とし坊 の読んどきゃ良かった記事情報 Back No.26
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2009/12/25
習慣的な飲酒で乳がん高リスク…厚労省研究班調査
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=18749
     yomi Dr. > ニュース > 医療ニュース 2009/12/25 
 毎日ビールを大ビン1本以上飲む女性は、まったく飲まない女性に比べて、乳がんを1.75倍も発症しやすいことが厚生労働省研究班の調査で分かった。

 岩崎基・国立がんセンター予防研究部室長らは、岩手県や大阪府、沖縄県など10地域で40歳〜69歳の女性約5万人を13年間追跡調査。 飲酒などの生活習慣と乳がん発症の関連を調べた。

 その結果、酒をビールに換算し、大ビン7本/週(アルコール150g)以上飲む人は、年齢や体重、喫煙歴、妊娠回数などを考慮しても、まったく飲まない人に比べて、乳がん発症の危険性が1.75倍高かった。

 1回以上/週 飲む人では、缶ビール1本弱/日(同10g)飲む毎に、危険性が6%ずつ増えた。

 原因は、アルコールが分解してできる発がん性物質のアセトアルデヒドなどが、乳がんを促進するらしい。


2009/12/17
梅は胃炎と糖尿病予防に効能 和歌山・みなべ町が特許取得
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091217-00000043-san-l30
     Yahoo! ニュース > 地域 >近畿・ 和歌山 2009/12/17 
 梅の産地・和歌山県みなべ町が発表したところによれば、和歌山県みなべ町と近畿大、県立医大など9機関の共同研究の結果、梅に含まれているポリフェノールの一種「シリンガレシノール」に、ピロリ菌の活動を抑制する働きのあることが実験で確認された。また 「α―グルコシダーゼ阻害剤」と名付けられたもう一つの物質は、糖を分解する酵素の働きを抑え、腸からの吸収を遅らせ、食後に血糖値が急に上がるのを防ぐ効果があるという。同町は、この二つの物質について特許を取得した。

 県立医大の宇都宮洋才講師や近畿大の宮沢三雄教授らが、梅の成分でポリフェノールの一種の「シリンガレシノール」にピロリ菌の働きを阻害する効果があることを確認した。また、小腸で糖を吸収する役割の酵素「α−グルコシダーゼ」の作用を妨げ、食事後の血糖値上昇をゆるやかにする可能性も解明した。

 研究グループによると、梅干しを1日1個以上食べると、胃がんや糖尿病などの予防効果が見込めるという。

和歌山県みなべ町 > みなべの梅 > 梅パワー


2009/12/10
たらみ、抗酸化力の指標“ORAC値”を表示した野菜と果物のゼリーを発売
  http://nh.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20091210/105203/
     日経ヘルス > ヘルスProニュース 2009/12/10 
 フルーツゼリー製造の「たらみ」(長崎市)は、老化の原因となる活性酸素を消す、抗酸化力を表示した野菜と果物のゼリー「ベジフルPlus」を、12月7日に発売した。

 「ベジフルPlus」は、9種類の野菜と3種類の果物をブレンドしたゼリーに、果肉とナタデココを加えたもの。トマトベースの野菜ゼリーにグレープフルーツの果肉を入れた「赤のミックス」、ニンジンベースのゼリーにパイナップル果肉を入れた「橙のミックス」、カボチャベースのゼリーに白桃果肉を入れた「黄のミックス」の3種類がある。各158g・147円。

 特徴は、原材料の野菜や果物に含まれる抗酸化成分による抗酸化力を数値化し、パッケージに表示している。

 米国農務省と米国立老化研究所の研究者らが開発した活性酸素吸収能力(Oxygen Radical Absorbance Capacity=ORAC)という評価方法を用いた数値を採用しており、各商品のORAC値は、「赤のミックス」が2000、「橙のミックス」が1500、「黄のミックス」が1000となっている。

 厚生労働省による1日当たりの野菜と果物の推奨量に相当するORAC値は、4700。

免疫力を高める多糖体を産生する乳酸菌使用のヨーグルト、明治乳業が発売
  http://nh.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20091210/105201/
     日経ヘルス > ヘルスProニュース 2009/12/10 
明治乳業は、乳酸菌1073R-1を使用した「明治ヨーグルトR-1」を12月1日から発売した。

 乳酸菌1073R-1は、明治乳業が保有する乳酸菌中で最も多く多糖体(EPS)を産生するブルガリア菌の一種。
これまでに、同乳酸菌で作ったヨーグルトの長期摂取による免疫機能改善効果、カゼ罹患リスクの低減効果をヒト試験で確認している。また、感染後の肺中のインフルエンザウイルス量が低下することを動物実験で明らかにしている。
 (関連記事:http://nh.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20091026/104573/)

 今回発売したのは、「明治ヨーグルトR-1 ドリンクタイプ」112ml と「明治ヨーグルトR-1 ソフトタイプ」112g。共に126円(税別)で、地区を限定して発売。

明治乳業 > ニュースリリース (2009/11/24)
 〜選び抜かれた1073R-1乳酸菌を使用したヨーグルト〜


2009/11/30
Wiiでメタボや要介護予防、毎日30分遊べば米GL推奨レベルに
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/hotnews/int/200911/513317.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2009/11/30
国立健康栄養研が報告、AHAも注目研究として紹介

 国立健康栄養研究所の宮地元彦氏らが11月16日、フロリダ州オーランドで開催された米国心臓協会・年次学術集会(AHA2009)で発表したところによれば、任天堂のゲーム機Wii用のゲームソフト「WiiSports」と「WiiFit plus」等を、毎日30分楽しめば、健康維持に必要な運動量を確保できるという。

