古地磁気学と岩石磁気学の基礎

地球磁場の磁力線

地球中心に置かれた磁気双極子(棒磁石)による磁力線

この図は地球中心に棒磁石を自転軸から11°傾けて置いたときの磁力線を表します.地磁気(地球磁場)は核のダイナモ作用で発生しますが,この棒磁石の磁場で良く近似できます.この仮想的棒磁石の極性はN極が南半球,S極が北半球になります.そのため地磁気の磁力線は南半球で上向き,北半球で下向き,赤道付近ではほぼ水平です.方位磁石が水平にくるくる回るのは,磁針の重心を使用する地域の緯度に合わせて調整してあるからです.

地磁気が過去何回も逆転したことは古地磁気学によって解明されました.古地磁気学や岩石磁気学への入門の優れた教科書は多くあり,そのいくつかを下記に示します.そのため,このホームページはこの分野への広い入門を意図するものではなく,むしろ標準的な教科書では省略されているような点,例えば数式の易しく詳細な導き方など,を提供することを目的としています.それ故,ここに示す記述は才能のある方々には冗長すぎるかもしれません.

古地磁気学と岩石磁気学の教科書: