とし坊 の読んどきゃ良かった記事情報 Back No.32
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2012/12/28
生活習慣病の薬、市販に 初認可、医師会は反発
  http://www.asahi.com/health/news/TKY201212280573.html
     朝日新聞 > apital > ニュース > 2012/12/28
 生活習慣病の薬では初めて、効き目は強いのに病院の処方箋無しで買える「スイッチ薬」の販売が12月28日承認された。このスイッチ化を承認されたのは、持田製薬の高脂血症治療薬「エパデール」で、イワシから取るイコサペント酸(EPA)を高純度で含み、血液中の中性脂肪の値などを下げる。

 スイッチ薬は、従来、水虫や胃もたれなど比較的軽い病気の薬が多かったが、厚労省は2002年、高血圧や糖尿病といった生活習慣病などにも広げる方針を決定。すぐ病院に行くのでなく、まずスイッチ薬を使う人が増えれば、医療費が抑制できるという思惑があったもので、安全面などを懸念する医師側は「まず診察を」と反発しているという。今後、新たなスイッチ薬が認められるかどうかは不透明。

2012/12/27
ミカンが閉経後の骨粗しょう症を防止!?
  http://news.mynavi.jp/news/2012/12/27/076/index.html
     マイナビニュース > 開発・SE > サイエンス 2012/12/27 
 農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)果樹研究所による浜松市北区の旧・三ヶ日町の地域住民457人(男146人、女 311人)を対象とした4年間の追跡調査の結果、ミカンをよく食べている閉経後の女性は骨粗鬆症になり難いという。

 同研究所は浜松医科大学と共同で、温州ミカン(三ヶ日ミカン)の生産が盛んな同地区住民を対象とした栄養疫学調査(三ヶ日町研究)を2003年度から行っている。温州ミカンに特徴的に多く含まれるカロテノイド色素の一つ「β-クリプトキサンチン」の血中濃度と、骨粗しょう症の発症リスクとの関連について調べた。
 カロテノイド色素は、果物や野菜に含まれる抗酸化物質で、摂取によって骨密度低下の予防効果があるとされる。

 調査結果として、骨粗しょう症の発症リスクは、血中β-クリプトキサンチンが低濃度のグループ(ミカンを毎日1個食べるか、食べないかの人達)を1.0とした場合、高濃度のグループ(ミカンを毎日4個程度食べる人達)は0.08となり、92%も低いことが分かった。ビタミンやミネラル類の摂取量などの影響を取り除いても、この傾向が有った。
 また、調査開始後に新たに骨低下症や骨粗鬆症を発症した閉経女性は、調査開始時における血中β-クリプトキサンチン濃度が、骨低下症では1.59 μM(マイクロモーラー)、骨粗鬆症では1.16 μMと、健康な人(平均値1.94 μM)よりも、統計的に低いことが分かった。

 今回調査した6種類のカロテノイド色素(リコペン、α-カロテン、β-カロテン、β-クリプトキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチン)のうち、骨粗鬆症の発症リスク低減が認められたのはβ-クリプトキサンチンのみだった。男性や閉経前の女性には、こうした関連はみられなかったという。

≪関連記事≫
 閉経後の女性の骨粗しょう症を防ぐにはβ-クリプトキサンチン - 農研機構
  http://news.mynavi.jp/news/2012/12/25/155/index.html

2012/12/26
清涼飲料飲みすぎ、脳梗塞リスク増 毎日の女性1.8倍
  http://www.asahi.com/health/news/TKY201212260443.html
     朝日新聞 > apital > ニュース > 2012/12/26
 国立がん研究センターや大阪大などが、岩手や東京・沖縄など5都県に住む40〜59歳の男女約4万人を約18年追跡調査した。甘味料が入った飲み物を飲む頻度で「ほぼ毎日」「週3〜4回」「週1〜2回」「ほとんど飲まない」の4グループに分けて、脳卒中等になった人の割合を比べたところ、清涼飲料水を毎日飲む女性は、脳梗塞になるリスクが、ほとんど飲まない女性より1.8倍高いという。

 調査結果について、脳梗塞になるリスクは、喫煙や日頃の運動といった他の生活習慣の影響を受けないよう調整しても、女性では飲む頻度が高いほど高い傾向が出た。ほぼ毎日飲む人は、ほとんど飲まない人の1.8倍だった。一方、男性では関連がみられなかった。脳出血については、男女共に関連は無かった。

 分析結果が男女で異なることについて、女性は筋肉量が少なく、代謝が悪いため、炭水化物や糖分を含む清涼飲料水の影響を受け易いと分析している。

2012/12/22
骨粗鬆症予防にミカン 黄色い色素が骨を増やす
  http://digital.asahi.com/articles/TKY201212220006.html
     朝日新聞 > apital > ニュース 2012/12/22
 12月20日付けの米科学誌プロスワンに発表された果樹研究所の杉浦実主任研究員らの研究によれば、ミカンをよく食べることで、ミカンを黄色くする色素であるβクリプトキサンチンに骨を増やしたり減少を抑えたりする働きがあり骨粗鬆症を予防できることを明らかにしたという。

 女性が閉経にてホルモンのバランスが変わると、骨粗鬆症にかかり易くなるが、温州ミカンの産地・浜松市の三ケ日町地域で行ってきた研究から、ミカンを多く食べる女性の骨粗鬆症患者が少ない傾向も判っていた。そこで、この地域の閉経後の女性212人で、βクリプトキサンチンの血中濃度と骨粗鬆症の関連を調べたところ、ミカンを毎日4個食べることに相当する血中濃度の人は、ミカンを食べない日がある人よりも、骨粗鬆症にかかるリスクが92%低いことがわかった。

≪関連ニュース≫
 ミカンが閉経後の骨粗しょう症を防止!?
  http://news.mynavi.jp/news/2012/12/27/076/index.html

