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2008/12/30
セレンとビタミンEは男性の前立腺癌を予防しない
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/200812/509025.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/12/30
35,533人を対象とした無作為化試験SELECTの結果

 JAMA誌電子版に2008年12月9日に報告された、米Texas大学M.D.Anderson癌センターのScott M. Lippman氏らが行った大規模臨床試験の結果によれば、健康な男性がセレン(セレニウム)とビタミンEを摂取しても、前立腺癌やその他の癌の予防には役立たないという。

 被験者は、米国、カナダ、プエルトリコの427施設で3万5533人で、アフリカ系米国人男性は50歳以上、その他の人種の男性は55歳以上で、前立腺癌の既往がなく、血清PSA値は4ng/mL以下、直腸指診により前立腺癌の疑いなしと判定された人々とし、大規模無作為化二重盲検試験Selenium and Vitamin E Cancer Prevention Trial(SELECT)を2001年7月より実施し、データ安全性監視委員会が2008年8月1日の時点のデータを対象に第2回中間解析を行った結果、試験薬に効果が認められず、追跡を継続しても想定していたレベルの利益(25%のリスク減少)が得られる可能性はないとして、試験の中止を勧告。2008年10月23日に試験は中止された。中止時点で追跡期間の中央値は5.46年だった。

 得られた結果は、一般に用いられている用量のセレンまたはビタミンEは、健康な男性の前立腺癌を予防しないことを明白に示した。そのほか、 肺癌、大腸癌、ほかのすべての原発癌、死亡についても有意差は見られなかった。心血管イベントリスクに対する影響も認められなかった。

 原題: 「Effect of Selenium and Vitamin E on Risk of Prostate Cancer and Other Cancers


2008/12/27
ヘルシーリポート:健康インフォメーション カテキンでアレルギー予防
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/12/20081227ddm010100165000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/12/27 
 日本薬理学会近畿支部会で発表された、福井裕行・徳島大学大学院教授と伊藤園の共同研究によれば、緑茶の主成分のカテキンの一種がアレルギー疾患に関係する遺伝子の働きを抑制することが分かったという。

 福井教授らは、緑茶に含まれるカテキンの一種(抗酸化作用の強いエピガロカテキンガレート)が、ヒスタミン分泌にかかわる遺伝子(ヒスタミン受容体遺伝子)やアレルギー情報伝達物質の遺伝子の働きを抑えるかどうかを特殊な細胞を使って実験した結果、カテキンを添加した細胞は添加しない細胞に比べ、ヒスタミン受容体遺伝子の働きが抑制されることが分かったという。

ヘルシーリポート:キノコキトサン メタボの敵、内臓脂肪を燃焼
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/12/20081227ddm010100139000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/12/27 
 メタボリックシンドロームが内臓脂肪症候群と呼ばれるように、特におなかの内臓脂肪が増えると要注意だ。肥満防止の基本はバランスのとれた食事と運動だが、キノコに含まれる繊維の一種のキノコキトサンが内臓脂肪の代謝に関係することが分かってきた。

 甲殻類キトサンとキノコキトサンのどちらも脂肪吸着の働きをもっているが、最近の研究で、キノコキトサンの方には脂肪を燃焼させる働きがあることが分かってきた。

 キノコキトサンと脂肪燃焼の関係などを研究する渡邉泰雄・日本薬科大学薬学部教授(薬理学)は「キノコキトサンが肥満や生活習慣病の予防になるのではないか」とさまざまな試験研究を続けている。

■400mg/日で十分、皮下脂肪は変化なく内臓脂肪の顕著な減少、血糖値下げる作用も

キノコキトサンのサプリメントでの摂取(200mg/日、400mg/日、800mg/日、男女46人(30〜59歳)による臨床実験)により、体重は平均して0.9〜1.8%減少した。
 体脂肪率でも、キノコキトサンの摂取群は平均して減少し、キノコキトサンの摂取量が多いほど減少する傾向が見られた。内臓脂肪の面積でも、キノコキトサンの摂取群は平均して減少したが、400mg/日と800mg/日群では大差はなく、400mg/日の摂取で十分だと分かった。

 コンピューター断層撮影(CT)による画像解析では、皮下脂肪はほとんど変化しないのに、内臓脂肪の面積は153平方センチメートルから約半分の74平方センチメートルになる例があるなど、内臓脂肪の顕著な減少が数多く見られた。
 このほか、キノコキトサンには中性脂肪や血糖値を低下させる作用も報告されている。

 キノコキトサンのどの成分が脂肪燃焼にかかわっているかの解明は今後の課題だ。植物性のキノコキトサンは、エビやカニにアレルギーのある人でも摂取できる利点がある。


2008/12/20
ヘルシーリポート:ビタミンC 適量摂取で老化を防止
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/12/20081220ddm010100147000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/12/20 
ビタミンCと老化防止の関係について

■マウス実験では、ビタミンC不足は壊血病に似た症状となり、生存率で4倍差が出た

石神昭人・東邦大学薬学部准教授が17年前に見つけた「SMP30」というたんぱく質は、ビタミンCの合成に必要な酵素。マウスを使った実験で、SMP30を作る遺伝子を破壊したマウス(遺伝子破壊マウス)の飼育・観察の結果、外見的に野生マウスと大差はないように見えるが、細胞的にはミトコンドリアの形態異常など細胞レベルでは障害が起きていることが分かったという。

■人間の場合は、食物からビタミンCを100mg/日を取る必要あり

 もともと人はビタミンCを合成できない。野菜や果物を毎日食べている人はビタミンC不足になることはないが、即席食品に頼るような偏った食生活の人や高齢者はビタミンC不足になり易い。

 血液中のビタミンCの濃度は加齢とともに減る。入院中の患者や糖尿病の患者などでも、ビタミンCの不足が生じやすい。といっても、ビタミンCを沢山取ればよいというものではなく、多く取っても尿として排せつされるだけで、老化を促す活性酸素が増える危険性もある。適量の摂取が健康のもと。

■メラニンを抑制し、しみ・そばかす、乾燥肌にもプラス

 一方、抗酸化作用のあるビタミンCは、しみやそばかすになるメラニンの生成を抑制し肌の老化防止にも役立つ。また皮膚の弾力性を保つコラーゲンの生成をも促す。

■アセロラで効率的にビタミンCを摂取

 ビタミンCの摂取の基本は、果物や野菜を食べることだが、効率的に取るには果物のアセロラが良いようだ。
アセロラはレモンの果汁やイチゴに比べ、同じ量で30倍近いビタミンCを含む。同時に抗酸化作用のあるポリフェノールも豊富にある。アセロラに含まれるビタミンCは、合成ビタミンCに比べて、脳や皮膚など体内に吸収される率も高いといわれる。ビタミンCは空腹時よりも、食後に取った方が吸収量が高い。


2008/12/11
乳酸菌研究発表会:免疫力アップなど高まる期待
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/12/20081211ddm010040130000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/12/11 
 人の腸内細菌の中で「善玉菌」の代表格とされ、注目度の高い「乳酸菌」の最新の研究成果などを報告する「乳酸菌研究発表会」(信和薬品=富山市=主催)が11月17日に東京都内であった。乳酸菌は広く健康飲料などで使われているが、発表会では「人が摂取する乳酸菌は生菌である必要はあるのか」など、最先端の研究成果が披露された。

◇特別講演「バイオジェニックスの時代へ」
    「生きた菌」に限定せず働きを研究−−東京大学名誉教授・光岡知足さん

1958年東大大学院修了。同農学部教授を経て名誉教授。フラクトオリゴ糖の腸内フローラ改善効果を発表。バイオジェニックス連絡協議会特別顧問。農学博士。専攻は細菌分類学、微生物生態学。2003年安藤百福賞大賞、07年メチニコフ賞。78年刊行の「腸内細菌の話」(岩波新書)はロングセラー。

 光岡氏は1997年に「バイオジェニックス」を提唱した。それまでは、腸内の細菌叢(フローラ=群生)によって体に良い効果をもたらす「プロバイオティックス」と、腸内の有用菌の増殖や活性化を促す「プレバイオティックス」という考え方が一般的だった。
 これに対し、氏のバイオジェニックスは「腸内細菌叢の助けを借りる」「細菌叢を介して」という考えではなく、整腸作用やコレステロール低下作用などの生体調節・防御、疾病予防・回復などに「ダイレクトに働く」という着眼に立つものである。

 免疫の先駆的な研究で1908年ノーベル生理学医学賞を受賞したメチニコフ博士は、ブルガリアに長寿者が多いという事実に着目し、乳酸菌を多く含むヨーグルトの「長命効果」を示唆したことは有名だが、乳酸菌・飲料の研究では「生きた菌」こそが有用という考え方が根強く、プロバイオティックスは「生きた細菌・微生物」に限定した方向で研究・開発が進められているが、さまざまな働きは菌体成分そのものに由来するから、菌が生きているか死んでいるかは関係ない点は、メチニコフも「死んだ菌でもいい働きがある」と書き残している。

 例えば、殺菌乳製品では、乳酸菌は生きていない。乳製品は必ずしも、乳酸菌の生死に制約されていない。死んだ菌の方が腸内の免疫機能を高める力が強いという見解もある。90年代に入って「機能性食品」が登場し脚光を浴び、腸内のバランス改善を図る「プロバイオティックス」や、腸内細菌叢の調節や強化を狙う「プレバイオティックス」に注目が集まった。

