とし坊 の読んどきゃ良かった記事情報 Back No.21
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2007/06/26
[解説]トランス脂肪酸の安全性 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070626ik0a.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/06/26 
過剰摂取心疾患の危険 含有量製品ごとにバラつき

 脂肪酸には、肉類や乳製品に多く含まれる飽和脂肪酸と植物油に多い不飽和脂肪酸があり、常温で液体の不飽和脂肪酸は、体内でも固まりにくいとされ食用油として広く使われるが、この不飽和脂肪酸を、マーガリン、ショートニングなどとして使う時に固形化させるため水素を添加する際にできるのがトランス脂肪酸である。

 このトランス脂肪酸は、動脈硬化などの原因となる「悪玉コレステロール」(LDL)を増やし、予防効果のある「善玉コレステロール」(HDL)を減らすという研究が相次いでいる。長期にわたる大量摂取で、心筋梗塞など心疾患のリスクが高まるために規制が欧米で進む中、内閣府・食品安全委員会は「欧米に比べて摂取量は少なく、切迫した危険はない」との調査結果を公表した。

 世界保健機関(WHO)と食糧農業機関(FAO)は、2003年の報告書で、トランス脂肪酸の摂取量は最大でも1日あたりの総エネルギー摂取量の1%未満とするように勧告した。
 デンマークでは、04年から国内のすべての食品について、使用される油脂100g中トランス脂肪酸の含有量を2g未満とする規制を設けた。
 米国は06年から加工食品に含有量の表示を義務付け、ニューヨーク市は昨年12月、市内のレストランなどでの使用を原則的に禁止した。

 こうした規制の広がりを受け、食品安全委員会は、昨年度、国内に流通するパン類、乳製品、マーガリンなど386の食品に含まれるトランス脂肪酸の含有量を分析し、国民健康・栄養調査の食品群別摂取量と食品加工油脂の生産量をもとに、国民の摂取量を推計し、21日公表したところによれば、1日当たりトランス脂肪酸の摂取量は、0.7g〜1.3g(1日あたりの総エネルギー摂取量に占める割合は、約0.3〜0.66%)だった。いずれも欧米の摂取量に比べて少なく、WHOの示した基準値以下だった。ちなみに、各国の推計摂取量(摂取した食品から推計、日本では0.7gに相当)は、アイスランド男性は6.7g、米国は5.8g(成人平均)、デンマーク男性は2.9gだった。

 規制も重要だが、大切なのは、トランス脂肪酸の危険性を冷静に受け止め、偏食、過剰摂取を控え、バランスの良い食事を心がけることと結んでいる。


2007/06/24
テーマサイト: がんナビ 
  http://cancernavi.nikkeibp.co.jp/
     Medical OnLine > がんナビ 
 がん患者さんとそのご家族のために、がんの治療の方法や患者さんの日々の生活術をナビゲートするサイト。という、見出しのページです。
健康食品で鉄分過剰摂取、C型肝炎に悪影響も 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070624ik03.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/06/24 
 25日発売の「読売ウイークリー」(7月8日号)に発表する、垣内(かいと)雅彦三重大准教授(肝臓内科)らの研によれば、ウコン、クロレラなどの健康食品の一部に、表示のない平均摂取量を上回る鉄が含まれている場合があり、摂取していたC型慢性肝炎患者の病状改善を妨げるケースのあることが分かったという。

 垣内准教授らは、健康食品67品について鉄含有量を調べた結果、クロレラ商品(錠剤)の一つでは、100g中138.3mgで、1日当たりの摂取量を計算すると11.1mgとなり、成人男性の1日の平均摂取量の8.1mgを上回った。
 ケール商品(錠剤)の一つに100g中127.2mg、マルチビタミン剤で118.7mgというケースがあった。秋ウコンの商品でも22.4mgという結果が出た。健康食品11品で鉄を1日推計8.5mg取っていた患者は、健康食品をやめただけで肝機能の数値が改善したという。


2007/06/22
トランス脂肪酸:摂取量「日本人、少ない傾向」−−食品安全委
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/06/20070622ddm003100007000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/06/22 
 トランス脂肪酸は、マーガリンやケーキ作りに使うショートニングなどの加工油脂に含まれ、過剰摂取が動脈硬化などにつながると指摘されている。このため、摂取量の多い米国を中心に食品への使用を制限したり、食品業界ではトランス脂肪酸以外の油への切り替えが進んでいる。

 このトランス脂肪酸について、食品安全委員会は21日、日本人の摂取量は0.7〜1.31g/日で、1日当たりのエネルギー摂取量に占める割合は、WHOの最大でも1%未満に対し0.3〜0.6%だったとする調査結果を発表した。
 同委員会が昨年度、摂取状況の調査を実施。国内に流通している食品386種のトランス脂肪酸含有量を分析し、04年度の国民健康・栄養調査の食品摂取量と、日本マーガリン工業会の食用加工油脂の生産量から、摂取量を推計したもので、同委員会は「WHO(世界保健機関)が報告書で示した数値を下回っており、諸外国に比べ少ない傾向にある」としている。


2007/06/21
市販薬の筋肉痛用クリームで死亡例
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20070621hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2007/06/21
 米国で17歳の陸上選手が筋肉痛を和らげるクリーム剤Bengayの過剰使用によって死亡したとするニューヨーク市検視局の結論を受け、市販(OTC)薬の危険性について警告する声が高まっているという。

 サルチル酸メチルは、Bengayをはじめ、タイガーバームなど一般的な塗り薬の有効成分であり、アスピリンに似た抗炎症作用をもつが、高用量サリチル酸を含む抗凝固薬には、内出血、不整脈、肝障害などの副作用がある。

 AP通信によれば、死亡した高校生はサルチル酸メチルを含有する複数の市販薬を併用していた。2005年の統計によれば、米国で何らかの毒性物質への皮膚曝露により死亡した例は14例あった。

 市販薬は外箱をみても表示がわかりにくいものが多いので、単にラベルの指示を守るだけではなく、複数の製品を併用したり使用量を増やしたりしないことが重要と、米Ruskリハビリテーション医療研究所(ニューヨーク)のGerard Varlotta博士は指摘している。

▼原文
 :Bengay Death Highlights OTC Dangers


2007/06/15
代替医療は効くのか / がんに「サプリ」「免疫」研究 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/renai/20070615ik07.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > 医療ルネサンス 2007/06/15 
 前立腺がん治療における「待機療法」で、四国がんセンター(松山市)では、あるキノコ系サプリメントの効果を調べる臨床試験を行っている。
 この臨床試験は、同センター病棟部長、住吉義光さんが班長を務める、がんの補完代替医療に関する厚生労働省助成研究の一環で、全国7施設で80人について進行中だ。6か月服用後、PSA(前立腺特異抗原)の検査数値が下がるかどうかを調べる。

 免疫療法は、がん細胞特有のたんぱく質の切れ端を含んだワクチンを注射することで、体内の異物を排除するリンパ球の働きを活発にし、がんを排除しようという方法。臨床試験は全国の十数施設で行われている。

 2001年の厚労省研究班調査では、がん患者3100人のうち、約45%が何らかの補完代替医療を使用しており、抗がん剤などの効果を下げてしまう恐れのあるものもあるが、使用者の6割が医師に相談していない。

 ▼「がんの補完代替医療ガイドブック」:
  厚労省研究班が作成したもので、がん患者向けに、利用を検討する際の考え方などを示されており、サプリメントの検証に関する資料も掲載されている。 金沢大学のHPに掲載されている。
  http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med67/guide/index.html

  PDF版は、http://web.kanazawa-u.ac.jp/~med67/guide/image/cam_guide_0607.pdf

栄養バランスで朝の集中力 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070615ik11.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/06/15 
 大塚製薬が、日本臨床栄養学会雑誌6月号に発表したところによれば、朝食は体温を上昇させ、脳活動を活発にするとされるが、朝食後に作業効率を高めるには、糖分(エネルギー)摂取だけでなく栄養バランスが重要であることがわかったという。

 研究は、男性20人(平均32.7歳)下記の4通りの朝食メニューを1週間ごとに替えて続け、いずれも約400Kcalとし、食後、暗算や記憶力テストなどを行い、体温や血液、疲労感、集中力を調べた。

  1.  パン、野菜サラダ、ハム、卵の洋食
  2.  多様な成分の入った市販の栄養調整食品
  3.  おにぎり
  4.  朝食抜き
 洋食を食べた場合、朝食を食べない時に比べ、疲労感がなく、作業の集中度は高く、成績も良かった。栄養調整食品も同様だった。一方、おにぎりの場合、血糖値は上昇したが、体温や作業効率、疲労感は差がなかったのは、おかずが無かったためと同社佐賀栄養製品研究所の樋口智子研究員は分析している。

2007/06/14
大豆加工食品の摂取で血圧が有意に低下
  http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/int/200706/503518.html
     Medical OnLine > Hot News 2007/06/14 
TLC食の一部をソイナッツで

 Arch Intern Med誌2007年5月28日号に掲載された、米国Beth Israel Deaconess Medical CenterのFrancine K. Welty氏らが行った、健康な閉経女性60人を対象とするクロスオーバー研究の結果は、高脂血症治療ガイドライン(NCEP-ATP III)に沿った食事中の蛋白質の一部を、大豆加工食品のソイナッツに置き換えると、8週間で、高血圧者のみならず正常血圧者にも有意な血圧低下作用を及ぼすことが示された。

 分離精製したイソフラボンには、血圧低下作用は見られていないことから、著者らは「こうした効果が大豆のどの成分によるのかは不明だ」が、今回は、日常生活の中で効果を調べた研究であり、大豆食品の摂取は、実用的で安全、安価な血圧降下法であることが示唆された。

原題:「Effect of Soy Nuts on Blood Pressure and Lipid Levels in Hypertensive, Prehypertensive, and Normotensive Postmenopausal Women


2007/06/07
「無敵」結核菌を確認、抗菌剤効かず…イタリアなど 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070607ik10.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/06/07 
 感染拡大が世界で懸念されている「広範囲薬剤耐性」(XDR)の結核菌がさらに強力になり、全ての抗菌剤が効かないタイプがイタリアなどで検出されたという。
 WHOによると「XXDR」(極度薬剤耐性)の結核菌という新名称も提案されているという。

 イタリアの患者は、2003年に死亡した女性2人。イランでは03〜05年に結核患者約1300人の菌を調べた結果、12人が検査したすべての抗菌剤に耐性を示した。12人全員が治療歴のない新規患者だった。

