん性があるとして人への暴露の低減策を講じる必要があると発表した。

 IARCは1988年、ディーゼルの排ガスを「恐らく発がん性がある」物質のグループに分類していた。尚、ガソリンの排気については1989年発表の評価と変わらず「発がん性が疑われる」との結論に至ったと同日発表した。

2012/06/03
NASAの宇宙ドリンクに若返り効果、肌の自己修復力アップ
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2881463/9034506
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/06/03
 5月28日の週に米ニューヨーク市の日刊紙Daily Newsや各メディアが報じたところによれば、宇宙飛行士を放射線によるダメージから守るために米航空宇宙局(NASA)が開発した「宇宙ドリンク・AS10」に肌の若返り効果があるという。

 ユタ大学(University of Utah)のアーロン・バースン(Aaron Barson)博士らの研究チームが行った実験では、被験者180人にAS10を4ヵ月にわたり約60mL/日ずつ飲んでもらったところ、紫外線による顔のシミは30%、更に皺についても17%の減少がみられたという。
 「AS10」には、クプアス・アサイ・アセロラ・ウチワサボテンの実・ヤマモモといったフルーツに加え、緑茶やザクロジュースが含まれており、抗酸化作用が高いという。但し、25オンス(約740mL)入りボトル1本当たり約50ドル(約3,900円)と少々値が張るのが難点。1日に2オンス強(約60mL)を服用した今回の実験では、4ヵ月間で計470ドル弱(約36,000円)がかかった。
 肌は最初に紫外線にさらされる部位で、酸化ストレスに弱い。「AS10」を飲むことにより、酸化ストレスの影響を受けた肌の素早い自己修復が可能になる。
 前年、米専門誌「Radiation Research(放射線研究)」に掲載された、AS10に含まれる活性化合物に関するマウス実験では、高レベルの放射線に晒されたマウスにAS10を与えたところ、250日後の生存率が80%に達し、AS10を与えられていないマウスの250日後の生存率30%を大きく上回ったという。
元気に生活「健康寿命」…男70歳・女73歳
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=59606
     YomiDr. ニュース 健康ニュース 2012/06/03
 厚生労働省は、国民が一生のうちで健康面の支障がなく日常生活を送れる期間を初めて算出し「健康寿命」と名付け、6月1日に公表した。

 2010年の「健康寿命」の平均は、男性70.42歳、女性73.62歳で、生存期間を示す「平均寿命」とは男性で9.22年、女性は12.77年の差がある。厚生労働省は「健康寿命」を延ばすことを、国民の健康指標「健康日本21」に新たな目標として盛り込むという。
 「健康寿命」は、国民生活基礎調査で、日常生活への健康上の問題の影響を尋ねた質問に「無い」と回答した人の割合や、年齢別の人口などから、計算したもので、都道府県別では、男性は愛知(71.74歳)、女性は静岡(75.32歳)がトップ。最短は男性が青森(68.95歳)、女性は滋賀(72.37歳)だった。

2012/05/31
「麹菌発酵ごぼう」に抗肥満作用を確認。善玉ビフィズス菌も増加-あじかん
  http://news.mynavi.jp/news/2012/05/18/094/
     マイナビニュース > ライフ > 健康と生活 2012/05/31 
 5月18日〜20日に開催された第66回「日本栄養・食糧学会大会」(会場:東北大学)にて、広島大学大学院生物圏科学研究科の加藤範久教授らが発表した研究によると、業務用食材・加工食品製造販売の「あじかん」とヤヱガキ発酵技研が共同で開発した麹発酵技術を用いて高いプロテアーゼ活性と抗酸化活性を有する「麹発酵ごぼう」を使って、同大学と共同でラットを用いた動物実験を実施した結果、「発酵黒ごぼう」の抗肥満作用、善玉ビフィズス菌の増加を確認したという。

 この実験は、「大腸疾病危険因子とされている高脂肪食を摂取させたラットの腸内環境に及ぼす麹菌発酵ごぼう粉末の影響」について検討したもので、4週齢のSD系雄ラットを1週間予備飼育後、高脂肪食(30%牛脂)を基本食として、同社の麹菌発酵ごぼう乾燥粉末「発酵黒ごぼう」を5%添加した飼料を与え、3週間飼育。「体重変化・飼料摂取量」「血中の脂質やグルコース」「副睾丸脂肪と腎周囲脂肪重量」「糞中のIgA、ムチン」「盲腸の腸内細菌叢」を調べた。その結果、「体重変化、飼料摂取量」は差がなく、「血中の脂質やグルコース」も変化しなかった。一方、内臓脂肪である「副睾丸脂肪と腎周囲脂肪重量」は発酵ごぼう群で有意に減少した。「糞中のIgA、ムチン」も著しく増加し、盲腸の腸内細菌叢については、発酵ごぼう群でビフィズス菌(Bifidobacterium)も著しく増加していたというもの。

 ごぼうを麹菌(Aspergillus awamori)で発酵させて、ごぼう本来の機能性に加えて、麹菌菌体及び麹菌の産生するプロテアーゼなどの代謝物が、抗肥満作用および腸内環境改善効果に大きく関わっているものと推測される。
コーヒー愛飲家「死亡リスク低い」 米で追跡調査
  http://www.asahi.com/health/news/TKY201205300129.html
     Asahi.com > ライフ > 医療・健康 2012/05/31 
 米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表された米国立保健研究所(NIH)の大規模追跡調査によれば、コーヒーを2杯/日以上飲む人は、飲まない人に比べて死亡するリスクが10%以上低いことが判ったという。

 NIHは1995〜2008年まで14年間にわたり、米国内に住む50〜71歳の男性約23万人、女性約17万人を追跡し、コーヒーをよく飲む人ほど、喫煙や飲酒、肉食を好むなどの習慣があったため、これらの要因を補正した。
 コーヒーを全く飲まない人に比べ、1杯/日飲む男性は6%、2〜3杯/日は10%、4〜5杯は12%、女性はそれぞれ5%、13%、16%死亡リスクが低かった。1杯/日以下ではほとんどリスクは変わらず、6杯以上飲むと、4〜5杯飲む人よりリスクはやや高かったというもので、心臓病や脳卒中、糖尿病による死亡のリスクが減るのと関係していたが、癌による死亡リスクは減らなかった。

 コーヒーには、カフェインが含まれる一方、心臓病などのリスクを低くするとされる抗酸化物質が多く含まれているためで、『コーヒーが死亡リスクを減らす』とは云えないが、『健康にいい飲み物』とは云えるかもしれない。

関連記事:
コーヒーの摂取量が多いほど死亡リスクは低い
  http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/nejm/201205/525120.html
     Nikkei Medical Online ニュース 2012/05/30
幸せになりたいならジャンクフードは控えめに、カナダ研究
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2880969/9020301
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/05/31
 カナダ・モントリオール(Montreal)の研究チームが、5月21日の週に英医学誌「国際肥満ジャーナル(International Journal of Obesity)」に発表した研究によれば、脂質の多い食品は肥満・2型糖尿病・心血管系疾患等の原因となるだけでなく、非合法ドラッグと同類の化学反応を示すことが、マウス実験にて証明されたという。

 研究では、高脂肪の餌を与えたマウスに、開けた場所を避けたり、罠にかかっても逃げようとしないなど、不安障害やうつに相当する症状が現れた。また、脳に生理的な変化が起きることも明らかになったという。高脂肪の餌を与えたマウスでは、ストレスと関連するホルモンのコルチコステロンの分泌量が増えたほか、うつ症状を悪化させるとみられている結合タンパク質CREBが活性化していたというもので、例えばフライドチキンを食べると瞬時に満足感と高揚感が得られるものの、最終的には気分が落ち込み不安を感じるということになるという。たとえばフライドチキンを食べると瞬時に満足感と高揚感が得られるものの、最終的には気分が落ち込み、不安を感じるという。

2012/05/25
飲酒時にトマトを食べると、血中アルコール濃度が低下 - カゴメなどが確認
  http://news.mynavi.jp/news/2012/05/25/142/index.html
     マイナビニュース > エンタープライズ > サイエンス 2012/05/25 
 アサヒグループとカゴメが、5月18日〜20日に開催された「第66 回日本栄養・食糧学会大会」にて発表した研究に依れば、飲酒時にトマトを一緒に食べることで、血中のアルコール濃度が低下することをヒトによる試験での評価により明らかにしたという。