 「バイオジェニック」スには、前二者にはない機能・働きが期待でき、例えば、腸内の免疫機能の強化、あるいは発がん性物質の吸着、生活習慣病の予防などが研究されている。現代生活はストレスが多く、ストレスはアドレナリンを多く出して、交感神経を刺激する結果、免疫力が弱まる。バイオジェニックスは、こうした分野でも力を発揮するだろうが、同時に機能がプラスに働くのに必要な菌の量はどれほどか、安全性の問題はクリアできているか、なども大きな課題になると考えられる。

◆ナノ型ラブレ菌の可能性−−NPO法人日本サプリメント臨床研究会代表理事・長谷川秀夫さん

 1988年京大大学院修了。バイオジェニックス連絡協議会議長、明海大歯学部客員准教授、理化学研究所客員研究員などを兼務。薬学博士。2001年和漢医薬学会奨励賞、03年韓国薬学大賞。

 「ラブレ菌」は、財団法人・京都パストゥール研究所(現ルイ・パストゥール医学研究センター)の故岸田綱太郎博士が、京都の酸茎漬(すぐきづけ)から分離・発見した植物性乳酸菌で、このラブレ菌の「ナノ化」に成功した。

 体に侵入したウイルスが細胞を刺激すると、ウイルスの増殖を抑えるために「インターフェロン」が「産生」される。ラブレ菌は、このうちインターフェロンαの「産生能」を高める働きがある。また、リンパ球の免疫に携わる細胞の活動を活性化する働きがある。
 ただ、ラブレ菌の粒子の大きさが8〜10ミクロンを超えると免疫力が弱まる。体内のインターフェロンαも、ラブレ菌が小さいほど、その産生能が高まっていくので、このラブレ菌体を1ミクロン以下に小さくする「ナノ化」に成功した。この結果、新型のラブレ菌は数ミクロンの従来菌に比べ、インターフェロンαの産生能を5.6倍に高めることができた。このナノ型ラブレ菌の働きは、生きていても死んでいても同程度であることも分かってきた。

◆複雑な腸内作用を追って−−NPO法人日本サプリメント臨床研究会理事・菅辰彦さん

バイオジェニックス連絡協議会議員を兼務。農学博士。

 ヨーグルトなどに含まれる乳酸菌は、消化器内で出る胃酸や胆汁で死ぬ。これに対し、氏がずっと研究を続けてきた乳酸菌飲料は、特殊な、胃酸や胆汁では死なない乳酸菌が基になっている。

 乳酸菌はいわば、食物を「腐敗」から「発酵」へと移行させる働きを持ち、整腸効果もそこに由来する。腸内で増殖し、多くの量の有機酸を出すことで有害菌の増殖を抑え、腸内を正常化して、ひいては腸管の動きを活発化させる、と言われてきたが、乳酸菌が腸内で生き続け、増殖するという証拠はいまだに報告されていない。これらを踏まえると、

  1. 生きた乳酸菌を腸内に入れても増殖しない
  2. 生菌にも死菌にも整腸効果がある
  3. 生菌の中に混ざっている死菌が整腸効果に寄与している可能性が高い
  −−ことなどが推測される。
「男の生きがい」ストレスに勝つ? 脳卒中の死亡率減
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200812110132.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/12/11 
 文部科学省が係る研究班調査の一環として、88年に秋田県大森町(現横手市)の40〜74歳の住民を対象に健康状態チェックが行われ、同時に「生きがいをもって生活しているか」「ストレスが多いと思うか」などと質問し、約1600人を03年まで追跡し、男女249人が亡くなった秋田大の調査結果から、生きがいを感じて暮らしている男性は、精神的ストレスがあっても脳卒中で亡くなるリスクが大幅に低くなる傾向が出たという。

■調査結果:
 生きがいが「非常にある」「ある」と答えた男性355人で、 58人が死亡。うち 4人が脳卒中だった。
 「普通」・「はっきり言えない」と答えた男性 477人で、114人が死亡。うち19人が脳卒中だった。

 小泉恵医師(循環器内科)らが、年齢や血圧、喫煙歴などの影響を除いて解析したところ、生きがいがある男性の死亡リスクは,それ以外の男性より38%低く、脳卒中で亡くなるリスクは72%も低かった。心臓病やがんによる死亡では差がなかった。

 生きがいの有無とは別に、ストレスが多いと答えた人が2割ほどいたが、ストレスの影響を考慮しても、死亡リスクを減らす効果があった。
 生きがいの有無がなぜ死亡率の差に影響するのか、理由はわかっていない。女性では差がはっきりしなかった。


2008/12/08
イチョウ葉エキスに認知症の予防効果なし
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/200812/508761.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/12/08
約3000人の高齢者を対象にした無作為化試験の結果

イチョウ(Ginkgo biloba)の葉の抽出物は、生薬として、記憶と認知能力に対する作用を期待する人々に広く使用されているが、米Pittsburgh大学のSteven T. DeKosky氏らが行った大規模調査(1545人(平均年齢79.1歳)、追跡期間の中央値は6.1年)の結果をJAMA誌2008年11月19日号に報告したところによれば、イチョウ葉抽出物240mg/日の服用しても、認知症またはアルツハイマー病罹患に有意な影響を与えないという。

 イチョウ葉抽出物の認知症予防における有効性と安全性を評価した臨床試験はこれまでにも行われてきたが、いずれも適切なパワーを持っていなかった。また、認知症一次予防を目的として米国で承認されたイチョウ葉由来医薬品は、まだ無い。

 使用したイチョウ葉製品は、米国で一般に使用されている独 Schwabe Pharmaceuticals社の「EGb 761」で、用量は、過去に行われた臨床試験でも用いられており、一般に使用されている中では最も高用量となる240mg/日とした。

 原題: 「Ginkgo biloba for Prevention of Dementia


2008/12/02
ビタミンE、Cに中高年男性の心血管疾患の予防効果なし
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/200812/508683.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/12/02
ビタミンE投与群では出血性脳卒中リスクが1.7倍に

 米Brigham and Women's HospitalのHoward D. Sesso氏らが、JAMA誌2008年11月12日号に報告した研究(平均追跡期間は8年)によれば、中高年男性がビタミンEとCを長期的に摂取しても、心血管イベントの抑制効果はなく、長期的な摂取により出血性脳卒中リスクが1.74倍になることも明らかになった。

 原題: 「Vitamins E and C in the prevention of Cardiovascular Disease in Men


2008/11/25
医療ナビ:歯の健康を保ちたい。「80歳で20本」残すには。
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/11/20081125ddm013100130000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/11/25 
◇失う最大の原因は虫歯、歯周病
 「80歳になっても自分の歯を20本持とう」を合言葉に、厚労省と日本歯科医師会が始めた「8020(はちまるにいまる)運動」は今年で20年目を迎えた。何でもおいしく食べるためには20本以上の歯が必要とされるが、厚生労働省の調査(05年)によると、80歳で残っているのは平均約10本で、20本以上は5人に1人に過ぎず、寿命の延びに歯の寿命が追いついていないという状況。

 26本の歯を保つ中島茂さん(85)=埼玉県東松山市=は、毎日午前6時に起き塩で歯ぐきをマッサージする。主に玄米や麦飯を食べ、おかずは肉よりイワシやサンマなど魚が中心。野菜の煮物もよく食べる。菓子類など甘い物は食べず、健康茶を毎日沸かして飲んでいる。晩酌には焼酎1合か、ビール1缶。気を付けているのは「満腹になるまで食べないで、素材を生かす『素食』が基本」という。

 歯を25本持つ塩原俊司さん(85)=同県熊谷市=も、3食/日をきちんと取り、ほとんど間食しない。おかずは野菜が中心。こまめにかかりつけの歯科医を受診している。

 二人に共通するのは、肉は好まず、和食中心のバランスのとれた食事をよく噛んで食べていることだ。甘い物を間食せず、規則正しい生活を続けている。趣味を持ち、進んで外に出かけ、人と触れ合うのが好きな点も似ている。フッ素入りの歯磨きを使っている。

 よく噛むと唾液の分泌が良くなり、体の免疫力を高め、歯の再石灰化を促す。野菜など繊維質をよく噛むと歯の表面の歯垢(プラーク)が落ちる。

◇歯周病セルフチェック  (8020推進財団のパンフレット「からだの健康は歯と歯ぐきから」より)

  • 歯ぐきに赤く腫れた部分がある
  • 口臭が何となく気になる
  • 歯ぐきが痩せてきた
  • 歯と歯の間に物が詰まり易い
  • 歯を磨いた後、歯ブラシに血が付いたり、濯いだ水に血が混じることがある
  • 歯と歯の間の歯ぐきが、鋭角的な三角形ではなく、おむすび形になっている
  • 時々、歯が浮いた感じがする
  • 指で触って少しぐらつく歯がある
  • 歯ぐきから膿が出たことがある
 ※1〜2項目当てはまれば歯周病の可能性あり。3〜5項目以上なら初期または中期歯周炎以上に歯周病が進行している恐れあり。
ビタミンB群を大量摂取しても女性の癌リスクは減らない
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/200811/508643.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/11/25
心血管リスクと同様、影響は有意にならず

