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問題98(医療)1968年5月にベトナム反戦、教育制度改革などを訴えてフランスで起きた学生、労働者の一斉蜂起(「5月革命」)では、学生がパリの学生街(カルチエ・ラタン)を占拠したり、ゼネスト(業種に関係なく全国的規模で行われるストライキ)に発展しただけでなく、運動が世界的な広がりを見せました。日本でも全国の大学で「新左翼」と呼ばれる勢力と大学当局との間の対立が激化し、東大では安田講堂に学生が立てこもり、これを排除しようとした機動隊との間の1969年1月18日から19日にかけての激しい攻防の末に、封鎖が解除されるという事件が発生しました(安田講堂事件)。当時ちょうど大学生だった私にとって、ヘルメットをかぶり手ぬぐいで覆面をして、長い竹竿で武装した一団の中に長年の友人を発見して驚いたり、通学のために大学に数百メートルの距離まで近づくと催涙ガスのにおいが漂い、目から自然に涙が出てきたという経験は忘れられません。この運動でこれら騒動以外で特に興味を引かれたのは、従来の物の見方を大きく変革させると言われた「構造主義」がこの運動の背景にあり、構造主義によって世界が大きく変化する可能性があるとみられていた点でした。構造主義とは、「(従来の物の考え方のように)事物そのものや、行動や、物事の起源を探求するのではなく、そうした行動や事物の要素を作りあげているいろいろな関係について探求しようという方法」(『フーコー・知と権力』桜井哲夫著。講談社刊の182ページに引用されているミッシェル・フーコーの言葉)のことです。特に、未開の民族などの儀礼や言語表現に現れる無意識の純粋形態が非常に精緻な構造を持っていることを明らかにした人類学者のクロード・レヴィ=ストロースと、「われわれは自立した主体として行動しているのではなく、いかなる時代でも、生きている時代や属している社会の無意識的な構造(儀礼、慣習、イデオロギー)によって、あるいは社会関係、人間関係によって規定されたうえで判断を下し、行動している(同書178-179ページ)」と主張した哲学者のミッシェル・フーコーの思想が世界的に注目されました。

今年(2018年)は「5月革命」50周年に当たります。50年経ってみると、社会の動きに与えた大きな影響としては、フランスで教育制度の改革が行われ、ドイツでは「68年」世代を中心にして結成された「緑の党」が保守系与党のキリスト教民主・社会同盟に次ぐ支持を集めるに至ったことを挙げることができますが、これら変革の内容と速度を考えると「革命」と呼ぶのはちょっと気が引けます。私が5月革命の最大の成果だと考えているのは、ミッシェル・フーコーの影響を受けたイタリアの偉大な精神科医、故フランコ・バザーリアによる精神医療改革です。バザーリアは1961年にイタリア東部のゴリツィアで革命的な精神医療改革に着手したあと、1971年にやはり東部でスロベニア(旧ユーゴスラビア)国境近くに位置するトリエステの精神病院の院長に就任して革命的な治療法を推し進め、1978年には、その治療法をイタリア全土で導入するための法律、180号法(通称「バザーリア法」)を成立・施行させるのに成功しました。バザーリア法では、(a.すべての精神病院を廃止し新たな精神病院の建設を禁止する、 b. 精神障害のある人々の予防、治療、リハビリ機能は人口6万人に1カ所程度設置することとされた「地域医療センタ-」が担当する、c.病状確認と保健医療処置は(患者の)自発的意思によるものとし、強制的な病状確認と保健医療処置を行う場合は、公立の保健医療拠点機関が担当し、患者本人の同意と治療への参加を保証するよう留意されなければならない、複数選択可能)と定められました(2018年12月31日)。答え

問題97(政治)
過去の卒業生1万人中3,000人以上が東大に進学したという信じ難い記録を持つカトリック系の完全中高一貫進学校、栄光学園の中高生17人に対する加藤陽子東大教授の講義の内容をまとめた『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(新潮文庫、第9回小林秀雄賞受賞)によれば、太平洋戦争に関する講義を始める前に教授から「太平洋戦争について疑問に思っていることは?」と聞かれた中高生達は、(1)日米では圧倒的な戦力差があるのに、なぜ真珠湾に奇襲攻撃をしかけたのか、(2)日本軍は最終的に何を目的として戦争を始めたのか、という2つの非常に的確な質問をしたそうです。すごいですね。

日米開戦時の米国の国民総生産(GNP、現在使われている国内総生産[GDP]より前に使われていた国ごとの経済規模の尺度です)は日本の12倍、鋼材生産量は17倍、自動車保有台数は160倍、石油生産量は721倍と圧倒的な差がありました。こういう相手に奇襲攻撃を仕掛けるというのは正気の沙汰[さた]とは思えません。加藤教授も「少なくとも(敗戦後東大総長になった政治学者の)南原繁[なんばらしげる]のような知識人にとって開戦が正気の沙汰ではなかったと認識されていたのは確かです」と書かれています。狂気の軍部が御前会議(戦前の大日本帝国憲法では開戦、終戦などの重要事項の決定は天皇が行うことと定められていて、重要事項決定のための会議は天皇が臨席するため御前会議と呼ばれていました)などで天皇を説得して早期の開戦を承認してもらうための根拠として持ち出した前例は、(a. 日露戦争中の1905年に日本海軍の連合艦隊が周到な作戦と準備によってロシアのバルチック艦隊を打ち破った「日本海海戦」、b. 平安時代の1184年に源平合戦で源義経が平氏軍陣営の裏手の急斜面を駆け下りて奇襲攻撃をかけることによって平氏軍は海上に退散することになった「一ノ谷の戦い」、c. 江戸時代初期の1614年12月に徳川家康が大坂城(「おおさか」は明治以前には阝[こざとへん]ではなく土[つちへん]を使って大坂と書かれていたそうです)に陣取る豊臣秀吉を攻めたあとの和平交渉で、平和となったのだから大坂城の堅固な石垣やお濠(ほり)は必要がないのではないかという徳川家康の提案を秀吉が受け入れて改修したため、半年後の「大坂夏の陣」で大坂城を攻めた徳川家康に豊臣秀吉が滅ぼされることになった「大坂冬の陣」、d. 室町(戦国)時代末期の1560年に大軍を率いる今川義元の本陣を10分の1ほどの軍勢を擁するにすぎなかった織田信長が急襲し、見事に勝利した「桶狭間[おけはざま]の戦い」、ただし複数選択可能)でした(2017年8月11日)。答え

問題96(生き方)
自分では悪意がないにもかかわらず、不注意な発言や振る舞いで人を傷付けてしまうことがけっこうあるようです。『知らずに他人を傷つける人たち・・・モラル・ハラスメントという「大人のいじめ」』(香山リカ著、ベスト新書)には、人を傷付ける可能性が高い言葉や行動の例が示されています。次に示した言葉や行為のうち、人を精神的に苦しめること(「モラル・ハラスメント」、略して「モラハラ」)につながるため避けるべきなのはどれでしょう(複数選択可能、かっこで囲んだ選択肢は相手に話された言葉であることを意味します)(a. 相手の質問に答えない、b. 舌打ちする、c. ため息をつく、d. 「そんなこともわからないのか」、e. 「何度同じことを言わせるんだ」、f. 「お前といるとほんと疲れる」、g. 「世界はお前が中心になって回っているんじゃないぞ」、h. 「言っていることが分からない」、i. 「誰のおかげで生活できると思っているんだ」、j. 「お前なんか、社会じゃ絶対通用しないぞ」、k. 「いま、忙しいんだよ」、m. 「親の顔がみたい」、n. 「どうせ俺なんか才能もないし」)(2015年8月17日)。答え

問題95(オーディオ)
エレクトロニクス製品のうちで40年前に比べて同じ価格で買える製品の性能が大幅に低下している唯一の製品がスピーカーのようです。40年以上前に左右2本を6万円以下で購入した日本ビクターのSX-3というスピーカーが壊れたため修理できるかどうかをビクターに問い合わせたところ、当然ですが、もう交換部品がないため無理であるとのお返事をいただきました。そこで量販店に行って同等な性能のスピーカーを探したところ、SX-3程度の価格で、SX-3に匹敵する性能のスピーカーは入手が不可能であることが分かりました。SX-3と比較して現在市販されているスピーカーの性能で著しく見劣りがするのは(a.高い音を再生できる性能、b. 低い音を再生できる性能、c.音をひずみを抑える性能)です(2015年3月21日)。答え

問題94(英語)
日本人英語学習者のバイブルとも言える『日本人の英語』、『続 日本人の英語』(ともに岩波新書、問題62(作文)解答で「続」の方から引用させていただきました)や、問題70(英語)で取り上げた『英語の壁』(文春新書、2003年刊)の著者であるマーク・ピーターセン氏は、2013年に刊行された『実践 日本人の英語』(岩波新書)に、日本人が誤解しやすい英語表現の例を多数紹介されています。下に紹介した四つの英文とその翻訳のうち三つは翻訳が間違っていますが、一つだけ正しい翻訳があります。翻訳が正しいのは(a.、 b.、 c.、d. )です(2014年5月30日)。答え
a. How about getting together on Monday or Tuesday? 「今度の月曜日か火曜日に集まるというのはどうですか?」
b. I write about my trip to Canada. I stayed there only 2 weeks, but I learned many things, and it became a very precious memory.「私のカナダ旅行について書きます。たった2週間の滞在でしたが、たくさんのことを学んで、とても貴重な思い出になっています。」
c. After I graduate, I enter a bank. 「私は卒業後、銀行に入社する。」
d. I could meet him in New York. 「私は彼にニューヨークで会えました。」

問題93(健康)英国での最近の研究によれば、ある食品が乳がんの根本的な原因であると同時に、骨粗しょう症の発症に大きくかかわっていることが分かったそうです。また、有名な『スポック博士の育児書』の英文第7版(1998年に発行)以降の版ではこの食品を子どもに与えないように勧めるとともに、この食品が、がん、肥満、鉄欠乏性貧血、喘息、中耳炎、皮膚疾患、胃痛、腹部膨張、下痢の原因になると指摘されています(日本語版については、この食品に対して肯定的な見解が載っていて、20年以上も前の1992年に発行された英文第6版の翻訳版が現在でも『最新版』として発行され続けているようです)。その食品とは、(a. ハチミツ、b. 砂糖、c. 肉、d. 魚、e. 玉子、f. 牛乳)と、これを含む食品です(2013年8月22日)。答え

問題92(報道)
日本維新の会、共同代表の橋下徹(はしもと・とおる)大阪市長は、2013年5月13日の大阪市役所での記者会見で、(戦争のためには)「慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」と発言しました。この発言は、その後大きな政治問題に発展し、5月15日には数々の問題発言を繰り返してきた安倍首相でさえこの発言について「私の、または安倍内閣、あるいは自民党の立場とはまったく違う発言だ」と指摘して、不支持を表明しました。5月21日には、みんなの党が、日本維新の会との選挙協力の解消を決定し、海外でも国連の拷問禁止委員会は、5月31日に、旧日本軍の慰安婦問題で「日本の政治家や地方の高官が事実を否定し、被害者を傷つけている」とする勧告をまとめ、日本政府に対して「当局者や公的人物による事実の否定や、それによって被害者を再び傷つける行為に反論すること」を求めました。朝日新聞はこの発言を発言当日である13日の夕刊1面で4段抜きで伝えましたが、13日の夕刊と翌14日の朝刊で、この発言について全く報道しなかった新聞がありました。その新聞は、(a. 毎日新聞、b. 読売新聞、c. 日経新聞、d. 産経新聞、e. 東京新聞)です(2013年6月20日)。答え

