とし坊 の読んどきゃ良かった記事情報 Back No.23
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2008/06/26
ビッグな朝食が減量に有効
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080626hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/06/26
 米バージニア・コモンウェルス大学(リッチモンド)臨床教授のDaniela Jakubowicz博士らが、米サンフランシスコで開催された米国内分泌学会年次集会(ENDO 2008)で発表したところによれば、炭水化物と蛋白質の両方が豊富な多めの朝食を食べると、渇望感や空腹感が抑えられ、体重減少に有効であるという。

 朝目覚めると身体が食べ物を求めるが、量が足りないと脳が別のエネルギー源を求めて非常システムを作動させる。その後で食事を摂っても、体と脳が非常モードのままになっているため、エネルギーを脂肪として蓄えてしまう。また、目覚めたばかりのときは脳の化学伝達物質であるセロトニン値が高いために、あまり食欲はないが、時間が経つにつれてセロトニン値が下がるとチョコレートやクッキーなどが欲しくなり、食べるとセロトニン値が上がり、体がその快感を覚えて悪循環に陥ってしまうという。

 Jakubowicz氏らが作成した、朝食を多めに摂る食事プラン “big breakfast”では、朝食が1日の摂取カロリーの半分を占め、牛乳、赤身肉(約85g)、チーズ2切れ、未精白の穀類2杯、脂肪類1杯、ミルクチョコレートまたはキャンディ(約28g)を摂り、その後の食事では蛋白質および野菜などの複合炭水化物中心の食事を摂ることで、蛋白質は緩やかに消化されるため空腹を感じ難いという。また、セロトニン値が高いうちに少量のチョコレートやキャンディを食べると、あまりおいしく感じないため欲求も低下するという。

▼原文: Big, Well-Balanced Breakfast Aids Weight Loss

生活習慣の改善が癌遺伝子を変える
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080626hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/06/26
 米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)予防医学研究所長のDean Ornish博士らが、米国科学アカデミー発行の「Proceedings of the National Academy of Science(PNAS)」オンライン版に6月16日発表(印刷版は6月17日号に掲載)したところによれば、癌リスクは必ずしも遺伝子だけで決まるわけではないことを示した。

 過去の疫学的研究から、植物性の低脂肪食を多く摂る地域では前立腺癌の発症率が有意に低いことが判っていた。Ornish博士らは食事と生活習慣を変えることによって、早期前立腺癌患者のPSA(前立腺特異抗原)が減少するかどうかを検討した。

 2005年9月、同博士らは生活習慣の改善により早期前立腺癌の男性のPSA値が4%低下したのに対して、対照群では6%増大したと報告していた。今回の研究は、この変化の背景にあるメカニズムを解明しようとデザインされたもの。

≪被験者≫:
 早期前立腺癌と診断された男性30人。大部分が白人(84%)、平均年齢は62.3歳、平均PSA値は4.8ng/ml(一般に、4.0ng/ml以下が正常とされる)、Gleasonスコア(癌の重症度を示す別の指標)は平均6であった。いずれの被験者も外科手術、ホルモン療法ないし放射線療法を拒否しており、腫瘍は定期的に監視されていた。

≪実験内容≫:

  1. 生活改善として、3日間の宿泊治療を行い、その後、毎週の電話相談および週1時間のグループサポート集会を実施。
  2. 被験者には脂肪由来のカロリーを10%含む植物性食品主体の食事を摂るよう指導した。
  3. その他、1日30分、週6日のウォーキング、1日60分のストレス管理を実施するよう指示。
  4. 更に、大豆製品、魚油3g、ビタミンE100単位、セレン200mg、ビタミンC 2gを毎日摂取させた。
  5. 3カ月後に採取した検体の遺伝子発現をベースライン(研究開始時)検体と比較。
≪実験結果≫:
  1. 検体の遺伝子発現を、研究開始時の検体と比較した結果、500を超える遺伝子に好ましい変化がみられた。
  2. 年齢が若く、疾患が軽度であるほど大きな改善がみられるようだが、遵守状況による影響に比べれば年齢や重症度の影響は小さかった。
『遺伝子により決まっているので、自分に出来ることは何もない』と思いがちだが、今回の研究によれば、実際には食生活&生活習慣の改善で、出来ることが有るようだ。

▼原文: Lifestyle Changes Affect Cancer Genes
   Healthy diet, exercise and stress-reduction spur healthy alterations in DNA, study finds

【筆者コメント】:
 「医食同源」という言葉通り、食生活と生活習慣により、ガンの発生は十分抑制できることの、ひとつの実験結果が出たということのようですから、暴飲暴食を止め、野菜果物中心の食生活と、適度な運動により、標準体重の維持を実行するのみですね。

最もおいしいと思うコンビニ弁当は?
  http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0806/26/news065.html
     Business Media 誠 > バックナンバー > 調査リポート 2008/06/26 
 「マイボイスコム」のインターネットによる調査(調査期間は6月1日〜6月5日、14,071人(男性46%、女性54%))によれば、おいしいと思う順は下記のようになった。「美味しさ」よりも「見た目」や「値段」でお弁当を買っている人が多いようだ。
  1. 「セブン-イレブン」 (44.4%)
  2. 「ローソン」    ( 9.7%)
  3. 「ファミリーマート」 ( 8.2%)
  4. 「サークルKサンクス」( 4.3%)
  5. 「am/pm」 ( 3.2%)
コンビニ弁当を選ぶ基準は、
  1. 「見た目がおいしそう」(62.3%)
  2. 「価格」       (51.7%)
  3. 「味」        (29.4%)
  4. 「キャンペーン対象品」( 5.8%)
 トラックバック:http://tb.itmedia.co.jp/tbs/makoto/articles/0806/26/news065.html

2008/06/25
好きなバランス栄養食品、男性は「カロリーメイト」 女性は「SOYJOY」
  http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0806/25/news094.html
     Business Media 誠 > バックナンバー > 調査リポート 2008/06/25 
 「インターワイーヤード」のインターネットによる調査(調査期間は4月16日〜4月24、8477人(男性46.4%、女性53.6%))によれば、食事やお菓子の代わりにバランス栄養食品を食べている人が選ぶ商品の順は、下記のようになっている。
  1. 大塚製薬の「カロリーメイト(ブロック)」33.2%
  2. 大塚製薬「SOYJOY」(19.7%)
  3. グリコ「毎日果実」(6.9%)
  4. アサヒフードアンドヘルスケア「バランスアップクリーム玄米ブラン」(4.5%)
 年代別で見ると、カロリーメイトは若い年代ほど好きな人が多くなる傾向がある一方で、 SOYJOYは40代で22.5%、毎日果実は50代で8.8%と、40〜50代に人気があるようだ。

 トラックバック:http://tb.itmedia.co.jp/tbs/makoto/articles/0806/25/news094.html

健康づくりに「生活検定」 食の知識など問う
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200806250235.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/06/25 
 国の「健康日本21」「食事バランスガイド」といった健康推進の指針などに基づく基礎知識を勉強してもらい、習得度を測るために、健康づくりの基礎知識をチェックする「健康生活検定」を一般社団法人「健康生活推進協会」(東京都)が今年から行っている。

 (電話 03-3581-4330、ホームページ http://kenkou-seikatsu-kentei.com

 初級(6、5級)、中級(4、3級)、上級(2、1級)の3種類の検定があり、60点以上が合格で、60〜79点で偶数級、80点以上で奇数級を与える。初級受検料は6千円。中級以上は今秋以降にスタートする予定。


2008/06/23
アジサイの葉で客8人が食中毒…つくば市の飲食店
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080623-OYT8T00193.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/06/23 
 茨城県つくば市の創作料理店「遊食 伊太利庵(いたりあん) 藤右エ門 栄」で、季節感を出すために料理に添えられたアジサイの葉を食べた客8人が嘔吐やめまいなどの食中毒症状を起こしていたことが、県の調べで分かり、つくば保健所は22日、同店を営業禁止処分にした。

 アジサイの葉には、胃液などと反応して青酸を生成する物質が含まれている。

ヘルシーリポート:ビフィズス菌 善玉パワーで腸を元気に
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/06/20080623ddm010100030000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/06/23 
 腸内環境を整えることが健康維持に大切なことが、最近の研究により判ってきているなかで、どうすれば腸内環境がよくなるのか、理化学研究所バイオリソースセンター(埼玉県和光市)の辨野(べんの)義己・微生物材料開発室長への、インタビュー記事。

便秘解消など−−ヨーグルトが効果的

■ビフィズス菌は、常在菌の一種

     腸内には約1000種類以上の微生物(常在菌)が住んでおり、その量は便1g当たり1兆個近く。常在菌は人への影響によって、善玉、悪玉、どちらとも言えない中間の三つに分けられる。この無数にいる常在菌の一種で、嫌気性の微生物で善玉菌の一種で、人や動物の腸内に住むのがビフィズス菌で、自然界に幅広くいる乳酸菌とは全く異なる。 腸内環境と健康を考えるうえで鍵を握るのはビフィズス菌。
■ビフィズス菌のために、腸内を酸性に
     ビフィズス菌は、健康な人だと腸内細菌の約2〜3割を占めるが、食物繊維が少なかったり、ストレスが強かったり、肉類の多い食生活で、善玉菌であるビフィズス菌が少なくなり、ウエルシュ菌などの悪玉菌が増える。 悪玉菌が増えると腐敗物質が増え、大腸の疾患や免疫力の低下などが起こる。

     ビフィズス菌は、酢酸や乳酸などの有機酸を作り出し、腸内を酸性にして、腸のぜん動を促す。その結果、便秘の解消や、悪玉コレステロールの低下や病原菌の感染防止などの働きが増すので、ビフィズス菌を増やすことが腸内環境の改善に必要だ。

■ビフィズス菌は、年齢とともに減少
     残念ながら、ビフィズス菌は年とともに減っていく。お年寄りの便は臭いといわれる原因の一つがビフィズス菌の減少と悪玉菌の増加だ。 その背景は、食生活の劇的な変化がある。1960年代に比べ、肉類の消費量は14倍以上に増え、脂肪の摂取量も4〜5倍に増えた。 では、どうすべきか。辨野さんは「ビフィズス菌を含むヨーグルトを食べるのが一番手軽です」と語る。
■辨野氏のヨーグルト健康法
     毎日、ビフィズス菌の入ったヨーグルト約500gを妻と2人で食べる。
    ヨーグルトに豆乳やバナナ、抹茶、ハチミツを加えたものをミキサーにかけて飲んでいる。

     豆乳は大豆イソフラボン、バナナはビフィズス菌のえさとなるオリゴ糖、抹茶は抗酸化作用を期待したもの。

     勿論、ヨーグルトだけを食べれば良いというものではなく、基本は「バランスのよい食事と運動」で、そのうえにヨーグルトを加えると効果的という意味。

     効果の目安の一つは便の形。黄色か黄褐色のバナナ状の便が抵抗なく出れば成功。

◆ビフィズス菌を取ることの、さまざまな有用例
(0)お腹の調子を整える
(1)インフルエンザの感染予防
(2)花粉症の改善
(3)悪玉コレステロールの低下
(4)大腸がんの予防(ラットの実験)
(5)カルシウムの吸収を促進させ、骨の密度を高める