2007/06/05
輸血で癌が伝染するか?
  http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/int/200706/503424.html
     Medical OnLine > Hot News 2007/06/05 
前癌ドナーから輸血を受けても癌リスクは上昇せず

 スウェーデンKarolinska研究所のGustaf Edgren氏らが、Lancet誌2007年5月19日号に報告した研究によれば、スウェーデンとデンマークで、癌と診断された患者が診断前5年間に提供した血液を輸血された人々の癌罹患リスクを調べた結果、献血後に癌と診断されたドナーから輸血を受けても、癌リスクは上昇しないという。

 癌患者となった輸血者を癌の部位に基づいて分類し、曝露者と非曝露者のリスクを比較したが、有意差は見られなかった。加えて、血行性転移が起こりやすい肺、肝臓、骨、中枢神経系の癌の患者を一群にまとめて比較したが、調整相対リスクは1.00(0.85-1.17)だったことより、総合的に見れば、前癌ドナーからの輸血は癌罹患を増やさないことを示した。

原題:「Risk of cancer after blood transfusion from donors with subclinical cancer: a retrospective cohort study


2007/06/05
医師との見解の不一致が癌患者の死亡リスクを高める 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20070614hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2007//06/05
 進行癌の患者が自身の身体状態や栄養状態について担当医と異なる見解をもっている場合、死亡リスクが高くなることが米オレゴン健康科学大学癌研究所のIan Schnadig博士らによる研究が、シカゴで開催された米国癌治療学会(ASCO)年次集会で報告された。

 今回の研究は、進行大腸(結腸)直腸癌および肺癌患者1,636人の協力を得て、7年間の追跡を実施したもので、医師および患者がそれぞれ、2種類のPS評価と1種類の栄養状態評価を行った結果、それぞれ56.6%、67.1%、58%と、いずれも半数以上の患者が医師と異なる評価をしており、患者のPS(performance status; 患者の全身的な健康状態や日常の動作を行う能力を示す指標)の評価が医師と一致しない場合、死亡リスクが11%増大し、栄養状態の評価が一致しない場合は 38%増大することが判明したという。

▼原文
 :Disagreement With Doctor on Health Hurts Cancer Patients


2007/06/01
生活習慣と健康:死ぬ危険、喫煙で激増 男性1.6倍、女性1.9倍に−−厚労省調査
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/06/20070601ddm013100171000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/06/01 
 厚生労働省研究班(班長・津金昌一郎・国立がんセンターがん予防・検診研究センター予防研究部長)が生活習慣と健康について90年より10万人規模の調査結果を発表した。
 今回の調査結果は、主に岩手県から沖縄県までの10都府県の40〜69歳の男女計約11万人に対し、喫煙や飲酒、食事内容などさまざまな生活習慣をアンケートした後で十数年間追跡し、死亡や病気との関係を調べたもの。

■喫煙、飲酒の影響:

    ・喫煙者は、吸わない人に比べ、死亡する危険が男性で1.6倍、女性で1.9倍高くなる。
    ・海外には、喫煙者は、寿命が10年短いとの研究結果があるという。
    ・喫煙者は、がん、心臓病、脳卒中にかかる危険がいずれも高く、糖尿病の危険も増す。
    ・試算によると、非喫煙者の40歳の男性が75歳までにがんになる率は20%だが、喫煙者は32%となる。これに大量の飲酒が重なれば、更に増加する。

    ・飲酒について、男性の場合、3合/日以上だと死亡の危険が増すが、1合/日未満なら、飲まない人より死ぬ危険は36%減るとの調査結果も出ている。
    ・女性も飲酒で死亡率が上がる可能性があるが、明確な結果は出ていないという。

■体形の影響:
    ・太っても、やせても危険が増す。
    ・男性の場合、BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=30以上と19未満の人は、23〜24.9の人に比べ死亡の危険が2倍。
    ・太れば高血圧や糖尿病にかかりやすく、やせると免疫力が落ち、感染症などに弱くなる。
    ・中年期は20歳代より太るのが一般的で、男性は23〜27程度を保てばよい。女性では、19〜25で死亡が最も少ない。
■食べ物の影響:
    ・塩分や野菜、果物の摂取量が、胃がんの発生に影響する。
    ・野菜については、
      ▽ほうれん草などの緑色野菜
      ▽かぼちゃ、ニンジンなどの黄色野菜
      ▽キャベツやトマトなど緑黄色以外の野菜−−に分けて調べた結果、
     どの種類でも週1日以上食べる人は、ほとんど食べない人に比べ、胃がんになる危険が2〜5割低かった。
    ・果物も週1日以上食べると胃がんの危険が下がる。
    ・魚を多く食べる人は、男女共に心筋梗塞などの心臓病にかかる危険減
    ・「大豆イソフラボン」を豆腐や納豆、みそ汁などから多くとる女性は、少ない女性より乳がんにかかる危険が54%減。

2007/05/31
40歳で吸う男性、余命3.5年短い 
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200705310201.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2007/05/31
 厚生労働省研究班(主任研究者=上島弘嗣・滋賀医科大教授)が、80年に全国の保健所で健診を受けた男女約1万人を、99年まで追跡調査した研究によれば、40歳時点での平均余命が、たばこを吸う男性は吸わない男性より3.5年短いという。余命への影響が確認されたのは国内で初めて。

 80年の調査で、男性の喫煙率は62.9%、女性は8.8%。当時の調査時に、「たばこを吸わない」と答えた40歳男性の平均余命は42.1年、吸う男性は38.6年だった。当時、2箱/日 以上吸っていた男性に限ると、38.1年とさらに短かった。一方、調査時点で「たばこをやめた」と答えた男性は40.4年で、喫煙者より長かった。

 女性は、吸わない女性の平均余命が45.6年に対し、吸う女性は43.4年と、やはり短い傾向がみられた。


2007/05/30
21世紀フォーラム:第62回例会「健康長寿の秘訣」
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/05/20070530org00m100006000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/05/30 
 異業種交流組織「毎日21世紀フォーラム」の第62回例会が、17日、大阪市北区のヒルトン大阪で開かれた。長野県茅野市の諏訪中央病院で「住民と共につくる医療」に取り組んできた同病院名誉院長で、東京医科歯科大学臨床教授、鎌田實氏が「がんばらないけど、あきらめない−−健康長寿の秘訣教えます」と題して講演

五つの健康の秘訣
  ◇野菜や魚、たっぷりと
  ◇おいしいものを食べ続け“ちょい太”を目指そう

  1.  その前提となるのは血管を若く保つこと。 そのために野菜、キノコ、こんにゃく、海藻などの繊維質をふんだんに取り、おなかを一杯にすること。
  2.  「ちょい太」。肥満度を示す検査値 BMIで24〜26。太っているかどうかの境目位が良い。
  3.  「ちょいコレ」。学会のガイドラインではこれまでコレステロール220以上は異常としてきたが、実際にはそれより少し高い240〜260の方が死亡率が低く、免疫力は高い。
  4.  魚。魚を 1回/週 食べている人に対し、6回/週 食べている人は脳血管障害や心筋梗塞が4割くらい少ない。
  5.  がん対策。食事で注目されているのは、キャベツ、ショウガ、ニンニク。 特にショウガに注目。 すし屋でも一貫食べるごとにガリを食べる。
………………………………………………………………………………………………………
◇質疑−−子どもたちの食生活をどう改善したらいいでしょうか?
     キレることと、魚をどれくらい食べているかということが関係しているというデータもある。魚を食べ、できれば「孤食」にならないように子どもたちと食卓を囲むことが大切だ。
◇質疑−−ご自身の健康法は?
     おいしいものをおなかいっぱい食べるが、帳尻を合わせる。おいしいものを食べることで幸せを感じ、おいしいものを食べ続け長生きしたいから「ちょい太」を目指し、ダイエットもする。それは我慢するダイエットではなく運動もする。
………………………………………………………………………………………………………

2007/05/29
善玉コレステロール増やすには、30分以上の運動、週2時間以上 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070529ik03.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/05/29 
30分以上の運動、週に2時間以上…お茶の水女子大調査

 お茶の水女子大の生活習慣病医科学講座の児玉暁研究員と曽根博仁准教授(代謝内分泌内科)は、ウオーキング、ジョギングなど有酸素運動による、「善玉」とされるHDLコレステロールの変化に関する25の研究論文のデータを解析した調査結果によれば、運動で善玉コレステロールを増やすには、少なくとも1回に30分以上、1週間で計2時間以上の運動量が必要であることが判ったという。この研究結果は米国の内科学雑誌に発表される。

 足腰を鍛えたり体脂肪を減らしたりするには、短時間の運動をこまめにすることも効果的とされるが、HDLコレステロールの改善には、運動1回当たり30分以下ではほとんど効果がなく、運動の激しさとは無関係だった。


2007/05/28
肌のうるおい守るバリアー酵素、ベルギーの大学が解明
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200705280300.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2007/05/28
 英科学誌ネイチャー・セルバイオロジー電子版に発表されたベルギー・ヘント大のチームの研究によれば、「カスパーゼ14」と呼ばれる酵素に、皮膚のうるおいを保ち紫外線からのダメージを防ぐ働きがあることをマウスの実験で突き止めたという。

 この酵素は人間にもあり、皮膚が乾燥、うろこのようになる魚鱗癬(ぎょりんせん)や、アトピー性皮膚炎などの治療につながる成果として注目される。


2007/05/24
コエンザイムQ10入りサラダはいかが 首都圏で発売へ
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200705240348.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2007/05/24
 イトーヨーカ堂が、健康食品や化粧品を製造・販売するDHCと共同企画した、カットサラダ「サラダdeサプリ」を首都圏の16店で26日より発売した。ドレッシングにコエンザイムQ10やコラーゲンなどのサプリメントが一種類ずつ入っている。2〜3人前入りは498円、1人前は398円。

イトーヨーカドーニュースリリースDHCの共同企画商品 サプリメントサラダ サラダdeサプリ 発売(2007年 5月23日(水))

マルチビタミンの過剰摂取で前立腺癌(がん)リスク増大
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20070524hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2007/05/24
 NCIのMichael F. Leitzmann博士らが、米国立癌研究所(NCI)発行の医学誌「Journal of the National Cancer Institute」5月16日号に発表した研究によれば、マルチビタミンを過剰に摂取すると男性の前立腺癌リスクが増大するという。