 被験者の、25歳〜44歳の慢性疾患などを有しない12人(男性7人、女性5人、平均34歳)には、WiiFit plusのバランス運動(16種目)と筋力トレーニング(15種目)、WiiFit plusのヨガ(18種目)と有酸素運動(14種目)、WiiSportsの全種目(ゴルフ、スキー、テニス、ボクシング、ボーリング)を3日間に分けてプレイしてもらい、坐位安静時と個々の種目のエネルギー消費量を計測した。各種目は8分間以上継続してプレイし、次の種目との間には適切な休息を取る試験方法とした。

 その結果、Wiifit plusのヨガ種目の平均エネルギー消費量が2.1±0.6METs、バランス運動種目が2.0±0.6METs、筋トレ種目が3.2±1.2METs、有酸素運動種目が3.4±0.9METs、WiiSports各種目の平均が3.0±0.9METsだった。ヨガとバランス運動は、他の筋トレ、有酸素運動、WiiSportsの各種目に比べ、有意にエネルギー消費量が低かった。最も強度が高かったのは、筋トレ種目の「シングルアームスタンド」で5.6METs、最も低かったのはバランス運動種目の「ロータスフォーカス(瞑想)」で1.3METsだった。

 米国のAHAと米国スポーツ医学会(ACSM:American College of Sports Meditine)のガイドラインでは、運動を軽度(3METs未満)、中等度(3METs〜6METs以下)、強度(6METs超)に分け、成人には中等度の運動を1日30分、週5日実施することを推奨しており、今回計測した全68種目のうち46種目(67%)は3METs未満で、22種目(33%)は 3METs〜6METs未満であり、適切な種目を選べば、ジョギングなどと同程度の運動ができる計算になるという。


2009/11/24
カゴメ、野菜ジュースの摂取でメタボ予防・改善の可能性
  http://nh.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20091124/104980/
     日経ヘルス > ヘルスProニュース 2009/11/24 
兵庫県健康財団との共同研究で示唆
 総合研究所は、兵庫県健康財団との共同研究で、野菜ジュースの摂取が、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防・改善に効果がある可能性を示すデータを、10月21日〜23日に行われた日本公衆衛生学会総会第68回大会で発表した。

 被験者は、兵庫県佐用町在住の56〜83歳の55人。野菜ジュースは同社の「野菜一日これ一本」(200ml)を用い、1本/日×2ヵ月間摂取する群24人と、摂取しない群31人に分け、9種のメタボ関連マーカーを比較した。

 野菜ジュース摂取前に、血中総カロテノイド濃度(αカロテン、βカロテン、リコピン、ルテインを合わせた濃度)とメタボ関連マーカーとの相関を解析したところ、血中総カロテノイド濃度と、中性脂肪、HOMA-IR、収縮期血圧(上の血圧)との間に有意な負の相関があった。
 摂取群のうち、中性脂肪やインスリン抵抗性の指標の HOMA-IRが高めのグループで、二つの数値が有意に改善したというもの。

カゴメ > ニュースリリース >「野菜ジュース摂取により、メタボリックシンドロームの予防・改善に期待」(2009/11/12)


2009/11/22
成人7割「運動不足感じる」内閣府調査
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=17061
     yomi Dr. > ニュース > 健康ニュース 2009/11/22 
3年前から6ポイント増
 内閣府が11月21日に発表した「体力・スポーツに関する世論調査」の結果によれば、成人の3/4は日ごろ運動不足を感じているという。ただ、頻繁に運動する人はむしろ増えており、「健康への意識が高まり、結果的に運動不足を感じるようになっているのではないか」と内閣府では見ている。

今回の調査:
全国の20歳以上の男女3000人を対象に、9月24日〜10月4日において面接方式で実施し、回収率は64.2%だった。同様の質問を始めた1991年以降で最も多くなっており、年代別では40歳代が最も割合が高く、86.6%に達した。

運動の頻度:
  「3日/週 以上」が30.2%で最も多く、「1〜2日/週」が28.1%、「1〜3日/月」が23.4%の頻度だった。

運動種目:
  ウオーキング(48.2%)、体操(26.2%)、ボウリング(15.7%)だった。


2009/11/17
魚食の便益は調理法に左右される
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/hl.cfm?i=20091126hk000hk
     NikkeiNet いきいき健康 ヘルスハイライト 2009/11/17
 米ハワイ大学マノア校のLixin Meng氏が、オーランドで開催された米国心臓協会(AHA)年次集会で発表したところによれば、魚を食べてオメガ-3脂肪酸による心臓の健康面での便益を得るには、フライ・干物・塩漬けよりも、焼き魚や煮魚を食べる方が良いことを示した。また、女性の場合は減塩醤油や豆腐も摂取するのが良いという。

 今回の研究は、ロサンゼルス郡及びハワイの男性82,243人、女性103,884人を対象にオメガ-3脂肪酸の食事からの摂取源・種類・量・頻度について調べたもので、被験者は心疾患の病歴がない45〜75歳の黒人・白人・ヒスパニック系・日本人およびポリネシア系ハワイ人で、平均11.9年の追跡期間中、 4,516人が心臓に関連する原因により死亡した。