2008/06/21
ミカン果汁で脳の老化防止? 静岡県立大などマウス実験
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200806210194.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/06/21 
 日本基礎老化学会に発表された、静岡県立大の海野けい子准教授(老化生化学)や農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所による研究結果によれば、 ミカン果汁が脳の老化防止に役立つ可能性があるこをマウス実験で突き止めたという。

 実験は、老化が早い系統のマウス80匹を20匹ずつ4グループに分け、3.8〜38%の3段階の濃度のミカン果汁で水分補給したものと、水で水分補給したものを1年間飼育。マウスが明るい箱から暗い箱に移動すると電気ショックを与える装置で実験し、移動を避けるようになるまでにかかる時間を計って学習能力を調べた結果、水で育てたマウスは、平均約1000秒かかったが、ミカン果汁で育てたマウスは600〜700秒で、果汁濃度が高いほど学習時間が短かった。また、老化につながる大脳の酸化を示す値も3割ほど低かったという。

≪参考情報≫
農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所
  ・果物&健康NEWS
  ・研究成果情報平成18年度果樹研究成果情報一覧>「ミカンをよく食べる人ではインスリン抵抗性リスクが低い
  ・研究成果情報平成17年度果樹研究成果情報一覧>「ミカンをよく食べる人では肝機能障害のリスクが低い


2008/06/20
Wii Fitはリハビリに有効――米教授
  http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/20/news005.html
     ITmedia News > 海外  2008/06/20 
 単調で退屈なリハビリを患者に続けさせる目的で、フィットネスゲームを導入する老人ホームが増えている。

 フロリダサザン大学のアスレチックトレーニング学教授、スー・スタンレー‐グリーン氏が、Reuters Healthの電話でのインタビューで語ったところによれば、「Wii Fit」をはじめとするフィットネス志向のゲームには深部筋強化やリハビリの「大いなる可能性」があり、リハビリと組み合わせられる機会が多くなり、「負傷したスポーツ選手は、任天堂のWii Fitをリハビリの一部としてプレイするようになるかもしれないという。

 「フィットネスゲームは老人ホームでもリハビリ用に活用されるようになってきており、高齢者が楽しみながら運動機能を向上させる方法を提供しているという。リハビリで最も難しい点の1つは、患者に退屈で反復的な運動を続けさせることであり、ゲームの娯楽性によって、患者がリハビリをもっときちんとやるようになり、その成果を高めるかもしれない。


2008/06/19
乳児の食物アレルギー、除去食は早く始めるほど有効
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200806/506942.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/06/19
6カ月以内に治療開始で耐性獲得に大きな差

 第20回日本アレルギー学会春季臨床大会で、国立病院機構相模原病院小児科の小俣貴嗣氏が発表したところによれば、食物アレルギー(FA)が関与するアトピー性皮膚炎の乳児では、原因食物の除去と皮疹のコントロールを発症の初期に行うほど、耐性の獲得が早い可能性があることが分かった。

 小俣氏は、食物除去負荷試験でFAと診断されたアトピー性皮膚炎の乳児を、「湿疹の出現から6カ月未満で治療を開始した」群(早期治療群)と、「湿疹の出現から6カ月を超えて治療を開始した」群(非早期治療群)の2群に分けて、特異的IgE抗体価の状況を比較検討した。
 その結果、対象患児のうち卵アレルギーの患者では、2歳の時点で食物負荷試験で陰性となり、耐性獲得が確認できた患児の割合は、早期治療群(n=42)では45.2%だったのに対し、非早期治療群(n=38)では13.2%にとどまっており、治療開始が遅いと、原因抗原への耐性獲得が遅れる可能性があることが分かったというもの。


2008/06/15
痩せている人でも生活習慣病になる危険
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080615-OYT8T00237.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/06/15 
 メタボ健診の改善指導対象外
クリックして拡大  4月から始まった「特定健診・保健指導」(メタボ健診)では、おなかが出た人に生活習慣の改善を促すことになっているが、太っていなくても注意が必要だ。

 大阪府立大の総合リハビリテーション学部の今木雅英教授(栄養療法学)らのグループが、2000〜04年度に大阪府内で行われた住民健診のうち、40歳以上の延べ約6万人の健診結果を分析した大規模調査で、太っている人だけでなく痩せている人でも、心筋梗塞などの生活習慣病になる危険があることが判ったという。

 調査は、感染症の検査などに使われ「心筋梗塞」との関係も指摘されている「CRP」という血液中に含まれるたんぱく質と、メタボ健診の診断項目である、肥満度、血圧、血糖、脂質との関係を調べた。
 CRPの値「0.2mg/dl」を基準に、それより高い人とそれ以下の人に分けて、腹囲を除く2項目以上が、メタボの基準を上回っている人の割合を調べたところ、CRPの高い人は、低い人より男女合わせて1.7倍ほど高かった。

 今木教授は、「研究結果から、CRPが高ければ体格に関係なく、生活習慣病になる危険が高いと言える。将来的に生活習慣病になる危険があるかどうかをみる指標になる」と話している。


2008/06/13
「太った人を応援」――体脂肪率30%以上“D”のためのWebマガジン「D30」
  http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/13/news078.html
     ITmedia News > 国内  2008/06/13 
 体脂肪率30%以上の“D(デブ)”な人向けのファッションアイテムやレストランなどを紹介。編集スタッフ全員がD 
 「太っている人の方が、人生を楽しんでいるのではないか」「健康でステキ、そして一緒にいると幸せになる太った人を応援する」としており、Dの編集者が執筆・編集し、Dな人向けのファッションアイテムやレストランなどを紹介する。おすすめのブランド牛などを紹介する「今月の肉!」や、Dな人のインタビュー記事「D-PEOPLE」といった連載もある。

 D30では、健康で素敵で一緒にいると幸せになる太った人を応援していく。
 モットーは「アクデブ(アクティブデブ)、ポジデブ(ポジティブデブ)、Kデブ(機敏なデブ)」だ。

 http://d30.jp/


2008/06/11
喫煙で記憶力減退の恐れ――仏研究機関調査
  http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0806/11/news009.html
     ITmedia News > 海外  2008/06/11 
 研究者らは、喫煙は認知症のリスクファクターであると結論づけている
 「Archives of Internal Medicine」の6月9日号に掲載された仏国立保健医学研究所(INSERM)の研究によれば、中年期の喫煙は記憶力の減退及び論理的思考能力の低下と関連があること、かなり前に禁煙した元喫煙者は記憶力、語彙、言葉の流暢さが減退する傾向が低くなること、中年期に喫煙を止めると他の健康習慣も改善されることを結論として挙げている。

 この研究は、1985〜1988年に健康調査に参加した35〜55歳のロンドンの公務員を対象に、調査参加時および1997〜1999年の喫煙習慣を評価したもので、そのうち5388人が1997〜1999年に記憶、論理的思考、語彙、言葉の流暢さのテストを受け、4659人が5年後に再度テストを受けた結果を纏めたもの。

 初回のテストでは、調査開始時に喫煙していた被験者は、喫煙したことがない被験者と比較して、成績が低いグループ(下位20%)に入る傾向が高く、また当時、元喫煙者だった被験者は、語彙と言葉の流暢さのテストで低い点を取る確率が喫煙者よりも30%低かったという。
 また調査期間中に喫煙を止めた被験者は、アルコール摂取を控えたり、運動を増やしたり、野菜や果物の摂取をやしたなど、他の健康習慣も改善が見られたという。


2008/06/06
ビタミンB群多く摂る人は、心筋梗塞になり難い
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080606-OYT8T00449.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/06/06 
 厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査で分かった
 磯博康・大阪大教授らは、岩手、秋田など4県の40〜59歳の男女約4万人を対象に、約11年間にわたって調査した結果、食事内容からビタミンB群のビタミンB6やB12、葉酸の摂取量を算出して、ビタミンB群が豊富な魚や野菜などを多く食べる人は、心筋梗塞になり難いことを裏付けた。

 調査結果は、B6の摂取量が多い人(1.6mg/日)は、最も少ない人(1.3mg/日)より、心筋梗塞になる恐れが48%低かった。B16や葉酸でも、それぞれ47%、37%低下した。 ただ、B群のうち1種類だけ多くても、発症の恐れは1.45〜1.74倍高く、バランスの良い食事が重要だという。


2008/06/05
抗酸化物質は癌の治療効果を低下させる
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080605hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/06/05
米国海軍医療センター(サンディエゴ)のBrian Lawenda博士らが、米医学誌「Journal of the National Cancer Institute」オンライン版に5月27日(印刷版は6月4日号)発表したところによれば、過去の研究のレビュー(再検討)によって、放射線療法あるいは化学療法を受ける癌患者は、抗酸化物質を多く含むサプリメント(栄養補助食品)の摂取を避けた方がよいという。

 多くの癌患者は、抗酸化物質により治療効果が高まると信じてサプリメントや緑茶を摂っており、抗酸化物質は細胞を保護するため健康に良いと一般には考えられているが、研究者らはこのような世間一般の通念に疑問をもち、治療中の癌患者には抗酸化物質が害になるのではないかと考えてきた。

 今回のレビューでは、抗酸化物質と癌治療に関する研究について検討。放射線療法と抗酸化物質に関する無作為化対照試験(治療を比較するのに最も優れた試験方法とされる)は3件あり、そのうち1件は抗酸化物質により死亡率が増大することを示していた。
 抗酸化物質が正常細胞と同じように癌細胞も保護してしまい、癌細胞を死滅させる治療の妨げになる可能性があるため。

 マルチビタミンは問題のない場合もあるが、緑茶やビタミンAあるいはビタミンEのサプリメントは害をもたらす可能性があるという。抗酸化サプリメントによって放射線療法や化学療法の効果が低下するばかりか、治療による毒性が増大する可能性もあり、治療中は高用量のサプリメントの摂取を避けたほうが良いようだ。

▼原文: Cancer Patients Should Steer Clear of Antioxidants
   Research review suggests they may help cancer cells resist chemo, radiation


2008/06/01
体脂肪溜めず…代わりに体のデータ、ウェブ蓄積
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200806010123.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/06/01 
 ヘルスメーターに乗るだけで体脂肪率などのデータが自動的に蓄積され、変化がグラフで一目瞭然という「世界初」の会員制サービスを、ヘルスメーター大手のタニタとNTT東日本が始めた。

 タニタの無線通信機能付き体組成計で、体重や体脂肪率、筋肉量などを測り、自動的に転送。
 データは、NTT東の光ブロードバンドサービス経由で会員制ウェブサイトに蓄積し、PCや携帯電話からサイトに接続し、グラフで変化をチェックする。

 料金は、入会金やサイト利用料、体組成計と無線レシーバーのセットで税込み49,480円(2年契約)だが、NTT東のブロードバンドサービスに入っていれば4,000円の入会金が不要。