 今回の研究は動物実験の成果を基に、ヒトでの効果の検証と、そのメカニズムの探索を行ったもので、ヒトにおいてトマトジュースとアルコールを同時摂取すると、トマトジュースを飲んでいない場合と比較して、血中のアルコール濃度や体内に留まる量が平均で約3割減少し、体内からのアルコール消失も50分早まることが確認された。この結果から、トマトとアルコールを一緒に採ると、酔いの回りが緩やかになり、飲酒後の酔い覚め(体内からアルコールが消失された状態)も早まる可能性が示されたという。

 具体的な実験内容は、トマトジュース缶3本(約160ml×3本)と甲類焼酎(ストレート約100ml)の同時摂取試験を適正飲酒量にて実施した。その結果、トマトジュースを飲んでいない場合(対照として水と甲類焼酎を摂取)と比較して、血液中のアルコール濃度が顕著に(最高血中濃度として約3割)低下することが確認された。また、計算上、体内に留まるアルコール量が約3割減少したほか、体内からのアルコールの消失に、トマトジュースを飲んでいない場合では5.0時間要したのに対し、トマトジュースを飲んだ場合では4.2時間となり、約50分程度早まることが示された。

2012/05/18
ローヤルゼリーで内部被曝予防…岡山大チーム
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=58895
     YomiDr. ニュース 健康ニュース 2012/05/18
 岡山大の榎本秀一教授(核薬学)らの研究チームが5月20日に開催された「日本栄養・食糧学会」にて、ミツバチから採取した「ローヤルゼリー」に、放射線の内部被曝を予防する効果があることを発表した。

 「山田養蜂場」(岡山県鏡野町)との共同研究で、マウスを使った実験で、マウスに微量の放射性ヨウ素や放射性ストロンチウムを投与して被曝状態にしたうえで、ローヤルゼリーを1週間飲ませたグループと、飲ませなかったグループを比較した。
 ローヤルゼリーを飲ませたグループは、ヨウ素の体内の蓄積量が被曝後8時間で半分以下になった。ヨウ素が溜まり易い甲状腺では、ローヤルゼリーを飲ませたグループではヨウ素がほぼ消滅したという。ストロンチウムも約50%多く排出されたという。

2012/05/17
アルツハイマー病には食事療法よりも運動療法が効果的
  http://news.mynavi.jp/news/2012/05/17/083/index.html
     マイナビニュース > エンタープライズ > サイエンス 2012/05/17 
 京都大学医学部の木下彩栄(あやえ)教授や前迫真人さん(博士課程2年)らが、米国科学誌「The Journal of Biological Chemistry」オンライン版(5月4日付)に発表した研究に依れば、アルツハイマー病による記憶障害の改善には、食事療法よりも運動療法の方がより効果が有ると、マウスを使った実験で明らかにしたという。

 アルツハイマー病は、脳内に「アミロイド」というタンパク質が蓄積し、神経細胞に障害を起こすことで記憶機能が悪化すると考えられていて、糖尿病や高脂血症などの生活習慣病との関連が疫学的に注目され、マウスに高脂肪食を与えると記憶力が低下し、アミロイドが多く蓄積するとの研究も報告されていた。

 研究チームは、アルツハイマー病にしたモデルマウスを下記の4群に分けた。
  1. 高脂肪食のえさを20週間食べさせた。
  2. 途中の11週目から「回し車」で自発的に運動をさせた。
  3. 11週目から運動をさせずに、普通食のえさに切り換えた。
  4. 11週目から自発的運動と普通食のえさを与えた。
 モデルマウスの記憶力の変化を、予め覚えさせた水上迷路のゴールに泳ぎ着く時間を測定した(Morris水迷路試験)結果、
  1. 高脂肪食だけを食べていたマウスは、約35秒掛かった。
  2. 高脂肪食ながらも運動したマウスは、約16秒掛かった。
  3. 普通食に切り換えたマウスは、約25秒掛かった。
  4. 運動と普通食を組み合わせたマウスは、約17秒だった。
 脳内のアミロイドの蓄積量は、運動した高脂肪食マウスでは、運動しなかった高脂肪食マウスの半分程度に減少し、運動と普通食を組み合わせたマウスと同じ程度だったことより、運動療法の方が食事療法よりも効果的で、高脂肪食のままでも運動をすれば、普通食に切り換えた場合と同様な効果が有ることが分かったというもの。

2012/05/11
睡眠不足は肥満のもと、仏大研究
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2877235/8926430
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/05/11
 欧州肥満症会議(European Congress on Obesity)で5月10日に発表したされた、リヨン大学(University of Lyon)のカリーン・シュピーゲル(Karine Spiegel)博士率いるチームの論文に依れば、睡眠時間が不十分だと、満腹感をつかさどるホルモンの働きが妨げられ、食欲を刺激するホルモンが分泌されるため空腹感が25%増加することで、肥満につながるという。

 研究では、肥満や睡眠時間に関する様々な研究を幅広く調べた結果は、子どもや若年層により当てはまるり、夜の睡眠時間を長くするといった簡単な方法で、慢性的に睡眠不足な若者たちの肥満を防ぐことができるという。
 成人の場合、健康的な睡眠時間は7〜8時間で、6時間以下は睡眠不足とされ、カロリー換算では、睡眠時間が減るとカロリー摂取量が1日350〜500カロリー増える計算になるという。
ユズ種油「アトピー効果」
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=58629
     YomiDr. ニュース 健康ニュース 2012/05/11
高知大と馬路村農協、マウス実験

 高知大医学部の溝渕俊二教授(臨床看護学)らと馬路村農協は、5月10日、ユズの種から抽出した油に、アトピー性皮膚炎のかゆみを抑える効果があるとの実験結果を発表した。研究内容は「第24回日本アレルギー学会春季臨床大会」(12〜13日・大阪市)でも報告された。

 ダニの抗原を塗ってアトピー性皮膚炎を発症したマウスを使い、かゆみの原因となるヒスタミンの量を調べた実験では、欧州などで同皮膚炎に効くとされるオリーブ油に比べ、ユズ種子油はヒスタミン量が1/4以下になったという。
ユズの種の油、アトピーに効果 高知大、農協と研究
  http://digital.asahi.com/articles/OSK201205100185.html
     朝日新聞デジタル > 2012/05/11 
 乾燥させたユズの種をしぼって精製した油をアトピー性皮膚炎の症状があるマウスの皮膚に塗ったところ炎症が和らいだ。かゆみや炎症を引き起こす化学物質・ヒスタミンの量が、オリーブ油を塗った場合の1/4以下だったという。
 溝渕教授に依れば、どの成分が効いているのかは目下のところ不明。今年度中には人を対象とした実験も始める予定という。

2012/05/09
がんの約1/6は感染症に起因、研究成果
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2876844/8915657
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/05/09
 英医学誌「Lancet Oncology」の電子版5月9日版に発表された、国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer、IARC)の報告に依れば、世界で報告されるがん発症例のおよそ1/6にあたる約200万件、死亡例約150万件が、概ね予防や治療が可能なウイルスやバクテリア、寄生虫などを原因とする感染症によって引き起こされているという。

 184ヶ国で27種類のがんについて調査した結果、2008年に世界で報告されたがんの症例1270万件のうち約190万件は、B型肝炎、C型肝炎、ヒトパピローマウイルス、ヘリコバクターピロリ菌の4つのうちいずれかの感染症に起因する、胃・肝臓・子宮頸部のがんだった。  感染症関連のがんは、オーストラリアとニュージーランドでは新規症例の3.3%だったが、サハラ以南のアフリカでは32.7%に上った。
 女性では感染症関連がんの約半数が「子宮頸がん」だったのに対し、男性では「胃がん」と「肝がん」の合計が80%に上った。また感染症に起因するがんの発症患者の約30%は、50歳未満だったという。
のんびりジョギングで5〜6年長生き デンマークで調査
  http://www.asahi.com/health/news/TKY201205080298.html
     Asahi.com > ライフ > 医療・健康 2012/05/09 
 アイルランド・ダブリンで5月5日に開かれた欧州心臓学会の関連学会で、デンマークのピーター・シュノール医師らが発表した調査結果によれば、ゆっくりしたペースでジョギングをほどほどにする習慣がある人は、長生き出来そうだという。