 今回の結果は、男性約50万人を18年間追跡した米国癌協会(ACS)が実施した2年前の大規模研究の結果とも一致する。月15回以上マルチビタミンを摂取する男性の前立腺癌による死亡率が、摂取しない男性よりわずかに高いことが示されている。

 週7回を超えてマルチビタミンを摂取すると、全く摂取しない男性に比べて進行前立腺癌のリスクが32%増大し、前立腺癌による死亡リスクは約2倍になるという。この関係は、前立腺癌の家族歴のある男性や、セレン、ベータカロテン、亜鉛など微量栄養素のサプリメントを個別に摂っている男性に特に強くみられたというもの。

 同じ号に掲載された論説では、サプリメントの多くが強い抗酸化作用をもつことが指摘されており、今回の研究により抗酸化ビタミン剤の多用に対する疑問が深まったほか、抗酸化サプリメントが健康に予期せぬ結果をもたらす可能性も浮き彫りになったとされている。

▼原文
 :Heavy Multivitamin Use May Raise Prostate Cancer Risk


2007/05/17
ピロリ菌 胃がんの関係初解明 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070517ik09.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/05/17 
北大 粘膜破壊に関与のたんぱく質特定

 17日付の英科学誌ネイチャーに発表された、北海道大遺伝子病制御研究所の畠山昌則教授らのチームの研究によれば、胃の中に生息するヘリコバクター・ピロリ菌が、胃粘膜を壊し、胃炎や胃かいよう、胃がんを引き起こしに関与するたんぱく質「PAR1」を、特定したという。

 ピロリ菌が持つCagAというたんぱく質が、細胞増殖を制御するたんぱく質に取り付くと、これが活性化され、上皮細胞が異常に増殖、胃がん発症の原因となることもわかったという。

国民健康・栄養調査:中学生の25%、一人で朝食 「普通」体形の子供も減る
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/05/20070517ddm003040044000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/05/17 
 ◇厚労省調査  中学生の1/4が朝食を一人で取るなど、4割以上が朝食を親と一緒にしないことが、厚生労働省が16日公表した国民健康・栄養調査(05年11月実施)で明らかになった。 「普通」の体形の小中学生が減っていることも分かり、「食事など生活習慣の乱れが一因にある」とみられ、「体形のばらつきは食生活の影響が大きいのでは」と分析している。

朝食は9割以上の小中学生が毎日取ってるが、夕食を午後7時以降に取る子供は46%で、前回比10ポイント高。

子供だけで朝食を食べている割合:

  •   小学校低学年41%
  •   小学校高学年40%
  •   中学生     43%。前回93年比より1〜14ポイント上昇。
一人で朝食を食べてる割合:
  •   小学校低学年14%
  •   小学校高学年12%
  •   中学生     25%だった。

2007/05/16
肥満の子とやせすぎの子、体形二極化 食の乱れ影響?
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200705160333.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2007/05/16
子供の体型の変化  厚生労働省が16日纏めた05年の国民健康・栄養調査を発表したところによれば、子どもの肥満傾向は変わらない一方、痩せている子どもが増えたことが判った。 「普通」の体形を維持しているのは、男女とも6割を大きく割り込んだ。

 食生活において、「朝食を子どもだけで食べる」と回答した割合は4割を超え、小学校低学年では93年より13.5ポイントも増えた。夕食時間も午後8時以降という子どもが7.1%で5.4ポイント増えた。
 朝食を子どもだけで食べる家庭が4割を超えていることなどから、「食べ過ぎたり食べなかったり、食生活の乱れが影響しているのではと厚労省は分析している。


2007/05/15
亜鉛 免疫細胞の情報伝達 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070515ik05.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/05/15 
 亜鉛は、たんぱく質の合成や傷の治癒、抗酸化作用といった重要な働きがあり、不足すると免疫低下や発育不全などをもたらすこと知られていたが、理化学研究所と大阪大の研究チームの研究によれば、免疫機能に重要な役割を果たす「肥満細胞」の内部で、亜鉛が情報を伝達する役割を担っていることを突き止め、21日付の米専門誌「ザ・ジャーナル・オブ・セル・バイオロジー」に発表される。

2007/05/11
「乳」記載漏れ ファンケル、サプリ25万個回収
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200705110275.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2007/05/11
 ファンケルが、11日発表したところによると、表示が義務づけられているアレルギー成分の「乳」が漏れていたとして美肌用サプリメントの「アクアモイスト」「ヒアロプレミアム」について、同日から販売を中止し、計25万5000個を回収するという。

2007/05/12
がん生存率 治療数と相関…大阪府立成人病センター
  http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20070512p102.htm
     YOMIURI ONLINE > 関西発 > ニュース 2007/05/12 
大阪府内330病院7万人調査

 大阪府立成人病センター調査部の津熊秀明部長、井岡亜希子主査らが、1994〜98年に、大阪府内の約330病院で、がんと診断され、府の「地域がん登録」に登録された約7万人を調査し、肺、肝臓、胃など13種類のがんについて、治療件数が多い病院ほど、治癒の目安となる患者の5年後の生存率が高くなることを、明らかにした。

 13種類のがんについて、手術、放射線など主要な治療の総件数を4分割し、治療件数が多い順で、上位1/4の件数をこなす病院を「多件数病院」とし、以下「中件数病院」「少件数病院」「極少件数病院」と分類、5年生存率などを比較した。

■肝臓がんの場合、
 5年生存率は多件数病院(月間治療件数6.4件。対象5病院)が34.4%だったのに対し、極少件数病院(同0.2件、189病院)は10.4%にとどまり、3倍以上の開きがあった。
 重症度などに違いがあるので、正確な比較のため、性別、年齢、がんの進行度の違いを調整し、5年以内の「死亡の危険性」を算出したところ、肝臓がんでは多件数病院に比べ、中件数病院は1.3倍、少件数病院が1.5倍、極少件数病院が1.9倍高かった。

■肺がんでは、
 極少件数病院での死亡危険性は、多件数病院の1.8倍、前立腺がんでは2.7倍に達した。

■食道、卵巣がんなどでも、
 死亡の危険性は治療件数が少ない病院ほど高かった。

■胃、大腸、乳がんでは、
 多・中・少件数病院で変わらないが、極少件数の病院だけ危険性が高かった。

 手術に高い技術が求められる肝臓・食道・肺がんや、手術だけでなく放射線治療、化学療法も必要となる卵巣がんなどで、特に病院間の格差が大きいと分析される。

メタボと寿命、薄い関係…自治医科大が健診2000人データ追跡
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070512ik08.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/05/12 
じっくり生活改善を

 自治医大地域医療学センターの石川鎮清講師らは、1992〜95年の全国2176人(男性914人、女性1262人)の健康診断データより、2002年末まで追跡調査し、メタボリックシンドロームの該当者と死亡率の関連を調べた結果、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の人と、そうでない人との死亡率は、そうでない人の1.09倍で、統計的に意味のある差はなかったという。

 内臓脂肪型肥満(腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上)であることに加え、〈1〉血液中の脂質の異常〈2〉血糖値が高い〈3〉血圧が高い――という三つの危険因子のうち二つ以上に該当すると、メタボリックシンドロームと診断される。

 ただ、虚血性心疾患や脳卒中など血管病による死亡率は、メタボリックシンドロームの方が約2倍高かった。


2007/05/09
禁煙、50代からでも効果 肺がん死亡率43〜64%減
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200705080415.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2007/05/09
 厚生労働省の研究班(主任研究者=祖父江友孝・国立がんセンターがん情報・統計部長)が、国内で83年〜03年に実施された三つの10万人規模の疫学調査のデータから、18〜22歳の時に喫煙を始めた喫煙者・禁煙者と、非喫煙者の男性計11万人分を分析した結果、50代でたばこをやめれば吸い続けるより43〜64%も肺がん死亡率が減少、60代でも19〜57%減るという。

 肺がん死亡率は、禁煙後の年数が増えるほど減るか、喫煙者のリスクは非喫煙者の4.71倍、禁煙後10〜15年で半分程度に減り、非喫煙者と同じレベルに近づくには15年以上必要だった。


2007/05/02
クロレラに含有「ルテイン」 赤血球老化防止 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070502ik03.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/05/02 
認知症予防に期待

 東北大大学院農学研究科の宮沢陽夫教授(食品学)らの研究によれば、緑藻類のクロレラなどに多く含まれる成分「ルテイン」に、赤血球の老化を防ぐ効果があるという。

 男女計6人による臨床試験は、「ルテイン」が約10mg含んだ錠剤を1日1粒ずつ、4週間飲んだところ、赤血球に含まれるルテイン量は平均2.8倍に増加したが、赤血球の老化を示す「過酸化リン脂質」の量は1/3以下に減っていたことより、認知症の予防や進行防止への効果が期待される。


2007/05/01
腎症:糖尿病+喫煙=腎症 男性患者のリスク2.1倍−−お茶の水大チーム調査
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/05/20070501ddm003100141000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/05/01 
 お茶の水女子大学などの研究チームが、1日付の米国糖尿病学会誌に発表したところによれば、肥満や運動不足などが原因とされ、国内の糖尿病患者の95%以上を占める「2型糖尿病」の男性患者のうち、喫煙歴のある人は合併症の「糖尿病性腎症」を発症しやすく、喫煙歴が長く1日の本数も多いほど発症リスクが高いという。

 同大の斎藤和美研究員らは、糖尿病専門診療所「川井クリニック」(茨城県つくば市)に通院する2型の男性患者357人を平均5.7年追跡調査したところ、106人が腎症を発症した。
 糖尿病発症後の期間や血糖値のコントロール状態などの影響を考慮したうえで喫煙との関係を調べると、現在喫煙している人の腎症発症リスクは、全くたばこを吸わない人の2.1倍。過去に喫煙習慣があった場合は1.9倍だった。また1日当たりの喫煙本数が多く、喫煙期間が長いほど発症し易かった。


2007/04/28
ヘルシーリポート:“腸年齢”若い女性ほど…ストレス度低く
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/04/20070428ddm010100199000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/04/28 
 ヤクルト本社が今年1〜2月、東京、大阪の20〜60代の女性600人に聞いた健康調査によれば、“腸年齢”が若い女性ほど、肌の悩みやストレス度が低いことが判ったという。

 若さを保つために気をつけていることは、
 「食事のバランス」(71%)、次いで「気持ちを若くもつ」(56%)「規則正しい生活」(50%)「趣味をもつ」(50%)が多かった。