タニタの「Press Release
  「会員制ウェブサービス「からだカルテ」に、新コンテンツ グラフ化した計測データをブログパーツとして提供 (PDF)

NK細胞で移植後の肝がん防ぐ
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080601-OYT8T00229.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/06/01 
 肝臓がんで臓器移植を受けた後の再発の防止に、広島大の大段秀樹教授(外科学)らが成功
 広島大の大段教授らは、2年前に移植用の肝臓に通した後の保存液から、強い抗ガン作用を持つNK細胞を発見した。2日間培養し、肝臓ガンを殺す能力を高めたNK細胞の投与を移植患者に始め、再び肝がんができるのを防ぐことに成功したという。

 肝臓がん患者に移植を行った後、体内に残るがん細胞により移植した肝臓に再びガンができる場合があるが、2000〜2006年に移植を受け、NK細胞を投与されなかった患者42人のうち4人に再びガンができたが、細胞を投与した14人には現在、ガンはできていないという。  培養したNK細胞の表面には、肝臓がんを殺す働きを持つたんぱく質が多数生成され、肝炎ウイルスの増殖を抑えるインターフェロンを作り出す働きも持ち、何もしない場合と比べ、ウイルスの量を一時1/100まで減らすことが出来たという。

40歳時点で喫煙…余命は4年短く 30万人調査で判明
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200805310308.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/06/01 
 京都府立医科大の小笹(おざさ)晃太郎・准教授(疫学)らの、約30万人を対象に10年間追跡した厚生労働省研究班の調査結果によれば、40歳の時に、たばこを吸っている人の平均的な余命は、吸わない人と比べて男女とも4年近く短いことが、判ったという。

 喫煙率は男性54%、女性8%。データから年代ごとの余命を計算すると、40歳の男性でたばこを吸う人の余命は38.5年で、吸わない人の42.4年より3.9年短かった。40歳の女性では、喫煙者が42.5年で、吸わない人の46.1年より3.6年短かった。

 早めに禁煙すれば、影響は少ないことも確認された。 又、たばこの本数と余命との関係では、1日に1〜14本吸う40歳男性は38.3年、15〜24本では38.7年、25本以上では37.9年で、あまり変わらなかった。 こうした調査は一般に、追跡期間が長いほど、吸う人と吸わない人の差が広がり、英国で50年間追跡した研究では両者の差が10年ほど開いた。また、吸わないという人も、実際には他人の煙による受動喫煙による健康被害で、本来よりも余命が短くなり、差が小さく見えている可能性もあるという。


2008/05/27
高齢者はメタボよりも高血圧と空腹時高血糖に注意すべき
  http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/etc/200805/506591.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/05/27
▼収縮期血圧150mmHg以上、空腹時血糖110mg/dL以上で有意なリスク上昇

 米国で用いられているNCEP-ATP III基準では、5つの危険因子(腹部肥満、トリグリセリド高値、HDL-c低値、高血圧、耐糖能異常)を指標とし、3項目以上該当すればメタボと判定される。IDF(国際糖尿病連盟)とWHOもほぼ同様の基準を使用している。

 米国Brigham and Women’s HospitalのDariush Mozaffarian氏らが、米国で1989〜1993年に行われた、65歳以上の高齢者の心血管リスクを調べた集団ベースの多施設試験Cardiovascular Health Studyの被験者で、心血管疾患(CVD)の既往がなかった4258人を、2004年まで追跡しCVDと非CVDによる死亡を調べた結果、メタボリックシンドローム(以下、メタボと略)自体よりも、メタボの診断基準の構成要素に含まれる空腹時高血糖と高血圧が、高齢者の死亡の予測因子として有効であることを、Arch Intern Med誌2008年5月12日号に発表した。

メタボ群の死亡率は、非メタボ群に比べ22%高かった(相対リスク1.22)

     死亡リスク上昇は、空腹時高血糖(110mg/dL以上または治療されている糖尿病患者)があるメタボ患者(相対リスク1.41、1.27-1.57)、高血圧があるメタボ患者(1.26、1.15-1.39)で高かった。
     空腹時高血糖がないメタボ患者では相対リスク0.97(0.85-1.11)、高血圧がないメタボ患者では0.92(0.71-1.19)で、リスク上昇は見られなかった。
男女差について
     メタボ患者の死亡の相対リスクは、男性の方が女性よりも高く(P=0.03)、男女とも空腹時高血糖または高血圧のあるメタボ患者でリスク上昇が見られた。年齢、人種などとの関係は見られなかった。
 空腹時高血糖と高血圧の両方を持つ集団の死亡リスクは、これらを両方とも持たないグループに比べ82%高い(相対リスク1.82、1.58-2.09)。
 メタボは、死亡リスクを22%上昇させる(1000人-年当たり死亡が9.2増加)。しかしメタボは、高血圧、空腹時高血糖がない高齢者の死亡リスクを予測することができないなど、総死亡とCVD死亡、非CVD死亡の予測における有用性は限られていることが明らかになったという。
心筋梗塞防止、やっぱり魚や野菜 阪大などが国内調査
  http://www.asahi.com/health/news/OSK200805270090.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/05/27 
 大阪大の磯博康教授(公衆衛生学)や国立がんセンターの研究チームが、岩手、秋田、長野、沖縄の4県で90〜95年に実施された生活習慣のアンケートをもとに、40〜59歳の男女約4万人の葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12の1日当たりの摂取量を推計し、それぞれ摂取量別に5グループに分け、11年間にわたって追跡した結果、それぞれ摂取量が多いほど心臓病の危険性が減っていく傾向が確認されたという。

 摂取量最少のグループを基準にすると、ビタミンB6では最も摂取量の多いグループの危険性は52%、ビタミンB12でも53%に減っていた。

 葉酸は野菜や緑茶など、ビタミンB6は魚やレバー、豆類など、ビタミンB12は魚などに多く含まれており、日本人は一般に、葉酸やビタミンB12に比べ、ビタミンB6の摂取量が少ないので、ビタミンB6を多く含む食品を積極的に食べることが予防につながると分析している。


2008/05/23
禁煙しても肺癌死の過剰リスクは30年続く
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/200805/506559.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/05/23
 米国Harvard大学のStacey A. Kenfield氏らが、米国看護師健康調査(NHS)に参加した女性を1980年〜2004年まで追跡が行われた104,519人の女性を対象に、喫煙と禁煙が総死亡と死因別死亡にもたらす影響と、どの位の期間、禁煙を続ければ死亡リスクが下がるのかを調べ結果を、JAMA誌2008年5月7日号に発表したところによれば、喫煙者の総死亡リスクは非喫煙者の3.26倍であり、特に1日に35本以上喫煙する女性の肺癌死亡リスクは非喫煙者の40倍に上ることが明らかになった。また、喫煙者が禁煙しても、肺癌死の過剰リスクは30年間続くことが示された。

 喫煙者を、1日の喫煙本数が1〜14本、15〜24本、25〜34本、35本以上の4群に分け、喫煙開始年齢については、17歳以下、18〜21歳、 22〜25歳、26歳以上で層別化し、禁煙者は、禁煙してから5年未満、5年以上10年未満、10年以上15年未満、15年以上20年未満、20年以上の5群に分類した。

▼禁煙者、非喫煙者と比較した喫煙者の特徴:
 18歳以降の体重増加が少ない、高血圧者の割合が少ない、BMIが低い、飲酒量が多い、運動量が少ない等。

▼非喫煙者に比べた喫煙者死亡リスク:
 総死亡リスクは高く(ハザード比2.81)。脳血管死亡を除くほとんどの死因において、死亡リスクは1日の喫煙本数の増加と共に上昇。
 特に、1日当たり35本以上の喫煙と強力な関係が見られたのは、COPD(ハザード比114.55、)と肺癌(39.88)だった。

▼喫煙開始年齢と死亡リスクの関係:
 喫煙開始年齢が17歳以下だと総死亡のハザード比は2.93。
 26歳以降の喫煙開始では2.40。但し、開始年齢と死亡リスクの関係は、血管疾患では有意ではなく、呼吸器疾患、喫煙関連の癌では有意だった。

▼喫煙者の喫煙関連癌による死亡のハザード比: 7.25

▼喫煙者の死亡の約64%に喫煙が寄与:
 血管疾患死亡ではその割合は69%、呼吸器死亡は90%、肺癌死亡では95%、肺癌その他の喫煙関連癌による死亡は86%、その他の癌は37%、他の死因による死亡でも47%に喫煙が関与していた。

▼喫煙者の死亡の約64%に喫煙が寄与:
 血管疾患死亡では、その割合は69%、呼吸器死亡では90%、肺癌死亡では95%、肺癌その他の喫煙関連癌による死亡では86%、その他の癌では37%、他の死因による死亡でも47%に喫煙が関与していた。

▼肺癌など一部の疾患はリスク消失までに20年以上を要し、喫煙開始年齢が低いほど、呼吸器疾患死亡、肺癌死亡、その他の喫煙関連癌による死亡のリスクが上がる。又、喫煙は大腸癌による死亡のリスクを有意に上昇させる。

▼原題:Smoking and Smoking Cessation in Relation to Mortality in Women


2008/05/21
「カーボンナノチューブでも中皮腫」――アスベスト同様との論文
  http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0805/21/news028.html
     ITmedia News > 海外  2008/05/21 
 新素材として期待がかかるカーボンナノチューブが、肺がんなどを引き起こすアスベストと同様に作用するという研究結果が発表された
 英エディンバラ大学のケネス・ドナルドソン教授らの英・米の研究者らが5月20日発表したところによれば、長繊維状のカーボンナノチューブは、長繊維状の構造がアスベストファイバーの構造と似ているだけでなく長繊維状のアスベスト同様に作用し、悪性中皮腫を引き起こす可能性があることをマウスを使った実験で確認したという。

 約20年前に発見されたカーボンナノチューブは、プラスチックのように軽量で鋼鉄のように強靭なことから、新薬や電池、エレクトロニクスなどさまざまな分野で活用されている。

 今回の実験は、長繊維状と短繊維状のカーボンナノチューブ、長繊維状と短繊維状のアスベストファイバーを、それぞれマウスの腹腔に注入した。その結果、長繊維状のカーボンナノチューブは、長繊維状のアスベストファイバーと同様の作用を示したが、大気中のカーボンナノチューブが吸入可能かどうか、吸入された場合肺まで届くかどうかなどは分かっていない。また短繊維状のチューブや湾曲したチューブにはアスベストのような働きは確認できなかった。
 カーボンナノチューブの安全性について、今後さらに研究が必要のようだ。


2008/05/13
肥満に伴う冠疾患リスク、運動するだけではなくならない
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/etc/200805/506454.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/05/13
 米国Beth Israel Deaconess医療センターのAmy R. Weinstein氏らが、Arch Intern Med誌2008年4月28日号に報告したところによれば、過体重・肥満による冠疾患リスク上昇は、積極的に運動しても完全に消し去ることはできず、予防には運動と体重管理の両方が重要であることが、中高年女性を対象とする前向きコホート研究で明らかにした。

