とし坊 の読んどきゃ良かった記事情報 Back No.20
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2006/12/28
肥満により消化管内の細菌構成が変化
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20061228hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/12/28
 英科学誌「Nature」12月21日号に掲載された米ワシントン大学(セントルイス)医学部の研究グループの研究結果によれば、肥満は健康を害するだけでなく、消化管内の健康的な細菌構成も乱すことが新しい研究により示唆された。  同研究グループは、腸内細菌の構成が痩せた人と肥満の人とでは異なるのかどうかに着目し、肥満者12人の糞(ふん)便中の細菌を1年にわたり研究。この間、被験者は徹底したダイエットを実施した。
 その結果、肥満者は痩せた人に比べ、バクテロイデテス(Bacteroidetes)類の細菌が少なく、ファーミキューテス(Firmicutes)類が多いことが判った。また、これと同じような細菌構成をもつマウスは、食物からカロリーを効率よく取り出すことができ、これが体重増加を招くことも明らかにされた。しかし、肥満者がダイエットを続けることによって、細菌構成は痩せている人に近いものになっていったという。

 現在のデータでは、腸内細菌と体重との関連は示されているものの、腸内細菌が体重の調節に寄与しているかどうかは明らかにされていないという。

▼原文
 :Obesity Alters Digestive-Tract Bacteria


2006/12/27
オリーブ油、がん予防に有効か 少量で細胞の酸化抑制
  http://www.asahi.com/health/news/JJT200612270009.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/12/27 
 27日付の英紙デーリー・エクスプレス等が報じたところによれば、毎日少量のオリーブオイルを取れば、がんを患う危険性が少なくなるとの調査結果をデンマーク大学病院の研究グループが明らかにした。
 それによると、欧州5カ国の20歳〜60歳の健康な男性182人に対し、25mL/日のオリーブオイルを2週間にわたって摂取させた後、細胞酸化の度合いを示す物質の量を調べたところ、摂取前よりも13%も少なくなっていた。

2006/12/26
薬効かない結核、年間70人感染…国内推計 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061226ik03.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/12/26 
 結核予防会が療研の調査結果などから、25日公表したところによれば、多くの抗結核薬が効かず、世界保健機関(WHO)が警戒を呼びかけている「超多剤耐性結核菌」に、国内でも年間60〜70人が新たに感染していると推定されることがわかったという。
 結核療法研究協議会(療研)が、2002年6〜11月に、国内99か所の結核治療施設に入院した3122人から採取した結核菌を分析したところ、多剤耐性菌が55人から検出され、うち約31%は超多剤耐性菌だった。

(財)結核予防会結核研究所結核予防会が記者発表実施(2006年12月25日)


2006/12/22
抗がん剤副作用、肝炎で8人死亡 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061222ik02.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/12/22 
 厚生労働省が21日発表したところによれば、B細胞性リンパ腫のがん細胞だけの治療に使う抗がん剤「リツキシマブ」(商品名リツキサン)の副作用とみられるB型肝炎の悪化で、2年間に8人の患者が死亡していたことを受け、医薬関係者に安全性情報を出して注意を促した。

厚生労働省報道発表資料> トピックス 医薬食品局> 医薬品等安全性関連情報(2006年12月21日) >その他 
  リツキシマブ(遺伝子組換え)によるB型肝炎の増悪等について


2006/12/21
IQの高い子どもはベジタリアン志向強い
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20061222hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/12/21
 英医師会誌「British Medical Journal(BMJ)」オンライン版に12月15日掲載された、英サウサンプトンSouthampton大学MRC疫学情報センターのCatharine Gale氏らの研究によれば、10歳のときにIQ(知能指数)検査を受けた子供を追跡調査したところ、そのIQの高い子どもは将来、30歳頃にベジタリアン(菜食主義者)になる傾向が強く、その結果として心血管疾患のリスクも低くなるという。

 対象者のうちの4.5%が菜食で、そのうちの2.5%は動物系食品を一切摂らない完全菜食主義、33.6%は魚や鶏肉も食べる緩やかな菜食主義であった。厳格な菜食とそうでない菜食の間にIQの差はみられなかった。

▼原文
 :Kids With High IQs Grow Up to Be Vegetarians

肥満、腸内細菌で決まる?…米ワシントン大 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061221ik08.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/12/21 
 米ワシントン大のチームが21日発行の英科学誌ネイチャーに発表したところによれば、動物の腸の中にすむ細菌が太りやすさに関係しているという。

 研究チームによれば、太ったマウスとやせたマウスの腸内細菌について、バクテロイデス(B)類かファーミキューテス(F)類B類とF類の割合を比べたところ、太ったマウスは、B類が50%以上も少なく、人の場合も、太った人ほどB類が少なかった。
 カロリー制限で体重を減らすと「B類」が増え「F類」が減った。さらに、無菌マウスに、肥満マウスと、やせたマウスの腸内細菌を与えて影響を比べ、2週間後の体脂肪増加率は、肥満マウスの腸内細菌を与えた場合は約47%だったが、やせたマウスの腸内細菌を与えた場合は約27%にとどまったことで、B類が減ってF類が増えると、食事からのカロリー回収率が高まり、体重増につながると推測。腸内細菌の状態を変えることで、肥満を治療できる可能性があるという。

大腸がん:便秘と無関係 6万人調査で判明−−厚労省研究班
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/12/20061221ddm012100087000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/12/21 
 大腸がん患者と患者以外を比べた調査などから、便秘だと大腸がんになりやすいといわれていたが、この説を否定する研究結果が発表された。
 厚生労働省の研究班(担当研究者・大谷哲也群馬大大学院助手=公衆衛生学)が6万人規模の追跡調査から、便通が「週に2〜3回」という便秘の人が大腸がんになった率は、「毎日1回」「1日に2回以上」の人と変わらないことを米医学誌「疫学紀要」12月号に発表した。


2006/12/19
BCG:つらい花粉症などに効果的 「衛生向上」=「アレルギー増」仮説を裏付け
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/12/20061219ddm012040139000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/12/19 
 花粉症やぜんそく、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は先進国を中心に急増しており、その理由として衛生環境の向上や抗生物質の多用で、幼少期に感染性の病原菌に接する機会が減ったからという「衛生仮説」を裏付ける研究結果を、理化学研究所と千葉大の研究グループが、25日付の米医学誌に発表する。

 マウスにBCGワクチンを接種すると、ナチュラルキラーT(NKT)細胞というリンパ球が25%以上増え、アレルギーを引き起こすIgE抗体の血中濃度が低下。更に、NKT細胞は、IgE抗体をつくる別のリンパ球の「細胞死」を促進する働きを持つことを突き止めた。また、BCGを接種したヒトの血液にも、アレルギーを抑える同様のメカニズムがあることも分かった。


2006/12/16
野菜宅配、06年度グッドデザイン賞に
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/12/20061216ddm010100187000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/12/16 
 有機野菜等を宅配で届ける「らでぃっしゅぼーや」(東京都港区)の宅配ビジネスモデルが日本産業デザイン振興会主催の「06年度グッドデザイン賞」(新領域デザイン部門)を受賞した。
 受賞の対象になったのは、有機か低農薬で栽培された旬の野菜や果物などのセット「ぱれっと」を1回/週、会員に宅配するシステム。

 ▼らでぃっしゅぼーや http://www.radishbo-ya.co.jp/


2006/12/15
胃がん手術後の抗がん剤「有効」 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061215ik07.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/12/15 
 進行胃がんで胃を切除し、手術後にTS-1という経口抗がん剤を服用した方が、手術単独に比べて死亡の危険性が3割低くなることが、1000人以上を対象とした国内の臨床試験で明らかになったと、国立がんセンター中央病院副院長の笹子三津留さん が米国で結果を発表する。

2006/12/14
[解説]ノロウイルス大流行 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061214ik04.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/12/14 
「人から人」感染の大半 手洗いなど予防策徹底
 ノロウイルスを主な原因とする感染性胃腸炎が、今冬過去25年で最大の流行を記録している解説記事。

 ノロウイルスの感染源として最も一般的なものは、カキなどの二枚貝を「生」で食べた場合だが、生ガキから人への感染より、患者から別の人への感染のほうが、圧倒的に多いとみられている。
 中村明子・共立薬科大特任教授によれば、ノロウイルス食中毒の原因は、2001年はカキが44%だったが、04年は11%に減り、「カキなしの食事」が45%を占め、発生件数自体は270件前後と変わっていない。感染者が調理中に食品を素手で触って、汚染する例が増えたと推測されるという。

 ノロウイルスが増殖できるのは人の腸内に限ら、ノロウイルスが最も大量に含まれるのが、感染者の吐物や排せつ物。カキはエサのプランクトンを食べるために海水を取り込む際、下水と一緒に海に流れてきたノロウイルスを体内に蓄積する。
 1〜2日で症状が治まっても、ウイルスの排出は1週間も続き、3ヶ月以上続く人もいる。
 予防としては、不衛生で起きる感染に十分注意を払い、トイレの使用後や調理前の手洗いは勿論、特に介護・看護の際に清潔に処理するなどの基本的な予防策の徹底だという。


2006/12/13
減量:食事制限で骨密度減少 「ダイエット法注意」−−米大学チーム発表
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/12/20061213ddm003040088000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/12/13 
 米ワシントン大のチームが11日付の米医学誌に発表したところによれば、運動による減量では骨密度が保たれるが、食事のカロリー制限による減量では骨密度が減少しするという。
 研究チームによれば、骨粗しょう症の危険性が高まる中年期の減量は細心の注意を払って行う必要があり、安易な低カロリーのダイエットを戒めている。

2006/12/12
高齢で身長縮むと危険!?…英の大学発表 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061212ik04.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/12/12 
3cm以上は心臓病など死亡率増
 英国ロンドン大学などの研究チームが、米内科学会誌に11日に発表したところによれば、20年間で身長が3cm以上縮んだ高齢者は、1cm以下の人に比べ、がん以外の心疾患、呼吸器疾患などで亡くなる割合が64%も高いという。
 身長の縮みと死亡率との因果関係は明らかではないが、身長の低下は、骨密度に関係するので、生活習慣などで骨が弱くなり、それが病気につながった可能性があるとみられる。
 尚、一般に加齢と共に身長が縮むが、今回の調査(男性4213人・年齢が40〜59歳→60〜79歳)でも20年間で平均1.67cm縮んだことが確認された。

2006/12/08
カレーに含まれるウコンにボケ防止作用/ よく食べる人ほど物忘れが少ない
  http://nh.nikkeibp.co.jp/nh/supli/2006/061208_01.shtml
    日経ヘルス  「サプリ&機能性食品」ニュース 2006/12/08
 60〜93歳の健康なアジア人1010人を対象に、カレーやカレースープを食する頻度と、認知機能や記憶力を測るテストによる点数との関係を調べたシンガポールでの研究によると、カレーをよく食べている人ほど物忘れが少なく、記憶力が良いという。(Am. J. Epidemiol.;164,898-906,2006)。

 「ほとんど食べない、半年に1回程度しか食べていない」人に比べて「半年に何回か食べている」、「1カ月に数回食べている」人では、認知症になる危険性が、それぞれ4割、5割低いという。カレー粉に含まれるターメリック(ウコン)の有効成分であるクルクミンによる抗酸化作用や抗炎症作用によものものではないかと分析している。


2006/12/06
NY、市内の飲食店からトランス脂肪酸を締め出す計画 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200612060215.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/12/06 
 摂り過ぎると心臓病の原因になるとされる「トランス脂肪酸」の規制をニューヨーク市が5日に決めた。ニューヨーク市の計画は、6カ月以内にフライ用油やマーガリンに含まれるトランス脂肪酸などを1食当たり0.5g未満にし、18カ月ですべての食品に同様に広げ、違反には罰金を科すが、期限後の3カ月は猶予期間とする。この間、代替品の紹介などの支援をするというもの。