 20〜30代の若い女性では腸の老化が進んでいる割合が約6〜7割と高く、50代以上の方が腸の健康度が高かった。「ストレスが低い」と答えた人ほど腸年齢が若いことも分かったという。

 腸年齢が若い人は、プロバイオティクス食品を取っている割合が高く、また排便の頻度も多く、気持ちの面でも若く、肌の悩みも少なかったという。

≪参考≫
 第23回ヤクルト健康調査/「腸年齢」と健康意識に関する調査/「腸年齢」が若いほど「肌」「脳」も若い

≪参考≫
 腸科学ブログ | 腸年齢チェック
    http://blog.yakult.co.jp/cho/archives/2006/12/cho_check.html


2007/04/26
野菜や果物が癌を撃退 
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20070427hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2007/04/26
 野菜や果物の摂取により、癌のリスクが減少することを示した3つの研究が、米国癌学会(AACR)年次集会で報告された。

1.米国立癌研究所(NCI)のNeal Freedman氏らによる研究:

     成人49万802人を対象に、果物および野菜の摂取量と頭頸部癌の発生率を比較。5年間に頭頸部癌と診断されたのは787人であった。喫煙およびアルコール摂取などの危険因子を調整後、1,000cal/日 摂取につき果物または野菜を6皿分摂取する人は、1.5皿しか摂取しない人に比べ頭頸部癌リスクが29%低く、1皿分追加するだけでも6%のリスク低下が認められた。単独では果物よりも野菜の方が高い予防効果がみられたという。
2.米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の研究:
     ブロッコリーと大豆蛋白による乳癌および卵巣癌に対する予防効果のメカニズムについて、実験室レベルでの研究成果を報告。ブロッコリーが消化されるとジインドリルメタン(DIM)という物質が、大豆が消化されるとゲニステインという物質が形成されるが、これらの物質が、乳癌および卵巣癌の細胞の運動性に作用し、癌の拡散を抑制することがわかったというが、大豆にはエストロゲン様の作用があるため、エストロゲンにより促進される癌のある人は注意が必要だという。
3.米ハワイ癌研究センターの研究:
     カリフォルニアおよびハワイ在住の18万3,518人を対象にフラボノール摂取量と膵癌リスクを比較。タマネギ、リンゴ、ベリー類、ケールおよびブロッコリーなどに含まれる物質であるフラボノール摂取量が最も高い人では膵癌リスクが23%低いことが判ったほか、喫煙者ではさらに効果が大きく、フラボノール摂取量が高い人は膵癌リスクが59%低いことが判明した。
▼原文
 :Fruits and Vegetables Fight Off Cancer
送電線の磁界、規制強化へ 経産省、国際基準作りと連動
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200704250356.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2007/04/26
 電磁界をめぐっては、中国電力が鳥取市の自社ビル跡地で進めている変電所建設計画に対し、隣接する小学校の児童、保護者らが先月、中止を求める仮処分を鳥取地裁に申し立てるなど関心が高まっている中、経済産業省は近く電磁界の環境保健基準をまとめる世界保健機関(WHO)などの動きにあわせ、送電線など電力設備の周りに生じる磁界について規制を新設する方針を固めたという。

 ドイツ、イタリアなどが電界、磁界とも規制しているが、わが国では76年から送電線の電界を規制しており、簡単に立ち入れる場所では、送電線下の電界の強さが一定以下になるよう義務づけているが、磁界の規制は無かった。


2007/04/24
男性、温厚なほど長寿 神経質は寿命左右 米大学調べ
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200704240167.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2007/04/24
 米国のパーデュー大とボストン大のグループが、米国の中高年男性1663人(43〜91歳)の性格の変化について、最長12年にわたり追跡した調査結果を専門誌「心理科学」(電子版)の最新版に発表したところによれば、年をとるにつれて性格が円くなる人ほど長生きできるという。

 調査を始めたときに比べて神経質になった群と穏やかになった群に分け、両群の年齢構成や健康状態が同質になるよう統計処理をし、18年後の死亡率は、「神経質群」の半数が死亡していたのに対し、「穏やか群」の生存率は75〜85%だった。


2007/04/23
ストレスが強いと額にシミができやすい!?
 カネボウ製薬が独自調査で確認 
  http://nh.nikkeibp.co.jp/nh/supli/2007/070423_02.shtml
     >日経ヘルス 「サプリ&機能性食品」ニュース・インデックス 2007/04/23 
    カネボウ製薬(東京都港区)が20歳〜50歳代の135人の女性を対象にした「J-SACL」「POMS」「SOC」という3種類のストレス関連テストによれば、ストレススコアが高い人は、額部のシミスコアが特に高く、さらに、顔全体のシミ面積に占める額部のシミ面積の比率が高いが、ストレスが強くても、ビタミンB、C、Eの血中濃度が高ければ、シワができ難いことも判明したという。

 シミ、シワに対する、ストレススコアと血中のビタミン濃度の影響について解析すると、ストレスとシミの制御には、ビタミンB2、B6、ナイアシン(ニコチン酸アミド)が複合的に関与しており、ストレスとシワの制御には、ビタミンE、Cの両方が関与することが判ったという。

 ▼カネボウ/プレスリリース 2007.03.27「 シミ・シワに対するストレス及び血中ビタミンの影響調査から新発見!(PDF)」 


2007/04/21
赤ワインで眼病予防を期待 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070421ik01.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/04/21 
ポリフェノールが目の血管を拡張

旭川医大などの研究チームが,日本眼科学会で4月20日発表したところによれば、赤ワインなどに含まれるポリフェノールの一種「レスベラトロール」に豚の目の血管を拡張させる機能があることを突き止めた。
 同様の効果は、血中のコレステロールを低下させる「スタチン」にもあるが、スタチンが血管内皮に作用するのに対し、レスベラトロールは、血管内皮とその外側にある平滑筋の両方に作用し血管を広げていた。
 人間で同様の効果が得られるかを確かめ、目の病気を予防する薬の開発が期待される。


2007/04/15
早起き:脳も体もシャキッ、朝食で成績アップ 夜更かしっ子、キレやすく
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20070415ddm013100147000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/04/15 
 日本小児保健協会の幼児健康度調査によれば、午後10時以降に就寝する幼児(1歳〜6歳)の割合は、90年は31%だったが、00年には50%まで増えた。夜更かしの子どもが増えるに従い、朝食を食べない子どもも多くなった。

 東京北社会保険病院副院長の神山潤さんによれば、夜更かしする子どもは慢性的な睡眠不足になり易くなり、鎮静作用がある「メラトニン」や、感情のコントロールをつかさどる「セロトニン」などのホルモンの分泌に影響が出てくるという。また、朝日を浴びることで体内リズムを整える働きがあるという。

小児科医や保育の専門家の集まり「子どもの早起きをすすめる会」が、06年に4歳から6歳の子ども140人を対象に、「睡眠覚醒リズムと行動」に関する調査を行い、「ひきこもり」「不安・抑うつ感」「非行的行動」「攻撃的行動」などの有無を就床時刻との関係で調べたところ、寝るのが遅い子ほど、こうした問題行動や感情が多く見られたという。

また、福岡教育大学の横山正幸名誉教授が、小学校4〜6年生を対象に、学力と就寝時間の関係を調べた結果では、学力上位者の50%の就寝時間は午後9時半までに集中したが、10時半以降に寝ている子どもに成績上位者は一人もいなかったという。


2007/04/13
やせ過ぎ:若い女性のあこがれだけど、怖い 死亡リスク倍増、骨弱く折れやすいく
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20070413ddm013100002000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/04/13 
 厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、体重(Kg)を身長(m)の2乗で割ったBMI(体格指数)が18.5未満の「やせ」の割合は、20代女性の場合、84年は14.8%だったが04年には21.4%と増えている。一方、男性は若年層でもほぼ横ばいで、30代は減少傾向にある。

 国立がんセンターなどが、40〜59歳の男女約4万人を対象にBMIと死亡率の関係を10年間追跡調査した結果、具体的な因果関係は不明だが、肥満だけでなく、やせ過ぎでも死亡リスクが高くなるという。
 BMI 23〜24.9のグループを基準にすると、男女とも「14〜18.9」「30以上」の死亡率は、それぞれ約2倍だった。

 米国で65歳以上の女性を対象に、体重と大腿骨骨折の関係を調べたところ、「57.8Kg以下」のグループは、「73.3Kg以上」グループより骨折した人が2倍も多かったことより、肥満で骨に負担がかかるよりも、やせ過ぎで骨密度が低下することの方が骨折の危険度を高めているとみられる。

 大蔵倫博・筑波大講師(健康体力学)の研究によれば、34〜66歳の肥満の女性154人に減量プログラムに参加してもらい、脂肪が減った部位などを調べた結果、腹部の脂肪が減るほど高血圧、高コレステロールなど心疾患のリスクが改善。一方、太ももなどの脂肪は減らない人の方がリスクが減少したことより、体重を減らすなら腹部を中心にして、下半身は太めの方が心臓病につながる危険が少ないという。

 鈴木真理・政策研究大学院大教授(内科学)によれば、3カ月以上標準体重の80%以下の状態が続き、月経がないのに異常と思わないようなら拒食症の可能性もあるという。

※標準体重(キロ)の計算方法:
 ・身長160cm以上     :(身長−100)×0.9
 ・150cm超〜160cm未満 :(身長−150)×0.4+50
 ・150cm以下        :(身長−100)


2007/04/09
食品の抗酸化力を示す統一基準作りを目指す
 第一線の研究者と食品・流通企業が研究会を発足 
  http://nh.nikkeibp.co.jp/nh/supli/2007/070409_02.shtml
     >日経ヘルス 「サプリ&機能性食品」ニュース・インデックス 2007/04/09 
   食品が持つ抗酸化力を、一定の指標で示すための基準作りを目指す「Antioxidant Unit 研究会」が4月1日に発足した。

 名古屋大学大学院生命農学研究科の大澤俊彦教授を理事長に、京都府立医科大学大学院の吉川敏一教授が副理事長に就任。独立行政法人国立健康・栄養研究所の渡邊昌理事長、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所の津志田藤二郎食品機能研究領域長ら、食品の機能性成分研究の第一人者とされる面々が理事を務める。
 リコピン、カテキン、アントシアニン、イソフラボンなど、食品に含まれる抗酸化成分には、生活習慣病の予防や改善、美容効果があるということが知られるようになっている。とはいえ、抗酸化力の強さを測る一定の基準がない。
 米国農務省と米国立老化研究所の研究者らが開発した活性酸素吸収能力(ORAC)という評価方法を基本に、食品の抗酸化力の統一指標「Antioxidant Unit」の確立を目指す。