 この研究は、Women’s Health Study(WHS)の被験者のうち、ベースラインで心血管疾患、癌、糖尿病でなかった女性3万8987人を平均10.9年追跡したもの。

 運動量の合計とウォーキング量は、いずれも、増加すれば冠疾患リスクは有意に減少した。200kcal/週未満の女性に比べ1500kcal/週以上のグループのハザード比は0.78(0.63-0.97)(傾向性のP=0.007)。ウォーキングをしない女性に比べ、週に4時間以上歩く女性のハザード比は0.65(0.51-0.83)(傾向性のP<0.001)となった。
 BMIと運動量を組み合わせて評価すると、BMIと冠疾患リスクの関係は強力で、活動的な女性もそうでない女性も、BMI上昇により冠疾患リスクの有意な上昇を経験していた。
 ウォーキング量について分析したところ、過体重群と肥満群では1週間のウォーキング時間が増えると冠疾患リスクは有意に低下。しかし、正常体重群ではウォーキングの量に依存したリスク減少は見られなかった。
 今回得られた結果は、これまでの報告と同様に、BMIと運動量が夫々独立した危険因子であることを確認した。それらを組み合わせて冠疾患との関係を評価したところ、運動量が多ければBMI上昇による冠疾患リスク上昇は弱まるが、BMI高値がもたらすリスクを完全に消し去ることはできなかった。これは、日常的な運動と体重を低く維持する努力の両方が重要であることを示している。

▼原題:The Joint Effects of Physical Activity and Body Mass Index on Coronary Heart Disease Risk in Women


2008/05/05
朝の食事、やっぱり太りにくかった 大学調査で裏づけ
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200805050143.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/05/05 
 神奈川県立保健福祉大学(横須賀市)の中村丁次教授らのグループらが、たばこを吸わない女子大生18人に、同じ食事(各約500kcl)を午前7時、午後1時、午後7時に摂る「朝型」と、午後1時、午後7時、午前1時に摂る「夜型」の2種類の食生活を1日ずつ交互に体験してもらった調査によれば、1日3度の食事でも、朝型の食生活の方が夜型より太り難いという、食事時間とエネルギー消費量の関係をが裏づけられた。

 中村教授らが注目したのは、食べ物をかんだり飲み込んだり、胃や腸で消化吸収されたりする際に消費されるエネルギー(DIT)。時間別でみると、午前7時の食事での値が最も高く、逆に低かったのは午前1時。午後1時と午後7時の値は「朝型」「夜型」も変わらなかった。朝のDITがなぜ高くなるかは不明だが、内臓の働きを調整する自律神経が関係していると推定しているという。

男性長寿日本一の秘訣とは… 横浜市青葉区
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200805040005.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/05/05 
 厚生労働省が全国の市区町村別の平均寿命を発表したところによれば、前回は男性の長寿3位だった横浜市青葉区が、1歳以上も延ばしてトップになった。その理由を探るルポ記事

 青葉区の長寿の理由について、美しが丘地区の自治会や老人会の会長を務める中島寛司さん(72)は、「富裕層が多く、成長した子どもに支えられている人が少なくない。病院も多く、医療が受け易い。また、社会との接触を続けている人が多いことも理由では」と話す。
 行政として青葉区の担当者は、「緑が多い住環境の良さと、文化活動が盛んでそれが生きがいに結びついていることが影響しているのでは」と分析しており、区内には、こどもの国や寺家ふるさと村といった、自然がそのまま残る緑地があり、公園数226は横浜市内でも一番多い。

 青葉区医師会の西川真人副会長によれば、青葉区の住民は、健康に対する関心が高いと分析する。「病状や経過など、きちんとした説明を求めてくる患者が多く、健康意識が高い」という。青葉区メディカルセンターの松木満里子さん(46)も、同様の見方をしており、「脈をとって、『不整がありますね』だけでは駄目で、血圧を測ったらその値についての説明ができなければ納得してもらえない」という。「介護日記をつけていたり、医療費についてどんな制度を利用できるか勉強したりする人も多い」という。
 青葉区を走る東急田園都市線沿線のほとんどの駅前にはスポーツクラブがあり、そこに通う高齢者の姿がよく目につく。

 健康に注意を払い、それをサポートする医療や介護の施設が充実している。緑地や公園が多く、交流も活発――。そんな青葉区の長寿の理由の特徴が垣間見えた。


2008/05/01
癌克服後の生存者の多くが肥満かつ運動不足
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080501hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/05/01
 カナダ、アルバータ大学(エドモントン)教授のKerry Courneya氏らが、医学誌「Cancer」6月1日号に発表した報告によれば、癌を克服した生存者の肥満および運動不足の比率は、一般集団と同程度であるという。

 癌生存者にとっては、標準体重を維持し、定期的に運動をする健康的な生活習慣が一般の人以上に重要であるとされ、いくつかの研究でも、運動と減量が癌の再発予防および生存率の向上に有効と示されているほか、運動が疲労感の軽減、身体機能の改善および生活の質(QOL)の向上に有効であることも示されているにも関わらず、癌の診断や治療は、行動を改めるきっかけとはならないようだ。  カナダの一般集団の統計では、37%が過体重(overweight)、22%が肥満(obese)であるとされている。
 今回の研究では、11万4,000人強のカナダ人を対象として面接により情報を集めた「カナダ地域健康調査(Canadian Community Health Survey)」のデータを活用した。癌生存者では、運動をしていると回答したのは22%未満で、大腸癌(直腸結腸癌)、乳癌の生存者およびメラノーマ(黒色腫)の女性生存者は特に運動する人の比率が低かった。
 癌生存者の34%が過体重であり、約1/5が肥満であった。肥満の乳癌生存者で運動をする人は、癌の経験のない肥満女性の1/2であった。乳癌の予後の悪さは、肥満および座りがちな(sedentary)生活習慣に関連しており、この知見は非常に懸念すべき問題であり、癌生存者にとっては特に重要である。

▼原文: Many Cancer Survivors Are Overweight and Sedentary: Study
   This, despite research that says proper diet and exercise can keep disease from recurring


2008/04/23
「良薬口に苦し」本当だった、ニガウリ薬効裏づけ 中国
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200804230257.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/04/23 
 中国科学院・上海薬物研究所と豪ガーバン医学研究所が、米専門誌に発表したところによれば、ニガウリ(ゴーヤ)の複数の有効成分と作用を、ヒト細胞やマウスを使用した実験で、ニガウリから抽出した数種類の化合物に、血糖値を下げる働きを確認した。又これらの物質が細胞内で脂肪燃焼にかかわる酵素を活性化させ、代謝を高めることも確かめた。

 ニガウリは500年以上前の中国の書物で、体の暑さを除き、気を養い、渇きをいやすと紹介されており、「良薬は口に苦し」が科学的に裏づけられた形だ。


2008/04/19
ビスフェノールA含む哺乳瓶、カナダが販売など禁止へ
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200804190166.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/04/19 
 カナダ政府が18日、樹脂原料のビスフェノールAを含むポリカーボネート樹脂で作られたプラスチック製哺乳瓶について、輸入、販売、広告を禁止する方針を明らかにした。
 ビスフェノールAが、環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)として作用を示すかどうか確認するため、哺乳瓶のほか食器、CDなどに使われるポリカーボネート樹脂と、ビスフェノールAを含むエポキシ樹脂といったプラスチックについて評価を行った結果、大人が普通の日常生活を送っている限り、健康影響はないとの結論を得た。しかし、保健相は「成長過程にある新生児や乳幼児にこの結論は当てはまらない。安全性を優先して、禁止の方針を示した。

 日本では、環境省の作用・影響評価で、ビスフェノールAについて「人体影響は明らかには認められなかった」としているが、米国においては厚生省などの専門家グループが14日に「人体の成長に影響する可能性は無視できない」との報告書案を公表、また小売り大手の米ウォルマート・ストアーズも来年前半までにビスフェノールAを含む哺乳瓶の販売を止めるという。


2008/04/16
牛乳よく飲むと前立腺がん危険増? 厚労省調査
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200804160113.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/04/16 
 国立がんセンターの倉橋典絵・研究員を中心とし、95〜98年の全国各地に住む45〜74歳の男性約43,000人に食習慣などを尋ね04年まで追跡し、この間に329人が前立腺がんと診断された厚生労働省研究班の調査によれば、牛乳やヨーグルトといった乳製品を多く摂取すると、前立腺がんになるリスクが上がる可能性があるという。

一方、牛乳は大腸がんリスクを「おそらく下げる」との報告があり、乳製品が血圧を下げるという研究もあり、適度な摂取量について、今後問題になりそうだ。

 今回の調査は、摂取量に応じて4グループに分け、前立腺がんとの関係を調べた。牛乳を飲む量が最も多かった人たち(154g/日 程度)が前立腺がんと診断されるリスクは、最も少ない人たち(1.2g/日程度)と比べて1.53倍だった。
 乳製品に含まれる飽和脂肪酸が、前立腺がんにかかわる血中ホルモンの濃度を上げることなどが原因とみられ、世界がん研究基金と米がん研究所も07年に乳製品などに含まれるカルシウムの大量摂取が前立腺がんリスクを「おそらく上げる」と報告した。


2008/04/14
メタボ基準、女性のウエスト周囲径は「80cm以上」が適切?
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200804/506130.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/04/14
日本内科学会総会から

 東北大循環器病態学の多田智洋氏らのグループが、第105回日本内科学会総会・講演会で発表したところによれば、 メタボリックシンドロームの診断基準におけるウエスト周囲径のカットオフ値は、男性85cm、女性80cmが適切であるという。

 多田氏らは、器質的心疾患を有する患者5791人(男性4070人、女性1721人)を対象に、血圧値異常(130/85mmHg以上)、脂質代謝異常(中性脂肪150mg/dL以上かつ/またはHDLコレステロール40mg/dL未満)、および空腹時高血糖(110mg/dL以上)の保有状況と、ウエスト周囲径の関連を調べた結果、平均で男性2.04個、女性1.98個のリスクを有しており、男女共に、ウエスト周囲径が増えるほど、保有するリスクの数も増えていた。
 さらに、ROC(受信者動作特性)解析により、2個以上のリスクを持つ人のウエスト周囲径の至適カットオフ値を求めたところ、男性84.8cm、女性81.8cmだったことより、「女性の場合、ウエスト周囲径の基準は、現行の90cmではなく80cmが適切ではないか」と述べたというもの。


2008/04/03
受動喫煙、糖尿病リスク8割増 厚労省調査
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200804010410.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/04/03 
 企業の従業員を対象とした厚生労働省研究班(主任研究者、上島弘嗣・滋賀医科大教授)の調査によれば、受動喫煙で糖尿病になるリスクが1.8倍高くなることが明らかになったという。受動喫煙でがんやぜんそくのリスクが高まることは既に知られているが、糖尿病との関連を示した研究は珍しい。