2006/12/01
睡眠7時間台でうつ最少 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061201ik0b.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/12/01 
 日大医学部専任講師(睡眠疫学)の兼板(かねいた)佳孝さんらが、厚生省による2000年の保健福祉動向調査のデータの中から、睡眠時間やうつ状態の評価などを統計的に解析した結果、睡眠時間が7時間台の人が最も「うつ病」になる確率が低いことを明らかにした。

 この調結果によれば、睡眠時間が7時間より短くなればなる程、また、8時間より長くなればなる程、うつ状態の有病率が増える。

 うつ病は、不眠症状のうち朝早く目が覚める「早朝覚醒」と関連が深いと考えられているが、この調査結果では、寝付きが悪い「入眠障害」の人ほどうつ状態が多く、「寝酒」を 1回/週 以上する人は、夜中に目が覚めることが多く、寝酒がかえって不眠を誘発する可能性もうかがえた。

薬の副作用対処法HPに 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061201ik09.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/12/01 
 厚生労働省は、薬で起きた重い副作用の対処法などを集めた「重篤副作用疾患別対応マニュアル」を作成し、一般向けにもホームページで公開を始めた。

 第1弾は、皮膚や粘膜に重い炎症を引き起こす「スティーブンス・ジョンソン症候群」のほか、「間質性肺炎」「非ステロイド性抗炎症薬によるぜんそく発作」など9種類。

医薬品医療機器情報提供ホームページ  http://www.info.pmda.go.jp/
  重篤副作用疾患別対応マニュアル


2006/11/29
乳酸菌食品で花粉症緩和 厚労省研究班「一定の効果」 
  http://www.asahi.com/life/update/1129/003.html
   ----asahi.com 健康 2006/11/29 
 厚生労働省の研究班(主任研究者=岡本美孝・千葉大教授)による公的研究の調査によって、乳酸菌食品を毎日とれば、スギ花粉症を含むアレルギー性鼻炎の症状を緩和する効果が一定程度あることが確かめられた。食品メーカーの研究でヨーグルトなどの効果を示した例はあるが、公的研究でも裏付けられた。

 花粉症を含むアレルギー性鼻炎の患者に、乳酸菌粉末50mgが含まれる食品を毎日、約半年間摂取させた結果もの。今回の研究に用いたのは死んだ乳酸菌。前年の研究では生きた乳酸菌を使ったが効果は表れなかった。その差がなぜ出たのか、仕組みは不明だという。

牛乳成分ラクトフェリン 放射線障害防ぐ 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061129ik04.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/11/29 
 放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)や石巻専修大(宮城県石巻市)などの研究チームが、牛乳や人間の母乳に含まれる「ラクトフェリン」という成分に、放射線を浴びた際に起きる放射線障害を防ぐ効果があることを、マウスを使った実験で突き止めた。
 ラクトフェリンには、がんなどの原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用があるとされており、研究チームはこれが放射線障害を防ぐ際にも重要な働きをしているとみている。骨髄破壊に代表される放射線障害の予防や治療薬としての利用が期待できるという。

2006/11/25
給食アレルギー 年300件…原因最多は果物 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061127ik07.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/11/25 
 小中学校の給食が原因の食物アレルギー事故が年300件以上起きていることが、国立病院機構相模原病院(神奈川県相模原市)と全国学校栄養士協議会(東京)が実施した初の全国調査で明らかになった。
 調査は2002〜03年度の2年間の事故について、全国の給食調理場を対象に実施されたもの。

 原因食物は、果物類が20.3%で最も多く、7割がキウイ。エビ等の甲殻類が18.8%、乳製品11.9%と続いた。
 症状は、じんましんなどの皮膚の異常が68.4%。呼吸困難などで命にかかわることもある「アナフィラキシーショック」が7.2%。
 原因が判明した事故の約6割は、食物アレルギーと診断されたことのなかった子供が発症しており、こうした場合は事前に予測できないため、危険性について各学校に周知徹底を図る必要があるとのこと。

再考コレステロール:/下 「独自基準なら降下薬不要」
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/11/20061124ddm013100065000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/11/24 
再考コレステロール:/中 男女同じ基準はおかしい
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/11/20061123ddm013100169000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/11/23 
2006/11/22
再考コレステロール:/上 疫学調査では「高めが長寿」
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/11/20061122ddm013100089000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/11/22 
●長生きしたのは?

     日本動脈硬化学会が97年に決めた基準により、血中の総コレステロール値が「1dl当たり220mg以上」が高脂血症と診断される。

    ◇心筋梗塞の危険因子なければ

     大阪府立成人病センターが八尾市の住民約1万人(40〜79歳)を約11年間追跡した調査では、コレステロール値が240〜280mgの人が最も総死亡率が低く、茨城県や東京都小金井市、福井市などで行われた調査でも、おおむね同様の結果の疫学調査結果より、富山大学和漢医薬学総合研究所の浜崎智仁教授(臨床科学)は「コレステロール値は高めの方が長生きする」と、言い切る。

    ◇総死亡率は、「240〜260mg」が最低、「160mg以下」で高い

     心筋梗塞を起こした人や糖尿病の人、遺伝的にコレステロール値が高い人などは、値が高くなると、心筋梗塞を起こし易くなるが、そういう危険因子がない場合、浜崎さんは「総コレステロール値が240〜280mg前後でも、あえて薬で下げる必要性はない」という。

●ホルモンの材料
     老年学が専門の柴田博・桜美林大学大学院教授によれば、240〜260mgくらいが最も総死亡率が低く、160mg以下だと死亡率が高くなる。高齢者がコレステロール値を気にし過ぎて、卵や牛乳、魚、肉を控えるのは、かえって良くない」と強調する。
     情報誌「薬のチェックは命のチェック」を出す医療ビジランスセンター(大阪市)代表の内科医、浜六郎さんは「日本のさまざまな調査研究では、コレステロール値220〜280mgの人が長生きすることを裏づけている」と主張する。

2006/11/22
食物と癌リスクの関係に新たな知見
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20061122hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/11/22
 ボストンで開催された米国癌学会(AACR)主催の癌予防研究に関する国際シンポジウムにおいて、食生活によって一部の癌の発症リスクが左右される可能性を示す複数の研究が発表された。

 米国立癌研究所(NCI)のLarissa Korde博士らによる研究では、幼少期に多量の大豆を摂取した女性で、乳癌発症リスクが有意に低いことが示された。
 アジア人は米国人に比べ大豆の消費量が多く、乳癌発症率は米国人の1/4〜1/7である。しかしアジア人が米国に移住すると、わずか3世代で米国人の乳癌発症率に追いついてしまう原因は、大豆が最も重要な因子であることを突き止めたという。

 大豆がどのように乳癌リスクに影響しているのかは正確にはわかっていないが、大豆に含まれるイソフラボンにはエストロゲン様の保護作用があり、乳癌リスクを大きく左右するものと思われる。

 同シンポジウムでは、週5回以上魚を食べる男性は、週1回未満しか食べない男性に比べ、大腸癌(直腸結腸癌)を発症するリスクが40%低いという別研究による知見も報告された。

 また、喫煙者280人を対象とした別の研究では、ビタミンEの豊富な食事を摂っている人は喫煙に起因する癌の発症リスクが低いことも示された。ただし、この効果がみられたのは男性のみで女性にはみられず、その理由は不明だとい。

▼原文
 :New Links Detailed Between Diet, Cancer Risk


2006/11/20
なくそう・減らそう糖尿病:第2部・食べて治す/1 メリハリつけ楽しく
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/11/20061120ddm013100147000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/11/20 
▼工夫で「制限」と両立−−食材、味付けで「健康食」に
     関西電力病院(大阪市福島区)では、季節の食材を積極的に取り入れ、だしを利かせて砂糖や塩分を減らすなどの工夫で、食べる楽しみとカロリー制限を両立させる工夫を紹介している。
     同病院の北谷直美・栄養管理室長が指摘する、糖尿病患者が食事で注意すべき点は、「量だけではなく、3食のバランスや食べる速さ、食事時間も大切」。
     〇3食の量はほぼ等分に / 〇ゆっくりかんで満腹感 / 〇夕食は午後8時までに
▼「バランスよく」が基本−−飲酒は控える、一口残す…できることから実行
     本田佳子・女子栄養大教授によれば、「『糖尿病は栄養の代謝に関する病気』だということを理解すべきで、栄養をうまく使えない病気だから、食事に気を付けることが必須とのこと。
     糖尿病食への理解不足から、「ご飯と甘いものさえ食べなければいい」とか「食事量を減らすため、食事回数を減らせばいい」と考えがちだが、糖尿病食の基本は食材のバランスと、膵臓に負担をかけないよう急激なインスリン分泌を避けること。
     ○一口残す / ○夜遅い時間の食事は量を抑える−−など、できることから始めて。
▼診療ガイドラインが勧める食事療法
 ★摂取エネルギー量(Kcal)の目安
   標準体重(Kg)×身体活動量
  ※標準体重=身長(m)の2乗×22

  ◇身体活動量
   (1)デスクワークや主婦など 25〜30
   (2)立ち仕事が多い職業   30〜35
   (3)力仕事の多い職業    35〜
 ★栄養の配分
   炭水化物: 摂取エネルギー量の50〜60%
   たんぱく質: 標準体重1kg当たり 1.0〜1.2g
   脂質 : 摂取エネルギー量の25%以内(飽和脂肪酸などは10%以内に)
 ★食塩は多くても 10g/日まで
 ★食物繊維は1日20〜25グラム、野菜は1日300g以上
 ★3食をバランス良く取る
 ★アルコールは控える(原則禁酒、血糖値の状態が良ければ1日あたりビール大瓶1本まで)


2006/11/19
たばこも酒も習慣、食道がんリスク10倍 東北大調査 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200611180357.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/11/19 
 84年に約9,000人、90年に約18,000人の40歳以上の男性に食生活などを尋ね、それぞれ9年間と7年7カ月間追跡した、宮城県の約27,000人を対象にした東北大の石川敦庸医師(公衆衛生学)らの調査によれば、喫煙するのに加えてほぼ毎日飲酒する男性は、どちらの習慣もない人たちと比べて食道がんになるリスクが9〜11倍あることが判ったという。

 緑茶を5杯/日以上飲む人は、飲まない人と比べて食道がんに対して1.7倍リスクがあったのは、緑茶を熱い状態で飲む人が多かったためと分析している。

 今回の調査をまとめた栗山進一・東北大助教授によれば、「食道がんは生活習慣で予防できる代表的ながん。禁煙が何より大事で、酒を飲みながらのたばこは最悪」という。


2006/11/18
更年期障害:乳酸菌で改善 大塚製薬が発見
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/11/20061118ddm002040028000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/11/18 
 大豆に含まれるたんぱく質「大豆イソフラボン」を腸内で分解し、女性ホルモンに似た働きをする物質「エクオール」を作り出す新しい乳酸菌「ラクトコッカス20-92株」を、大塚製薬が発見し、女性の更年期障害の改善に役立つ健康食品として商品化を目指すという。

大塚製薬 > ニュースリリース(2006年11月17日)
  更年期症状の改善の鍵となる“エクオール”を産生する乳酸菌「ラクトコッカス20-92」株を発見!