2012/12/18
ピロリ菌を除去する「オボプロン」配合のヨーグルト、成城石井で販売開始
  http://news.mynavi.jp/news/2012/12/18/221/index.html
     マイナビニュース > ライフ > 健康と生活 2012/12/18 
 「ファーマーズ」は、機能性素材である「オボプロン(抗ピロリ菌鶏卵抗体)」配合の「ドクターPiro ヨーグルト」を、スーパーマーケット「成城石井」で販売開始した。

 「ドクターPiro ヨーグルト」は、鶏卵抗体技術を利用し、胃潰瘍の原因となるピロリ菌を除去する「オボプロン(抗ピロリ菌鶏卵抗体)」を配合した機能性ヨーグルト(特許第3430853号)。
 この商品はグリコ乳業の通販サイトで販売していたが、スーパーマーケット「成城石井」の各店舗でも販売を開始したもの。

2012/12/07
花王、コーヒーポリフェノールに体脂肪低減作用があることをヒトで実証
  http://news.mynavi.jp/news/2012/12/07/032/index.html
     マイナビニュース > 開発・SE > サイエンス 2012/12/07 
 花王が12月6日に発表したところによれば、コーヒー豆に含まれるポリフェノール「クロロゲン酸類」に、血管壁の収縮・弛緩を調節して血圧を正常に保つなどの「血管内皮機能」を改善する作用があることを見出したという。この成果は、同社ヒューマンヘルスケア研究センター・ヘルスケア食品研究所と生物科学研究所によるもので、世界のコーヒー関連研究者が集う「第24回 国際コーヒー科学会議(ASIC)」にて発表した。

1.「クロロゲン酸類による血管内皮機能改善」について
     成人男性20名を対象に、クロロゲン酸類を140mg/日 摂取できる試験飲料とクロロゲン酸類を含まない飲料を継続摂取した際の、血管拡張反応を指標とした血管内皮機能を、1カ月毎に4カ月間にわたり測定を行った結果、試験飲料を摂取した群で血管内皮機能の改善が認められた。
2.「クロロゲン酸類による血圧改善と酸化成分の影響」について
     血圧が正常高値及びI度高血圧者(収縮期血圧が140-159mmHgまたは拡張期血圧が90-99mmHgの範囲)の成人男女(100名)を対象に、クロロゲン酸類を300mg/日 摂取できる試験飲料(クロロゲン酸類を含み、酸化成分(ヒドロキシヒドロキノン)を低減した焙煎コーヒー)と、クロロゲン酸類を含まず酸化成分を低減した焙煎コーヒー(対照飲料I)を12週間継続摂取した際の収縮期血圧の測定を行った結果、クロロゲン酸類を摂取することで血圧の改善が認められたという。
     また、クロロゲン酸類を含み酸化成分を低減していない焙煎コーヒー(対照飲料II)を摂取した群(47名)においては、血圧の改善は認められず、酸化成分の影響が確認されたとことにより、血圧改善作用を十分に発現させるには、クロロゲン酸類を豊富にすると共に焙煎工程で生じる酸化成分を低減させたコーヒーが有効であることが示された。
3.「クロロゲン酸類による体脂肪低減」について
    平均BMI 27.7の成人男女(109名)を対象に、クロロゲン酸類を300mg/日 摂取できる試験飲料(クロロゲン酸類を含み、酸化成分を低減した焙煎コーヒー)と、クロロゲン酸類を含まず酸化成分を低減した焙煎コーヒー(対照飲料I)を12週間継続摂取した際の身体指標の測定を実施した結果、試験飲料群に体重・体脂肪(腹部脂肪)の低減が認められたとのことで、クロロゲン酸類の継続摂取によりエネルギー消費、特に脂質燃焼量が有意に増加することが確認されていることから、体脂肪の低減は体内での脂肪消費を高める作用によるものと考えられる。

2012/11/22
ビールのホップに動脈硬化予防効果
  http://news.mynavi.jp/news/2012/11/22/146/index.html
     マイナビニュース > 開発・SE > サイエンス 2012/11/22 
 北海道大学大学院保健科学研究院の千葉仁志教授や同大学院医学研究科の伊敏・助教らとサッポロビール(株)が、米科学誌「プロスワン」(オンライン版)に11月16日に発表したところに依れば、ビール原料のホップに含まれる成分「キサントフモール」に動脈硬化を予防する効果があることが、マウスを使った研究で分かったという。

 キサントフモールには、ガン細胞の増殖抑制作用や、抗変異原活性、抗HIV作用などの生理活性があることが国内外の研究で知られている。
 動脈硬化を防ぐには、血清中の総コレステロール値の低下のほか、“善玉”の「HDLコレステロール」値を上げることが、普段の健康管理で必要になる。
 HDLコレステロールは、肝臓や小腸で合成され血清中に存在する「コレステリルエステル転送蛋白(Cholesteryl ester transfer protein, CETP)」によって、“悪玉”の「LDLコレステロール」や超低比重リポ蛋白に転送されて量が減ってしまう。

 研究は、CETPの遺伝子を導入したマウスに、キサントフモール(0.05%)とコレステロール(1%)を混和した餌を18週間摂取させ、血清中のHDLコレステロール値とCETP活性を測定した結果、キサントフモール入りの餌を摂取したマウスでは、HDLコレステロール値が増加し、CETP活性は低下した。更に、動脈硬化を測定する際の指標部位の「胸部大動脈弓」で総コレステロールの蓄積量を測定したところ、キサントフモールの摂取により、有意に蓄積量が減少していたことから、キサントフモールには、CETP活性を阻害し、動脈硬化を予防する効果があることが分かったというもの。

2012/11/08
マルチビタミン常用は癌の罹患リスクをわずかに下げる
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/201211/527573.html
     Nikkei Medical Online ニュース 2012/11/08
 米Harvard大学医学部のJ. Michael Gaziano氏らが、JAMA誌電子版に2012年10月17日に報告した研究によれば、マルチビタミンを長期間常用すると、癌の罹患リスクが8%低下することが、米国男性医師を対象とした大規模な二重盲検無作為化試験で分かったという。