 調査は、関東・近畿・北陸地方の12の事業所に勤める19〜69歳の男女で、糖尿病でない約6500人に実施し、99〜00年に職場の喫煙環境のほか、体格や運動習慣などを聞き、04年まで追跡した間に、229人が新たに糖尿病になった。今回の調査では自分自身が吸っている人のリスクは1.99倍だった。

 喫煙により糖尿病になり易いのは、糖を処理するインスリンをつくる膵臓の働きが悪くなったり、インスリンが出ても効き難くなるため。

マグロペプチド:血合肉で血圧低下 マグロ活用、成分精製−−はごろもフーズなど
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/04/20080403ddm041040156000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/04/03 
 はごろもフーズ(静岡市清水区)と焼津水産化学工業(同市駿河区)が、4月3日に開催された日本水産学会春季大会で発表したところによれば、マグロの「血合(ちあい)肉」から精製した「マグロペプチド」に短時間で血圧を下げる作用をラットを使った実験で確認したという。

  血合肉はマグロのツナ缶詰の製造過程で出る暗赤色の部分で、栄養価は高いが、色や臭いがきついため、主に味付きフレークやペットフードに加工されている。マグロ価格の高騰を受け、有効活用策を共同研究していた。

 血合肉のたんぱく質を特殊な酵素で分解して作ったマグロペプチドを高血圧ラット6匹に体重1Kg当たり0.1gずつ与え、与えない高血圧ラット6匹と比較した。その結果6時間後の最高血圧は平均14mmHg、最低血圧は同8mmHgペプチドを与えた方が低くなった。

はごろもフーズ > ニュースリリース(2008.03.31)
   「マグロペプチド」に血圧上昇抑制機能を確認(PDF)


2008/04/01
「飲むだけでやせる」お茶ウソ 2社に排除命令
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200804010355.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/04/01 
 公正取引委員会は、企画・販売をしたエステサロン業「ウィズダムコーポレーション」(東京)と、通信販売業「ビューティーサイエンス研究所」の2社に対し、 「ゲルマニウムの効果」「飲むだけで痩せる」等の宣伝文句で売られていたサプリメントやお茶について、効果を裏付ける根拠が全く無かったとして、景品表示法違反(優良誤認)を認定し、再発防止を求める排除命令を4月1日に出した。

 対象品:「ゲルマデトックスダイエット」など、錠剤のサプリメントや、お茶の計5商品。


2008/04/03
高齢女性は男性に比べ筋肉を維持しにくい
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080403hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/04/03
 米ワシントン大学(セントルイス)及びノッティンガム大学のMichael Rennie教授らが「Public Library of Science One」3月26日号に発表した研究によれば、加齢に伴い、女性は自然に失われていく筋肉を補うことが難しくなるため、高齢女性では男性に比べ、形の良い容姿を維持し難いという。

 65〜80歳の健康な男女29人を対象とした研究の結果、食物に対する男女の反応の相違点として、女性は筋肉量を増強するために蛋白質を利用する能力が低いことが明らかになった。
 これは女性の閉経によるホルモンの変化に起因するものであり、骨量の維持に必要であるとされるエストロゲンが原因のひとつと考えられるという。この知見は、高齢女性では筋力トレーニングによる筋肉増強効果が高齢男性よりも低いことを示した予備研究の結果と一致する。

 今回の結果から、高齢女性が卵、魚、鶏肉および赤身肉のような高蛋白の食品を十分に摂取すると共に、筋力トレーニングを実施することが重要であることが示された。

 50歳を過ぎると、ヒトの筋肉量は毎年0.4%減少する。女性は若年時から男性よりも筋肉が少なく脂肪が多い傾向があるため、筋肉量低下のリスクも特に高く、50〜60代になった時には、既に身体が弱体化する“危険”な閾値(threshold)に近づいているという。

▼原文: Older Women Have Harder Time Preserving Muscle Than Men
   Key difference appears to be how their bodies react to protein, study says.


2008/04/01
マグネシウムは中高年喫煙男性の脳梗塞リスクを低減
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/etc/200804/505942.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/04/01
高摂取群は低摂取群に比べ15%リスクが低い

Arch Intern Med誌2008年3月10日号に掲載されたスウェーデン国立環境医学研究所のSusanna C. Larsson氏らの研究報告によれば、マグネシウムの摂取は中-高年喫煙男性の脳梗塞リスクを低減するという。

 マグネシウム、カルシウム、カリウムを高用量摂取し、ナトリウムの摂取量を低く抑えれば、血圧が下がり脳卒中リスクは減少すると考えられてきたが、明確な根拠が得られていなかった。
 対象は、ベースラインで脳卒中歴がなかった2万6556人のフィンランド人男性喫煙者で、年齢は50〜69歳、喫煙量は1日に5本以上とし、これらミネラルの摂取量を調べた。

 一般に、マグネシウム摂取量の多い男性は、BMIが高く、糖尿病または冠疾患歴を有する頻度が多かったが、運動量は多かった。さらに果物、野菜、シリアルの摂取量が多く、他のミネラルや葉酸、ビタミンCとE、食物繊維も多かった。アルコールと飽和脂肪の摂取量は少なかった。カルシウム、カリウム、ナトリウム高摂取群も同様の傾向を示した。

 摂取量とリスクの関係に有意な影響を及ぼしていた心血管危険因子は年齢のみ。
 慢性糖尿病モデルラットを使った研究では、マグネシウム投与が血糖値と血中脂質プロファイルを改善することが示されている。ヒトにおけるマグネシウムの作用機序を明確にする研究が今後必要だが、今回の結果は、喫煙男性においてはマグネシウム高摂取が脳梗塞の1次予防に有効であることを示唆した。

▼原題:Magnesium、Calcium、Potassium、and Sodium Intakes and Risk of Stroke in Male Smokers


2008/03/31
マウスの肝硬変治った、治療薬の実用化も…札幌医科大グループ
  http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080331-OYT1T00235.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/03/31 
 マウス実験 実用化目指す
札幌医科大(札幌市)の新津洋司郎教授らの研究グループが、肝硬変を完治させる治療法を開発し、米科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」4月号に発表した。

 肝硬変は、ウイルス感染などにより肝臓で増殖した「星形細胞」が多量のコラーゲンを分泌し肝臓が硬化する。
 新津教授らのグループは、この星形細胞がコラーゲンを作るのに必要なたんぱく質「HSP47」に注目し、その働きを抑える物質「SiRNA」で薬を開発した。 この薬を、通常なら4〜5週間で死ぬ肝硬変のマウスに投与し、増殖していた星形細胞が消え、肝硬変が完治したことを確認したもので、今後、人間への有効性も確認し、治療薬の実用化を目指す。


2008/03/29
「コレステロール低いと危険」免疫細胞の働き悪く
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080329-OYT8T00240.htm
     YOMIURI ONLINE > 科学 2008/03/29 
 富山大が17万人分析
 富山大学の浜崎智仁教授(脂質栄養学)らが、一般市民の健康状態を追跡した5件の研究結果(計17万人)を詳しく分析し、28日発表したところによれば、総コレステロール値が低めの人は高めの人に比べて、死亡率が高くなるということが判ったという。 「コレステロールが高いと危険」という“健康常識”を覆す結果となる。

 血液100mL中の総コレステロール値が160以上〜200mg未満を基準とすると、それより総コレステロール値が低い人の死亡率が男性で1.6倍、女性で1.4倍になることが判明。200mg以上の人では死亡率は変わらなかった。

 研究チームによれば、別の研究でコレステロールのうち、動脈硬化を促して「悪玉」と呼ばれるLDLコレステロール値についても、低い人で死亡率が高い傾向だったという。 日本人は魚に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)の摂取が多いためコレステロールが高くても動脈硬化になりにくく、心筋梗塞の発生が抑えられる考えられ、細胞膜の材料となるコレステロールが少ないと、免疫細胞が活発に働かなく、がんや肺炎などが増す傾向があると考えられるという。


2008/03/27
インスリンの調整によりアンチエイジング
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080327hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/03/27
 米ハーバード大学医学部ジョスリンJoslin糖尿病センター(ボストン)のT. Keith Blackwell博士らが、医学誌「Cell」の3月21日号に発表した研究によれば、血糖値の調整に重要な役割を果たすインスリンが、アンチエイジング(抗加齢)治療の土台となる可能性のあることを、線虫を用いた研究で明らかにしたという。

 今回の研究では、分子レベルの研究でよく用いられるCaenorhabditis elegans(セノラブディティス・エレガンス)という線虫の一種を用いて、インスリンレベルの変動による影響を調べた。この線虫は最先端の遺伝子研究に長年利用されているもので、2003年のスペースシャトル事故から生還したことでも知られる。

 研究グループは、インスリンが増大するとSKN-1と呼ばれる遺伝子制御蛋白の活性が低下することを突き止め、インスリンレベルを下げることによってSKN-1のレベルを上げ、通常2週間の線虫の寿命を約1週間延ばすことに成功したという。この延長は、ヒトに換算すれば相当大きなものとなる。

 インスリンは、健康なヒトの血糖値を調節すると共に、糖尿病患者のさまざまな障害に関連するホルモンとしてよく知られ、細胞によるエネルギー産生を調節するはたらきや、ブドウ糖の処理を促す作用、腫瘍の成長を抑える作用などがあるという。

▼原文: Tweaking Insulin Might Help Fight Aging
   Studies in worms are shedding new light on the hormone's role in lifespan


2008/03/26
腸内環境を人工的に再現、乳酸菌の働き解明へ…キリンなど
  http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080326-OYT1T00406.htm?from=goo
     YOMIURI ONLINE > マネー・経済 > 経済ニュース 2008/03/26 
 キリンホールディングスは、広島大、東京農工大と共同で、人間の腸内の環境を人工的に再現し、大腸内部の細菌の働きなどを調べる実験装置を日本で初めて開発したという。
 実験装置は、三つのガラス製フラスコを連結して作られており、細菌を入れ、内部の酸性度を人間と同じになるよう調整しながら培養する。フラスコ内部は体温とほぼ同じ37℃に保ち、腸内の場所や時間の経過によって細菌の種類や働きがどう変化するかを検証する。
 キリンは、ビール酵母からできた食物繊維が、腸内に悪影響を及ぼすとされる細菌を減らすことが実証できたという。日本農芸化学会で27日に装置を発表した。

 ▼キリン研究開発人間の腸内細菌叢を解明するための大腸モデルを構築(2008年3月27日)


2008/03/24
微粒子状物質と肺がん死亡、環境省が関連性を確認
  http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080324-OYT1T00715.htm
     YOMIURI ONLINE > 科学 2008/03/24 
 ディーゼル車などから排出される直径2.5?m以下の微粒子状物質「PM2.5」は、肺がんとの関連が疑われていたが、環境省は宮城、愛知、大阪の3府県に住む40歳以上の男女約10万人を対象に1986年から10年にわたって追跡調査した結果をまとめた。
 1立方メートルの大気中に「PM2.5」が10?g増えると、肺がんで死亡する危険性が1.2〜1.3倍に上昇しており、 「PM2.5」の大気中の濃度が高くなると、肺がんで死亡する危険性が上昇するという結果を24日発表した。