 女性の更年期の諸症状の改善が期待できる“エクオール”を産生する乳酸菌「ラクトコッカス20-92」株(特許第3864317号)を発見し、その単離に成功。
 この「ラクトコッカス20-92」株は、2002年に同社が発見した、大豆イソフラボンの成分の一つであるダイゼインからエクオールを産生する乳酸菌。
 最近の大豆イソフラボン研究の中で、更年期の諸症状の改善に関与する主な物質は、ダイゼインの腸内分解物であるエクオールであるとされている。
 腸内で大豆 イソフラボンをエクオールに分解するエクオール産生菌を持つ人の割合は、日本人で約5割、欧米人で約3割であることが分かってきました。これまでの研究の中で、更年期の諸症状の改善効果に バラつきがあったのは、腸内にエクオール産生菌を持つ人と持たない人がいたためだと考えられます。

2006/11/17
コレステロール、卵控えても下がりません!? 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061117ik0a.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/11/17 
 厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の大規模な疫学調査の結果、卵をほぼ毎日食べる人と、週に1〜2日しか食べない人とで、血液中のコレステロール値や心筋梗塞の危険性は変わらないことがわかったという。

 研究班は1990年と93年に、全国10か所の保健所管内に住む40〜60歳代の約10万人を対象に、生活習慣のアンケートを実施し、そのうち1週間で鶏卵を食べる回数と、2001年までにわかった心筋梗塞の発症率、コレステロール値の関連を調べた結果、コレステロール値が高い人は心筋梗塞の発症率が高い傾向がみられたが、卵を食べる回数とコレステロール値、心筋梗塞の発症率に関連性はなかった。

 卵を沢山食べれば、コレステロール値は上がるが、卵以外からコレステロールをとる機会が増えているため、卵による差が見え難くなっているためと分析される。

カスピ海ヨーグルトを12週間摂取で 免疫力がアップ、男性の中性脂肪値が低下
  http://nh.nikkeibp.co.jp/nh/supli/2006/061117_03.shtml
    日経ヘルス  「サプリ&機能性食品」ニュース 2006/11/17
 武庫川女子大学国際健康開発研究所の家森幸男所長は、カスピ海ヨーグルト(クレモリス乳酸球菌FC株を使用)が、免疫細胞の一種である好中球を活性化させることなどを確認し、10月26日につくば市で開催の日本栄養改善学会で発表した。

 発表された研究は、兵庫県宝塚市の老人クラブに所属する60〜80歳の健康な男女49人(男性19人、女性30人)を対象に実施。毎日100gずつ12週間続けて食べたグループでは、免疫力の指標になる「好中球の貪食能」が摂取前の78%から82%に増加したが、乳酸菌が入っていない擬似ヨーグルトを食べた群では、摂取前の80%から上昇しなかった。
 また、カスピ海ヨーグルトをとった男性では、中性脂肪値が摂取前の平均150mg/dlから摂取後は110mg/dlに低下したが、擬似ヨーグルト群では、有意な変化は見られなかったという。

フジッコ > カスピ海ヨーグルトの健康効果

 日本食品科学工学会第51回大会(会期:2004年9月2日(木)〜9月4日(土),会場:岩手大学 学生センター棟)において発表された「カスピ海ヨーグルト」の健康効果
  • 整腸効果・免疫調整効果
     カスピ海ヨーグルトの純正種菌に含まれるクレモリス菌FC株を含むヨーグルトを摂取することによって,排便量,排便回数・日数が増え,便の形状や色,排便後のスッキリ感が改善され。また,善玉菌の割合も増加することがわかった。なお,高齢者の感染に対する抵抗力に関与するNK細胞活性が高まり,アレルギーの発症と密接な関連のあるIgEの血中レベルは低下し免疫調整作用のあることが示された。

  • ストレスによる皮膚機能の低下軽減効果
     ストレスが原因となる皮膚機能の低下をクレモリス菌FC株の発酵物が軽減することをマウスを用いた動物実験によって明らかにしました。

2006/11/04
サプリメント:がん患者の利用 過信せず賢く付き合おう−−大阪でシンポ
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/11/20061104ddm013100100000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/11/04 
 現代医学を補完する療法を研究する日本補完代替医療学会(事務局・金沢市)が、がん患者がサプリメント(健康補助食品)を利用する場合、どういう知識、心構えが必要なのか−−というテーマのシンポジウムを大阪市内で開いた。

◇科学的証明少ないが、否定する根拠もない

 ◆宣伝文句に注意
 サプリメントや食品の有効性を知るには、無作為に選んだ人たちを長期に比較した臨床試験が行われたか確認することが大切。

 ◆45%が使用
 厚生労働省・代替療法研究班の調べによると、がん患者の約45%は何らかのサプリメントを服用している。
 サプリメントの有効性を検証し科学的に意味のある研究報告は、メシマコブ3件、アガリクス1件、プロポリス1件、サメ軟骨3件と少なく、これらのうち抗がん効果が確実にあったという報告もほとんどないが、サプリメントに効果がないと否定する根拠もない。
 自己責任で使う場合は、あとで対処できるよう連絡先が明示されている製造販売業者のものを選ぶなど、素性を確認することが大事。

◇目的に応じて使い分けを
 一方、がん患者が味覚障害や食欲不振、低栄養などのトラブルを抱えた場合には、サプリメントが有効な場合も多い。
 島根大学医学部付属病院の川口美喜子・栄養管理室長は「便秘や下痢、抗がん剤の副作用改善などにサプリメントは役立つ」と目的に応じて使い分けることが大切だという。

2006/11/02
米KFC、油変更と発表 トランス脂肪酸やり玉 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200611010485.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/11/02 
 摂り過ぎると血液中の悪玉コレステロールを増加させ心臓病の危険が高くなる「トランス脂肪酸」を含む食用油の使用を、ニューヨーク市が市内のレストランからの「締め出し」を計画しているなかで、ケンタッキー・フライド・チキンのKFC社は、北米にある同社の5,500の店舗でトランス脂肪酸を含まない油の使用を07年4月までに停止すると発表した。

 日本ケンタッキー・フライド・チキン社によると、日本でも米国の動きとは別に、昨年来、トランス脂肪酸の少ない食用油の導入を進めているという。


2006/10/28
ボケ防止には野菜をたくさん 葉物が効果大 米調査 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200610280118.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/10/28 
 米神経学会誌の24日付号に米シカゴのラッシュ大の研究グループが発表したところに依れば、65歳以上の約3700人を対象にした調査により、野菜を多く食べている高齢者ほど「認知力」が衰え難いという。特にホウレンソウやキャベツ類などの葉野菜を多く食べている場合に顕著だったという。

 野菜を多く食べる人(2.8回/日程度)は、最も少ない人(0.9回/日)より、認知力低下の度合いが40%も低く、年齢にして、6歳分、若返ったことになるという。 ただ果物にはこうした効果がみられなかったことより、果物より野菜に多く含まれるビタミンEが関係しているのかもしれないと分析している。


2006/10/27
「FLPジャパン」発売の「アロエベラジュース」から基準の3倍の発がん性物 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061027ik0c.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/10/27 
 健康食品などの卸売販売会社「FLPジャパン」(東京)が製造・販売する「アロエベラジュース」から、水道法で定める基準値(10ppb)の3倍以上の発がん性物質・ベンゼンが検出されていた。
 松本保健所と本社を所管する港保健所(東京都)が8月と9月に、自主回収と製造や販売の自粛を要請していたが、FLP側は、問題の製品と同一ラインで製造したジュースの出荷は止めたが、その他については、「健康上問題ない」として今月20日までに、約18万本(2Lボトル)の販売を継続した。

 原因は、混ぜると微量のベンゼンが生じる2種類の保存料が使われていた為とみられる。

▼ FLPジャパン・リミテッドの「新聞報道についての説明」(平成18年10月27日)
  http://www.flpj.co.jp/info/NewsPaper2.html#

納豆効果 改めて実証 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061027ik07.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/10/27 
 国立循環器病センター(大阪府吹田市)、ヒュービットジェノミクス社などの共同研究によれば、佐賀県有田町の住民52人(平均年齢65歳)を対象に、1パック(30g)の納豆を毎日の朝食時に4週間食べてもらい、納豆が生活習慣病予防に有効かを試験したところ、コレステロール値が高い(220以上)、中性脂肪値が高い(150以上)人の場合、それぞれ数値が7.7%、12.9%改善し、もともと正常な人では、ほとんど変化はなかったという結果を得たという。

 又、男性は全員、便通が良くなったという。

ヒュービット ジェノミクス株式会社 >プレスリリース 2006年4月28日
 納豆が生活習慣病に与える影響に関する効果確認研究について〜「納豆で生活習慣病予防」効果の実証〜
図1)総コレステロール(T-Cho)値の変化 図2)中性脂肪(TG)値の変化


2006/10/26
魚食の効用はリスクを上回る効果が・・
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20061026hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/10/26
 米国医師会誌「JAMA」10月18日号とOM報告書「Seafood Choices: Balancing Benefits and Risks」に発表された米ハーバード大学(マサチューセッツ州)による研究によれば、魚類摂取には、汚染物質などによるリスクを大きく上回る健康面での効果があるという。

 サバ、サケ、イワシ等の脂肪分の多い魚に含まれるエイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)などのオメガ-3脂肪酸は、胎児や乳幼児、小児での神経系の発達を助け、成人ではコレステロール値を下げ、心疾患を予防する働きがある。しかし魚類には、メチル水銀などの工業毒が含まれるという負の側面もあるが、これら脂肪の多い魚なら、週1〜2回摂取するだけでも死亡率が17%低下し、冠動脈疾患による死亡率は36%低下することが判ったという。
 しかし、オオサワラ、サメ、メカジキ、アマダイなど水銀含有率の高い魚は、体の小さい小児や妊婦は避けたほうが良いようだ。

▼原文
 :Fish and Fish Oil's Benefits Far Outweigh Risks


2006/10/23
ヨーグルト:なぜ良い? 善玉菌を取り込んで、感染予防や免疫強化 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/10/20061023ddm013100018000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/10/23 
 国内の牛乳乳製品統計によると、過去10年間の生産量で牛乳が426万KL(95年度)から379万KL(05年度)へと減少する一方、ヨーグルトは49万KL(95年度)から80万KL(95年度)へと大きく増えている。善玉菌として知られ、ヨーグルトを作る乳酸菌はなぜ体に良いのか?という、検証レポート。

 ヨーグルトを作る乳酸菌において、アレルギーを抑制する「ラクトバチルス・カゼイ菌」や、ピロリ菌を抑える「ラクトバチルス・ガセリ菌」、整腸作用のある「ビフィズス菌」などが知られている。
 東京大名誉教授の上野川修一日本大教授(食品免疫学)は、「乳酸菌などの善玉菌は大腸菌などの悪玉菌と腸内で戦っていて、そのバランスが老化やストレスで崩れると、悪玉菌が優勢になると、抗がん作用のあるNK細胞の活性が落ちたり、アレルギーや高血圧を発症することもある。」と解説する。

 そこで、ヨーグルトを食べることで乳酸菌を外から取り込み、病気を予防しようというのが「プロバイオティクス」と呼ばれる健康法だ。 上野川教授によると、善玉菌には九つの効果があり、

  1. 腸内を弱酸性に保ち、腸の調子を整える
  2. 腸内感染を防ぐ
  3. 免疫の働きを高め、がんを予防する
  4. アレルギー発症を予防する
  5. 血圧を下げる、
 しかし、がんやアレルギーに効くという最終的な評価は得られていない。又「善玉菌は種類が多く、人によって腸内にいる菌の種類や量が違うので、自分に合う善玉菌をどう選ぶかはなかなか難しい問題だが、実際にいろいろ試してみるしかない」という。

2006/10/20
薬に強い?新結核菌、東欧・アジアで感染拡大…WHO 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061020ik0b.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/10/20 
 これまで確認されてきた薬剤耐性の結核より、さらに薬が効かなく治療が極めて難しい、新しいタイプの「超薬剤耐性結核」(XDR-TB)が東ヨーロッパやアジアを中心に広がり始めており、世界保健機関(WHO)は、各国の医療機関に対し、対応を呼びかけている。

 WHOと米疾病対策センターの共同調査は、2000年〜04年にかけて、世界の約18,000例の患者から結核菌を採取して行われ、薬剤耐性菌はその20%で確認された。超薬剤耐性菌は症例全体の2%だった。日本は調査対象が少なく、数値は公表されていない。

アンチエイジングにDHEAは有用? 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/makise/200610/501685.html
     日系メディカル ブログ 牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」 2006/10/20 
 医療を受けていない、健常であることが前提の老人への長期ランダム化比較試験にて、DHEA 対 低用量テストステロンに関して、QOLや身体的パフォーマンスへの有効性は証明できないという報告が出された。

