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第60回あたりの歌合戦では、持ち時間は一組2分30秒から3分くらい。
初出場歌手やその年に大ヒットがない歌手はこれより短くなり、大物歌手や話題性のある歌手はこれより長くなります。
人気グループのメドレーやトリ、大トリだと4分から5分になることもあります。
演歌・歌謡曲歌手の場合、4分以上の歌唱時間をもらえる一部の歌手を除き、歌合戦と同じNHKが放送する「歌謡コンサート」に出演するときよりも歌唱時間は短くなります。
昔「歌は2コーラス」と言われていた歌合戦ですが、比較的2コーラスにしても歌唱時間が長くならない演歌であっても、2コーラス歌えないケースが増えています。
歌唱時間が短くなることに対しては、批判的な方が多いようですが、私はちょっと違います(以降、歌合戦での一組あたりの歌唱時間が3分前後だったころの私の意見です)。
歌合戦は一つのお祭りであり、一年の締めくくりの番組です(歌謡シーンの総集編と言いたいところですが、最近はなつメロを歌う歌手や辞退する人気歌手が多いことから、総集編という言葉は使えません)。
要は、一曲をじっくり聴かせる番組ではなく、色々な曲を次から次へと聴かせる番組であると考えています。
一曲がしっかりと視聴者の心にしみ込み、「もう満足しました。別の番組を見よう。」と思われてはいけないわけで、「もうちょっと楽しみたいのに」という気持ちを起こさせ、視聴者にチャンネルを変えさせないようにすることが必要だと。
私が大好きな歌合戦に1974年(昭和49年、第25回)があります。
この年は25回ということで、例年よりも出場歌手を増やして紅白各25組ずつとなりました。
出場歌手は増えても放送時間は変わりませんし、当時の歌合戦は「歌は2コーラス」という原則があったため、応援ゲストを減らすなど時間内におさめるため苦労したそうです。
正確には、全出場歌手がちゃんと2コーラス歌えたかというと、そうではなくて、2コーラス歌うと2分30秒を超えてしまう場合は1コーラスとサビというパターンもありましたし、逆に2コーラスで2分未満ならさらにサビをもう一回繰り返すこともありました。
このため、最近の歌合戦に比べると妙にだれるような時間はありません。 しかも当時の出場歌手一組の歌唱時間は2分20秒から30秒といったところ。 興味のない歌手が歌っていたとしても、すぐに次の歌に移るのでチャンネルを変えて落ち着いて裏番組を見ている余裕はありません。
近年は歌唱時間に加え、セット転換をする間をつなぐための曲前のしゃべりがつきますので、裏番組も安心して見ることができ、裏番組に思わずのめり込んで次のコマーシャルまで歌合戦にチャンネルを戻すことを忘れてしまうかもしれません。
また、第25回は曲順も良かったと思います。
1990年代から2000年代の歌合戦は午後11時を過ぎると大物演歌歌手のなつメロが続き、個人的には興味が急速に薄れていったのですが、第25回はザ・ピーナッツ、布施明、いしだあゆみ、フランク永井(この人は昔の曲だけど)、由紀さおり、沢田研二、ちあきなおみと歌謡曲・ポップス系の実力派が続々登場していました。
午後11時台に登場した歌手の半数が歌謡曲・ポップス系です。
こんな構成にされたら、午後11時過ぎてからトイレに行けません。
年越しそばもゆっくり食べられません。
「歌唱時間」から話がずれてしまいましたが、視聴者をつかんで離さないような絶妙な歌唱時間、そして曲目と曲順を願って止みません。
2002年のサブちゃんなんて2コーラスきっかり、歌唱時間も3分ちょうどで潔かったと思います。
大物歌手だろうが、歌唱時間は2コーラスか3分20秒の短い方(ただし、1コーラスとサビのくりかえしを下限とする)としてしまえばよいのに。
1コーラスとサビだけとなった「昴」やさだまさしの曲なんてイメージがわきませんが。
って書いたら2003年にさだまさしの曲が1コーラスとサビでした。
あんな感じなのね。
最近(2010年以降)は、逆にちょっと短すぎるのでは?と思うんですよね。 出場歌手が多過ぎるわけでもないのに、どこに時間が奪われているんだろう。。。