 水溶性必須ビタミンB群の葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12は、癌予防において重要な役割を果たすと考えられてきたが、米Brigham and Women's HospitalのShumin M. Zhang氏らが、JAMA誌2008年 11月5日号に発表したところによれば、それらを長期にわたって過剰に摂取しても、浸潤癌、乳癌のリスク低減は期待できないことを明らかにしたという。
 但し、65歳以上の女性のみ、3剤(葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12)によるリスク低減が有意だった。

 ビタミンB群と癌の関係を示唆した研究の多くは、葉酸添加が始まる前に行われており、しかも観察研究だった。そこで著者らは、葉酸添加が行われている状態でこれら3剤(葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12)を投与した二重盲検の無作為化試験、Women's Antioxidant and Folic Acid Cardiovascular Study(WAFACS)において、癌リスクとの関係を分析することにした。

 ベースラインのマルチビタミン摂取、3剤の個々の摂取や、癌の既往、飲酒などの危険因子で患者を層別化し、サブグループ解析を行ったが、全てにおいて癌リスクに対する影響は有意にならなかった。

 「乳癌」については、エストロゲン受容体とプロゲステロン受容体の発現の有無、腫瘍の大きさ、リンパ節転移の有無、組織分類、分化レベルで患者を分類し、3剤投与の影響を調べたが、有意差が見られたグループはなかった。

 但し、対象者を年齢で層別化(40〜54歳、55〜64歳、65歳以上)して分析した場合に、65歳以上の女性のみ、浸潤癌のハザード比が0.75、乳癌は0.62となり、3剤によるリスク低減が有意だった。

 原題: 「Effect of Combined Folic Acid, Vitamin B6, and Vitamin B12 on Cancer Risk in Women


2008/11/21
コーヒー1日2杯でも胎児に発育遅延のリスク
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/bmj/200811/508619.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/11/21
妊娠週数を問わず妊婦はカフェイン摂取を極力控えるべき

 妊婦のカフェイン摂取が胎児の発育に悪影響を与え、出生体重の低下に関係することが示されていて、英米では妊婦のカフェイン摂取は300mg/日以下を推奨してたが、摂取量との関係を厳格に調べた研究は無かったが、CARE Study Groupの英Leicester大学Justin C Konje氏らが、BMJ誌電子版に2008年11月3日に報告したところによれば、1日にコーヒー2杯(1杯のカフェイン含有は100mg前後)程度であっても、カフェイン摂取と胎児の発育遅延リスクの関係が有意になることが示された。

 原題: 「Maternal caffeine intake during pregnancy and risk of fetal growth restriction: a large prospective observational study


2008/10/31
牛肉:脂肪燃焼に効果 吸収され易い鉄分、貧血改善にも
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/10/20081031ddm013100165000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/10/31 
 牛肉には脂肪の燃焼に不可欠な成分や貧血解消に重要な鉄分が多く含まれるので、野菜も肉もバランス良く摂取すれば、牛肉は健康維持に必要な食品だと、日本獣医生命科学大学の西村敏英教授(食品機能化学)は次のように解説する。

 ▼脂肪酸を燃焼させるアミノ酸「カルニチン」や吸収され易い「ヘム鉄」を多く含む

     人間の体には、「リパーゼ」という「脂肪燃焼酵素」が脂肪を分解する。脂肪の分解産物である「脂肪酸」をエネルギーに変える働きを助けるのが、牛肉に多いアミノ酸「カルニチン」で、食事で得た脂肪や体内に蓄積されている余分な脂肪の燃焼に不可欠。

     「カルニチン」は、脂肪酸を細胞のミトコンドリア内へ運び、エネルギーに変える運び屋で、カルニチンが少ないと、余分な脂肪酸は脂肪に戻ってしまうから、ダイエットで脂肪を控えるために肉を避けたり、極端な食事制限をすると、脂肪は減り難いという。

     又、牛肉の赤身に多い「ヘム鉄」は、腸管に吸収され易く、ホウレンソウの鉄分に比べ、5倍吸収され易い。不足した鉄分をサプリメントで補うより、牛肉のほうが効率的とのこと。

 ▼神経伝達物質を増やすアミノ酸「トリプトファン」の豊富なため、精神安定にも
     その他、神経伝達物質「セロトニン」が脳内で少なくなると、不安や不眠、衝動的行動などが起き易くなるが、この「セロトニン」を増やすアミノ酸「トリプトファン」も豊富に含まれている。また、牛肉に含まれるオレイン酸には、悪玉コレステロールを減らす役割もある。
 2000Kcal/日を取る場合、野菜400gと、魚介類、肉類、魚類、豆類などのたんぱく源305gのバランスが良いという。

2008/10/24
「満腹」かつ「早食い」が肥満のもと
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/etc/200808/507578.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/10/24
日本人を対象にした研究がBMJ誌に掲載
 「満腹」かつ「早食い」が肥満のもと

 阪大公衆衛生学教授の磯博康氏らのグループが、BMJ誌電子版に2008年10月21日に発表したところによれば、食事を満腹になるまで食べ、かつ、早食いの習慣がある人は、そうでない人に比べて、肥満(BMIが25以上)の人が3倍以上多いことが、日本人を対象とする調査で明らかになった。

 研究は、秋田県井川町および大阪府八尾市に住む30〜69歳の男女、計3287人に、「おなかいっぱいになるまで食べる」かどうか、および「早食い」であるかどうかを尋ねた。

 その結果、男性(計1122人、平均年齢55.3歳)では、

 「非満腹かつ非早食い」352人、
 「満腹かつ非早食い」 258人、
 「非満腹かつ早食い」 199人、
 「満腹かつ早食い」  313人。
 女性(計2165人、平均年齢52.4歳)では、
 「非満腹かつ非早食い」668人、
 「満腹かつ非早食い」 712人、
 「非満腹かつ早食い」 232人、
 「満腹かつ早食い」  553人だった。
 年齢、喫煙習慣、運動習慣、職業、カロリー・食物繊維・アルコールの摂取量、および地域を変数として、多変量解析を行ったところ、男女共に、「満腹」や「早食い」の人はそうでない人に比べて、肥満のオッズ比が高かった。

 原題: 「The joint impact on being overweight of self reported behaviours of eating quickly and eating until full : cross sectional survey


2008/10/22
健康食品ポケットマニュアル:分かりやすく解説
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/10/20081022ddm013100135000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/10/22 
 臨床検査技師などで組織する「健康食品管理士認定協会」(長村洋一理事長)が、2年がかりで編集した健康食品の有効性などを分かり易く纏めた「健康食品ポケットマニュアル」(416頁・\4000)を出版した。

 臨床検査技師たちが患者から「薬と一緒に健康食品も取っているが、影響ないか」「この健康食品の有効成分は何か」との質問を受けることより、加藤亮二・香川県立保健医療大学教授ら約10人が、アセロラ、ウコン、黒酢など約180品目に関して、下記の内容を纏めた辞書。
(1)具体的な有効成分 (2)民間での使用例 (3)薬との相互作用や副作用の有無

 問い合わせは、「健康食品管理士認定協会」(Tel:059-381-1510、Fax059-381-1511)へ。
  〒510-0293 三重県鈴鹿市岸岡町1001番地1
    鈴鹿医療科学大学内 有限責任中間法人「健康食品管理士認定協会」

▼健康食品管理士認定協会のホームページ
  http://www.ffcci.jp/

日本食糧新聞社書籍>健康食品ポケットマニュアル(委託販売)
  http://www.nissyoku.co.jp/annai/syoseki/syosai/pocketmanual/pocketmanual.htm


2008/10/20
シニア男性「ちょい太」お勧め 死亡率低下、茨城で調査
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200810200141.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/10/20 
 独協医科大の西連地利己(さいれんち・としみ)助教(公衆衛生学)らが中心となり、茨城県や筑波大などのグループが、93年度に健診を受けた茨城県の40〜79歳の男性32,000人、女性62,000人を対象に、03年まで追跡調査した結果、長生きのためには、高齢の男性に限っては「少し太め」がお勧めなことが判った。高齢女性ではほぼ標準的な体形だと亡くなる人の率が低かったが、それでも日本肥満学会が理想とする体形(BMI=22が理想)よりは「太め」だったという。

 体形は、体重(Kg)の値を身長(m)で2回割った体格指数(BMI)でみて、男性は40〜50代では23.4、60〜70代では25.3の人が、死亡率が一番低かった。高齢男性では少し太めな方が、栄養状態が良いといった利点があり、死亡率が低くなっている可能性がある。

 女性で死亡率が一番低かったBMIは、40〜50代で21.6、60〜70代で23.4。高齢で高めになるのは男性と同じだが、全体に男性より細めだった。

 高齢になると、若いころより太めの方が望ましい、と海外の研究で指摘されていたが、日本人の大規模調査で確認されたのは初めて。望ましい体形は年代ごとに分けて考えた方が良いようだ。ただ同じ体形でも、脂肪が多くて筋肉が少なければリスクは高まるので注意が必要だ。
≪参考情報≫:
  団藤保晴のインターネットで読み解く!」
   第159回「メタボリックS健診は男性短命化政策」
   http://dandoweb.com/backno/20080506.htm