◆DHEA in Elderly Women and DHEA or Testosterone in Elderly Men (NEJM.355:1647-1659
  http://content.nejm.org/cgi/content/abstract/355/16/1647

 今回の報告から、永遠なる若さへの探求は続くが、DHEAやテストステロン分泌の補充はその答えになりそうもないということが判明した。
 又、雑誌のエディトリアルには、DHEAはサプリメントとして容認できないし、『regulated drug』として認可されるべきものである。」と、苦言が呈されていることを紹介して、結んでいる。


2006/10/19
「運動すると寿命が縮む」説、否定される
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20061019hj002hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/10/19
  「rate-of-living」説という学説によると、生物が生涯に消費できるエネルギー量は一定であり、これを超えると健康が衰え、死に至るとされるが、この説を否定する証拠はこれまでにも多く出されていたが、米カリフォルニア大学リバーサイド校生物学教授のTheodore Garland Jr.氏らが、米バージニアビーチで開催された米国生理学会(APS)で報告したところによれば、「生涯に消費するエネルギー量が増大しても寿命が短縮する心配はない」と、更なる証拠を提示した。

 運動量が増えると代謝率が上がり酸化ストレスも増大することから、運動ランナーマウス群では抗酸化酵素レベルが高くなると予想されたが、月齢2カ月、10カ月、18カ月、26カ月における測定で3群の間に抗酸化酵素レベルの差はみられなかった。

 Garland氏によれば、「いずれにせよ、適度な運動が免疫機能や心疾患、精神面などで健康にさまざまな恩恵をもたらすことは疑いようのない事実だ」という。

▼原文
 :You Can't Burn Too Much Energy

母乳のダイオキシン濃度半減…90年代調査に比べ 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061019ik02.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/10/19 
北海道大や福岡県保健環境研究所などの共同研究によれば、2004年に出産した女性の母乳中に含まれるダイオキシン類の濃度が、1990年代の調査結果に比べて、ほぼ半減しているという。

 同研究所や九州大が1994〜96年に西日本で測定した母乳中のダイオキシン類濃度の平均値は、20〜28pg。旧厚生省の「母乳中のダイオキシン類に関する研究班」が1999年に岩手県や大阪府など全国6府県で採取した平均値は24pgで、今回測定した結果に比べ、ほぼ2倍高かった。


2006/10/18
「健康日本21」目標達成 危うい 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kyousei_news/20061018ik04.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/10/18 
 厚生労働省は17日、国民の健康の指針となる数値目標を定めた「健康日本21」の中間実績を公表したが、20〜60代の肥満男性の割合は、スタート時より4.7ポイント悪化の29%と、目標値(15%以下)のほぼ2倍に達するなど、多くの項目で数値が悪化しており、目標達成が危ういと危機感を募らせている。

2006/10/17
米ディズニー、子供向けメニュー見直し 肥満予防対策 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200610170193.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/10/17 
 米国では、マクドナルドなど外食産業に対し、フライドポテトやハンバーガーなどの過剰摂取が肥満の原因になるという批判が強まっている中で、ディズニーランドなどを運営する米娯楽・メディア大手のウォルト・ディズニーは16日、子ども向けに出すレストランのメニューなどを見直し、肥満予防のために脂肪や砂糖の量を制限する基準を導入すると発表した。

 今月から米国内で、フライドポテトや炭酸飲料の提供を止めて、低脂肪乳や果汁100%ジュース、ニンジンなどに切り替えるという。

「食育」「健康」を商売に スーパー・外食産業 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200610170480.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/10/17 
食と健康へ関心が高まるなか、集客や売り上げ増を狙って「食育」を営業戦略に採り入れるスーパーや外食産業が増えてきたという話題。

  •  イトーヨーカ堂は、毎月19日を食育の日と決め、講座やイベントを開催中。
  •  イオンは9月、健康食品の試食のほか、脳年齢や骨密度の測定ができる体験コーナーを東京・ジャスコ品川シーサイド店に設置し、大人にも人気を集めた。
  •  モスフードサービスは、店長が小学校に出向き、レタスの食べ比べや正しい食事教室を開いている。
  •  日本マクドナルドも3月以降、キャラクターのぬいぐるみを100以上の幼稚園などに派遣して、朝食の大切さを教えている。

2006/10/15
免疫力高める乳酸菌発見 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061015ik06.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/10/15 
 熊本県立大と大塚製薬の共同研究グループが、14日札幌市で開かれた日本消化器関連学会で発表した ところによれば、ウイルスや細菌などの病原体が、口や鼻から感染するのを防ぐ機能を高める新しい乳酸菌を発見したという。
 乳酸菌の摂取で、人の唾液中の免疫たんぱく質の増加が確認されたのは初めてで、かぜやインフルエンザなどの予防対策に利用が期待される。

2006/10/11
小腸守る免疫 仕組みを解明…阪大グループ 
  http://osaka.yomiuri.co.jp/eco_news/20060711ke01.htm
     YOMIURI ONLINE > 関西発 > 経済 科学  2006/10/11 
 大阪大の審良(あきら)静男教授らのグループが、10日の米科学誌ネイチャー・イムノロジー電子版に発表したところによれば、小腸から組織内に侵入しようとする細菌を免疫系が見つけて攻撃する仕組みをマウスの実験で突き止めたという。

 腸内には様々な常在菌や病原菌がいる。小腸は食物を分解して栄養分を腸壁の粘膜から吸収しており、何を手がかりに粘膜から入り込む病原菌を見分けるのかは謎だったが、審良教授らは、細菌が持つべん毛のたんぱく質をとらえるセンサー「TLR5」に着目。
 病原菌は小腸の上皮を突き破る際にべん毛を使っており、樹状細胞が細菌の侵入を監視しているらしく、ビフィズス菌などの「善玉菌」にもべん毛はあるが、通常は腸内だけで活動、組織に侵入することはないため、このセンサーが働かないという。


2006/10/07
コーラを飲むと骨が溶ける? 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/makise/200610/501566.html
     日系メディカル ブログ 牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」 2006/10/07 
 フラミンガム(Framingham)骨粗鬆研究で、炭酸飲料全般には及ばなかったが、コーラ飲用による骨塩量減少を示唆する研究結果が発表された。

◆Colas, but not other carbonated beverages, are associated with low bone mineral density in older women: The Framingham Osteoporosis Study.(American Journal of Clinical Nutrition.2006;84:936-942
 http://www.ajcn.org/cgi/content/abstract/84/4/936

 明確な因果関係を示していない。 「Wikipedia」にも、「コーラには酸味料として有機酸ではなく、リン酸が使われており、これが骨に悪影響を与える」とあるが、今のところ正解に近いのだろうか? と、結んでいる。

早食いの子、肥満度が高い…東京歯科大などの研究 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20061007ik02.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/10/07 
 東京歯科大とライオン歯科衛生研究所が、大阪府豊中市で開催中の日本口腔衛生学会で研究発表を報告したところによれば、沖縄県八重山地区の小学5年生256人(男子137人、女子119人)を対象に、食生活など生活習慣を尋ね身長と体重を測定し、子供の肥満度の指標である「ローレル指数」(標準は116〜144)を使って、双方の関係を調べた結果、早食いする子供は、ゆっくり食べる子供に比べて肥満度が高いことが判ったという。

2006/09/29
高齢者の肥満度減少はアルツハイマー病の徴候 
   BMI値が1減ると発症リスクが35%増加 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200509/400394.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/09/29 
 米Rush大学のAron S. Buchman氏らがNeurology誌2005年9月27日号に発表したところによれば、NIH(米国立衛生研究所)や米国厚生省(HHS)などの助成により行っている老化やアルツハイマー病についての長期研究「Religious Orders Study」において、肥満指数(BMI)の減少は、アルツハイマー病の発症リスク増大に関与していることが判ったという。
 BMI値が年間1減少した人は、変化がなかった人に比べ、にアルツハイマー病を発症するリスクは約35%増加したというもので、高齢者で説明不能なBMI値の減少が見られる場合には、アルツハイマー病の初期徴候であり、その後に明らかな記憶障害が始まる可能性があることを示唆する結果だと説明している。

 ▽NIHのプレスリリース:「Loss of Body Mass Linked to Development of Alzheimer’s Disease, Study Finds」

大腸ポリープ:肉から魚にすると2〜3割減に−−名古屋市立大教授ら研究 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/09/20060929dde041100049000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/09/29 
 名古屋市立大の徳留信寛(とくどめ・しんかん)教授(公衆衛生学)らが、28日の日本癌学会で発表したところによれば、肉を魚に替え植物油の摂取量を減らし、旧来の和食を食べるようにした人は、そうでない人に比べ、大腸ポリープの発生率が2〜3割程度減るという。しかし食事改善の効果が出るには2年程度かかりので「継続した取り組みが大切」という。
前立腺がん細胞にザクロが劇的効果 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060929ik02.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/09/29 
 名古屋市立大の朝元誠人・助教授らが、今回の日本癌学会で28日発表したところによれば、果物のザクロに、前立腺がんの細胞を死滅させる成分が含まれていることがわかったという。ザクロの何の成分が効いているかは不明。

2006/09/27
アトピーのかゆみを軽くする新規オリゴ糖の効果、王子製紙が発見 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200509/400054.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/09/27 
 樹木成分由来のキシロオリゴ糖の開発を進めている王子製紙は、京都府立大学との共同研究で、薬剤によってアトピー様皮膚炎を発症するNC/NgaマウスにUX10を経口投与したところ、皮膚症状を軽減したこと、及び兵庫県加西市の北条動物病院との共同研究で、難治性のアトピー性皮膚炎を発症している犬に対する投与で、皮膚炎とかゆみが軽減したほか、ダニなどに対するIgE値が低減したことより、新規オリゴ糖UX10に、アレルギー症状の改善作用を見出したと発表した。

 ▽王子製紙のプレスリリース:「2005/09/27 新規オリゴ糖のアレルギー改善作用を発見

糖尿病は、がんになり易い 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060927ik06.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/09/27 
 国立がんセンター・がんセンター予防研究部の井上真奈美室長らが、米医学誌に発表したところによれば、1990年〜2003年の国内の20〜69歳の男性計46,548人、女性計51,223人を追跡調査した結果、糖尿病歴のある人は、男性で1.27倍、女性で1.21倍、がんになり易いという。

2006/09/26
母乳やヨーグルト、大腸ポリープ抑制効果 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060926ik04.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/09/26 
 今回の日本癌学会に、国立がんセンターがん予防・検診研究センターの神津隆弘室長らが発表したところによれば、ヨーグルトなどに含まれるたんぱく質「ラクトフェリン」は、人間の母乳、特に初乳に多く含まれるが、この「ラクトフェリン」に、大腸ポリープ(腺腫)を縮小させる効果があるという。

2006/09/25
がん「最初にたんぱく質損傷」発症メカニズムで新説 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060925ik03.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/09/25 
 がんは、遺伝子の変異が積み重なって起きるとされているが、それ以前に、たんぱく質が損傷することで、細胞が「がん」特有の性質を持つとする新説を、渡辺正己・京都大学原子炉実験所教授らが、 28日の日本癌学会で発表した。
 渡辺教授によれば「がんの大半は、染色体に係わるたんぱく質が傷つき、染色体が異常化して細胞分裂が正常に行えない細胞から生まれると考えた方が矛盾がない」という。
 たんぱく質の損傷は、活性酸素・紫外線・放射線など様々な要因で細胞内にできる有害物質「ラジカル」による。

2006/09/24
内臓脂肪 高所で分解!? 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060924ik01.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/09/24 
 日本山岳会理事で、鶴見大歯科麻酔科助教授の野口いづみさんによると、実際に、登山と健康の関係が注目を集めており、研究成果も出始めたとのこと。心肺機能が高まり、森林浴の効果で心身のストレス軽減につながるという。低酸素状態の高所では、エネルギー消費が増大し、内臓脂肪が分解される可能性が示されているという。