 財団法人食品分析開発センター「SUNATEC」は、2007年1月からORAC Unitの測定を受託している。研究成果については、2007年11月27日から京都市で開催のInternational Conference on Food Factorsで発表される予定。

 ▼「Antioxidant Unit 研究会」 http://www.antioxidant-unit.com/index.htm


2007/04/07
休肝日:同じ酒量ならば…多いほど良し 「なし」の死亡率が「あり」の最大1.8倍
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20070407ddm012040058000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/04/07 
 厚生労働省研究班(担当研究者=丸亀知美・国立がんセンターがん対策情報センターがん情報・統計部研究員)が、6日米国の専門誌に発表したところによれば、酒量の多い人では、酒を飲まない「休肝日」の多い人の方が、休肝日の少ない人よりも死亡率が低くなるという調査結果を発表した。

 調査は1990〜93年に岩手、長野、高知、長崎、沖縄など8県9地点に住む男性約42,000人を対象に飲酒や生活習慣に関するアンケートを実施し、03年まで追跡したもの。

 追跡調査期間中に死亡した約3,900人について、飲酒の頻度や飲酒量を調べたところ、1週間あたりのエタノール摂取量が300g/週(毎日日本酒2〜3合)以上になると、同じエタノール摂取量でも「休肝日無し」グループの方が、「休肝日有り」のグループより死亡率が大幅に上がった。
 年齢や喫煙習慣、肥満度など死亡に関連する他の要素の影響を考慮しても、エタノール摂取量が300〜449g/週の場合、「休肝日無し」グループの死亡率は、「有り」グループの1.5倍、450g/週以上では1.8倍になった。

 エタノール摂取量が600g/週を超えると、休肝日の有無にかかわらず、死亡率が高くなった。

休肝日が無いと、酒の代謝後にできる「発がん性を持つ物質」が常に体内に存在し、がんの危険性が高まるのかもしれない。


2007/04/02
子どもにメタボ基準 ウエストや血中脂肪 厚労省研究班
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200704010216.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2007/04/02
 生活習慣病の予防は子どもの頃からと、6〜15歳を対象とする「メタボリック症候群」の診断基準を、厚生労働省の研究班(主任研究者=大関武彦・浜松医科大教授)がつくった。

 メタボリック症候群は動脈硬化を招きやすく、基準としてはウエストのサイズがもっとも重視され、男女とも80cm以上を「赤信号」とし、そのうえで、血圧、空腹時血糖値、高脂血症の3項目のうち2項目以上に当て嵌まった子を「小児メタボリック症候群」とした。

 また、ウエストを身長で割った数値が0.5以上を「黄信号」とし、これに該当する子や、ウエスト80cm以上だが3項目には当てはまらない子らも「予備軍」とした。

 大関教授は小児メタボリック症候群の原因として、次の要因を挙げている。

  • 肉やバターなど動物性脂肪の多い食事
  • いつでも買い食いできる環境
  • 不規則な食事
  • 運動不足
飲酒ですぐ赤くなる人、食道がんにご用心 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070402ik05.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/04/02 
 世界保健機関(WHO)は、アルコールとがんの因果関係についての見解を約20年ぶりに見直し、英医学誌「ランセット・オンコロジー」4月号に発表したしたところによれば、アルコールの分解過程で重要な役割を果たすアルデヒド分解酵素(ALDH2)の一部が欠損し働きの悪い人(飲酒で顔が赤くなり易い人)は、飲酒量に比例して食道がんになる危険が高まり、酵素が正常な人の最大12倍になるという。

 20年前にWHOが「飲酒との関係」を認定したのは食道がん・肝臓がんなど限られたがんだけだったが、今回は乳がん・大腸がんとの間にも「因果関係があるのは確実」とした。
 アルコールを50g/日(ビール大瓶2本程度)摂取した人の乳がん発症率は、飲まない人の1.5倍。大腸がんの発症率も飲酒しない人の1.4倍になるという。


2007/03/28
ベストセラーの著者に牛乳業界が質問状 有害の根拠示せ
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200703280148.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2007/03/28 
 「病気にならない生き方」(サンマーク出版)の著者の新谷弘実氏が「牛乳を飲み過ぎると骨粗鬆症になる」「牛乳ほど消化の悪い食べものはない」「人間が食物とするにはふさわしくない」などと書いていることに対し、日本酪農乳業協会がつくる学識者団体「牛乳乳製品健康科学会議」(会長・折茂肇健康科学大学長)が、新谷氏に「科学的根拠を示してほしい」との質問状を出した。回答期限は4月末。

2007/03/26
精液の質低下と出生時の性比の低下は無関係? 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200703/502825.html
     Medical OnLine > Hot News 2007/03/26 
避妊をやめてから妊娠までの期間と性比低下の解析より

 男性の精液の質が低下と共に、出生児に占める男児の割合が減少した原因に、環境中の内分泌撹乱物質に起因するという説があるが、英国London Imperial CollegeのMike Joffe氏らが、BMJ誌3月10日号に報告したところによれば、男性の生殖能力のマーカーの一つである、避妊をやめてから妊娠までの期間と、性比低下の関係において、これらの間には有意な関係はないと結論つけた。

 本報告は、デンマークと英国で行われた4件の大規模な集団ベースの調査(1972-2002年に実施)の結果を分析したもので、対象は、不妊治療なしに妊娠、出産に至った49506人の単生の生産児で、質問票を用いて妊娠までの期間を調査したもので、 解析の結果、妊娠までの期間と性比には、有意な関係も、傾向も見い出されなかったという。

原題:「Sex ratio and time to pregnancy: analysis of four large European population surveys


2007/03/22
メタボ改善に最適なダイエット法は? 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200703/502800.html
     Medical OnLine > Hot News 2007/03/22 
炭水化物の摂取を厳しく制限するAtkins法が好成績−−米国の研究

 米国Stanford大学のChristopher D. Gardner氏らは、米国で注目を集めている減量法のうち、炭水化物摂取量が異なる4通りの方法について、体重減少とメタボリックシンドローム危険因子に対する影響を比較した結果を、JAMA誌2007年3月7日号に報告したところによれば、炭水化物の摂取を厳しく制限するAtkins法が最も好ましいという。

▼比較対象とした減量法:

  1. Atkins法:炭水化物摂取量を厳しく制限。導入期間は20g/日、それ以降は50g/日以下。
  2. Zone法:低炭水化物食。炭水化物、たんぱく質、脂肪の摂取比率を 40%、30%、30%にする。
  3. LEARN法:低脂肪、高炭水化物食。1日の摂取エネルギーの55-60%を炭水化物から取り、飽和脂肪からの摂取は10%未満に。運動量増、行動改善も行う。
  4. Ornish法:より低脂肪、高炭水化物の食事。脂肪からのエネルギー摂取は10%、炭水化物からの摂取を70%にする。
 Atkins法が体重減少が最も大きく、メタボリックシンドロームの危険因子に対する影響も、最も良好だった。「これらの利点が低炭水化物に由来するかどうかは分からないが、得られた結果は、低炭水化物食は好ましいダイエット法として推奨できる可能性を示した」と著者らは述べているという。

原題:「Comparison of the Atkins, Zone, Ornish, and LEARN Diets for Change in Weight and Related Risk Factors Among Overweight Premenopausal Women: The A TO Z Weight Loss Study: A Randomized Trial


2007/03/16
ヘルシーリポート:生活習慣病の元、コレステロールを減らす
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/03/20070316ddm010100115000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/03/16 
◇ご存じ? 植物ステロール
 植物ステロールは植物の細胞膜、コレステロールは動物の細胞膜の構成成分で、共に脂質の一種だがコレステロールは小腸から吸収されるが、植物ステロールはほとんど吸収されず、植物ステロールの方は高コレステロール血症の原因となるコレステロールを減らす。

◇800mg/日の摂取で効果

     菅野道広・九州大学名誉教授らが日本病態栄養学会誌(05年)に発表した臨床試験結果によれば、総コレステロール値が血液1リットル当たり180mg以上(平均235mg)の健康な成人男性61人(25〜61歳)を2群に分け、一方に15gあたり800mgの植物ステロールを含んだマヨネーズを、もう一方には植物ステロールを含まないマヨネーズを、毎日、12週間、通常の食生活に加えて摂取させ、定期的に血液中のコレステロール値を測って比較した結果、植物ステロール入りマヨネーズ摂取群では、4、8、12週目で総コレステロール値と悪玉コレステロール(LDL)値の両方が対照群に比べて、有意に低下することが分かったという。

     これまでの欧米諸国の研究報告では、1000〜2000mg/日程度の植物ステロールの摂取を勧めていたが、今回の実験では最低有効量といわれる800mgでの効果が確認された。

     日本人の植物ステロールの平均摂取量は 400mg/日 程度なので高脂血症など生活習慣病を防ぐには、日ごろから、植物ステロールの多い食品(大豆油、ナタネ油などに豊富)を取ることが必要だといえる。

 善玉は下げない
     植物ステロールがコレステロールを低下させるとはいっても、正常範囲以下に下げ過ぎることはなく、善玉コレステロールを下げることはない。
 悪玉低下が重要
     悪玉コレステロール値を下げる意味でも植物ステロールの摂取は大切。
     高脂血症の患者は、多くの場合、肝臓でのコレステロールの合成を抑えるスタチン系コレステロール低下薬を処方されるが、薬だけでは下がりにくい場合にも、植物ステロールの併用摂取が効果的といわれている。

2007/03/09
歯周病の治療で血管機能が改善
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20070309hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2007/03/09
 米医学誌「New England Journal of Medicine」3月1日号に掲載された、英イーストマン歯科病院(ロンドン)で重症の歯周病をもつ患者120人を対象に実施した研究にれば、歯周病の治療により、血流や動脈の弾力性が改善されるという。

 歯周病の集中的治療を行った群では、治療直後に炎症の増悪がみられたものの、6カ月後には血管内側を覆う内皮の機能改善が認められた。また血管が拡張して血流が改善したほか、内皮細胞の健康状態を示す分子マーカーでも改善が示された。
 例えば、6カ月後の集中治療群の動脈内腔が通常治療群よりも2%拡張しており、改善の程度と歯周病治療との間に相関があるというもの。