どうする「未病」:カロリーを抑え、寿命を延ばす「カロリスジャパン」が発足
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/10/20081020org00m100001000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/10/20 
健康用語「CR」とは、

 アンチエイジング(抗加齢)分野の「カロリーリストリクション」のこと。「ビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養分を確保しながら、総摂取カロリーは通常の7割程度に制限しよう」という考え。

 昔から「腹八分」という言葉があり、食べたい物を食べたいだけ食べることをよしとする欧米人に比べると、日本人はカロリーを抑えた食生活をしてきたことで、世界有数の長寿国になり得たのだが、それはもう過去の話。
 欧米型の食生活が定着した現在、中高年男性に肥満や生活習慣病が急増している現在の状況を考えれば、10年〜20年先に、現在の高齢者のように元気で若々しく、長生きできるという保証はない。

「CRソサエティ・ジャパン(アンチエイジングを実践する会、通称・カロリスジャパン)」が発足

 CRの実践者は老化防止につながり、健康で長生きできる体がつくれると、今年の9月16日に、東大、慶大、順天堂大らの医師らが中心となり「CRソサエティ・ジャパン(アンチエイジングを実践する会、通称・カロリスジャパン)」が発足した。

 同会メディカルアドバイザーの一人で、10年前から寿命の研究を続けている順天堂大学の白澤卓二教授(加齢制御医学)によれば、「100歳を超えても元気な長寿者には、メタボ(内臓脂肪症候群)の人がほとんどいない。長寿者は70、80代で急にいきいきと若々しくなるわけではなく、40、50代からの積み重ねで若々しい健康を保っている。また、長寿については、カロリーを制限することで2〜3割寿命が延びるだろう」という。

様々な食品の分野で「糖質ゼロ」「カロリーオフ」を歌った食品が販売されている

 これらは「CR」の考えの延長上にあるもの。
 最近では8月にコンビニのサークルKサンクスが、通常よりカロリーを約3割減らした「カロリーコントロールおにぎり」を発売。
 また、乳酸菌飲料のヤクルトでは、通常の「ヤクルト400」に比べ、甘さを約25%、カロリーも30%カットした「ヤクルト400LT」を9月に発売。


2008/10/17
ビスフェノールAは低曝露でも健康被害に関係か
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/jama/200810/508226.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/10/17
BMJ誌から
 大規模疫学研究で心疾患や糖尿病のリスクが増加

 飲食物容器のコーティングに用いられるエポキシ樹脂の原料として含まれている化学物質であるビスフェノールA(BPA)が人体に及ぼす影響として注目されてきたのはエストロゲン様の作用だが、この環境ホルモンであるBPAへの慢性的な曝露が健康被害を引き起こすのではないかという不安に対して、英国Exeter大学のIain A. Lang氏らが、尿中BPAを指標とした過去最大規模の疫学研究を行い、動物だけなく人に対しても、BPAへの低レベルの曝露が心疾患、糖尿病、肝酵素高値のリスク上昇と関係することを、JAMA誌2008年9月17日号に報告した。

 低レベル曝露については、有害かどうか、現行の規制に変更が必要かどうかについて議論が行われているが、低レベル曝露の影響を調べた質の高い疫学研究がなかった。そこで著者らは、米国の一般成人を対象とした2003〜2004年の全米健康栄養調査(NHANES)に参加した人のうち、尿中BPAと尿中クレアチニンの濃度が測定されていた18〜74歳の1455人(男性が694人、女性が761人)を対象に、日常的なBPA曝露が成人の健康に及ぼす影響を明らかにした。

 健康への影響は、糖尿病、狭心症、関節炎、喘息、癌、慢性気管支炎、冠疾患、気腫、心臓発作、あらゆる肝疾患、脳卒中、甲状腺疾患に対して医師から慢性疾患だと告げられたことはあるか、という質問に対する回答を元に行った。

 尿中BPA値に性差は見られなかったが、低値から高値までの幅は広く、適正体重グループ(BMI18.5〜24.9)のBPA加重平均値は3.91ng/mLだったのに対し、 BMIが35以上の肥満者では6.93ng/mLだった。

 尿中BPA高値と、心疾患(冠疾患、心臓発作、狭心症)、糖尿病の間には有意な関係が見られた。

 更に、対象者をBPA値で4分位群に分け、最低4分位群を基準として最高4分位群の心疾患既診断のオッズ比を求めると、2.89(1.07-7.78、p=0.04)となり、関係の有意性が確認された。
 一方、糖尿病既診断については、最低4分位群と最高4分位群を比較すると、オッズ比は2.43(1.35-4.38、p= 0.006)で有意な関係が認められた。
 それ以外の一般的な疾患とBPAとの関係は見いだされなかったが、低レベルの慢性的なBPA曝露が、一般成人の心血管疾患と糖尿病、肝酵素高値に関与する可能性が示唆された。

 しかし、BPAが真にリスク上昇の原因かどうかは、今後の研究に委ねられると結んでいる。

 原題:「Association of Urinary Bisphenol A Concentration With Medical Disorders and Laboratory Abnormalities in Adults


2008/10/16
メタボリックシンドロームで大腸癌リスクが増大
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20081016hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/10/16
 米サウスカロライナ医科大学(MUSC、チャールストン)のDonald Garrow博士らは、メタボリックシンドロームによって大腸癌リスクがどの程度増大するのかを知るため、米国立健康統計センター(NCHS)が毎年実施する全米規模の調査である国民健康聞き取り調査(HNIS)の2000年〜2003年のデータを調べ、オーランドで開催された米国消化器病学会(ACG)年次集会で発表したところによれば、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の患者は、生涯に大腸(結腸直腸)癌を発症するリスクが75%高いことが判明したという。

 メタボリックシンドロームは、3〜4種類の疾患が重なったもので、いくつかの癌をはじめ特定の疾患の予後を悪化させる可能性があるとされ、今回の調査は、メタボリックシンドロームの既往がある患者(約 1,200人)および大腸癌の既往がある患者(350人)について検討した結果、年齢、人種、性別、肥満および喫煙などの因子について調整しても、なおメタボリックシンドロームのある人は大腸癌リスクが有意に高いものであった。

▼原文: Metabolic Syndrome Raises Colon Cancer Risk 75%


2008/10/15
地中海ダイエットで死亡や慢性疾患のリスクが減少
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/bmj/200810/508172.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/10/15
BMJ誌から
 アドヒアランス良好の場合、前向きコホート研究のメタ分析

イタリアFlorence大学のFrancesco Sofi氏らが、地中海ダイエットのアドヒアランスと死亡率や慢性疾患罹患率の関係を調べた研究をBMJ誌電子版に2008年9月11日に発表したところによれば、野菜や果物、精製度の低い穀類などを積極的に摂取する地中海ダイエットは、慢性疾患の一次予防と二次予防に有効と考えられ、アドヒアランスが良好なら、総死亡、心血管死亡、癌罹患または癌死亡、パーキンソン病とアルツハイマー病罹患のリスクが有意に低下することが示された。

 原題:「Adherence to Mediterranean diet and health status: meta-analysis


2008/10/05
やせててもメタボ体質 4人に1人、血液数値に異常
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/10/20081005ddm001040082000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/10/05 
◇重病リスク、正常値の5倍
 日本医療データセンター(東京都千代田区)の大規模解析(06年4月〜07年3月に健診を受けた男女52,265人(30〜59歳)を対象)によって、肥満度を示す体格指数(BMI)が「痩せ」(18.5未満)でも、血糖値など血液検査の数値が特定健診(メタボ健診)の基準値を超えている割合4人に1人に上ることが分かった。

 解析結果は、「痩せ」の人のうち、血糖値、血中脂質、血圧のいずれかが特定健診の基準値を超えた人は25.6%に達した。BMI値18.5〜25の「標準」の人で51.3%、「肥満」(25以上)の人では81.6%だった。

 心血管疾患や糖尿病の合併症などを発症した「肥満」は、「標準」「痩せ」に比べ2〜3倍あったが、基準値を超える検査値があった人の「発症率」を正常値の人と比べると、「痩せ」は5倍、「標準」は3.4倍、「肥満」は3.1倍と、痩せているほど検査値の異常が影響を及ぼしており、データを解析した佐藤敏彦・北里大准教授(公衆衛生学)によれば「スリムでも血液検査に問題がある人は、早めの対策が必要」という。


2008/10/04
糖尿病なりかけに「緑茶が効果」 7杯/日で血糖値改善
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200810040094.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/10/04 
 健康な人で緑茶をよく飲むことで糖尿病になり難いという報告はあるが、緑茶を1日に7杯分ほど飲むことで、糖尿病になりかけの人の血糖値が改善することが、静岡県立大などの研究でわかったという。

 緑茶に含まれる渋み成分のカテキンの摂取量を一定にするため、いったんいれたお茶を乾燥させるなどして実験用の粉末を作製し、これを毎日、湯に溶かして飲むグループと、飲まないグループに無作為に分け、2カ月後の血糖値を比べた。

 一般的に「Hb(ヘモグロビン)A1c」が6.1%以上だと糖尿病の疑いがあるとされ、6.5%以上だと糖尿病と即断される。逆に血糖値を5.8%未満に維持できれば優れた管理とされる。実験は平均的な血糖値の変化を、この「HbA1c」という指標でみた。