問題91(報道)ニューヨーク・タイムズ東京支局長のマーティン・ファクラー氏が書かれた『「本当のこと」を伝えない日本の新聞』(双葉新書)によれば、東日本大震災後(おそらく2011年4月初め)に、福島第1原発から20~30キロ圏内で屋内退避地域に指定されていた南相馬市の桜井勝延〔かつのぶ〕市長がユーチューブでSOSを訴えていることを知人からメールで知らされたため、同氏は南相馬市役所を事前のアポイントなしに訪問したそうです。すると、職員だけでなく市長からも大歓迎されたそうです。大歓迎されたのは、(a. メールをくれた知人が市長にファクラー氏の訪問のことを事前に連絡していてくれていた、b.外国人記者の訪問は震災後初めてだった 、c. 日本人の記者はすでに全員避難していた)ためだったそうです(2013年4月10日)。答え

問題90(人権)
2001年9月11日の同時多発テロ以後の米国では、「テロ対策」のためなら、基本的人権、とりわけ外国人の基本的人権を無視するのも仕方がないと考えられているようです。キューバのグアンタナモにある米海軍基地では、パキスタン、アフガニスタンだけでなくドイツの無実の若者に対して、非人道的な拷問が日常的に繰り返されていたことが分かっています(「元グアンタナモ被収容者が語る拷問の実態」については、こちらをご参照ください)。オバマ大統領は2008年の大統領選挙では、グアンタナモ基地の収容所の廃止を公約とし、2009年5月には1年以内に廃止する方針を明らかにしましたが、その後、実際に廃止されたという報道はないため、現在でも収容所は存続しているようです。
米国のなりふり構わない「テロ対策」で、われわれ普通の日本人にも関係するのがアメリカへの入国審査や米国内の空港での身体検査(ボディーチェック)です。「最近気付いたこと」「サメの脳みそ、ノミの心臓、オットセイの…」という記事でご紹介した『噂の真相』という雑誌の編集長をされていた岡留安則(おかどめ・やすのり)氏は、米国自治領のサイパンに入国する際の入国審査で、(a. パンツ1枚、b. 全裸、c. 四つんばい)になることを求められたそうです(2012年10月27日)。答え

問題89(レジャー)パチンコ店のすぐ近くには必ず景品買い取り店(換金所)というカウンターだけのような店があるのはご存じだと思います。これは、パチンコ店を規制している「風俗営業法」で、パチンコ店はなぜか「賭博場」ではなく、なんと「遊技場」と見なされており、客に直接現金を支払うことはできず、日用品で払い戻しをしなければならないと定められているためです。パチンコ店で幸運にもたくさんの玉を獲得したパチンカーは、玉を一定の日用品(「特殊景品」と呼ばれているようです)に交換してもらうことができ、さらにその景品をすぐ近くの換金所に持ち込んで買い取ってもらうことによって現金化することが可能です。さらに風俗営業法では、換金所がパチンコ店に景品を買い取らせることも禁止しています。そのため、換金所は買い取った特殊景品をいったん卸問屋に売却し、卸問屋がそれをパチンコ店に買い取らせるという、ややこしいシステムになっています(これを「三店方式」と呼ぶそうです)。

こんな面倒なシステムは廃止してほしいと思うのはパチンコ業界にとって当然の希望でしょう。そのためもあって、活動目的につぎのような項目を盛り込んでいる団体があります。

・パチンコ店内での換金を認めることを法律上明記する。
・パチンコホールを経営する企業の株式上場を実現させる。
・遊技場の賭博性に関する法律上の規制を緩和し細目を撤廃する。
・パチンコの釘調整はパチンコ店の自由裁量として、警察の指導対象から除外する。
・所轄を警察庁から経済産業省に転換させる。
・ギャンブルではなく遊戯であると明確に位置付け、依存症対策等の社会的使命を免除する。
・照明規制、騒音規制、広告規制等について緩和または撤廃し、規制を明確にして警察の裁量を排除する。
・遊技場の検査機関から警察庁の影響力を排除し、賭博性の高い機種の検定通過を容易にする。
・パチンコ店新規出店の障害になっている保護対象施設の対象を絞り、出店可能地域を広げる。

この団体は、(a. 財団法人保安電子通信技術協会(通称、「保通協」、国家公安委員会の委託を受けて、パチンコなどの遊技機の形式試験・検査を行う組織)、b. 全日本遊技事業協同組合連合会(通称「全日遊連」、各都道府県警察本部単位で作られた、パチンコ店の組織である遊戯事業協同組合の連合会)、c.自民党遊技業振興議員連盟、d. 民主党新時代娯楽産業健全育成プロジェクトチーム)です(2012年10月8日)。答え

問題88(食文化)一般消費者が米から作られたと思って飲んでいる日本酒全体の約40%が、サトウキビの絞りかすを主原料とする酒類用アルコールから作られているものの、「純米酒」と表示された清酒は米(と米麹(こうじ))だけから作られていることになっていることは問題35(食文化)答えでご紹介しました。この二つのことをよく考えると、「純米酒」以外の清酒には本当の酒(つまり純米酒)はどのくらい含まれているのかという疑問が生じます。『食品の裏側』(安倍司〔つかさ〕著、東洋経済新報社刊)によると、1本の純米酒から(a. 5本、b. 10本、c. 15本、d. 20本)の酒(一般的な清酒である普通酒)が作られるそうです(2011年2月12日)。答え

問題87(メディア)アポロ計画で人間が月に行ったというのはでっち上げだろうというわたしの見方を問題67(メディア)で2003年9月にご紹介しましたが、その後現在(2010年5月)までの7年弱のうちに、でっち上げの可能性はますます高まったようです。2004年1月には当時のブッシュ米大統領が2020年までに月に人を送るという計画を発表しました。この発表によって、35年前にアポロ11号で実現したはずのことを再現するのに、なぜ16年間もかかるのかという疑問が当然のように高まりました。今年4月にはオバマ大統領が、2030年代半ばに火星に人を送る計画を発表しました。宇宙開発に詳しい大同大学の沢岡昭学長は、「10年以内の目標などがあれば一定の評価はできたが、20年以上先の計画では、あってないようなもの。資金や技術の面で実現性には疑問が残る」と指摘しているそうです(『日本経済新聞』4月17日付)。
 問題67(メディア)では、アポロ宇宙船を月に向かわせることができなかったのは、地上500km以上の上空にある「バン・アレン帯」という放射能帯を宇宙船に乗った人間が安全に通過するための技術が確立されていなかったためではないかという説もご紹介しました。宇宙空間での放射線被ばくの問題について『アポロは月に行ったのか』(メアリー・ベネット、デヴィッド・S・パーシー共著、五十嵐知子訳、雷韻出版刊、翻訳は2002年10月、原著は1999年にイギリスで初版発行)によれば、宇宙船が浴びる放射線には、(1)「バン・アレン帯」に捕捉された高エネルギー粒子、(2)太陽粒子現象(SPE、「太陽フレア」とも呼ばれているようです)、(3)銀河宇宙放射線(GCR)の三種類が考えられ、最も危険なのが、(2)太陽粒子現象(太陽フレア)だそうです(同書113、137ページ)。同書によれば、「アメリカで活躍する放射線の第一人者によると『考えうる最悪のレベル(の太陽フレア)はめったに発生するものではないが、障害を起こすレベル(1シーベルト、または100レム〔これら単位については、答えの表1の注2に説明しました〕)の線量を飛行士が受けないようにするには、〔宇宙船にはシェルターを搭載しなければならず、その壁の〕厚さは(a. 1cm、b. 10cm、c. 30cm、d. 100cm)のアルミニウムでも足りない」。イギリスの(作家で放射線の専門家でもある)ジョン・デヴィッドソンは「100レムでも人間は簡単に死亡する」と言っているそうです(2010年5月9日)。答え

問題86(英語・論理学)法律や契約関係の英語の書類には、"and/or"という表現が出てくることがあります。例えば、"Legal Writing in Plain English" (by Bryan A. Graner, The University of Chicago Press、「平易な表現を使った法律関係文書の執筆」)には、次のような例が載っていました。"Are you able to work overtime and/or variable shifts?"〔和訳:あなたは時間外勤務and/or(および/または)不定時交代勤務は可能ですか?〕。同書によれば、"and/or"という表現の意味は、(a. "and" と同じ、b. "or" と同じ、c. "and"と同じ場合もあれば "or"と同じ場合もある)そうです(2010年1月31日)。答え

問題85(集団遺伝学)「ゲノムが語る人類の拡散」(Gary Stix著、『日経サイエンス』〔2008年10月号〕、32―41ページ)という記事によれば、米国のナショナルジオグラフィック協会などが民間から集めた41億円の資金による2010年までの共同研究プロジェクトでは、世界各地の人々10万人からY染色体という遺伝子を集めて比較研究しているそうです。このプロジェクトの目的は「(人類が出現したと考えられている東アフリカからの)人類の旅の詳しい過程の解明だ」とのことです。このプロジェクトによって世界各地の人類が出現地点からどのように移動してきたかの概略がすでに明らかになっています。この研究によって、日本人は右図の三つのルートのうち、(a. シナイ半島、イラン、シルクロードを経由して、b. 紅海とインド洋を結ぶバブ・エル・マンデブ海峡を渡り、イラン、インド北部、インドシナ半島北部、中国の海岸沿いに陸路をたどって、c. バブ・エル・マンデブ海峡を渡り、アラビア半島から南インドまで海路で到達し、さらに、海路で、インドネシア、フィリピンを経由して)日本に到達したことが分かりました(2009年6月19日)。答え

問題84(健康)年を取ると物忘れや度忘れが多くなるのは避けられないようです。『認知症とたたかう脳』(阿部和穂著、理工図書刊)によれば、誰もが経験する物忘れや度忘れの中には、心配する必要のないものと、将来認知症につながるかもしれない要注意のものがあるそうです。以下のa. から g. までの七つの失敗例のうち、将来認知症につながる恐れがあるため要注意なのはどれでしょう(複数回答可能、 2009年1月11日)。答え

a. 「何かを取ろうと思って冷蔵庫の前まで来たとたん、何しに来たのか分からなくなった」
b. 「料理を作っているときに、焼き魚を焦がしてしまった」
c. 「買い物をして、おつりはもらったが、肝心の商品を持ち帰るのを忘れてしまった」
d. 「メガネをなくしたと思って家中必死に探したのに見つからず、人に手伝って探してもらったら、一度見たはずの机の上にメガネが置いてあった」
e. 「言葉がなかなか出てこず『あれ』、『それ』と代名詞ばかりで話してしまう」
f. 「『その話何度も聞いた』と人に言われる」
g. 「『家にない』と思ってスーパーでお醤油を買ってきたら、家にちゃんとあった。こんな調子でお醤油が家に何本もある状態に」


問題83(メディア)日本国内で無線機を使う場合には、原則として「電波利用料」という一種の税金を総務省に支払わなければならないことになっています。『電波利権』(池田信夫著、新潮新書、2006年1月発行)によれば、携帯電話も一種の無線機であるため、1台当たり年間540円(2005年10月に420円に引き下げられたようです)の電波利用料が携帯電話会社から支払われていますが、この分が料金に上乗せされていることになります。電波利用料の総額は、2003年度(決算ベース)で540億円でしたが、全体に占める携帯電話・PHSからの収入の比率は、端末だけで82.3%、基地局も含めると93.4%と大半を占めています。一方、この本に載っている「電波の利用状況」(用途別の利用周波数帯の幅〔帯域〕の構成比)によれば、使われている電波全体のうち、携帯電話は11%程度を占めているにすぎないそうです。これに対して、電波を送ることによって膨大な収益を上げている放送は、携帯電話とそれほど差のない帯域幅を利用しているにもかかわせず、わずかな利用料しか支払っていないため、帯域幅当たりの利用料は平均すると携帯電話の約(a. 10分の1、b. 60分の1、c. 120分の1)となっています(2008年9月29日)。答え

問題82(宗教)作家・精神科医の なだいなだ氏(問題45(教育)問題49(民族)問題76(食文化)にもご登場いただきました)は『神この人間的なもの--宗教をめぐる精神科医の対話』(岩波新書、2002年刊)で、普通は宗教とは無縁と考えられているものの多くが宗教と近い働きをしていると指摘しています。宗教に近い働きをしているとなだ氏が指摘しているものは以下のうちどれでしょう。(a. 国家、b. 民族、c. 革命、d. 狂気、e. イデオロギー、f. 科学、g. 精神医療、h. 癖(くせ)、i. 習慣、j. 文化、k. 常識)(2008年6月15日)。答え

