詩編:あなたへ
あなたへ
レンズ
見上げれば芽吹いた木の葉を惜しまない手
作りあげることを幸せと名付けて
幸せは名前をつけていくこと力を指先にこめて
熱くなる指先に力をこめて透明な血潮流すあなたへ
今 あなたは歌いながら
いつでも途中物言う言葉
僕の口が物言う言の葉空色の鞄
あなたの胸には笑顔
笑顔は一番の贈り物幸い
幸いは笑い顔笑う
今 我慢して笑っている手のひら
あなたの手のひらが明日は何を歌おう
明日は何を歌おう絆創膏
痛いところは隠したいよな生きていれば
生きていればいい舌
あなたの心が傷つく日夢の絵姿
夢の絵姿は思うままに視線
白い紙に青いインクで微笑み
微笑んだあなたから手をつなぐ
少しだけ手を伸ばして荷物
一人で持つ重たい荷物棘
その棘を抜いてあげよう思い出してくれることが
あなたは思い出して透き通ってしまいたい人
静かに透き通ってしまいたい人よ一本の木
太陽がいく千もの光の魚を水面に浮かべるとあなたが
あなたが笑ってくれたから弱った心
弱った心は桜
何も変わらぬように見えて僕はここにいるよ
僕はここにいるよあなたへ
僕の詩を