▼原文
 :Infected Gums Can Harm the Heart


2007/03/05
肝炎にベリーグッド ブルーベリーの葉 宮崎大チーム
  http://www.asahi.com/health/news/SEB200703050007.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2007/03/05 
 宮崎大の河南洋医学部長ら産官学連携の研究チームが発表したところによれば、ブルーベリーの一種「ラビットアイブルーベリー」の葉に、C型肝炎ウイルスや脂肪肝などに対する抑制効果があることを確認したという。

 チームには宮崎、鹿児島両大学の医学・農学の研究者や宮崎県の焼酎メーカー雲海酒造などの企業が参加し、04年1月から科学技術振興機構から5年間で約13億円の支援を受けているもので、ブルーベリーの葉の成分の抽出方法や新規用途などについて6件の特許を既に出願しているという。


2007/02/27
妊婦はどれだけ魚介類を摂取すべきか 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200702/502570.html
     Medical OnLine > Hot News 2007/02/27 
340g/週 超でも害はなく、低摂取は発達を妨げる

 胎児の適切な神経発達に必要な栄養素であるDHAやEPA、オメガ-3必須脂肪酸などの主な供給源は魚介類だが、環境汚染による魚介類の摂取により、そこに含まれるメチル水銀などの神経毒に胎児が曝露する危険性もあるため、2004年に米国食品医薬品局(FDA)と米国環境保護局(EPA)が、妊娠中の女性の魚介類摂取量を 340g/週 に制限すべきと勧告していたが、この勧告に従って摂取量を減らすと、出生後の子どもの発達が最適にならない可能性が、Lancet誌2007年2月17日号に報告された。

 この報告は、米国立衛生研究所(NIH)のJoseph R Hibbeln氏らが、英国のAvon Longitudinal Study of Parents and Children(ALSPAC)の対象となったコホートを対象に観察研究を行い、妊婦の魚介類摂取量が子供の発達に及ぼす影響を調べたもの。

 ALSPACコホートの水銀曝露レベルは、米国のコホートで報告されている値より高かった(体重1kg当たり0.05μg と0.02μg)ことは、魚介類摂取が胎児に与えるリスクは米国より高いと考えられるが、今回は、340g超の摂取でも子供の発達に悪影響は認められず、逆に、摂取が多い方が発達はよいことが明らかになったことより、魚介類摂取が少ないことによる栄養不足は、含有される微量の有害物質が与えるリスクを上回ることを示している。

原題:「Maternal seafood consumption in pregnancy and neurodevelopmental outcomes in childhood (ALSPAC study): an observational cohort study

白内障:ビタミンCが防止−−厚労省研究班
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/02/20070227dde007040023000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/02/27 
 厚生労働省研究班(担当研究者=吉田正雄・杏林大医学部助手)らによる、95年〜00年まで、岩手、秋田、長野、沖縄の各県に住む男女35,000人規模の調査によれば、日頃の食事でビタミンCを多くとっていると白内障になる率が低くなるという。

 1日のビタミンC摂取が約210mgの男性のグループは、約50mg前後のグループに比べ、白内障にかかる率が約35%低かった。女性も同様に約41%低かった。
 たばこを1本吸うと約25mgのビタミンCが破壊されるため、白内障予防には禁煙が望ましい。

第20回健康セミナー「生活習慣病から身を守るには」 長寿は努力次第
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/02/20070227ddm010100068000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/02/27 
 財団法人・三越厚生事業団が主催する20回目の「健康セミナー」が、新宿京王プラザホテルでこの9日に開かれた。心臓病とがんをテーマにした講演で約400人が参加。

◇心臓病早期予防が効果的−−中村治雄さん(三越厚生事業団常務理事・防衛医大名誉教授)

≪動脈硬化の原因≫
 遺伝は大きな要因だが、日ごろどんなものをどのように食べているか(食生活)、適度に体を動かしているか(運動)など、生活習慣も原因となる。若い人にはストレスが原因の動脈硬化もある。

≪食生活における心臓病の予防法≫

  1. 食べ方
      早食い、過食、夜食は避ける。
      食べ過ぎないよう、よくかんでゆっくり食べる。
      魚や野菜を中心に30品目以上を取るバランスいい食事を。
  2. 摂取する成分
      糖類や脂肪を減らし穀物で繊維を補給。
      心臓病や脳卒中を減らすビタミンB6、B12を摂取する。
      常温で固形の脂肪よりも液状の脂肪を取る。→(マーガリンは良くないという意味)
      食材の加温は油の性質が変化するので繰り返さない。
  3. し好品
      高血圧、脳卒中、がんの原因となるアルコールはほどほどに。   お酒1合/日が目安。喫煙は絶対に禁物。   運動は、無理をせず適度に。
◇禁煙・食生活節制を−−津金昌一郎さん(国立がんセンター予防研究部長)
 検診でがんは発見できるが、予防はできない。
 がんになる確率は40歳までは1%、60歳までが7%だが、85歳になると男性48%、女性26%。
 がんは老化現象の一つといえるが、長年の研究で、がんになる確率を下げる方法が分かってきた。

 喫煙者のがんになる確率は、吸わない人の1.6倍となる。
 お酒を日本酒換算で毎日2合以上飲むと、がんになる確率は約1.5倍増す。
 野菜・果物不足や高塩分の食品を多くとる人は胃がんに、食物繊維が極端に少ない人は大腸がんになり易い。

≪がん予防≫

  • たばこは吸わず、他人のたばこの煙も避ける
  • 飲酒は適度に▽塩分は1日10グラム以下
  • 野菜・果物不足にならない
  • 熱い飲食物は減らし、保存・加工肉の摂取は控える
  • 適度な運動を心掛ける
  • 成人期の体重を維持し、やせすぎ、太りすぎに注意する
  • 肝炎ウイルスに感染していたら治療措置をとること

2007/02/24
トランス酸:米・NY市が飲食店に削減義務づけ 日本人への影響は?
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/02/20070224ddm013100179000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/02/24 
   トランス酸は不飽和脂肪酸の一種。植物油からマーガリンや洋菓子を作る時などに使われるショートニングを製造する際、水素を添加して半固体にするときに生成される。
 飽和脂肪酸と同様に取り過ぎると悪玉コレステロールが増え、心筋梗塞など心臓病の死亡率が高くなるとの研究報告があることで、米ニューヨーク市が飲食店を対象に削減を義務づけたトランス型脂肪酸(トランス酸)への関心が高まっているが、日本人の平均的な摂取量は欧米人に比べて少ないとされるが・・・・。

 各種食品のトランス酸含有量を調べた日本食品油脂検査協会によれば、ドーナツ、クロワッサン、クラッカーなどマーガリンやショートニングを多く使う食品の含有量が高い。
 同じドーナツでも油脂の種類によって含有量に約30倍も差があり、外食チェーン店のドーナツでは1個(約50g)で日本人の平均量を上回る約2gという例もあり、ファストフードの揚げ物の取り過ぎは要注意という。
 トランス酸は脳や身体の発達・成長に必要なDHA(ドコサヘキサエン酸)やアラキドン酸の生成を減らすとの研究報告もあるので、妊婦は水素添加油脂を多く使った揚げ物やケーキ類の摂取を少なめにした方が良いようだ。

統合失調症に関係する遺伝子発見 理研など
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200702210290.html
   ----asahi.com 健康 医療・病気 2007/02/24 
 米科学アカデミー紀要電子版に発表された、理化学研究所(理研)と米マサチューセッツ工科大(MIT)の共同研究グループの研究によれば、統合失調症の発症には、中枢神経系に多い酵素「カルシニューリン」の遺伝子が関係するとみられるという。

 カルシニューリンは、神経伝達物質であるドーパミンとグルタミン酸の働きを調整する機能があり、カルシニューリンをつくったり、働きを調節したりする遺伝子に異常のあるマウスは、統合失調症に似た行動異常を示すことが知られており、研究グループは関連する14個の遺伝子について、日本人の統合失調症患者への影響度合いを遺伝解析の手法を使って調べた結果、14個のうち特定の4個の遺伝子に異常があると発症確率が高まることが分かったという。


2007/02/21
抗菌薬投与で耐性菌比率上昇 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200702/502530.html
     Medical OnLine > Hot News 2007/02/21 
 Lancet誌2007年2月10日号に報告された、ベルギーAntwerp大学のSurbhi Malhotra-Kumar氏らの研究成果によれば、口腔内フローラの連鎖球菌にマクロライド系抗菌薬を投与することによって、連鎖球菌中に存在する耐性菌の比率が上昇することが明らかにされた。

 ヒトで抗菌薬投与と耐性獲得の間の因果効果を明らかにしたのは世界で初めてという。
研究グループは、18歳以上のベルギー人224人を対象に、二重盲検試験を実施した。被験者を無作為にアジスロマイシン500mg 3日間(74人)、クラリスロマイシン500mg 7日間(74人)、偽薬(76人)の3群に割り付け、最長180日間追跡した。
 投与後180日の時点まで、アジスロマイシン、クラリスロマイシン投与群の両方で、耐性連鎖球菌の比率が有意に上昇していた。抗菌薬間で耐性菌比率を比較すると、42日目迄はアジスロマイシン群の方が有意に高く、両群間の差が最大になったのは、28日目だった。
 耐性を付与する遺伝子の存在に対する抗菌薬投与の影響を評価した結果、クラリスロマイシン投与が高耐性菌の選択を促進するという。

 原題は、「Effect of azithromycin and clarithromycin therapy on pharyngeal carriage of macrolide-resistant streptococci in healthy volunteers: a randomised, double-blind, placebo-controlled study」。

高身長・未出産の女性、乳がんリスク高い…厚労省調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070221ik06.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/02/21 
 厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)が、1990年と93年に40〜60代だった全国の女性約55,000人を対象に追跡調査を実施。閉経の前か後か、体格、初潮年齢などの条件で集団に分け、2002年までに乳がんを発症した人数から、各集団の危険性を比較した疫学調査の結果によれば、乳がんのリスクが高い女性は、身長160cm以上、出産経験がない、初潮年齢が早いなどの傾向があることが判ったという。

 乳がんのリスクについて、閉経後の場合、身長160cm以上の女性は、148cm未満の女性に比べ、リスクは2.4倍高まった。
 また48歳未満に閉経した人に比べ、54歳以上で閉経した人のリスクは2倍。
 出産経験が無い女性は、ある女性に比べ2.2倍だった。