問題81(日本語)Wikipediaの「日本語の起源」の項を見ると、「これまでに唱えられた主要な説」として、下記の五つの説が紹介されていますが、この説明のうち半分以上は一つの説の説明に充てられました。その説は、(1)から(5)のうちどれでしょう(2007年7月19日)。答え

番号 名称 内容
(1) 日本語アルタイ起源説 アルタイ語はトルコ語、蒙古語、ツングース語を含む一語族。アルタイは中央アジア、西シベリア平原と中国のジュンガル盆地、モンゴル高原との間に連なる山脈の名前
(2) 日本語・高句麗語同系説 高句麗〔こうくり〕は古代朝鮮の国名。ツングース族(シベリア、中国東北部にかけて分布する民族)によって紀元前後に建国され、4世紀に全盛期を迎え、668年に唐によって滅ぼされた。
(3) 日本語・朝鮮語同系説 日本語と朝鮮語が共通の祖語から分出・発展してきたという説。
(4) オーストロネシア語起源説 混合語起源説。オーストロネシア〔南島〕語はインド・ヨーロッパ語族に匹敵する世界の主要言語族の一つであり、東南アジア、南太平洋の島々で話されている1200以上の言語の総称で、ジャワ語、マレー語、タガログ語などが含まれる
(5) 日本語クレオールタミル語説 タミル語は、南インドの一部やスリランカの一部で話されている言語。クレオール言語とは、意思疎通ができない異なる言語の商人らなどの間で自然に作り上げられた言語(ピジン言語)が、その話者達の子孫によって母語として話されるようになった言語を指す。植民地に、英語、フランス語などの旧宗主国の言語が、方言化、変形して母語として定着したケースが多い。

問題80(経済学)2004年4月8日にJR品川駅のエスカレーターで女子高生のスカート内を手鏡でのぞこうとしたとして逮捕され、2005年3月に罰金50万円、手鏡没収の有罪判決を受けた、「手鏡おじさん」こと、元早稲田大学教授の植草一秀氏は、2006年8月13日に自宅最寄りの品川駅近くで酒を飲み、夜の10時だというのに、なぜか横浜方面行きの私鉄、京浜急行の電車に同駅から乗り込み、それほど込んでいないにもかかわらず、細身で黒髪、長袖の白ブラウスにグレーのセーターを着て、紺色のミニスカートに、白のハイソックスをはいていた女子高校生の右背後に立って、傘をひじに掛けた左手で器用にしばらくおしりをさわっていたようですが、スカートの中に手を入れたところ、女子生徒が泣き出し「やめてください」と声を上げたため、これを聞いた付近にいた30代男性2人に制止され、午後10時18分に着いた次の蒲田駅で駅員に突き出されたそうです(Infoseekニュースに転載されていた、『スポーツ報知』2006年9月15日付による)。問題71(英語)答えで、「エコノミストと呼ばれる連中の中には、竹中氏や「手鏡 おじさん」以外にも、結構めちゃくちゃな人がいるようですので、 近いうちにどこかでまとめて取り上げようと思っています」と書きましたが、今回はめちゃくちゃぶりの一例をご紹介します。わたしが、「めちゃくちゃ」といったのは私生活だけでなく、本業の方も含めてのことでした。

『日本経済新聞』2004年3月21日付に載っていた、経済学者、松原隆一郎氏のコラムによると、日本経済新聞は毎年年初に識者20名のその年の4月から始まる年度の実質経済成長率(実質GDP成長率)予測を掲載しているが、1997年以降〔引用者追記:記事が書かれた時点で実績データが公表されている2003年までの7年について〕、現実の経済成長率が、20人の予想の上限と下限の間に入ったのは、(a. 1、b. 3、c. 5)回でした(2006年11月26日)。答え

問題79(環境)与える餌の総量が収穫時の体重の3倍にもなる上、可食部が体重の17%しかないエビの養殖がマングローブ林の激減という深刻な環境破壊の原因になっているという話は、問題30(食文化)答えでご紹介しましたが、問題77(健康)答えでご紹介した『まだ、肉を食べているのですか』(ハワード・F・ライマン/グレン・マーザー著、三交社刊)によれば、「1ポンド(454グラム)の牛肉を作るためには、(a. 4、b. 8、c. 16 、d. 32)ポンドの穀物が必要になる」そうです(2006年9月10日)。答え

問題78(健康)肉を食べない(ベジタリアンになる)ことによって、(a. 心臓病、b. ガン、c.高血圧 、d. 糖尿病、e. リューマチ、f. 関節炎、g. 便秘、h. 胆石、i. 骨粗しょう症、j. アルツハイマー病、複数選択可能)になるリスクを下げられます(2006年7月17日)。答え

問題77(健康) 厚生労働省は、米国で牛が狂牛病(BSE=牛海綿状脳症)に感染していたことが確認されたため、2003年12月に米国産牛肉の輸入を禁止しましたが、2年後の2005年12月12日には、日本の示す「輸入プログラム」〔原因物質と考えられているプリオンが蓄積しやすい脳、脊髄などの特定危険部位(SRM)の除去と月齢20カ月以下と証明される牛の肉に限ること〕を米国が守ることを条件に、米国産の牛肉の輸入再開を決定しました。しかし、そのわずか1カ月後の2006年1月20日には、除去することが輸入再開の条件となっていた、特定危険部位のうち背骨が付いた牛肉が輸入されていたことが分かったため、再び輸入を禁止しました。輸入再開正式発表直前の2005年12月10日に発行された『危険食品読本』(椎名 玲〔しいな れい〕、吉中 由紀〔よしなか ゆき〕著、文春文庫PLUS)には、次のように書かれています。

「はっきりと、結論からいおう。米国産牛肉は、極力、食べるのを避けたい!なぜなら、米国ほど狂牛病のリスクが蔓延(まんえん)している国はないからだ。それなのに、ブッシュ政権からの外圧に押されるように、米国からの輸入禁止策が解かれ、米国産牛肉の輸入が再開されようとしている。これは日本人の食の安全を揺るがす大問題だ(34ページ)・・・・・著者は、米国で狂牛病が発覚して以来4回ほど米国を訪ねて取材を重ねているが、その経験の中ではっきりと断言できることは、「アメリカの狂牛病対策はウソとごまかしだらけだ」、ということだ。だから、アメリカが、日本の示す輸入プログラムを、きっちり守ることはできないと予測できる(37ページ)」

わずか1カ月で、この予測の正しさと、米国からの牛肉の輸入再開を強力に推進した小泉政権と厚生労働省のいい加減さが証明されることになりました。著者がこのように予測するようになった背景として挙げられている事実は、(a. 米国の食品安全基準は、食の安全性よりも企業利益優先で決められている、b. 米国内唯一の連邦政府検査機関で、狂牛病であるという検査結果が出ても外部に公表されないことがある、c. この検査機関は、狂牛病の疑いの高いヘタリ牛(自力で立てなくなった牛)の組織サンプルの検査を拒むことがある、d. 検査頭数は出荷される牛の1%にも満たない、e. 米国産牛は最近まで骨肉粉を食べていた可能性が高い、f. 米国では驚くべきことに鶏の糞尿が牛の餌として与えられており、この鶏糞には、鶏の飼料として認められている骨肉粉が30%程度含まれている、g. 米政府は特定危険部位が肉に混じり込みやすい解体機械の使用を禁止する方針を打ち出したが、法律的な裏付けがないため、ほとんどの食肉解体場で依然として使われている、h. アメリカは牛の個体識別制度(トレーサビリティ)がないため、20カ月齢であるか否かは判断できない、i. 狂牛病の感染が疑わしい牛については、政府の検査官が確認にくる前に飼料加工業者に回すように、農務省自身が奨励している、j. 米国内では、狂牛病による以外の原因は考えにくい、ヒトのクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の集団感染が6カ所で起こっているが、現在では、医師は届け出義務はなく、政府の疾病対策センターもデータを集計していない(なぜか95年に集計を中止した)、複数選択可能)ことです(2006年5月5日)。 答え


問題76(食文化) 精神科医で作家でもある、なだ いなだ氏(問題45(教育)にもご登場いただきました)は、1975年に書かれた『おしゃべりフランス料理考』(平凡社カラー新書 29、1975年、もう絶版のようです)で次のように書かれています。

「この(a. かも(canard、鴨)、b. 子牛(veau)、 c. 子羊(agneau、ラム)、d. 野ウサギ(lièvre))の料理を食べないで、フランス料理がうまいという人は、まだごちそうの味を知らないのだ。・・・ぼくは、かなりいいかげんなことをいう人間だが、これだけは信用しないと、ばかをみるであろう」(92ページ) (2005年12月26日)。 答え


問題75(論理学) フランスには、『すべてを理解することはすべてを許すこと(Tout comprendre, c'est tout pardonner. 英語では、to understand all is to forgive all)』ということわざがあり、このフランス語がそのまま『ランダムハウス英和大辞典』に載っていたことは、問題65(生き方)答えでご紹介しました。その際、『このことわざを裏返して表現すれば、「相手のことを十分に理解していなければ、許せない気持ちになることもある」ということになります』と書きましたが、この二つの文章は論理的に考えて等価ではないことがあとから分かりました。フランス語のことわざと論理的に等価な表現は、下記のa─dのうちどれでしょうか (2005年7月17日)。 答え

a. すべてを許せない場合には、すべてを理解していない
b. 許せないことがある場合には、すべてを理解していない
c. 許せないことがある場合には、理解していないことがある
d. すべてを許せない場合には、理解していないことがある

問題74(人権) 日本に長期間滞在していた外国人の友人の何人かがここ2─3年のうちに日本を離れて、母国に帰るか、別のアジア諸国に移住しました。問題64(社会)でご紹介した『犬と鬼--知られざる日本の肖像』という本の存在を教えて下さったデイビッドさんも、高校の英語教師として来日してから15年間ほど日本に滞在されていましたが、昨年離日されました。送別会でデイビッドさんは、「ホームページをやっているのなら、太平洋戦争(第二次世界大戦)中に、日本人が殺した中国人の数が(a. 100、b. 500、c. 1,000、d. 2,000)万人以上に達していることを、ほとんどの日本人は知らないし、教育現場でも教えられていないようなので、取り上げるといいのではないか、ただし、実際に取り上げるときには、このデータの信頼性をインターネットなどで調べてからにしたした方がいいと思うけど」とアドバイスして下さいました。ちなみに、太平洋戦争中の日本人の犠牲者数は220万人程度とみられます(2005年4月24日)。 答え

問題73(人権) 『朝日新聞』2004年12月17日付朝刊に載っていた、立川反戦ビラ事件の経過によれば、「市民団体のメンバー3人が今年1月17日、東京都立川市の防衛庁立川宿舎で「自衛隊のイラク派兵反対!」などと書いたビラを各戸の新聞受けに入れたところ、(引用者追記:1カ月以上経った)2月27日に住居侵入容疑で逮捕され・・・(中略)・・・初公判後まで(a. 25、b. 50、c. 75、d. 100)日間にわたって長期勾留(こうりゅう)が続いた」そうです(2004年12月26日)。 答え

問題72(読書) ドストエフスキーの『罪と罰』などの名作について、「読んだことある?」などと聞かれると、ほとんどの場合「まだ読んでいません」と正直に答えるしかない私のような読書嫌いの方に『朗報』があります。これまた私は読んでいませんが『声に出して読みたい日本語』(1・2、草思社刊)というベストセラーを書かれた、斎藤孝(さいとう たかし)氏は著書の『読書力』(岩波新書)で、「(a. 目次を精読し、自分にとって重要と思われる部分、b. 各ページを1―2秒ずつ眺めて、重要と思われる部分、c. およそ半分以上)に目を通し、要約が具体例を含んで言えるならば「その本は読んだ」と言えると私は考えている」(18ページ)とおっしゃっています(2004年12月5日)。 答え