 数あるサプリメントの中で最も広く利用されて、米国の成人の少なくとも1/3はマルチビタミンを使用している中、これまでもマルチビタミンの使用とあらゆる癌や特定の癌の罹患率、死亡率の関係を調べた観察研究はあったが、一貫した結果は得られていなかった。著者らは、米国男性医師を対象に実施したPhysicians’ Health Study IIから、今回、癌の罹患や死亡とマルチビタミンの関係を分析したもの。

 今回の二重盲検無作為化試験の対象は、50歳以上の男性医師14,641人(平均年齢64.3歳、平均BMI 26.0、現在喫煙者は3.6%)。1,312人(9.0%)は癌の既往を持っていた。7317人がマルチビタミン、7324人が偽薬に割り付けられ、1997年〜2011年6月1日まで追跡された。

 ビタミン群の男性のあらゆる癌の罹患リスクは、偽薬群に比べて有意に低かった。
 癌全体の半数強を占めた前立腺癌の罹患率には、差はなかった。
 その他の部位特異的な癌の罹患率は、いずれも有意差を示さなかった。

 ベースラインで癌の既往があった男性とそうでない男性を分けて、あらゆる癌の罹患率を比較した。癌の既往ありの1,312人では、ビタミン群の方が癌罹患率が有意に低かった。一方、癌の既往がなかった13,329人については、ビタミン群に有意な癌罹患リスクの減少はみられなかった。癌の既往の有無とマルチビタミンの癌罹患リスク低減作用の間には有意な交互作用は見られなかった。

▼原題は、「Multivitamins in the Prevention of Cancer in Men: The Physicians' Health Study II Randomized Controlled Trial

2012/11/07
食品表示に気をつけろ!/「糖類ゼロ」と「糖質ゼロ」の違いって?
  http://news.mynavi.jp/column/label/002/index.html
     マイナビニュース > ライフ > 健康と生活 2012/11/07 
▼糖類は糖質の一部、共に100ml当たり0.5g未満なら「ゼロ」表示
    糖類は糖質の一部である糖類は糖質の一部である(2)
     「糖類ゼロ」と「糖質ゼロ」、似通った表現だが、一体どこが違うのか?。

     要するに、
     ・糖類というのは、糖質の一部である。
     ・一般的に糖分としてイメージする砂糖は、糖類に分類される。

     更に、健康増進法に基づく栄養表示基準により、糖質・糖類共に「100ml当たり0.5g未満であればゼロ表示が可能」ということ。


▼甘味料や基準値内の糖類で「ゼロ」表記
     上記3つのポイントを頭に入れて原材料表示を見ると、「糖類ゼロ」でも甘味料、「糖質ゼロ」でも糖類が含まれている。
    ・糖類の使用を避け甘味料を用いることで「糖類ゼロ」表示。
    ・糖アルコールや甘味料を使わず、ゼロ表示への基準値(0.5g/100ml)内で糖類を使用することで「糖質ゼロ」表示が出来る。

    「糖類ゼロ」と「糖質ゼロ」で考えられる原材料を、以下に纏めると、

    「糖類ゼロ」
     ・添加物としての基準値内の甘味料を使用
     ・ゼロ表示への基準値内の糖類を使用

    「糖質ゼロ」
     ・ゼロ表示への基準値内の糖類を使用
     ・ゼロ表示への基準値内の甘味料を使用
     ・ゼロ表示への基準値内の糖類+甘味料を使用

     つまり、基準値内で糖類や甘味料を使用した場合は、「糖類ゼロ」「糖質ゼロ」共に示可能という場合が出てくるので、どちらを選んだらいいのか? 甘味料まで少なく制限できる「糖質ゼロ」の方が無難かもしれないが、「ゼロだから大丈夫」ではなく「ゼロでも適量」を心掛けることではないかと結んでいる。

2012/10/26
喫煙で寿命10年縮まる 日英、日本人を60年以上調査
  http://www.asahi.com/health/news/TKY201210260116.html
     朝日新聞 > ライフ > 医療・健康 > 2012/10/26
 放射線影響研究所(広島市)や英オックスフォード大が10月25日付の英医学誌電子版に発表した調査結果によれば、たばこを吸うと寿命が8〜10年縮まることが判ったという。

 研究は、被爆者の健康影響を調べるために放影研が60年以上続けている「寿命調査」の対象者のうち、喫煙の有無が判明している日本人(被爆していない人も含まれる)約68,000人を分析したもの。

 未成年でたばこを吸い始めた男性(1920〜45年生まれ)の72%は70歳まで生きた。一方、同じ年代でたばこを吸わない男性の72%は78歳まで生きた。たばこで寿命が8年縮まったことになる。女性は、寿命が10年縮まっていた。
 この傾向は、被曝線量や飲酒の習慣、肥満度、年齢を考慮しても変わらず、喫煙開始年齢が遅くなると寿命への影響は小さくなった。

 これまでの英米の大規模な疫学調査では、たばこで寿命が10年短くなるという結果が出ていた。またこれまでの国内の疫学調査でも、影響は4年程度に留まるとされていたが、従来の国内の調査には喫煙開始年齢が比較的遅く、吸う本数も少なかった1920年以前に生まれた人が多く含まれていたため、影響が過小評価されていたと、研究チームは分析している。
乳酸菌が作るペプチドで記憶力が向上する!? - カルピスが確認
  http://news.mynavi.jp/news/2012/10/26/183/index.html
     マイナビニュース > エンタープライズ > サイエンス 2012/10/26 
カルピス 発酵応用研究所と中部大学 応用生物学部の横越英彦 教授らが、「第64回 日本生物工学会大会」(2012年10月23日-26日)にて発表した研究によれば、乳酸菌Lactobacillus helveticus(ラクトバチルス・ヘルベティカス)発酵乳の中から記憶力向上作用を持つペプチドを確認したという。