▼登山でのバテ無い歩き方:

  1.  二本のレール上を歩くような感じで
  2.  歩幅小さく
  3.  足音を立てない
  4.  靴の裏を見せない
  5.  呼吸はゆっくり吐く、パクパクしない

2006/09/21
中国で40歳以上の死因、癌や脳血管疾患、心臓病が筆頭に 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200509/399029.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/09/21 
 米 Tulane大学のJiang He氏らが、New England Journal of Medicine(NEJM)誌2005年9月15日号に発表した研究によれば、中国に住む40歳以上16万9871人について、1991年から約10年間追跡、延べ123万9191人・年の追跡調査を行い、20,033人の死亡を記録した結果より、中国における近年の40歳以上の死因は、癌や脳血管疾患、心臓病が上位を占め、発展途上国の死因として多い感染症などをしのぐことが明らかになったという。

 これは、経済の発展に伴い、居住環境や栄養状態、医療サービスなどが改善されたこと、また、脂肪分摂取量の増加や、運動不足などが原因として考えられる。

 ▽論文のアブストラクト:「Major Causes of Death among Men and Women in China

ワカメが脂肪を燃焼し肥満を防ぐ
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060928hj003hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/09/21
 北海道大学大学院水産科学研究院教授の宮下和夫氏らが、サンフランシスコで開かれた米国化学会(ACS)年次集会で発表したところによれば、ワカメに含まれる褐色の色素フコキサンチンにより、マウスの腹部脂肪が縮小し、体重が5〜10%減少することを突き止めた。また、フコキサンチンには、オメガ-3脂肪酸であるDHAの産生を促す働きがあることもわかったという。
 DHAは、アテローム性動脈硬化症の一因となる悪玉コレステロール(LDL)を減少させる。

▼原文
 :Brown Seaweed May Be a Fat Fighter


2006/09/19
お茶の「テアニン」が重症の月経前症候群を緩和
  サプリ1日量の5倍摂取で、太陽化学が確認 
  http://nh.nikkeibp.co.jp/nh/supli/2006/060919_03.shtml
    日経ヘルス  「サプリ&機能性食品」ニュース 2006/09/19
 太陽化学(三重県四日市市)と共同研究を行った三重県立看護大学スタッフが、8月25日開催の第32回日本看護研究学会学術集会で発表したところによれば、月経前症候群(PMS)重い女性が、緑茶や紅茶に多く含まれるアミノ酸のテアニンを従来の摂取目安量の5倍量となる1g/日をとったところ、症状が緩和することを確認したという。

 但し、被験者全員について調べると、精神的症状ではテアニンの摂取によりPMS症状の緩和効果が認められたが、身体的および社会的症状を合わせた総合評価では、改善の傾向が見られるものの、はっきりとした差にはならなかったという。
 太陽化学はテアニンを食品添加物として「サンテアニン」の商品名で1994年から販売している。

急性脳症:スギヒラタケ、筋肉壊す毒で腎不全悪化? 江口・高崎健康福祉大教授が研究 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/09/20060919ddm012040005000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/09/19 
 高崎健康福祉大(群馬県)の江口文陽教授(キノコ学)によれば、スギヒラタケに筋肉の細胞を壊す毒性がある可能性を突き止めたという。筋肉細胞の破壊は、腎不全や脳症につながることもあり、20日に開かれる日本きのこ学会で発表される。

2006/09/18
慢性閉塞性肺疾患:ビタミンC不足、老化が発症の危険性高める−−東京都老人研 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/09/20060918ddm013100003000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/09/18 
 喫煙が主因とされる肺の病気「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」は、気管支の粘膜がただれて気道が狭くなったり、肺の組織が壊れて、肺への空気の出入りが悪くなる病気で、初期は運動時に息切れがあり、悪化すると呼吸困難を起こして死に至ることもある。
 この「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」は、ビタミンCの不足や老化によって発症の危険性が高まることを、東京都老人研究所などがマウスを使った実験で突き止めた。
 研究チームによれば、ビタミンCには老化を抑制する作用があり、遺伝子操作したマウスは、ビタミンC不足で老化が進み、そこにたばこの害が重なってCOPDになったと考えられるという。

2006/09/17
[探健くらぶ]平均寿命より長生き! 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060919ik02.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/09/17 
 東京都老人総合研究所でアンチエイジングの研究をする白沢卓二さん(48)によれば、日本人の平均寿命は男性が78歳、女性が85歳だが、「まだ、延びる」と見る。 「以前は100歳以上の人から、長寿遺伝子を探したこともあったが、多くの人が長寿を迎えていることから、遺伝的な要因よりも生活習慣や環境が重要」という。
 長寿につながる生活習慣とは、バランスの良い食事で栄養を取り、運動で筋力を維持、育て、前向きな気持ちで日々を過ごす――ことという。
 男性は社会的なストレスで寿命に影響されやすいとされ、社会変化が著しいロシアでは男性寿命が女性より13歳も短い。日本でも男女差は7歳で、50年前の4歳から少しずつ開いてきている日本は男性にとってやや厳しい国になっているのかもしれないと結んでいる。

2006/09/16
メタボリックで胃がんリスク高まる…東大チーム 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060916ik04.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/09/16 
 脂肪細胞から分泌される「アディポネクチン」というホルモンは、脂肪の燃焼を助ける働きをするが、内臓脂肪症候群(メタボリック・シンドローム)に陥ると、分泌量が減り、血液中の濃度が下がるという。
 大腫瘍(しゅよう)外科の北山丈二講師らの研究によれば、この「アディポネクチン」に強力な抗がん作用があることをヒトの胃がん細胞を移植したマウスの実験で突き止め、9月下旬に開催される日本癌学会で報告される予定で、肥満解消が、がんの予防や再発防止にもつながる可能性を示す成果と言えそうだと。

2006/09/15
100歳以上、10年で4倍…厚労省調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20060915ik08.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/09/15 
 厚生労働省のまとめによれば、国内の100歳以上の高齢者が今月末時点で昨年より2,841人増えて過去最多の28,395人となっていことが判った。1971年から36年連続で過去最多を更新し、10年前の7,373人に比べ約4倍に増えたことになる。男女別では、女性は全体の85.4%を占めて24,245人、男性は4,150人だった。

 100歳以上の人数の都道府県別では、沖縄、高知、島根、熊本、鹿児島と続き、トップ5は昨年と同じだが、最も少なかったのは埼玉、千葉、青森となり「西高東低」の傾向は変わらなかった。 今年から、「番付」形式での高齢者名簿の公表は廃止された。

寄生虫がいるとアレルギーになりにくい? 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/makise/200609/501399.html
     日系メディカル ブログ 牧瀬洋一の「内科開業医のお勉強日記」 2006/09/15 
 「寄生虫がいるとアレルギーになりにくい」というのは、特定の仮説を支持する学者の意見がメディアで取り上げられ、いつのまにか常識化してしまう代表的事例だと切り捨てており、数例の論文についても疑義を呈しています。

2006/09/13
緑茶「長生き効果」、研究チーム確認 がんでは差なし 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200609130349.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/09/13 
 東北大の栗山進一助教授(公衆衛生学)らのチームが米医師会雑誌(JAMA)に発表したところによれば、宮城県内約52,000人(40〜79歳)の94年の健康調査データを利用し、病気ごとの死亡率について緑茶を飲む量との関係を統計的に分析した結果、5杯/日以上の緑茶を飲む人の死亡率は、1杯/日未満の人に比べて16%(男12%、女23%)低く、特に脳卒中では、緑茶好きの人の死亡率が37%(男35%、女42%)も低いことが判った。「がん」については、目立った差が確認できなかった。

 緑茶が血圧やコレステロールを抑えて血管系の病気を防いでいるものと思われる。


2006/09/08
人気の「酸素入り水」に効果なし? 国立健康・栄養研 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200609080077.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/09/08 
 「酸素水」と呼ばれる高濃度の酸素ガスを溶かした水のペットボトル製品は、「ダイエットによい」「酸素不足から来る疲れを解消する」などと言われ出荷量は昨年の3倍と良く売れているが、国立健康・栄養研究所が医学論文を調べたところ、飲んだ「効果」が確認されなかったという。

国立健康・栄養研究所健康食品の安全性・有効性情報最新ニュース・記事一覧2006.09.06>「酸素水」の効果に関する情報を作成しました(話題の食品成分の科学情報) > 「酸素水」の効果に関する情報


2006/09/07
ジュースでアルツハイマー病のリスク軽減 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060908hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/09/07
 米Vanderbiltバンダービルト大学(テネシー州)医学部助教授Qi Dai博士が、米医学誌「American Journal of Medicine」9月号に発表した研究によると、フルーツジュースや野菜ジュースをよく飲む人は、アルツハイマー病の発症リスクが大幅に低いという。
 ジュースを1回/週未満しか飲まない人に比べ、3回/週以上飲む人はアルツハイマー病の発症率が76%低く、1〜2回/週飲む人でも16%低いという。

 これは抗酸化物質の中でも特に強力であるポリフェノールによる効果だという。ポリフェノールは果物や野菜の皮の部分に含まれ、実を丸ごと絞ればジュースにも含まれる。

 今回の研究は、広島、ハワイのオアフ島、米国シアトルに住む日本人の健康について研究するKame Project(カメが長寿であることにちなんだ命名)の参加者約1,800人を追跡したもので、1992年よりフルーツジュースおよび野菜ジュースの摂取量を報告し、2年ごとに精神機能の検査や、ほかに関与すると思われる因子(交絡因子)について調整した後でも、ジュースを多く摂取する人ではアルツハイマー病の発症率低下が認められたという。
 どのジュース、どのポリフェノールが特に高い効果をもたらすのかについては、さらに研究を重ねる必要があるという。

▼原文
 :Juice Consumption Linked to Reduced Risk of Alzheimer's

大豆のβコングリシニンは内臓脂肪を減らす 
  京大名誉教授らが確認、論文誌に掲載へ 
 http://nh.nikkeibp.co.jp/nh/supli/2006/060907_04.shtml
    日経ヘルス  「サプリ&機能性食品」ニュース 2005/09/07
 京都大学の鬼頭誠名誉教授らのグループによる研究によれば、大豆たんぱく質の一成分であるβコングリシニンに、内臓脂肪を減少させる効果があるという。 研究結果は、学術雑誌「J. Atheroscler. Thromb.」に近々掲載される予定とのこと。
 βコングリシニンは、大豆たんぱく質の約20%、大豆(乾燥)全体の6.7%程度を占める成分。βコングリシニン5g入りの干菓子を毎日食べ、20週間後に内臓脂肪面積は5%減少したという。

2006/09/05
ピロリ菌:感染で胃がん10倍 除菌の効果は不明−−厚労省3万7000人追跡調査 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/09/20060905ddm002100019000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/09/05 
 厚生労働省研究班(担当研究者=笹月静・国立がんセンターがん予防・検診研究センター室長)の大規模追跡調査によれば、「ヘリコバクター・ピロリ」に感染すると胃がんになる率が5〜10倍高まるが、除菌しても胃がんを防げるかどうかは不明という。
 予防には、禁煙や食事の減塩、胃がん検診の受診がお勧め。

2006/09/03
農村のお父さん、高血圧注意報 都市部より塩分多め 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200609020338.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/09/03 
 滋賀県郡部の農業男性266人(平均49歳)と東京と大阪の大企業に勤める男性社員820人(平均47歳)の健診データを比較した厚生労働省研究班(班長=中川秀昭・金沢医大教授)の調査によれば、農村で暮らす男性のほうが、血圧が高く、塩分を取る量も約4割多いこと判ったという。運動療法や食事療法を実践している割合も農村の方が低く、脳卒中など循環器系の病気の発症リスク「格差」が浮き彫りになった。
 また調査に当たった三浦克之・助教授によれば、、「都市部の中小企業の従業員でも、農村に似た状況の可能性がある」と指摘している。