 循環器病の予防のため、首都コペンハーゲンの市民約2万人を対象に1976年に始まった疫学調査の参加者のうち、ジョギングの習慣がある1,878人に着目し死亡率を調べた結果、ジョギングの習慣が無い人に比べて死亡率が下がっており、寿命は男性で6.2年、女性で5.6年、延びていた。
 この1,878人には、毎週、何時間ぐらいジョギングをするかや走るペースについて質問し、回答を分析した結果、死亡率は「ゆっくり又は平均的」ペースで週に2〜3回、計1〜2.5時間走る場合に最も下がることも判った。

2012/05/01
腸内細菌のバランスの崩れが自己免疫疾患につながる? - 理研が発表
  http://news.mynavi.jp/news/2012/05/01/018/
     マイナビニュース > エンタープライズ > サイエンス 2012/05/01 
 理研免疫・アレルギー科学総合研究センター粘膜免疫研究チームのSIDONIA FAGARASAN チームリーダーらの研究グループが、米科学雑誌「Science」4月27日号に発表したところによれば、免疫系を抑える機能を持つ免疫抑制受容体「PD-1(programmed cell death-1)」が、腸管免疫に重要な影響を及ぼす腸内細菌の構成を制御していることを発見したという。

 これまで研究チームは、「IgA抗体」が「善玉菌」と「悪玉菌」の構成を制御するという知見を報告している。

 PD-1が欠損したマウスは、さまざまな自己免疫疾患を発症する一方で、その腸内細菌を除くと自己免疫疾患を発症しないこともあり、腸内細菌が自己免疫疾患に何らかの影響を及ぼしていることを示唆していたが、詳細はわかっていなかった。そこで、PD-1欠損マウスのIgA抗体の質と腸内細菌の構成を測定し、それらが自己免疫疾患にどのような影響を及ぼしているのか調べた結果、正常マウスとPD-1欠損マウスでは、腸内細菌の総数は同じだったが、その構成が変わっていた。PD-1欠損マウスでは、善玉菌のビフィズス菌が検出できないほど減少した一方、腸管内で本来増えることができない悪玉菌の「エンテロバクター属菌」が400倍にも増加していた。

 このような構成が変わった理由を突き止めるために、IgA抗体の質と量を調べた結果、IgA抗体を産生するB細胞は、正常マウスとPD-1欠損マウスでほぼ同数で、腸管内に分泌されているIgA抗体の量も同じであったが、PD-1欠損マウスのIgA抗体は、腸内細菌に結合する力が弱いことが判明した。

 次に、その結合力の低下の理由を調べるため、リンパ球などの免疫細胞が集合して小腸内に作るリンパ組織「パイエル板」にあるB細胞やT細胞の調査を行った結果、「PD-1欠損マウス」は、パイエル板の胚中心が大きくなり、その中の「ヘルパーT細胞」の数が3倍も増加していた。その結果、増加した「ヘルパーT細胞」が「B細胞」に過剰に働きかけ、本来ならば除かれるべき「できの悪い」B細胞が生き残った結果、結合力が弱いIgA抗体が腸管内腔に分泌されていることが判った。

 続いて、腸内細菌の構成の変化と全身の免疫系との関係が調べられた。「PD-1欠損マウス」は、「正常マウス」に比べ炎症性の「サイトカイン」を産生する「ヘルパーT細胞」が4倍に増加していること、正常な状態では現れない胚中心が腸管以外のリンパ節に存在し、T細胞やB細胞の数もそれぞれ2.5倍と2倍に増えていることが判った。
 また、通常は腸管でしか見られないはずの腸内細菌に対する抗体を血液中からも検出したことから、「PD-1欠損マウス」は全身の免疫系が過剰に活性化していることが明らかになった。

 PD-1欠損マウスに抗生物質を投与して、構成変化後の腸内細菌を除くと過剰な活性化が治まったことから、腸内細菌の構成が不適切になると、全身の免疫系の過剰な活性化につながることも確認されたのである。

 今回の研究では、「PD-1」が「IgA抗体」の質を制御して腸内環境のバランスを保っていることが判明した。また、「IgA抗体」の結合力低下が引き起こす腸内環境のアンバランスな状態は、全身の免疫系の過剰な活性化につながることを明らかにし、自己免疫疾患などの病態を悪化させている可能性も示された。

 注)サイトカインとは、
    細胞同士の情報伝達に関わるさまざまな生理活性を持つ可溶性タンパク質の総称で、さまざまな細胞から分泌され、標的細胞の増殖・分化・細胞死を誘導する。炎症性サイトカインは、体内への異物の侵入を受けて産生され、生体防御に関与する多種類の細胞に働きかけ、炎症反応を引き起こす。



2012/04/12
ベリー類やグレープフルーツ、男性のパーキンソン病リスクを低減 研究
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2870506/8767627
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/04/12
 米ハーバード大学(Harvard University)と英イーストアングリア大学(University of East Anglia)が20年間にわたり13万人の男女を対象に追跡調査を行い、被験者の食生活を分析した結果、多くのフラボノイドを摂取していた男性群は、最少摂取の男性群と比べ、パーキンソン病を発症する確率が約40%低かった。約800人がパーキンソン病を発症したという。

 フラボノイドの主な摂取源は、茶やベリー、リンゴ、赤ワイン、オレンジ、オレンジジュースで、興味深いのは、女性では、男性のようなフラボノイドとパーキンソン病との関連性は見られなかったという。

 この研究結果は、4月4日の米国神経学会( American Academy of Neurology)の学会誌「Neurology」に掲載された。

2012/04/05
海外サイトに学ぶ、インスタントラーメンをヘルシーに食べる方法
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2869522/8742578
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/04/05
 多量の塩分や化学調味料(MSG)が入ったスープに油で揚げた麺という一般的なインスタントラーメンを、ヘルシーに変身させる方法を料理ウェブサイトから紹介している。

▼「theKitchn.com」では、
     自家製のインスタントラーメンを作る方法が投稿されていて、ライスヌードルにお湯を注いで数分待ち、粉末チキンブイヨンと味噌・ニンニク・唐辛子パウダーとお湯で作った手製のスープを注ぎ、ネギなどの野菜を加えて完成。
▼「seriouseats.com」では、
     野菜の彩りを加えることを勧めている。ラーメンをゆでる際、ベビーホウレンソウ・キャベツ・モヤシ・ブロッコリーあるいは冷凍のグリーンピースやカリフラワーを一握り入れる。卵を落とせばタンパク質も加わる。
▼韓国「辛ラーメン」のメーカー、農心(Nong Shim)のサイトでは、
    塩分を減らす方法が紹介されている。スープの素を減らし、スープを飲み干さずに残せば塩分を60%カットできるという。豆腐やブロッコリーを加えればカルシウムの吸収も良くなる。
脳と腸のつながり…便秘・下痢、心にも悪影響
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=56947
     YomiDr. コラム・ブログ こころ元気塾 2012/04/05
 臓器をコントロールする自律神経には、興奮時に優位に働く交感神経と、リラックス時に優位に働く副交感神経がある。強いストレスは交感神経を優位にして腸の動きを悪くし便秘につながる。リラックスすれば副交感神経が優位になって腸の動きが良くなる。ストレスによる腸の不調には、便秘のほか腹痛や胃もたれ・胸やけ・吐き気などもある。こうした仕組みは知られていたが、近年、腸の不調も脳に影響を及ぼすと考えられるようになった。

 東京都立川市でクリニックを開業する消化器内科医の松生(まついけ)恒夫氏によれば、慢性的な便秘患者44人に4週間、植物性乳酸菌のサプリメントを飲んでもらい、腸内環境を改善したところ、不安や抑うつも改善したことが心理テストで確認できたという。腸を守るにはストレス対策が大事、腸が良くなれば心のストレスも改善するという。

 東北大医学部教授(行動医学)の福土審(ふくどしん)さんは、過敏性腸症候群という病気を切り口に、脳と腸の関係を研究している。福土さんらは、大腸に刺激を与えて、その時の脳の反応を調べた。過敏性腸症候群の患者では、刺激に反応する脳の部位の血流の増え方が健常者よりも大きく、周辺のうつや不安に関する部位の血流も増えていたことより、「腸の不調が単なる痛みや不快感だけでなく、心理面にも影響を及ぼし、悪循環を生んでいるようだ。