問題71(英語) "I will "は、あることをすると、話した時点で決めた時には使えますが、すでに決めていたことや、するための準備中であるときには使えないことは、問題70(英語)の答えでご紹介しました。このように、日本人が will が使えると思っても、使えないケースがけっこうあるようです。日本経済新聞の記事を英訳している日経国際ニュースセンターで、日本人が翻訳した英文に、ネイティブのエディター(編集者)が加えた変更を集めた『和英翻訳ハンドブック』(大修館書店、根岸裕著)には、日本人が使った will をネイティブが別の言い方に修正した例がいくつか挙げられています。同書によれば、will が使えないのは、(a. 話し手の強い意志を表している、b. 対象となる行為が間近に迫っている、c. 正式に決定した将来の事項や決定内容に言及する、d. ある前提条件が満たされた場合だけにあることが実現する、e. あることが将来起こると見込まれる、f. 事物本来の傾向・習性を表す, g. 習慣・規則的動作を表す〔複数選択可能、前問参照〕)場合です(2004年8月31日)。答え

問題70(英語)私がいつも持ち歩いている電子辞書に入っている研究社新英和中辞典で、助動詞の will の項を引くと、『1.〔単純未来を表して〕・・・だろう、・・・でしょう』という訳語が最初に載っています。日本人の英語学習者必読とも言える名著、『日本人の英語』、『続日本人の英語』(ともに岩波新書、問題62(作文)解答で「続」の方から引用させていただきました)の著者であるマーク・ピーターセン氏は、この訳語をみて、(a. 不適切な訳語だと思う、b. どうしてこういう訳語になったのか想像もつかない、c. おもわず「ばか言え、んなわけないだろう?!?」とクレームをつけたくなる)と書かれています(2004年6月6日)。答え

問題69(健康)
血圧の上昇と密接に関係しているとみられているヒト・レニン(タンパク質分解酵素の一種)の全遺伝子暗号を、1983年に世界で初めて解読するのに成功した、村上和雄(むらかみ・かずお)筑波大学名誉教授(応用生物化学)は、誰でも簡単に実行できるある行為を糖尿病患者が実行すると、実行しない場合より、その患者の血糖値が下がることを発見しました。その一種の治療行為とは、(
a. 漫才(まんざい)を聞いて笑う、b. 必要摂取量を大きく上回るビタミンCを摂取する、c. 緑茶を毎日飲む、d. 早起きの習慣をつける)です(2004年3月27日)。答え

問題68(政治)フツーの日本人にはビョーキとしか考えられないほどアホらしい、アメリカ社会の銃に対する執着ぶりを痛烈に批判した記録映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』で、カンヌ映画祭55周年記念賞と2003年アカデミー・長編ドキュメンタリー賞を受賞したマイケル・ムーア監督は、アカデミー賞受賞式のスピーチで、式の4日前の3月20日に始まったイラク戦争に触れ、「イカサマの理由によって戦争が始まった。イカサマの情報が流れている・・・我々はこの戦争に反対だ。ブッシュよ、恥を知れ(Shame on you!!)。お前の持ち時間は終わった」(Asahi.comの2003年3月24日付記事による)と発言しましたが、メディアの自主規制で、意図的に音楽を流して、その発言を聞こえなくしたテレビ放送もあったそうです。

また、マイケル・ムーア氏が2001年に書き、米国で長期間ベストセラーを続けた、『アホでマヌケなアメリカ白人(原題:STUPID WHITE MEN)』(松田和也訳、柏書房刊)では、ブッシュ氏が大統領に選ばれたのは、選挙で法治国家とは思えないような数々のイカサマをしたからであると、多数の実例を挙げて主張しています。特に、勝敗を決定付けたフロリダ州の投票では、弟のジェフ・ブッシュが知事をしていた関係から、メチャクチャな選挙操作が行われたようです。例えば、投票権のない元重犯罪人(その多くは、民主党支持者が多い黒人)を投票者名簿から削除しただけでなく、元重犯罪人と「似た名前の人間」、「誕生日が同じ人間」、「社会保障番号の似た人間」(合計17万3,000人、そのほとんどが黒人やヒスパニックだったそうです)まで削除しただけでなく、ほかの州から持ってきたニセのリストを使って8,000人を名簿から削除したそうです。その結果、フロリダ州マジソン郡の選挙監督官のリンダ・ハウェルにまで、あなたは「重犯罪人です」という通告が届くという、事件まで起きました(29―33ページ)。

また、『アホでマヌケなアメリカ白人』の翻訳者のあとがきによると、ブッシュ大統領は、「でも、すべてひっくるめて、(妻の)ローラと私にとっては信じられないほど素晴らしい1年だった」と過去1年間を振り返ったことがあったそうです。この発言が行われたのは、(a. 2001年1月20日の大統領就任直後、 b. 2000年11月7日の大統領選挙から1年後 、 c. 2003年5月1日のイラク戦争勝利宣言直後)でした(2003年12月14日)。答え


問題67(メディア)「ウソをつくなら大きいウソをつけ」と思ったのかどうか知りませんが、「この一歩は一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である」というニール・アームストロング船長の言葉でおなじみの1969年7月20日のアポロ11号の月着陸に始まり、最後となった1972年のアポロ17号まで合計6回の月面着陸(計12人が月面に到着したとされている)は、限りなくでっち上げに近いようです。『アポロってほんとうに月に行ったの?』(エム・ハーガ著、芳賀正光訳、朝日新聞社刊)によれば、2001年に米国の大手ケーブルテレビ局フォックスTVが行ったアンケート調査では、「米国国民の約20%、5人に1人がアポロの月面着陸を信じていない」そうです(17ページ)。真空中なので、はためくはずのない星条旗がはためいていたり(20ページ)、月面で撮ったとされる写真の空に、星が写ったものが1枚もない(室内のスタジオで撮られたらしい、51-52ページ)とか、月面上の異なる場所で撮ったとされる写真の背景の山が全く同じ形をしていたり(57ページ)、多数の疑問が生じています。月面で撮ったとされる下の写真(25ページ)もよく見ると合成写真であることが分かります。これは、(a. 太陽が一つだとすると、b. 二つの写真を合成しないと)こんな写真にはならないためです。30年以上人類をだまし続けたアポロ計画は、後世の歴史家から『人類大ウソ大賞』を与えられるかもしれません(2003年9月20日)。答え

問題66(日本語)『翻訳夜話』(村上春樹、柴田元幸著、文春新書、問題53(作文)参照)という対談集で、小説家の村上春樹氏は次のように話されています。『自分が全く使わない言葉というのはたくさんあるんですよね。・・・辞書なんかを引いていて僕が使わない言葉がどれくらいあるかなと思ってみたら、ものすごくいっぱいあるのね。生まれてから一度も使ったことがないんじゃないかという言葉がたくさんあるんだ(笑い)。たとえば「XXXXX」なんて僕は使ったことはないです(笑)』(44ページ)。「XXXXX」に入る単語を次の中から一つ選んでください。(a. 思いやり、b. さわやか、 c. 達人、 d. しなやか、 e. やさしい、 f. 人間性、g. 生きざま、 h. 手垢(あか)のついた、 i. せめぎあい、 j. ふれあい、 k. 共生、m. 小生、 n. さらなる、 p, 鑑[かんが]みる)(2003年8月17日)。答え

問題65(生き方)アメリカのハーバード・ビジネス・スクール(経営学部大学院)で教えられているのと同じ内容の「交渉術」を教えてくれるというコースが、国内の語学学校にもありましたので受けてみました。そのコースのテキストによれば、「交渉術」というのは相手をうまく説得してこちらの望む通りにさせることを目的としているのではなく、両者がともに満足できる結果("Win-Win" solutions)を得ることを目的としているようです。テキストの最初のページには、「交渉の障害となる10の問題点」として、(a. 不適切な言葉や語法を使う、b. 感情的に反応する、 c. あまりにも多くのささいなことにこだわる、 d. 交渉に勝とうとする、 e. 押しつけがましくする、 f. 不適切な身体や声の使い方、 g. 相手の言うことを聞かない、 h. 考え方を明確に示さない、 i. 交渉の本題に早く入り過ぎる、 j. 質問をしない)という項目が挙げられています。このうち、最も大きな問題とされている三つの行為を挙げてください(2003年2月23日、この問題は『ヤフーBBマガジン』2003年4月号に紹介されました。詳しくはこちらをご覧ください)。答え

問題64(社会)米国の有力経済誌、バロンズが過去10年で最も重要な日本論であると推奨した『犬と鬼--知られざる日本の肖像』(アレックス・カー著、講談社刊、2002年)によれば、米国では、海岸の堅固な護岸工事を禁じる州が80年代から増えてきたのに加えて、「サウスカロライナ州では、88年に新たな[引用者追記、以下同様:護岸設備の]設置を中止するだけでなく、すでにある護岸設備も40年以内にすべて撤去するように命じ」たそうです(25ページ)。一方、93年現在で「日本の全海岸の55%が完全にコンクリートブロックやテトラポッドで覆われ(24ページ)」ていたそうです。さらに、テトラポッドは砂の流出を速める作用があり、海岸の浸食を激化させることが数十年前から分かっていたにもかかわらず、「官僚にとってはおいしい仕事で[あるため]、国土交通省、農林水産省の二省が、毎年それぞれ数百億円を投じて・・・[テトラポッドを]海岸にばらま[き続けている]」そうです。

ダムについても、「アメリカでは、環境に与える影響が大きいため、原則としてこれ以上のダム建設を中止することを決めた。それどころか、既存のダムの撤去にさえ着手している。1990年以降、全米で70を超す大規模ダムが壊され、さらに何十ものダムが撤去される予定という。ところが日本は、すでに2,800を超すダムがあるというのに、さらに500も造ろうとしている(22ページ)」と指摘されています。

国土交通省の「省歌」に当たる「ユートピア・ソング」では、「山も谷間もアスファルト・・・素敵なユートピア」と歌われているとのことです。アレックス・カー氏は、「そう遠くない未来に、日本は真の"ユートピア"になるだろう」という不吉な予言をしています(52ページ)。というのは、国土の単位面積当たりの年間コンクリート使用量が、米国の(a. 2、b. 10、c. 30)倍に達しているためです(2002年12月27日)。答え

問題63(報道)文芸春秋社が発行していた月刊誌『マルコポーロ』の95年2月号に『ナチ「ガス室」はなかった』という記事が掲載されたことは問題27(報道)でも触れました。文芸春秋社は、批判を受けると、読者に謝罪することもなく、同誌を即座に廃刊としました。この記事を掲載したことは日本では、いかなる罪にも問われませんでしたが、仮にドイツでこの記事が掲載されたとすると、責任者は(a. 書籍の回収を命じられる、 b. 罰金刑に処せられる、c. 5年以下の禁固刑に処せられる、複数回答可能)とみられます(2002年9月20日)。答え

問題62(作文)『ことばの訓練教室、書く技術』(一ノ坪俊一著、日本経済新聞社)には次のような話が載っていました。「欧米の新聞記者は同じ語を続けて使うとデスク(引用者注:新聞社の編集局内勤者で、記事の取材・編集を指揮する者)にきびしくしかられる。日ごろから同じ単語の重複使用を避けるように訓練されている。たとえば最初に「ミスター・プレジデント・レーガン」とでてきたら、次は「彼(He)」で始める。場合によっては、「レーガン」と略したり、「ザ・プレジデント」と言ったりする。冠詞がついていると、特定の大統領であることがわかる」(同書125ページ)。さらに、日本語の文章でも同じ語の繰り返しは避けるべきであると一ノ坪氏は指摘しています。これは、(a. 文章全体の流れをスムーズにするため、b. 文章にめりはりをつけるため、c. 情報伝達の効率性を高める、言い換えれば、短い文章にできるだけ豊富な情報を盛り込むため)だそうです(2002年7月29日)。答え