 オメガ-3脂肪酸を最も多く(約3.3g/日)摂取していた男性は、0.8g/日しか摂取していなかった男性に比べて心臓死リスクが23%低かった。
 女性は、オメガ-3脂肪酸と心臓死リスク軽減との間に、男性ほど明らかな関連はみられなかったが、醤油・豆腐を多く摂取する女性には明らかな心臓への便益が認められたという。

▼原文:Benefits of Eating Fish May Depend on Preparation


2009/11/15
老人性難聴予防「Q10」が効く?
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=17061
     yomi Dr. > ニュース > 医療ニュース 2009/11/15 
 染谷慎一・東大特任助教らが米科学アカデミー紀要に発表したところによれば、「老人性難聴」が耳の奥の「内耳」にある感覚器の細胞が遺伝子の働きで死滅して起きることを、マウスを使った実験で突き止めたという。

 また、抗酸化物質により遺伝子の働きを抑えると、発症しないことも突き止めた。
 17種類の抗酸化物質を餌に混ぜてマウスに与えたところ、栄養補助食品として市販されているコエンザイムQ10など3種類が難聴予防に効果があることが分かったという。人の難聴予防につながると期待される。


2009/11/14
全国約32万人の癌患者の病期や治療法が明らかに
  http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/int/200911/513108.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2009/11/14
がん診療連携拠点病院の院内がん登録全国集計を初公表

 国立がんセンターがん対策情報センターが、全国のがん診療連携拠点病院が行っている院内がん登録の全国集計結果を、同センターのウェブサイトに公表した。
 2007年の1年間に登録された約32万症例について、癌の部位、発見経緯、病期(ステージ)、治療法などが集計、分析されている。

 集計対象となった施設は、08年度までにがん診療連携拠点病院に指定されていた353施設。2007年1月1日〜12月31日までの間に、自施設で癌と診断された症例および他施設で癌と診断された初診症例について、拠点病院から情報を入手。 09年3月2〜31日に同センターに寄せられた305施設・32万7889例の情報が、今回の分析対象。 わが国の癌の罹患者数は年間約65万人(04年)と推計されていることから、全罹患者の約半数についての情報が得られたことになる。

 ▼国立がんセンターがん対策情報センター > 統計


2009/11/05
体力は45歳から急激に衰える
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20091105hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2009/11/05
 米ヒューストン大学(テキサス州)名誉教授のAndrew Jackson氏らが、医学誌「Archives of Internal Medicine(内科学)」10月26日号に発表したところによれば、加齢に伴う体力の低下は、45歳を超えると加速するが、スリムな体型を保ち、運動して喫煙を控えることによって、低下を緩やかにすることが可能だという。

 今回の研究では、20〜96歳の女性3,429人、男性1万6,889人を対象に、1974〜2006年にかけて33項目の健康診断のほか、生活習慣に関するカウンセリングを実施した結果、心肺適応性(CRF)は一定の速度で低下するのではなく、45歳を過ぎると傾きが急になり、BMIの増加や喫煙、運動不足がある場合はさらに加速されることが判明したという。

 データによれば、30〜40代で過体重、運動不足、喫煙を避け、健康的な生活習慣を維持すれば、高齢になっても高い有酸素容量を保てることが示されている。

▼原文: Fitness Fades Fast After 45


2009/10/29
赤ブドウに含まれる物質が糖尿病を改善
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20091029hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2009/10/29
 米テキサス大学サウスウェスタン・メディカルセンター(ダラス)助教授のRoberto Coppari氏らが、米国心臓協会(AHA)、米国立衛生研究所(NIH)および米国糖尿病協会(ADA)の支援により実施された研究結果を、医学誌「Endocrinology(内分泌学)」オンライン版に10月9日発表したところによれば、赤ブドウ、赤ワイン、ザクロなどの食品に含まれるレスベラトロール(resveratrol)と呼ばれる物質に、2型糖尿病を撃退する働きがあることを、マウスを使った実験で確認したという。但し、この作用はマウスの脳に注入した場合にのみ認められ、赤ワインをはじめとするブドウ製品の摂取による効果を示す根拠は得られていないという。

 赤ワインに含まれるレスベラトロールの量は少ないため、ワインを飲んでも同じ効果は期待できない。血流と脳との間に「血液脳関門」と呼ばれる関門があり、さまざまな物質が脳に入らないようになっているためで、今回の研究がレスベラトロールよりも脳へ届きやすい物質の開発につながる可能性があるという。

▼原文: Red-Grape Compound May Improve Diabetes


2009/10/26
乳酸菌の作り出す多糖体への研究進む 明治乳業、インフルエンザウイルスの感染予防効果などを発表
  http://nh.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20091026/104573/
     日経ヘルス > ヘルスProニュース 2009/10/26 
 明治乳業が10月15日に開催したマスコミセミナーで発表したところによれば、乳酸菌「1073R-1」の作り出す多糖体(以下EPS)の、インフルエンザウイルス感染防御作用があることを、マウスを使った実験で確認したという。

 この研究は、北里大学北里生命科学研究所・北里大学大学院感染制御科学府との共同研究によるもので、「乳酸菌1073R-1を使用したヨーグルト」または「ヨーグルトと同量のEPS」を摂取させたマウスをインフルエンザウイルスに感染させたところ、両群とも、摂取しなかった群に比べて生存率が有意に延長すること、感染後の肺中のウイルス量が有意に低下することなどが確認されたという。
 この結果は、日本薬学会第129年会(2009年3月)、日本食品免疫学会設立5周年記念学術大会(2009年5月)で既に発表されている。