2006/08/31
癌の免疫療法は期待できるか? 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/nakamura/200608/501274.html
     日系メディカル ブログ 中村祐輔の「Let’s 個の医療」 2006/08/31 
 「日本でも大学を中心に、癌免疫療法が実施されていますが、多くのプロトコールで小規模に検討されているという状況です。患者さんのために、科学的評価に耐え得る、大がかりな検討組織を構築する必要があるのではないでしょうか。」というコメントで締めくくられています。

国立がんセンター > 一般向け情報 > 治療 > 免疫療法
 免疫療法についての、詳しい解説有り


2006/08/30
スダチの搾りかすに血糖値抑制効果、徳島大教授ら発表
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060830ik07.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/08/30 
 スダチの皮などの搾りかすに、血糖値の上昇を抑える効果のあることが、徳島市農協と共同研究した徳島大薬学部の高石喜久教授(生薬学)、土屋浩一郎助教授(薬理学)らのラットを使った研究でわかった。
 スダチ特有の「スダチチン」など19種類の有機化合物の中に、血糖値を下げるインシュリンの働きを助けるものがあるとみられ、徳島大は同農協とその効能についての特許を出願したという。

2006/08/28
健康志向食材、商品化へ農水省が力 老化防止トマトなど 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200608270201.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/08/28 
 健康へのプラス効果が期待される食材や素材の開発に、農水省が来年度から本腰を入れ、同省の独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構などで開発した食材、素材の商品化を本格的にスタートさせる。
 期待されるのは、抗酸化作用があるリコピンを多く含む「高リコピントマト」や血圧上昇を抑えるギャバが豊富な胚芽を大きくした「巨大胚芽米」など。既に商品化されものもあり、花粉症緩和に効果があるメチル化カテキンを普通の緑茶の数十倍も含むお茶「べにふうき」は、飲料メーカーのアサヒ飲料が今年から一部で販売している。
内臓脂肪症候群:ハンドブック出版、メカニズム紹介 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/08/20060828ddm013100040000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/08/28 
 過食や運動不足のライフスタイルから心筋梗塞や脳卒中などの血管病を発症するまでの、メタボリックシンドロームの病態をわかりやすく解説され、平成20年度からの健診・保健指導義務化に備えた、医療従事者向けハンドブック「メタボリックシンドローム実践ハンドブック」(松澤佑次監修、メディカルトリビューン発行:A4判118ページ、3150円)が出版された。
 本書は、職員に対する保健指導で生活習慣病予防に効果を上げた兵庫県尼崎市の取り組みに基づく、実践的な内容になっている。

出版社コメント
 1)尼崎市市役所職員の心筋梗塞・脳卒中を0にした保健指導の現場から生まれたものです。
 2)保健師をはじめとする全国の健診・保健指導に従事している方々向けの実践書。
 3)切り離してすぐ使える保健指導用チャートが付いています。


2006/08/23
コエンザイムQ10、業界団体が安全性情報収集 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200608230296.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/08/23 
 老化防止に効果があるといわれている健康食品「コエンザイムQ10」について、内閣府食品安全委員会が健康に与える影響を評価していたが、データ不足のために摂取量の上限を決めるのは困難としていたが、業界団体の日本健康・栄養食品協会は、1日当たりの摂取目安量が30mgを超える商品を対象に安全性情報を収集することを明らかにした。
からだづくり:太りやすくなったのはなぜかな〜 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/08/20060823org00m100011000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/08/23 
  「最近、なんだか太りやすくなった」「運動をしても、思うように脂肪が落ちない」「毎年、少しずつ太ってきている。」という方、必見の情報です。

 なぜ太り易くなっているのか、日常生活の中の体に悪い習慣がチェックできます。さて、あなたは、いくつあてはまりますか?

【質問】

     常に睡眠不足である(睡眠時間は5〜6時間)/熟睡できない/週に4回以上菓子を食べる/子供の頃(幼少期〜15歳位まで)に肥満になった経験がある /朝食を食べない/常にエアコンがきいている部屋にいる/両親共(又は兄弟が)肥満である/昼は13:00頃までに食べ終わり、残業などで、夕飯は21:00以降の日が多い/35才以上である/ストレスを感じると沢山食べてしまう/週に3回以上、つまみを食べながらお酒を飲む/近所のコンビニも車で移動する/車通勤である/早食いである/1日の内で、夕食を一番「がっちり」食べる
【答え】
 上記の質問に対して当てはまる数が、ひとつ以上だと、要注意。3つ以上では、かなり危険。5つ以上は、大変です! 


2006/08/21
とろろ昆布、中性脂肪の上昇を抑制 
  http://www.asahi.com/health/news/OSK200608210148.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/08/21 
 フジッコ(神戸市)と東京海洋大大学院の矢澤一良教授との共同研究によれば、昆布を薄く削った「とろろ昆布」に血中の中性脂肪値の上昇を抑える作用があり、29日に開催される日本食品科学工学会で発表する。
 昆布を薄く削ることで細胞が細かく切断されて、中性脂肪値の上昇を抑える水溶性食物繊維が体内に取り入れ易い状態になるためだという。

 ▽フジッコ > プレスリリース 2006.8.18 > とろろ昆布が血中の中性脂肪の上昇を抑えることを証明


2006/08/20
[探健くらぶ]コエンザイムQ10…老化防止 効果は「?」 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20060821ik07.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2006/08/20 
 エネルギー作り助ける 重大な副作用報告なし
 コエンザイムQ10は、体の中にあるごく普通の物質。“エンザイム”は酵素、“コ”は補う、という意味。細胞内でエネルギーを生みだす時に、酵素を助けて働く、なくてはならない存在。老化に係わる活性酸素を消す抗酸化作用もあり、年齢とともに減ってくるという。
 国立健康・栄養研究所の健康食品情報収集を担当する薬学博士の梅垣敬三さんによれば、「ビタミンや鉄、カルシウムなどと違い、そもそも体に必要な量は現時点でははっきりしていません」とのことです。また梅垣さんたちは、コエンザイムQ10に関する世界中の医学的な研究論文を集め、信頼性の高い臨床試験の一覧をインターネット上に公開しているが、現時点では寿命や老化防止の効果を調べた臨床試験が無いという。
 コエンザイムQ10は、レバー・イワシなどに多く含まれ、血液中の約4割は食べ物で摂った分と見られているが、体内でも作られので必ず外から補わなければならないというものでもない。もともと日本では心不全の薬として1973年から使われており、1日に飲む量は30mg。それより多く含まれる商品も流通している。既に90年代から広く錠剤やカプセルが売られている米国を含めても、これまでに世界中で命にかかわる重大な副作用は報告されていない。

 ▽国立健康・栄養研究所


2006/08/19
たばこは美容の敵 若い女性に国が禁煙キャンペーン 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200608180446.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/08/19 
 厚生労働省が来年度から 「たばこは美容の敵」を合言葉に、20〜30歳代の女性向けに新たな禁煙キャンペーンに乗り出す。
04年の厚労省の調査では、成人全体の喫煙率26.4%(男性43.3%、女性12.0%)で、男性は前年より3.5ポイント下がっているが、女性は0.7ポイント上昇し、対策の必要性が指摘されていた背景が有る。
 化粧品会社の調査では、喫煙者は非喫煙者よりシミやくすみの原因となる色素「メラニン」が約5歳分早く増えることが報告されており、また、歯が黄色っぽくなったり歯茎が黒ずんだりするといわれ、こうしたデータを盛り込み喫煙が美容の大敵であることを訴え禁煙意識を高める。

2006/08/18
知りたい:「牛乳有害」って本当? 栄養学的には少数派 
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/08/20060818dde001040013000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/08/18 
 「健康飲料」の代表格の牛乳を「有害」とする説が書籍やネット上で取り上げられ、波紋を広げているという話題について。
 端緒となったのは、米国在住の胃腸内視鏡外科医・新谷弘実氏著となる「病気にならない生き方」(サンマーク出版)だが、著者の長年の臨床経験から導き出した食生活の改善法をまとめたもので、牛乳に関する記述が特に注目され、更に、環境ホルモンの観点からの有害説も登場しすそ野が広がったもの。
  • 卵巣がんリスク上昇
  • 子牛用飲むの不自然
  • 工業化飼育法に問題
 牛乳に含まれるカルシウムの摂取源として牛乳は有益でないとする根拠の一つが、骨粗しょう症との関係。
牛乳摂取量が多い欧米の高齢者の大腿骨頸部の骨折率は、日本より高いために「牛乳は防止策にならない」とする説に対し、体型の差だとする説もある。

 子牛の成長を促す牛乳には、硫酸エストロン等の女性ホルモンが含まれており、佐藤章夫・山梨医科大名誉教授によれば、「硫酸エストロンはビスフェノールAなどの環境ホルモンよりも強い」という。これに対し、山口大農学部の中尾敏彦教授(獣医学)は「牛乳からホルモンを摂取しても、女性の体内のホルモンの量に比べれば微々たるもの」と疑問を呈す意見もある。

 有害の一つとして、「牛乳は子牛が飲むもので、人が他の哺乳動物の乳を飲むのは不自然」との考え方がある。
 酪農学園大大学院の中野益男教授(環境生化学)によれば、最近の牛の飼育法が工業化され、牛の生理に合わなくなっている問題があるという。

ザクロジュースが前立腺癌の進行を抑制 
  投与中8割超える患者でPSA倍加時間が延長、米UCLA大の研究 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200608/501195.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/08/18 
 米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のAllan J. Pantuck氏らが、Clinical Cancer Research誌2006年7月1日号に発表したところによれば、前立腺癌患者に毎日約240mLのザクロジュースを摂取させて、前立腺特異抗原(PSA)に与える影響を調べたところ83%の患者でPSA倍加時間の有意な延長が確認された。患者血清を用いたin vitro実験でも、抗酸化活性の上昇や、前立腺癌細胞株に対する増殖抑制と細胞死誘導作用が確認されたという。

 強い抗酸化作用をもつザクロ由来のフィトケミカルが、in vitroで前立腺癌細胞株の増殖を抑制することは既に知られていたが、植物に含まれるフィトケミカル(植物化学物質)には、抗酸化作用などによって癌予防に役立つ可能性を示すことが確認されたもの。

 ▽論文の原題:「Phase II Study of Pomegranate Juice for Men with Rising Prostate-Specific Antigen following Surgery or Radiation for Prostate Cancer

「メタボリック症候群減らせ!」健診時の指導強化 
  http://job.yomiuri.co.jp/news/jo_ne_06081827.cfm
     YOMIURI ONLINE > ジョブサーチ > ニュース 2006/08/18 
 厚生労働省は18日、内臓脂肪症候群(メタボリック・シンドローム)の広がりを防ぐため、健康診断の際に実施される保健指導のあり方を見直す方針を固めた。
 保健師が健診結果を踏まえ、具体的な目標を面接やメールで積極的に提供し、その後も継続的にチェックすることで、「相談型指導」から「介入型指導」への転換を図る。08年度から実施させる。
 新しい保健指導は、メタボリック・シンドロームの指標となるウエスト周囲径や血圧、血糖値などの数値の改善を目標とする。
健診結果を見て、状況に応じて下記等を実施する。
 〈1〉腹囲や血圧などに問題が多く、改善が不可欠な場合の「積極的支援」
 〈2〉一部に問題はあるが現状維持でもいい場合の「動機付け支援」

2006/08/16
ポリ容器から溶出物質 / 環境ホルモン作用確認  
  http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060816/eve_____sya_____010.shtml
   ----中日新聞 >社会のニュース一覧 2006/08/16 
 カップめんや弁当のポリスチレン製容器から溶け出すと報告されているスチレントリマーが、生体内でホルモンに似た作用をする環境ホルモンであるということを、ラットを使った実験結果を、東京都健康安全研究センターの大山謙一主任研究員らのグループが16日までにまとめた。