問題61(読書)立花隆氏は、1984年に書かれた『「知」のソフトウエア』(講談社新書、問題48(読書)参照)で、次のように述べています。「速読術の本などを読むと、目の動かし方とか、とばし読みができる箇所の見分け方とか、瑣末(さまつ:取るに足りないこと)なことが書いてあるのが常である。こういうものをいくら読んでも速読ができるようにはならない。速読に必要なのは、ひとえに精神の集中である。それ以外に何の訓練もいらない ・・・ただひたすら雑念を捨て去り、目の前の文章に精神を集中する。それ以外に何も視野に入らず、どんなに物音がうるさい場所にいても耳には何も聞こえず、文章の意味以外の思念(しねん:考え)が頭に全く浮かんでこずという状態にまでいたると、突然驚くほどのスピードで、目が走っていくようになる」と述べています。ところが同氏は、2001年4月には『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本、そしてぼくの大量読書術、驚異の速読術』(文藝春秋刊)という本で、ご自分の速読術を紹介されています(問題55(生活の知恵)参照)。この本の21ページで、立花氏はさらに「現代社会において、速読能力というのは、これからますます誰でも身につけなければならない能力だろう」と指摘されています。

本屋で見つけた『あなたもいままでの10倍速く本が読める』(ポール・R・シーリィ著、フォレスト出版)という速読術の本は、本当に10倍速く本が読めるようになるかどうかは知りませんが、結構役に立ちそうです。特に、感心したのは、精神の集中力を高める方法です。この本が推奨している精神集中の方法とは、本を読む前に、(a. 息を吸い、止め、吐き、再び止めるという動作を、それぞれ心の中で1から8まで数えながら繰り返す、b. 後頭部の上方にミカンが浮かんでいると考え、そのミカンに意識を集中して、静止させる、c. 意識の一部が、・・・空中に舞い上がり、・・・天井近く、自分の斜め(後)上方から見下ろしているとイメージする)ことです(2002年5月5日)。答え

問題60(社会)東京に住む外国人に、日本で嫌いなものは何かと聞くと確実に上位に入るとみられるのが、混んだ電車だと思います。実際、東京には、詰め込まれると手足が全く動かせなくなるなどという、人間の我慢の限界を超えている路線がいくつかあります。ただ、海外で電車に乗っても結構混んでいることがあるため、混んでいることだけが原因ではないようです。あるアメリカ人女性は、混んだ電車がいやな一番の理由は、(a. 日本人の醤油臭い体臭がたまらない、b. 痴漢が多い、c. ポルノまがいの新聞、雑誌を堂々と見ている人がいる、d. 乗り降りの際に押し合いへし合いになる)ことだとおっしゃっていました(2002年2月4日)。答え

2013年6月8日追記:
2002年5月14日に、東京在住30年という読者のSF様が、問題60(社会)についてご意見をお寄せ下さいましたので、ご本人のお許しを得て、「最近気付いたこと」の『「問題60(社会)混んだ電車の乗り降り(個人的経験)」というメールをSF様がお寄せくださいました』でご紹介し、最後に私の意見を付け加えさせていただきました。SF様どうもありがとうございました。

問題59(健康)水道水に含まれる鉛の濃度の上限は、WHO(世界保健機構)のガイドラインでは、1リットル当たり0.01mg(mgは1000分の1グラム)とされています。これに対して、日本の水道水の水質基準では、鉛の濃度の上限はWHOガイドラインの(a. 2、b. 5、c. 10)倍となっています(2002年1月1日)。答え

問題58(宗教)「イスラム原理主義」はイスラム教の初期の教義を忠実に守ることによって、西欧化に対抗しようとするイスラム教の宗派の一つです。この宗派に属する、テロ集団「アルカイダ」が同時多発テロ事件を引き起こしたとみられることや、アフガニスタンを支配していた同じ宗派の「タリバン」がこのテロ集団を支援していたことなどによって、その実態が一般にもかなり知られるようになりました。一方、「アルカイダ」が目の敵にしているアメリカでは、キリスト教の初期の教義を忠実に守ろうとする「キリスト教原理主義」という宗派がかなり力を持っているようです。最近気付いたことの「Seki Junko さまのご意見に対する「領主」さまの反論」で「領主」さま(匿名を希望されています)がご紹介くださった 『なぜ人はニセ科学を信じるのか― UFO、カルト、心霊、超能力のウソ』(マイクル・シャーマー著、早川書房)によれば、米国のルイジアナ州では、人間は神が造ったという聖書の記述と矛盾する「進化論」を学校で教える場合には、同時に聖書の創世記の天地創造神話を教えることが(a.1967年、b. 1987年、c. 1997年)まで法律で義務付けられていました(2001年12月14日)。答え

問題57(作文)社会学者の清水幾太郎(いくたろう)氏は『論文の書き方』(岩波新書、初版の発行は1959年)で、文章はいろいろの材料を、積んだり、つないだり、並べたりして作る建築物であると述べています(113ページ)。ところが、材料をいい加減に並べたような文章を読まされる人は、「すぐに退屈するし、内容をよく理解することができない。書く当人も自分が何を書いているかが明瞭でなくなり、自分の書いたことを早く忘れてしまう」そうです(114ページ)。この例として、「八百屋の隣りは魚屋で、魚屋の隣りは・・・」と、材料がだらだらと並べられた文章が挙げられています。清水氏は、こんな文章しか浮かんでこないときには、(a. とにかく、このような文章をいくつか書いて、組み合わせてみる、 b. 材料の間に、ある種の対立関係が現れてくるまで、十分に深く踏み込む、c. 気分転換して視点を変えてみる)ことを勧めています(2001年10月22日)。答え

問題56(政治・経済)高級官僚専属の広報誌と言われている『日本経済新聞』は97年元旦付紙面の1面トップに「2020年からの警鐘、第1部 日本が消える」という記事を載せて読者を驚かせました。その記事の書き出しは「・・・日本は静かに破局への道をたどり始めている。経済の低迷が続き、産業革命以来の転換期に入った世界についていけない。戦後を支えてきたシステムは機能しなくなった。改革しなければ、国の老いが進み、少子化で人口も減る2020年に次の世代は、消えゆく日本をみる。未来からそんな「警鐘」が鳴っている」という衝撃的なものでした。この特集は、97年の年末まで断続的に続き、その後3册の単行本として出版されました。連載の最終回(90回)となった12月3日付の記事には、日本が再生する条件を求めて連載を続けてきた取材班がたどりついた結論が示されました。この結論とは、「(a.金融機関が抱える不良債権の処理が完了、 b. 公的部門の構造改革が進展、c. 護送船団方式と呼ばれる産業保護政策を転換、d. われわれ一人ひとりが自らを改革)しないうちはこの国は再生しない」というものでした(2001年9月24日)。答え

問題55(生活の知恵)『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本/そして/ぼくの大量読書術・驚異の速読術』(立花 隆(たちばな たかし)著、文芸春秋)では、ベストセラーとなった『「捨てる!」技術』(辰巳 渚(たつみ なぎさ)著、宝島社)について、「(モノを捨てるか捨てないかという行動の本質という観点から見るとき)私はこの本を全く評価しない。ほとんどカスみたいな本だと思っている。「捨てる技術」を使うなら、真っ先に捨ててしかるべき本だと思う」(374ページ)と指摘されています。これは、(a.仕事に区切りがついたとたん、バサバサ資料を捨てられる仕事というのは、・・・アウトプットがその場かぎりのアブクのようなものとして消えていく運命にある仕事である、 b. 資料は外部空間においた自分の脳の一部である、c. これだけは捨てられないという「聖域」は作らないことが勧められているが、生きるということは、自分の価値体系を持つということであり、自分の聖域を作るということである、d. 著者の本音は、消費社会のモノの呪縛(じゅばく、不合理な考え方のために心の自由を失った状態)にとらわれた生活を続けたいということである、e. 「捨てるためのテクニック10か条」は中身のないことばかりだから、真剣に論じるに値しない、複数選択可能)ためだそうです(2001年6月26日)。答え

問題54(健康お酒は 「百薬の長」とも呼ばれていますが、飲み過ぎはいろいろな病気の原因になるようです。ただ、飲み過ぎによって引き起こされることはないと考えられている病気には、(a. 肝硬変、b. 脳の萎縮[いしゅく、しなびて縮むこと]、c. 知能低下、d. 食道静脈瘤[りゅう]破裂、e. 胃・十二指腸潰瘍、f. すい炎、g. 糖尿病、h. 心筋症、i. 脳梗塞[こうそく]、j. 食道ガン、k. 胃ガン、l. 大腸ガン、m. 肺ガン、n. 高血圧、o. 高脂血症、p. 痛風、q. 肺結核、r. 肺炎、s. 水虫、t. 性機能不全、u. アルツハイマー病、複数選択可能)があります(2001年5月12日)。答え

問題53(作文) 「入社試験で原稿用紙3枚ぐらいで自分のことを書けと言われることがあるが、書けるわけがない。どうしたらいいか」というような質問を受けたときに、小説家の村上春樹(はるき)氏はいつも、 「(a. カキフライ、b. 自分の家族、c.家で飼っているペット )について書きなさい」とアドバイスするそうです(2001年4月15日)。答え

問題52(経済) 2001年2月17日までイタリア・シチリア島のパレルモで開かれていた7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の共同声明では、日本の銀行の不良債権問題が取り上げられ、日本は「金融セクターをさらに強化すること」を求められました。『日本経済新聞』2月21日付朝刊によれば、金融庁は不良債権の最終処理を促進させる方針を明確にしたそうです。

日本の大手16銀行の不良債権(貸し付けの焦げ付き)は2000年9月末現在で17兆4,000億円に達しています。日本の銀行はこれまでは、この不良債権を抱える一方で、貸付先が倒産した場合に発生する損失を穴埋めするための資金である貸倒引当金(かしだおれひきあてきん)を蓄える(貸倒引当金を積む際には、その額を損失として処理します)という方法(つまり、間接処理)で、不良債権を処理してきました。2000年9月末現在の大手16行の貸倒引当金の額は4兆6,000億円(不良債権額の約26%)です。さらに、同じ不良債権を最終処理(または直接償却とも言われています)しようとすると、不良債権の簿価(ぼか、つまり帳簿価格、この場合は貸付額)である17兆4,000億円から、貸倒引当金の4兆6,000億円と、担保を売却して得られる金額を差し引いた金額だけ損失が新たに発生することになります。

『日本経済新聞』2月21日付の「金融健全化の誤算(解剖・不良債権、進まぬ最終処理)」という特集記事によれば、東京の「わかしお銀行」は、大手行より一足先に、2001年3月末をメドに(簿価で)480億円の不良債権を最終処理することにしたそうです。わかしお銀行はこの不良債権に対して、50億円(不良債権額の約10%)の貸倒引当金を積んでおり、担保の簿価が380億円であるため、帳簿上は50億円(=480-50-380)の損失の発生が予想されていました。ところが、担保価値の下落によって、新たに発生する損失額は (a. 100億円、b. 200億円、c. 400億円)に達するそうです(2001年3月9日)。答え

問題51(県民性) 『県民性の人間学』〔祖父江孝夫(そふえ たかお)著、新潮社、新潮OH!文庫〕によれば、京都のお宅を訪問して帰り際、靴をはきかけているところで、「ちょっとお茶漬けでも」と勧められたときに、 「じゃあ、ごちそうになります」と座り直すと、そのお宅の方からは、(a. 素直な人だと思われる、b. 食い意地が張っていると思われる、c. 腹の底から軽蔑される)そうです(2001年1月21日)。答え

問題50(メディア) 『インターネット術語集』(矢野直明著、岩波新書)によれば、憲法学者で最高裁判事もつとめた伊藤雅巳氏は、「わいせつの取り締りの強弱が表現の自由保障の程度を見るバロメーターであるともいわれている」と述べられているそうです(144ページ)。日本では99年4月に施行された改正風営法(風俗営業等の規制の適正化に関する法律の一部を訂正する法律)によって、インターネット・プロバイダー(この法律では『自動公衆送信装置設置者』と呼ばれているそうです)が自社の提供するサーバー(引用者注:ネットワークの中心的な処理を行うコンピュータで、電話網の交換機に相当します)に利用者がわいせつ映像を記録したと知ったときは、「当該映像の送信を防止するため必要な措置を講じるようつとめなければならない」と定められました。