 ヨーグルトを作るブルガリア菌の中から免疫賦活作用の高い多糖体をより多く生成する乳酸菌として 1073R-1を特定し、2005年から2007年にかけて、山形県船形町と佐賀県有田町で実施したヒト試験では、同乳酸菌を使用したヨーグルト摂取での免疫機能改善効果、カゼを引くリスクの低下などを確認している。

 又、同社はカナダ農務・農産食品省研究部門との共同研究により、1073R-1乳酸菌が作るEPSの基本構造を解明。10月17日、カナダで開催されたThe 22th annual MOOT NMR Minisymposiumで発表した。

メニエール病、原因は「耳石片」?
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20091026-OYT8T00732.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2009/10/26 
 激しいめまいと嘔吐や難聴を伴う、自分も罹って目下様子を見ている「メニエール病」ですが、その原因を大阪市立大の山根英雄教授らが解明したという。

   「内耳」にリンパ液が溜まって水ぶくれになり、正常な機能が損なわれて起きるが、山根教授らは内耳にある炭酸カルシウムの集まったもの(耳石)から小片が剥がれ、液が流れる0.1mm程度の管を詰まらせるのを確認したというもの。

 患者12人と病気のない12人の協力を得て、耳石の入った袋のうち「球形のう」とその周辺をCTで観察し、患者8人に袋の真下にある管に耳石からはがれた小片がたまっている様子が確認できたが、他の個所が詰まっているとみられる患者4人に病変はなかったという。


2009/10/15
帯状疱疹が脳卒中リスクを増大させる
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20091015hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2009/10/15
台北医学大学Taipei Medical University病院のJiunn-Horng Kang博士らが、医学誌「Stroke(脳卒中)」オンライン版に10月8日版に発表したところによれば、帯状疱疹(帯状ヘルペス)に罹患した成人は脳卒中リスクが高く、特に眼の周辺に発症した場合は注意が必要であるという。

 帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus)よって生じる痛みのある発疹で、ウイルスにより水痘を引き起こすが、治癒した後も体内に残り、再活性化して帯状疱疹の原因となる。

 Kang氏らは、1997〜2001年に帯状疱疹の治療を受けた台湾の成人7,760人のデータを検討。治療から1年以内に133人(1.7%)が脳卒中を発症したのに対し、帯状疱疹の治療を受けていない対照群23,280人での発症率は1.3%(306人)であった。
 データ分析の結果、帯状疱疹群では1年以内の脳卒中発症率が31%高く、眼の周辺に発疹が出た場合は脳卒中の発症率が劇的に高く、対照群の4.3倍であった。

 脳卒中には血栓により脳動脈が閉塞される虚血性脳卒中と、血管の破裂による出血性脳卒中があるが、帯状疱疹群の虚血性脳卒中は31%高く、出血性脳卒中は2.79倍高かった。帯状疱疹ウイルス(herpes zoster virus)により脳への血管が閉塞または破裂する血管損傷が誘発されることにより脳卒中が発生すると考えられるという。

▼原文: Shingles Raises Stroke Risk: Study

「病気がわかるWEB」を選ぶ一般投票始まる
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20090423-OYT8T00613.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2009/10/15 
  病院検索サイト「QLife(キューライフ)」を運営するQLife(山内善行社長)が、「2009年Best疾患啓発サイトアワード『病気がわかるWEB大賞』」(読売新聞東京本社など協力)を開催している。

 『病気がわかるWEB大賞』は、製薬会社が開設している「疾患啓発サイト(患者やその家族向けに病気のことを詳しく説明するサイト)」の存在を広く知ってもらうために行われるもので、選考対象は事前にノミネートされた計11サイト。10月15日〜31日まで一般投票を受け付けている。(大賞は11月16日に発表予定。)

 ノミネートされているサイトはQLifeの投票ページ(https://www.qlife.jp/award/)に公開されている。

▼ノミネートされている疾患啓発サイト

1.一般部門
 うつ病:こころのくすり箱(グラクソ・スミスクライン株式会社)
 インフルエンザ:インフルエンザ情報サービス(中外製薬株式会社)
 ADHD:ADHD.co.jp(日本イーライリリー株式会社)
 頭痛:頭痛オンライン(アストラゼネカ株式会社)
 糖尿病:Diabetes.co.jp(日本イーライリリー株式会社)
2.特定疾患部門
 パーキンソン病:Parkinson's Disease(日本イーライリリー株式会社)
 クローン病:クローンフロンティア(田辺三菱製薬株式会社)
 潰瘍性大腸炎:UC WAVE Online(旭化成クラレメディカル株式会社)
3.女性の多い疾患部門
 乳がん:乳がんjp(アストラゼネカ株式会社)
 子宮筋腫:婦人科info(ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社)
 骨粗鬆症:いいほね.jp(帝人ファーマ株式会社)

2009/10/13
携帯電話と脳腫瘍の関連が示される
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/hl.cfm?i=20091022hk000hk
     NikkeiNet いきいき健康 ヘルスハイライト 2009/10/13
 米カリフォルニア大学バークレー校のJoel Moskowitz氏および韓国の研究員らが「mobile phones(携帯電話)」「cellular phones(セルラー電話)」「cordless phones(無線電話)」、および「tumors(腫瘍)」「cancer(癌/がん)」のキーワードで既存の研究の医療データベースをレビューした結果、全体では携帯電話と脳腫瘍との間には良性、悪性ともに関連はみられなかったが、より厳密な方法を採用した研究では有害な影響が報告されていたのに対し、厳密さが低い研究(多くは業界団体の支援によるもの)では保護効果があるとの結果が出ていることを、医学誌「Journal of Clinical Oncology(臨床腫瘍学)」オンライン版に10月13日に発表した。