 福土さんらの最新研究では、過敏性腸症候群について、子育ての仕方が影響している可能性も示された。過敏性腸症候群の症状がある7歳の子どもに、音の刺激を与えて脳波を調べたところ、脳が非常に過敏になっていた。さらに、そうした子どもは、母親の手のかけ方が足りなかったり、過保護だったりする傾向があることがわかった。養育は脳の神経の発達に影響し、それが過敏性腸症候群の発症につながっている可能性があるという。

 便秘や下痢を単なる腸の不調と決めつけず、心理的側面まで含めて生活を点検し直すことも大切なようだ。
座っている時間が長いと死亡リスクが上昇
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/etc/201204/524302.html
     Nikkei Medical Online ニュース 2012/04/05
運動量にかかわらず全死因死亡の危険因子に

 オーストラリアSydney大学のHidde P. van der Ploeg氏らが、Arch Intern Med誌2012年3月26日号に発表したところによれば、1週間の運動時間で調整しても、1日の座っている時間の合計が長くなる程、全死因死亡リスクが有意に上昇するという。

 研究は、前向きコホート研究「45 and UP Study」に登録されたオーストラリア・ニューサウスウェールズ州在住の45歳以上の一般男女の、06年2月1日〜08年11月30日までに質問票を用いたベースラインの調査を完了した222,497人(52.4%が女性)を追跡したもの。

 対象者を、4時間未満・4時間以上8時間未満・8時間以上11時間未満・11時間以上に層別化した。222,497人のうち、座っている時間が4時間未満だった人々は全体の26.3%、4時間以上8時間未満は48.5%、8時間以上 11時間未満は18.7%、11時間以上は6.4%だった。
 質問票の中の身体活動量に関する質問は、1週間に行った10分以上のウォーキング、その他の中等度の運動(軽い水泳やテニスなど)、強度の高い運動(ジョギング、サイクリング、テニスの試合など)の時間をそれぞれ分単位で記入させ、それらを合計して1週間の身体活動時間とし、これに基づいて対象者を層別化した。1週間の身体活動時間が0分だった人々は全体の5.4%、150分未満が19.5%、150分以上300分未満が20.1%、300分以上が54.9%だった。
 交絡因子候補(性別、年齢、学歴、居住地域が都市部か地方か、身体活動レベル、BMI、喫煙歴、自己評価した健康状態、身体障害レベル)で調整し、Cox比例ハザードモデルを用いて、全死因死亡と座っている時間の関係を調べた。

 座っている時間の長さと全死因死亡の間には用量反応関係が存在し、この関係は、性別、年齢、BMI、身体活動レベルや健康状態(健康、または心血管疾患や糖尿病の既往あり)などに関わらず、有意性が認められた。

 1日のうちの多くの時間を座って過ごす生活は、身体活動レベルに関わらず、全死因死亡の危険因子であることが明らかになった。但し、身体活動量が少ない人ほど死亡リスクは高く、心血管疾患などを有する人々でも座っている時間を減らし運動する時間を増やせば、死亡リスクは低下することも示されたという。

▼原題は、「Sitting Time and All-Cause Mortality Risk in 222 497 Australian Adults

2012/03/29
がんの半数は生活習慣の改善で予防可能、米研究
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2868453/8714093
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/03/29
 ミズーリ(Missouri)州セントルイス(St. Louis)のワシントン大学医学部(Washington University School of Medicine)サイトマンがんセンター(Siteman Cancer Center)の疫学者グラハム・コルディッツ(Graham Colditz)氏らが3月28日の米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン(Science Translational Medicine)」に発表した研究によれば、全ての癌の約半数は健康的な生活をすることによって予防可能だという。

 米国の全ての癌発症件数のうち約30%は喫煙に、約20%は肥満に原因があるとされていて、肺がんの3/4は禁煙によって予防できる可能性があるという。

 子宮頸がんや肝臓がんは、原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)や肝炎ウイルスのワクチン接種によって、皮膚がんは太陽光からの保護対策によって予防可能であることがこれまでに示されている。

■政策も含めた社会全体の取り組みを

 しかし、癌は予防できるという事に対する懐疑的な見方もあり、癌予防の浸透には数々の障害が立ちはだかっている。癌研究の多くは予防ではなく治療に焦点を当てたもので、長期的対策よりも短期的な視点になってしまう傾向もある。
 更に事態を難しくしているのが経済格差で、貧しい人は裕福な人よりも高い癌発症のリスクに晒されがちなので、もっともっと多くの人が政策変更の必要性を強く訴えることが必要だと、同大の医学部のサラ・ゲーラート(Sarah Gehlert)教授は訴えている。

2012/03/28
ホタルイカに脂肪肝改善効果…富山
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=56563
     YomiDr. ニュース 健康ニュース 2012/03/28
 富山短大食物栄養学科の竹内弘幸准教授らの研究グループが、ホタルイカに脂肪肝を改善する効果があることをラットを使った実験にて確認したという。研究成果は5月18〜20日に東北大学で開かれる日本栄養・食糧学会で発表されるという。

 イカにはコレステロール値を下げる作用のある「タウリン」が多く含まれており、「富山湾の神秘」とも呼ばれるホタルイカにも同様の作用があるとみて昨年4月に研究を始めた。

 実験では、ラット21匹を7匹ずつ3グループに分け、それぞれに、通常の餌、ホタルイカの凍結乾燥粉末を5%混ぜた餌、スルメイカの同様の粉末を5%混ぜた餌を2週間与え続けた後、血液と肝臓を調べた結果、ホタルイカを与えたグループは通常の餌を与えた場合に比べ、肝臓の中性脂肪量が平均で3割減少した。一方、スルメイカの場合は1割減にとどまった。血中コレステロール濃度も、スルメイカでは1割減だったが、ホタルイカでは2割減ったという。

 ホタルイカを与えたラットの肝臓の遺伝子を解析したところ、脂肪合成に関係する遺伝子の働きが抑えられていることもわかったという。有効成分の特定や、人間が食べても効果があるのかは、これからの研究課題だという。

2012/03/23
ラブレ菌の摂取で、更年期症状の便秘、冷え、肩こり、腰痛が改善の可能性 - カゴメ
  http://news.mynavi.jp/news/2012/03/23/056/
     マイナビニュース > ライフ > 健康と生活 2012/03/23 
 カゴメ株式会社と医療法人石塚産婦人科が、便秘を含む更年期症状を自覚する45〜55歳の女性13名を対象に、植物性乳酸菌であるLactobacillus brevis KB290(以下、ラブレ菌)の摂取試験を行ったところ、便通の改善と共に冷えや肩こり、腰痛などの更年期症状も改善されることが明らかとなったという。

実験は、試験食品として生きたラブレ菌を製造時に100億個以上含むカプセルを使用。更年期症状を自覚する45〜55歳の女性13名に、1日1カプセル(朝・昼・晩いずれかの食後)4週間にわたって摂取させた結果、便通の改善がみられた。そのほか、「腰や手足が冷える」ならびに「肩こり、腰痛、手足の節々の痛みがある」という症状が改善したという。

 尚、同研究内容は3rd TNO Beneficial Microbes Conference(第3回有用微生物学会2012年3月26日〜28日、ノールトウェッカーアウト[オランダ])で発表される予定。

2012/03/14
1日数粒のベリー、脳機能の改善効果 米研究
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2865086/8637619
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/03/14
 米国化学会(American Chemical Society)が、3月5日の週に米専門誌「Journal of Agricultural and Food Chemistry(農業・食品化学ジャーナル)」に発表した研究によれば、 イチゴやブルーベリー、ブラックベリーなどのベリー類を1日数粒摂取することで鮮明な記憶の維持に役立つと共に、ベリーに含まれる抗酸化物質が、有害なフリーラジカルから細胞を保護するのに役立ち、精神機能低下を予防するという。