1日分の緑茶粉末は一般的な濃さの緑茶で湯飲み(約100ml)約5杯分のカテキンを含み、緑茶粉末を飲んだ人では普通に飲んだ緑茶と合わせ1日に約7杯分のカテキンを摂っていた。

 緑茶粉末を飲んだ人は、当初6.2%が、2カ月後に5.9%に下がった。飲まなかった人は変わらなかった。飲まなかった人に改めて飲んでもらうと、同じように2カ月間で6.1%から5.9%に下がった。


2008/10/03
がん生存率 HPで公表、胃・肺など5種類…全国19病院
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20081003-OYT8T00329.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/10/03 
 がん対策基本法がめざす「がん治療の地域格差解消」を実現し、病院ごとの治療成績を知りたい患者や家族の要望に応える目的で、地域のがん治療の中核を担う32病院が加盟する「全国がん(成人病)センター協議会」は、胃がん・肺がんなど5種類のがんについて、加盟病院の治療成績を示す患者の「5年生存率」をホームページで公表した。

 公表されたのは、このほか、乳がん・大腸がん・子宮けいがんで、がん種毎の全患者数と全体の生存率、数字が大きいほど早期のがんを多く治療したことを示す「1期/4期比」など。

 1999年、2000年中に初めて入院治療を受けた患者について、がん種ごとに、
〈1〉100人以上を治療
〈2〉全患者の90%以上を5年後まで追跡――
などの基準を満たした施設を対象に、厚生労働省の研究班が解析した。

 ▼「全国がん(成人病)センター協議会」のホームページ
   http://www.gunma-cc.jp/sarukihan/seizonritu/


2008/09/12
細谷・東大名誉教授、体内での変化に注目した栄養学の本を出版
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/09/20080912ddm013100165000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/09/12 

 従来の栄養学は、食品に含まれる栄養素に焦点が当てられていたが、実際には、複数の食品成分が一緒になって体に取込まれるため、食べ物が体の中で変化していく様子をみる「人間栄養」の視点が必要であり、健康状態を踏まえて栄養問題を考えてもらおうと、細谷憲政・東京大名誉教授が執筆した「人間栄養の実際−栄養状態と食事−」(日本医療企画)が出版された。

 本書は、人間栄養を、「栄養状態の評価・判定」「医薬品と栄養素の相互作用」「サプリメントの活用」などの視点で解説。2625円。


≪詳細≫

  • はじめに―なぜ人間栄養学なのか
  • 栄養を考える
  • 人間栄養を考える
  • エネルギー
  • 健康と栄養
  • 栄養状態の評価・判定
  • 消化・吸収
  • 食品の質の評価
  • 栄養の質の評価
  • グリセミック・インデックス(栄養の実際活動と質の評価)
  • 医薬品―栄養素の相互作用
  • サプリメントの活用
  • 人間栄養の食事の提供
  • 166p / 26cm / B5判、ISBN: 9784890418046、NDC分類: 498.55

2008/09/08
「排せつ」の大切さを子どもたちに教える「うんち教室」開催
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/09/20080908org00m100026000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/09/08 
 健康のバロメーターの一つの「排せつ」は、健康を保つための大切な行為。

小さい頃、恥ずかしくてトイレに行くのを我慢……。大人になっても、つい我慢という経験をお持ちの方も多いのでは・・・。このようなことのないように、「排せつ」の大切さを伝えたいと、日本トイレ協会と王子ネピアは「いいうんち研究所」という活動を2007年に開始。

 同団体は、07年に公募に応じた首都圏約90校の中から選ばれた5校の小学校で“排せつは自分の健康状態を教える大切な営みで、健康や環境を考える上でとても大切である”ことを教える学習プログラム「うんち教室」を実施した結果、参加した子どもの保護者からは、「我慢せずトイレに行くようになった」「子どもの便を知ることで健康状態が分かって助かる」など、思っていた以上の反響が寄せられたという。

 08年も首都圏7校の小学校で開催が決まりました。(7月に1校実施。9月に5校、10月に1校開催予定。)

日本トイレ協会・いいうんち研究所
  http://www.toilet.or.jp/iiunchi-labo/
    腸内常在菌研究で有名な鞭野義巳先生の「うんち研究室」がメインコンテンツに入ってます。

    うんち研究室 - あなたの「腸」は何歳?

       腸もまた、加齢とともに老化します。加齢に伴う生理的な老化が、腸の中の老廃物を出す力(腸管運動)にも大きな影響を与え、腸内に有害な腐敗物質がたまりやすくなる結果、便のにおいがきつく、出る量も少なくなり、いわゆる「老人性さい便」といわれる細かい便になってきます。排便後、いつも残存感があって、すっきりしないのも腸の老化に伴う現象の一つ。
       さらに、加齢に伴って、腸内細菌の状態も変わってくる。一般に、腸内細菌の10%は悪玉菌、20%がビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌。残りが善玉菌としても悪玉菌としても働く日和見菌です。加齢によりこのバランスが崩れ、善玉菌が急激に減少し悪玉菌が増加してくる。
       このような「腸年齢の老化」により、さまざまな生理機能が低下し、腸内腐敗によってつくられた有害物質が腸管から吸収され、老化がさらに加速するという悪循環が生まれてくる。


2008/09/04
認知症がなくても死期が近づくと知的技能が低下する
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080904hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/09/04
死亡前に認知能力の衰退が加速することは過去の研究からもわかっていたが、今回スウェーデン、イエーテボリ Goteborg大学のValgeir Thorvaldsson氏らの研究グループが、イエーテボリ市民288人を対象に70歳から死亡するまで知的技能を追跡(被験者は平均84歳で死亡)し、30年にわたる研究期間で、それぞれの被験者について最大12回のメンタルヘルス(精神的健康)検査を実施すると共に、認知症発症の可能性について継続的に評価を行った結果を、医学誌「Neurology(神経学)」オンライン版に8月27日発表したところによれば、高齢者は認知症がなくても、早ければ死亡する15年前から重要な知的技能(mental skill)の衰えが加速するという。

 具体的には、言語能力、空間認識、知覚速度の衰退がみられるが、いずれも通常の老化プロセスとして生じるものではないという。この死亡前の「末期衰退期(terminal decline phase)」ともいえる状態は、初期の心疾患、身体面および精神面のエクササイズ不足、さらにはごく初期の認知症など、根底にあるいくつかの因子によって徐々に表れてくるものであると思われる。

 今回の知見により、比較的健康な人にも一種の末期的衰退がみられること、認知症のない人でも認知能力に影響を及ぼす脳の変化が長期間にわたって生じることが明確に示されたという。

 研究結果は、高齢者の知的技能の衰退が年齢や認知症とは無関係に始まることが判明。

    言語能力の低下は、死亡する6年以上前に急激に加速し、
    空間認識能力の低下は、約8年前から明確に表れ始めた。
    対象を正しく素早く比較する能力である知覚速度の低下は最も早く、死亡の15年前から認められた。

▼原文: Mental Skills Can Decline Years Before Dying


2008/9/3
コーヒーはがん発生抑制記事から探ると
抜粋:
 「現在までの成果」には79項目も並んでいる。コーヒーとがんの関係を扱っているのは肝臓がんと子宮体がん、大腸がん、膵臓がんの4件。疫学調査で発生を引き下げているように見えるだけである点が、弱い。コーヒーの成分がこう働くとは言えていません。ただ、海外にも類似研究はあるようです。

2008/09/01
コーヒー3杯以上、子宮体がんリスク大幅減
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200809010182.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/09/01 
 全国各地に住む40〜69歳の女性約54,000人にアンケートし約15年間追跡した、厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター部長)の大規模追跡調査によれば、コーヒーを毎日3杯以上飲む日本の女性は、あまり飲まない女性より子宮体がんになるリスクが大幅に下がるらしいことが分かった。

 コーヒーを飲むのが週2日以下の人の発生リスクを1とした場合、毎日1〜2杯飲む人が0.61、毎日3杯以上飲む人が0.38と低かった。

 調査前にがんが発生していた可能性を排除するため、追跡を始めてから5年間に子宮体がんを発生した場合を除いて分析しても、同じ傾向であり、また、緑茶の摂取との関係も分析したが、関連は認められなかった。

 同研究班の同様の大規模調査では、コーヒーを多く飲む人は男女とも肝臓がんの発生リスクが低いという結果も出ている。


2008/08/28
オレンジ、リンゴ果汁も薬剤の効果に影響
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080828hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/08/28
 グレープフルーツ果汁が薬剤の作用に影響を及ぼすことは以前から知られているが、オレンジ、リンゴなどの果汁も薬剤の吸収を妨げる可能性のあることが、カナダの研究で明らかにされ、米フィラデルフィアで開催された米国化学学会(ACS)で発表された。

 ウェスタンオンタリオ大学(オンタリオ州ロンドン)教授のDavid Bailey氏らは約20年前に、グレープフルーツ果汁が高血圧治療に用いられるCa拮抗薬フェロジピン(商品名:スプレンジール)の血中濃度を増大させることを初めて報告した。