米国では、これより早く、96年2月に「通信品位法」が成立して、(1)電気通信設備や双方向コンピュータサービス(引用者注:インターネット)において、いやがらせなどの目的でみだらな(obscene)、または下品な(indecent)コメント、提案、画像などを伝達した者あるいはどんな目的であれ、18歳未満の者を対象にそれらを伝達したり、18歳未満の者がアクセス可能な状態で展示した者、(2)事情を知りながら設備をそのような目的の利用に供した者は2年以下の懲役または罰金に処す、と定められました(187ページ、だだし、判決文に基づいて一部訂正してあります)。

しかし、米国の場合、フィラデルフィア連邦地裁が96年6月に、「(これら条文は)連邦憲法修正第1条(言論や出版の自由を制限するような法律は制定してはならない)に違反する」という判決を出し、連邦最高裁も97年6月に、これを支持しました(188ページ)。最高裁の判決では、その理由として(a, わいせつな内容のものて゜あっても情報の伝達は原則として規制するべきではない、b. 「下品な(indecent)」および「明らかに不快な(patently offensive)」などの文言が過度にあいまいである、c. 未成年者を保護するために、成人の当然認められるべき権利を侵害するおそれがある、ただし、複数選択可能)ことを挙げました(2000年12月24日)。答え

問題49(民族)アフリカ中央部で、赤道のやや南に位置するルワンダの内戦は、数万人から数十万人の死者と数百万人の避難民を生み出しました。特に、1997年に発生したフツ族によるツチ族の大量虐殺は、日本でも大きく報道されたため、記憶されている方も多いと思います。『民族の世界地図』(21世紀研究会編、文春新書)によれば、フツ族とツチ族が対立するようになったのは、(a,植民地時代に支配階級と被支配階級として差別されるようになった、b.宗教と言語が異なる、c. 生活の基盤が農耕であるか狩猟であるかという差がある)ことが原因となっているという見方が有力だそうです。(2000年10月9日)。答え

問題48(読書)専門外の分野のことを本格的に調べようとするときには、本のお世話になる必要があります。『「知」のソフトウェア』(立花隆著、講談社現代新書)には、このような場合の効率的な読書法が紹介されています。基本的な方法は、入門書をよく読んで、そこに紹介されている文献からだんだんと高度な内容に入っていくというものです。ただ、読んでいる本が、読むに値しないと思ったときには、(a,あとがきを読んでみて、それでも評価が変わらなかったら読むのをやめる、b.同程度の内容のほかの本を読み終えてから、読んでみる、c.ただちに読むのをやめて捨てる)ことが推奨されています。(2000年9月9日)。答え

問題47(社会)社会が平等であるかどうかは、親が社会的に高い地位にあるかどうかに左右されずに、子どもに高い地位に就く機会が平等に与えられているかどうかによってかなり判断できます。『不平等社会日本、さよなら総中流』(佐藤敏樹著、中公新書)では、「社会階層と社会移動全国調査」(1955年から10年おきに実施され、5回目の95 年の回収標本数は2,700件程度でした)という調査の興味深い結果が紹介されています。この調査では、職業を6種類のカテゴリーに分類しています。このうち、社会的に最も地位が高い層とみなされている、ホワイトカラー雇用上層【第1層と呼ぶことにします】(専門職と管理職の被雇用、法人企業の役員を含む)がどの程度「世襲」されているかという点に、この本では注目しています。この本では、どの程度世襲されているかということを表す尺度の一つとしてオッズ比(相対優位性比率)を採用しています。この比率を説明するために、調査対象を本人と親が、それぞれ第1層であるかどうかによって、次のように四つに分類します(ただし、若いうちには管理職になれる人が少ないため、本人が第1層かどうかは40歳時点の職業によって判断しているそうです)。

人数 親が第1層 親が第1層以外
本人が第1層 a1 b1
本人が第1層以外 a2 b2

この場合、オッズ比(y)は、 y = (a1/a2)/(b1/b2) と表されます。この式で、(a1/a2) の部分は、親が第1層で、本人が第1層以外である人数に対する、親も本人も第1層である人数の比率です。(b1/b2) は、親も本人も第1層以外である人数に対する、親が第1層以外でも本人は第1層である人数の比率です。この二つの比率はともに、第1層へのなりやすさの尺度と考えられます。従って、オッズ比が高ければ高いほど、親が第1層以外である場合に比べて、親が第1層である場合に、本人の第1層へのなりやすさが相対的に高いことになります。つまり、オッズ比が高い場合には第1層の「世襲」性が強く、低い場合には、「世襲」性も低いことになります。

この第1層のオッズ比は、「明治のシッポ」世代(1896年から1915年生まれ)では9.425と非常に高かったのですが、「大正世代」(1906年から1925年生まれ、統計の信頼性を高めるために、前後の世代と10年ずつ重なっています)世代では7.837、「戦中派」(1916年から1935年生まれ)では5.651、「昭和ヒトケタ前後」世代(1926年から1945年生まれ)では5.651と、「昭和ヒトケタ前後」世代までは順調に低下して、平等化が進んできましたが、「団塊の世代」(1936年から1955年生まれ)では上昇して、(a,「明治のシッポ」世代、b.「大正世代」、c.「戦中派」、d.「昭和ヒトケタ前後」世代)の水準にまで逆戻りしました。(2000年7月30日)。答え

問題46(教育)国立民族学博物館長の石毛直道氏は、ご自分の文章が入試問題によく使われると『日経新聞』(2000年5月10日付、夕刊)の「明日への話題、入試問題」というコラムに書かれています。石毛氏は、入試問題に採用された場合には、ご自分で解答を書いてみることもあるそうです。ご自分の文章について出題された、「この文章で著者が主張していることを3点にしぼり、150字以内に要約して記せ」という問題を解こうとした石毛氏は、(a,大して深い意味も考えずに書いたものであるために、面食らった、b.なんとか解答をまとめることができたが、答えは全く違っていた、c.お手上げだった)そうです。(2000年5月17日)。答え

問題45(教育) 「いじめ」が原因で生徒に自殺者が出ると、校長が記者会見で、「学校には゛いじめ゛の認識はなかった」という趣旨の発言をする場合が多いようです。精神科医の なだ いなだ氏は、『いじめを考える』(岩波ジュニア新書)の中で、これは、(a,教師が忙し過ぎて、全員に目が行き届かないため、b.認識していたと発言すると、生徒の刑事責任を追求する手助けをすることになるため、c.どんなひどい「いじめ」でも、学校が認識していなければ、教師としての責任を問われることはないため)であると指摘しています。(2000年4月30日)。答え

問題44(生き方) 若者が不安や苦しみなどの否定的な感情に、どのように立ち向かうのかということが、その後の人生に大きな意味を持つような気がします。失恋をきっかけに猛勉強して、有名大学に入り、ふられた相手を見返してやろうと思う人、苦しみから逃れるために宗教を信じる人、ゲームおたくになる人などなど、若者の行動には、不安や苦しみが背景になっている場合がけっこうあるのではないでしょうか。しかし、不安や苦しみから逃れようとしても、その原因が解決されるわけではないため、あとになって同じような問題に直面することになる場合が多いようです。実存主義哲学者のサルトルは、不安や苦しみは、人間にとって重要な役割を担っていると考えていました。その役割とは、(a,苦しみを受け入れることが、物事の理解を深める原動力になる、b.苦しみは人間が人間らしく生きるのに不可欠の要因である、c.苦しみは、何度も克服しているうちに、喜びに変わる)ことです(2000年2月27日)。答え

問題43(英語) apparent という形容詞には、「明白な」と「真実らしい、状況からみて・・・らしい、見かけの」という、見方によっては正反対に近い、二つの意味があります。一般に、形容詞のうしろに接尾語の -ly を付けると、副詞になります。この法則を当てはめると、apparently という副詞は、「明白に」と「見たところでは・・・らしい、・・・のように見える」という二つの意味になると考えられます。実際、日本の英和辞典をみると、大体この二つの意味が載っています。ところが、英国の権威ある英英辞典の Collins Cobuild English Dictionary をみると、apparently の意味は(a,「明白に」のみ、b.「見たところ・・・らしい、・・・のように見える」のみ)になっています(2000年1月9日)。答え

問題42(日本語)「AがBにCを紹介した」という文章では、修飾語である「Aが」、「Bを」、「Cに」の順序を勝手に入れ替えて、たとえば、「CにBをAが紹介した」としても、文法的に正しく、しかももとの文章と同じ程度に分かりやすい文章になります。ところが、A、B、Cに修飾語が付いた場合には、この順序によって、分かりやすさ(または読みやすさ)に大きな差が出てきます。Aには修飾語は付けず、BとCには修飾語を付けて、「Bを」の代わりに「私がふるえるほど大嫌いなBを」、「Cに」の代わりに「私の親友のCに」とした場合に、考えられる以下の六つの文章のうち、一番分かりやすいのは(①、②、③、④、⑤、⑥)です(99年12月5日)。答え

① Aが私がふるえるほど大嫌いなBを私の親友のCに紹介した。
② Aが私の親友のCに私がふるえるほど大嫌いなBを紹介した。
③ 私がふるえるほど大嫌いなBをAが私の親友のCに紹介した。
④ 私がふるえるほど大嫌いなBを私の親友のCにAが紹介した。
⑤ 私の親友のCにAが私がふるえるほど大嫌いなBを紹介した。
⑥ 私の親友のCに私がふるえるほど大嫌いなBをAが紹介した。

問題41(警察)自民党、自由党と「盗聴法案には賛成しない」と明言していた公明党の賛成で、「盗聴法案(犯罪捜査のための通信傍受に関する法律)」が99年8月12日に成立しました。『特捜検察』(魚住 昭著、岩波新書)によれば、この法律が成立する13年近く前の、86年11月に発覚した緒方靖夫・共産党国際部長(当時)宅盗聴事件では、警察庁直轄の「さくら部隊」というコードネームで呼ばれた秘密組織に所属する、神奈川県警公安一課の複数の警察官が犯人であった可能性が極めて高かったようです。東京地検特捜部は、「実行犯」とみられる巡査部長3人の事情聴取を行いましたが、87年8月に起訴は見送られました。不起訴処分にされたのは、(a. 起訴するのに十分な証拠を収集できなかった、 b. 検察の捜査全般で、警察の協力が得られなくなると困ると判断した、 c. 今後二度と違法捜査はしないという「誓約」を警察庁から取り付け、それと引き換えに刑事責任を不問にした)ためでした(99年11月3日)。答え

問題40(土木・建築)山陽新幹線の福岡トンネル内を時速220キロで走行していた「ひかり351号」の屋根に、トンネルの天井から長さ2メートル、縦65センチ、横40センチ、重さ200キロのコンクリート塊が落下したのは今年(99年)6月27日でした。その前月の5月に出版された「コンクリートが危ない」(小林一輔著、岩波新書)には、山陽新幹線のトンネルと高架橋の危険性が指摘されています。著者で千葉工業大学教授の小林一輔氏は、事件後に発行された『週刊朝日』(99年7月16日号)の「運転士も怯(おび)える山陽新幹線重大危機」という記事の中で、記者の質問に対して、(a. 原因はコールドジョイントという現象です、 b. 原因をコールドジョイントだけに求めるのはまったくのナンセンスです、 c. 原因は、フライアッシュと呼ばれる物質を混入した、いわば欠陥生コンなんです、複数選択可能)と答えています(99年10月6日)。答え

問題39(健康)厚生省が、2010年までに国内のたばこ消費量や喫煙率を現在の半分にするという目標を掲げようとしていることが『日本経済新聞』(99年8月12日・夕刊)に報道されました(「健康日本21」という10カ年計画」)。この記事に引用されている国立公衆衛生院の調査によれば、96年現在で、毎日喫煙する高校3年生は男子で25.4%と4人に1人に達し、女子でも7.1%だそうです。私が高校生だった三十数年前には、喫煙する生徒はごく一部だったような気がします。子どもたちの喫煙の増加が深刻な問題となっているのに対して日本たばこ産業(JT)や、同社の株式の66.8%を保有し、同社を天下り先としている大蔵省の担当者は、(a. 国立公衆衛生院の調査はごく一部を対象としたものであり、これから全体を推し量ることはできない、 b. この調査結果を深刻に受け止めており、自動販売機の規制などのなんらかの対策を検討する必要があると考えている、 c. 未成年者の喫煙は法律で禁じられているいるのだから、喫煙する未成年者は存在しないはずである)と言っているそうです(99年8月14日)。答え