 過去の研究では、ベリー類が脳内の毒性物質を清掃しリサイクルする「ハウスキーパー(世話係)」として活動し、記憶障害を予防する効果があることも分かっていたが、今回研究は、ベリーが動物やヒトの認知機能に及ぼす影響を調べた論文群を再検討した結果、ベリーには、ニューロン(神経細胞)の情報伝達方法に変化を及ぼす作用があることを突き止め、これが結果的に脳の保護に役立っていたというもの。

2012/03/13
赤肉食べると若死にするリスク高まる、米研究
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2864982/8635659
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/03/13
 米ハーバード大(Harvard University)のフランク・フー(Frank Hu)氏らの研究チームが、3月12日の米国医師会(American Medical Association)の内科専門誌「Archives of Internal Medicine」に発表した研究によれば、加工された赤肉を毎日食べると若死にするリスクが最大で20%高くなる可能性があるという。

■赤肉毎日で13%、加工赤肉なら20%
     研究チームは、男性37,698人、女性83,644人を、それぞれ22年と28年間にわたり追跡調査したデータを分析。対象者に4年ごとに食習慣を尋ねる調査を行った結果、トランプ1箱ほどの量の赤肉(牛や豚肉など)をほぼ毎日食べていた人は、あまり赤肉を食べていなかった人よりも平均で13%死亡リスクが高かった。さらにソーセージやベーコンなど、加工された赤肉を食べていた人の死亡リスクは20%に跳ね上がった。

     加工赤肉は、心臓病や癌などの慢性疾患につながる飽和脂肪・ナトリウム・亜硝酸塩・発がん性物質などを含むことが知られている。

     一方、赤肉をナッツ類に置き替えると19%、鶏肉や全粒穀食品に替えると14%、魚に替えれば7%、それぞれ死亡リスクが下がることが分かった。

     こうした結果から、1日に摂取する赤肉の量を1食分の半分未満に控えていれば、研究対象者の全死亡例のうち7〜9%は死を回避できたのではないかと論文は分析している。
■加糖飲料も心臓病リスク高める
     フー氏らの研究チームは、米国心臓協会(American Heart Association)の学術誌「Circulation(循環」)」にも、糖分と心臓病リスクに関する研究論文を発表している。
     この研究は、白人男性を主とした42,000人以上を22年間追跡した結果、砂糖を含む飲料を毎日飲む男性は、そうでない男性よりも心臓病リスクが20%高くなることが分かった。一方、加糖飲料を飲む頻度が週に2回程度だった男性群では、この傾向は見られなかったという。

2012/03/12
危ない食後の中性脂肪上昇
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201203/523805.html
     Nikkei Medical Online リポート・特集 2012/03/12
 食事内容により大きく変動する血清中性脂肪(TG)値。総コレステロール(TC)値が正常でも、食後にTG値が上昇する人は動脈硬化性疾患のリスクが高い。

 平光ハートクリニック(名古屋市南区)院長の平光伸也氏は、身近な高脂肪食であるファストフード(ハンバーガー、アップルパイ、清涼飲料水)を食べた後に、TG値がどのように変動するか、健常者を対象に血清中のTG値の変動を調査した。
 その結果、小太りでメタボリックシンドロームに近い被験者の多くで、血清が白く濁り、TG値高値が6時間経過後も持続することを確認した。
 本来、TG値は食後に上昇し、血管壁に存在するリパーゼなどにより加水分解を受け、速やかに代謝される。この代謝が遅くなると、食後数時間たっても血中の TG値が上昇したままとなる。TG値の代謝を阻害する要因は、インスリン抵抗性などが関与することも分かってきている。

TC値低値でもリスク高まる
     現在の「脂質異常症診断基準」では、TG値150mg/dL以上高 TG血症と定義されている。測定は全て、10〜12時間以上の絶食後が基準とされており、リスク評価の指標として食後のTG値は使われていなかった。
     但し、日本人男女11,068人(40〜69歳)を対象とした前向き調査の結果、総コレステロール低値群(男性183mg/dL以下、女性195mg/dL以下)でも、非空腹時TG値が高い男性において、冠動脈疾患の発症リスクとなることが示されている。(Iso H. et al.Am J Epidemiol, 2001;153:490-9.一部改変)

     このような、食後に高TG値を示す、若しくはそのピークが遅延する状態は「食後高脂血症」と呼ばれ、動脈硬化性疾患の新たなリスク群として注目を集めているが、その診断基準がない。
     TG値は、食事内容や食後経過時間によって同一個人内でも大きく変動する。「食後高TG血症」を見つける為には、何らかの負荷試験が必要となるが、標準化された負荷試験はないが、「脂肪負荷試験」の検討は進められ、標準化のメドは立っているが、TG値のピークを測定するには、8時間ほど経過を観察する必要があり、実臨床への導入が難しい状況ということで、今春改訂される日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」にも、食後高脂血症の記載はほとんど無いという。
まずは食事・運動療法を
     では、実臨床の現場ではどうしたら良いのか。
     日本人の血清TC値は、過去40年間上昇しており、2000 年の調査では平均200mg/dLを超え、ほぼ米国人と同程度となっている。特に顕著に増えているのがTG値で、壮年期男性での上昇が目立つ。このTG値の上昇は、体格指数(BMI)の増加と相関する。

     阪大循環器内科病院教授の山下静也氏によれば、内臓脂肪が減れば、TG値も並行して低下する。絶食後の検査で基準値内でも、内臓脂肪が溜まった小太りの患者に対しては、カロリー制限有酸素運動などで、体重を減らすのが望ましく、食事に含まれる脂肪が食後のTG値上昇に寄与するので、脂肪摂取量を減らすことが有効だ。

2012/03/06
ビタミンEの限度を超えた摂取は骨粗鬆症を招く可能性あり -慶応大らが解明
  http://news.mynavi.jp/news/2012/03/06/060/index.html
     マイナビニュース > エンタープライズ > サイエンス 2012/03/06 
 慶大医学部腎臓・内分泌・代謝内科の竹田秀医学部特任准教授、伊藤裕教授らと、東京医科歯科大学、東京大学、大阪医科大学による共同研究グループが、米科学誌「Nature Medicine」オンライン版に米国東部時間3月4日に発表したところに依れば、ビタミンEの骨代謝における役割を解明し、適量の摂取は問題ないが、限度を超えた摂取は逆に骨粗鬆症を招く危険性があるという。

 骨では、骨を作る「骨芽細胞」と骨を壊す「破骨細胞」(骨を壊すというより骨の吸収を行う細胞)が常に働き、骨の新陳代謝が行なわれていて、この骨芽細胞と破骨細胞の新陳代謝(骨代謝)のバランスが崩れると骨粗鬆症が発生する。

 ビタミンは、骨強度と深く関わりがあり、中でもビタミンD は骨粗鬆症の治療に広く使用されている。ビタミンE はアンチエイジング効果があると考えられているが、ビタミンEの骨への影響についてはよく分かっていなかった。

 共同研究グループは、血中のビタミンE濃度が極めて低い、ビタミンE欠乏モデルマウスの骨の解析を行った。このモデルマウスは主要なビタミンEである「αトコフェロール」の輸送タンパク「αトコフェロールトランスファープロテイン(αTTP)」を欠損したマウスである。

 このマウスは、破骨細胞の大きさが小さく、うまく骨を壊すこと(骨の吸収)ができておらず全身の骨の量が増加していた。続いて、破骨細胞を培養してビタミンEを添加すると、破骨細胞が巨大化して骨を吸収する能力が亢進した。これはビタミンEが破骨細胞の巨大化に必要なタンパク質の産生を誘導することを証明したものである。
 更に、正常マウスと正常ラットにヒトがサプリメントとして服用しているビタミンEに相応する量のビタミンEを添加した餌を8週間投与すると、破骨細胞による骨の吸収が亢進し、骨量が減少し、骨粗鬆症を発症した。

 これらの結果より、ビタミンE は破骨細胞を巨大化し骨の吸収を促進すること、ビタミンEの摂取量が多いと骨粗鬆症を引き起こす可能性があることを明らかにしたのであり、ビタミンEを含む薬剤やサプリメントの過剰摂取が骨粗鬆症を引き起こす危険性があることを証明したものという。