 その後、ほかの研究グループにより、グレープフルーツ果汁との相互作用を示す薬剤が次々と明らかにされたことより、高コレステロール、高血圧、心拍異常などのための特定の薬剤を使用する場合は、グレープフルーツ果汁の摂取を避けるよう警告しているという。

 今回の研究では、グレープフルーツのほか、オレンジやリンゴの果汁が一部の薬剤の吸収率を「低下させる」可能性があることが判明した。抗癌薬エトポシド(ベプシドほか)、高血圧治療および心疾患予防に用いられるアテノロール(テノーミン)およびtalinolol(Cordanum)などの一部のβ遮断薬、臓器移植の拒否反応の抑制に用いるシクロスポリン(サンディミュンほか)や、シプロフロキサシン(シプロキサシンほか)、レボフロキサシン(クラビット)、イトラコナゾール(イトリゾールほか)など一部の抗生物質がこれにあたる。
 Bailey氏は更に、抗アレルギー薬フェキソフェナジン(アレグラ)をグレープフルーツ果汁と共に摂取すると、水に比べて薬剤の吸収量が半分になることを突き止めた。  いずれのケースも、果汁に含まれる物質が薬剤の吸収に影響を及ぼしており、薬剤は水で飲むのが最も安全だ。
 Bailey氏によると、水は一口よりコップ1杯分を飲む方が、錠剤が溶け易くて良いという。また、冷たい水の方が早く胃を通過し、薬剤が小腸から血液中に早く送られので温水よりも冷水で飲むことを勧めている。

▼原文: More Juices Found to Affect Drugs' Effectiveness: Study


2008/08/21
低脂肪食に換えるだけでは糖尿病リスクは下がらない 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/etc/200808/507578.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/08/21
主要栄養素の摂取バランスよりも体重減少が重要
 耐糖能異常と判定された人が、低脂肪食を実践すると同時に積極的に運動して体重を減らすと、糖尿病リスクが下がることは明らかになっており、そのため運動量に変化がなくても、低脂肪食に換えればエネルギー摂取量が低下し、体重が減少して、糖尿病リスクに好ましい影響が現れる可能性があったが、米国Fred HutchinsonがんセンターのLesley F. Tinker氏らが、Arch Intern Med誌2008年7月28日号に発表したところによれば、糖尿病の罹患率が急速に上昇する閉経女性を対象にした無作為化試験で、摂取熱量が同じでも、食物から摂取する脂肪を減らすだけの低脂肪食に換えるだけでは糖尿病リスクは低下しないことが示された。

 今回の無作為化比較試験は、米国内の40医療機関で1993〜2005年に行われた。Women’s Health Initiative (WHI)に参加した女性のうち、50〜79歳の閉経女性4万8835人の内、癌などの既往がなく、総熱量の32%以上を脂質から摂取していた女性を選らび、通常の食事(対照群、2万9294人、60.0%)または低脂肪食(介入群、1万9541人、40.0%)に割り付け、介入群に対しては、生活改善のためのグループセッションを実施した(初年度18回、その後は毎年4回)。摂取熱量を減らすことは求めず、体重減少の目標も定めなかった。総熱量に占める脂質の割合は20%を目標とし、1日に5皿以上の野菜または果物、1日に6皿以上の穀物の摂取を推奨した。
 一方の対照群には、国が食生活についてまとめたガイドライン『Dietary Guidelines for Americans』を与えたが、食生活の変更は求めなかった。追跡期間は平均8.1年。

 閉経女性が低脂肪食を継続しても、糖尿病リスクは変化しなかったが、体重減少で調整すると差は有意でなくなったことより、体重減少が糖尿病予防に役割を果たすことを示唆する結果となった。

 原題は「Low-Fat Dietary Pattern and Risk of Treated Diabetes Mellitus in Postmenopausal Women: The Women's Health Initiative Randomized Controlled Dietary Modification Trial


2008/08/20
ビフィズス菌BE80の整腸効果を日本人対象の初の臨床試験で確認 
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200808/507565.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/08/20
 ビフィズス菌は、腸内細菌叢の中で最も優勢な菌の一つで、整腸作用があるとされているが、ヒトを対象に腸管への作用を検証したデータがほとんど無かったが、ダノンジャパンが日本人女性50人(平均年齢19.43歳)を対象に、ビフィズス菌BE80入りヨーグルトを用いた、プラセボ対照の無作為割付二重盲検クロスオーバー試験を実施し腸管通過時間や排便頻度・排便量が増加することを確認し、今年の米国消化器病週間(DDW)で報告された。

 試験は、50人を25人ずつA・B二つのグループに分け、2週間の観察期間の後、A群はBE80入りヨーグルト170gを2週間毎日摂取し、B 群はプラセボのヨーグルト170gを2週間摂取した後、6週間の休止期間をはさんで、A群がプラセボ、B群がBE80を2週間摂取し、その間の腸管通過時間、便通の状態、腸内フローラなどを評価した。(対象平均年齢は19.43歳、身長1.59m、体重51.32kg、BMIは20.33)

 その結果、BE80を摂取中の腸管通過時間は、観察期間中に比べ、有意に短縮し、特に観察期間中に腸管通過時間が40時間以上だった「通過遅延グループ」では、平均81.16時間から34.17時間へと大きく短縮した(有意差あり)。また、排便の頻度も、通過遅延グループでは、観察期間の5.8回/週から8.0回/週へと増加(有意差あり)、便通量も同グループでは著明に増加した。  BE80については、既に英国・マンチェスターのWythenshaw病院が、過敏性腸症候群(IBS)の便秘型の女性患者を対象にした、プラセボ対照の無作為割付二重盲検群間平行試験を行い、腹部膨満感やIBS症状を定量化した上で、その改善効果を確認している。

磁気活水器、有害物質除去せず 全テスト商品で
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200808200334.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/08/20 
 国民生活センターは20日、有害なトリハロメタンや残留塩素を水道水から除去・低減する効果を謳う「磁気活水器」について、テストした6社の6商品全てで、その効果はなかったと発表した。景品表示法に触れる恐れがあるとして公正取引委員会に業者の処分を要望した。

 テストした商品は、配管工事なしに蛇口や水道管を挟み込むように取り付けるタイプで、インターネットや訪問販売などで約3,000〜230,000万円で売られ、広告や資料には「磁場を通過する際に塩素やトリハロメタン等の有害物質も軽減され、まろやかな味の水に変化します」などと書かれていた。

 試験は、トリハロメタンや塩素を溶かした試験水を、10L/分で10分間蛇口から流した時点で、濃度を調べたが、磁気活水器の有無で違いはなかったという。

 浄水器は家庭用品品質表示法で「水道水から残留塩素を除去する機能があるもの」と定義されているが、「活水器」にはこうした基準がない。


2008/08/19
ウコンから記憶力活性物質、アルツハイマー予防に期待
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080819-OYT8T00241.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/08/19 
 武蔵野大薬学部の阿部和穂教授らと米ソーク研究所との共同研究によれば、カレーのスパイスの一種ターメリック(ウコン)から作った化合物に記憶力を高める効果があることをラットを使った実験で確認した。  阿部和穂教授らは、インドでアルツハイマー病の患者が少ないのは食生活にあるとして、同国の代表的料理カレーに含まれる様々なスパイスの効果を調べたところ、「ターメリック」に加齢などによる脳の神経細胞の損傷を防ぐ働きがあることを確認したに止まっていたが、米ソーク研究所がターメリックの成分(クルクミン)から作った新化合物「CNB-001」の効果をラットを使って調べた結果、ターメリック由来の化合物を飲むと、記憶力が高まることを確認したというもの。

2008/08/16
ランニング、老化防ぐ…米大学が調査
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080817-OYT8T00223.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/08/16 
 米スタンフォード大の研究チームが、20年以上にわたる追跡調査によって、ランニングの習慣に老化を遅らせる顕著な効果があることをつきとめたという。

 調査期間は1984〜2005年で、ランニングクラブに所属し、週4回程度走る男女538人(84年当時の平均年齢58歳)に毎年質問票を送り、歩行や着替えといった日常の行動能力や健康状態などを調査し、走る習慣がない健康な男女423人(同62歳)も同様の方法で調べ、比較した結果、走る習慣のないグループは、2003年までに34%が死亡したのに対し、習慣的に走るグループの死者は15%にとどまった。また、走るグループは、走る習慣のないグループに比べ、日常の行動能力が衰え始める時期が16年ほど遅かった。

野菜・果物で食道がんリスク減少 飲酒・喫煙者では顕著
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200808140417.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/08/16 
 全国各地に住む45〜74歳の男性約39,000人にアンケートし、食事や喫煙、飲酒など生活習慣を聞き、平均約8年間追跡した厚生労働省研究班の調査によれば、たばこを吸い、お酒を沢山飲む人は食道がんにかかるリスクが大幅に高くなるが、野菜・果物を多く食べると、そのリスクは大きく低下することが判ったという。

 540g/日前後の「沢山食べる」群と、320〜170g/日 前後の「それほど食べない」群に分類して解析した。
「それほど食べない」群でたばこを吸わず、酒 2合未満/日の人が食道がんにかかるリスクを1とすると、「それほど食べない」群でたばこを吸い酒を2合以上/日 飲む人のリスクは7.67倍だが、「沢山食べる人」は、たばこを吸い酒を2合以上/日飲んでもリスクは、2.86倍に抑えられた。