 厳密な方法で実施された研究では、10年以上の携帯電話の使用により脳腫瘍の発症リスクが18%増大するほか、一部の研究では携帯電話を使用する側の脳に腫瘍が発生する比率が高いことも示された。

 一方、セルラー通信工業会(CTIA-The Wireless Association)など業界の一部は、今回の結果に異議を唱えており、無線機器は無害であると結論した研究が圧倒的に多いと、主張している。

▼原文:Study Suggests Link Between Cell Phones and Brain Tumors


2009/10/12
運動不足に言い訳は無用
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/memo.cfm?i=20091022hm000hm
     NikkeiNet いきいき健康 一口メモ 2009/10/12
 何かと運動をしない言い訳をするが、米国糖尿病協会(ADA)によれば、その言い訳には解決方法があるという:

  • 時間がなければ、先ずは毎日10分の運動を始めてみては?。
  • 仕事で疲れ過ぎているなら、仕事前の朝や昼休みに運動しては?
  • 服がないなら、運動着でなくても、動き易いものを着て、足に合った靴を履けば?
  • 他人と一緒に運動する必要はなく、独りでウォーキングをしてもよいし、TVやDVDのエクササイズ講座を見ては?
  • 筋肉痛を心配するなら、ストレッチ等で徐々に体を慣らし、クールダウンを欠かさないようにしては?
  • 悪天候が続くときは、ショッピングモールなどの屋内で運動してみては?
  • 飽きてしまうのを避け、楽しみになるように、異なる運動を取り混ぜて!
  • 金が無いなら、ランニングやウォーキングすればよく、缶詰を使ってウェイトトレーニングすることもできる。

▼原文:Health Tip: Why Don't You Exercise?


2009/10/02
先進国の赤ちゃんの半数は100歳まで生きる
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/hl.cfm?i=20091008hj000hk
     NikkeiNet いきいき健康 ヘルスハイライト 2009/10/02
 南デンマーク大学デンマーク加齢研究所のKaare Christensen博士が、英医学誌「Lancet」10月3日号に発表した研究によれば、先進国30カ国強のデータを分析した結果、80歳以上の人の死亡率は低下し続けており、80から90歳への生存率は1950年には女性で15〜16%、男性で12%であったが、2002年にはそれぞれ37%、25%となっていることより、先進国で2000年以降に生まれた赤ちゃんの半数以上が100歳まで生きるという。

 一方、寿命の長期化は、各分野に大きな課題をもたらす可能性があり、週当たりの労働時間を減らし現役で働く期間を延長すれば、寿命や健康状態をさらに向上できるだろうと述べている。

 また、80歳以上の人が罹患しやすい脳卒中が大きな問題となると考えられるという。

▼原文:Half of U.S. Babies Living Today May Reach 100


2009/09/29
水素入りの水はパーキンソン病防ぐ? マウス実験で効果
  http://www.asahi.com/health/news/SEB200909290014.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2009/09/29 
 九州大やパナソニック電工の研究グループが、30日付の米科学誌プロスワンに発表したところによれば、水素を含んだ水を飲むとパーキンソン病などの予防や治療につながる可能性があることマウスを使った実験で確認したという。

 九大の野田百美(まみ)准教授らのグループは、マウスに薬を投与して、パーキンソン病患者に見られる症状と同様に脳の神経細胞を破壊させる一方、前もって水素をわずかに含んだ水を飲ませた結果、水素を0.08ppm含んだ水を1週間飲ませたマウスでは、細胞死の進行が抑えられていたことを確認。薬の投与後から水を飲ませても同じ抑制効果が見られ、活性酸素の量も減っていたという。


2009/09/23
“ファンシー”なコーヒー飲料のカロリーに注意
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/hl.cfm?i=20091001hk001hk
     NikkeiNet いきいき健康 ヘルスハイライト 2009/09/23
 米ニューヨークのレストランチェーン店115カ所での注文3,000件を対象に実施したコーヒー飲料のカロリー調査結果が、医学誌「Preventing Chronic Disease(慢性疾患予防)」10月号に掲載された。

 この調査結果によれば、抽出したコーヒーまたは茶のカロリーは、ミルクや砂糖を合わせても平均約63kcalだが、様々なものを混ぜたコーヒー飲料のカロリーは、平均239kcalにもなり、一般的な炭酸飲料より89kcalも高いことがわかったという。

▼原文: With Fancy Coffees, Calories Can Add Up


2009/09/16
「エコナ」出荷停止 発がん物質に変わる恐れある成分
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200909160312.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2009/09/16 
 花王は9月16日、「体に脂肪がつきにくい」という特定保健用食品の食用油「エコナ クッキングオイル」について、体内で発がん性物質になる恐れがある成分が含まれていることが判ったとして、エコナ関連商品(12種類59品目)の出荷を停止すると発表した。

 花王によると、問題の成分は「グリシドール脂肪酸エステル」で、体内で分解されると、発がん性物質のグリシドールになる可能性があるという。同成分は意図して製品に配合されたものではなく、油のにおいを除くために加熱する工程で、副産物としてできたという。

 ドイツの研究機関が今年3月、加工した植物油を原料に使った粉ミルクに、MCPDエステルと呼ばれる発がん性物質が含まれていると報告。花王もエコナの原料に加工した植物油を使っていることから、6月に成分を分析した結果、MCPDエステルは検出されなかったが、「グリシドール脂肪酸エステル」が見つかったというもの。