問題38(政治)外国人からみると、日本人には特徴的な表情や行動パターンがあるようです。『人間を幸福にしない日本というシステム』(毎日新聞社刊)の著者のカレル・ヴァン・ウォルフレン氏は、「顔に貼り付いたような笑顔や不自然なはしゃぎ方の下に、その素顔を垣間見てしまった外国人には、この国は「(a. 哲学のない 、 b. 付和雷同することでしか不安を解消できない、 c. うちひしがれた)人々の国」だとわかる」と指摘しています(99年7月27日)答え

問題37(日本語)下の文書はNTTのホームページに載っている、NTTの公式文書(ニュース・リリース)です。ただ、本文の最後の文章の漢字2文字( XX と書いた部分)だけを隠してあります。この2文字は(a. 再開 、 b. 再演、 c. 再発)です。
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平成11年 6月 3日/日本電信電話株式会社 /お客様情報漏洩事件について

先般、NTT社員がお客様情報の漏洩事件を引き起こしたことは誠に遺憾で申し訳ありません。

その後、社内調査を行った結果、本人は情報にアクセスできる立場を利用し、社員の少ない昼休み等において情報の検索等をおこない、この事件となったことが判明しました。

 既に全社員に対してお客様情報の管理の徹底と綱紀の保持について指示等を行ったところですが、今後は本日の指導の趣旨もふまえ今月末までに XX 防止策をとりまとめ、情報漏洩の撲滅に向けて取り組んで参ります。

日本電信電話株式会社/代表取締役社長/宮津 純一郎
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(99年6月27日)。答え

問題36(生活の知恵)傷が付いて、音が飛ぶようになったCDを、800円で再生してくれるビジネスがあるそうです。わが家では、どこの家庭にでもある(a. ベンジン 、 b. 歯ブラシ、 c. ティッシュペーパー )を使って、これまで傷物になったすべてのCD(4―5枚だったと思います)を修復するのに成功しました(99年6月22日)。答え

問題35 (食文化)日本の清酒生産量全体の約(a. 40 、 b. 20、 c. 10)%が、サトウキビの絞りかすを主原料とする酒類原料用アルコールをもとにして造られてます(99年5月31日)。答え

問題34 (日本語)『日本語練習帳』(大野晋著、岩波新書)がこの種の本としてはめずらしくベストセラーとなっているようです。私も読みましたが、「が」と「は」、「思う」と「考える」の区別など非常に参考になる本でした。この本を参考にして問題を作るのは簡単なのですが、多数の方がすでに読まれている可能性があるため、別の問題を考えました。次の表現のうち不適切な表現を選んで下さい。(a. かねてから 、 b. 従来から、 c. 照準を当てる、d.ただひたすら、e.犯罪を犯す、f.被害を被る、g.人質を釈放する、h.一つ返事で引き受ける、i.(国会で)法案が成立する、j.目から鼻へ抜けた人、k.口をつむる、l.射程距離に入る、m.食指をそそる、n.安定化に向かう、複数選択可能)(99年5月4日)。答え

問題33 (経済)ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は99年3月16日に一時的とはいえ初めて1万ドルを上回りました。これに関連して、『日本経済新聞』(99年3月18日付)社説は、「1株当たり利益に対する株価の倍率を示す株価収益率は97年3月ごろの20倍程度から最近は30倍を超え、株価バブル論の一つの根拠ともなっている」と指摘しています。これに対して、89年のピークの半分以下の水準にとどまっている東京市場の現在の株価収益率は(a. 20倍 、 b. 50倍、 c. 赤字なのでマイナス)となっています(99年4月14日)。答え

問題32 (日本語)昨年第5版が刊行された広辞苑には、新たに1万語(項目)が追加されましたが、(a.ぶりっこ 、 b. 前戯、 c. さらなる)という言葉は載っていません(99年3月24日)。答え

問題31 (音楽)フランス世論研究所(IFOP)が1,000人のフランス人を対象にして96年1月に実施した「あなたが最も好きなシャンソンは?」というアンケート調査で第1位になった「行かないで、Ne me quitte pas(1959年作)」という曲を作詞・作曲して自ら歌ったジャック・ブレルは、人気が絶頂に達していた1966年に、シャンソンの殿堂ともいえるオランピア劇場でのコンサートで、「これが私の最後のコンサートツアーになる」と宣言しました。実際、翌1967年5月16日のルベ(Roubaix)での公演で、38歳という若さで、15年間のコンサート歌手生活に終止符を打ちました。超人気歌手が、コンサート活動を中止するというのは前代未聞のことでしたが、当時のインタビューでブレルは、コンサートをしないことにしたのは、( a.歌を作ることは大切だが、歌うことは重要ではない、b. がんであることが分かり、体力的に無理がある、c. 映画とミュージカルに専念する)ためであると言いました(99年2月26日)。答え

問題30
(食文化)
中国の東北地方では、お祝いの時などに、友人や親戚などが集まって「ぎょうざパーティー」を開くことがたびたびあるそうです。 このぎょうざパーティーでは、お酒も出ますが、料理としては、( a. ぎょうざに野菜スープとザーサイがつく、b. ぎょうざのみが出る、c. ぎょうざのほかには前菜とデザートとして杏仁豆腐がつく)のが普通だそうです。(99年2月4日)。答え

問題29 (健康)整形手術をした鼻であるかどうかは、( a. 顔のほかの部分よりもしわが少ないかどうか、b. 鼻の軟骨と骨の継ぎ目に凹凸があるかどうか、 c. 鼻の頭の形が単純過ぎるかどうか、d. 鼻の穴が細長過ぎるかどうか、複数選択可能)から見分けることができます(99年1月15日)。答え

問題28 (警察)95年3月30日に発生した国松警察庁長官狙撃事件の捜査にまつわる闇(やみ)の部分を追求した話題の書、『警察が狙撃された日』(谷川 葉著、三一書房)は国会でも取り上げられました。同書によると、事件発生当時に警視庁築地署、地下鉄サリン事件特捜本部に所属していた、オウム真理教在家信者、小杉敏行巡査長(87年採用)が、事件の発生から約1年1カ月経った96年5月4日に、警視庁公安部の調べに対して、警察庁長官を狙撃したことを自白したにもかかわらず、 5カ月後の同年10月15日に内部告発で公になるまで、自白したという事実が一般に対してだけでなく、上部組織である警察庁、つまり国松長官自身にも隠されていたのは、( a. この事件の捜査は、思想犯捜査が専門で、秘密捜査が原則となっている公安部が担当した、 b. 自白内容の信ぴょう性が乏しかった、 c. 一連の事件の責任を取って辞任した井上警視総監がこの件は内密にするよう指示していた、複数選択可 ) ためだったようです(99年1月4日)。答え

問題27 (報道)『ナチ「ガス室」はなかった』という記事を95年2月号に載せた文芸春秋社の月刊誌『マルコポーロ』は、読者に謝罪することもなく、即座に廃刊となりました。編集長だった花田紀凱氏は閑職に退いたあと退職して、( a. 読売新聞、b. 朝日新聞、c. 毎日新聞 )に移籍しました(98年11月22日)。答え

問題26 (日本語)赤塚不二夫氏の漫画「天才バカボン」に登場するバカボンのパパの口癖は、「・・・なのだ!」でした(右の漫画は、「木の葉が一枚さびしいのだ」、天才バカボン⑤、赤塚不二夫著、竹書房の冒頭部分からのコピーです)。バカボンのパパの影響が強過ぎたせいか、文章の最後に、やたらと「のだ」や「だ」を付けたがる人がいます。新聞記者の本多勝一氏は、これらの言葉をやたらと文末に付けるのはおかしいと言っています。その理由と同氏が考えているのは、( a. 断定表現を繰り返すと押し付けがましい、b.この表現の第一の用法は前の文章を受けて説明することであるため、強調のためだけに繰り返すのはおかしい、c.この用法は、文頭に「驚くなかれ」といった言葉が潜在していることを表すことがあるので、繰り返して使うと意味がはっきりしなくなる、複数選択可能)ということです。(98年10月31日)。答え


問題25 (家族関係)子どもの人権との関係から、「子どもを虐待する親」がかなりの数に上っているとみられることが問題となっています。精神科医の斎藤 学(さとる)氏による、全国の養護施設に入所して1年以上滞在している被虐待児とその親たちを対象とした数年前の調査の結果、子どもを虐待する家族には、( a. 父親が無職または不定期職である、b.両親の学歴が低い、c.子どもの数が多い、d.どちらかの親が子供の出産を望まなかった、e.実の親である場合には、児童期に自身の親から虐待されたことがある、複数選択可能)などという共通の特徴が認められました。(98年10月15日)。答え

問題24(特別クイズ、数学)おもしろくてためになることをモットーにクイズを出題してきましたが、ホームページ開設1周年を記念して、ほとんど役に立たないかわりに、最初に正解をメールで送っていただいた方に賞金5,000円をお送りする特別クイズを掲載します。

同じ大きさの一種類の正多角形(正3、4、5角形)をつなぎあわせて外面が作られた、凸多面体(つまり、くぼみがない多面体)は正多面体と呼ばれています。正多面体には下の図に示した5種類しかありません。

次に、対称面というものを考えます。対称面とは立体をある平面で切断した場合、切った面の両側の立体が対称(つまり鏡で映したよう)になっている平面のことです。各正多面体の対称面の辺の数は、同じ正多面体についてはすべて等しくなっています。

問題は、正多面体の対称面の数を、その正多面体の外面を構成する正多角形の数(n、つまり正n面体を考えていることになります)、外面を形成している正多角形の辺の数(p、言い換えると、この多角形は正p角形となります)、対称面の辺の数(q)という三つの変数によって表す式を考えていただくというものです。回答には、なぜそうなるかという証明も付けて下さい。

正n面体 正4面体 正8面体 正20面体 正6面体 正12面体
外面を形成する正p角形 正3角形 正3角形 正3角形 正4角形 正5角形
対称面の辺の数(q) 3 4 6 4 6

最初に正解とその証明をメールで送っていただいた方には5,000円を差し上げます(痛い!!!)。また、この式が載っている本を見つけてご連絡をいただき、私が確認できた場合には3,000円をお送りいたします。つまり、解答が載っている本から、解答を写して、本の題名もご連絡いただいた場合には、賞金は8,000円となります。当選者と正解は、正解者が現れ次第ここに掲載します。最初は10月末を締め切りとしていたのですが、10月末現在、正解者が現れていないために、期限を正解者が現れるまでに変更しました(98年9月29日)。

98年12月4日に、「形の科学会」会長の筑波大学物理工学系教授 小川 泰先生が正解をお寄せくださいました。ただ、先生の答えは私の考えていた答えと違っていましたので、両方の答えを紹介します。また、形の科学会の会報「形の科学会誌」 第13号 第3号 (1998)に、小川先生がこの問題についてのコメントを発表されました。先生のお許しを得て、「最近気付いたこと」に全文を引用させていただきました答え

小川先生の式と、私が思い付いたと思っていた式の証明が載っている本を守川穣様がお教えくださいました・・・詳しくは「最近気付いたこと」の 問題24(数学)の解答が載っている本を守川穣様がお教えくださいました をご参照ください(2002年10月28日追記)

問題23 (日本語)最近、都会の若い女性を中心に、「きのう、ゆりかもめ? _に乗ったらね」と、平叙文の途中で、英語の疑問文のような言い方をした後で、一呼吸をおいて、何事もなかったように、話し続ける人が増えています(ちなみにゆりかもめは東京都の臨海副都心を走る電車です)。このイントネーションは( a. コギャルが渋谷で使いはじめた、b. 英語の疑問文のイントネーションの影響である、c. 疑問文の語尾を上げる傾向の強い茨城弁の影響である )可能性が強いと考えられています(98年9月3日)。答え