 今回、「カルピス酸乳」に含まれる乳酸菌ラクトバチルス・ヘルベティカスで発酵させた発酵乳の中から、「記憶力向上」作用を示す成分を発見したという。この成分を詳細に調べたところ、乳酸菌が牛乳に含まれる乳たんぱく質を分解することで得られるペプチドであることが明らかとなった。

 主な試験結果は2つ。1つ目は発酵乳由来ペプチドの記憶障害予防作用で、発酵乳の中から発見したペプチドをマウスに与えた結果、有意に短期記憶障害を予防したという。2つ目は発酵乳由来ペプチドの記憶力向上作用で、発酵乳の中から発見したペプチドをマウスに与えた結果、有意に2日後の記憶保持が向上したという。これらの作用はヒトにも期待され、「もの忘れ」の予防や「脳機能の維持」に役立つ可能性があるかもしれないという。

2012/10/24
ガセリ菌SP株などのNK細胞活性増強/ストレス軽減効果を確認 - メグミルク
  http://news.mynavi.jp/news/2012/10/19/016/index.html
     マイナビニュース > エンタープライズ > サイエンス 2012/10/19 
 雪印メグミルクが、10月24日に札幌市において開催された北方系機能性植物研究会主催シンポジウムにて発表したところによれば、北海道情報大学・健康情報科学研究センターの「食品の臨床試験システム」を利用して、プレーンヨーグルトのヒト介入試験を行ったところ、「Lactobacillus gasseri SBT2055(ガセリ菌SP株)」及び「Bifidobacterium longum SBT2928(ビフィズス菌SP株)」が、NK細胞の活性上昇とストレスホルモンの低減に寄与することが明らかになったという。

 この試験は、2011年9月〜12月にかけて、32歳〜76歳までの224名の健常者(男性69名・女性155名)を対象として12週間行われたもので、被験食は、ブルガリクス菌とサーモフィラス菌に加え、ガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株の2種類のプロバイオティクスを含むプレーンヨーグルトを使用し、プラセボ食として前記プロバイオティクス2種を含まないヨーグルト(ブルガリクス菌とサーモフィルス菌を含む)を用いた。

 結果は、免疫活性化の指標であるNK 細胞活性について、被験食を摂取した群がプラセボ食群と比較して有意に上昇し、またストレスホルモンである血中の副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)については、被験食を摂取した群がプラセボ食群と比較して有意に減少したほか、ストレスの指標である血中のコルチゾールについては、プラセボ食群に比較して増加を抑制する傾向が示されたという。

 これらの試験結果により、ガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株の2菌を含むヨーグルトは、これらの菌を含まないヨーグルトに比べて免疫系の活性化とストレスの軽減効果があることが示唆された。

 尚、本研究内容は、12月にアメリカ・ハワイにて開催される「国際機能性食品学会(ISNFF:International Society for Nutraceuticals and Functional Foods)」で発表される予定とのこと。

2012/10/18
ストレスが最大の原因! 一般内科医の半数以上が、免疫力の低下を指摘
  http://news.mynavi.jp/news/2012/10/18/121/index.html
     マイナビニュース > ライフ > 健康と生活 2012/10/18 
 ゼスプリ インターナショナル ジャパンは、一般内科医105名を対象に「免疫力に関するアンケート調査」を9月24日に実施し、発表したところに依れば、実際に診察する医師の多くが、ストレスを免疫力低下の最大の要因に挙げるほど、ストレスは現代人の生活に悪影響を及ぼしていることが分かったという。

質問:「診察を行う中で免疫力が弱まっている人が増えていると感じますか?」
 回答:「非常に増えている (6.7%)」、「増えている (46.7%)」、
    「変わらない (46.7%)」、
    「免疫力が弱まっている人が、減っている (0%)」

質問2:「免疫力低下の最大の要因は?」
 回答:「ストレス」(42.9%)、「疲労」(14.3%)、
    「食事」(12.5%)、「睡眠」(7.1%)、「運動」(7.1%)

質問3:「免疫力が弱まりを自覚していないケースはありますか?」
 回答:「多い」(52.4%)、「どちらともいえない」(40%)、
    「非常に少ない」(5.7%)、「少ない」(1.9%)

質問4:免疫力改善策は?
 回答:「睡眠」(63.8%)、「気分転換・ストレス対策」(54.3%)、
    「食事」(44.8%)

 更に、免疫力と生活習慣の関連性については、9割近くの医師が「免疫力は日々の積み重ねで構築されると思う」と回答。毎日の健康習慣が免疫力を左右するようだと、結んでいる。

2012/10/16
乳酸菌を摂取すると体脂肪を低減させることができる - カルピスが確認
  http://news.mynavi.jp/news/2012/10/16/074/index.html
     マイナビニュース > エンタープライズ > サイエンス 2012/10/16 
 カルピス 発酵応用研究所が、2012年10月11日〜12日に開催された「第33回 日本肥満学会」で発表したところに依れば、同社が保有する乳酸菌ラクトバチルス・アミロボラス CP1563株に、体脂肪を低減する作用があることをヒト試験で確認したという。

 CP1563株は、脂質代謝を促進する核内受容体「PPARα」の活性化能が高い同社保有の乳酸菌で、これまでに、肥満モデルマウスに同乳酸菌の破砕菌体を摂取させると血中脂質代謝が改善することなどを確認している。

 今回の研究によるヒト試験では、CP1563株の破砕菌体摂取による体脂肪低減作用が認められたほか、体脂肪高値者において腹部体脂肪面積の減少作用が認められたというもの。