 問い合わせ先は、エコナ消費者相談室(電話0120-501-243)

 厚生労働省によると、グリシドール脂肪酸エステルが分解されてグリシドールになるかどうか、分解されたとしても体内に吸収されるかどうかは分かっていないという。エコナシリーズのマヨネーズが特保に申請された際、一部の実験で感度を高めた特殊なラットにがんが発生したことで、食品安全委員会にジアシルグリセロールを含む食品の安全性を評価するよう要請し、食品安全委が安全性を調べている。

花王の「ニュースリリース
  ・エコナ関連製品の一時販売自粛について


2009/09/09
セリ科のアギがインフルエンザ薬として有効
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/hl.cfm?i=20090917hk001hk
     NikkeiNet いきいき健康 ヘルスハイライト 2009/09/09
 台湾、高雄Kaohsiung医科大学のFang-Rong Chang氏、Yang-Chang Wu氏らの研究グループが、米国化学会(ACS)発行の「Journal of Natural Products(自然産物)」オンライン版に8月19日に(印刷版は9月25日号)発表したところによれば、イラン、アフガニスタン及び中国大陸に生育し、樹液に強い悪臭があることから “Dung of the Devil(悪魔の糞)”とも呼ばれるセリ科のアギ(中国語名:阿魏、英語名:assafoetidaアサフェティダ、学名:Ferula assa-foetida)には、新型(H1N1豚)インフルエンザのウイルスを死滅させる有効な成分が含まれており、この植物の抽出物に含まれる化学物質を特定したという。

 1918年、世界で数千万人が死亡したとされるスペイン風邪の大流行時に、中国では抗ウイルス薬としてこの植物が用いられたという。しかし、米国化学学会(ACS)によれば、これまでアギの抗ウイルス特性を裏付ける研究は実施されていなかった。

▼原文: Chinese 'Devil Dung' Plant Could Be a Swine Flu Fighter


2009/08/28
アスパラガスが二日酔いを軽減
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/hl.cfm?i=20090903hk000hk
     NikkeiNet いきいき健康 ヘルスハイライト 2009/08/28
韓国、医科学研究所および済州大学校(Jeju National University)の研究グループが、科学誌「Journal of Food Science(食品科学)」9月号に発表したところによれば、二日酔いの対処には、水をたくさん飲むこと、十分に休養することに加え、アスパラガスを食べるとよいという。

   アスパラガスは世界の多くの国で食べられている野菜で、癌抑制、抗真菌、抗炎症および利尿などの作用があるとして長年利用されおり、アスパラガスに含まれるアミノ酸とミネラルが二日酔いを軽減し、アルコールに含まれる毒素から肝臓を保護するという。

 有益なアミノ酸およびミネラルは、若茎よりも葉の方に高い濃度で含まれているという。

▼原文: Asparagus May Ease Hangover


2009/08/27
高濃度オゾン、家庭用発生器から 呼吸困難起こすレベル
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200908270246.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2009/08/27 
 国民生活センターが8月27日に発表したところによれば、家庭用のオゾン発生器のうち、人体に影響を及ぼすほどの高濃度オゾンが排出される製品が確認され、日本産業衛生学会が定めた労働者向けの許容濃度の約100倍で、呼吸困難や昏睡を引き起こすレベルだったという。

 7製品を選び、室内で30分間運転させた結果によると、最も高濃度となった製品では室内の濃度が許容基準の約10倍になった。停止後、基準値に戻るまでに約3時間かかった。また、排出口付近では最高で基準の約100倍を超える濃度を計測した。室内と排出口の濃度でともに基準をクリアしたのは1製品だった。

 オゾン発生器に関する相談が過去5年間で計410件寄せられており、同センターは「専門知識のない消費者が安全に使用することは難しく、購入は避けた方がいい」と注意を呼びかけている。

国民生活センターの「報道発表資料
  ・家庭用オゾン発生器の安全性 (2009年8月27日) における「報告書(PDF)」


2009/08/14
歯周病はいろいろな生活習慣病に関係している
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2009/08/20090814ddm013100092000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2009/08/14 
◆歯周病はいろいろな生活習慣病に関係していることが分かってきました。
 ◇糖尿病とは相互関係 歯磨き、定期検診で予防
 ◇心臓・循環器疾患や早産・低体重児出産にも影響

 歯周病は虫歯と並ぶ「歯科の二大疾患」で、歯や歯と歯ぐきの間に存在する細菌による感染症。プラークと呼ばれる細菌の固まりが歯肉に炎症を起こし、腫れたり出血したりして、重症化すれば最終的に歯が抜け落ちる。
 歯周病患者は、糖尿病になり易く、逆に糖尿病患者はそうでない人に比べて2倍以上の確率で歯周病に罹り易い「相互関係」があるという。最近は、「網膜症」「腎症」「神経障害」などに続く糖尿病の6番目の合併症といわれるようになってきた。

 また、歯周病の原因細菌やその破片が歯ぐきの傷口から血中に入り込むことなどで、血管に血栓がつくられ、心筋梗塞や狭心症などを引き起こす一因になっているという。

 歯周病の予防には、毎日の歯磨きが欠かせないが、きちんと手入れするには歯ブラシ1本だけではなく、歯間ブラシやデンタルフロス(糸)で歯と歯の間の汚れを落としたり、奥歯を清掃しやすい部分みがき用のワンタフトブラシも使い、丁寧にケアをする必要がある。