 国内で販売されているビタミンEを含んだサプリメントを、適量を守って飲んでいる分には、安全である。(適量を摂取していれば数100mg/日であり、厚生労働省が定めた上限800〜900mg/日を超えることはない)。但し通常の3倍も4倍も摂取したり、米国産の多量にビタミンEを含むサプリメントを過剰摂取して1000mg/日を超えるような状況を続けていると、特に影響を受けやすい高齢の女性では、骨粗鬆症が進んでしまう危険性もあるという。
炎症性腸疾患抑える免疫細胞発見 阪大教授ら、マウスで
  http://www.asahi.com/health/news/OSK201203050101.html
     Asahi.com > ライフ > 医療・病気 2012/03/06 
 大阪大大学院医学系研究科の竹田潔教授らが米国科学アカデミー紀要(「Nature Medicine」)に3月5日発表したところに依れば、難病「炎症性腸疾患」の症状を改善させる免疫細胞を発見したという。これにより新しい治療法につながる可能性があるという。

 潰瘍性大腸炎やクローン病など炎症性腸疾患は、大腸や小腸の粘膜がただれ、下痢などの症状を引き起こすもので、詳しい原因は分かっていない。本来は病原体などの異物を攻撃する免疫細胞が暴走し、自分の腸管を傷つけ炎症を引き起こしていると考えられている。

 今回の研究は、マウスの大腸から採取した免疫細胞を分析し、炎症を引き起こす免疫細胞に結合して、その増殖を食い止める働きがある別の細胞の存在を突き止め「制御性M細胞」と名付けた。この細胞の異常が発症の条件になっているとみられる。

▼もっと詳しい記事:

2012/02/24
かんきつ類たくさん食べる女性、脳卒中リスク低下
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2860473/8530822
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/02/24
 英イーストアングリア大学(University of East Anglia)医学部のエーディン・カシディ(Aedin Cassidy)教授(栄養学)率いる研究チームは、女性6万9622人を含む米国の看護士を対象に4年ごとに行った食生活に関する調査データ14年分を検証し、摂取した食物についての詳細な報告を調査した結果を、米国心臓協会(American Heart Association)の学術誌「脳卒中(Stroke: Journal of the American Heart Association)」の2月23日に発表ところに依れば、オレンジやグレープフルーツなど、かんきつ類を日常的に食べる女性は、脳卒中の原因となる血栓リスクが低くなる可能性があるという。

 調査の目的は、野菜や果物に含有されるフラボノイドの効能を調べることだったが、典型的な米国人の食事に含まれる6種類のフラボノイドの総摂取量では脳卒中予防効果に変化は見られなかったが、果汁を含めオレンジやグレープフルーツを多く摂取していた人では、脳卒中リスクが19%低下していることが分かったというもの。

 カシディ教授は、糖類の過剰摂取を防ぐためジュースを避けて、オレンジやグレープフルーツを多く食べるよう女性たちに呼びかけている

2012/02/18
妊婦の食事、子どものアトピー発症に影響? 千葉大研究
  http://www.asahi.com/health/news/TKY201202180185.html
     Asahi.com > ライフ > 医療・病気 2012/02/18 
2月18日に東京都内で開催された「食物アレルギー研究会」で発表された千葉大の研究に依れば、妊娠中の食生活が、生まれてくる子どものアトピー性皮膚炎の発症に影響する可能性があることが判ったという。

 2007〜08年に千葉大付属病院などで出産した女性と、生後6カ月の子ども650組を分析したもので、2カ月以上かゆみを伴う湿疹を繰り返した114人(18%)が、アトピー性皮膚炎と診断した。

 納豆を毎日食べた女性から生まれた子供は、7%しかアトピーを発症しなかったのに対し、そうでない場合は19%だった。バターを毎日食べた女性の子供は、35%がアトピーを発症、そうでない子は17%だった。魚・マーガリン・ヨーグルトでは差が出なかったというもの。子供がアトピーと診断された女性とそうでない女性の間で、アトピーの有無や母乳育児の割合などに差はなかった。

2012/02/10
トマトを食べれば痩せられる!? -京大ら、新発見の成分で肥満改善効果を実証
  http://news.mynavi.jp/news/2012/02/10/138/index.html
     マイナビニュース > エンタープライズ > サイエンス 2012/02/10 
 京大農学研究科の河田照雄教授(生理化学研究ユニット兼任)及び金英一同研究員らと、かずさDNA研究所の柴田大輔部長(生存圏研究所客員教授)、日本デルモンテ、千葉県農林総合研究センターとの共同研究グループが、米オンライン科学誌「PLoS ONE」に日本時間2月10日に発表したところに依れば、脂肪肝や高中性脂肪血症などの脂質代謝異常の改善に有効な新規成分「13-oxo-9,11- octadecadienoic acid(13-oxo-ODA)」をトマトから見出し、肥満マウスを用いた実験で顕著な改善効果を得られたという。

 脂質異常症もしくは脂質代謝異常症とは、かつて高脂血症と呼ばれていた症状のことで、高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症、高トリグリセリド血症に分類される。

 これまでにもトマトに含まれる「カロテン」や「リコペン」といった抗酸化成分の健康機能性は知られていたが、今回は全く新しい機能性成分を見出したもので、今回の研究は、このような身近な食品であるトマトから、肥満に伴う脂質代謝異常の改善に有効な成分を発見した初めての知見であるという。

 肝細胞などを用いた「in vitro(イン・ビトロ:試験管内等の人工的に制御された環境下の意味)」の解析結果から、トマト、特にトマトジュース中に脂肪燃焼作用を有する健康成分13-oxo-ODAが多く含まれることが発見された。
 そして、脂質代謝異常に対する13-oxo-ODAの有効性を評価するため、肥満・糖尿病モデルマウスである「KK-Ayマウス」を用いて、機能解析を実施。13-oxo-ODAを0.02%あるいは0.05%含む高脂肪食(60%kcal脂肪)で、KK-Ayマウスを4週間飼育した結果、13-oxo-ODA摂取は、高脂肪食による血中および肝臓中の中性脂肪量の上昇を抑制したことが判明した。
 また13-oxo-ODA摂取群では、肝臓における脂肪酸酸化関連遺伝子群の発現増加と同時に、エネルギー代謝亢進の指標である直腸温の上昇が認められ、13-oxo-ODA摂取により脂肪酸酸化、すなわち脂肪燃焼が亢進していることが示唆された。

トマトの成分、中性脂肪減らす 京大がマウスで確認
  http://www.asahi.com/science/update/0210/OSK201202100080.html
     Asahi.com > ニュース > サイエンス 2012/02/10 
 京都大の河田照雄教授らが米科学誌プロスワンで2月10日発表したところによれば、肝臓内の脂肪を燃やして中性脂肪を減らすトマトの成分を発見し、マウスを使った実験にて確かめたと云う。

 河田教授らはトマトの成分を細かく分け、脂肪を燃やす酵素をつくる遺伝子にかかわる物質を探した結果、脂肪酸の一種「13-oxo-ODA」がその遺伝子のスイッチになっていることを突きとめた。

 肥満になり易いマウス8匹に、この脂肪酸を1日当たりの餌4gに0.05%混ぜ、4週間与えた結果、血液1dL中の中性脂肪は平均97mg。混ぜていないえさのマウス8匹の142mgに比べ、3割以上低かった。同様に肝臓中の中性脂肪は29%、血糖値は23%低かった。
 この量を人間に当てはめると、トマトジュースを毎日コップ3杯(約600mL)飲んだぐらいという。


2012/02/09
「断食」はがんを弱体化させる、米マウス研究
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2856573/8431061
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/02/09
 米・南カリフォルニア大(University of Southern California)のバルター・ロンゴ(Valter Longo)教授(老人学・生物科学)らが2月8日の米医学誌「Science Translational Medicine」に発表したところに依れば、癌を患っているマウスに絶食させたところ、腫瘍が弱体化し、化学療法の効果も上がったという。

 同教授らによる自己申告データでは、2010年に、乳がん、尿路がん、卵巣がんなどの患者10人を対象にした研究で、化学療法の前2日間と後1日間に絶食した場合、化学療法の副作用が少なかったという。

 ロンゴ氏によれば、がん細胞を打ち負かす方法は、がん細胞を狙い撃つ薬を開発することではなく、正常細胞だけが直ちに順応できる絶食などで極端な環境を作り、がん細胞を混乱させるということなのかもしれないという。