問題22 (写真)戦争写真で数々の名作を残したロバート・キャパの代表作の一つが、ノルマンディー上陸作戦の際に命がけで撮影した下の「D Day, 1944」です。

この写真は名作と呼ばれているにしては不鮮明ですが、キャパ自身は写真がこのように不鮮明になったのは、 ( a. まだ暗くて、遅いシャッター速度でしか撮影できなかった、b. 絶えず頭上を銃弾が飛び交うため、思わず手が震えてしまった、c. ロンドンの現像技師が処理に失敗した )ためであると説明しています(98年8月1日)。答え

写真は"20th Century Photography", Museum Ludwig Cologne, Taschen, 89ページから転載させていただきました。


問題21 (英語)以下四つの熟語(俗語も含まれています)の――の部分に、同一の英単語を入れると、それぞれかっこ内の意味になります。① in ――(嫌われて、面目を失って、困って)、② do the ――(自殺する)、③ ―― defense(退却、降伏)、④ double ――(ちんぷんかんぷん)。その英単語は ( a. hell、b. reversion、c. Dutch )です(98年7月24日)。答え

問題20 (人権)太平洋戦争の際に日本軍が各地に慰安所を設置したことは、日本政府も認めています。そこで働かされていた女性は従軍慰安婦と言われていますが、その実態は、軍用の性的奴隷だったようです。歴代の首相の中でも、戦時中に慰安所の設置に直接関与したことを回想記で明らかにしている人がいますが、それは(a.中曽根康弘氏、b. 福田赳夫氏 、 c.岸信介氏)です(98年6月18日)。答え

問題19 (語学)人にものをたずねる時には、相手が答えやすい質問をすることが大切です。質問のタイプを大きく分けると、(a. yes or no、b. why 、 c. what or who 、d. where or when or how、e. which )の5種類に分類できます。このうち最も答えやすい質問は a. yes or no questionであるのは明らかでしょう。では、最も答えにくい質問はどれでしょう(98年6月9日)。答え

問題18 (語学)外国人と会話をするときに、日本人が外国語だと思って使っても外国人には通じない言葉があります。このような言葉のうち、英単語を日本人が勝手に組み合わせたり、勝手に拡大解釈して作った擬似外来語は「和製英語」と呼ばれています。以下の言葉の中で、外国人に外国語として話しても、日本語での意味が伝わらない言葉はどれでしょうか(a.ナイター、b.ランニングホームラン、 c.フロントガラス 、d.シャンソン、e.マンション、 f. T.P.O 、複数選択可能)。(98年5月9日)。答え

問題17 (レジャー)宝くじに当選して100万円を手にした普通の競馬ファンのA氏は、この100万円を競馬でさらに増やそうと考えました。まず、100万円分の馬券を買い、当たった馬券の払い戻しを受けました。次に払い戻し金で再び馬券を買うという手続きを4回繰り返しました。つまり、合計すると5レースの馬券を続けて買ったことになります。最後に払い戻しを受けたときに普通の競馬ファンであるA氏の手元には平均的にみて、(a. 約120万円、b. 約55万円、 c.約24万円 )残るとみられます。

一方、やはり宝くじに当選して100万円を手にした宝くじファンのB氏は、この100万円でまた宝くじを買いました。A氏と同様に、当選金で宝くじを買うという手続きをあと4回繰り返しました。5回目に買った宝くじの当選金は平均的にみて(d. 約50万円、e. 約10万円、 f.約2万円 )となります。(98年4月26日)。答え

問題16(政治)92年8月に、総合経済対策の一環として公的資金による株価維持策を初めて導入し、55年体制最後の首相となった自民党の宮沢嘉一氏は、この経済対策の成果がはかばかしくないため、翌93年4月に公共事業の拡大を中心とする史上最大の新総合経済対策(総額13兆2,000億円)を打ち出しました。この対策の発表当日に説明のために首相官邸を訪れた尾崎護大蔵事務次官は、この経済対策によってミニバブルが再発する懸念があると首相に訴えました。これに対する首相の答えは、(a.「インフレは落ち着いているので、バブルが再発する懸念はない」、b.「またバブルになったら乾杯しましょう」、 c.「バブルが再発したら私が責任をとる」 )というものでした(98年4月8日)。答え

問題15(音楽) 1986年の自由の女神の100歳を記念する誕生コンサートで「アメリカ」を歌ったカントリー歌手のウェイロン・ジェニングスを最初に発見したのは、南西部インディアンの最大の部族、ナヴァホ族の人々でした。ナヴァホ・カントリーとよばれるニュー・メキシコ州の広大な居住地の心臓部にあるギャラップという町のラジオ局のDJで流されたウェイロンの「ラブ・オブ・ザ・コモン・ピープル」に対するリクエストがあまりに多かったため、ウェイロンの最初のコンサートがギャラップで開かれました。会場は超満員となり、この歌もインディアンの人々に深い感動を呼びました。歌が終わった後、ナヴァホ族の人々はナヴァホ族独特の方法でその感動を表しました。その方法とは、(a.踊り出す、b.沈黙する、 c.地面にひれ伏す )ことでした(98年3月21日)。答え

問題 14(医療)精神病の治療では、医師が患者のいわば相談相手になる精神療法と、医薬品による治療が中心となっています。日本では本格的な精神療法をできる精神科医が不足していると言われています。大原健四郎浜松医科大学名誉教授は精神科医10人のなかで、まともな精神療法のできる医師は、(a.1人、b.2人、c.3人)いるかいないかであるという印象を持っているそうです(98年3月3日)。答え

問題 13(日本語)へたな翻訳者ほど、難しい言葉や古めかしい表現を使うことが多いようです。有名な翻訳家の飛田茂雄中央大学総合政策学部教授は、普段テレビニュースなどでよく使われている表現のなかでも、(a.あるいは、b.…における、c.更なる)は「わたしの辞書にはない言葉」であるとして、使わないことにしているそうです(98年2月8日)。答え

注:この問題について飛田教授ご自身からコメントをいただくことができました。答えの最後にその一部を掲載させていただきました。飛田教授に心からお礼申し上げます(98年3月15日)。

問題 12(人権)日本の刑務所では昼食どきには、席に着いたあと合図があるまで目を閉じて待つことになっています。囚人が規定より早く目を開いた場合の制裁は、(a.食事を1回抜く、b.2日間手錠をかけられる、c.グラウンドを走って10周させる)というものです(98年1月15日)。答え

問題 11(マナー)音を立てずにスープを飲むのに適したスプーンの角度は(図a、図b)です。

図a. 図b. この問題の内容と左の写真は玉村豊男著「パリ旅の雑学ノート2冊目」(ダイヤモンド社、ただし、こちらは絶版になっていて、文庫版が新潮社文庫から出ています)から拝借しました。当然のことながら、図の頭部は、まだふさふさしていたころの玉村氏のものです。(98年1月2日)。答え
・・・お礼の意味もあって2冊目の端書きから引用させていただきます・・・・パリ 旅の雑学ノートの"1冊目"(カフェ・舗道・メトロ篇)が好評だったので――というのは決まり文句だから言ったまでで、実は不好評にもかかわらずはじめから決めていたのだけれども――「二冊目」を刊行した。レストラン・ホテル・ショッピングに関する、相変わらずの"役に立たなそうで役に立つガイドブックを兼ねた、役に立ちそうで役に立たない雑学エッセイ"。お代は読んでのお帰り・・・・・・?。(78年8月9日初版発行)

問題 10(人口)日本の女性1人が一生に生む子供の平均人数(合計特殊出生率)は、50年前には4.54人でしたが、その後大幅に低下して、手元にある最新のデータ(95年)では1.42人となっています。厚生省社会保障・人口問題研究所では、日本の人口は2007年に1億2,800万人でピークを打つと予想しています。仮に合計特殊出生率が今後も1.42人にとどまり、平均寿命も80歳で一定であったとすれば、日本の人口は、2100年には(a.1億人、b.8,200万人、c.5,500万人)程度になり、さらに2200年には、(c.6,000万人、 d.1,900万人、e.1,000万人)程度まで減少すると予想されます(98年1月2日)。答え

問題 9(政治)ロッキード事件で有罪判決を受けた田中角栄元首相は、公共事業を自分で各建設会社に割り振っていたとみられていますが、この一種の談合の手数料として元首相は公共事業の工事代金の(a.0.1%、b.1%、c.3%)を受け取っていたとみられています(97年12月28日)。答え

問題 8(医療)精神病院の閉鎖病棟(鍵がかけられているため患者は自由に出入りできない)に入院している患者数の人口に対する比率は、イギリスでは1万人当たり約1人ですが、日本では(a.約0.3人、b.約2人、c.約17人)です(97年11月30日)。答え

問題 7(心理学)人の生物学的特徴のうちのいくつかと、その人の性格には密接な関係があることがわかっています。このような生物学的な特徴には、(a.肥満度、b.がんにかかりやすい体質、c.狭心症や心筋梗塞などの心臓病にかかりやすい体質、d.血液型、ただし複数選択も可能です)があります(97年11月12日-7)。答え

問題 6(経済史)戦後の日本経済の発展を支えてきたといわれている、終身雇用、年功序列賃金などの日本独特の雇用慣行が定着したのは、(a.大正年間、 b.第二次世界大戦ころ、c.戦後の高度成長期)です(97年10月31日-6)。答え

問題 5(健康)アルツハイマー病の危険因子のうちで、老化、遺伝因子などは避けることができませんが、避けることができる要因のうち最も有力視されている要因の一つには金属元素が関係しています。その元素は(a.アルミニウム、b.鉄、 c.銅)で、専門家はこの金属を使ったなべやフライパンなどの調理用具の使用を避けることを勧めています(97年9月28日-5)。答え

問題4-1(思想史)どんな途方のない考え方でも、当事者にとってはなんらかの根拠があるものです。ヒットラーが、ナチスドイツによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)の根拠と考えていたのは、(a.ダーウィンの「自然淘汰による適者生存の法則」、b.実存主義の先駆者とよばれるニーチェの超人思想、c.プラグマティズム、ただし複数選択も可能)でした(答えは問題4-2の答えのリンクに記載しました、97年9月25日4-1)。

問題4-2(思想史)哲学、心理学、精神病理学などという人間の根元にかかわる分野で、非常に高い評価を与えられてきた学者の中にもナチズムの支持者はいました。このような学者には(d.実存主義哲学者のハイデッガー、 e.実存主義哲学者のヤスパース、 f.心理学者のユング、 g.心理学者、精神病理学者のフロイト、 h.心理学者のエリック・フロム)が含まれます(97年9月25日4-2)。答え


問題 3(経済)94年の国内総生産(GDP)に占める公共事業(一般政府固定資本形成)の比率は米国で1.6%、英国で1.9%、ドイツで2.0%でした(OECD調べ)。同年の日本の比率は(a.1.3%、b.2.5%、c.6.4%)でした(97年9月25日-3)。答え

問題 2 (健康)日本ではたばこのテレビコマーシャルが頻繁に放送されていますが、米国ではたばこのテレビコマーシャルは(a.1971年、b.1981年、c.1991年)以来禁止されています(97年9月25日-2)。答え

注:日本たばこ協会(たばこメーカーの業界団体)は97年9月30日に98年4月からTV、ラジオでのコマーシャルをすべて中止すると発表しました。このこと自体はけっこうなことです。しかし日経新聞によれば、この決定は国民の健康のためというよりも、コマーシャルで売り上げを伸ばしている外国たばこのシェアをこれ以上伸ばさせないことに真の狙いはあるようです。業界の都合でなんでも決まるという構図に変化はないようです。

問題 1(政治) 80年代半ばから徹底した行政改革と民営化を進めたニュージーランドでは、その後の10年間で公務員の数は約(a.20%、b.30%、c.50%)減りました(97年9月25日-1)。答え


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