■歯周病チェック(東京医科歯科大の和泉教授の講演資料から)

  • 歯ぐきがむずむずしてかゆい
  • 歯ぐきが浮いた感じがして腫れぼったい
  • 冷たいものがしみる
  • 歯を磨くと歯ぐきから出血する
  • 朝起きたとき口の中がネバネバして不快である
  • 歯ぐきを押すと血やうみが出る
  • 口臭を指摘された(自分で口臭があると感じる)
  • 歯ぐきの色が赤黒い、歯ぐきが腫れている
  • 歯と歯の間に食べ物がはさまりやすい
  • ☆歯を押すとぐらぐらする
  • ☆歯ぐきが下がり、歯が長くなった感じがする
  • ☆このごろ、歯並びが変わったような気がする
  ●判定:
   0〜2個 健康
   3〜4個 歯周病の可能性あり
   5個以上 歯周病
   
   選んだ中に☆の三つが該当 重度の歯周病

2009/07/30
「日焼けマシン、発がんリスク最高レベル」 WHO
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200907300398.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2009/07/30 
 世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は、日焼けマシンと皮膚がん(メラノーマ)との関係を調べた19論文を分析した結果、人工的に紫外線を出す「日焼けマシン」の使用による発がんリスクについて、30歳未満で日焼けマシンを使った経験のある人は、使ったことのない人より75%もリスクが高く、眼球の色素細胞にできるがんのリスクも高いことが判ったという。
 これらのことより、「日焼けマシン」の使用は発がんリスクを確実に高めるとして、発がんリスク分類でもっとも危険性の高い「グループ1」に引き上げた。

 発がんリスク分類で危険性が最も高いには、アスベストやたばこ、X線、太陽光などがあり、「日焼けマシン」は、これらと同レベルになった。

 従来、紫外線のうち「B紫外線(UVB)」にだけ発がん性があると考えられていたが、「A紫外線(UVA)」もUVBと同じように発がん性があることもわかったという。地上に降り注ぐ紫外線の95%が「UVA」だ。

緑茶の癌予防効果の確証得られず
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20090730hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2009/07/30
 ドイツの癌研究グループ(Oncology Study Group)のKatja Boehm氏らが、医学誌「The Cochrane Database of Systematic Reviews(コクランシステマティックレビュー・データベース)」7月8日付オンライン版に発表したところによれば、緑茶を日常的に飲んでいるアジア人計160万人を対象とする研究について、過去20年にわたる51件の研究をレビューした結果、緑茶の癌予防効果については、緑茶の摂取量やさまざまな癌の成長(増殖)の仕方が一定でないために、緑茶の癌予防について決定的な関連性を見出すのは困難であったという。

 緑茶には強力な抗酸化物質であるカテキンをはじめ、ポリフェノールが豊富に含まれている。ポリフェノールは同じ植物(チャ)を原料とする紅茶やウーロン茶にも含まれるが、緑茶のポリフェノールには特有の癌予防効果があると主張する研究者もいる。

 しかし、今回のレビューでは、肝癌、乳癌および前立腺癌については緑茶による予防効果がある程度認められたものの、膀胱癌リスクは逆に増大する可能性が示された。食道癌、大腸(結腸直腸)癌、膵癌など消化管の癌では一致する結果が得られず、著者らは肺癌、膵癌、大腸癌の予防効果については限定された証拠しか認められなかったと記している。

 仮に利益がなくても適量(1,200ml/日 未満)の緑茶を飲むことは安全であるとの見解を示している。

▼原文: No Firm Evidence Green Tea Helps Prevent Cancer


2009/07/16
低カロリー食で寿命が延びる可能性
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20090716hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2009/07/16
 米ウィスコンシン大学マディソン校医学部教授のRichard Weindruch氏が、米科学誌「Science」7月10日号に発表した研究によれば、低カロリー食を与えると、老化プロセス(aging process)を減速できることを猿を使った20年に及ぶ研究で明らかにした。ヒトでも同じ効果が得られると予測される。

 今回の研究を支援した米国立加齢研究所(NIA)のFelipe Sierra氏によると、食事制限によって寿命が延びるとの考え方がすべての種(species)にも当て嵌まる訳ではなく、ラットやマウスの多くの系統(strain)では効果がみられなかったが、マウスに効果の無かったものが猿では有効であったことは意外でもあり、希望を与える結果であると述べるている。

 過去の研究では、酵母菌、線虫、ハエのほか、一部のマウスでも、カロリー制限によって寿命が延長し、多数の疾患を回避できることが示されている。  今回の研究は、研究開始時点で成体(7〜14歳)であったアカゲザル76匹を対象としたもので、現在も生存している33匹のうち、制限なく食餌を与えたのは13匹、20匹にはカロリーを30%少なくした食餌を与えた。
 カロリー制限した猿では80%が生存しているのに対して、対照群では約半数であった。低カロリー群には癌や心血管疾患が少なく、脳(特に運動制御と記憶に関与する脳領域)の健康状態が保たれ、猿によくみられる糖尿病がないことが認められた。

 ヒトの食生活に対して問題なのは、この事実に無知であることではなく、食事量を少なくさせる点にありそうだとのこと。

▼原文: Lighter Meals May Bring Longer Life


2009/07/11
健康インフォメーション 免疫力を高める乳酸菌
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2009/07/20090711ddm010100160000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2009/07/11 
サントリー健康科学研究所とサントリー乳酸菌研究所が、第5回日本食品免疫学会(2009年5月26−27日、東京都文京区本郷)で発表したところによれば、細胞壁の厚い「プロテクト乳酸菌」が人の免疫力を高めたり、インフルエンザの感染予防になる可能性があるという。