2012/02/08
風疹・はしか、海外型急増 「旅行・出張前に接種を」
  http://digital.asahi.com/articles/TKY201202070752.html
     朝日新聞デジタル > 2012/02/08 
 国立感染症研究所や地方衛生研究所が2011年に国内の患者から採取した麻疹ウイルス約120検体、風疹ウイルス約20検体の遺伝子の特徴を調べた結果、麻疹は東南アジア、欧州など海外で流行しているタイプがほぼ100%を占めた。海外タイプは3年前から急増しており、風疹も大半がタイやフィリピン、ベトナムなどで流行しているタイプの可能性が高かったというもので、専門家は「海外に行く前や、妊娠を希望する人は、男女共ににワクチン接種を」と呼びかけている。

 妊娠初期の女性が風疹に感染すると、子どもに心臓病や白内障、難聴などの障害が出る危険がある。妊娠中に麻疹に感染すると、1/3が流産・死産したという報告もある。

 風疹は、現在は男女共にワクチンの定期接種が求められているが、1977〜94年までは女子中学生のみを対象とした集団接種だった為、30〜40代の男性で風疹への抗体を持っている人は7〜8割にとどまる。麻疹も定期接種の接種率は90%台で、30〜40代で抗体がない人もいる。

2012/02/02
牛乳を飲んで脳を活性化、記憶や認識力アップの可能性 米研究
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2854936/8400749
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/02/02
 オランダの乳製品関連専門誌「International Dairy Journal」1月号に掲載された米メーン大学(University of Maine)による研究に依れば、より多くの乳製品を摂取した成人は、少量若しくは全く摂取しない人と比較して、記憶力や認識力のテストで著しく好成績を収めたという。又牛乳を多く摂取した成人がテストで失敗する確率は、牛乳を全く摂取しない人に比べて約1/5以下だったという。

 本研究は、23歳〜98歳の男女900人を対象に、視空間や言語、作業記憶などに関するテストを通じて、記憶力や認識力についての調査を行ったもので、8項目のテストで最も好成績を収めたのは、最も多く牛乳や乳製品を摂取している被験者達で、また、乳製品を多く摂取する人は、そうでない人に比べて、全体的に健康が維持できているとの結果も出ているという。

2012/01/31
チョコレートに結腸がんの予防効果、スペイン研究
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2854139/8383760
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/01/31
 スペインの研究チームが、「Molecular Nutrition & Food Research」に1月24日に発表したところに依れば、チョコレートの原料のカカオに結腸がんなどの腸疾患予防に効果があることを、ラットを使った実験にて突き止めたという。

 研究チームは、カカオ含有率が12%の餌を8週間、ラットに与えた後、がんの誘発要因を加える実験を行った結果、カカオを多く含む餌を摂取していたラットは、結腸がんの兆候である異常陰窩(いんか)巣の形成が大幅に低下していた。また、抗酸化機能も高まり、発がん性物質による酸化損傷が減少していた。

 陰窩とは、直腸や結腸の内壁表面に見られる管状の腺で、正常に機能しているときは常に腸の内壁を再生し粘液を生産する。

 この実験結果から、体内で腫瘍を発生させる細胞増殖に関連した細胞シグナルの伝達経路をカカオが遮断し、体の防御システムとして機能しうると結論付けた。カカオを多く摂取する食生活は老化細胞や不健康な細胞が自然死する「アポトーシス(機能的細胞死)」を促し、新細胞が生じる余地を作る効果があることも突き止めた。


2012/01/26
協同乳業など、「腸内常在菌」の活動と関わる約120種類の成分を同定
  http://news.mynavi.jp/news/2012/01/26/031/
     マイナビニュース > エンタープライズ > サイエンス 2012/01/26 
 協同乳業、理化学研究所、東海大学、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズの4社が、英科学誌「Scientific Reports」電子版(1月25日)に発表したところに依れば、「腸内常在菌」の活動と関わりのある約120種類の成分を検出することに成功したという。

 ヒトの大腸内に存在する腸内常在菌は1000種類以上、その種類は個々人で異なるために1人当たり160種類程度、数では100兆個が棲息している。健康への影響が強く、腸の疾病以外にも、免疫系の疾患、大腸ガン、肥満、脳の発達、寿命などにも関与していることが明らかとなってきている。腸内常在菌が産生する物質(代謝産物)は血中にも移行するため、腸内常在菌よりも直接的に健康に関与している可能性が高いと考えられている。

 今回の研究では、腸内常在菌の代謝産物の全貌を明らかにする目的で、同じ両親から生まれたマウスを2群(無菌マウスと通常菌叢定着マウス)に分け、広範囲の成分を分離・分析することが可能な「CE−TOFMS」を用い、大腸内容物の「メタボローム解析」を実施し、腸内常在菌の代謝産物を網羅的に解析した。尚「メタボローム解析」とは、細胞や生体内に存在するアミノ酸や糖、脂質などの代謝物質を網羅的に測定し、生命現象を総合的に理解しようとする研究手法である。

 その結果、179成分が同定された。腸内常在菌が産生する物質、吸収する物質、影響を与えない物質など、腸内常在菌の活動と関わりのある代謝産物の詳細が明らかになった。また、無菌マウスと通常菌叢定着マウスのメタボロームに明らかな差があることが認められたことから、腸内常在菌の有無が大腸内メタボロームに多大な影響を与えることが確認された。

 今回の研究で腸内常在菌の影響を受けていることが認められた成分が、生体にどのような影響を及ぼすかを検討するために、血中への移行や大腸組織への移行を確認する必要があるという。更に、プロバイオティクスの保健機能メカニズムをメタボロミクス的アプローチにより解明することも「科学的根拠のある機能性食品」の開発のためには重要な課題という。

 また、代謝産物は腸内細菌と異なり、生体への影響を直接的に調べることが容易だ。今回の研究にて、大腸内での存在が初めて確認された多くの成分は、大腸上皮細胞へ直接的刺激を与えている可能性が極めて高いため、培養細胞系や組織培養系にて細胞の反応を調べることで、腸内常在菌-宿主クロストークに関わる新たな作用機序や新規マーカーの発見などが期待できるとする。


2012/01/14
魚や野菜、果物豊富な食生活がADHDを改善する可能性 米研究
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2850305/8286294
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/01/14
 米シカゴ(Chicago)のノースウエスタン大学医学部(Northwestern University Medical School)のチームは、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の改善方法を探るため、添加物や着色料を抜き糖分を控え目にした食事を摂るファインゴールドダイエットやメガビタミン療法、オメガ3脂肪酸サプリメント療法などの研究に加え、「西洋型」の高脂肪・低繊維食とADHDの関連性を示したこれまでの研究を総合的に評価した結果を、1月9日の米小児科専門誌「ピディアトリクス(Pediatrics)」に発表したところに依れば、親が子供に魚や野菜や果物、豆、全粒粉が豊富に含まれたヘルシーな食事を与えるよう心掛けるだけで、症状改善に役立つ可能性があるという。但し、対象とした研究の一部に矛盾する証拠が示されていることからも、食事療法は代替あるいは二次的なアプローチとして考えるべきだという。

 過剰行動、不注意、衝動的行動を特徴とするADHDの原因は、遺伝要因や社会的・環境的な影響が指摘されてきたが、詳しいことは分かっていない。糖分と脂肪分の多い食事を摂ると症状が悪化するとした研究もある。
 治療において、向精神薬「リタリン」が処方されることが多く、鉄分のサプリメントの摂取や、食事から添加物や着色料を抜く食事療法が大人気だが、評価の結果、科学的根拠はほとんどないことが分かった。同様に、小麦、卵、チョコレート、チーズ、ナッツなど、アレルギーの原因となりうる食物を抜いた食事に関しても、効果は限定的で、効果の程度もプラシーボ(偽薬)並だった。メガビタミン療法に至っては、効果が認められないばかりか、長期的には危険でさえある可能性が浮上した。尚、亜鉛と鉄欠乏性貧血との関連性については、さらなる調査が必要だという。
 親が子供の過剰行動の原因と考える二大要素の糖分とダイエット炭酸飲料についても、ADHDとの関連性は証明できていない。