 具体的な試験方法は、HDL-コレステロールが40mg/dL以下 且つ BMI28以上の成人男女40名(平均年齢47.4±11.5 歳)を2グループに分け、CP1563株の破砕菌体200mgを含むカプセル又は含まないカプセル(プラセボ)を12週間摂取し、体脂肪率・腹部脂肪面積などを測定比較した結果、CP1563株破砕菌体の摂取群は、プラセボ摂取群と比較して、体脂肪率の推移に有意な差が認められたという。
 また、腹部CTスキャンによる体脂肪面積測定の結果、CP1563株破砕菌体の摂取群はプラセボ摂取群と比較して、体脂肪面積が低下する傾向が認められたほか、摂取前の体脂肪の多い方は 体脂肪面積が減少し易いことが判明したという。

2012/10/11
「トクホ」は病気に効く? 「トクホ」の本当の意味とは?
  http://news.mynavi.jp/articles/2012/10/11/healthtokuho/index.html
     マイナビニュース > ライフ > 健康と生活 2012/10/11 
 「トクホ」とは「特定保健用食品」の略で、登録には企業が安全性・有効性データを揃えて、国の審査を受ける必要があり、更に全国6カ所の検査機関で行う試験でも有効性が確認できれば、「体脂肪が気になる方に」「食後の血糖値が気になる方に」といった、身体への機能に踏み込んだ表示ができるという制度で、2012年8月31現在、1,013品目が許可されている。

 例えば、「体に脂肪がつき難い」という効能を持つお茶は、「ウーロン茶重合ポリフェノール」とか「高濃度茶カテキン」などの脂肪燃焼や脂肪排出を促進する成分が含まれており、通常のお茶よりも人工的に多く含まれるように開発された食品で、一般の飲料と比較して効果を証明している。
 お茶以外も含め、現在認められている「トクホ」には、整腸作用・カルシウムの吸収促進やコレステロール・血圧・血糖・中性脂肪・体脂肪などのメタボ予防関連の商品がある。

 少々メタボな体型で、血圧高めで、毎年健診で高血圧と指摘されながらも、元来の医者嫌いで、多忙を言い訳に病院を避けていてトクホを頼みにしているような人のトクホの使い方は果たして正しいのか?

 トクホには、一見「病気」に効くようなイメージがありるが、対象とする「病名」は一切書かれていない。
 前述した「脂肪が体につきにくい」お茶も、「脂質異常症(高脂血症)」の病気に対する治療効果があるわけではなく、血圧対策トクホも「血圧が高めの方に」適していても、「高血圧症」という病気だと診断された方が対象では無い。

 トクホは、「効果」を謳っていても医薬品では無いのである。その対象は、あくまで健康な人(グレーゾーンの人を含む)なのだ。

2012/10/10
女性の高齢者は平均寿命まで生きたくない!? - 延命治療と余命に関する調査
  http://news.mynavi.jp/news/2012/10/10/081/index.html
     マイナビニュース > ライフ > 健康と生活 2012/10/10 
 「老いの工学研究所」は、高齢者分譲マンション事業を展開するディベロッパー各社の協力を得て、高齢者分譲マンションの購入を検討していた人など約6,000人を対象にした調査の中から、50〜86歳の男女を対象に「老後の充実について考える調査」を実施し、「延命治療」「希望する寿命」の項目について回答した約300 人のデータを発表した。

 質問:「心身の自立性が失われた場合、医療機器・医療行為による延命を望みますか?」
    「はい」と回答した人は、全体で2.8% (男性3.6%、女性2.3%)に留まった。
    望まない割合は、全体で81.3%。延命治療を望まない人が圧倒的に多いことが分かった。
 質問:「自分の寿命として、何歳くらいを望んでいますか?」
    男性は、概ね平均余命より長く生きることを希望していたが、
    女性は、希望する余命が平均余命を各年代で下回っていて、平均寿命まで生きたくはないと考えている様子が窺えたという。

2012/10/01
「乳酸菌LS1」の働きにより、被験者約8割で歯周病菌が減少-フレンテ
  http://news.mynavi.jp/news/2012/10/01/122/index.html
     マイナビニュース > ライフ > 健康と生活 2012/10/01 
 フレンテの事業会社であるフレンテ・インターナショナルが、9月23日に開催された「第55回秋季日本歯周病学会学術大会」にて発表した、東海大学 医学部 感染症研究室 古賀泰裕教授と共同で行われた臨床試験の結果によれば、「乳酸菌LS1」がヒトの口腔内に存在した場合、歯周病菌を減少させる効果があるという。

 同社は既に、「乳酸菌LS1」を含む錠菓を服用すると、歯周病菌数が減少することを発表しているが、今回更に研究を進め、同乳酸菌が口腔内に存在した場合の「P.gingivalis菌」(ポルフィロモナス・ジンジバリス菌。歯周病を引き起こす、歯周病菌と言われる菌の一つ)に対する作用について検証したもので、「乳酸菌LS1」及び「キシリトール」・「ハイドロキシアパタイト」(歯を構成する成分でリン酸カルシウムの一種)を配合した錠菓を用いたヒト臨床試験を実施し、歯肉縁下プラーク(歯垢)中に「乳酸菌LS1」が存在するとき、約8割の被験者の「P.gingivalis菌」数が有意に減少するという結果が得られたという。

※)乳酸菌LS1( Lactobacillus salivarius TI2711) は、東海大学医学部感染症研究室 古賀泰裕教授のグループにより健康なヒトの口腔内から分離された乳酸菌である。口腔内の悪玉菌である歯周病原菌を抑制し、口腔内細菌叢を正常化する善玉菌としての働きを持つ。