 妊娠中のラットにスチレントリマーを7日間投与し、生まれた雄ラットを調べたところ、1日体重キロ当たり10μgで、生後約100日後の脳や精巣の重量が、投与しない場合に比べて目立って減少していたほか、肛門と生殖器の間の距離が短くなったり、血中の精腺刺激ホルモンの量が減ったりするなど、ホルモンバランスに影響を与えたことを示す結果が得られたという。


2006/08/15
トウガラシに食後の高血糖予防効果あり / 太っている人ほど効く! 
 http://nh.nikkeibp.co.jp/nh/supli/2006/060815_02.shtml
    日経ヘルス  「サプリ&機能性食品」ニュース 2005/08/15
 このほど発表されたオーストラリアでの研究(Am.J.Clin.Nutr.;84,63- 69,2006)によれば、トウガラシに含まれる辛み成分「カプサイシン」は、食べた物を体内で熱に変える作用を持っており、肥満や糖尿病の原因となる食後の高血糖を抑える作用を持つことがわかったという。その効果は、肥満気味の人ほど高かった。
 この研究では、チリソースが使われており、1日に食べた量は生のトウガラシ16.5g分とかなりの量。乾燥トウガラシの粉末で換算するとティースプーン4〜5杯分になる。

2006/08/12
早食いは肥満のもと 名大グループ調査 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200608120369.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/08/12 
 名古屋大の玉腰浩司・助教授(公衆衛生学)、大学院生の大塚礼さんらが、愛知県内に住む35〜69歳の男性3737人、女性1005人の身長・体重・食事内容・運動習慣のデータを分析した結果、早食いをすることで肥満を招き易くなることが判ったという。

 早食いそのものが、肥満を招く理由はまだよくわかっていないが、早食いだと、エネルギーの取り込みを促進するホルモン、インスリンが過剰に分泌される可能性などが考えられるという。


2006/08/10
スイカの栄養価高めるには常温保存が一番 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060810hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/08/10
 米農務省(USDA)サウスセントラル農業研究所(オクラホマ州)のPenelope Perkins-Veazie氏が「Journal of Agriculture and Food Chemistry」8月9日号に発表したところによれば、スイカは常温(室温)で保存する方が高い栄養価が期待できるという。
 スイカの果肉の赤い色は、トマトと同じカロチノイド色素リコピンによるもので、量は少ないものの、βカロチンが含まれ、このような抗酸化物質には、細胞を傷つけ癌の原因となるフリーラジカルを無害化するはたらきがある。
 常温で保存した2週間後のスイカは、カロチノイド含有量が品種により11〜40%増大した。低温では酵素の活性が低下するために果実の成熟が止まるのではないかと推測される。

▼原文
 :Watermelons Are Healthier When Served Warm


2006/08/02
癒しんぼ:ドロドロ? サラサラ? あなたの血液はどっち?
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/08/20060802org00m100047000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/08/02 
 生活習慣を見直すきっかけになるということで、美容と健康にうるさい女性たちの間で密かなブームとなっているTVの健康情報番組などでおなじみのバイタルチェックについてのレポート記事。

 大阪市北区にある女性専用の健康サロン「Rest Space マツノ」では、¥1000/回のチェック料金で、血液中の赤血球などの成分の状態をリアルタイムで見ることができる。
 ドロドロ血液をモニターで見ると、赤血球同士が重なり合うようにくっついており、血中の粘度が高くなっているのが判る。脂っこいもの、甘いものを食べ過ぎると、いわゆる血液が「ドロドロ」になる。
 ドロドロ血液の赤血球は、真ん中が白っぽく見える。それに対し、サラサラ血液の赤血球は、色が均一。ビタミンやミネラルが十分に足りて、中身がギュッとつまった状態なのだそうだ。
 血液をサラサラに保つには、食生活+適度な運動(30分のウォーキング/日)+十分な水分(1.5L/日)を摂ること。
 血液をサラサラにする食べ物は、ニンジンやゴボウ、タマネギといった根菜が良いそうです。


2006/07/31
内臓脂肪、ウエスト同じでも日本男性は米より「多め」 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200607310343.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/07/31 
 日本人は米国人ほど極端に太らず、少し太っただけでも糖尿病などの生活習慣病に罹り易いといわれているが、その理由は分かっておらず、メタボリック症候群をめぐって、滋賀医科大と米ピッツバーグ大が、草津市と米ペンシルベニア州で40〜49歳の男性それぞれ239人、177人の住民のウエストサイズを測り、CTで腹部の内臓脂肪などの断面積を調べた結果、日本人男性は腰回りのサイズが同じでも、米国の白人男性より内臓脂肪多いことが判ったという。

 例えば、ウエストが88.9〜96.8cmの層を比べてみると、皮下脂肪の断面積は白人の方が日本人より7平方cm上回ったが、逆に内臓脂肪は日本人が101.7平方cmと、白人の85.5平方cmを上回った。この傾向は体格にかかわらず見られたという。

生活習慣病予防の運動指標は「エクササイズ」 
  厚労省の検討会がが簡便な指針作成 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200607/501065.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/07/31 
 厚生労働省の「運動所要量・運動指針の策定検討会」は、生活習慣病予防を目的に「健康づくりのための運動指針2006」を作成し、7月25日の第23回厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会に報告した。

 この指針は、身体活動全般を速歩やジョギングなどの「運動」、日常の掃除や買い物などの「生活活動」に分け、「エクササイズ(Ex)」という身体活動量の単位を設定し、どの活動をどれ程度行えば必要な運動量が達成できるかを示したのが特徴で、運動習慣のない人でも、日常生活の中で活動量を増やして生活習慣病予防に取り組めるよう工夫している。

●1エクササイズに相当する運動の例における活動内容時間(分)
ボウリング、バレーボール、フリスビー、ウエートトレーニング(軽・中強度)20
速歩、体操(ラジオ体操など)、ゴルフ(カートを使って)、卓球、バドミントン、
  エアロビクス、対極拳
15
軽いジョギング、ウエートトレーニング(高強度)、ジャズダンス、エアロビクス、
スケットボール、水泳(ゆっくり)、サッカー、テニス、スキー、スケート
10
ランニング、水泳、柔道、空手7〜8
●1エクササイズに相当する生活活動の例における活動内容時間(分)
普通歩行、床掃除、荷物の積み下ろし、子供の世話、洗車20
速歩、自転車、介護、庭仕事、子供と遊ぶ(歩く/走る、中強度)15
芝刈り(電動芝刈り機を使って、歩きながら)、家具の移動、
 階段の上り下り、雪かき
10
重い荷物を運ぶ7〜8


2006/07/29
ヘルシーリポート:健康インフォメーション 中性脂肪に黒烏龍茶
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/07/20060729ddm010100213000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/07/29 
血中中性脂肪と食後経過時間の相関図  サントリーが5月から発売した「黒烏龍茶」が食後の中性脂肪の上昇を抑えるということで、特定保健用食品(トクホ)に認められた。

 臨床試験は中性脂肪がやや高めの成人男女20人で実施し、食事と同時に黒烏龍茶を飲んで、他の飲料に比べ、食後の血清中性脂肪の濃度が約20%低くなった。
 また、男女12人・10日間、食事時に黒烏龍茶を飲んで、便に含まれる脂肪量を調べたら、飲まない時に比べ、脂肪の排せつ量が約2倍も多くなった。
 この効果は、茶葉の半発酵の過程でできる「ウーロン茶重合ポリフェノール」の作用によるという。

サントリーニュースリリース No.9410 (2006.4.4)
  サントリー「黒烏龍茶」(特定保健用食品)新発売 ― 脂肪の吸収を抑え、食後の中性脂肪の上昇を抑制する ―


2006/07/28
日本人の平均寿命 右肩上がり、何歳まで?
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/07/20060728dde001040002000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/07/28 
日本人の平均寿命の推移を示す インフルエンザの流行で05年の日本人の平均寿命が6年ぶりに前年を下回ったとはいえ、女性は21年連続の1位(85.49歳)、男性も世界4位(78.53歳)と長寿。 では、日本人はどこまで長生きできるようになるのだろうか?。

◇2300年国連予測、男女とも100歳超

 国立社会保障・人口問題研究所が、国勢調査のデータなどを基にして’02年に出した、2050年の日本人の平均寿命は、男性 80.95歳、女性は89.22歳。
 国連が04年に発表したリポートでは、1950年〜2050年までの人口リポートを基に寿命が延び続けるとして、はじき出した2300年の日本人の平均寿命は、女性108歳、男性104歳。
 国立長寿医療センター研究所(愛知県)によると、寿命の限界は120歳ほどだというが、実際の限界は分からない。衰えた器官などを再生することが出来るようになれば、平均寿命はさらに延びるかもしれない。

◇「予防医療重視に転換を」

 女子栄養大(埼玉県坂戸市)の香川靖雄副学長によれば、現在の日本人の長寿は、高額な医療費に支えられているもので、財政破たんで医療制度が維持不能になれば下がるという。食生活の欧米化で肥満や糖尿病の生活習慣病により、平均寿命を押し下げる要因になりかねていると指摘している。
 長生きをしても、寝たきりで意味がないので、いかに老化を抑えるかが重要であり、男性79.0歳=世界1位、女性84.7歳=同2位の香港では病気予防に主眼を置いているという。


2006/07/26
パソコンやiPodでエクササイズに革命 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060804hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/07/26
 米国人の過半数は、政府が推奨する「中等度の運動を1日30分以上」の運動量を満たしていないという。そういった状況の中、PCやiPodのような携帯情報端末があれば、バーチャル個人トレーナーやポッドキャスト、動画配信などの最新の技術を利用してフィットネスを米穀では始めることができるという。

 「PumpPod」は、iPodなどで利用できるトレーニングプログラムで、ヨガ、エアロビクスなど43種類の中から選び、インターネットからダウンロードできる。
 費用の面においても個人トレーナーの35〜100$/時に比べ、バーチャルトレーナーなら、10$/月ですませることもできるメリットがある。

▼原文
 :Welcome to the E-Exercise Revolution


2006/07/25
ローヤルゼリーが骨粗しょう症予防に有望 
 http://nh.nikkeibp.co.jp/nh/supli/2006/060725_01.shtml
    日経ヘルス  「サプリ&機能性食品」ニュース 2005/07/25
 山田養蜂場は、静岡県立大学、福岡医療短期大学と共同で、国際学術誌「eCAM」に発表したところによれば、ローヤルゼリーが骨密度の減少を抑え、骨中のカルシウム量を増やすことをラットの試験で確認したという。

 ローヤルゼリーは疲労回復や抗老化を目的に、古くから服用されているミツバチの分泌物で、海外の論文誌への論文掲載は国内外で初めてという。
 山田養蜂場によれば、更年期症状を持つ女性において、一日700mg〜1200mgのローヤルゼリーが更年期症状などの改善効果を持つことも確認しているという。


2006/07/20
睡眠が記憶を強化する 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060720hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/07/20
 米ハーバード大学(マサチューセッツ州)医学部睡眠認知センターJeffrey M. Ellenbogen博士らが、生物学誌「CurrentBiology」7月11日号に発表したところによれば、少し前に学習した事実や出来事を思い出す「陳述記憶(言葉で表現できる記憶)」に睡眠が不可欠であるという。

 「how to記憶」とも呼ばれる「非陳述記憶(言葉で表現できない記憶)」に睡眠が有効であることは過去に示されていたが、陳述記憶にも睡眠が及ぼす影響については判っていなかった。
 記憶の強化をはじめ、脳は睡眠中にもさまざまなことを行っており、記憶力を最大限にするためには定期的に睡眠を取ることが必要だという。

▼原文
 :Sleep Strengthens Memory

食物繊維少ないと大腸がん発症の危険性 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/ext/200607/500999.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/07/20 
 厚生労働省研究班が20日発表したところによれば、食物繊維は、10g/日を超えて取っても大腸がんの予防効果に差は出ないが、摂取量が少ないと発症の危険性は、2.3倍に高まるという。
 同様の結果は欧米でも出ており、適度な摂取が健康維持に大切。厚労省は、生活習慣病予防の観点から大人で15〜20g/日の摂取目標を掲げている。