 全体に野菜・果物を食べる量が増えるとリスクは低下する傾向にあり、摂取量が100g/日増えるとリスクは約10%下がった。
 食道がんを防ぐには、まず禁煙と節酒。そのうえで、野菜や果物を沢山とることが大切。


2008/08/08
ピロリ除菌 胃がん再発予防
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080808-OYT8T00384.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/08/08 
 北海道大第三内科の浅香正博教授らが英Lancet誌2008年8月2日号に発表したところによれば、胃粘膜に住む細菌「ヘリコバクター・ピロリ」(ピロリ菌)を抗生物質で除菌すると、胃がんの再発が1/3に減るという。

 浅香教授らは、全国51の医療機関で内視鏡治療を受けた早期胃がん患者のうち、ピロリ菌感染が判明した505人の協力を得て、治療後に抗生物質でピロリ菌を「除菌した群」と「除菌しない群」に分け、3年間経過を観察した結果、「除菌しない群」では、24/250人に胃がんの再発がみられたが、「除菌した群」では9/255人しか再発しなかったという。

≪関連記事≫:

早期胃癌の内視鏡的切除後のピロリ除菌は有効
  http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/lancet/200808/507477.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/08/07

2008/08/07
魚好きが日本人の心臓を健康に保つ
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080807hj001hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/08/07
 米ピッツバーグ大学(ペンシルベニア州)公衆衛生大学院疫学部の関川暁助教授らが、医学誌「Journal of the American College of Cardiology(米国心臓学会誌)」8月5日号に発表したところによれば、日本人男性は、喫煙率が高いにも関わらず、白人ないし日系アメリカ人に比べて血管のプラーク発生が極めて少なく、冠動脈性心疾患(CHD)の発生率も低い。この差は、日本人が長い期間ほぼ毎日魚を摂取していることによるものだという。

 今回の研究では、日本人281人、白人アメリカ人306人、日系アメリカ人281人(いずれも男性のみ)を対象に、全被験者から血液検体を採取するとともに、電子ビームコンピュータ断層撮影(EBCT)による冠動脈石灰化の評価、頸動脈の超音波検査を実施した結果、日系アメリカ人には心疾患の危険因子が最も多くみられ、BMI(肥満指数)・血圧・トリグリセライド(中性脂肪)の平均値が最も高かったほか、糖尿病の比率も高いことがわかった。

 日本人は、心疾患の重大な危険因子である喫煙率が47%と飛び抜けて高かったものの、冠動脈石灰化および頸動脈の肥厚は有意に少なかった。血液中のω-3脂肪酸値は日本人9.2%、白人3.9%、日系アメリカ人4.8%であったが、日系アメリカ人で冠動脈石灰化および頸動脈肥厚が最も多く認められた。  米サウスダコタ大学サンフォードSanford研究所(スー・フォールズ)のWilliam Harris氏は「魚類の摂取が日本人の健康を維持する重要な因子である」と述べている。魚油を多く摂取するとともに、飽和脂肪を控えることが心疾患リスクを下げるのに最良の方法だという。

 重要なのは、魚ないし魚油を継続して摂取すること。魚油サプリメント(栄養補助食品)も有効だが、ω-3脂肪酸の含有量が1カプセルにつき1gであることを確認する必要があるという。

▼原文: Fondness for Fish Keeps Japanese Hearts Healthy


2008/07/31
赤身肉を食べると血圧が上がる
  非ヘム鉄の摂取は血圧を下げるが、ヘム鉄は上げる?
  http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/bmj/200807/507380.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/07/31
 英国Imperial College LondonのIoanna Tzoulaki氏らが、BMJ誌2008年7月26日号に掲発表したところによれば、食物やサプリメントを介した鉄分の摂取と血圧の関係を調べた疫学研究の結果、総鉄と非ヘム鉄の摂取量が多い人の血圧は有意に低いことが分かった。一方、ヘム鉄の主な供給源である赤身肉の摂取は、血圧を有意に上昇させることが示されたというもの。

 非ヘム鉄の摂取は血圧上昇の予防に役立つ可能性があるが、非ヘム鉄と同時に摂取する様々な栄養素の影響を否定できないと考えられる。
 実際に、調整にリン摂取量を加えると、非ヘム鉄摂取と収縮期血圧の関係は38%小さくなったという。「赤身肉の好ましくない影響については、前向き研究や臨床試験により確認するとともに、作用機序を調べる研究も必要だろう」と結んでいる。

▼原題:「Relation of iron and red meat intake to blood pressure: cross sectional epidemiological study

カルシウム摂取で脳卒中予防に効果…厚労省研究
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080731-OYT8T00247.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/07/31 
 厚生労働省研究班(主任研究者=津金昌一郎・国立がんセンター予防研究部長)の調査(対象者は岩手、秋田など4県の40〜59歳の男女約4万人・13年間の調査)によれば、ヨーグルトや牛乳等のカルシウムを含む食品を多く摂る人ほど脳卒中になり難いことが、判ったという。

   研究班の磯博康・大阪大教授によれば、カルシウムが血圧を安定させ、脳卒中を起き難くしている可能性があるためという。

 カルシウム摂取量に応じ、対象を5Gr.に分けて分析した。摂取量が最も少ないGr.(233mg/日)と比べ、最も多いGr.(753mg/日)は脳卒中の比率が30%少なく、3番目に摂取量が多い中間のGr.(439mg/日)でも21%低かった。同時に調査した心筋梗塞などの心臓病は関連が見られなかったという。


2008/07/29
筋力が弱い男性は死亡リスクが高い
  http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/bmj/200807/507375.html
     Nikkei Medical Online HOT NEWS 2008/07/29
20〜82歳を対象とした前向きコホート研究の結果

 スウェーデンKarolinska研究所のJonatan R Ruiz氏らが、BMJ誌2008年7月12日号に発表したところによれば、テキサス州のCooper Clinicに1980〜89年の間に総合的な健康診断と筋力測定を受けた8762人の20〜82歳の広範な年齢の男性を対象に、筋力と全死因死亡、心血管死亡、癌死亡の関係を平均18.9年追跡し調べた結果、筋力が弱い男性は全死因死亡、癌死亡のリスクが高いことが明らかになった。

 これまでの研究は、筋力と全死因死亡の間には負の相関関係があると報告したものは複数あったが、握力を測定している研究がほとんどで、追跡期間が4〜6年と短く、あるいは65歳以上の高齢者のみを対象とした研究が多かった。

 筋力は日常的な活動性を左右し、さらに慢性疾患の予防にも筋力強化が大切だと考えられるようになり、現在では、健康増進のための施設の多くが筋力トレーニングを取り入れている。

心肺適応度(CRF)  筋力と全死因死亡、癌死亡の関係は、調整に心肺適応度(CRF)を加えても維持されており、対象者を60歳未満(8397人)と60歳以上(383人)に分けて筋力と死亡の関係を評価しても、どちらの年齢群においても、全死因死亡、癌死亡のリスクは筋力が低いほど高かった。
 筋力で3群に分けて、更にCRF低群とCRF高群に分けた計6グループのうち、全死因死亡率が最も高かったのは、筋力が低くCRFも低いグループだった。またCRFが高いグループにおいても、筋力と死亡率は負の相関を示したという。

▼原題:「Association between muscular strength and mortality in men: prospective cohort study


2008/07/26
トランス脂肪酸の使用禁止州法成立 米・カリフォルニア
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200807260201.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/07/26 
 トランス脂肪酸は、植物油などを加工するときに主に生じる物質で、マーガリンや揚げ物の油、菓子やパンづくりに使われるショートニングなどに含まれて、摂り過ぎると血液中の悪玉コレステロール(LDL)が増えて、動脈硬化や心疾患の危険性が増す。心疾患や脳卒中のリスクを高める恐れがあり、ニューヨーク市などが事実上禁止している。

 今回、州のレベルでトランス脂肪酸を含む食品を州内の飲食店から追放する米カリフォルニア州法が成立した。これにより、同州内の飲食店は10年以降、トランス脂肪酸の削減を進め、ゼロにすることが義務付けられる。11年には、トランス脂肪酸を焼き菓子やパンなどに使うことも禁止される。


2008/07/25
「五つの安心プラン」要旨
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080725-OYT8T00352.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/07/25 
「五つの安心プラン」要旨
  1. 高齢者が活力を持って安心して暮らせる社会
       希望者全員を65歳以上まで継続雇用する仕組みを検討
        ▽高齢者を多数雇用する事業所への減税、助成金を検討
        ▽在職老齢年金制度の見直しを検討
        ▽基礎年金の最低保障機能強化を検討
  2. 健康に心配があれば、誰もが医療を受けられる社会
       へき地診療所勤務医、救急患者の受け入れの多い医療機関、出生数の少ない地域の産科医療機関への支援創設を検討
        ▽救急患者受け入れコーディネーターの配置
        ▽軽症患者による夜間の救急外来利用の適正化
        ▽地域医療の確保、勤務医の負担軽減に必要な診療報酬の見直しを検討
        ▽医療従事者と患者・家族の意思疎通を図る相談員を育成
  3. 未来を担う「子どもたち」を守り育てる社会
       「こども交付金」の創設等、幼稚園・保育所の枠組みを超えた総合的な財政支援を検討
        ▽幼稚園で兄弟姉妹のいる家庭の保育料軽減措置の拡大を検討
        ▽教育費負担軽減のための税制上の措置を検討
        ▽兄弟姉妹の同じ保育所への優先入所の推進
  4. 派遣やパートなどで働く者が将来に希望を持てる社会
       住居喪失不安定就労者への就労・生活・住宅にかかわる総合的な支援の充実を検討
        ▽職業訓練期間中の生活保障給付制度の創設を検討
        ▽日雇い派遣規制など労働者派遣法制の見直し
  5. 厚生労働行政に対する信頼の回復
       厚労省設置法改正を検討▽技官制度の見直しを検討