 日本の環境基準では、直径10?mの粒子状物質(PM10)は規制対象になっているが、「PM2.5」は対象外となっており、国内の長期影響調査で裏付けられたのは初めて。


2008/03/21
子供の健康への化学物質の影響、環境省が追跡調査へ
  http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080321-OYT1T00552.htm
     YOMIURI ONLINE > 科学 2008/03/21 
 環境省は、新年度から日常生活の中で触れる化学物質が子どもに与える影響を跡調査する事業に乗り出すことを決めたという。今後2年を掛けて詳細な内容を詰め、漠然と不安がられてきた化学物質の影響を、出生前から12歳頃まで追跡する調査を2010年度から始める。

 胎児や子供は、化学物質の影響を大人よりも受け易く、奇形などの先天異常やアトピー、アレルギー、学習障害などの異常が、化学物質の影響と指摘されることも多い中、異常が判ってからでは過去に遡って原因を特定することが難しくいために、調査実施を決めたもの。

 対象者数は、約6万人と国内では最大規模となり、妊婦の血液や出産時のさい帯血を採取し、ダイオキシンや有機フッ素化合物など、体内に蓄積されやすく胎盤を通りやすい化学物質の有無や量を分析する。


2008/03/13
非ポリープ型大腸病変も癌になり易い
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080313hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/03/13
 米国退役軍人局パロアルト・ヘルスケアシステム(カリフォルニア州)のRoy Soetikno博士らが、米国医師会誌「JAMA」3月5日号に発表したところによれば、大腸(結腸)癌の多くはポリープから発生すると考えられているが、いわゆる非ポリープ型(平坦型または陥没型)の病変も癌になり易いという。

 研究グループは、標準的な大腸内視鏡検査が予定されていた退役軍人1,819人(平均64歳、95%が男性で、79%が白人)を対象に、非ポリープ型病変を検出する検査を実施。
 非ポリープ型病変は、主に日系人にみられるものだと考えられており、米国の医師はこのような病変を検出する訓練を受けていない。Soetikno氏らは、このような病変を高い確率で検出できるよう、日本の内視鏡検査施設の専門家により特別な訓練を受け検査を実施した。
 その結果、764人(42%)に1つ以上の病変が発見された。170人(9.35%)に非ポリープ型病変があり、81人(4%)にはポリープと非ポリープ型病変の両方が認められた。一般のスクリーニングでポリープが見つかる確率は約30%で、非ポリープ型病変が発見される確率の5倍の高さだというが、今回の研究では、非ポリープ型病変が癌性である確率(odds)がポリープの9.78倍と、非常に高いことが判明した。
 この知見は、大腸内視鏡検査の有用性を否定するものではなく、「十分な訓練を受けた内視鏡技師による高度な検査の必要性を強調するものである」と付け加えている。

▼原文: Non-Polyp Colon Lesions Hard to Detect
   These flat growths are relatively common and tend to be cancerous, study finds

≪関連記事≫
大腸の非ポリープ性病変は癌を含むリスクが高い
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/200803/505802.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/03/21


2008/03/12
“睡眠不足は肥満のもと”5時間未満だと1.4倍に
  http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080312-OYT1T00590.htm
     YOMIURI ONLINE > 科学 2008/03/12 
 日本大学の兼板佳孝講師(公衆衛生学)らが12日に発表した、地方公務員21,693人に1999年と2006年に睡眠時間などを尋ね、両時点での健康診断データと比較した大規模調査の結果によれば、睡眠時間が短いと肥満や糖尿病などの生活習慣病になり易いという。

 睡眠時間が5時間未満の場合、5時間以上に比べて肥満の人が約1.4倍であることがわかった。逆に、99年で肥満の人は06年に睡眠時間が短くなっている傾向があり、肥満と短時間睡眠が悪循環の関係になっていることがうかがわれた。
 また、高血糖には、睡眠時間が5時間未満の方が約1.3倍なり易く、睡眠時間が99年時点では5時間以上だったのに、06年時点で5時間未満に減少した人は、中性脂肪の数値が高い状態に約1.4倍なり易いことがわかった。


2008/03/08
コーヒー飲む人は糖尿病になりにくい? 九大が調査に
  http://www.asahi.com/health/news/SEB200803070012.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/03/08 
 糖尿病になり難くくなるとされるコーヒーの「効能」が本物かどうか、九大医学部の古野純典(この・すみのり)教授(予防医学)らの研究グループが近く調査に乗り出す。糖尿病予備軍のちょっとメタボな人に5杯/日のコーヒーを約4カ月間飲み続けてもらい、血液中の血糖値の変化を調べる。条件に当てはまる調査参加者を募っている。

 過去の研究は、実際にコーヒーを飲んで効果を調べる期間が最長1カ月ほどで信頼性に欠けるため、コーヒーメーカーの協力を得て本格的な検証をするもので、参加者60人を3グループに分けて実施し、それぞれ「カフェイン入りコーヒー」「カフェイン抜きコーヒー」「水」を16週間飲み続けてもらう。

 問い合わせは、古野教授(平日午前10時〜午後5時、 092-642-6114)へ。


2008/03/07
BMI上昇は男性の食道腺癌、甲状腺癌のリスクを高める
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/lancet/200803/505671.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/03/07
女性の子宮内膜癌、胆嚢癌などもリスク上昇

英国Manchester大学のAndrew G Renehan氏らが、Lancet誌2008年2月16日号に発表したところによれば、個々の癌とBMIの関係の強さを調べた大規模な系統的レビューとメタ分析の結果、BMIが5kg/m2増加するとリスクが1.5倍程度になる癌が複数あることが示された。そこには性別、人種による差も認められた。

 BMI上昇との関係が男性でより強力だったのは、結腸癌(リスク比は1.24と1.08、P<0.0001)と直腸癌(1.08と1.01、P=0.003)。女性の方が強力だったのは腎臓癌(1.18と1.35、P=0.004)。

≪男性≫
1.BMIが5kg/m2増加当たりのリスク比が強力かつ有意に上昇していたのは、
  食道腺癌(リスク比1.52、P< 0.0001)、甲状腺癌(1.33、P=0.02)、結腸癌(1.24、P<0.0001)、腎臓癌(1.24、P<0.0001)。
2.弱いが有意なリスク上昇が見られたのは、
 メラノーマ(1.17、P=0.004)、多発性骨髄腫(1.11、P<0.0001)、直腸癌(1.09、P<0.0001)、白血病(1.08、P=0.009)、非ホジキンリンパ腫(1.06、P<0.0001)。
3.研究間の均質性が低かったのは、甲状腺癌と肝臓癌に関する研究だった。

≪女性≫
1.BMIが5kg/m2増加当たりのリスク比が強力に上昇していたのは、
 子宮内膜癌(1.59、P<0.0001)、胆嚢癌(1.59、P=0.04)、食道腺癌(1.51、P<0.0001)、腎臓癌(1.34、P<0.0001)
2.弱いが有意なリスク上昇が見られたのは、
 白血病(1.17、P=0.01)、甲状腺癌(1.14、P=0.0001)、閉経後の乳癌(1.12、P<0.0001)、膵臓癌(1.12、P=0.01)、結腸癌(1.09、 P<0.0001)、非ホジキンリンパ腫(1.07、P=0.05)。
3.均質性が低かったのは
 子宮内膜癌と肺癌、白血病に関する研究だった。

≪喫煙≫
 肺癌では、喫煙が強力な交絡因子で、喫煙者のBMIは非喫煙者より低い傾向があった。

≪人種≫
人種との関係も評価され、有意な地域差が認められたのは、閉経前と閉経後の乳癌。
 閉経前の乳癌のリスク比は、北米では0.91(0.85-0.98)、欧州と豪州では0.89 (0.84-0.94)、アジア太平洋地域1.31(1.15-1.48)(P=0.009)、
 閉経後の乳癌は、北米では1.15(1.08-1.23)、欧州と豪州では 1.09(1.04-1.14)、アジア太平洋地域で1.31(1.15-1.48)(P=0.06)と、
いずれもアジア太平洋地域の集団でリスクが高かった。  

▼原題:Body-mass index and incidence of cancer: a systematic review and meta-analysis of prospective observational studies

健康ナビ:善玉のHDLコレステロール値を上げたいのですが?
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/03/20080307ddm013100032000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/03/07 
◇HDLコレステロール値を上げるための基本は運動、たばこも止めて

 血液中のコレステロールには、悪玉のLDLコレステロールと善玉のHDLコレステロールがあり、悪玉コレステロールが血管内に蓄積すると、動脈硬化になり、心筋梗塞などのリスクが高くなる。HDLは悪玉コレステロールを掃除する働きをする。
 吉田雅幸・東京医科歯科大生命倫理研究センター教授(脂質異常症・老年病内科)によれば、LDLを低くしても、HDLが低いままだと動脈硬化は進むので、HDLを引き上げることも動脈硬化の防止につながる。
 LDLコレステロールとHDLコレステロール値の比が重要。この比が高いほど心筋梗塞がより進むことが、海外の大規模調査で判明しているという。
 LDL/HDL=2.5以上だと動脈硬化が進みやすく要注意で、2以下を脂質改善の目安としたい。糖尿病や高血圧の人は、2以下でも動脈硬化が進むとの報告があり、1.5以下を目標にすべきだという。

 HDLコレステロール値を上げるための基本は、運動すること。禁煙も上げる要因になる。


2008/02/27
毒ギョーザの影響大 「食品に対して不安ある」9割超
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080227-00000000-sh_mon-bus_all
     Yahoo!ニュース > 経済 > MONEYzine 2008/02/27 
ネットリサーチのマイボイスコムが、『食の安全』に関する調査を2008年2月1日〜5日に実施し、15,256件の回答を集め、食品への不安や表示項目への信頼度などについて聞いた結果は、

 調査結果における、食品の安全性に対して、
  「不安を感じている」 53%、
  「やや不安を感じている」 40%、
 合計で93%もの人が不安を感じている。

その不安対象項目は、
  「残留農薬」が 88%、   「添加物」が  64%、   「環境汚染物質」が 53%、   「食中毒菌」が  49% だった。

MoneyZineの記事には、もっと詳しいアンケート結果が掲載されています。
  https://moneyzine.jp/rd/ht/aid/33664

マイボイスコムの、[11506] 食の安全(第3回) には、上記のアンケート結果が掲載されています。
  http://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/11506/index.html


2008/02/23
乳酸菌LGG菌の効果 アトピー、ぜんそく、花粉症…症状軽減に期待
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/02/20080223ddm010100178000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/02/23 
 ヨーグルトに含まれる乳酸菌の一つ、LGG菌が花粉症やアトピー性皮膚炎等のアレルギー症状の軽減に効くという話題についての記事。

 最近使われるようになった、「プロバイオティクス」という言葉で、生きたまま腸に届いて健康に良い働きをする微生物のことで、一部の乳酸菌もプロバイオティクスだ。
 フィンランド、ツルク大学のセポ・サルミネン教授(食品化学)、エリカ・イソラウリ教授(小児科)らが、01年春にイギリスの医学雑誌「ランセット」に、乳酸菌LGG菌がアトピー性皮膚炎に効果がある可能性を示す研究報告を発表した。