2012/09/20
ラブレ菌が排便時の"いきみ"や血圧上昇を抑制することが明らかに-カゴメ
  http://news.mynavi.jp/news/2012/09/20/119/index.html
     マイナビニュース > ライフ > 健康と生活 2012/09/20 
 飲料メーカーのカゴメと、栃木県大田原市の那須中央病院は、植物性乳酸菌「Lactobacillus brevis KB290(以下、ラブレ菌)」が、排便時の"いきみ"と血圧変動に与える影響についての共同研究内容を第35回日本高血圧学会(9月20日〜22日、ウェスティンナゴヤキャッスル)で発表したところに依れば、ラブレ菌の摂取により便通が改善されることに加え、排便時の"いきみ"と血圧の上昇を抑制する効果があるという。

 今回の調査は、便秘傾向を自覚する20〜60歳の男女20名を被験者としてラブレ菌の摂取試験を実施。生きたラブレ菌を100億個以上含むカプセルを用いた試験食品を、1日1カプセル、朝・昼・晩いずれかの食後に摂取して、毎日の便通と排便時の"いきみ"を日誌に記入、後半1週間は排便時の血圧も日誌に記入してもらった結果、摂取前と摂取期間で、1週間当たりの排便回数と便の形を比較したところ、排便回数が週5回以下の10名で、摂取期間は排便回数が有意に増加し、硬い便の出現率が有意に減少して、いきみの強さも減少していたという。

 また、安静時及び排便時の血圧を比較したところ、安静時の血圧は各期間で差がみられなかったが、排便時の血圧は摂取前と比較して、摂取期間では有意に低下していたという。
食道がん男性患者の3割、アルコール依存症の疑い
  http://www.asahi.com/health/news/TKY201209190612.html
     朝日新聞 > ライフ > 医療・健康 > 2012/09/20
 京都大や国立病院機構久里浜医療センターなどのグループが、9月19日、札幌市で始まった日本癌学会で発表したところによれば、食道がんになった男性の約3割にアルコール依存症の疑いがあるという。飲酒が食道がんになり易くするとの報告はあるが、食道がん患者にアルコール依存が多いことを示したのは初めてという。

 2005〜10年、全国16施設で早期の食道がんがわかり、内視鏡でがんを切除した279人の男性について、飲酒する頻度や飲み始めてやめられなかった頻度などを聞く世界保健機関のテストを実施した結果、29%はアルコール依存症の疑いがあるとの結果が出た。16%は依存症ではないが健康を害する危険な飲酒に分類された。
 アルコール依存になると食事バランスが崩れ、体をこわすまで飲酒を続けてしまう。また食道癌は切除しても、別の場所に癌ができ易く、再発を防ぐには飲酒を控えるのが望ましい。
ビール飲んで、筋肉老化防ぐ? 徳島大大学院が発表
  http://www.asahi.com/health/news/OSK201209200004.html
     朝日新聞 > ライフ > 医療・健康 > 2012/09/20
 徳島大大学院の寺尾純二教授(食品機能学)らの研究チームが、米科学誌プロスワン電子版に9月20日発表したところに依れば、ビールの原料、ホップに含まれる成分に筋肉の萎縮や老化を抑える効果があるという。

 寝たきりなどで筋肉が衰えるのは、筋細胞内で特定の酵素(ユビキチンリガーゼ)が増えることが一因。研究チームが、座骨神経を切除し筋肉が減っていく状態にしたマウスに、ホップの成分「8-プレニルナリンゲニン」を混ぜた餌を与え、通常の餌のマウスと比べたところ、ふくらはぎの筋細胞内の酵素の発生量が約60%抑制されたという。

 ビールの原料であるホップの効能は、鎮静作用や食欲増進作用を持つ複数の機能性物質がある。今回調べた成分もその一つで、ビールの製造過程や腸に吸収されるときに増加する。
 実験でマウスが1日に摂取した量は、体重50kgの人間に換算すると、この成分を1L中最大0.2mg含む海外産ビールで少なくとも約80L分に相当するが、寺尾教授は「実験では約20日間、大量に与えたが人間の場合は、過剰摂取は必要なく長期にわたる習慣的なビール摂取でも、筋肉の老化防止効果が期待できる」と話す。が、如何に?

2012/09/15
100歳以上、5万人突破 最高齢は京都の115歳男性
  http://www.asahi.com/health/news/TKY201209140230.html
     朝日新聞 > ライフ > 医療・健康 > 2012/09/15
 厚生労働省が9月14日発表したところに依れば、15日の「老人の日」に100歳以上になる高齢者が、去年より3,620人多い51,376人と、初めて5万人を超える見通しという。統計を取り始めた1963年は153人だったが、平均寿命の伸びと共に年々増加し、過去最多を更新するのは42年連続。

 人口10万人当たりの人数を都道府県別で見ると、もっとも多いのは高知県で78.50人。島根県(77.81人)、山口県(67.27人)が続く。最も少なかったのは、埼玉県で23.09人だった。
 国内の最高齢者は京都府京丹後市の木村次郎右衞門さんで115歳で、ギネスブックでも男性の世界最高齢者にも認定されている。女性最高齢者は川崎市の大久保琴さんで114歳。

2012/09/11
女性の内臓脂肪を低下させるものとは?
  http://news.mynavi.jp/news/2012/09/11/122/index.html
     マイナビニュース > ライフ > 健康と生活 2012/09/11 
 精麦加工の最大手であるはくばくは、大麦(もち大麦)の持つ食物繊維が女性の内臓脂肪を低下させることなどを試験により明らかにしたと、8月29日〜31日に開催された「第59回日本食品科学工学会」で発表した。

 試験は、1日2食、「もち大麦」を30%配合の麦ごはんを摂取する成人女性5名(「もち大麦」30%配合群)と、「もち大麦」を50%配合の麦ごはんを同じ頻度で摂取する、BMI25以上成人男女各5名(「もち大麦」50%配合群)の2グループを対象に、12週間試験を行った。
 試験結果は、「もち大麦」を50%配合した米飯を摂取することで、BMIおよび腹囲周囲径が有意に減少。30%配合群においては有意差はなかった。
 女性50%群では、体重の減少効果も大きいことを確認。「もち大麦」配合の米飯を摂取する前に比べ、2.0kg体重の減少が見られた。 以上を踏まえ、男性・女性ともに「もち大麦」の摂取がダイエットに有効であることが確認できたという。