2008/07/20
プラ製哺乳瓶 取り扱い注意
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080720-OYT8T00236.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/07/20 
ビスフェノールA 微量でも影響の恐れ
 プラスチック製哺乳瓶の原料や缶詰の腐食防止剤に使われている化学物質「ビスフェノールA」について、国の研究所などの動物実験で、国の安全基準値以下でも発情期周期の異常が見られる結果が出て、胎児や乳幼児に影響を及ぼす可能性が示されたことを受け、厚生労働省は注意を呼びかけている。

 厚労省は、ホームページでも消費者向けのアドバイスをQ&A形式で掲載している。(下記にLink)

  ▼厚労省食品安全情報>「ビスフェノールAについてのQ&A」(2008.07.08)

 ビスフェノールAは、食品衛生法で原料における割合や溶出度合いで厳格な規格基準があり、哺乳瓶などを日常生活で使うのは問題ないが、消毒などで長時間加熱をしたり、容器が破損していたりすると、溶け出したり、分解したりして、摂取してしまう懸念があり、厚労省は、下記の点などの注意を呼びかけている。

  1. ポリカーボネート製哺乳瓶への過度の加熱を避ける。
  2. 長期に使用した哺乳瓶で傷や白濁があるものは取り換える。
  3. 妊婦は缶詰中心の偏った食事を避ける。
 飲料用缶は国産品がほとんどだが、缶詰は輸入品が7割。国産品は、溶出しないよう技術改良が進んでいるが、輸入品の実態が不明なため、厚労省は調査に乗り出す方針だ。

2008/07/19
記憶力低下 水素水で抑制
  http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20080719-OYT8T00207.htm
     YOMIURI ONLINE > 医療と介護 > ニュース 2008/07/19 
日本医大がマウス実験で確認
日本医大の太田成男教授らが、科学誌ニューロサイコファーマコロジー電子版に発表したところによれば、水素水を飲むことで、記憶力(認知機能)の低下を抑えられることを、マウス実験で確かめた。

 ストレスによって記憶力が低下することは知られており、実験内容は、マウスを狭い空間に閉じ込め、餌を与えないなどのストレスを加えた上で、水素が大量に溶け込んだ水と通常の水を飲ませた場合で、記憶力がどの程度違うか、10匹ずつ、3つの方法で6週間かけて比較した結果、いずれの場合も水素水を飲ませた方が記憶力が顕著に高く、ストレスのないマウスとほぼ同等だった。
 記憶をつかさどる脳の領域(海馬)における神経幹細胞の増殖能力も同様の傾向だった。


2008/07/10
無煙たばこ製品も癌リスクを増大させる
  http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20080710hj000hj
     NikkeiNet いきいき健康 米国発ニュース 2008/07/10
 仏、国際癌研究機関(International Agency for Research on Cancer)のPaolo Boffeta博士らの研究チームが、英医学誌「Lancet Oncology」7月号(肺癌特集号)に発表したところによれば、「嗅ぎたばこ」「噛みたばこ」などの無煙たばこ製品(STP)によっても、喫煙ほどではないものの、癌リスクが増大するという。

 無煙たばこ製品には、ニトロソアミン、金属類など、30種類を超える発癌性物質が含まれており、世界各国の研究を分析した結果、無煙たばこ製品を使用する人は口腔癌リスクが80%、食道癌リスクが60%高いことが判明したほか、膵癌にも同程度のリスク増大が認められた。米国の研究では肺癌リスクが80%増大することも示されたという。

 しかし、たばこを一切使用しない人よりは、無煙たばこ使用者の方が癌リスクは高いものの、米国およびヨーロッパのデータでは、癌リスク、特に口腔癌および肺癌のリスクは、喫煙者よりも無煙たばこ使用者の方が低いという。

 同号に掲載された別の論文では、特定のバイオマーカーについてDNAスクリーニングを行うことによって、受動喫煙での肺癌リスクを評価できることが示された。たばこの煙に含まれる発癌物質の多くがDNA付加体と呼ばれるDNAの損傷を引き起こし、癌関連遺伝子の特定部位に変異を生じさせる形で特有の痕跡を残すことが知られているという。 現在、この痕跡の検知にはDNA損傷フットプリント法と呼ばれる技術と変異原性解析法が併用されている。

▼原文: Smokeless Tobacco Products Do Raise Cancer Risk


2008/07/08
哺乳びんなどに使用 ビスフェノールAの安全性評価諮問
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200807080350.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/07/08 
プラスチック原料に含まれる化学物質「ビスフェノールA」は、97年ごろから環境ホルモン(内分泌攪乱化学物質)としての働きがあるか注目されており、動物実験で微量摂取でも影響があるとの結果が出たのを受けて、厚生労働省は8日、内閣府の食品安全委員会に、健康影響評価を諮問した。

 厚労省研究班の報告では、妊娠したラットへの投与で、これまで「有害な影響はない」とされてきた量(体重1kg当たり0.05mg)の1/10000以下で、胎児の神経や行動に影響がみられたという。
 米国では6月に「乳幼児の神経や行動などに影響を及ぼす懸念がある」との報告書が公表され、カナダではポリカーボネート製の哺乳びんの輸入や販売などを禁止する方針。


2008/07/06
心筋梗塞:15年で2倍 都市部の中高年男性、ご注意 外食、ストレス増え
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/07/20080706ddm041040081000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/07/06 
 大阪府立健康科学センターが、過去の検針データを分析した疫学調査によれば、都市部の働き盛りの男性において、心筋梗塞の発生率が80年代末からの約15年間で、2倍以上に増えていることが明らかになった。都市部で広く中高年男性に増えている実態が浮き彫りになった。

 調査は、都市部の代表に大阪府八尾市の一地区、農村部の代表に秋田県井川町を選び、64〜03年の40年間の住民延べ約16万人の健診データを解析したもの。

 その調査結果は、都市部の中高年(40〜69歳)の男性で心筋梗塞を発症したのは、88〜95年の8年間で人口10万人当たり56人だったのに対し、96〜03年の8年間では2.3倍の同127人というもの。
 大阪府立健康科学センターの北村明彦医師(循環器疫学)によれば、「外食を取る機会の多い都市部の中高年男性は、脂肪分や高カロリーの食材を取り易く、労働環境が厳しくなり、ストレスも高まっている」と分析している。


2008/07/04
カルシウム不足:骨折リスク高く 女性で最大2倍に−−厚労省研究班調査
  http://mainichi.jp/life/health/archive/news/2008/07/20080704ddm013100193000c.html
     毎日新聞  ライフスタイル > 健康 > アーカイブ  2008/07/04 
 厚生労働省研究班による90〜03年の4年間にわたる疫学調査(国の男女約76,000人・40〜69歳のカルシウム摂取量)と、その後の10年間の追跡調査から、カルシウム不足の女性は腰椎骨折を起こす危険性が最大で2倍に高まることが判ったという。

 女性は閉経後のホルモンバランスの崩れから、骨密度が低下することが背景にあり、カルシウム不足は骨粗しょう症のリスクを上げることを含め、実際に骨折の危険性も高めていることが裏付けられたというもの。

 女性のカルシウム摂取量を4群に分けると、最も少ない群(350mg/日 未満)の骨折率は、最も多い群(同700mg/日以上)に比べ2.1倍も高いことが分かった。
 一方、男性では関連性が見られなかった。 30〜60代の日本人女性の摂取目安量は600〜700mg/日とされる。


2008/07/02
糖尿病治療に「適度な空腹」必要 東大などマウス実験
  http://www.asahi.com/health/news/TKY200807010538.html
     asahi.com > 健康 >健康・生活 2008/07/02 
 東京大の窪田直人准教授(糖尿病・代謝内科)らの研究チームが、2日付の米代謝学専門誌に発表したところによれば、インスリンの働きに係るIRS2というたんぱく質が肝臓に無いマウスによる実験で、生活習慣が主な原因とされる2型糖尿病を治すには、適度な空腹が必要であるという。

 IRS2は、肝臓が体内の脂肪などを分解して糖をつくるのを抑えるインスリンの働きを促し、空腹が続くほど増え、食後にほとんどなくなる。
 インスリンは、肝臓が食後に糖から脂肪を作って貯め込むのを助ける働きもあり、これにはIRS1という別のたんぱく質がかかわっており、IRS1の量はほぼ一定なので、食べ続けることで肝臓には脂肪がためこまれる。2型糖尿病患者に高血糖と脂肪肝が同時に起こる原因とみられる。

 要は、「間食をせずに3食リズムよく食べること」



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