 サルミネン教授らは、アトピー性皮膚炎の症状のある妊産婦132人に、出産予定日2〜4週間前から出産後半年間にわたってLGG菌と偽薬を投与した。その結果、生まれてきた子どものアトピー性皮膚炎の発症率は、LGG菌を取った妊産婦の方が偽薬と比較し約半分と低くかった。
 4歳の時点でも、LGG菌を投与した群ではアトピー性皮膚炎の発症頻度が低く、7歳時点で投与したLGG菌によるアトピー性皮膚炎発症の総合リスクの低減も継続的に観察された。
 アトピー性皮膚炎に対するLGG菌の予防効果のメカニズムは、完全には解明されていないが、LGG菌によって腸内のバリアー機能が強くなり、アレルギーの原因となるアレルゲンが体内に吸収され難くくなるとためと推測される。

 乳酸菌のLGG菌は、1985年、アメリカのタフツ大のゴルディン教授、ゴルバッハ教授が人の腸内から発見し、フィンランドの会社が事業化し、世界40カ国以上でヨーグルトや乳酸菌飲料として商品化されている。
 その特徴は、胃酸や胆汁酸に強いため、 生きたまま腸に届き、腸管への粘着性が高く、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす−−などが挙げられる。
 最近の研究では、母親の腸内細菌が子どもの腸内細菌に大きな影響を与えることも明らかにされ、妊娠した母親の腸内環境が良好だと、子どもがアレルギー体質を受け継がない可能性が高くなるという。

 普段の食生活で大切なのは、LGG菌を継続して取ること。 フィンランドではジュースのほかに、チーズや牛乳の中にもLGG菌を入れているという。 特に風邪などをひいて抗生物質を投与された時や、環境が大きく変わる海外旅行時などは積極的に取ることが必要だ。


2008/02/21
40代男性が危険 6割以上がメタボを自覚
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080221-00000000-sh_mon-bus_all
     Yahoo!ニュース > 経済 > MONEYzine 2008/02/21 
 ネットリサーチのディムスドライブが2008年1月23日〜1月31日にかけて行った「特定健康診査・特定保健指導」に関するアンケート調査を実施した。「あなたご自身はメタボリックシンドロームだと思いますか」と尋ねたところ、10〜60代以上まで全国のモニター9,863人から回答を得た結果は、
 「メタボリックシンドロームだと思う」と答えた人は 16.0%、
 「メタボリックシンドロームの予備群だと思う」人は32.6%で、
 「メタボリックシンドローム・予備群だ」と回答した人は48.6%と約半数に上ったという。

「メタボリックシンドローム・予備群だ」と回答した年齢が、40代男性で65.8%と一番多く、次いで50代男性65.2%であった。

MoneyZineの記事には、もっと詳しいアンケート結果が掲載されています。
  http://moneyzine.jp/article/detail/32089

「私はメタボ(予備軍)」と思う人は約半数 
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080221-00000073-zdn_mkt-bus_all
     Yahoo!ニュース > 経済 > Business Media 誠 2008/02/21 
 調査会社のインターワイヤードが運営するディムスドライブが、2008年1月23日〜1月31日の期間で「特定健康健診・特定保険指導」に関するインターネットによる調査を実施し、9863人(男性46.7%、女性53.3%)が回答した結果、
「メタボリックシンドロームまたは予備軍だと思う」人は48.6%と約半数に達していることが分かった。全ての年代で女性よりも男性のほうが多く、中でも40代男性は65.8%で最も多かった。

 また改善したいと思っている生活習慣は、
 「運動不足」 75.4%
 「睡眠不足」 40.9%
 「長時間のPCの利用」 37.7%
 「不規則な生活」「食べすぎ」 いずれも33.9% という結果。

男性で目立った意見は、「長時間のPCの利用」「喫煙」「飲酒」で、一方の女性は「運動不足」「不規則な生活」「食べすぎ」だった。

特定健康診査について知りたいことは、「費用」「受けられる場所」「検査内容」といった声が多かった。

Business Media 誠の記事には、もっと詳しいアンケート結果が掲載されています。
  http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0802/21/news075.html

サプリメント利用ランキング トップはビタミンC、コエンザイムQ10は5位にダウン
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080221-00000001-sh_mon-bus_all
     Yahoo!ニュース > 経済 > MONEYzine 2008/02/21 
 ネットリサーチのマクロミルが、2007年12月18日〜21日にかけて「2007年健康意識に関する調査」というアンケートを行い、興味・関心のある栄養補助食品(サプリメント)を尋ね、20歳以上の男女、全国各地1,032人から回答を得た結果は、
 1位は、3年連続「ビタミンC」で、35.6%
 2位は、昨年4位だった「コラーゲン」、
 3位は、昨年と同様「ブルーベリー」

 「コエンザイムQ10」は、昨年2位から今年は5位にダウン。
昨年14位だった「ヒアルロン酸」は、今年は7位にランクアップ。

MoneyZineの記事には、もっと詳しいアンケート結果が掲載されています。
  http://moneyzine.jp/article/detail/32127


2008/02/16
糖尿病、やせた高齢者もご注意 茨城県で12万人調査 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200802160128.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/02/16 
 独協医科大の西連地利己助教(公衆衛生学)らが、茨城県の委託により93年に同県内で住民健診を受けた当時40〜79歳の男女のうち、糖尿病ではなかった約127,000人を04年まで追跡した大規模調査結果によれば、痩せている高齢者は、普通の体形の人より糖尿病になるリスクが高いことが、判ったという。

 「やせ」と糖尿病の関連が浮かんだ研究は珍しい。
 調査結果によれば、60〜79歳で、低体重とされるBMI 18.5未満の人が発症するリスクは、普通体重とされるBMI 18.5〜24.9の人より、男性で32%、女性で31%高かった。
 肥満に当たるBMI 25〜29.9では、男性で18%、女性で31%、普通体重の人たちより高かった。
やせた人と太った人で、どちらがより危険かははっきりしないという。


2008/02/15
加工食品のアレルギー表示、エビとカニも追加へ 厚労省 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200802140348.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/02/15 
 加工食品の食物アレルギー表示について、厚生労働省は、小麦、そば、卵、乳、落花生の5品目ある表示義務の対象に、エビとカニを追加する方針を決めた。

 厚労省研究班(班長=海老沢元宏・国立病院機構相模原病院)が05年度、アレルギー患者約2300人を調べたところ、呼吸困難などショック症状が重かった食物は、義務対象の5品目(小麦、そば、卵、乳、落花生)に次ぐ6位がエビ、13位がカニと高かく、大豆やゼラチン、イカなどと同様に、メーカーに表示を促す「推奨」対象の20品目に含まれていた。


2008/02/08
ソフトドリンクと果糖の摂取は痛風リスクを高める
  http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/bmj/200802/505481.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/02/08
1日に30〜50gのアルコール摂取と同等のリスク

 カナダBritish Columbia大学のHyon K Choi氏らが、BMJ誌電子版に2008年1月31日に報告した研究によれば、砂糖を含むソフトドリンクと果糖の摂取量が多いと痛風リスクを高めるという。

 痛風の原因としてプリン体とアルコールの摂取が結び付けられるが、著者らは、炭水化物の中では唯一、尿酸値を上昇させる果糖に疑いを抱き、痛風歴の無い4万6393人の男性を対象に、痛風発症と、砂糖を含むソフトドリンク及び果糖の摂取の関係を調べた。

 12年間の追跡で、755人が痛風と診断された。砂糖を含むソフトドリンクの摂取量と痛風リスクの間には有意な関係が見られた。
1カ月に1杯未満のグループに比べ、週に5〜6杯のグループの調整相対リスクは1.29(95%信頼区間1.00〜1.68)、1日1杯なら1.45(1.02〜 2.08)、1日に2杯以上なら1.85(1.08〜3.16)(傾向性のP=0.002)となった。
 ダイエットドリンクと痛風の間には関係は見られなかった(傾向性のP=0.99)。また、カフェイン含有の有無は影響なかった。

 果糖の摂取を増やす、フルーツジュースや、果糖含有量が高い果物(リンゴとオレンジ)については、フルーツジュースの摂取が月に1杯未満のグループに比べて、週に5〜6杯なら相対リスクは1.55(1.05〜2.30)、1日1杯なら1.74(1.18〜2.56)、1日に2杯以上では 1.81(1.12〜2.93)(傾向性のP=0.01)となった。

 オレンジまたはリンゴの摂取は、1カ月に1個未満に比べ、週に5〜6個では1.43(0.94〜1.29)、1日に1個以上だと1.64(1.05〜2.56)(傾向性のP=0.006)となった。

 今回の結果は、砂糖を含むソフトドリンクと果糖が男性の痛風罹患と強力に関係していること、果糖摂取が痛風の重要な危険因子であることを示しており、1日に 30〜50gのアルコール摂取の痛風の相対リスクは1.96であり、果糖摂取量が最上位のグループのリスクとほぼ同等であることが明らかになった。

▼原題:Soft drinks, fructose consumption, and the risk of gout in men: prospective cohort study


2008/02/06
運動不足はテロメアの短縮をもたらす
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/makise/200802/505453.html
     Nikkei Medical Online ブログ 牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」 2008/02/06
運動不足は染色体のテロメア長の短縮をもたらすという、身につまされる報告。

▼The Association Between Physical Activity in Leisure Time and Leukocyte Telomere Length
   Arch Intern Med. 2008;168:154-158.