2007/02/20
運動は大腸がん予防に有効 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/ext/200702/502522.html
     Medical OnLine > Hot News 2007/02/20 
 厚生労働省研究班が、2007年2月20日発表した疫学調査の結果によれば、スポーツを日常的にしている人男性は、あまりしない男性に比べ、大腸がんになる危険度が30%低いという。

 大腸がんのうち結腸がんにおいて、この傾向が強かったが、女性ではこの傾向を確認できなかったという。


2007/02/19
「カラオケポリープ」急増 熱唱+はやりの高音、要注意
  http://www.asahi.com/health/news/OSK200702190040.html
   ----asahi.com 健康 医療・病気 2007/02/19 
 カラオケの歌い過ぎで声帯の粘膜が腫れたりする「カラオケポリープ」と呼ばれる症状を訴える人が増えているという。
 カラオケポリープは正式な医学的病名ではない。名付け親は国際医療福祉大学東京ボイスセンターの福田宏之所長で、20年前に名づけた。

 歌うと日常会話より振動回数が増すため、歌い続けると声帯に負担がかかり、内出血を起こして声帯の粘膜が腫れる「ポリープ」や粘膜が硬くなる「結節」が出来るのが「カラオケポリープ」の症状で、酒や喫煙しながら歌うと、内出血や粘膜の荒れがひどくなる。
 最近の流行歌は、昔の歌謡曲とは違い、高音域の曲が増えたことも影響しており、高音では声帯が前後に引っ張られ、低音より激しく振動するので、歌い続けるとかなりの負担となる。

 初期症状は、声のかすれ程度なので風邪と勘違いしがちなので、声のかすれが続くようなら診察を受けよう。喉頭がんなど別の病気の早期発見にもつながる。


2007/02/16
がんの痛みHPで相談 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070216ik0a.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/02/16 
 緩和ケアの専門医らで作る非営利団体「ジャパン・パートナーズ・アゲンスト・ペイン(JPAP)」は、がん患者や家族が抱える痛みの相談を受付ける「痛みの相談室」というホームページに開設した。
 JPAPは、同相談室と共に、「痛みのチェックシート」も掲載し、このシートを印刷して必要事項を書き込んで医師などに見せれば、具体的に痛みを伝達できるという。

 ジャパン・パートナーズ・アゲンスト・ペイン(JPAP)のHPのアドレスは、http://www.jpap.jp/gen/


2007/02/14
健康食品:摂取で中毒!? アガリクスで肝機能障害/キトサンで肺炎… 被害例出版  
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/02/20070214dde041100008000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/02/14 
 中毒学の第一人者の内藤裕史・筑波大名誉教授(75)が、健康食品や漢方薬などによる健康被害例を集めた「健康食品中毒百科」(丸善、2940円)を出版した。学術雑誌に発表された計1085本の論文から引用した国内外の健康被害事例を分析し、やせ薬、健康食品、漢方薬・生薬の3分類で計56項目にまとめた。

 内藤さんによれば、健康被害に共通するのは、

  1.  少量なら無害な成分も、錠剤などで大量に摂取することで被害を招く。
  2.  安全と信じて摂り続け、被害が深刻化する。
  3.  栽培、抽出、製造過程で混じる不純物(重金属など)が悪く働く場合。
紹介されている例:
  •  ダイエット目的で植物のアマメシバを摂取し重い呼吸器障害が多発したケース
  •  テレビ番組で「やせる」と紹介され、下痢などの被害が続出した白インゲンなど
  •  アガリクスを飲んだが肝機能障害になった
  •  エビやカニの甲羅からとれるキトサンを摂取した喫煙者が肺炎を起こした
  •  ウコンを摂取した肝硬変患者が症状を悪化させて死亡した−−など
▼丸善での紹介:
  http://pub.maruzen.co.jp/book_magazine/book_data/search/9784621078402.html
■内容概説
この本は、現在の医療の分野を二分する形で登場した補完代替医療の一つ、健康食品が持つ本質的な課題に取り組んだ日本で最初のものである。健康食品は医薬品と違い安全で副作用がないと一般に広く信じられている。医薬品は、有効性と安全性の科学的な根拠の上に国が市販を認めているが、健康食品は品質の均一性、再現性、純度が保証されているわけではない。また、摂取量、接種方法、摂取経路、効果の目安についての科学的根拠もない。健康食品を摂取するにあたって安全の基本は、それが健康被害を起こしていないか、引き起こす可能性はないか、という被害情報の検証である。個人差はあるが、本書で情報を得ることにより被害を未然に防ぐこともでき、健康被害が発生したときの対応も容易である。

2007/02/12
生きがい「ない」と病死リスク高く 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070212ik06.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/02/12 
▼脳血管疾患は2.1倍 肺炎も1.8倍に…東北大グループ

 東北大大学院医学系研究科の辻一郎教授(公衆衛生学)の研究グループが、1994年に宮城県内の40〜79歳の健康な男女43,391人の健康調査の分析から、生きがいがない人は、ある人に比べ、病気などで死亡する割合が1.5倍に高まるという結果をまとめた。

 経済状況や健康状態など生きがいの有無に係わらず、死亡割合に影響する要因を排除して分析した結果、生きがいが「無い」と答えた人は、「有る」と答えた人に比べ、脳血管疾患で死亡した割合は2.1倍高く、肺炎も1.8倍高かったが、がんでは、生きがいの有無による影響はみられなかったというもの。
 辻教授は、「良好な感情を持つことは、感染症を防ぐ免疫系に良い効果があり、定年後も社会活動への参加などで生きがいを持ち続けることが大事だ」と分析している」。


2007/02/09
内臓脂肪で糖尿病、仕組み解明 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070209ik0b.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/02/09 
 米医学誌「ネイチャー・メディシン」電子版に掲載された研究結果によれば、東大病院糖尿病・代謝内科の門脇孝教授らの研究チームが、中高年に多い内臓脂肪型の肥満が糖尿病を引き起こす仕組みを、マウスを使った実験で解明したという。

 内臓脂肪が蓄積すると、脂肪細胞から出るアディポネクチンというホルモンの量が減る。アディポネクチンは、血糖値や中性脂肪を下げる働きがある。

 門脇教授らは、マウスの肝臓細胞の表面に、2種類のたんぱく質を発見。これらにアディポネクチンが結合すると、血糖値や中性脂肪が下がり、脂肪を燃やす働きも上がることを確認したというもの。


2007/02/08
男児の女性乳房化の原因はラベンダー油
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20070209hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2007/01/04
 昨年(2006年)6月にボストンで開催された米国内分泌学会年次集会で報告され、米医学誌「New England Journal of Medicine」2月1日号に掲載された米コロラド大学小児内分泌科医のClifford Bloch博士らの研究によれば、ラベンダーなどの精油を含有する製品の使用によって、男児の乳房成長が生じるというという。

 精油は、男性ホルモンと女性ホルモンの両方に影響を及ぼし、独特の内分泌(ホルモン)撹乱作用をもたらすことを確かめた。精油を含む製品の使用を中止すると、男児らの乳房は正常に戻ったという。

▼原文
 :Products Containing Lavender Oil Linked to Breast Growth in Boys

1食で脂質1日分も…市販揚げ物40銘柄を調査 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070208ik06.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/02/08 
 総菜として販売されている揚げ物は、1食で、脂質量の1日の摂取目安に達している商品のあることが7日、国民生活センターの商品テストでわかった。

 揚げ物全体の脂質量に占める衣中の脂質の割合は、コロッケが平均65%、ロースカツが64%、ヒレカツが86%。揚げ物の平均では70%に達した。

国民生活センター 商品テスト結果
  「中食のフライ−脂質の量と質を中心に利用する上での注意点を探る−
   http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20070207_1.htm

消費者へのアドバイス
  1. ロースかつ1枚又はコロッケ2個食べると、摂取してよい脂質の1日量を摂ってしまうものもあった。生活習慣病予防のためには脂質の摂り過ぎに気をつけて、脂質の摂取の仕方については見直す機会を持つようにしよう
  2. 手作りと比べると衣の率が高く、衣の率が高いと揚げ油を多く吸収し脂質の量も増える。外観の大きさにとらわれずに衣の薄いものを選ぶとよい
  3. 摂取することが望ましくない脂肪酸(飽和脂肪酸)が多いものや、摂取することが望ましい脂肪酸(n-3系脂肪酸)がほとんど摂取できないものがあるなど、脂質の質に偏りがある。利用する際はフライの量を抑えたり、他の食品を上手く利用し、バランスよく脂質を摂取するよう心がけよう
  4. 中食のフライは味がついているものが多い。多いものでは食塩を1食当たり1日の摂取目安8g未満に対してその約20%を摂ってしまうものもあり、手作りのフライに比べて多い傾向にある

2007/02/05
米原産ボイセンベリーに中皮腫の抑制効果 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070205ik0d.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/02/05 
 安達修一・相模女子大助教授(公衆衛生学)の研究グループらによれば、米国原産の果実「ボイセンベリー」ボイセンベリーに含まれるポリフェノールに、アスベスト(石綿)の引き起こすがん「中皮腫」の発症抑制効果があるとラットを使った実験で確認した。
 ボイセンベリーは米国やニュージーランドで生産され、そのまま食べたり、ジャムに加工されたりしており、抗酸化成分を特に多く含む。

2007/02/04
コレステロール:判断基準、変更へ 「悪玉」に標的絞る−−学会が指針  
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/02/20070204ddm001100017000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/02/04 
 日本動脈硬化学会は、心筋梗塞など動脈硬化性疾患の予防や治療の指標から従来の「総コレステロール」をはずし、代わりに「悪玉コレステロール」といわれるLDLコレステロールなどを判断基準とする新しい診療ガイドラインを策定した。
 「高脂血症」の診断基準には、いままでは一般的に総コレステロールが使われ、血液1デシリットル当たり220mg未満に抑えるよう求めてきた。「高コレステロール」の中でも、「善玉」のHDLコレステロールが多い場合にはLDLコレステロールは通常より低く、動脈硬化につながり難いことより、高コレステロール血症は「LDLコレステロール140mg以上」とした。

2007/02/02
膀胱がんにワクチン療法、世界初岩手医大で臨床 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070202ik01.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/02/02 
 岩手医科大の藤岡知昭教授と東京大医科学研究所ヒトゲノム解析センターの中村祐輔教授らの研究グループは1日、遺伝子を使った膀胱がんのワクチン療法を世界で初めて開発したと発表した。