2006/07/17
肥満予防・対策、「飲み物に注意」は少数 花王が調査
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200607160691.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/07/17 
 食事や運動に比べ、肥満予防・対策で飲み物に気をつける人は少ないという調査結果を花王がまとめた。
1日にとる飲み物の量は平均1486mLで必要量は満たしていたが、中身への意識は低いようだ。

花王 > ニュースリリース(2006.05.30)
 「サラリーマン・OL800人調査 「飲みものと肥満」の関係

     「調査によると、肥満予防・対策としての「飲みもの」への意識は「食事」「運動」に比べて低く、「何を飲むか」という中身についても、男性サラリーマンの意識が低くなりがち。メタボリックシンドロームが社会問題化する中で、「どれ位飲むか」だけでなく「何を飲むべきか」についても、意識を高く持つことが重要になってきている。」と結論付けています。

2006/07/15
加齢臭:本人気付かず周囲困惑 においの元、40過ぎから増えストレスで加速
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/07/20060715ddm013100114000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/07/15 
 脂臭いような青臭いような加齢臭特有のにおいの元は「ノネナール」という物質、1999年、資生堂と高砂香料工業が共同研究で発見したものだが、男女問わずノネナールは40歳過ぎから増えるが「加齢臭=おじさん臭」と言われがちなのは、男性は皮脂の分泌が多く、においの元の量も多いからだ。

◇予防の基本は食事

自宅で作れる殺菌・消臭・制汗剤もある。
硬度が高いミネラルウオーター2L に、粉末ミョウバン50gを溶かした「ミネラルミョウバン水」を、スプレーで体に吹きかける。
加齢臭予防の基本は食事であり、肉類を控え、和食を中心に抗酸化物を多く含む緑茶やごま、納豆や豆腐などを食べると効果的という。
臭いは、健康のバロメーター。加齢臭の強い人は大概、高血圧や動脈硬化の危険性が高いメタボリックシンドロームの予備軍。

 この記事には、具体的には表現されていないが、加齢と共に善玉菌が少なくなって、悪玉菌が多くなった腸内環境の影響があることを、意識する必要ありです。


2006/07/13
たばこの毒、細胞内ではダイオキシン並み 山梨大研究
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200607130104.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/07/13 
 山梨大医学工学総合研究部の北村正敬教授(分子情報伝達学)らが、米学術誌「キャンサー・リサーチ」15日号に発表したところによれば、たばこを吸うと、猛毒ダイオキシンが大量に体内に入った時と同じ反応が細胞内で起こるという。

 ダイオキシンが体内に入ると細胞にある受容体(カギ穴)にカギが入るように結びつき細胞を活性化させて毒性を発揮する。
 国が定めているダイオキシンの1日の許容量は、体重1kg当たり4pgだが、市販されているたばこ1本分の煙を溶かした液体を使い、マウスを使い反応を調べたところ、国の基準の164〜656倍のダイオキシンが受容体に結びついた状態に当たる活性がみられ、タール量が多いと活性も高くなる傾向が出たという。

血液検査でアルツハイマー病を早期発見 
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20060713hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2005/07/13
 オランダ、エラスムスErasmusメディカルセンター(ロッテルダム)神経疫学教授 Monique M. B. Breteler氏らが、医学誌「The Lancet Neurology」オンライン版7月6日号に発表したところによれば、アルツハイマー病を血液検査により早期発見できる可能性があるという。
 Monique M. B. Breteler氏らの研究によると、アルツハイマー病患者の脳にみられる異常分子であるアミロイド-β蛋白(Aβ)のうち、 Aβ1-40の血中濃度が高く、Aβ1-42濃度が低い場合に、アルツハイマー病のリスクが高いという。(40、42は、Aβを形成するアミノ酸の数を示す。)

▼原文
 :Research Points to Alzheimer's Blood Test


2006/07/12
生活習慣病防ぐには… 厚労省が運動量の目安まとめる
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200607120327.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2006/07/12 
 厚生労働省の運動指針小委員会が、生活習慣病の予防に必要な1週間の運動量の目安を示した指針「エクササイズガイド2006」を、15日までにまとめた、19日に開かれる同省検討会に報告する。
 スポーツだけでなく、日常生活での活動も対象にして、内容ごとに具体的な時間をあげて、運動習慣のない人でも活用できるのが特徴。

 メタボリック症候群の人向けに、目安とされる腹囲(男性85cm以上、女性90cm以上)を1cm細くするのに必要なエネルギー消費量を「7000kcal」と設定。自分の腹囲を基準値以下にするために、1日にどれだけエネルギーを消費すればいいか分かるように示した。


2006/07/11
活性酸素で加齢黄斑変性 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/ext/200607/500917.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/07/11 
 慶応大の坪田一男教授(眼科学)らが11日、米科学アカデミー紀要(電子版)に発表したところによれば、失明の主因とされる加齢黄斑変性の原因は活性酸素とするマウスでの実験で裏付けた。
メタボリック症候群:ウエスト基準に異論
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/07/20060711dde001100006000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/07/11 
 筋梗塞や脳卒中になる危険が高いとされる「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の診断基準の一つである、ウエストサイズに異論が続出。国内の基準は「男性85cm以上、女性90cm以上」だが、「女性は80cm以上とするのが適当」「男性は逆に、基準をゆるめる方向」との研究成果が相次いでいる。

◇男性85cmは厳し過ぎ、女性90cmから80cmに

 東京大の研究チームは、00〜01年に新潟県新発田市で集めた692人のデータを解析。血圧、血糖値など二つ以上の検査値が基準を上回ったり、高血圧などの病歴を持つ人のウエストは、「男性85cm以上、女性80cm以上」だった。
 また九州大の研究チームが、福岡県久山町の2452人分の健康データを解析したものでも、女性は80cmを境に、心筋梗塞などの発症リスクが1.6倍に高まっていた。
 さらに札幌医大の患者420人のデータでは、血圧などの数値が二つ以上高い人の割合は男性83.7cm、女性80.8cmで急増。
 九州大では、男性の基準について90cmを境に、心血管病の発症リスクが高くなる研究をまとめている。


2006/07/10
小腸の細胞で病原菌感知 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/ext/200607/500907.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/07/10 
 審良静男大阪大微生物病研究所教授らが米科学誌ネイチャー・イムノロジー(電子版)に10日、発表した研究によれば、口から入る病原菌を感知し、異物を攻撃する免疫反応を活性化させる細胞が小腸にあることを突き止めたとという。

2006/07/06
体細胞を“若返り” 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/ext/200607/500868.html
     日経メディカル オンラインHot News 2006/07/06 
 京都大再生医科学研究所は、4日、人間の体細胞を、胚性幹細胞(ES細胞)と融合させることで、若返らせ、分化する能力を持たせる研究の実施を、文部科学省の専門委員会に申請した。

 ▽ 京都大再生医科学研究所 >  ヒトES細胞プロジェクト

定年うつ:会社人間ほど危険です 心の準備し、社会的な役割みつけよう
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/07/20060706ddm013100146000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/07/06 
 仕事以外に楽しみの少ない「会社人間」だった人が定年退職をきっかけになり易く、最悪の場合、自殺に至ることもある「定年うつ」が注目されている。
 最近の傾向として、定年退職だけでなく、役職を離れる「役職定年」や、退職後の転職先に適応できないことをきっかけにした「うつ」が増えているという。

◇見分け方

     (1)何をしていても楽しそうでない
      例:熱烈な阪神ファンだったが、TVの野球中継さえ見なくなった。
     (2)睡眠障害がある
      例:「昼間に何もしていないのだから、夜寝られないのは当たり前」と家族も見過ごしがちになる。
        早朝に目が覚めて疲れが取れていなかったり、夜間何度も目が覚めるのは要注意。
     (3)焦燥感やイライラ感が強い
      例:「こんな生活では駄目だ」と思い、家族にあたったり、怒りっぽく、不機嫌になる。アルコールの量が増えたりする。
以上のような症状が2週間続けば、うつ病の恐れがある。

◇予防法

     ▽定年前から一度、定年後の自分の生活を想像し、心の準備をする
     ▽仕事以外の世界を見つけて人間関係を作る
     ▽ボランティアなど自分が存在する社会的な役割を持つ−−など

2006/07/02
ヘルシーリポート:健康インフォメーション 植物性乳酸菌でアレルギー緩和
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/07/20060702ddm010100142000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/07/02 
 植物成分を栄養源にした植物性乳酸菌の健康効果が注目されている
 今年5月、日本アレルギー学会春季臨床大会で発表された、日本赤十字社和歌山医療センターの榎本雅夫・耳鼻咽喉科部長らとキッコーマンの共同研究によれば、植物性乳酸菌のひとつである「しょうゆ乳酸菌」が通年性アレルギー性鼻炎の症状を緩和するという。
 研究は、中等度以上の症状を示す通年性アレルギー性鼻炎の大人45人を対象に、しょうゆ乳酸菌の錠剤(20mg/日と60mg/日の2群)を8週間飲んでもらった結果、60mg/日のしょうゆ乳酸菌を飲んだグループは、特にくしゃみ、鼻づまりが改善されたという。
ヘルシーリポート:注目!ラクトフェリン 腸内細菌バランス、免疫力を調節
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/07/20060702ddm010100144000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/07/02 
 人の母乳や牛乳などに含まれるラクトフェリンというたんぱく質に腸内細菌のバランスを改善させたり、免疫力を上げるなどさまざまな働きがあり、C型慢性肝炎の症状の改善にも効果があると期待されている。
◆乳児に不可欠
 母乳に含まれるラクトフェリンや免疫物質などのおかげで、乳児は免疫力を高めている。
◆がん予防
 ラクトフェリンは、がん細胞を攻撃する免疫細胞のNK(ナチュラルキラー)細胞などを活性化する働きを持っている。国立がんセンター研究所でも、ラットを使った実験では大腸やぼうこうなどのがんを防ぐ働きを把握しており、国立がんセンター中央病院(東京)では、大腸に5mm以下のポリープをもった患者にラクトフェリンのサプリメントを飲んでもらう臨床試験を行っており、秋にも結果がまとまるという。(津田洋幸・名古屋市立大学医学部教授 談)
◆C型肝炎
 C型肝炎に対して、インターフェロンや抗ウイルス薬とラクトフェリンとの併用補助療法について、横浜市立大学市民総合医療センターや三重大学などの試験報告ではラクトフェリンの錠剤を3〜6カ月服用すると血液中のウイルスが減ったなどの結果も出ている。
◆痛みの軽減
 鳥取大学の原田悦守名誉教授と竹内崇助教授(獣医臨床検査学)らは、マウスを使った実験でラクトフェリンに鎮痛作用があるのを発見した。末期がん患者への有効性を確認するのが今後の課題だという。
◆骨粗しょう症
 ラットを使った実験報告によると、ラクトフェリンには骨を作る骨芽細胞を増やし、骨を溶かす破骨細胞を減らして骨の成長を促す働きがあるという。
ヘルシーリポート:健康インフォメーション ダイエットにかつお節
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2006/07/20060702ddm010100145000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2006/07/02 
 カツオ節にはアミノ酸の一種のヒスチジンが含まれ、これが脳の満腹中枢を刺激して食べ過ぎを防ぐ働きがあるという。
 人を対象にした研究で、ヒスチジンの摂取量が多いほど肥満度を表す体格指数(BMI)が低くなったという報告がある。20g/日程度のカツオ節を取れば、肥満予防の働きが得られるといわれる。
 カツオ節にはアンセリンというアミノ酸も含まれ、アンセリンを取ってから運動をすると、疲労の指標となる血液中の乳酸が低いという試験研究もあり、運動後の疲労感を軽くする働きがある。


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