 「はくばく」のエビデンスページ
   http://www.mugigohan.jp/evidence/index.html

2012/09/07
ポリフェノールに食品アレルギー予防効果
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=64562
     YomiDr. ニュース 医療ニュース 2012/09/07
 山梨大医学部の中尾篤人教授(免疫学)らの研究グループが、9月4日付の米オンライン科学誌「プロスワン」に発表した研究の依れば、 赤ワインに多く含まれるポリフェノールの一種で老化防止効果や抗酸化作用などがあるとされる「レスベラトロール」に、食品アレルギーの予防効果があることをマウスの実験で突き止めたという。

 今回の研究では、卵アレルギーを持つ体質に変化させたマウスに、レスベラトロール入りの餌を1週間食べさせ、その後に卵を与えたところ、通常の餌を与えたマウスに比べてアレルギー反応が1/10程度だったという。卵以外の食品アレルギーにも効果があるとみられる。
 今回、マウスに投与した量を人間に換算すると約1g/日で、サプリメント数粒で摂取できる量だという。

2012/09/03
胆汁酸の排出で肥満や糖尿病が改善
  http://news.mynavi.jp/news/2012/09/03/093/index.html
     マイナビニュース > エンタープライズ > サイエンス 2012/09/03 
 慶應義塾大学大学院の渡辺光博教授とスイスのローザンヌ工科大学の研究チームが、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」と米科学誌「プロス・ワン(PLos ONE)」に発表した研究に依れば、肝臓から腸に分泌される「胆汁酸」の体外排出を促し、高コレステロール血症治療薬として使われている「胆汁酸吸着レジン」が肥満や2型糖尿病などを改善するメカニズムを解明したという。

 日本古来の食物繊維を多く含むモズクやコンニャク等にも胆汁酸吸着作用があることから、「これらにもメタボリック症候群発症の予防効果があると考えられる」という。

 肝臓でコレステロールから合成される胆汁酸は、腸管内での脂質の消化吸収を助けるが、長く腸内に残ると機能が低下し、新しい胆汁酸の合成も抑えられてしまうため、腸管内で古い胆汁酸をレジン(樹脂)に吸着させて、便と一緒に体外に排出させると、新たな胆汁酸の合成が促進され、血中のコレステロール値が低下し、脂肪肝の抑制にもつながる。
 こうした効果を持つ「胆汁酸吸着レジン」は、2008年に米国でインスリンの分泌減少などによって起きる2型糖尿病の治療薬として適応が追加されたが、詳しい作用のメカニズムは明らかではなかった。

 今回のマウスを使った実験では、胆汁酸吸着レジンによって新しい胆汁酸の合成を促すと、エネルギー代謝が高まって脂肪燃焼や血糖値低下が進み、糖尿病も改善した。さらにインスリンの分泌促進に関係するホルモンも増えることが分かった。


2012/08/07
青ジソに老化やメタボの予防成分
  http://news.mynavi.jp/news/2012/08/07/093/index.html
     マイナビニュース > エンタープライズ > サイエンス 2012/08/07 
 米国の生物医学誌「Free Radical Biology & Medicine」のオンライン版に発表された、京都大学大学院薬学研究科の久米利明准教授や農学研究科の入江一浩教授などの共同研究によれば、青ジソに、老化やメタボリックシンドロームなどの予防に有効な成分が含まれていることが判ったという。

 生体内で活性酸素が大量に増えると、細胞や生体組織などの分子が酸化され、その機能を損なわれるが、こうした過度の酸化ストレスから守るために、抗酸化酵素の発現を高める防御システムが生体に備わっているが、この防御システムが損なわれることで老化や発がん、メタボリックシンドローム、動脈硬化、アルツハイマー病などを発病すると考えられている。

 こうした疾患の予防には、野菜や果物の摂取が効果的であることが知られることから、久米准教授らは、6種類の果汁サンプル(桃・リンゴ・イチゴ・クランベリー・ラズベリー・温州みかん)と6種類の野菜サンプル(青ジソ・モロヘイヤ・春菊・セロリ・パセリ・赤ジソ)の成分を調べた結果、青ジソの抽出物から抗酸化の防御システムを活性化させる化合物(2',3'-dihydroxy-4',6'-dimethoxychalcone:DDC)が見つかった。
 このDDCを化学合成してラットの細胞で調べたら、抗酸化タンパク質を増加させることが確かめられたという。

 ▼原題は、「Isolation, identification, and biological evaluation of Nrf2-ARE activator from the leaves of green perilla (Perilla frutescens var. crispa f. viridis)

2012/07/27
ヤマイモ成分にアルツハイマー改善効果…富山大
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=62328
     YomiDr. ニュース 医療ニュース 2012/07/27
 富山大学和漢医薬学総合研究所の東田千尋准教授らの研究グループが、ヤマイモなどに含まれる成分で強壮作用があるとされる化合物ジオスゲニンに、アルツハイマー病を改善する作用があることを動物実験で突き止めた。

 アルツハイマー病はアミロイドβと呼ばれるたんぱく質が脳内に蓄積することで、神経細胞から伸びた突起「軸索」が病変を起こして記憶に障害が出る。
 実験では、アルツハイマー病を発症させたマウスに 0.12mg/日 ずつ、20日間連続で注射した。その後、記憶力を試すと、注射していないマウスが30分前に見た物体に初めて見るような反応を示したのに対し、注射したマウスは正常なマウスと同じく既知の物体と認識した。ジオスゲニンの投与でアミロイドβが約7割減少し、さらに、軸索が正常な状態に戻っていたことが分かった。
2012/08/03
日本人の40歳以上の3人に1人が糖尿病予備軍! 予防するための食事法とは?
  http://news.mynavi.jp/news/2012/08/03/091/index.html
     マイナビニュース > ライフ > 健康と生活 2012/08/03 
 インダスは、日本人の糖尿病増加の原因及び糖尿病などの生活習慣病を予防するための食事法について調査を行った。