 藤岡教授らは、膀胱がんの細胞に高い割合で現れる二つの遺伝子を発見し、この遺伝子をHLA(ヒト白血球抗原)と結びつけてワクチンを開発した。
 このワクチンを膀胱に注入すると、同じ目印を持つがん細胞を攻撃するという。血液を使った実験で成果と安全性が確認されたので、臨床研究に踏み切ることを決めたという。


2007/01/29
老後に夫と同居→妻の死亡確率2倍
  http://www.asahi.com/health/news/OSK200701280048.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2007/01/29 
 愛媛県総合保健協会の藤本弘一郎医長の調査によれば、老後に夫と暮らすと、妻の死亡リスクが約2倍に高まるという。

 96〜98年に旧重信町(現・東温市)の60〜84歳の男女約3100人を調査し、約5年後の01〜02年に対象者の生死を確認し、調査中に死亡した男女計約200人と生存していた約2900人を比べ、配偶者の有無などが死亡に与えた影響を60〜74歳と75〜84歳で分析した結果、75〜84歳では、女性は夫がいる方が、いない場合に比べて死亡リスクが2.02倍だった。一方、男性は妻がいる場合、いない場合に比べて0.46倍に下がっていた。


2007/01/27
ヘルシーリポート:紅茶の一種「べにふうき」 注目、抗アレルギー成分
ヘルシーリポート:健康インフォメーション こんにゃく、生活習慣病予防にも
ヘルシーリポート:健康インフォメーション 見直そう、らっきょう 胃腸の働きを促進  
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/01/20070127ddm010100028000c.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/01/20070127ddm010100027000c.html
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/01/20070127ddm010100029000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/01/27 
 ▼紅茶の一品種の「べにふうき」が、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を改善することが、茶の機能性を多角的に研究する産官学の共同研究の結果から分かってきた。
 この抗アレルギー成分は「メチル化カテキン」と名づけられ、茶の機能性を多角的に研究する独立行政法人・農研機構・野菜茶業研究所(静岡県島田市)や立花宏文・九州大学大学院助教授や木谷誠一・東京海洋大学保健管理センター教授、宮瀬敏男・静岡県立大学助教授らによって、メチル化カテキンの働きの解明が始まり、佐野満昭・名古屋女子大学教授らの人による臨床試験において、メチル化カテキンは通常のお茶のカテキンに比べ、腸管からの吸収率は5〜6倍も高く、マウスの実験では抗酸化作用が際立って高いことが分かったという。
又木谷教授らの臨床試験によれば、スギ花粉(アレルゲン)に反応してできる抗体(IgE)の増加も抑えられることが確認されたという。

 ▼こんにゃくもカルシウムを含み、なかでも、しらたきに多い。 食物繊維が豊富なこんにゃくは、カロリーが少なく、食べて満腹感が得られるため、ダイエットに向き、便秘がちな人には最適だ。
 このほか、食後の血糖値やインスリンの上昇が抑えられる働きもあり、肉類や脂肪の多い食生活では、食物繊維が不足がちになるため、こんにゃくを取り入れた食事は、生活習慣病の予防になるという。

 ▼らっきょうは食物繊維が豊富で胃酸の分泌を助ける成分が多く、胃腸の働きを良くする働きが期待できる。漢方では狭心症の予防になるといわれる。
 マウス実験では、らっきょうのエキスががん防止にもなるという。


2007/01/21
「あるある大事典」の納豆ダイエットで捏造 関西テレビ
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200701200283.html
   ----asahi.com 健康 健康・生活 2007/01/21 
 フジテレビの番組「発掘!あるある大事典2」で、納豆のダイエット効果を紹介した7日放送分にデータ捏造などの問題があることが判明した。番組では、納豆を食べた被験者の中性脂肪値が正常値になったとコメントし、字幕で数字をつけて紹介していたが実際には測定しておらず、他の実験でも測定や検査をしないまま、架空の数字を番組で流したというもの。

 7日放送の「食べてヤセる!!!食材Xの新事実」は、米国の大学教授の研究をもとに、「DHEA」と呼ばれるホルモンにダイエット効果があるとの説を紹介。納豆などに含まれるイソフラボンがその原料になるとし、20〜50代の被験者8人に朝晩2回、納豆を食べ続けさせた結果、2週間後に最高で3.4Kg減など全員の体重が減ったと報告した。
 しかし同局の発表による捏造問題は下記のようなもの。

 ▽米国のダイエット研究として紹介した内容は別の大学教授の研究だった。
 ▽米国の大学教授の発言として日本語訳で紹介したコメントは実際には発言していなかった。
 ▽DHEAの量を調べるために被験者から血液を採取したものの、検査はしていなかった。
  ・・・など計7カ所に問題があり、うち6カ所が捏造とみられ、1カ所はグラフの無許可使用だった。


2007/01/12
DHA:脳の神経再生を促進 島根大が確認
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/01/20070112ddm002100012000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/01/12 
 島根大医学部の橋本道男助教授(環境生理学)らの研究グループが、青魚に多く含まれる物質「ドコサヘキサエン酸」(DHA)に、脳内の神経細胞(ニューロン)の再生を促進する働きがあることを、ラット実験で確認したという。
 認知症やアルツハイマー病などの治療に応用が期待される成果で、同グループは国内の製薬会社と共同で国際特許を出願している。

2007/01/11
高麗ニンジン食品に残留農薬 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070111ik04.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/01/11 
 血圧調整などに効果があるとされる高麗ニンジンを主原料とした健康食品の一部で、国の定める残留農薬基準を上回る農薬を検出したと、国民生活センターが10日に発表した。

国民生活センターからの報道発表
   高麗人参を主原料とした「健康食品」 (2007年1月10日) → 報告書(PDF)


2007/01/10
花粉症にビールの苦み成分「ホップ」の抽出物が効く、但しビール飲んでも効果なし 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070110ik07.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/01/10 
 日赤和歌山医療センターとサッポロビールの研究によれば、ビールの苦み成分「ホップ」の抽出物に、花粉症の症状を軽減する働きがあることがわかったという。ホップには腫瘍を抑制する働きなどがあることは知られていたが、アレルギー抑制効果が確認されたのは初めてで、3月の日本農芸化学会で発表される。

 研究チームによれば、ホップの抽出物に、くしゃみや鼻水といった花粉アレルギーの症状を引き起こす原因物質である「ヒスタミン」が免疫細胞から出てしまうのを抑える作用があることを確認した。 だが、ビールを飲んでも直接の効果はないという。


2007/01/09
紅茶で心臓病の予防 
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070109ik0c.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2007/01/09 
 ベルリン医科大付属病院(ドイツ)の研究チームが、欧州心臓学会の専門誌(電子版)に9日発表したところによれば、紅茶には心臓病を防ぐ効果があるとされているが、その効果もミルクを入れて飲むとなくなることが分かったという。

 研究は、更年期を過ぎた健康な女性16人を対象に、何も加えない紅茶と、脱脂乳のミルクを10%加えた紅茶とを500mL飲んでもらう実験を行い、飲む前と2時間後に、腕の動脈を超音波で調べ、血管の弾力性を示す指標「FMD」を計測した。
 実験の結果、ミルクなしの紅茶を飲んだ後は約4.3%向上したが、ミルク入りだとほとんど変化がなかった。
 ネズミの細胞を使った実験で原因を分析したところ、ミルクに含まれるたんぱく質の中の「カゼイン」が、紅茶の有効成分と結合してしまうことがわかったというもの。


2007/01/05
フラボノイド:脳神経損傷回復 漢方の桂皮、陳皮に含有 都老人総研などのチーム確認
  http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/archive/news/2007/01/20070105dde041100064000c.html
     毎日新聞暮らし健康 2007/01/05 
 東京都老人総合研究所などの共同研究チームがマウスを使った実験で、漢方薬の薬効成分「フラボノイド」に、アルツハイマー病などに伴う脳の神経回路の損傷を回復させる働きがあることを確認した。米神経科学専門誌に近く発表するという。
 フラボノイド類の中でも桂皮(けいひ)と陳皮(ちんぴ)に含まれるものが、2種類の遺伝子の働きを高めたという。桂皮と陳皮を含む漢方薬を、髄鞘の破壊が進んだ高齢マウス(2歳半)に2カ月間飲ませたところ、2種類の遺伝子の働きが高まって髄鞘の構造が元に戻り、運動能力も若いマウス(6カ月)と同程度に回復したという。

2007/01/04
夫の手を握るとストレスが軽減
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20070109hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2007/01/04
 米バージニア大学心理神経学助教授James A. Coan氏らが医学誌「Psychological Science」12月号に発表した研究結果によれば、女性が夫の手を握ると即座にストレスを解消できるという。
 今回の研究は、結婚生活の満足度をみるテストで高スコアを取得した既婚女性16人を対象としたもの。結婚生活の満足度が特に高く、Coan氏が「スーパーカップル」とした夫婦では、夫の手を握ることにより得られる効果がほかの女性よりも大きく、さらに痛みを感じる脳部位にも沈静化がみられた。「スーパーカップル」なら、手を握ることは一種の鎮痛薬的効用もあるという。

▼原文
 :Stressed Out? Grab Hubby's Hand / In happy marriages, hand-holding calms nerves, study finds

妊娠中の魚油摂取で子どもの視覚と手の協調が向上
 http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20070109hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2007/01/04
 ウェスタンオーストラリア大学(パース)のグループによる研究結果が、医学誌「Archives of Disease in Childhood」オンライン版に12月21日掲載されたところによれば、妊娠中に魚油サプリメント(栄養補助食品)を摂取していた母親の子どもは、視覚と手の動きの協調関係が優れているという。

 今回の研究では、妊婦98人が4g/日の魚油サプリメントまたはオリーブ油サプリメントのいずれかを、妊娠20週から出産まで摂取。生まれた子が2歳半になった時点で、成長と発達の検査を行い、言語、行動、実用的推理および視覚と手の協調関係について調べた結果、言語能力および成長の面では、母親の魚油サプリメント摂取による差はみられなかった。
 しかし、母親が魚油を摂取していた幼児は、摂取していなかった幼児に比べ、視覚と手の協調関係が有意に優れ、更に、新生児の臍帯血に含まれるオメガ-3脂肪酸の濃度が高いと、視覚と手の協調がよいという関係も有意にみられた。

▼原文
 :Fish Oil Supplements During Pregnancy Boost Kids' Hand-Eye Coordination



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