 免疫効果が確かめられたのは、京漬物から発見された植物由来の乳酸菌で、通常の乳酸菌に比べて細胞壁が厚く固いため、プロテクト乳酸菌と名付けられた。

 今回の実験は、30代〜60代の男女25人を3つのグループに分け、(1)5億個のプロテクト乳酸菌(2)15億個のプロテクト乳酸菌(3)偽のプロテクト乳酸菌(プラセボ)をそれぞれ2週間摂取してもらった結果、(2)のグループは、(3)のグループに比べ、ウイルスなどを殺す免疫細胞(ナチュラルキラー細胞)がより活性化していた。
 また、インフルエンザウイルスを感染させたマウスの実験では、プロテクト乳酸菌を摂取させた群で生存率が高かった。

 ▼サントリーニュースリリース No.10441(2009.5.26)> 
   「細胞壁の厚い“プロテクト乳酸菌”の免疫活性をヒトで確認
     http://www.suntory.co.jp/news/2009/10441.html


2009/07/08
若いときの肥満は膵臓癌リスクを高める
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/200907/511429.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2009/07/08
膵臓癌の発症や生存期間にも影響大

 米Texas大学M. D. Anderson癌センターのDonghui Li氏らが大規模なケースコントロール研究結果をJAMA誌2009年6月24日号に報告したところによれば、14〜39歳の間の過体重と20〜49歳の間の肥満が膵臓癌リスク上昇と有意に関係していることが示され、若い時から肥満を防ぐことが膵臓癌の一次予防につながる可能性が示唆された。

 膵臓癌リスク上昇と有意に関係していたのは、14〜39歳の間の過体重と20〜49歳の間の肥満で、糖尿病の有無に関わらず関係は有意だった。

 過体重と膵臓癌の関係においてオッズ比が最高になったのは14〜19歳で1.67、肥満では30〜39歳の 2.58だった。最もオッズ比が高かったのは糖尿病なしグループで30〜39歳の期間に肥満だった人々で 3.03になった。一方、60〜79歳の期間のBMIと膵臓癌リスクの間には有意な関係は見られなかった。

 14〜59歳の間にBMI値が「5」上昇した場合の膵臓癌リスク上昇は男性で顕著だった。
 またBMIと膵臓癌リスクの関係は、男性では14〜69歳で有意であったのに対し、女性では 14〜39歳のみ有意だった。  BMI値「5」上昇当たりの膵臓癌リスク上昇は、喫煙歴なしのグループに比べて、過去に喫煙歴があるグループで大きかった。
 過体重または肥満が始まった年齢と膵臓癌リスクの関係では、生涯にわたって過体重を経験していない人を参照群とすると、14〜29歳で過体重、20〜39歳で肥満になることが、膵臓癌リスクの有意な上昇をもたらしていた。しかし、体重増加が40歳以降に起きた場合にはリスク上昇はなかった。
 20〜49歳で過体重または肥満だった人では、膵臓癌の発症が2〜6年早かった。正常体重者の発症時年齢の中央値は64歳、過体重者は61歳、肥満者では59歳。

 中高齢期におけるBMI上昇よりも、早期成人期の過体重または肥満が、膵臓癌リスクの上昇と、より若い年齢での肥満が発症に関係することが明らかになった。
 一方、中高年期の肥満や診断前の肥満は、膵臓癌患者の全生存期間の低下に関係していた。

 若い時に、BMI値が高かった人が、その後体重を減らせば膵臓癌リスクも低下するかどうかは明らかではないが、若い時から過体重、肥満を防ぐことが膵臓癌予防に有効であるといえそうだ。

 原題: 「Body Mass Index and Risk, Age of Onset, and Survival in Patients With Pancreatic Cancer


2009/07/02
動物性脂肪の摂取が膵癌の原因に
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20090702hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2009/07/02
 米国立癌研究所(NCI)のRachael Z. Stolzenberg-Solomon氏らが、医学誌「Journal of the National Cancer Institute」オンライン版6月26日に発表したところによれば、赤身肉や乳製品の脂肪が膵癌リスクを増大させるという。
今回の研究では、脂肪分、特に動物性脂肪の多量摂取と膵癌リスクとの間に関連が認められたという。

 今回の研究は、「NIH-AARP(全米退職者協会)による食事と健康研究」に参加した50万人強(男性30万8,736人、女性21万6,737 人)のデータを収集したもので、被験者は1995年と1996年に124品目の食品に関する質問表に回答した。平均6年の追跡期間中、1,337人が膵癌と診断された。動物性脂肪の摂取が最も少なかったグループに比べて、最も多く摂取していたグループは、膵癌発症リスクが男性で53%、女性で23%高く、飽和脂肪の摂取量の多いグループは、少ないグループに比べて膵癌の発症率が36%高いことも判明した。

 さまざまな癌リスクを軽減するために赤身肉を控え、植物性食品を多く摂ることが勧められるという説を、裏付けるものとなりそうだ。

 また、米国医師会誌「JAMA」6月24日号に報告された別の研究では、若年成人の過体重または肥満が膵癌リスクを高めるほか、中高年の肥満が膵癌の生存率の低さに関連することが明らかにされており、30代で過体重の場合には膵癌リスクが60%増大し、肥満だとリスクは2〜3倍になるという。

▼原文: Eating Animal Fat May Lead to Pancreatic Cancer



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