40歳以上の3人に1人が糖尿病または糖尿病予備軍
     平成18年に厚生労働省が行った実態調査によれば、「糖尿病が強く疑われる人」「糖尿病の可能性が否定できない人」合わせて1,870万人、更に40歳以上の1/3が糖尿病又は糖尿病予備軍であるという結果が出ていた。
日本人はインスリンの分泌量が欧米人の1/4
     日本人はインスリンの分泌能力が、欧米人の1/4ほどしかないという。欧米人の糖尿病患者と比較しても、日本人健常者のインスリン分泌能力の方がはるかに低く、半分以下というデータもある。また、生まれつきアメリカで育った日系アメリカ人の方が、同じくアメリカで育った白色人種より糖尿病の発症率が高いと言われており、インスリンの分泌能力は遺伝すると考えられている。
自動車の普及に伴い、糖尿病患者も激増
     インダスは、自動車の普及と共に日本人の糖尿病患者が増えていることから、運動量の低下も原因の一つであると指摘している。

     自動車を使う生活で運動量が減少したにも関わらず、それまでと同じ食生活を続けていたためにすい蔵に負担がかかり、糖尿病につながったとしている。

     更にアメリカに住む日本人のほうが、日本に住む日本人よりも糖尿病の比率が高い傾向にあり、糖尿病の発生は食生活をはじめとする生活環境が要因になると考えられる。

低GI値の食事で糖尿病を防ぐ
     インダスは、糖尿病を防ぐ食生活として「南イタリア料理」を提案している。糖尿病・生活習慣病を予防するには、すい臓に負担をかけない食事が望ましいが、日本人の主食である白米は「GI値」が高いという。

     ※ GI値とは、その食品が体内で糖に変わり、血糖値が上昇するスピードの値。

     南イタリア料理の主食は、低GIの乾燥パスタを使い、同じく低GIの緑黄色野菜・豆・きのこ類を沢山使用。糖尿病予備軍には適していると思われる。

2012/07/18
ザクロ果汁に糖尿病予防効果の可能性
  http://news.mynavi.jp/news/2012/07/18/134/index.html
     マイナビニュース > エンタープライズ > サイエンス 2012/07/18 
 近畿大学農学部の河村幸雄教授と森山達哉准教授の研究グループが、米国の生化学専門誌「Biochemical and Biophysical Research Communications」に発表した研究に依れば、ザクロの果汁成分に、生活習慣に起因する糖尿病(2型糖尿病)の発症に関わる悪玉ホルモンの分泌を抑える効果のあることをマウスを使った実験で突き止めたという。

 2型糖尿病の発症要因は、肥満に伴う「インスリン抵抗性」の病態が重要視される。これは血糖値を抑えるインスリンの効きが悪くなり、インスリンの無駄使いが起きている状態で、最終的に膵臓からのインスリンの分泌がなくなり糖尿病になってしまう。このインスリン抵抗性が起きるのは、肥満によって善玉ホルモンの「アディポネクチン」の分泌が減り、「レジスチン」などの悪玉ホルモンが増えるからとされる。

 ザクロから抽出した果汁成分「エラグ酸」を、血中のレジスチン濃度が高いマウスに摂取させたところ、有意にレジスチン濃度が低下したほか、善玉のアディポネクチンの分泌には影響を及ぼさなかった。また、有意差は見られなかったが、血糖値などの糖尿病に付随する病態も改善傾向を示した。
 この「エラグ酸」は抗酸化作用をもつポリフェノール化合物であり、レジスチンの分泌抑制効果のあることが分かったのは、今回が初めてという。
クランベリー含有製品は尿路感染症を予防する
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/etc/201207/525901.html
     Nikkei Medical Online ニュース 2012/07/18
非使用者と比べて使用者の罹患リスクは38%減少

 国立台湾大学のChih- Hung Wang氏らが、Arch Intern Med誌2012年7月9日号に発表した研究によれば、民間療法として尿路感染症の予防に用いられているクランベリー含有製品について、尿路感染症予防効果が実際にあることが、系統的レビューとメタ分析で明らかになったという。

 著者らは、MEDLINE、EMBASE、コクランセントラルに2011年11月までに登録された無作為化試験の中から、登録した人々をクランベリー含有製品を使用する群と使用しない群に割り付けて追跡し、尿路感染症予防効果を比較していた研究を選び分析した結果だが、分析対象にした研究間に不均一性が存在することに注意して、結果を解釈する必要がある、とも述べている。

▼原題は、「Cranberry-Containing Products for Prevention of Urinary Tract Infections in Susceptible Populations: A Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Controlled Trials

2012/07/08
低炭水化物ダイエットご用心…心筋梗塞や脳卒中等の発症リスク高まる
  http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=61435
     YomiDr. ニュース 健康ニュース 2012/07/08
 ハーバード大などのグループが英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」に発表したところに依れば、炭水化物を制限する食事を長期間続けると、心筋梗塞や脳卒中になる危険性が高まるという。

 同研究グループは、1991〜92年、スウェーデンの30〜49歳の女性43,396人の食生活を調査し、その後平均約16年間、心筋梗塞や脳卒中などの発症を追跡調査し、1270例の発症例を、炭水化物とたんぱく質の摂取量によって10段階に分けて分析した。

 炭水化物の摂取量が1段階減り、たんぱく質の摂取量が1段階増えるごとに、それぞれ発症の危険が4%ずつ増えた。一般的に炭水化物を制限する食事では高たんぱく質になる傾向がある。低炭水化物・高たんぱく質のグループでは、そうでないグループに比べて危険性が最大1.6倍高まった。  


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