2012/01/13
トンネルでは基準の10倍超 - 東大など、高速道路上の二酸化窒素濃度を調査
  http://news.mynavi.jp/news/2012/01/13/107/index.html
     マイナビニュース > エンタープライズ > サイエンス 2012/01/13 
 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 環境システム学専攻の戸野倉賢一教授、独立行政法人 交通安全環境研究所 環境研究領域の山田裕之主任研究員、東京大学 環境安全本部の林瑠美子助教らが、1月10日発行の「大気環境学会誌」2012年1月号に「道路上でのNO2濃度状況とその走行中車室内および周辺生活環境への影響」として発表した高速道路上における二酸化窒素(NO2)濃度およびその自動車室内への影響調査に依れば、高速道路の車道上ほぼ全域で大気環境基準の1日平均値(0.06ppm)を超過すると共に、渋滞、上り坂の道路及び総延長10km程度のトンネル内では、中央公害対策審議会の短期暴露指針値(0.2ppm)を超過する値になるという。
 特に、トンネル内では指針値の10倍を超え、車内空調を外気導入モードで走行すると車室内も7倍程度の非常に高い濃度のNO2濃度になるという。


2012/01/07
薬の副作用データ、日本語で検索 京大教授らが開発
  http://www.asahi.com/science/update/0106/TKY201201060688.html
     Asahi.com > ニュース > サイエンス 2012/01/07 
 京都大の奥野恭史教授(薬学)らが、米食品医薬品局(FDA)が公開している薬の副作用報告を独自に整理、日本語で検索できるデータベースを開発した。生物学や化学、情報科学を組合せた手法で、データを独自に整理し、世界中の医薬品名とその主成分を厳密に関連づけたり、日本語に翻訳したりして、簡単に検索できるシステムを作り、薬の名前から副作用の一覧、患者がどうなったか、などが判るようにして、元の報告書の閲覧も出来るよう工夫したという。医師や薬剤師が、世界の最新の副作用情報を知ることが出来て、海外で先に発売された薬を使う時に、副作用を調べるのにも役立つと期待される。

 薬の販売後に重い副作用が出ても、添付文書の改訂には時間が掛かるので、世界の最新情報を早く調べられれば、副作用の被害者を減らせると期待される。この「検索サービス」は、医療従事者や製薬会社を対象に、京都大学発ベンチャーの京都コンステラ・テクノロジーズ(http://www.k-ct.jp/)が有料で提供している。
脳卒中や心臓病、10年後の確率は? ウェブで簡単予測
  http://www.asahi.com/science/update/0106/OSK201201060009.html
     Asahi.com > ニュース > サイエンス 2012/01/07 
 大阪府立健康科学センターが、1995〜2000年に大阪府、秋田県、茨城県、高知県の8,886人に実施した健康診断のデータを基にして、10年後に脳卒中や心臓病などになる確率を予測式をウェブサイト(http://www.kenkoukagaku.net/yosoku/)に公開した。

 対象者は40〜75歳で、性別、年齢、身長、体重、血圧、中性脂肪やコレステロール値、喫煙や飲酒習慣の有無など計12項目を入力すると、1年後・5年後・10年後の発症確率と、平均と比べたリスクが表示されるので、発症確率を下げるために、ダイエットや禁煙・禁酒・高血圧の改善など具体的にどんなことをすれば、どれだけ改善効果があるかも示される。

2012/01/06
生姜と同程度の冷え抑制効果が「ココア」にも
  http://news.mynavi.jp/news/2012/01/06/087/index.html
     マイナビニュース > ライフ > 健康と生活 2012/01/06 
 森永製菓が「ココア」の冷え性を抑制する効果を「ショウガ」と比較検証した試験の結果を公表した。ココアとショウガは、その冷え性抑制効果の現れ方に違いはあるものの、冷え性を抑制する食品であることが分かったという。

 この試験は、冷え性と判断された健常成人11名(女性)が、約70度で100mlの純ココア+牛乳とショウガ+牛乳を飲料摂取後に、医療用サーモグラフィーにて手の甲表面を5分間隔、首表面 / 額表面 / 頬表面 / 鼻表面の温度変化を10分間隔で測定したもので、その結果、手の甲と鼻の体表面温度については、ショウガの方が飲料摂取後の温度上昇の立ち上がりが速く、温度上昇も大きい傾向を確認。しかし、その後ショウガは急速に温度低下が始まるのに対し、ココアは温度低下が緩やかで、ショウガより約0.5度高い表面温度が維持することが確認された。更に、首 / 額 / 頬の体表面温度は飲料摂取による温度変化は小さいが、温度上昇はココアの方が僅かに大きく、温度低下もココアの方が緩やかであった。

 ▼森永製菓 > What's New > カカオ栄養研究所 冷え性改善効果(ショウガとココアの比較)を更新!(2012/1/11)

2012/01/04
体脂肪を増やすのは、たんぱく質ではなくカロリー/ 米研究
  http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2848480/8243532
     AFP BB News > ライフ・カルチャー >ヘルス 2012/01/04
 米ルイジアナ(Louisiana)州にあるペニントン生物医学研究センター(Pennington Biomedical Research Center)の研究チームが、1月4日の米国医師会雑誌(Journal of the American Medical Association、JAMA)に発表した研究に依れば、高カロリーで低たんぱくの食事を摂り過ぎる人は、高たんぱくの食事を摂り過ぎる人よりも体脂肪が増える傾向にあるという。

 研究は25人を対象に、たんぱく質の量の違いが体重増加・体脂肪・エネルギー消費にどのように影響するか56日間の実験を行った。たんぱく質含有率がそれぞれ5%(低たんぱく)、15%(標準値)、25%(高たんぱく)の食事を摂る3グループに分け、全員に1日当たり約1000cal程余分に食べてもらった結果、「低たんぱく質のグループ」の体重増加率は平均3.16Kgと、「標準たんぱく質のグループ」6.05Kg、「高たんぱく質のグループ」6.51Kgの約半分だった。一方、余剰エネルギーが脂肪として蓄積される割合は、「標準たんぱく質」と「高たんぱく質」のグループの約50%に対し、「低たんぱく質」のグループは90%と高い数値を示した。

 このことより、余分にエネルギーを摂取した場合、体脂肪の増加に関連しているのは、たんぱく質よりはカロリーだという。


●2011.07〜2011.12 記事情報(バックナンバー30)へ
●2011.01〜2011.06 記事情報(バックナンバー29)へ
●2010.07〜2010.12 記事情報(バックナンバー28)へ
●2010.01〜2010.06 記事情報(バックナンバー27)へ
●2009.07〜2009.12 記事情報(バックナンバー26)へ
●2009.01〜2009.06 記事情報(バックナンバー25)へ
●2008.07〜2008.12 記事情報(バックナンバー24)へ
●2008.01〜2008.06 記事情報(バックナンバー23)へ
●2007.07〜2007.12 記事情報(バックナンバー22)へ
●2007.01〜2007.06 記事情報(バックナンバー21)へ
●2006.07〜2006.12 記事情報(バックナンバー20)へ
●2006.01〜2006.06 記事情報(バックナンバー19)へ
●2005.07〜2005.12 記事情報(バックナンバー18)へ
●2005.01〜2005.06 記事情報(バックナンバー17)へ
●2004.07〜2004.12 記事情報(バックナンバー16)へ
●2004.01〜2004.06 記事情報(バックナンバー15)へ
●2003.07〜2003.12 記事情報(バックナンバー14)へ
●2003.01〜2003.06 記事情報(バックナンバー13)へ
●2002.07〜2002.12 記事情報(バックナンバー12)へ
●2002.01〜2002.06 記事情報(バックナンバー11)へ
●2001.07〜2001.12 記事情報(バックナンバー10)へ
●2001.01〜2001.06 記事情報(バックナンバー9)へ
●2000.07〜2000.12 記事情報(バックナンバー8)へ
●2000.01〜2000.06 記事情報(バックナンバー7)へ
●1999.06〜1999.12 記事情報(バックナンバー6)へ
●1998.08〜1999.05 記事情報(バックナンバー5)へ
●1997.10〜1998.07 記事情報(バックナンバー4)へ
●1997.01〜1997.09 記事情報(バックナンバー3)へ
●1996.01〜1996.12 記事情報(バックナンバー2)へ
●   〜1995.12 記事情報(バックナンバー1)へ




新着・更新情報