    【結論】
     喫煙、BMI、社会経済状態の低さに加え、座りっ放しのライフスタイルはLTL(白血球テロメア長 leukocyte telomere length)に影響をあたえ、加齢プロセスを促進している。定期的な運動の必要性を医師が強力に伝えれば、抗加齢効果を促進する可能性がある。
≪テロメア関係の最近のトピックス≫
▼Offspring's Leukocyte Telomere Length, Paternal Age, and Telomere Elongation in Sperm
  PLos Genetics Early Online Release , doi:10.1371/journal.pgen.0040037.eor
    出生時に父親の年齢が高いほどテロメア長が長いという報告があり、男女3365人でLTLを測定。 父親の年齢が増すごとに出生時のLTLは長くなり、その範囲は、加齢による1年分の減少分の半数から2倍以上までに及ぶ。 50歳以上の男性の精子のテロメア長の分析では長くなったテロメアが見つかる。
▼White Blood Cells Telomere Length Is Shorter in Males With Type 2 Diabetes and Microalbuminuria    Diabetes Care 2007;30: 2909-2915.
    2型糖尿病と微量アルブミン尿症(MA)の患者は末端制限酵素切断断片(TRF)長が短く、非MAに比べ、動脈硬化がより増加する。加えて、TRF長は年齢、albumin excretion rate (AER)、nitrosative stressと相関。 TRF長は生物学的年齢を表し、MAの2型糖尿病患者では動脈硬化の増加と関連する。
▼Higher serum vitamin D concentrations are associated with longer leukocyte telomere length in women
   American Journal of Clinical Nutrition 2007;86:1420-1425.
    双生児女性での住民コホート研究。ビタミンD濃度とLTLは相関し、加齢や加齢性疾患を抑える可能性がある。

2008/02/01
笑顔の女性、3歳も若く見える! 資生堂調査
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/02/20080201mog00m040047000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/02/01 
 資生堂(東京都中央区)が女性の笑顔について、2007年11月ウェブ上で意識調査し、20〜40代の各100人 計300人からの回答を纏めたところによれば、笑顔によって「3.1歳」若く見えるという結果が出た。

 また、年齢とともに笑う機会が減り、笑う場面についても、人とのコミュニケーションの中で起こる笑いより、TV番組など一方通行の笑いの方が増えることも分かった。

 実年齢よりどの程度若く見えるかについては、20代の回答の平均は「2.3歳」、30代で「2.7歳」、40代で「4.2歳」となり、年齢が高いほど笑顔の肌に若さを感じていることが分かった。


2008/01/29
抗がん剤使ってリウマチ治療
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080129-OYT8T00175.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/01/29 
 東京医科歯科大学の上阪等准教授(膠原病・リウマチ内科)らの研究チームは、米免疫学会誌に28日に発表した ところによれば、抗がん剤で関節リウマチを治療する方法を開発したという。

 一部の抗がん剤に滑膜細胞の増殖に重要な役割を果たしている酵素の働きを妨げる働きがあり、マウスの実験で有効性を確認。10年で臨床試験実施に漕ぎ着けたもので、投与量はがんの場合の1/3で済み、副作用も少ないという。
 実験で用いた抗がん剤は、がんにはあまり効果がなく、現在は、治療にはほとんど使われていないという。


2008/01/27
米がん患者2%が「CT原因」
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080127-OYT8T00214.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/01/27 
 米コロンビア大の研究チームが米医学誌に発表したところによれば、コンピューター断層撮影法(CT)検査の急増に伴い、検査で放射線を浴びることが原因で癌になる人は、米国で将来、癌全体の2%に高まると試算。

 研究チームによると、1回のCT検査で2〜3回放射線を浴び、その放射線量は30〜90ミリ・シーベルトに達し、胸部X線撮影の最大9000倍に上る。 米国民がCT検査で放射線を浴びる回数は、1980年の300万回から2006年の6200万回へと大幅に増えたことより、91〜96年にはCT検査による被ばくが、米国のがん発症者の原因の0.4%にとどまっていたが、将来は1.5〜2.0%に高まるという。

 日本の場合、CTの設置台数が多く、国民が受ける検査回数が、調査対象の15か国の平均に比べ1.8倍と多いために、癌にかかる人の3.2%は、放射線診断による被ばくが原因と推定されるとの報告が、英国オックスフォード大グループの国際調査で2004年に纏まっている。


2008/01/25
寒い冬になると鼻がよく詰まるのは?
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/01/20080125ddm013100076000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/01/25 
 やべ耳鼻咽喉科(東京都中央区)の矢部利江院長(耳科学)の説明によれば、鼻には重要な機能がいくつも備わり、その一つが、鼻から吸い込んだ空気の温度を上げ、肺に直接冷たい空気が入らないようにする働きで、空気の湿度を上げる働きや、ごみを取り除く働きもある。これらの働きによって、空気を安全に取り込めるようになる。

 鼻が詰まると空気抵抗が大きくなり、空気が通り抜けるのに時間がかかるようになり、加温や加湿が十分できるようになる。鼻づまりは肺を守るための生理的な反応なのだ。加温や加湿が不十分で気道の粘膜が乾燥すると、ウイルスや細菌が侵入しやすくなる。


2008/01/24
携帯電話の健康への影響については幅広い研究が必要
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080124hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/01/24
 米国食品医薬品局(FDA)の要請により、米国学術研究会議(NRC)がまとめた新しい報告書によれば、携帯電話の利用者が増え続け、技術も進化し続けているが、高周波エネルギーへの長期的に使用した場合に生じる健康リスクについて、今後、本格的な研究により検討する必要があるという。

 NRCは、報告書作成にあたり、昨年(2007年)8月に3日間のワークショップを開催し、米国のほか9カ国から専門家を集め、未研究の問題を洗い出した。報告書では、以下の影響について、今後、本格的な研究により検討する必要があるとしている:

  • * 携帯電話、無線パソコンおよび基地局アンテナなど、あらゆる無線機器への長期曝露(特に小児、妊婦および胎児)
  • * 無線ネットワークの急速な拡大、それに伴う基地局アンテナおよび電磁場の増加。
  • * 携帯電話のアンテナ設計の変化。
  • * 携帯メールの導入など、携帯電話の使われ方の変化。Bluetooth(コンピューターと周辺機器、携帯電話などをワイヤレスで接続する無線通信規格)技術による身体の高周波エネルギーへの曝露部位の拡大。
 このほか、脳腫瘍、神経障害ないし認知障害との関連についても研究が必要である。

▼原文: Report Urges More Research Into Cell Phones
   Experts cite a lack of knowledge of health risks posed by long-term use

花粉、やや多め 山梨・埼玉は昨春の3倍、東京も倍以上 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200801240420.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/01/24 
 環境省が24日、今春の花粉飛散量の予測(確定版)を発表したところによれば、東日本で平年(過去10年平均)並みかやや多く、西日本では平年並みかやや少ない「東高西低」型になると予想。飛散開始は例年より5〜10日程度早くなるという。

 飛散量は、昨春と比べて、東日本が1.5〜3倍、西日本は同じ程度。都道府県別では、埼玉、山梨が昨春の3倍以上、東京が2倍以上に、愛知で40%、福岡でも7%増えるが、大阪は10%程度減ると予測されている。 また、1月末には寒さが緩み、飛散開始は平年に比べ5〜10日早くなる見込みだ。南房総や伊豆などの早い地域で1月末、東京や愛知では2月上旬、大阪、福岡でも同中旬までには始まるとみられている。
環境省報道発表資料>「平成18年春の花粉総飛散量の予測(確定版)について」(平成18年1月25日)

脳の判断を惑わせるニューロマーケティング
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080124hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/01/24
 生物学的な操作(ごまかし)によって快感の認知を増大させる研究は「ニューロマーケティング(neuromarketing)」(※神経科学の観点から、消費者心理や行動の仕組みを解明して、マーケティングに活用しようとする試み)と呼ばれる。

 米国科学アカデミー発行の「Proceeding of the National Academy of Sciences(PNAS)」オンライン版に1月14日掲載され、同誌印刷版の1月22日号に発表された、米スタンフォード大学(カリフォルニア州)およびカリフォルニア工科大学(Cal Tech)の研究グループの研究によれば、価格が高ければ、その品物にそれだけの価値があるのだと思いがちだが、その判断が常に正しいわけではないことを、最先端の脳画像技術を用いて解明したという。

 20人の被験者に、さまざまな価格のワインについて、どのくらいおいしく感じたかを評価させ、機能的磁気共鳴画像(fMRI)による脳画像を同時に撮影した。2種類のワインは2回出され、1回は高い価格、もう1回は安い価格の値札がつけていた。その結果、被験者は「安い」ワインよりも「高い」ワインの方で、おいしいと回答。また、fMRIの画像でも「高い」ワインを飲んだときの方が内側眼窩前頭皮質(匂い、味、音楽などによる快感に反応する部位)の活性が大きいことがわかったという。

 この研究で、人は多くの要因の影響を受け、無意識のうちに全く理性的でない商品の選び方をしてしまうことがあることがわかる。

▼原文: Study Spotlights Marketing's Impact on the Brain
   Maybe that bottle of wine isn't worth as much as you thought


2008/01/11
胆石の病歴、胆道がんになる確率2.5倍
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080111-OYT8T00292.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/01/11 
 当初40〜69歳だった秋田、茨城県などの男女10万人を10年以上にわたり追跡した、厚生労働省の研究班(班長=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の大規模調査にて、胆石を患ったことがある人は、そうでない人に比べて胆道がんになる危険性が2.5倍に高まることが分かったという。特に女性では3.2倍高まることが判明。胆のうがんは3.1倍、肝外胆管がんは2.1倍、それぞれ危険性が高い。

 胆道がんの一種の肝外胆管がんは、BMIが27以上の人は、23未満の人に比べて1.8倍も発症の恐れが高いなど、太っているほど危険性が高まることも分かった。


2008/01/09
生活習慣:たばこ吸わず、酒少々…利益鮮明、14歳長生き!−−英で研究
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/01/20080109dde007040020000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/01/09 
 英ケンブリッジ大の研究チームが、45〜79歳の健康な住民約2万人を対象に健康調査を実施し、2006年までの死亡率と生活習慣との関係を解析した結果を、米医学誌に8日発表したところによれば、たばこを吸わず、飲酒はほどほど、野菜と果物を十分に取り、適度な運動をする人は、そうした習慣のない人よりも14年長く生きられるとのこと。

 調査結果は、
 (1)喫煙しない
 (2)飲酒はワインなら1週間にグラス14杯まで
 (3)1日に最低こぶし五つ分程度の野菜、果物を取る
 (4)1日30分ほどの軽い運動をする
という習慣がある人は、4つとも無い人より同年齢で病気による死亡率が1/4と低く、14年分の寿命に相当することが分かったというもの。


2008/01/07
「大腸がん」判定病院で差 読売新聞調査
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080107-OYT8T00163.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/01/07 
 読売新聞が全国の医療機関に行った調査にて、大腸のポリープなどを内視鏡で切除する治療で、切り取った組織ががんと診断される割合が、病院によって1〜42%と大差のあることが判ったという。

 差が広がった理由について、良性との境界を幅広く『がん』ととらえる病理医がいる病院では、がんと診断する割合が高く、そうでない病院は低いという、極めて当然な結果だが、顕微鏡で検査を行う病理医によって判断が異なることなどが背景とみられる。医療機関により「がん」「良性」と診断が分かれ、誤診につながる恐れがある実態が浮かび上がった。


2008/01/04
眠り浅いと糖尿病の危険増大 米大学チームが研究 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200801030183.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/01/04 
 米シカゴ大の研究チームが米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した研究によれば、小規模な実験ながら、熟睡できない日が続くと2型糖尿病になる危険性が増すという。

 2型は生活習慣が主な原因とされ、睡眠時間が短い高齢者や、睡眠時無呼吸症候群で眠りの浅い太った人に目立ち、眠りの質との関連が指摘されてきた。
 20〜31歳の健康な男女9人を対象に、眠りの質と、血糖値を正常に保つインスリンの効きぐあい(耐糖能)の関係を調べた。被験者の脳波を測定しながら、実験室で8時間半ほど眠ってもらい、深い眠りを示す脳波が出始めたら、目覚めるほどの音量ではないが、深い眠りを妨げる程度の騒音を傍のスピーカーから出し、3日にわたる実験した結果、被験者の耐糖能が実験前より25%ほど下がり、糖尿病に近い状態になっていたというもの。



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